JP2009068679A - 転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラジアル軸受部1とスラスト軸受部11とを備えており、機器に組み込む作業の工数を低減することができる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】ラジアル軸受部1は、円筒状の内輪2と、円筒状の外輪3と、これら内外輪間を転動する円筒ころ4と、第1保持器6とを有している。スラスト軸受部11は、内輪2の軸方向一端部から径方向外方へ延びる環状の軌道輪部12と、この軌道輪部12と外輪3の軸方向端面5との間を転動するニードルローラ13と、第2保持器14とを有している。軌道輪部12は、内輪2と一体形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ラジアル軸受部1は、円筒状の内輪2と、円筒状の外輪3と、これら内外輪間を転動する円筒ころ4と、第1保持器6とを有している。スラスト軸受部11は、内輪2の軸方向一端部から径方向外方へ延びる環状の軌道輪部12と、この軌道輪部12と外輪3の軸方向端面5との間を転動するニードルローラ13と、第2保持器14とを有している。軌道輪部12は、内輪2と一体形成されている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを備えている転がり軸受装置に関する。
例えば自動車の変速機の内部にあるシャフトを回転可能に支持する転がり軸受装置として、特許文献1に記載のものがある。この転がり軸受装置は、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフトを回転可能として支持することができる。
図4はこのような転がり軸受装置の従来例を示している断面図である。この転がり軸受装置は、シャフト50に外嵌する内輪40と、この内輪40の径方向外側にある外輪41と、これら内外輪40,41間を転動する複数の円筒ころ42と、これら円筒ころ42を等間隔で保持している保持器43とを有している。
図4はこのような転がり軸受装置の従来例を示している断面図である。この転がり軸受装置は、シャフト50に外嵌する内輪40と、この内輪40の径方向外側にある外輪41と、これら内外輪40,41間を転動する複数の円筒ころ42と、これら円筒ころ42を等間隔で保持している保持器43とを有している。
また、前記転がり軸受装置は、内輪40の軸方向一端部(図4の左側部)における径方向外方に、環状の軌道輪(スラストレース)44をさらに有している。そして、この軌道輪44と外輪41との間に複数のニードルローラ45が設けられている。軌道輪44の軸方向外側面には、シャフト50の一部(大径部)が当接している。
この構成により、図4の転がり軸受装置は、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフト50を回転可能として支持することができる。
この構成により、図4の転がり軸受装置は、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフト50を回転可能として支持することができる。
しかし、従来の転がり軸受装置では、これを自動車の変速機に組み込むために、内輪40、外輪41及び円筒ころ42の組み付けの他に、さらに軌道輪44及びニードルローラ45を組み付ける必要がある。このため、変速機の組み立て工数が増加するという問題点を有している。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、機器に組み込む作業の工数を低減することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、機器に組み込む作業の工数を低減することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明は、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを備えている転がり軸受装置において、前記ラジアル軸受部は、外周に内軌道面を有する円筒状の内輪と、この内輪の径方向外方に設けられ内周に外軌道面を有する円筒状の外輪と、前記内軌道面と前記外軌道面との間を転動する第1転動体と、前記第1転動体を保持する第1保持器とを有し、前記スラスト軸受部は、前記内輪と一体形成され当該内輪の一部から径方向外方へ延びている環状の軌道輪部と、この軌道輪部と前記外輪の軸方向端面との間を転動する第2転動体と、前記第2転動体を保持する第2保持器とを有しているものである。
