JPH0685045B2 - 放射線画像情報変換方法および装置 - Google Patents

放射線画像情報変換方法および装置

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JPH0685045B2
JPH0685045B2 JP57084437A JP8443782A JPH0685045B2 JP H0685045 B2 JPH0685045 B2 JP H0685045B2 JP 57084437 A JP57084437 A JP 57084437A JP 8443782 A JP8443782 A JP 8443782A JP H0685045 B2 JPH0685045 B2 JP H0685045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射線画像情報変換方法および装置に関する。
さらに詳しくは本発明は放射線画像情報を一旦蓄積性蛍
光体に蓄積記録し、しかる後にこの蓄積性螢光体に励起
光を照射して該螢光体中に蓄積記録されている放射線画
像情報を輝尽発光光として放射せしめ、この輝尽発光光
を光電的に読み取って得た電気信号に基づいて放射線画
像情報を再生する放射線画像情報変換方法および装置に
関する。
ある種の螢光体に放射線(X線,α線,β線,γ線,紫
外線等)を照射するとこの放射線のエネルギーの一部が
螢光体によって吸収されて螢光体中に蓄積され、その後
その螢光体の可視光,赤外線等の励起光を照射すると蓄
積されたエネルギーに応じて螢光体が輝尽発光を示すこ
とが知られている。このような放射線エネルギー吸収お
よび蓄積能を有する螢光体は一般に蓄積性螢光体と呼ば
れている。
上記蓄積性螢光体は特に医療診断を目的とする放射線画
像情報変換に利用することができることが知られてい
る。すなわち、人体等の放射線画像情報を一旦蓄積性螢
光体の層からなる記録体に記録し、この記録体を上記蓄
積性螢光体の励起光波長領域内に波長をもつレーザー光
により走査することによって蓄積記録された放射線画像
情報を輝尽発光光として放射せしめ、この輝尽発光光を
光電的に読み取って電気信号を得、この電気信号に基づ
いて写真フイルム等の記録材料、CRT等の表示装置上に
放射線画像情報を可視像として出力する放射線画像情報
変換方法が提案されている(特開昭55-12429号等)。
上記放射線画像情報変換方法は電気信号に種々の信号処
理を施すことにより診断構造物に適した放射線画像情報
を得ることができ、また光電変換の際の光検出器の読取
ケインを調整することによって放射線被曝量を大幅に低
減させることが可能になるなど従来の銀塩乳剤を使用す
る放射線写真法に比べて大きな利点を有している。
上記放射線画像情報変換方法においては、レーザー光走
査によって記録体から放射される輝尽発光光量(すなわ
ち読出量)はできるだけ多いのが望ましい。これは読出
量が多いと光検出器による輝尽発光光の電気信号への変
換を高いS/N比で行なうことができ、画質の良好な画像
を再生することができるからである。記録体単位面積当
りの読出量は励起光(レーザー光)によって記録体に与
えられる励起エネルギーと、読出効率との積で与えられ
る。ここで読出効率は励起光の波長に依存して変化する
変数である。従って、読出量を多くするためには励起エ
ネルギーを高め、また高い読出効率を与える波長を有す
る励起光で記録体を走査することが必要である。
以上述べたような放射線画像情報変換方法において記録
体に好適に使用しうる蓄積性螢光体としては、希土類元
素付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体[具体
的的には、特開昭55-12143号公報に記載されている(Ba
1-x-y,Mgx,Cay)FX:aEu2+(ただし、XはClおよびBr
のうちの少なくとも1つであり、xおよびyは0<x+
y≦0.6、かつxy≠0であり、aは10-6≦a≦5×10-2
である)や、特開昭55-12145号公報に記載されている
(Ba1-x,MII x)FX:yA(ただしMIIはMg、Ca、Sr、Znお
よびCdのうちの少なくとも1つ、XはCl、BrおよびIの
うちの少なくとも1つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、
Ho、Nd、YbおよびErのうちの少なくとも1つ、xは0≦
x≦0.6、yは0≦y≦0.2である)など]が挙げられ
る。それらの中でもバリウムフルオロハライド類が特に
輝尽性の発光が優れているので好ましい。
更には、バリウムフルオロハライド螢光体に特開昭56-2
385号公報、同56-2386号公報に開示される如く金属弗化
物を添加したもの、或いは特願昭54-150873号明細書に
開示される如く金属塩化物、金属臭化物、金属沃化物の
少なくとも一種を添加したものは、輝尽発光が更に改善
され、好ましい。
上記各蓄積螢光体は一般に450乃至700nmの波長領域の光
で輝尽励起可能であり、輝尽励起によって300乃至500nm
の波長領域の輝尽発光を示す。
上記希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド
螢光体の層を有する記録体に関しては、例えば特開昭55
-12145号公報にも示されているように、一般に励起波長
が600nmよりもやや長波長側にあるときは最大読出効率
が得られることから、600nm以上の波長領域のレーザー
光を励起光として用いるのが好ましいと考えられてき
た。
ところで上記放射線画像情報変換方法によって医療診断
