JPH0686645A - 定形ソース入りゲル - Google Patents

定形ソース入りゲル

Info

Publication number
JPH0686645A
JPH0686645A JP3289349A JP28934991A JPH0686645A JP H0686645 A JPH0686645 A JP H0686645A JP 3289349 A JP3289349 A JP 3289349A JP 28934991 A JP28934991 A JP 28934991A JP H0686645 A JPH0686645 A JP H0686645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
weight
solid
source
sauce
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3289349A
Other languages
English (en)
Inventor
Takenori Kato
加藤武憲
Kaoru Yamabe
山部かおる
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3289349A priority Critical patent/JPH0686645A/ja
Publication of JPH0686645A publication Critical patent/JPH0686645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定の形状を有する定形固形ソースをゼリー
のようなゲルに封じ込め、殺菌等の加熱をしてもソース
の形状が変形したり、滲んだりしないでゲル中で液化す
る、定形ソース入りゲルを提供することにある。 【構成】 ソースは定形固形ソースの状態でゲル化性ゾ
ルに封じ込めて、その固形化条件を消失させて液化させ
ることと、ゲルはゲルの融点の高いゲル化性物質を使用
するとか、定形固形ソースに予めアルギン酸ナトリウム
とかペクチンと反応して不溶性のゲルを形成させる得る
金属塩を含有させるか、定形固形ソースの表面に前述金
属塩を付着させておいたものを、アルギン酸ナトリウム
とかペクチンの様に金属と反応して不溶性のゲルを形成
する高分子多糖類をゲル化性ゾルに溶解させておいたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゼリー菓子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来ゼリーのようなゲルに液状の物質を
封じ込める方法は種々あるが、いずれもその液状ソース
を一定の形状にしてゲルの中に封入し、かつその形状を
安定的に保持しているものは見当たらない。本発明者等
は特許願昭和63−97807号にて定型液状ソース入
りゲル物を提案したが、この提案はチルド商品のように
無菌的に調整し、容器に充填した後で殺菌をしない場合
には有効であるが、常温流通商品のように容器に充填し
た後でこれを加熱殺菌する場合にはゲルとソースとの部
分融合が起こり最初の形状が保持できないという欠点を
有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は定形ソースの形状を加熱殺菌等の条件があっても安
定化させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は定形ソースを封
じ込めるゲル化性物質を、定形固形ソースを封入後の再
加熱によるゲル性ゾルの対流が起こりずらくする為に、
融点の高いゲル化性物質を単体で、又は融点の低いもの
と併用で用いたものにする方法により、又はゲル化性物
質にペクチンとかアルギン酸ナトリウムとかの金属塩と
反応して不溶性のゲルを作る物質を含有せしめておき、
定形固形ソースにはペクチンとかアルギン酸ナトリウム
の溶液と反応してゲルを形成させる金属塩を含有させて
おき、ゲル化性ゾルと定形固形ソースとの境目に中にア
ルギン酸とかペクチンの金属塩ゲルを形成させることに
より、ゲル化性ゾルの対流疎外現象が生じ、この為、定
形固形ソースの液化の条件を遅らせることとなり、ゲル
化性ゾルがゲル化してから定形固形ソースの液化が始ま
る為、定形ソースの変形とか滲みの問題を解決できるこ
とを解明した。
【0005】本発明を更に詳細に説明すると、ゲルの融
点を上昇させる方法としては、ジェランガムとか寒天等
の融点の高いゲル化性物質を単体で使用するか、カラギ
ーナン、ファーセレラン、ゼラチン等のゲルの融点の低
いものと前述のジェランガムとか融点の高い寒天との併
用がある。これらの各ゲル化性物質の使用濃度、併用の
割合は、それぞれのゲル化性物質のゲルの融点により、
また求めるテクスチャーにより一概に言えないが、ゲル
の融点を60℃以上にしておくことにより、殺菌による
定形固形ソースの変形、滲み等が防止出来るので、ゲル
の融点を60℃以上になるように調整するとよい。
【0006】又アルギン酸ナトリウムとかペクチンの溶
液は、マグネシウム、水銀を除く2価以上の金属塩と反
応して不溶性の金属塩ゲルを形成するが、これらの物質
を含有するゲル化性ゾルに、前述の金属塩を含有、又は
付着させた定形固形ソースを封入することにより、定形
固形ソースに含有、又は付着させた金属塩が、アルギン
酸ナトリウムとかペクチンの溶液と反応を始め、両者の
接点にアルギン酸とかペクチンの金属塩ゲルを形成する
ので、ゲル化性ゾルの対流が起こりずらくなり、定形固
形ソースの形状は保持されることになるが、ゲル化性ゾ
ルと定形固形ソースとの境目のゲル化性ゾルの対流疎外
の為であれば、ゲルの融点が40℃付近のカラギーナン
ゲルの場合で、その使用量はゲル化性ゾルに対して0.