この転がり軸受装置によれば、スラスト軸受部の軌道輪部は、ラジアル軸受部の内輪と一体形成されているので、すなわち、単一の内輪にラジアル軸受部及びスラスト軸受部が設けられた構成となるため、スラスト軸受部とラジアル軸受部とをそれぞれ別々として機器に取り付けるのではなく、一体として取り付けることができる。この結果、転がり軸受装置を機器に組み込む作業の工数を低減することができる。
また、前記転がり軸受装置において、前記第2保持器が前記軌道輪部から軸方向へ一定量以上離反するのを制限する制限部が、前記内輪の外周部に設けられているのが好ましい。これによれば、第2保持器が軌道輪部から軸方向へ一定量以上離反するのを制限することができ、第1保持器などの他の部材との干渉を防止することができる。
また、この転がり軸受装置において、前記制限部は、前記内輪の外周面から突出している突起部であり、前記第2保持器は、前記内軌道面の外径よりも大きく前記突起部の外径よりも小さい内径を有しているとともに、弾性的に拡径することにより前記突起部を挿通可能な環状体であるのが好ましい。
これによれば、第2保持器の内径は内輪の内軌道面の外径よりも大きいため、その組み付けにおいて、環状である第2保持器の内周と内輪の内軌道面との間に隙間を有した状態で、第2保持器と内輪とを軸方向に相対的に移動させ、第2保持器を内輪に取り付けることができる。この際、第2保持器は、これを弾性的に拡径させることにより、前記制限部を軸方向に挿通させることができ、これにより、第2保持器を当該制限部と軌道輪部との間の所定位置に取り付けることができる。したがって、第2保持器を内輪に対して簡単に取り付けることができる。
これによれば、第2保持器の内径は内輪の内軌道面の外径よりも大きいため、その組み付けにおいて、環状である第2保持器の内周と内輪の内軌道面との間に隙間を有した状態で、第2保持器と内輪とを軸方向に相対的に移動させ、第2保持器を内輪に取り付けることができる。この際、第2保持器は、これを弾性的に拡径させることにより、前記制限部を軸方向に挿通させることができ、これにより、第2保持器を当該制限部と軌道輪部との間の所定位置に取り付けることができる。したがって、第2保持器を内輪に対して簡単に取り付けることができる。
この発明によれば、スラスト軸受部とラジアル軸受部とを一体として機器に取り付けることができるため、転がり軸受装置を機器に組み込む作業の工数を低減することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の転がり軸受装置の実施の一形態を示す断面図である。この転がり軸受装置は、例えば自動車用の変速機の内部にあるシャフト20を支持するものとして適用することができる。この転がり軸受装置は、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持するものである。
図1はこの発明の転がり軸受装置の実施の一形態を示す断面図である。この転がり軸受装置は、例えば自動車用の変速機の内部にあるシャフト20を支持するものとして適用することができる。この転がり軸受装置は、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持するものである。
この転がり軸受装置は、円筒状の内輪2と、この内輪2の径方向外方にある円筒状の外輪3と、これら内外輪2,3間を転動する複数の円筒ころ4(第1転動体)と、これら複数の円筒ころ4を周方向等間隔で保持する環状体からなる第1保持器6とを有している。
内輪2の外周面の一部(図1の右側部分)に、内軌道面8が形成されている。
外輪3は、円筒形状である本体部30と、この本体部30の軸方向両端部から径方向内方へ延びている第1鍔部31及び第2鍔部32とを有している。そして、本体部30の内周面に外軌道面9が形成されている。これら第1及び第2鍔部31,32は、円筒ころ4の転動を案内している。
外輪3は、円筒形状である本体部30と、この本体部30の軸方向両端部から径方向内方へ延びている第1鍔部31及び第2鍔部32とを有している。そして、本体部30の内周面に外軌道面9が形成されている。これら第1及び第2鍔部31,32は、円筒ころ4の転動を案内している。
内輪2はシャフト20に外嵌されている。そして、この内輪2の径方向外方に、円筒ころ4及び外輪3が順に配置されており、外輪3が、ハウジングの一部21の内周面に嵌め込まれている。このように内輪2、円筒ころ4、外輪3及び第1保持器6によってラジアル軸受部1が構成されており、このラジアル軸受部1は、ラジアル荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持することができる。
転がり軸受装置は環状の軌道輪部12をさらに有している。この軌道輪部12は前記内輪2と一体形成されたものである。そして、この軌道輪部12は、内輪2の軸方向の一端部2aから径方向外方へ延びている。これにより、内輪2及び軌道輪部12は断面L字形となる。軌道輪部12は、前記外輪3の軸方向一端部3aの軸方向端面5に対向する第1軌道面15を有するように、内輪2から径方向外方に延びている。