を行なうに際しては、例えば集団検診の場合のように短
い撮影間隔で次々に患者の撮影を行なうことがしばしば
必要であり、そのような場合には該方法は記録体に放射
線画像情報が蓄積記録後記録体の読取りを短時間で行な
うことができるものである必要がある。そしてそのよう
な短時間で記録体の読取りが可能な放射線画像情報変換
方法を望む声が最近次第に強まっている。そして、実用
上そのような方法を実施する装置としては、繰返し使用
される蓄積記録体をこの記録体に患者の撮影をする記録
部と、記録された画像を読取る読取部とともに1つの装
置内に内臓してまとめたものが望ましい。なお、記録体
単位面積当りの励起エネルギーは記録体走査に用いられ
る励起光の出力と記録体読取時間との積で与えられるの
で、励起エネルギーが一定である場合を考えると、記録
体読取時間は励起光出力を高めることによって短縮する
ことができる。
上述のように、上記放射線画像情報変換方法においては
励起光走査による読出量はできるだけ多いのが望まし
く、また該方法は記録体に放射線画像情報を蓄積記録後
記録体の読取りを短時間で行なうことができるものであ
ることが望まれている。先に説明したように、記録体単
位面積当りの読出量は、 読出量=読出効率×励起エネルギー で与えれ(ここで読出効率は励起光の波長に依存して変
化する変数である)、また記録体単位面積当りの励起エ
ネルギーは、 励起エネルギー=読取時間×励起光出力 で与えられる。従って 読出量=読出効率×読取時間×励起光出力 となる。従って、記録体読取時間を短縮し、なおかつ読
出量を多くするためには、励起光出力を著しく高める必
要がある。
本発明者等は高出力レーザー光を励起光として使用し、
そのために記録体読取時間を短縮しても励起エネルギー
を高めることができ、読出量を増大せしめることができ
るような放射線画像情報変換方法について研究を行なっ
てきた。この研究の結果、意外なことに読出効率の励起
光波長依存性は励起エネルギーによって変化するもので
あり、例えば希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロ
ハライド螢光体に関しては、励起エネルギーが低い場合
は前述した通り600nmを超える波長域でより高い読出効
率が得られるが、励起エネルギーが高くなるに従って60
0nm以上の波長域の読出効率に対して600nmよりも短波長
側の読出効率が向上して、600nmよりも短波長側でより
高い読出効率が得られるようになり、従ってガスイオン
レーザー光のような出力の著しく高いレーザー光を励起
光として用いて記録体読取時間を短縮すると同時に読出
量を増大させる場合には、600nm以上の波長域に波長を
有するレーザー光よりもむしろ600nmよりも短波長側に
波長を有するレーザー光を選択することによって、より
多量の読出量で読取りを行なうことができることを見出
した。
本発明は上記のような知見に基づいてなされたものであ
り、希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド
螢光体の層を有する記録体を用い、600nmよりも短波長
側に波長を有するガスイオンレーザー光を励起光として
使用し、それによって放射線画像情報が蓄積記録された
記録体の読取りを高い読出効率で行なうことが可能な放
射線画像情報変換方法およびその方法を実施するための
装置を提供するものである。
すなわち、本発明の放射線画像情報変換方法は、 i)被写体を透過した放射線を希土類元素付活アルカリ
土類金属フルオロハライド螢光体の層からなる記録体に
吸収させることにより該被写体の放射線画像情報を該記
録体に蓄積記録するステップ、および ii)上記放射線画像情報が蓄積記録された上記記録体を
上記希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド
螢光体の輝尽励起可能な波長領域内に波長を有するレー
ザー光により走査することによって蓄積記録された放射
線画像情報を輝尽発光光として放射せしめ、この輝尽発
光光を光検出器で読み取って上記放射線画像情報に対応
した電気信号を得るステップ からなる放射線画像情報変換方法において、 上記記録体として、励起エネルギー6μJ/cm2のときは
最大読出効率が得られる励起波長が600nm以上の領域に
あり、記録体上の励起エネルギーが600μJ/cm2以上のと
きは最大読出効率が得られる励起波長が500nm近辺の領
域にある希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハラ
イド螢光体の層からなるものを用い、 上記レーザー光が600nmよりも短波長側に波長を有する
ガスイオンレーザー光、より具体的には、Ar+、Kr+また
はAr+-Kr+レーザー光であり、 そしてこのレーザー光による記録体上の励起エネルギー
が600μJ/cm2以上であることを特徴とする。
また、本発明の放射線画像情報変換装置は、 i)希土類元素付活アルカル土類金属フルオロハライド
螢光体の層からなり、被写体を透過した放射線を吸収し
該被写体の放射線画像情報を蓄積記録する記録体、 ii)上記希土類元素付活アルカル土類金属フルオロハラ
イド螢光体の輝尽励起可能な波長領域内に波長を有して
おり、上記放射線画像情報が蓄積記録された上記記録体
を走査して該放射線画像情報を輝尽発光光として放射せ
しめるレーザー光源、および iii)上記輝尽発光光を読み取って該輝尽発光光を上記
放射線画像情報に対応した電気信号に変換する光検出器 からなる放射線画像情報変換装置において、 上記記録体として、励起エネルギーが6μJ/cm2のとき