01重量パーセント位から効果を発揮するので、これも
求めるテクスチャーとの絡みで併用率を決定すれば良い
し、ジェランガム、高融点寒天等のゲルの融点の高いゲ
ル化性物質とアルギン酸ナトリウムとかペクチンをカラ
ギーナンの様に融点の低いゲル化性物質と併用し、金属
塩処理した定形固形ソースを使用することにより、ゲル
の融点を60℃以下にしても、又アルギン酸ナトリウム
とかペクチンの使用濃度を0.01重量パーセントより
低くしても、定形固形ソースの変形、ソースの滲み等が
防止出来る。
【0007】又定形固形ソースをゲル化性ゾルに封入し
た後液化させる条件としては、タマリンド種子多糖類を
定形固形ソースのゲル化性物質として使用した場合は、
そのゲル化の構成要素が糖濃度、又は/及びエタノール
濃度とタマリンド種子多糖類の濃度なので、本発明での
定形固形ソースの液化条件はタマリンド種子多糖類ゲル
の糖又は/及びエタノール濃度をゲル化できない程度ま
で低下させることであり、具体的には定形固形ソースを
封入するゲルの糖度をソースとゲルの糖が平衡に達した
時の糖度が40度以下になる様に調整すれば良い。ハイ
メトキシルペクチンを定形固形ソースのゲル化性物質と
して使用した場合は、そのゲル化の構成要素は糖濃度と
pHとペクチンの濃度であり、本発明における液化の条
件は糖濃度、又は/及びpHの条件をゲルが消失する条
件にすることであり、ローメトキシルペクチンを定形固
形ソースのゲル化性物質として使用した場合はそのゲル
化の構成要素は金属塩の濃度とペクチンの濃度であり、
本発明での液化の条件は、金属塩の濃度をゲル形成を保
つことの出来ない濃度まで、注入するゲルで希釈してし
まう方法である。
【0008】本発明ではタマリンド種子多糖類とかペク
チンを定形固形ソースのゲル化性物質として使用するの
が好ましいが、特にこれらに限ったものではなく、例え
ばゼラチンを使用して定形固形ソースを作り、pHの低
い状態で殺菌することによりゼラチンを加水分解させて
ゲル化能を消失せしめ液化させる方法等もあり、要する
に定形固形ソースをゲルに封入した状態で固形化条件を
消失させることにより液化させれば良い。
【0009】又定形固形ソースに含有せしめる金属塩
は、定形固形ソースを調製する際、ソースミックスに溶
解する方法のほかに、ゲルが形成されてから、そのゲル
の表面にコーチングする方法でも、又は両者の併用でも
本目的は達成出来るが、金属塩の高分子多糖類に対する
作用効率から勘案すれば、定形固形ソースの表面に付着
させた方が、定形固形ソースに溶解させる場合より良好
であるが、定形固形ソースに溶解する場合で、ゲル化性
ゾルに含有させるアルギン酸ナトリウムが0.01重量
パーセントの場合で、定形固形ソースに乳酸カルシウム
を溶解した場合でその含有量が0.05重量パーセント
位から効果を発揮し、好ましくは0.2重量パーセント
位で、金属と反応して不溶化する高分子多糖類のゲル化
性ゾルに対する含有量が多くなれば、それに応じて金属
塩の添加量も多くくする必要があるし、定形固形ソース
の表面に付着させる場合は更に少なくすることが可能で
ある。ただし表面に付着させる場合は均一に付着させる
ことが重要であるので、付着させる量が少ない場合は可
溶性バインダーと予め混合しておき、それを付着させる
のが好ましいので、作業性等を勘案してどの方法を採用
するか決定すれば良い。
【0010】
【実施例】
実施例1 ペクチンスローセット15g、1/5オレン
ジ混濁果汁100g、砂糖750g、水200g、クエ
ン酸10gにて糖度80度のソース1Kg作り、これを
オレンジのフサの形状のモールドに流し込み固化させて
1ケが10gのオレンジのフサの形状の定形固形ソース
を作った。
【0011】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)50重量パーセント、ローガストビーン
ガム45重量パーセント、塩化カリウム5重量パーセン
トよりなる製剤と、寒天M7(伊那食品工業製)との併
用により、ゲルの融点を調整したゾルを70ccのプラ
スチック製の容器に充填し、これに前述の定形固形ソー
スを封入してトップシールをしてゲル化させた後、85
℃で20分殺菌して定形固形ソースの形状の状態を試験
した。この試験結果を表1に示す。
【0012】
【0013】実施例2 タマリンド種子多糖類1.5重
量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パーセ
ント、砂糖35重量パーセント、水43.5重量パーセ
ントでソースを調製し、実施例1と同様に糖度が40度
で1個12gのオレンジのフサの形状の定形固形ソース
を作った。
【0014】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)50重量パーセント、ローガストビーン
ガム45重量パーセント、塩化カリウム5重量パーセン
トよりなる製剤と、寒天M7(伊那食品工業製)との併
用により、ゲルの融点を調製したゾルを70ccのプラ
スチック製の容器に充填し、これに前述の定形固形ソー
スを封入してトップシールをしてゲル化させた後、85
℃で20分殺菌して定形固形ソースの形状の状態を試験
した。この試験結果を表2に示す。
【0015】
【0016】実施例3 タマリンド種子多糖類1.5重
量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パーセ
ント、砂糖35重量パーセント、乳酸カルシウム0.0
5重量パーセント、水43.45重量パーセントで液状
ソースを調製し、実施例2と同様にオレンジのフサの形
