JP2003113839A - 複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法 - Google Patents

複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被組立品の向きに拘らず、組立時に、複数個
の第二円すいころ6、6が、第二内輪軌道15と第二外
輪軌道18との間にくさび状に食い付く事を防止する。 【解決手段】 上記各第二円すいころ6、6を保持する
第二保持器21aの内端部外周面に、これら各第二円す
いころ6、6の大径側端部の外接円よりも大径の突出部
30を設ける。内輪3をハブ本体2の小径段部12に圧
入外嵌する作業を、上記突出部30を円筒状の案内治具
31の内周面に摺接させつつ行なう。これにより、摺接
部に作用する摩擦力に基づいて上記各第二円すいころ
6、6を、上記内輪3に対し圧入方向後方に相対変位さ
せる。そして、上記外嵌作業の際に、これら各第二円す
いころ6、6の大径側端面を上記内輪3の大鍔部29の
内側面に当接させて、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の自動車
用ハブユニットとして利用する複列円すいころ軸受ユニ
ットと、この複列円すいころ軸受ユニットを組み立てる
方法との改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は懸架装置に対して、転が
り軸受により回転自在に支持する。又、重量の嵩む自動
車の車輪は、複列円すいころ軸受ユニットにより、懸架
装置に対して回転自在に支持する。この様な複列円すい
ころ軸受ユニットに関する発明として、特開2000−
94902号公報には、図8〜9に示す様な構造と、図
10〜12に示す様な組立方法とが記載されている。こ
のうちの図8〜9に示した複列円すいころ軸受ユニット
1は、ハブ本体2と、内輪3と、外輪4と、それぞれが
複数個ずつの第一円すいころ5、5及び第二円すいころ
6、6と、第一シールリング7と、第二シールリング8
とから成る。
【0003】このうちのハブ本体2は、軸方向外端部
(軸方向に関して外とは、自動車の幅方向外側で、図
1、2、5、8の左側。図3、4、6、7、10〜12
の下側。本明細書全体で同じ。)外周面に車輪を支持す
る為のフランジ9を形成している。又、このハブ本体2
の中間部外周面には、第一列の円すいころ軸受10を構
成する為の、円すい凸面状の第一内輪軌道11を、直接
形成している。更に、上記ハブ本体2の軸方向内端部
(軸方向に関して内とは、自動車の幅方向中央側で、図
1、2、5、8の右側。図3、4、6、7、10〜12
の上側。本明細書全体で同じ。)外周面には、小径段部
12を設けている。この小径段部12の外周面は、上記
ハブ本体2と同心の円筒面としている。又、図示の例
は、駆動輪を支持する為の複列円すいころ軸受ユニット
1を示しており、この為に上記ハブ本体2の中心部に、
駆動軸の端部をスプライン係合させる為のスプライン孔
13を設けている。
【0004】又、上記内輪3は、第二列の円すいころ軸
受14を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道1
5を外周面に形成しており、上記ハブ本体2の小径段部
12に外嵌固定している。この第二内輪軌道15の傾斜
方向と上記第一内輪軌道11の傾斜方向とは、互いに逆
にしている。又、上記内輪3の軸方向内端部は、この内
輪3の外端面を上記小径段部12の軸方向外端部に設け
た段差面16に突き当てた状態で、上記ハブ本体2の軸
方向内端面よりも少しだけ突出する。自動車への組み付
け状態で、この様にハブ本体2から突出した、上記内輪
3の軸方向内端面には、図示しない等速ジョイントの端
面、或は図示しない駆動軸の端部に形成した段部等が突
き当たり、上記内輪3が上記小径段部12から抜け出る
事を防止する。
【0005】又、上記外輪4の内周面には、上記第一、
第二列の円すいころ軸受10、14を構成する為の、そ
れぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道17、18
を形成している。これら第一、第二外輪軌道17、18
の傾斜方向は、上記第一、第二内輪軌道11、15に合
わせて、互いに逆としている。又、上記外輪4の外周面
の軸方向中間部には、この外輪4を図示しない懸架装置
に対し固定する為の、外向フランジ状の取付部19を設
けている。
【0006】又、前記複数個の第一円すいころ5、5
は、第一保持器20により転動自在に保持した状態で、
上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17との間に