は最大読出効率が得られる励起波長が600nm以上の領域
にあり、記録体上の励起エネルギーが600μJ/cm2以上の
時は最大読出効率が得られる励起波長が500nm近辺の領
域にある希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハラ
イド螢光体の層からなるものが用いられ、 上記レーザー光源が、600nmよりも短波長側に波長を有
し、そこから発せられたレーザー光による記録体上の励
起エネルギーが600μJ/cm2以上となるAr+、Kr+またはAr
+-Kr+レーザー光源であることを特徴とする。
ガスイオンレーザーは高出力のガスレーザーである。例
えば、上記特開昭55-12429号公報に詳細に説明されてい
る放射線画像情報変換方法において励起光として使用さ
れているHe−Neレーザー光の最大出力が50mW程度である
のに対して、本発明に使用されるAr+レーザー(488nm,5
14.5nm)の出力は例えば約500mWであり、He−Neレーザ
ー光の最大出力の約10倍である。従ってこのAr+レーザ
ー光を励起光として使用した本発明の放射線画像情報変
換方法においては、He−Neレーザー光をAr+レーザー光
に置換えとことによる約10倍の励起光出力増加の半分が
記録体読取時間短縮に利用されて、上記特開昭55-12429
号のHe−Neレーザー光を励起光として使用した放射線画
像変換方法の1/5の時間で記録体が読取られるとして
も、励起光出力増加の残り半分は励起エネルギー増加に
利用され、励起エネルギーは上記特開昭55-12429号の方
法の2倍に増加する。希土類元素付活アルカリ土類金属
フルオロハライド螢光体の層を有する記録体の場合、上
述のように励起エネルギーが高くなると600nm以上の波
長域よりもむしろ600nmよりも短波長側においてより高
い読出効率が得られるので、600nmよりも短波長側に波
長を有するAr+レーザー光を励起光として使用する上記
本発明の放射線画像情報変換方法によれば、放射線画像
情報が蓄積記録された記録体の読取りをより高い読出効
率で行なうことが可能である。読出効率が高いというこ
とは読出量(輝尽発光光)が多いことを意味し、輝尽発
光光の電気信号への変換を高いS/Nで行なうことが可能
であり、画像の良好な画像の再生が可能であることを意
味する。
本発明において励起光として使用される600nmよりも短
波長側に波長を有するガスイオンレーザー光の具体例と
しては、上記Ar+レーザー光(488nm,514.5nm)の他にKr
+レーザー光(520.9nm,530.9nm,568.2nm)およびAr+-Kr
+レーザー光が挙げられる。これらガスイオンレーザー
光のうちで特に好ましいものはAr+レーザー光である。
そこで本発明においては、ガスイオンレーザー光とし
て、上記3つのうちのいずれかを使用する。
本発明に用いられる記録体は蓄積性螢光体(希土類元素
付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体)の層か
らなるものである。一般に蓄積性螢光体の層は有機結合
剤と、この有機結合剤中に分散された蓄積性螢光体の粒
子とからなる。蓄積性螢光体層は特開昭55-163500号公
報に開示されているように顔料または染料によって着色
されていてもよいし、あるいは蓄積性螢光体層は特開昭
55-146447号公報に開示されているように有機結合剤中
に蓄積性螢光体粒子と共に白色粉末が分散せしめられて
構成されていてもよい。このように蓄積性螢光体層を着
色したり、あるいは蓄積性螢体層中に白色粉末を分散さ
せることによって最終的に得られる画像の鮮鋭度を向上
させることができる。本発明により励起エネルギーを増
加させることが可能となり、鮮鋭度上昇の際の粒状性劣
化が抑えられるので、着色等による効果はより実用的価
値が高まる。
記録体は上記蓄積性螢光体層のみからなるものであって
もよいし、あるいは上記蓄積性螢光体層がプラスチック
シート等の適当な支持部材上に設けられた複合体であっ
てもよい。以下に説明する本発明の好ましい放射線画像
情報変換装置においては、この記録体はエンドレスベル
ト、回転ドラム等のエンドレスの支持体あるいは板状の
支持体の上に固定されて使用される。
上記記録体に放射線画像情報を蓄積記録後該記録体を励
起光で走査して読取りを行なう場合の読出効率は、励起
光の波長に依存して変化する。そして意外なことにこの
読出効率の励起光波長依存性は励起エネルギーによって
変化する。第1図は読出効率の励起光波長依存性が励起
エネルギーによって変化する様子を例示するグラフであ
る。すなわち第1図は本発明に使用される記録体の1例
であるBaFBr:Eu2+蓄積性螢光体の層からなる記録体にお
いて、読出効率の励起光波長依存性が励起エネルギーに
よって変化する様子を示すグラフである。第1図におい
て曲線a、b、C、dおよびeはそれぞれ励起エネルギ
ーが6.0、150、300、600および1200μJ/cm2である場合
の読出効率の励起光波長依存性を示すものである。なお
第1図に示される各励起エネルギーにおける読出効率の
励起光波長依存性はいずれも管電圧80kVp、電流値5mAの
X線が60秒間照射されて充分なX線エネルギーが蓄積さ
れた記録体から測定されたものである。またこの第1図
において、読出効率は、励起エネルギーの各値毎の相対
値(それぞれ波長600nmのときの値を1として規格化し
た値)で示してある。
第1図から明らかなように、励起エネルギーが低い場合
(曲線a)には一般に600nm以上の波長域でより高い読
出効率が得られるが、励起エネルギーが高くなるに従っ
て(曲線b、c、dおよびe)600nm以上の波長域の読