つまり、軌道輪部12は、その外周側の軸方向内側面に、外輪3の本体部30の軸方向端面30a及びこれと面一に連続している第1鍔部31の外側端面31aにそれぞれ対向する第1軌道面15を有している。
つまり、軌道輪部12は、その外周側の軸方向内側面に、外輪3の本体部30の軸方向端面30a及びこれと面一に連続している第1鍔部31の外側端面31aにそれぞれ対向する第1軌道面15を有している。
そして、軌道輪部12と外輪3との間に、複数のニードルローラ13(第2転動体)が設けられている。外輪3の前記軸方向端面5が第2軌道面16であり、この第2軌道面16と、軌道輪部12の前記第1軌道面15との間をニードルローラ13が転動する。
また、転がり軸受装置は、これらニードルローラ13を周方向等間隔で保持する環状体からなる第2保持器14を有している。
また、転がり軸受装置は、これらニードルローラ13を周方向等間隔で保持する環状体からなる第2保持器14を有している。
この構成により、内輪2と一体である軌道輪部12、ニードルローラ13,外輪3(軸方向一端部3a)が、順に軸方向に配置されており、これら軌道輪部12、ニードルローラ13、外輪3の軸方向一端部3a及び第2保持器14によってスラスト軸受部11が構成されている。
そして、軌道輪部12の軸方向外側面17に、シャフト20の一部(大径部)が当接している。これにより、スラスト軸受部11は、スラスト荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持することができる。
そして、軌道輪部12の軸方向外側面17に、シャフト20の一部(大径部)が当接している。これにより、スラスト軸受部11は、スラスト荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持することができる。
ニードルローラ13が接触する第2軌道面16は、前記のとおり、外輪3の本体部30の軸方向端面30a及び第1鍔部31の外側端面31aによって形成されている。そして、ニードルローラ13の軸方向の(略)半分の部分が、軸方向端面30aと接触しており、残りの部分が外側端面31aに接触している。これにより、ニードルローラ13から外輪3が受けるスラスト荷重のうち、第1鍔部31における負担が大きくなることを抑え、第1鍔部31におけるたわみを抑えることができる。
内輪2の外周部には、ニードルローラ13用の第2保持器14の軸方向への移動を制限する制限部として、突起部7aが設けられている。この突起部7aは、第2保持器14が軌道輪部12から軸方向他端部2b側へ一定量以上離反するのを制限するものである。
この突起部7aは、内輪2の外周面から径方向外方へ突出しており、内輪2と一体形成されている。突起部7aは、周方向に連続して設けられた環状のものであるが、周方向に不連続であって部分的に設けられたものであってもよい。
そして、内輪2は、その外周面における突起部7aを挟んだ軸方向両側の部分を、同じ外径としている。つまり、内軌道面8と、第2保持器14の取り付け位置に対応する取付部22との外径を同じ(略同じ)としている。なお、図示しないが両外径が異なっていてもよい。
この突起部7aは、内輪2の外周面から径方向外方へ突出しており、内輪2と一体形成されている。突起部7aは、周方向に連続して設けられた環状のものであるが、周方向に不連続であって部分的に設けられたものであってもよい。
そして、内輪2は、その外周面における突起部7aを挟んだ軸方向両側の部分を、同じ外径としている。つまり、内軌道面8と、第2保持器14の取り付け位置に対応する取付部22との外径を同じ(略同じ)としている。なお、図示しないが両外径が異なっていてもよい。
環状体である第2保持器14は、金属又は合成樹脂によって形成されており、その内径は、突起部7aの外周面の外径よりも小さい。ただし、この内径は、第2保持器14の内周と突起部7aとを無理嵌めして当該内周を弾性的に拡径させることにより、前記突起部7aを挿通可能(乗り越え可能)な範囲に設定されている。さらに、この第2保持器14の内径は、前記取付部22及び内軌道面8の外径よりも大きい。
したがって、この突起部7aは、取付部22にある第2保持器14が、軌道輪部12から軸方向他端部2b側へ一定量以上離反するのを制限することができる。すなわち、突起部7aは、第2保持器14の外輪3方向への移動量を制限することができる。また、第2保持器14と第1保持器6とが干渉しないように、突起部7aの位置は設定されている。具体的には、突起部7aの側端面のうちの軌道輪部側12の側端面が、外輪3の軸方向端面5と面一となるように設定されている。