状の定形固形ソースを作った。
【0017】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40重量パーセント、塩化カリウム5重量パーセン
トよりなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖20重量
パーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセン
ト、クエン酸0.3重量パーセントとアルギン酸ナトリ
ウムの使用濃度を変えたものと水とでもってゲル化性ゾ
ルを調製し、前記調整のオレンジのフサの形状の定形固
形ソースと共に、70ccのプラスチック製容器に充填
封入して、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観
判定と液化の状態を試験した。この試験結果は表3に示
す。
【0018】
【0019】実施例4 タマリンド種子多糖類1.5重
量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パーセ
ント、砂糖35重量パーセント、乳酸カルシウム0.0
5重量パーセント、水43.45重量パーセントでソー
スを調製し、実施例2と同様にオレンジのフサの形状の
定形固形ソースを作った。
【0020】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40量パーセント、塩化カリウム5重量パーセント
よりなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖20重量パ
ーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセント、
クエン酸0.3重量パーセントとローメトキシルペクチ
ンの使用濃度を変えたものと水でもってゲル化性ゾルを
調製し、前記調製のオレンジのフサの形状の定形固形ソ
ースと共に70ccのプラスチック製容器に充填封入し
て、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観判定と
液化の状態を試験した。この試験結果は表4に示す。
【0021】
【0022】実施例5 タマリンド種子多糖類1.5重
量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パーセ
ント、砂糖35重量パーセント、水43.5重量パーセ
ントでソースを調製し、実施例2と同様にオレンジのフ
サの形状の定形固形ソースを作った。このものをモール
ドより取り出して、乳酸カルシウム10重量パーセン
ト、粉糖90重量パーセントの混合粉体に投入して定形
固形ソースの表面に乳酸カルシウムを0.1重量パーセ
ント付着させた。
【0023】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40重量パーセント、塩化カリウム5重量パーセン
トよりなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖15重量
パーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセン
ト、クエン酸0.3重量パーセントとアルギン酸ナトリ
ウムの使用濃度を変えたものと水でもってゲル化性ゾル
を調製し、前記調整のオレンジのフサの形状の定形固形
ソースと共に70ccのプラスチック製容器に充填封入
して、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観判定
と液化の状態を試験した。この試験結果は表5に示す。
【0024】
【0025】実施例6 ペクチンスローセット15g、
1/5オレンジ混濁果汁100g、砂糖750g、水2
00g、クエン酸10gにてソース1Kg作り、これを
オレンジのフサの形状のモールドに流し込み固化させて
実施例1と同様のオレンジのフサの形状の定形固形ソー
スを作った。このものをモールドより取り出して実施例
5にて調製した乳酸カルシウム製剤の粉体に投入して定
形固形ソースの表面に乳酸カルシウム0.1重量パーセ
ントを付着させた。
【0026】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40量パーセント、塩化カリウム5重量パーセント
よりなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖20重量パ
ーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセント、
クエン酸0.3重量パーセントとローメトキシルペクチ
ンの使用濃度を変えたものと水でもってゲル化性ゾルを
調製し、前記調製のオレンジのフサの形状の定形固形ソ
ースと共に70ccのプラスチック製容器に充填封入し
て、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観判定と
液化の状態を試験した。この試験結果は表6に示す。
【0027】
【0028】実施例7 タマリンド種子多糖類1.5重
量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パーセ
ント、砂糖35重量パーセント、水43.5重量パーセ
ントでソースを調製し、実施例2と同様にオレンジのフ
サの形状の定形固形ソースを作った。このものをモール
ドより取り出して、実施例5にて調製した乳酸カルシウ