出効率に対して600nmよりも短波長側の読出効率が向上
して、600nmよりも短波長側でより高い読出効率が得ら
れるようになる。上述のようにガスイオンレーザーは高
出力のレーザーであるので、これを励起光として使用し
た場合、読取時間を短縮したとしても励起エネルギーを
高めることが可能である。読取時間をどの程度短縮する
かにもよるが、一般にガスイオンレーザー光を励起光と
して使用することによって600μJ/cm2(曲線d)以上の
励起エネルギーが得られる。
第1図から明らかなように、励起エネルギーを600μJ/c
m2以上に設定すれば、600nmよりも短波長の励起光に対
して、極めて高い読出効率が得られる。そこで本発明に
おいては、励起エネルギーを600μJ/cm2以上に設定す
る。このようにして、600nmよりも短波長側に波長を有
するガスイオンレーザー光を励起光として使用する本発
明によれば、600nm以上の波長域のガスイオンレーザー
光を励起光として使用する場合よりもより高い読出効率
で読取りを行なうことができ、読出量をより多くするこ
とができる。
なお、第1図はBaFBr:Eu2+蓄積性螢光体の層からなる記
録体について得られたデータであるが、その他の希土類
元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体の層
からなる記録体についても、読出効率の励起光波長依存
性は第1図と同様に励起エネルギーによって変化し、励
起エネルギーが高くなるに従って600nm以上の波長域の
読出効率に対して600nmよりも短波長側の読出効率が向
上して、600nmよりも短波長側でより高い読出効率が得
られるようになることが確認されている。このような現
象が何故起こるのかその理由はまだ完全に理解されてい
ないが、恐らくは蓄積性螢光体中のより深いトラップに
より多量の放射線エネルギーが蓄積されており、そのエ
ネルギーは励起エネルギーが高くならないと放出されに
くいためであると思われる。
本発明に用いられる光検出器としては光電子増倍管、フ
ォトダイオード等が挙げられる。この光検出器は励起光
として使用されるガスイオンレーザー光をカットし、輝
尽発光光のみを選択的に透過するフィルターと組合わせ
られて使用されるのが好ましい。
本発明においては、蓄積性螢光体の層からなる記録体は
放射線画像情報を最終的に記録するものではなく、該画
像情報を一時的に担持して写真フイルム等の記録材料、
CRT等の表示装置上に可視像として出力するためのもの
であるので、この記録体は繰返し使用するようにしもよ
く、またそのように繰返し使用すれば極めて経済的であ
る。
上記のように記録体を再使用するには、輝尽発光光が読
み取られた後の記録体に蓄積された放射線エネルギー
を、例えば特開昭56-11392号、56-12599号に示されるよ
うな方法によって放出されて放射線画像を消去し、この
記録体を再度放射線画像変換用に使用するようにすれば
よい。実装置においては、読取完了後の記録体を例えば
ベルトコンベア等の搬送手段によって画像消去装置に供
給し、ここで放射線画像が消去された記録体をさらに上
記のような搬送手段を用いて画像記録部に返送するよう
にして、省力化することも可能である。
しかし、上記記録体のようなシート状の物質を、詰ま
り、引掛かり等のトラブルを起こすことなく搬送できる
搬送手段を設計、製造することは極めて困難である。さ
らに上記記録体は、搬送中に擦り傷等の損傷を受けては
ならないことは勿論であり、この点からも上記搬送手段
の設計、製造は困難なものとなる。また、例えばある記
録体は記録後すぐに再生し、ある記録体は記録後一旦貯
蔵しておいて他の一連の記録体とまとめて再生する。と
いうようなことが行なわれると、記録体の使用順序は全
く不同になり、画像記録部に返送される記録体は次第に
新しいもの、古いものが混ぜ合わされた状態になってく
る。
このように新しい記録体、古い記録体が混在すると、再
生画像の画質は使用する記録体によってまちまちになり
均質な再生画像を得ることが不可能になる。したがって
古くなった記録体は適宜新しい記録体と交換することが
望まれるが、このような記録体の交換を行なうために
は、1枚1枚の記録体による再生画像の画質を検査し、
或いは使用回数を管理し、それによってその記録体を新
しいものと交換するかあるいは未だ使用続行すべきか判
断しなければならない。このように記録体1枚1枚を品
質管理することは極めて煩わしいものである。
また、例えばX線撮影車のような移動ステーションに放
射線画像情報変換装置を装備し、集団検診のために各所
へ出張してX線の撮影をするような場合には、車に積載
できる記録体の量は限られるから、比較的サイズの大き
い(例えば従来のX線フイルムカセットのような大き
さ)記録体を多数車に積載して行く代りに、繰返し使用
できる記録体を搭載し、これに被写体毎に記録し、読み
出した画像信号を磁気テープ等の記憶容量の大きい記録
媒体に移し、記録体は循環再使用するようにすれば移動
車によって多数の被写体の放射線画像を撮影することが
できるので、実用上極めて有用である。
特に、蓄積性螢光体の層からなる循環再使用可能な記録
体、この記録体に被写体を通して放射線を照射する画像
記録部、この記録体に蓄積記録された画像を読取るため
の600nmよりも短波長側に波長を有するガスイオンレー
ザー光源と光検出器とからなる画像読取部、および読取
り後に記録体に残存する放射線エネルギーを放出して次
の記録に備えるための消去手段等、本装置を構成する要
素を1つの装置にまとめれば、これを移動車に搭載して
検診に巡回することも容易になるし、病院等に据え付け