配置している。これに対して、前記複数個の第二円すい
ころ6、6は、第二保持器21により転動自在に保持し
た状態で、上記第二内輪軌道15と上記第二外輪軌道1
8との間に配置している。
【0007】上記第一、第二各保持器20、21は何れ
も、上記複数個ずつの第一、第二各円すいころ5、6を
保持した状態で、これら各円すいころ5、6が直径方向
外方に脱落するのを防止する構造を有する。即ち、これ
ら第一、第二各保持器20、21は、弾性を有する合成
樹脂を射出成形する事により、全体を部分円すい筒状に
形成したもので、円周方向に関してそれぞれ複数ずつの
ポケット22と柱部23とを交互に設けている。上記各
円すいころ5、6は、これら各ポケット22内に転動自
在に配置している。又、上記各柱部23の外周面は、上
記第一、第二各円すいころ5、6のピッチ円よりも直径
方向外方に位置させている。そして、上記各ポケット2
2の外径側開口部の円周方向に関する幅を、上記各円す
いころ5、6の直径よりも小さくしている。
【0008】従って、上記各円すいころ5、6を上記各
ポケット22内に収納する作業は、上記第一、第二各保
持器20、21の内径側から行なう。上記各円すいころ
5、6を上記各ポケット22内に収納し、これら各円す
いころ5、6の内径側に前記ハブ本体2及び内輪3を挿
入した状態では、これら各円すいころ5、6が上記各ポ
ケット22内に、脱落を阻止された状態で保持される。
又、前記第一、第二内輪軌道11、15の小径側端部
に、直径方向外方に突出する小鍔部24を形成してい
る。上記各円すいころ5、6と上記各保持器20、21
とは、それぞれセットにした状態で、前記第一、第二各
内輪軌道11、15の周囲に組み込む。上記各円すいこ
ろ5、6がこれら各内輪軌道11、15の小径側端部に
形成した小鍔部24を通過する際には、これら各円すい
ころ5、6が各小鍔部24に乗り上げる事によって、上
記各保持器20、21を外径側に膨らむ様に弾性変形さ
せる。従って、上記第一、第二各円すいころ5、6を上
記第一、第二内輪軌道11、15の周囲に配置した状態
では、これら第一、第二各円すいころ5、6は、軸方向
に不用意に変位する事がなくなる。
【0009】又、前記第一シールリング7は、前記外輪
4の外端部内周面と前記ハブ本体2の中間部外周面との
間を、前記第二シールリング8は、上記外輪4の内端部
内周面と前記内輪3の内端部外周面との間を、それぞれ
密封する状態で組み付けている。図示の例では、上記第
一のシールリング7として単体のシールリングを、上記
第二のシールリング8として組み合わせシールリング
を、それぞれ使用している。
【0010】次に、上述の様な構成を有する複列円すい
ころ軸受ユニット1の組立方法に就いて、上述した図8
〜9に、図10〜12を加えて説明する。先ず、図10
に示す様に、前記ハブ本体2の外端部を下方に向けた状
態で、上記各第一円すいころ5、5を、上記第一保持器
20により、上記ハブ本体2の外周面のうちの第一内輪
軌道11の外径側に保持する。又、これに先立って、上
記第一シールリング7を上記ハブ本体2に外嵌してお
き、この第一シールリング7を、このハブ本体2の中間
部外周面で上記第一内輪軌道11と上記フランジ9との
間部分に配置する。この状態で、上記各第一円すいころ
5、5は、上記ハブ本体2の周囲に、分離する事なく保
持される。
【0011】この様に、上記ハブ本体2の中間部周囲
に、上記各第一円すいころ5、5を保持すると共に上記
第一シールリング7を配置した状態で、図10→図11
に示す様に、上記ハブ本体2の周囲に前記外輪4を進入
させる。この進入作業は、図11に示す様に、上記各第
一円すいころ5、5の外側に前記第一外輪軌道17が位
置するまで行なう。又、この様にハブ本体2の周囲に上
記外輪4を進入させるのと同時に、この外輪4の外端部
に上記第一シールリング7を装着する作業を行なう。即
ち、この第一シールリング7の外側面を、抑えブロック
26に固設した治具27により抑えつつ、上記ハブ本体
2の周囲に上記外輪4を進入させる事により、上記第一
シールリング7をこの外輪4の外端部に外嵌固定する。
尚、この様な第一シールリング7の外嵌作業を行なう為
に、上記ハブ本体2のフランジ9の円周方向複数個所
に、上記治具27を挿通する為の通孔28、28を設け
ている。
【0012】次いで、図11→図12に示す様に、前記
複数個の第二円すいころ6、6を前記第二保持器21に
より前記第二内輪軌道15の周囲に保持した状態で、前
記内輪3を上記外輪4の内側に挿入する。そして、この
挿入作業に伴って上記内輪3を、上記ハブ本体2の小径
段部12に外嵌する。そして、最後に、図12→図8に