ム製剤の粉体に投入して定形固形ソースの表面に乳酸カ
ルシウム0.1重量パーセントを付着させた。
【0029】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40量パーセント、塩化カリウム5重量パーセント
よりなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖20重量パ
ーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセント、
クエン酸0.3重量パーセントとローメトキシルペクチ
ンの使用濃度を変えたものと水でもってゲル化性ゾルを
調製し、前記調製のオレンジのフサの形状の定形固形ソ
ースと共に70ccのプラスチック製容器に充填封入し
て、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観判定と
液化の状態を試験した。この試験結果は表7に示す。
【0030】
【0031】実施例8 ペクチンスローセット15g、
1/5オレンジ混濁果汁100g、砂糖750g、水2
00g、クエン酸10gにてソース1Kg作り、これを
オレンジのフサの形状のモールドに流し込み固化させて
実施例1と同様のオレンジのフサの形状の定形固形ソー
スを作った。このものをモールドより取り出して、実施
例5にて調製した乳酸カルシウム製剤の粉体に投入し
て、定形固形ソースの表面に乳酸カルシウム0.1重量
パーセントを付着させた。
【0032】カラギーナン(ソアギーナMW321−三
菱レイヨン製)45重量パーセント、ローガストビーン
ガム40重量パーセント、塩化カリウム5重量パーセン
トよなる製剤を1.0重量パーセント、砂糖15重量パ
ーセント、クエン酸ナトリウム0.2重量パーセント、
クエン酸0.3重量パーセントとアルギン酸ナトリウム
の使用濃度を変えたものと水でもってゲル化性ゾルを調
製し、前記調製のオレンジのフサの形状の定形固形ソー
スと共に70ccのプラスチック製容器に充填封入し
て、85℃で20分間殺菌冷却して3日後に外観判定と
液化の状態を試験した。この試験結果は表8に示す。
【0033】
【0034】実施例9 カラギーナン3g、ローガスト
ビーンガム4g、ジエランガム0.5g、アルギン酸ナ
トリウム0.5g、塩化カリウム0.5g、クエン酸ナ
トリウム2g、クエン酸3g、砂糖150gと水でもっ
て、90℃まで加熱してゲル化性ゾルを1Kg調整し
た。
【0035】ペクチンスローセット15g、1/5オレ
ンジ混濁果汁100g、砂糖750g、水200g、ク
エン酸10gにてソース1Kg作り、これをオレンジの
フサの形状のモールドに流し込み固化させてオレンジの
フサの形状の定形固形ソースを作り、このものを乳酸カ
ルシウムの粉体に投入して定形固形ソースの表面に乳酸
カルシウムを付着させた。
【0036】容量100ccのポリプロピレン製の容器
にオレンジのフサの形状の定形固形ソースを1個入れ、
続いてゲル化性ゾルを充填してトップシールをして、8
5℃で20分間殺菌し、冷却したものを開封してオレン
ジの形状のソースの状態を調べたところ、オレンジの形
状の表面から1/3程度が液化していた。このものを更
に3日間放置した後開封してソースの状態を調べたとこ
ろ完全に液化していた。
【0037】実施例10 タマリンド種子多糖類1.5
重量パーセント、1/5オレンジ混濁果汁20重量パー
セント、砂糖25重量パーセント、99%エタノール1
0重量パーセント、水43.5重量パーセントでソース
を調製し、実施例2と同様にオレンジのフサの形状の定
形固形ソースを作った。このもの700gを、エタノー
ル10重量パーセント、砂糖40重量パーセント、水5
0重量パーセントよりなるシロップに300gに漬け込
んだ。
【0038】カラギーナン3g、ローガストビーンガム
4g、ジエランガム0.5g、アルギン酸ナトリウム
0.5g、塩化カリウム0.5g、クエン酸ナトリウム
2g、クエン酸3g、砂糖150gと水でもって、90
℃まで加熱してゲル化性ゾルを1Kg調整した。
【0039】容量100ccのポリプロピレン製の容器
にオレンジのフサの形状の定形固形ソースを1個入れ、
続いてゲル化性ゾルを充填してトップシールをして、8
5℃で20分間殺菌し、冷却したものを開封してオレン
ジの形状のソースの状態を調べたところ、オレンジの形
状の表面から1/3程度が液化していた。このものを更
に3日間放置した後開封してソースの状態を調べたとこ
ろ完全に液化していた。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、好み
の形状に成形された定形固形ソースをゲルに封じ込めて
液化させ、かつそのソースの形状が殺菌等の条件があっ
ても、ゲルと混和したり、変形したりしないので、アピ
アランスの良好で、美味しい製品が種々出来ることにな
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の形状を有する固形ソースを、加熱
    による対流が起こりにくくする為にゲルの融点が高い、
    又は高くなるように処理されたゲル化性ゾルに封入し、
    固形ソースを液化させるか、又は/及び加熱による対流
    が起こりにくくする為に、金属と反応して不溶化する高
    分子多糖類を含有溶解したゲル化性ゾルに封入し、高分
    子多糖類を金属塩にて不溶化させ、固形ソース液化させ
    ることを特長とする定形ソース入りゲル。
  2. 【請求項2】 請求項1のゲルの融点が高い、又は高く
    なるように処理されたゲルの融点が、約60℃以上であ