ることも容易になり、実用上便利である。
本発明の放射線画像情報変換装置の好ましい実施態様
は、放射線画像を記録する記録体を循環再使用すること
ができ、均質な再生画像を繰返し容易に得ることができ
る上、その設計、製造、管理および移動を容易にするも
のである。
本発明の好ましい放射線画像情報変換装置は、 支持体上に、励起エネルギーが6μJ/cm2のときは最大
読出効率が得られる励起波長が600nm以上の領域にあ
り、励起エネルギー600μJ/cm2以上のときは最大読出効
率が得られる励起波長が500nm近辺の領域にある希土類
元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体の層
からなる記録体を固定し、 この記録体に被写体を通して放射線を照射して被写体の
放射線画像情報を蓄積記録する画像記録部と、 この記録体を600nmよりも短波長側に波長を有するガス
イオンレーザー光で走査して、発せられた輝尽発光光を
読み取って画像信号を得る光電読取手段を有する画像読
取部と、 上記読取部を記録体に対して相対的に移動させる手段
と、 読取後に記録体に残存している放射線エネルギーを放出
させる消去手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
上記装置は、読取操作およびその後の消去までを行なう
ものであるが、読取操作により得られた画像信号は、一
旦磁気テープ、磁気ディスク等の記録媒体に記憶されて
もよいし、CRT等のディスプレイに表示させて直ちに観
察してもよいし、ハードコピーにして永久記録するよう
にしてもよい。このための再生装置は、上記装置に直接
結合してもよいし、一旦記録装置を介して、離れたとこ
ろで再生するようにしてもよいし、あるいは離れた場所
に置いて、無線で信号を受けて再生するようにしてもよ
い。このようにすれば、例えば移動車で撮影した画像を
病院の受信再生機で再生し、専門医がこれを観察して診
断結果を無線で移動車に報告するというようなことも可
能になる。
上記のような構成を有する本発明の好ましい放射線画像
情報変換装置においては、放射線画像情報を記録する記
録体は支持体上に固定されて循環使用されるから、螢光
体シートとして独立して使用されるものに比して順序よ
く循環再使用されるから常に安定した均質な再生画像が
得られ、損傷を受けるおそれも少ない。また、記録体の
品質が劣化したら、まとめて全部新しいものと交換すれ
ばよいので品質管理も容易である。また、記録体が装置
内に備え付けられた形式となるので記録体の取扱いが楽
で、装置の操作が容易である。また、装置の移動も容易
であり、実用上使い易い。
以下、添付図面を参照して上記本発明の好ましい放射線
画像情報変換装置の実施態様について詳細に説明する。
第2図は第1実施態様を示すものである。本実施態様に
おいては、蓄積性螢光体板(記録体)を固定する支持体
として、例えばベルトコンベア、チェーンコンベア等の
エンドレスのコンベア1が用いられている。このコンベ
ア1上には、3枚の蓄積性螢光体板2が互いに等間隔に
固定されている。この蓄積性螢光体板2は、先に説明し
たBaFB:Eu2+螢光体の層を有するものである。後に説明
するその他の実施態様においても、記録体としてはこれ
と同様のものが用いられるが、本発明においては、それ
以外の希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライ
ド螢光体の層を有するものを用いることも可能である。
蓄積性螢光体板2を固定するコンベア1は、駆動ローラ
3と従動ローラ4に掛けられ、駆動装置(図示せず)に
よって回転される上記駆動ローラ3′により、図中の矢
印の方向に走行可能である。従動ローラ4の近傍には、
従動ローラ4と駆動ローラ3との間に張架されたコンベ
ア1に対向させて、放射線源5が配設されている。この
放射線源5は例えばX線源等からなるものであり、蓄積
性螢光体板2とこの放射線源5との間に配置される被写
体6の透過放射線画像を蓄積性螢光体板2上に投影す
る。
駆動ローラ3の近傍には、600nmよりも短波長側に波長
を有するガスイオンレーザー光源7と、このガスイオン
レーザー光源7から発せられた励起光をコンベア1の幅
方向に走査する例えばガルバノメーターミラー等の光偏
向器8、および上記励起光に励起された蓄積性螢光体板
2が発する輝尽発光光を読み取る光検出器9が配設され
ている。この光検出器9は、例えばヘッドオン型の光電
子増倍管、光電子増幅のチャンネルプレート等であり、
光伝達手段10によって導かれた上記輝尽発光光を光電的
に検出する。
前述した放射線源5や、励起光源7、光検出器9等が配
設された側と反対側において、コンベア1に対向する位
置には、消去用光源11が設けられている。この消去用光
源11は蓄積性螢光体板2に、該螢光体板の励起波長領域
に含まれる光を照射することにより、この蓄積性螢光体
板2に蓄積されている放射線エネルギーを放出させるも
のであり、例えば特開昭56-11392号に示されているよう
なタングステンランプ、ハロゲンランプ、赤外線ラン
プ、あるいはレーザー光源等が任意に選択使用され得
る。
なお、蓄積性螢光体板2に蓄積されている放射線エネル
ギーは、例えば特開昭56-12599号に示されているよう
に、蓄積性螢光体板が加熱されることによっても放出さ
れ得るので、上記消去用光源11は加熱手段に置き換えら
れてもよい。コンベア1を挟んで従動ローラ4に対向す
る位置には、円筒状のクリーニングローラ12が設けられ
ている。このクリーニングローラ12は、図示しない駆動
装置によって図中反時計方向に回転され、このクリーニ