示す様に、上記内輪3の内端部外周面と上記外輪4の内
端部内周面との間に、前記第二シールリング8を装着す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な複列円す
いころ軸受ユニット1を組み立てる場合、上記第一、第
二各円すいころ5、6を、それぞれ上記第一、第二各内
輪軌道11、15と上記第一、第二各外輪軌道17、1
8との間に組み付ける際には、これら第一、第二各円す
いころ5、6が、それぞれ上記第一、第二各内輪軌道1
1、15と上記第一、第二各外輪軌道17、18との間
にくさび状に食い付く事(所謂くさび作用による食い付
きが生じる事)を防止する必要がある。この理由は、こ
の様なくさび作用による食い付きが生じると、組立完了
後の馴らし運転時間が長くなる等の不都合を生じる為で
ある。組立時にこの様なくさび作用による食い付きの発
生を防止する為には、上記第一、第二各円すいころ5、
6の大径側端縁を、それぞれ上記第一、第二各内輪軌道
11、15の大径側端部に形成した大鍔部29、29の
内側面に接触させた状態で、これら第一、第二各円すい
ころ5、6をそれぞれ上記第一、第二各内輪軌道11、
15と上記第一、第二各外輪軌道17、18との間に組
み付ければ良い。
【0014】一方、上述の図10〜12に示した従来の
組立方法の場合、図10〜11に示す様にして、上記各
第一円すいころ5、5を上記第一内輪軌道11と上記第
一外輪軌道17との間に組み付ける際には、上記第一内
輪軌道11の周囲に配置した上記各第一円すいころ5、
5が自重により下方に変位し、これら各第一円すいころ
5、5の大径側端面(頭部)が上記第一内輪軌道11の
大径側端部に形成した大鍔部29の内側面に当接した状
態となっている。この為、組立時に、上記各第一円すい
ころ5、5が、本来の位置でない不正規位置に存在した
まま、上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17と
の間にくさび状に強く食い付く事を防止できる。
【0015】これに対し、図12に示す様にして、上記
各第二円すいころ6、6を上記第二内輪軌道15と上記
第二外輪軌道18との間に組み付ける際には、上記第二
内輪軌道15の周囲に配置した上記各第二円すいころ
6、6が自重により下方に変位し、これら各第二円すい
ころ6、6の大径側端面(頭部)が上記第二内輪軌道1
5の大径側端部に形成した大鍔部29の内側面から離れ
た、言い換えれば、これら各第二円すいころ6、6の小
径側端面(尾部)が上記第二内輪軌道15の小径側端部
に形成した小鍔部24の内側面に当接した状態となって
いる。この為、組立時に、上記各第二円すいころ6、6
が、不正規位置に存在したまま、上記第二内輪軌道15
と上記第二外輪軌道18との間にくさび状に食い付く可
能性がある。
【0016】但し、この場合、被組立品(組立途中の複
列円すいころ軸受ユニット1)の上下方向を反転させれ
ば(図12の上下方向を逆にすれば)、上記各第二円す
いころ6、6が自重により下方に変位し、これら各円す
いころ6、6の大径側端面が上記大鍔部29の内側面に
当接した状態となる。従って、この状態で組み付け作業
を行なえば、上記各第二円すいころ6、6が、不正規位
置に存在したまま、上記第二内輪軌道15と上記第二外
輪軌道18との間にくさび状に食い付く事を防止でき
る。
【0017】ところが、上述の様に組立作業の途中で被
組立品の上下方向を反転させる事は、この組立作業を面
倒にしたり、作業用の設備が複雑になる等の不都合を生
じる為、好ましくない。本発明の複列円すいころ軸受ユ
ニットとその組立方法は、上述の様な事情に鑑みて発明
したもので、被組立品の向きを変える事なく組立作業を
行なう場合でも、くさび作用による食い付きの発生防止
を図れる様にするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の複列円すいころ
軸受ユニットとその組立方法のうち、請求項1に記載し
た複列円すいころ軸受ユニットは、ハブ本体と、内輪
と、外輪と、それぞれ複数個ずつの第一円すいころ及び
第二円すいころとを備える。このうちのハブ本体は、中
間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の円
すい凸面状の第一内輪軌道を、内端部外周面に小径段部
を、それぞれ設けている。又、上記内輪は、第二列の円
すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪
軌道を外周面に形成したもので、上記ハブ本体の軸方向
内端部に設けた小径段部に、軸方向外端面をこの小径段
部の軸方向外端部に設けた段差面に突き当てた状態で外
