JP7225703B2 - 円すいころ軸受 - Google Patents
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前記保持器は、軸方向に離隔して互いに同軸に配置された、小径円環部及び該小径円環部よりも大径の大径円環部と、円周方向に等間隔に配置され、前記小径円環部と前記大径円環部とを連結する複数本の柱部とを有し、円周方向に隣り合う1対の前記柱部同士の間部分を、前記円すいころを保持するためのポケットとしている。
前記ポケットは、径方向外側の開口部の円周方向幅が前記円すいころの直径よりも小さくなっている。
前記小径円環部の前記ポケット側の側面である小径側側面は、径方向内側に向かうほど前記ポケット側に向かう方向に傾斜している。
前記ポケット内で前記円すいころの外周面を1対の前記柱部の円周方向側面に接触させるとともに、前記円すいころの小径側端面を前記小径側側面に接触させた基準状態で、前記ポケットの径方向外側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向外側に位置するとともに、前記ポケットの径方向内側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向内側に位置する。
前記基準状態で、前記小径側側面は、前記円すいころの中心軸と直交する断面形状を有するとともに、径方向内側の端縁が前記柱部よりも径方向内側に位置している。
前記外輪は、内周面に円すい凹面状の外輪軌道を有する。
前記内輪は、外周面に円すい凸面状の内輪軌道を有するとともに、前記内輪軌道の小径側に隣接する部分から径方向外側に突出した小鍔部を有する。
前記複数個の円すいころは、前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に円周方向に離隔して配置されている。
前記保持器は、前記複数個の円すいころを転動自在に保持している。
また、前記複数個の円すいころ及び前記保持器が、本発明の円すいころ組立体である。
実施の形態の第1例について、図1~図7を用いて説明する。
本例は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するために用いられる、複列の円すいころ軸受であるハブユニット軸受16に本発明を適用した例である。
第1工程では、内輪組立体47{図6(c)}を組み立てる。内輪組立体47は、複数個の円すいころ19と保持器20と内輪27とを組み合わせた組立体である。
第2工程では、第1工程で得られた1対の内輪組立体47を、外輪17の径方向内側に軸方向両側から1つずつ挿入する。具体的には、軸方向外側列の内輪組立体47を、外輪17の径方向内側に、軸方向外側から挿入する。これにより、軸方向外側列の円すいころ19を、軸方向外側列の外輪軌道21と軸方向外側列の内輪軌道23との間に配置する。また、軸方向内側列の内輪組立体47を、外輪17の径方向内側に、軸方向内側から挿入する。これにより、軸方向内側列の円すいころ19を、軸方向内側列の外輪軌道21と軸方向内側列の内輪軌道23との間に配置する。このようにして、外輪17と軸方向外側列の内輪組立体47と軸方向内側列の内輪組立体47との組立体である、第1軸受組立体を得る。
第3工程では、第2工程で得られた第1軸受組立体に対して、内部空間49へのグリースの充填、及び、1対の組み合わせシールリング50の装着を行う。具体的には、第1軸受組立体の軸方向外側と軸方向内側とのうちの何れか一方の側を上に向ける。そして、この状態で、内部空間49の一方の側の開口部を通じて、内部空間49の一方の側の半部に、所定量のグリースを充填した後、内部空間49の一方の側の開口部に、一方の側の組み合わせシールリング50を装着する。次に、第1軸受組立体を裏返して、第1軸受組立体の軸方向外側と軸方向内側とのうちの他方の側を上に向ける。そして、この状態で、内部空間49の他方の側の開口部を通じて、内部空間49の他方の側の半部に、所定量のグリースを充填した後、内部空間49の他方の側の開口部に、他方の側の組み合わせシールリング50を装着する。これにより、グリースの充填及び1対の組み合わせシールリング50の装着が完了した第1軸受組立体である、第2軸受組立体を得る。第2軸受組立体の状態では、1対の組み合わせシールリング50の存在に基づいて、軸方向外側列の内輪組立体47及び軸方向内側列の内輪組立体47が、外輪17に対して非分離になる。
第4工程では、第3工程で得られた第2軸受組立体を構成する1対の内輪27の径方向内側に、軸方向外側からハブ輪26の軸部28を圧入する。これにより、図1に示すように、互いに対向する軸方向側面同士を当接させた1対の内輪27を、軸部28に締り嵌めで外嵌するとともに、軸方向外側の内輪27の軸方向外側面を、側板部29の径方向内側部の軸方向内側面に当接させる。これによって、ハブユニット軸受16の組み立てを完了する。
2 外輪
3 内輪
4 円すいころ
5 保持器
6 外輪軌道
7 内輪軌道
8 小鍔部
9 大鍔部
10 小径円環部
11 大径円環部
12 柱部
13 ポケット
14 円すいころ組立体
15 内輪組立体
16 ハブユニット軸受
17 外輪
18 ハブ
19 円すいころ
20 保持器
21 外輪軌道
22 静止フランジ
23 内輪軌道
24 回転フランジ
25 スプライン孔
26 ハブ輪
27 内輪
28 軸部
29 側板部
30 小鍔部
31 大鍔部
32 転動面
33 小径側端面
34 小径側面取り部
35 大径側端面
36 大径側面取り部
37 小径円環部
38 大径円環部
39 柱部
40 ポケット
41 固定型
42 可動型
43 小径側側面
44 大径側側面
45 パーティングライン
46 保持面
47 内輪組立体
48 円すいころ組立体
49 内部空間
50 組み合わせシールリング
Claims (2)
- 内周面に複列の外輪軌道を有し、該複列の外輪軌道のそれぞれが、軸方向に関して互いに離れる方向に向かうほど直径が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状である、外輪と、
軸方向に隣接して配置され、それぞれが外周面に内輪軌道を有し、該内輪軌道のそれぞれが、軸方向に関して互いに離れる方向に向かうほど直径が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状であり、かつ、それぞれが前記内輪軌道の小径側に隣接する部分から径方向外側に突出した小鍔部を有する、1対の内輪と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に、それぞれの列ごとに複数個ずつ、円周方向に離隔して配置された複数個の円すいころと、
それぞれの列ごとに1つずつ配置され、それぞれの列の前記複数個の円すいころを転動自在に保持した保持器と、
を備え、