ングローラ12に接触しながら移動する蓄積性螢光体板2
の表面に付着しているゴミ、ほこり類を螢光体板表面か
ら除去するものであり、必要によっては、静電現象を利
用して上記ゴミ、ほこり類を吸着するものに形成されて
もよい。
なおガスイオンレーザー光源7としては、先に説明した
Ar+、Kr+およびAr+、-Kr+レーザー光源のいずれが使用
されてもよいが、その出力は、蓄積性螢光体板2上の励
起エネルギーが600μJ/cm2以上となるように設定され
る。この点は、後に説明するその他の実施態様において
も同様である。
光伝達手段10の材質、構造あるいはその用い方について
は、特開昭55-87970号、同56-11397号、同56-11396号、
同56-11394号、同56-11398号、同56-11395号等に開示せ
ているもの、方法がそのまま使用可能である。
以下、上記構造を有する本実施態様の装置の作動につい
て説明する。コンベア1は駆動ローラ3により、自身の
全長の1/3ずつ断続的に送られる。ここでコンベア1の
停止位置は、コンベア停止時に1つの蓄積性螢光体板2
が放射線源5に対向するように設定されている。コンベ
ア1の停止時に放射線源5が点灯され、この放射線源5
に向き合う位置に停止している蓄積性螢光体板2に被写
体6の透過放射線画像が蓄積記録される。
放射線画像記録が完了した後、コンベアは1/3周分移動
されて停止される。すると上記放射線画像が記録された
蓄積性螢光体板2は、前述した光偏向器8や光検出器9
等に向かい合う位置に停止する。この位置に停止した蓄
積性螢光体板2は、ガスイオンレーザー光源7から発せ
られる励起光によって走査される。励起光は光偏向器8
によってコンベア1の幅方向に走査される(主走査)と
ともに、ガスイオンレーザー光源7、光偏向器8、光検
出器9、光伝達手段10を固定するステージ(図示せず)
が、コンベア1の長さ方向に移動されることによって、
コンベア1の長さ方向にも走査される(副走査)。
上記のように移動するステージは、公知の直線移動機構
を用いて容易に形成され得る。上記励起光の照射を受け
ると、蓄積性螢光体板2は、蓄積記録している画像情報
にしたがって輝尽発光する。この輝尽発光光は、光伝達
手段10を介して光検出器9に入力され、光検出器9から
は蓄積性螢光体板2に蓄積記録されている放射線画像に
対応した電気的画像信号が出力される。このようにして
画像が読み取られると、コンベア1はさらに1/3周分移
動されて停止され、画像が読み取られた蓄積性螢光体板
2は、消去用光源11に対向して停止する。この位置に停
止して蓄積性螢光体板2は消去用光源11に照射され、読
取り操作後に残存していた放射線エネルギーおよび蓄積
性螢光体中に微量混入している226Raや40K等の放射性同
位元素から放射される放射線あるいは環境放射線に起因
する放射線エネルギーを放出する。したがってこの蓄積
性螢光体板2上に形成されていた放射線画像が消去さ
れ、また、それまで装置が長時間使用されていなかった
場合等にあっては、蓄積性螢光体板2に蓄積されていた
放射性同位元素からの放射線あるいは環境放射線に基づ
く放射線エネルギーも放出され、再使用可能な状態に復
帰せしめられる。
次にコンベア1が1/3周分移動されて、消去を受けた蓄
積性螢光体板2は放射線源5に対向する位置まで送られ
るが、移動の途中で蓄積性螢光体板2はクリーニングロ
ーラ12によって払掃され、表面の細かいチリ、ほこり類
が取り除かれる。このようにして放射線画像が消去さ
れ、チリ、ほこり類も取り除かれた蓄積性螢光体板2
は、放射線源5に対向する位置に送られ、放射線画像記
録に再使用される。
以上説明のようにして蓄積性螢光体板2は、消去用光源
11とクリーニングローラ12とによって、消去とクリーニ
ングを受けながら循環再使用される。ある1枚の蓄積性
螢光体板2について考えると、この螢光体板は上記説明
のようにコンベア1が1周走行されるうちに時間を追っ
て画像記録、画像読取、画像消去の処理を受けるのであ
るが、コンベア1が停止された時に3枚の蓄積性螢光体
板2にそれぞれ上記の処理が同時に平行して行われるよ
うにしてもよいことは勿論であるし、そのようにすれば
当然画像処理速度は向上する。
上記の実施態様においては、蓄積性螢光体板2はエンド
レスのコンベア1に固定され、このコンベア1が循環さ
れることによって再使用されるようになっているので、
シート状の蓄積性螢光体を1枚1枚搬送する場合と異な
り、蓄積性螢光体に損傷が与えられる危険性はほとんど
無い。そして蓄積性螢光体板2を循環させる機構も、簡
単なコンベア機構から構成できるので、容易に設計、製
造され得る。また、3枚の蓄積性螢光体板2は常に一定
の順序で循環再使用されるので、シートによるバラツキ
のない均質な再生画像が得られる。
前記光検出器9から出力される電気的画像信号は、直ち
に再生装置に入力したハードコピーやCRT表示等を得る
ようにしてもよいし、またディジタル化して磁気テー
プ、磁気ディスク、あるいはオプチカルディスク等の高
密度記録媒体に一時記録してその後再生装置にかけるよ
うにしてもよい。放射線画像記録読取装置が、例えば巡
回式のバス等に積載されて医療診断撮影用の使用される
場合等においては、画像信号の読取記録までを放射線撮
影現場において行ない、上記のような高密度記録媒体を
例えば医療センター等に持ち帰り、そこで再生を行なう
ようにすると移動器材を軽量化することができる。ま
た、上記の画像信号は、同時に再生装置と記録媒体に入
力するようにしてもよい。すなわち病院内使用の場合等
においては、放射線撮影室から記録保存用の記録媒体に