嵌固定している。又、上記外輪は、内周面に上記第一、
第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円
すい凹面状の第一、第二外輪軌道を形成したもので、上
記ハブ本体及び内輪の周囲に配置している。又、上記各
第一円すいころは、第一保持器により転動自在に保持し
た状態で、上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間
に配置している。又、上記各第二円すいころは、第二保
持器により転動自在に保持した状態で、上記第二内輪軌
道と上記第二外輪軌道との間に配置している。
【0019】特に、請求項1に記載した複列円すいころ
軸受ユニットに於いては、上記各第二円すいころを保持
する為に上記第二保持器に設けた各ポケットは、これら
各第二円すいころがこの第二保持器の径方向外方に抜け
出るのを防止する形状を有するものである。又、上記第
二保持器はその軸方向内端部に、上記各第二円すいころ
の転動面を前記第二の内輪軌道に当接させると共に、こ
れら第二の円すいころの大径側端面をそれぞれ上記第二
内輪軌道の大径側端部に存在する大鍔部の内側面に当接
させた状態での、これら各第二円すいころの大径側端部
の外接円よりも径方向外方に突出する、突出部を有する
ものである。
【0020】又、請求項2に記載した複列円すいころ軸
受ユニットの組立方法は、上述の様な請求項1に記載し
た複列円すいころ軸受ユニットを組み立てる方法であっ
て、先ず、上記ハブ本体の中間部外周面に形成した第一
内輪軌道と外輪の外端寄り部内周面に形成した第一外輪
軌道との間に複数個の第一円すいころを、第一保持器に
より保持した状態で配置する。次いで、前記内輪を、複
数個の第二円すいころを第二保持器により第二内輪軌道
の周囲に保持した状態で、この第二保持器の軸方向内端
部に設けた突出部を筒状に構成した案内治具の内周面に
弾性的に摺接させつつ、上記ハブ本体の小径段部に外嵌
する。
【0021】
【作用】上述した様な本発明の複列円すいころ軸受ユニ
ット及びその組立方法によれば、被組立品を何れの方向
に向けて組立作業を行なった場合でも、組立時に複数個
の第二円すいころが第二内輪軌道と第二外輪軌道との間
にくさび状に強く食い付く事を防止できる。即ち、本発
明の場合、上記複数個の第二円すいころを上記第二内輪
軌道と第二外輪軌道との間に組み付ける作業は、これら
各第二円すいころを第二保持器により第二内輪軌道の周
囲に保持した状態で、内輪をハブ本体の小径段部に外嵌
する(押し込む)事により行なう。特に、本発明の場
合、この外嵌作業は、第二保持器の軸方向内端部に設け
た突出部を、筒状に構成した案内治具の内周面に弾性的
に摺接させつつ行なう。従って、これら突出部と案内治
具の内周面との摺接部に作用する摩擦力に基づき、上記
第二保持器及びこの第二保持器により保持した上記各第
二円すいころが上記内輪に対して、この内輪の押し込み
方向後方に相対変位する。この結果、これら各第二円す
いころの大径側端面が、第二内輪軌道の大径側端部に形
成した大鍔部の内側面と当接する。この為、本発明の場
合、被組立品を何れの方向に向けて組立作業を行なう場
合でも、複数個の第二円すいころの大径側端面を上記大
鍔部の内側面に当接させた状態で、これら各第二円すい
ころを第二内輪軌道と第二外輪軌道との間に組み付ける
事ができる。この結果、被組立品を何れの方向に向けて
組立作業を行なった場合でも、組立時に上記各第二円す
いころが、不正規位置に存在したまま、第二内輪軌道と
第二外輪軌道との間にくさび状に食い付く事を防止でき
る。
【0022】又、本発明の場合には、上述の様に複数個
の第二円すいころの組付け作業を行なうのに先立って、
複数個の第一円すいころを第一内輪軌道と第一外輪軌道
との間に組み付ける作業を行なうが、これら各第一円す
いころの組付け作業は、例えば前述の図10〜11に示
す様にして(被組立品の外端部を下方に向けた状態で)
行なえば、これら各第一円すいころが第一内輪軌道と第
一外輪軌道との間にくさび状に食い付く事を防止でき
る。従って、本発明の場合には、続く複数個の第二円す
いころの組付け作業を、被組立品の向きを変える事なく
行なった場合でも、上述した通り、組立時にこれら各第
二円すいころが第二内輪軌道と第二外輪軌道との間にく
さび状に食い付く事を防止できる。この様に本発明の場
合には、被組立品の向きを変える事なく組立作業を行な
う場合でも、第一、第二各円すいころが、不正規位置に
存在したまま、それぞれ第一、第二各内輪軌道と第一、
第二各外輪軌道との間にくさび状に食い付く事を防止で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本例の特徴は、複数個の第