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受として用いられる、
円すいころ軸受であって、
それぞれの前記外輪軌道と前記円すいころ軸受の中心軸の交角である接触角θが、15°~25°の範囲に設定されており、
前記外輪の内周面と前記1対の内輪の外周面との間に存在する内部空間に、潤滑用のグリースが封入されており、
それぞれの列に配置される、前記複数個の円すいころ及び前記保持器からなる円すいころ組立体において、
前記円すいころは、外周面と大径側端面との間に大径側面取り部を有しており、
前記保持器は、軸方向に離隔して互いに同軸に配置された、小径円環部及び該小径円環部よりも大径の大径円環部と、円周方向に等間隔に配置され、前記小径円環部と前記大径円環部とを連結する複数本の柱部とを有し、円周方向に隣り合う1対の前記柱部同士の間部分を、前記円すいころを保持するためのポケットとしており、
前記ポケットは、径方向外側の開口部の円周方向幅が前記円すいころの直径よりも小さくなっており、
前記小径円環部の前記ポケット側の側面である小径側側面は、径方向内側に向かうほど前記ポケット側に向かう方向に傾斜しており、
前記ポケット内で前記円すいころの外周面を1対の前記柱部の円周方向側面に接触させるとともに、前記円すいころの小径側端面を前記小径側側面に接触させた基準状態で、前記ポケットの径方向外側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向外側に位置するとともに、前記ポケットの径方向内側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向内側に位置し、
前記基準状態で、前記小径側側面は、前記円すいころの中心軸と直交するとともに、径方向内側の端縁が前記柱部よりも径方向内側に位置しており、
前記基準状態で、前記円すいころの小径側端面と前記小径側側面との接触部は、前記円すいころの外周面と前記大径側面取り部との境界線のうち、前記保持器の径方向に関する内側端部と軸方向に重畳する、
円すいころ軸受。 - 内周面に複列の外輪軌道を有し、該複列の外輪軌道のそれぞれが、軸方向に関して互いに離れる方向に向かうほど直径が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状である、外輪と、
軸方向に隣接して配置され、それぞれが外周面に内輪軌道を有し、該内輪軌道のそれぞれが、軸方向に関して互いに離れる方向に向かうほど直径が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状であり、かつ、それぞれが前記内輪軌道の小径側に隣接する部分から径方向外側に突出した小鍔部を有する、1対の内輪と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に、それぞれの列ごとに複数個ずつ、円周方向に離隔して配置された複数個の円すいころと、
それぞれの列ごとに1つずつ配置され、それぞれの列の前記複数個の円すいころを転動自在に保持した保持器と、
を備え、
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受として用いられる、
円すいころ軸受であって、
それぞれの前記外輪軌道と前記円すいころ軸受の中心軸の交角である接触角θが、15°~25°の範囲に設定されており、
前記外輪の内周面と前記1対の内輪の外周面との間に存在する内部空間に、潤滑用のグリースが封入されており、
それぞれの列に配置される、前記複数個の円すいころ及び前記保持器からなる円すいころ組立体において、
前記保持器は、軸方向に離隔して互いに同軸に配置された、小径円環部及び該小径円環部よりも大径の大径円環部と、円周方向に等間隔に配置され、前記小径円環部と前記大径円環部とを連結する複数本の柱部とを有し、円周方向に隣り合う1対の前記柱部同士の間部分を、前記円すいころを保持するためのポケットとしており、
前記ポケットは、径方向外側の開口部の円周方向幅が前記円すいころの直径よりも小さくなっており、
前記小径円環部の前記ポケット側の側面である小径側側面は、径方向内側に向かうほど前記ポケット側に向かう方向に傾斜しており、
前記ポケット内で前記円すいころの外周面を1対の前記柱部の円周方向側面に接触させるとともに、前記円すいころの小径側端面を前記小径側側面に接触させた基準状態で、前記ポケットの径方向外側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向外側に位置するとともに、前記ポケットの径方向内側の開口部は、前記円すいころの中心軸よりも径方向内側に位置し、
前記基準状態で、前記小径側側面は、前記円すいころの中心軸と直交するとともに、径方向内側の端縁が前記柱部よりも径方向内側に位置しており、
前記基準状態で、前記円すいころの小径側端面と前記小径側側面との接触部は、前記円すいころの中心軸に直交しかつ該円すいころの大径側端縁に接する仮想平面と該円すいころの外周面を含む仮想円すい面との交線のうち、前記保持器の径方向に関する内側端部と軸方向に重畳する、
円すいころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018210161A JP7225703B2 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 円すいころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018210161A JP7225703B2 (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 円すいころ軸受 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020076461A JP2020076461A (ja) | 2020-05-21 |
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Citations (2)
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JP2016089853A (ja) | 2014-10-29 | 2016-05-23 | 株式会社ジェイテクト | 円すいころ軸受 |
JP2016180417A (ja) | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 株式会社ジェイテクト | 円すいころ軸受 |
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2018
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