画像信号を伝送すると同時に、この画像信号を診察室の
CRT等の再生装置に伝送して撮影後直ちに診断に供せら
れるようにしてもよいのである。
なお、放射線画像を再生するに先立って、画像信号に信
号処理を施し、画像の強調、コントラストの変化などを
おこなうこともできるし、また診断性能の優れた放射線
画像を得るためには、そのような信号処理を施すことが
望ましい。本発明において用いられる望ましい信号処理
としては、特開昭55-87970号、同56-11038号、特願昭54
-151398号、同54-151400号、同54-151402号、同54-1689
37号等に開示されている周波数処理、特開昭55-116339
号、同55-116340号、同55-88740号等に開示されている
階調処理などがあげられる。
なお上記実施態様においては、放射線画像読取用の副走
査は、ガスイオンレーザー光照射系および輝尽光読取系
を、停止中の蓄積性螢光体板2に対して移動させること
によって行なわれているが、反対にガスイオンレーザー
光照射系および輝尽光読取系を固定して、蓄積性螢光体
板の移動によって副走査をするようにしてもよい。この
ように蓄積性螢光体板を移動させるには、蓄積性螢光体
板をコンベア上に直接固定せずステージを介してコンベ
アに取り付け、画像読取時には、停止しているコンベア
上で上記ステージを移動させて画像読取を行ない、読取
完了後にステージを所定位置に戻すようにしてもよい
し、また、蓄積性螢光体板を直接コンベアに固定し、コ
ンベアの移動によって副走査を行なうようにしてもよ
い。
コンベアの移動によって副走査を得る場合には、画像記
録部と画像読取部の間隔を、螢光体板取付ピッチと変え
て設定し、例えば副走査用のコンベア移動が完了した後
に、引き続きコンベアが螢光体板循環のために移動され
て次の蓄積性螢光体板が画像記録部に移動され、画像記
録が画像読取と時間的にずれて行なわれるようにしても
よいし、また、画像処理速度向上等のため画像記録と画
像読取を同時に平行して行ないたいときには、副走査用
のコンベア移動が行なわれているとき、移動している蓄
積性螢光体板にスリット露光により放射線画像を記録す
るようにしてもよい。
また、蓄積性螢光体板を移動させるコンベアは1本に限
らず、互いの間で自動的に蓄積性螢光体板を受け渡しで
きるようなものであれば、何本か使用して、これら何本
かのコンベアを経由して最終的に蓄積性螢光体板が循環
されるようにしてもよい。このように何本かのコンベア
を使用すれば、例えば記録速度に対して読取速度が極端
に遅いような場合に、1つの画像記録部に対して複数の
画像読取部を設け、これら複数の画像読取部のそれぞれ
に、画像記録部から分岐されたコンベアを接続し、各画
像読取部に蓄積性螢光体板を平行して供給して読取速度
を上げることも可能になる。
さらに、上記のように複数のコンベア間で蓄積性螢光体
板の受け渡しを行なう場合には、蓄積性螢光体板が一時
貯留されるステージを介して2つのコンベアを接続する
ようにすれば、不良化した蓄積性螢光体板の除去、ある
いは新しい蓄積性螢光体板の追加が、装置を停止せずに
このステージにおいて行なえるようになり便利である。
以上説明した第1実施態様においたは、蓄積性螢光体板
2は2つのローラ間に張架されるコンベア1に固定され
るから、この蓄積性螢光体板2は可撓性を有して自在に
曲げられ得るものに形成されなければならない。しか
し、螢光体の耐久性や、より精緻が放射線画像の形成、
ということを考慮すると、蓄積性螢光体板に曲げを与え
ることは避けることが好ましい。第3図に示す第2実施
態様、第4図に示す第3実施態様、および第5A,5B図に
示す第4実施態様においては、蓄積性螢光体板は剛性を
備える支持体上に固定され、この支持体は蓄積性螢光体
板に曲げを与えることなく蓄積性螢光体板を循環移動さ
せるように形成されている。
第3図に示される第2実施態様においては、4枚の蓄積
性螢光体板102が使用され、それぞれの蓄積性螢光体板1
02は四角柱状のターレット101の各側面上に固定されて
いる。ターレット101の支軸101aには例えばスプロケッ
トホイル等の回転部材101bが固定され、この回転部材10
1bには駆動装置103の駆動力が例えばチェーン等の駆動
力伝達部材103aを介して伝達される。駆動装置103によ
って、ターレット101は図中矢印の方向に90°ずつ回転
される。
ターレット101の1つの側面に対向する位置には放射線
源105が、そしてこの側面と反対側の側面近傍にはガス
イオンレーザー光源107、光偏向器108、光検出器109、
光伝達手段110が配設されている。また上記放射線源105
が対向するターレット側面に対しターレット回転上流側
において隣合う側面に向き合う位置には、消去用光源11
1が設けられている。上述した放射線源105、ガスイオン
レーザー光源107等、ターレット101周囲に配された各部
品は、第1実施態様におけるものと同等のものが使用さ
れる。この第3図の装置は、第2図の装置とは、蓄積性
螢光体板を固定し循環移動させる手段が異なっている
が、第2図の装置と同様にターレット101の停止時に、
放射線源105が点灯されて被写体106の透過放射線画像を
蓄積性螢光体板102上に蓄積記録する。放射線画像が蓄
積記録された蓄積性螢光体板102は、ターレット101の次
々回の停止時に、前記光偏向器108、光検出器109等に向
き合う位置に停止する。ここにおいてガスイオンレーザ
ー光源107から発せられる励起光によって蓄積性螢光体
板102が走査され、蓄積性螢光体板102が輝尽発光する。
そしてこの輝尽発光光を光電的に読み取った光検出器10
9から、放射線画像情報を担持する電気的画像信号が出