二円すいころ6、6の大径側端面を内輪3の大鍔部29
の内側面に当接させた状態で、これら各第二円すいころ
6、6を第二内輪軌道15と第二外輪軌道18との間に
組み付けられる様にする点にある。複列円すいころ軸受
ユニット1aの全体構成に就いては、前述の図8〜9に
示した従来構造とほぼ同様であるから、重複する説明は
省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心
に説明する。
【0024】本例の場合、第一、第二各保持器20、2
1aはそれぞれ、前述の図8〜9に示した従来構造の場
合と同様、それぞれ複数個ずつの第一、第二各円すいこ
ろ5、6を保持した状態で、これら各円すいころ5、6
が直径方向外方に脱落するのを防止する構造を有する。
又、上記第二保持器21aは、その内端部外周面に径方
向外方に突出する突出部30を、全周に亙り、或は周方
向複数個所(3個所以上)等間隔位置に形成している。
図2に詳示する様に、この突出部30の自由状態での外
径D30は、上記各第二円すいころ6、6の転動面を上記
第二内輪軌道に当接させると共に、これら各第二円すい
ころ6、6の大径側端面を上記第二内輪軌道15の大径
側端部に形成した大鍔部29の内側面に当接させた状態
での、上記各第二円すいころ6、6の大径側端部の外接
円の直径d6 よりも大きく(D30>d6 )している。
【0025】上述の様に構成する本例の複列円すいころ
軸受ユニット1aの組立作業は、次の様にして行なう。
先ず、図3に示す様に、ハブ本体2を抑えブロック26
aの上面に、このハブ本体2の外端部を下方に向けた状
態で支持する。そして、この状態で、上記各第一円すい
ころ5、5を、上記第一保持器20により、第一内輪軌
道11の周囲に脱落不能に保持する。この状態で、上記
各第一円すいころ5、5は、それぞれ自重により下方に
変位し、これら各第一円すいころ5、5の大径側端面
(頭部)が上記第一内輪軌道11の大径側端部に形成し
た大鍔部29の内側面に当接した状態となる。又、上述
の様に上記各第一円すいころ5、5を上記第一内輪軌道
11の周囲に保持するのに先立って、第一シールリング
7を、上記ハブ本体2の中間部外周面で、上記第一内輪
軌道11とこのハブ本体2の外端部に設けたフランジ9
との間部分に配置しておく。
【0026】次いで、この状態で、上記図3に示す様
に、上記ハブ本体2の周囲に外輪4を進入させる。この
進入作業は、図4に示す様に、上記各第一円すいころ
5、5の外径側に上記外輪4の外半部内周面に形成した
第一外輪軌道17が位置するまで行なう。本例の場合、
この様な進入作業は、上記外輪4の内端部に、後述する
案内治具31を接続した状態で行なう。そして、この様
な進入作業を行なう事により、上記各第一円すいころ
5、5を上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17
との間に組み付ける。尚、この様にして複数個の第一円
すいころ5、5の組付け作業を行なう際、これら各第一
円すいころ5、5の大径側端面は、それぞれ上記大鍔部
29の内側面に当接している。この為、組み付けを行な
う際に、上記各第一円すいころ5、5が、不正規位置に
存在したまま、上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌
道17との間にくさび状に食い付く事はない。又、上述
の様にハブ本体2の周囲に上記外輪4を進入させるのと
同時に、この外輪4の外端部に上記第一シールリング7
を装着する作業を行なう。即ち、この第一シールリング
7の外側面を板状の治具32により抑えつつ、上記ハブ
本体2の周囲に上記外輪4を進入させる事により、上記
第一シールリング7をこの外輪4の外端部に外嵌固定す
る。尚、ここまでの組立手順は、前述の図10〜11に
示した従来方法の組立手順とほぼ同じである。
【0027】次いで、図4に示す様に、複数個の第二円
すいころ6、6を、前記第二保持器21により、内輪3
の外周面に設けた第二内輪軌道15の周囲に脱落不能に
保持した状態で、この内輪3を上記ハブ本体2の小径段
部12に外嵌する作業を行なう。そして、この様な外嵌
作業を行なう事により、上記各第二円すいころ6、6を
上記第二内輪軌道15と上記外輪4の内半部内周面に形
成した第二外輪軌道18との間に組み付ける。特に、本
例の場合には、この内輪3の外嵌作業を、案内治具31
を使用して行なう。
【0028】この案内治具31は、全体を円筒状に形成
すると共に、一端部(図3〜4の下端部)に外径が小さ
い薄肉の嵌合筒部33を設けている。又、この案内治具