第2保持器14を内輪2に組み付けるには、先ず、この第2保持器14に対して、内輪2をその軸方向他端部2bから挿入することで行なう。この際、第2保持器14の内径は内軌道面8の外径よりも大きいため、第2保持器14と内軌道面8との間に隙間を有した状態で、内輪2を第2保持器14に挿入することができる。これにより、第2保持器14を金属製とし、その第2保持器14を所定の位置に取り付ける場合でも、第2保持器14が内輪2の内軌道面8に強く擦れることを防止し、内軌道面8が傷つくことを防ぐことができる。
そして、突起部7aを第2保持器14の内周に無理嵌めして、第2保持器14の内周部を弾性的に拡径させることにより、突起部7aを第2保持器14の内周に挿通させる。これにより、第2保持器14を当該突起部7aと軌道輪部12との間の取付部22に設けることができる。そして、この組み付け作業は簡単となる。
なお、内輪2、外輪3、円筒ころ4、内輪2と一体である軌道輪部12及びニードルローラ13の材質は、従来知られているものを用いることができ、例えば、軸受鋼等の鋼製とすることができる。第2保持器14については、前記組み付けの容易性の観点から、樹脂製とするのが好ましい。
また、前記転がり軸受装置においては、内輪2の外周面のうち、突起部7aよりも軸方向他端部2b側の部分に、円筒ころ4が接触する内軌道面8を有していることから、この部分に研磨加工及びラップ仕上げを行なう必要があるが、突起部7aから軌道輪部12の基端部までの間は、この加工が不要となり、高い精度が要求される仕上げ加工の範囲を狭くすることができる。
これに対して、従来例である図4の場合、内輪40に対して円筒ころ42及び外輪41を組み付ける際に、この内輪40は円筒形状のみからなるため、つまり、軸方向に方向性がないため、作業者は、内輪40の軸方向一端部側(右側)を軌道面とする場合の他、他端部側(左側)を軌道面として組み立てることが考えられる。このために、従来では、内輪40の外周面の全面にわたって研磨加工及びラップ仕上げが必要となり、精度の高い仕上げ加工の範囲が広くなってしまう。したがって、本発明によれば、従来例よりも製造工数の低減が可能となる。
これに対して、従来例である図4の場合、内輪40に対して円筒ころ42及び外輪41を組み付ける際に、この内輪40は円筒形状のみからなるため、つまり、軸方向に方向性がないため、作業者は、内輪40の軸方向一端部側(右側)を軌道面とする場合の他、他端部側(左側)を軌道面として組み立てることが考えられる。このために、従来では、内輪40の外周面の全面にわたって研磨加工及びラップ仕上げが必要となり、精度の高い仕上げ加工の範囲が広くなってしまう。したがって、本発明によれば、従来例よりも製造工数の低減が可能となる。
図2は転がり軸受装置の他の実施形態の断面図である。この実施形態と、前記実施形態(図1)との相違点は、第2保持器14の軸方向の移動を制限する制限部の形態であり、その他については同じである。
図2において、内輪2の外周面に設けられている制限部は、凹溝7bである。すなわち、制限部として、内輪2の外周面における軌道輪部12の軸方向隣りに、周方向に連続する凹溝7bが形成されている。この凹溝7bは、内軌道面8よりも外径が小さくなるようにして形成されたものである。
図2において、内輪2の外周面に設けられている制限部は、凹溝7bである。すなわち、制限部として、内輪2の外周面における軌道輪部12の軸方向隣りに、周方向に連続する凹溝7bが形成されている。この凹溝7bは、内軌道面8よりも外径が小さくなるようにして形成されたものである。
そして、この場合、環状の第2保持器14の内径は、凹溝7bの外径よりも大きく、内軌道面8の外径よりも僅かに小さくなっている。これにより、凹溝7bに第2保持器14の内周部が隙間を有して嵌められた構成となる。この結果、凹溝7bの両側壁(一方の側壁は軌道輪部12の内周部の側面である)の間において、第2保持器14は移動が制限される。すなわち、第2保持器14は、軌道輪部12から軸方向へ一定量以上離反することができない。なお、この実施形態では、第2保持器14の組み付けの際、内輪2の内軌道面8に、第2保持器14の内周が強く擦れて傷が付くことを防止するために、第2保持器14の材質を樹脂製とするのが好ましい。
また、この実施形態では、内輪2の外周面の形状が簡単であり、加工性が良い。
また、この実施形態では、内輪2の外周面の形状が簡単であり、加工性が良い。
図3は転がり軸受装置のさらに他の実施形態の断面図である。この実施形態と、図1の実施形態との相違点は、第2保持器14の軸方向の移動(軌道輪部12からの離反)を制限する制限部の形態であり、その他については同じである。
図3において、内輪2の外周面に設けられている制限部は、図1と同様に内輪2の外周面から突出している突起部であるが、この突起部は内輪2とは別部材である止め部材7cによるものである。