    るもの。
  3. 【請求項3】 請求項1のゲル化性ゾルに溶解している
    高分子多糖類を不溶化させるのは、固形ソースに含有又
    は/及び付着させた金属塩によるもの。
JP3289349A 1991-10-07 1991-10-07 定形ソース入りゲル Pending JPH0686645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3289349A JPH0686645A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 定形ソース入りゲル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3289349A JPH0686645A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 定形ソース入りゲル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0686645A true JPH0686645A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17742060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3289349A Pending JPH0686645A (ja) 1991-10-07 1991-10-07 定形ソース入りゲル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0686645A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003079329A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Fancl Corp プルーン加工食品およびその製造方法
US7767038B2 (en) 2007-07-18 2010-08-03 Qingdao Samkyung Metals Co., Ltd. Low-nickel austenitic stainless steel and method for producing same
US20120034126A1 (en) * 2009-01-30 2012-02-09 Sandvik Intellectual Property Ab STAINLESS AUSTENITIC LOW Ni STEEL ALLOY

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003079329A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Fancl Corp プルーン加工食品およびその製造方法
US7767038B2 (en) 2007-07-18 2010-08-03 Qingdao Samkyung Metals Co., Ltd. Low-nickel austenitic stainless steel and method for producing same
US20120034126A1 (en) * 2009-01-30 2012-02-09 Sandvik Intellectual Property Ab STAINLESS AUSTENITIC LOW Ni STEEL ALLOY
US8540933B2 (en) * 2009-01-30 2013-09-24 Sandvik Intellectual Property Ab Stainless austenitic low Ni steel alloy

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2545457B2 (ja) ゼリ―状食品とその製造方法
JPH0686645A (ja) 定形ソース入りゲル
JPH1099030A (ja) ゼリー食品の製造方法
JP2005168459A (ja) ゼリー組成物及びその製造方法
JP2646065B2 (ja) 密閉容器入りゲル入り炭酸飲料の製造方法
JP2898932B2 (ja) 密閉容器入りゲル入り炭酸飲料
JPS63245644A (ja) ゼリ−食品及びその製造方法
JPH04222562A (ja) 食用カプセルの製造法
JPH0975016A (ja) 水溶液を介在する容器詰カットこんにゃくゲル、及び その製造方法
JPH0229307B2 (ja)
JP3101524B2 (ja) 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法
JP3745481B2 (ja) シロップ漬けゼリー
JPH01257449A (ja) ゲル入り飲料
JP3181975B2 (ja) ゼリーインゼリー
JP7068889B2 (ja) ゲル状組成物
JPH11239453A (ja) ゲル状食品の製造方法
JPS6349046A (ja) 組合せ菓子
JPH01206960A (ja) ゲル状物
JP2519503B2 (ja) ゼリ―カプセル体を含有するチ―ズ食品及びその製造法
JPH0568217B2 (ja)
JPH0586177B2 (ja)
JPS6394953A (ja) ゲル入り飲料の製造方法
JP2023097681A (ja) グミ様菓子
JPS6125343B2 (ja)
JP3234957B2 (ja) カプセル状食品の品質改良方法