31の内周面は、それぞれが円筒面状で互いに同心の大
径部34(内径D34)及び小径部35{内径d35(<D
34)}と、これら大径部34と小径部35との軸方向端
縁同士を連続させる円すい凹面(テーパ面)状の連続部
36とから成る。使用時に挿入側開口部で上側となる上
記大径部34の内径D34は、上記第二保持器21の内端
部外周面に設けた突出部30の外径D30以上(D34≧D
30)としている。一方、上記小径部35の内径d35は、
上記第二保持器21の突出部30の外径D30よりも僅か
に小さく(d35<D30)、且つ、上記各第二円すいころ
6、6の大径側端部の外接円の直径d6 以上(d35≧d
6 )としている。この様な案内治具31は、上記外輪4
に対し、図3〜4に示す様に、上記嵌合筒部33をこの
外輪4の内端部にがたつきなく内嵌すると共に、この嵌
合筒部33の基端部に設けた段差面37を上記外輪4の
内端面に突き当てた状態で装着する。
【0029】上記内輪3を上記ハブ本体2の小径段部1
2に外嵌する作業は、図4に示す様に、この内輪3の内
端面(組立作業時の上端面)を押圧治具38により下方
に押圧しつつ、この内輪3を、上記案内治具31の内側
を通過させつつ行なう。この様にして内輪3を通過させ
る際に、上記第二保持器21の内端部外周面に設けた突
出部30は、上記案内治具31の内周面に設けた大径部
34の内側から小径部35の内側に、円すい凹面状の連
続部36に案内されつつ進入する。この小径部35の内
径d35は、上記突出部30の外径D30よりも僅かに小さ
い(d35<D30)為、上述の様に突出部30を小径部3
5の内側の進入させると、この突出部30の外周縁がこ
の小径部35に、全周に亙り弾性的に(締め代を持っ
て)当接する。尚、本例の場合、上記内輪3を上記小径
段部12に圧入する直前に、上記突出部30が上記小径
部35の内側に進入する様に、各部の寸法を規制してい
る。又、上記小径部35の内径d35は、上記各第二円す
いころ6、6の大径側端部の外接円の直径d6 以上(d
35≧d6 )である為、これら各第二円すいころ6、6の
大径側端部が上記小径部35に弾性的(締め代を持っ
て)に当接する事はない。
【0030】上述の様に突出部30を小径部35の内側
に進入させた状態から更に、上記内輪3を上記小径段部
12に向けて押し込むと、上記突出部30の外周縁と上
記小径部35との当接部に、摺動に基づく摩擦力が作用
する。そして、この摩擦力に基づき、上記第二保持器2
1及びこの第二保持器21により保持した上記各第二円
すいころ6、6が上記内輪3に対し、この内輪3の押し
込み方向後方に相対変位し、これら各第二円すいころ
6、6の大径側端面が、前記第二内輪軌道15の大径側
端部に形成した大鍔部29の内側面と当接する。そし
て、この状態で、上記内輪3を上記小径段部12に外嵌
する事により、上記各第二円すいころ6、6を、上記第
二内輪軌道15と前記外輪4の内半部内周面に設けた第
二外輪軌道18との間に組み付ける。この様に、本例の
場合には、上記各第二円すいころ6、6の大径側端面を
上記大鍔部29の内側面に当接させた状態で、これら各
第二円すいころ6、6を上記第二内輪軌道15と上記第
二外輪軌道18との間に組み付ける事ができる。この
為、組み付けを行なう際に、上記各第二円すいころ6、
6が、不正規位置に存在したまま、上記第二内輪軌道1
5と上記第二外輪軌道18との間にくさび状に食い付く
事を防止できる。
【0031】上述の様にして、各第二円すいころ6、6
の組付作業が完了したならば、次いで、上記外輪4の内
端部から前記案内治具31を取り外し、更に、図1に示
す様に、上記内輪3の内端部外周面と上記外輪4の内端
部内周面との間に、第二シールリング8を装着する。
【0032】上述した通り、本例の場合には、第一、第
二各円すいころ5、6を、それぞれ第一、第二各内輪軌
道11、15と第一、第二各外輪軌道17、18との間
に、くさび作用による食い付きを生じさせる事なく組み
付ける事ができる。この為、上記各円すいころ5、6を
正規位置に移動させる為に行なう、組み立て後の馴らし
運転時間を短くできる他、場合によっては馴らし運転そ
のものを省略する事も可能になる。特に、本例の場合に
は、上述の様な各円すいころ5、6の組付作業を、被組
立品の外端部を下方に向けたまま(即ち、被組立品の向
きを変える事なく)行なえる。この為、組立作業の容易
化と作業設備の簡略化とを図れる。
【0033】次に、図5〜7は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合、第一保持器20a
は、複数個の第一円すいころ5、5を保持した状態で、
これら各第一円すいころ5、5が直径方向内方に脱落す