図3において、内輪2の外周面に設けられている制限部は、図1と同様に内輪2の外周面から突出している突起部であるが、この突起部は内輪2とは別部材である止め部材7cによるものである。
止め部材7cは、例えばC型止め輪とすることができる。内輪2の外周面に取り付け用凹溝23を形成し、この凹溝23に止め部材7cを嵌合している。
このように、別部材である止め部材7cの外周部によって突起部を形成している点で、図1の形態と異なるが、その他については、図1の形態と同じである。
このように、別部材である止め部材7cの外周部によって突起部を形成している点で、図1の形態と異なるが、その他については、図1の形態と同じである。
以上の各実施形態の転がり軸受装置によれば、ラジアル軸受部1とスラスト軸受部11とを組み合わせて(ユニット化して)備えていることから、ラジアル荷重及びスラスト荷重が作用しているシャフト20を回転可能として支持することができる。
そして、スラスト軸受部11の軌道輪部12は、ラジアル軸受部1の内輪2と一体形成されているので、すなわち、単一の内輪2にラジアル軸受部1及びスラスト軸受部11が設けられた構成であるため、スラスト軸受部11とラジアル軸受部1とをそれぞれ別々としてシャフト20(又はハウジングの一部21)に順次取り付けるのではなく、内輪2をシャフト20に取り付ければ、ラジアル軸受部1及びスラスト軸受部11を一度に設けることができる。
また、軌道輪部12と内輪2とを一体ものとしているため、部品点数を少なくすることができる。
以上より、この転がり軸受装置を、変速機のシャフト20、ハウジングの一部21の内周面に組み込む作業が容易となり、その作業工数を低減することができる。
そして、スラスト軸受部11の軌道輪部12は、ラジアル軸受部1の内輪2と一体形成されているので、すなわち、単一の内輪2にラジアル軸受部1及びスラスト軸受部11が設けられた構成であるため、スラスト軸受部11とラジアル軸受部1とをそれぞれ別々としてシャフト20(又はハウジングの一部21)に順次取り付けるのではなく、内輪2をシャフト20に取り付ければ、ラジアル軸受部1及びスラスト軸受部11を一度に設けることができる。
また、軌道輪部12と内輪2とを一体ものとしているため、部品点数を少なくすることができる。
以上より、この転がり軸受装置を、変速機のシャフト20、ハウジングの一部21の内周面に組み込む作業が容易となり、その作業工数を低減することができる。
また、本発明の転がり軸受装置は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、転動体の形態は図示したもの以外であってもよい。また、この転がり軸受装置を、変速機のシャフト20に適用した場合を説明したが、その他の機器に対して適用することができる。
1 ラジアル軸受部
2 内輪
3 外輪
4 円筒ころ(第1転動体)
5 軸方向端面
6 第1保持器
7a 突起部(制限部)
7b 凹溝(制限部)
7c 止め部材(制限部)
8 内軌道面
11 スラスト軸受部
12 軌道輪部
13 ニードルローラ(第2転動体)
14 第2保持器
2 内輪
3 外輪
4 円筒ころ(第1転動体)
5 軸方向端面
6 第1保持器
7a 突起部(制限部)
7b 凹溝(制限部)
7c 止め部材(制限部)
8 内軌道面
11 スラスト軸受部
12 軌道輪部
13 ニードルローラ(第2転動体)
14 第2保持器
Claims (3)
- ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを備えている転がり軸受装置において、
前記ラジアル軸受部は、外周に内軌道面を有する円筒状の内輪と、この内輪の径方向外方に設けられ内周に外軌道面を有する円筒状の外輪と、前記内軌道面と前記外軌道面との間を転動する第1転動体と、前記第1転動体を保持する第1保持器と、を有し、
前記スラスト軸受部は、前記内輪と一体形成され当該内輪の一部から径方向外方へ延びている環状の軌道輪部と、この軌道輪部と前記外輪の軸方向端面との間を転動する第2転動体と、前記第2転動体を保持する第2保持器と、を有していることを特徴とする転がり軸受装置。 - 前記第2保持器が前記軌道輪部から軸方向へ一定量以上離反するのを制限する制限部が、前記内輪の外周部に設けられている請求項1に記載の転がり軸受装置。
- 前記制限部は、前記内輪の外周面から突出している突起部であり、
前記第2保持器は、前記内軌道面の外径よりも大きく前記突起部の外径よりも小さい内径を有しているとともに、弾性的に拡径することにより前記突起部を挿通可能な環状体である請求項2に記載の転がり軸受装置。
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