るのを防止する構造を有する。尚、この様な機能を持っ
た第一保持器20aの具体的構造に就いては、例えば特
開2000−65049号公報に記載される等により従
来から各種のものが知られており、本発明の特徴部分で
もない為、詳しい説明は省略する。又、本例の場合、ハ
ブ本体2の中間部外周面と外輪4の外端部内周面との間
部分を密閉する第一シールリング7aとして、この外輪
4の外端部に内嵌固定するものを使用している。
【0034】上述の様に構成する本例の複列円すいころ
軸受ユニット1bの組立作業は、次の様にして行なう。
先ず、図6に示す様に、ハブ本体2を抑えブロック26
aの上面に、このハブ本体2の外端部を下方に向けた状
態で支持する。又、外輪4の外半部内周面に形成した第
一外輪軌道17の内径側に、上記各第一円すいころ5、
5を、上記第一保持器20aにより保持した状態で配置
すると共に、上記外輪4の外端部に上記第一シールリン
グ7aを内嵌固定する。そして、この状態で、上記外輪
4を上記ハブ本体2の周囲に進入させる。この進入作業
は、図7に示す様に、上記各第一円すいころ5、5の内
径側に上記ハブ本体2の中間部外周面に形成した第一内
輪軌道11が位置し、且つ、上記第一シールリング7a
が、上記外輪4の表面のうち、フランジ9と第一内輪軌
道11との間部分に全周に亙って当接するまで行なう。
そして、この様な進入作業を行なう事により、上記各第
一円すいころ5、5を上記第一内輪軌道11と上記第一
外輪軌道17との間に組み付ける。
【0035】尚、上記図6に示す様に、上述の様な進入
作業の際、上記各第一円すいころ5、5及び上記第一保
持器20aは、自重により、上記第一シールリング7a
に当接するまで下方に変位する。この為、この進入作業
に基づいて、上記各第一円すいころ5、5を上記第一内
輪軌道11と上記第一外輪軌道17との間に組み付ける
際には、これら各第一円すいころ5、5の転動面がこれ
ら両軌道11、17同士の間に挟持されるよりも先に、
これら各第一円すいころ5、5の大径側端面が上記内輪
軌道11の大径側端部に形成した大鍔部29の内側面と
当接する。この為、組み付けを行なう際に、上記各第一
円すいころ5、5が、不正規位置に存在するまま、上記
第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17との間にくさ
び状に食い付く事はない。
【0036】又、本例の場合、続く組立作業、即ち、図
7に示す様に、案内治具31及び押圧治具38を使用し
て内輪3を上記ハブ本体2の小径段部12に外嵌する作
業(複数個の第二円すいころ6、6を第二内輪軌道15
と第二外輪軌道18との間に組み付ける作業)並びに第
二シールリング8の組付作業は、それぞれ上述した第1
例の場合と同様にして行なう。
【0037】上述した様な本例の場合も、第一、第二各
円すいころ5、6を、それぞれ第一、第二各内輪軌道1
1、15と第一、第二各外輪軌道17、18との間に、
くさび作用による食い付きを生じさせる事なく組み付け
る事ができる。この為、組み立て後の馴らし運転時間を
短く、或は省略できる。又、本例の場合も、上述の様な
各円すいころ5、6の組付作業を、被組立品の外端部を
下方に向けたまま(即ち、被組立品の向きを変える事な
く)行なえる。この為、組立作業の容易化と作業設備の
簡略化とを図れる。
【0038】尚、本発明は、図示の実施の形態に限ら
ず、各種構造で実施できる。例えば、ハブ本体の内端部
に形成したかしめ部により内輪の軸方向内端面を抑え付
ける構造で実施する事もできる。又、外輪の外周面に
は、必ずしも外向フランジ状の取付部を形成しなくても
良い。この外輪の外周面を単なる円筒面として、この外
輪をナックル等の懸架装置の構成部材の一部に形成した
取付孔に内嵌し、止め輪等により抜け止めを図る構造を
採用する事もできる。更には、図示の様な駆動輪用の複
列円すいころ軸受ユニットに限らず、ハブ本体の中心部
にスプライン孔を持たない、従動輪用の複列円すいころ
軸受ユニットで実施する事もできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の複列円すいころ軸受ユニット及
びその組立方法は、以上に述べた通り構成され作用する
ので、組み立て完了後の馴染み運転時間を短く、更には
省略できるだけでなく、組立作業の容易化と作業設備の
簡略化とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、完成後の状態
で示す断面図。
【図2】複数個の第二円すいころ及び第二保持器を装着
した内輪の断面図。
【図3】第一内輪軌道の周囲に複数個の第一円すいころ
を、第一保持器により保持した後、外輪をハブ本体と組
み合わせる直前の状態を示す断面図。
【図4】第二内輪軌道の周囲に複数個の第二円すいころ
を、第二保持器により保持した後、内輪をハブ本体の小
径段部に外嵌する直前の状態を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を、完成後の状態
で示す断面図。
【図6】第一外輪軌道の内径側に複数個の第一円すいこ
ろを、第一保持器により保持した後、外輪をハブ本体と
組み合わせる直前の状態を示す断面図。
【図7】第二内輪軌道の周囲に複数個の第二円すいころ
を、第二保持器により保持した後、内輪をハブ本体の小
径段部に外嵌する直前の状態を示す断面図。
【図8】従来から知られている複列円すいころ軸受ユニ
ットの1例を示す断面図。
【図9】図8の右方から見た半部側面図。
【図10】組立作業の最初の工程を示す断面図。
【図11】同じく次の工程を示す断面図。
【図12】同じく更に次の工程を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 複列円すいころ軸受ユニット 2 ハブ本体 3 内輪 4 外輪 5 第一円すいころ 6 第二円すいころ 7、7a 第一シールリング 8 第二シールリング 9 フランジ 10 第一列の円すいころ軸受 11 第一内輪軌道 12 小径段部 13 スプライン孔 14 第二列の円すいころ軸受 15 第二内輪軌道 16 段差面 17 第一外輪軌道 18 第二外輪軌道 19 取付部 20、20a 第一保持器 21、21a 第二保持器 22 ポケット 23 柱部 24 小鍔部 25 スタッド 26、26a 抑えブロック 27 治具 28 通孔 29 大鍔部 30 突出部 31 案内治具 32 治具 33 嵌合筒部 34 大径部 35 小径部 36 連続部 37 段差面 38 押圧治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部外周面に第一列の円すいころ軸受
    を構成する為の円すい凸面状の第一内輪軌道を、内端部
    外周面に小径段部を、それぞれ設けたハブ本体と、第二
    列の円すいころ軸受を構成する為の円すい凸面状の第二
    内輪軌道を外周面に形成し、上記ハブ本体の小径段部
    に、軸方向外端面をこの小径段部の軸方向外端部に設け
    た段差面に突き当てた状態で外嵌固定した内輪と、内周
    面に上記第一、第二列の円すいころ軸受を構成する為
    の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道を形
    成し、上記ハブ本体及び内輪の周囲に配置した外輪と、
    第一保持器により転動自在に保持した状態で上記第一内
    輪軌道と上記第一外輪軌道との間に配置した複数個の第
    一円すいころと、第二保持器により転動自在に保持した
    状態で上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に配
    置した複数個の第二円すいころとを備えた複列円すいこ
    ろ軸受ユニットに於いて、上記各第二円すいころを保持
    する為に上記第二保持器に設けた各ポケットは、これら
    各第二円すいころがこの第二保持器の径方向外方に抜け
    出るのを防止する形状を有するものであり、且つ、この
    第二保持器はその軸方向内端部に、上記各第二円すいこ
    ろの転動面を上記第二の内輪軌道に当接させると共にこ
    れら各第二円すいころの大径側端面をそれぞれ上記第二
    内輪軌道の大径側端部に存在する大鍔部の内側面に当接
    させた状態での、これら各第二円すいころの大径側端部
    の外接円よりも径方向外方に突出する突出部を有するも
    のである事を特徴とする複列円すいころ軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した複列円すいころ軸受
    ユニットを組み立てる方法であって、ハブ本体の中間部
    外周面に形成した第一内輪軌道と外輪の外端寄り部内周
    面に形成した第一外輪軌道との間に複数個の第一円すい
    ころを、第一保持器により保持した状態で配置し、次い
    で、内輪を、複数個の第二円すいころを第二保持器によ
    り第二内輪軌道の周囲に保持した状態で、この第二保持
    器の軸方向内端部に設けた突出部を筒状に構成した案内
    治具の内周面に弾性的に摺接させつつ上記ハブ本体の小
    径段部に外嵌する、複列円すいころ軸受ユニットの組立
    方法。
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