力される。ここでこの第3図の装置においては、ターレ
ット101の回転により励起光副走査を行なうことは困難
であるので、その他の前述したような副走査方法が用い
られる。画像が読み取られた蓄積性螢光体板102はター
レット101の回の停止時に、消去用光源111の照射を受け
て、残存した放射線エネルギーが消去され、放射線画像
記録に再使用される。
第3図においては、ターレット101が回転する4つのス
テージのうちの1つのステージでは何の処理もなされて
いないが、このステージの位置は第3図に示される位置
に限られるものではない。したがって例えば三角柱状の
ターレットに螢光体板を3枚固定するような装置も形成
可能である。また蓄積性螢光体板102の消去に時間がか
かる場合には、消去のためのステージを2つ設けてもよ
い。
支持体に固定する蓄積性螢光体板の枚数は、以上説明し
た第1実態態様における3枚、第2実施態様における4
枚に限られるものではなく、種々に設定可能である。そ
して画像の消去を行なうゾーンを、画像記録を行なうゾ
ーンあるいは画像読取を行なうゾーンと独立させること
は必ずしも必要ではない。例えば第4図に示される第3
実施態様においては、駆動軸203を中心に180°ずつ回転
される板状の支持体201が用いられ、蓄積性螢光体板202
はこの支持体201の両表面に1枚ずつ、計2枚取り付け
られている。そして支持体201上の一方の蓄積性螢光体
板202aに対向するように放射線源205が、他方の蓄積性
螢光体板202bに向かい合う位置にガスイオンレーザー光
源207、光偏向器208、光検出器209、光伝達手段210が配
されるが、消去用光源211は上記光偏向器208、光検出器
209等と共に、蓄積性螢光体板202bに対向するように配
設されている。
支持体201は駆動軸203が回転されることにより、180°
ずつ回転され、それぞれの蓄積性螢光体板202a,bにおい
て画像記録、画像読取が繰り返されるが、前記消去用光
源211は画像読取が行なわれている間は消灯され、画像
読取完了後所定時間点灯されて画像消去を行なう。消去
用光源が消灯されてから支持体201が回転されて、蓄積
性螢光体板202a,bの移動が行なわれる。以上説明のよう
な板状の支持体を用いる場合、支持体の一方の表面にの
み蓄積性螢光体板を固定するようにしても勿論構わな
い。しかしそのような場合、画像記録と画像読取を同時
に平行して行なうことは不可能になるから、画像処理速
度が落ちることは免れない。
以上説明した第3実施態様、および第2実施態様におい
ては、第1実施態様において用いられているクリーニン
グローラ等の螢光体板クリーニング手段は特に設けられ
ていないが、必要によっては、画像消去が完了した後の
蓄積性螢光体板の表面を払掃しながら走行する、自走式
の螢光体板クリーニングローラ等が設けられてもよい。
以上説明した3つの実施態様においては、蓄積性螢光体
板を固定する支持体はすべて回転移動されるようになっ
ているが、支持体の移動はその他の方式、例えば往復移
動等によって行なわれてもよい。第5A,5B図に示される
第4実施態様においては板状の支持体301が用いられて
いるが、この支持体301はレール304に載荷され、例えば
レール304側のラックと係合してレックピニオン機構を
構成するピニオンギヤを駆動する駆動装置303により、
レール304に沿って往復移動可能となっている。
支持体301上には2枚の蓄積性螢光体板302a,bが固定さ
れ、レール304の中央部、上記蓄積性螢光体板302aに対
向する側には1つの放射線源305が設けられている。ガ
スイオンレーザー光源307、光偏向器308、光検出器30
9、光伝達手段310からなる画像読取部は上記放射線源30
5の両側にそれぞれ1組ずつ配設されている。この画像
読取部内には消去用光源311が設けられ、各画像読取部
と放射線源305とは遮光板313によって隔絶され、遮光板
313の外側、これら遮光板313に近い位置にはクリーニン
グローラ312が配されている。支持体301は駆動装置303
により,レール304上を往復移動されて、第5A図に示さ
れる位置と第5B図に示される位置を交互にとる。支持体
301が第5A図に示される位置に設定されたときは、図中
左側の蓄積性螢光体板302aに画像記録が行なわれ、図中
右側の蓄積性螢光体板302bから画像読取が行なわれる。
画像読取における副走査は、先に説明した通り、ガスイ
オンレーザー光照射系と輝尽光読取系を移動させて行な
ってもよいし、また支持体301の移動を利用して行なっ
てもよい。
画像読取が完了した後、消去用光源311が一定時間点灯
されて画像消去が行なわれる。このとき、消去用光源31
1の光は遮光板313によって遮られるので、画像記録がな
された他方の蓄積性螢光体板302aの画像が消去されてし
まうことはない。画像消去完了後、支持体301は図中左
方に移動されるが、このときクリーニングローラ312は
図示されている退出位置から、蓄積性螢光体板302bに接
触する位置まで下降され、移動される蓄積性螢光体板30
2bの表面をクリーニングする。このクリーニングローラ
312は蓄積性螢光体板302b通過後、元の退出位置に戻さ
れる。支持体301が第5B図に示される位置に移動される
と、第5A図の状態において画像記録がなされた図中左側
の蓄積性螢光体板302aから画像読取が行なわれ、画像消
去、クリーニングを受けた図中右側の蓄積性螢光体板30
2bに画像記録がなされる。
画像読取、画像記録が完了すると、支持体301は再度第5
A図に示される位置に戻されるが、画像読取が完了した
図中左側の蓄積性螢光体板302aは先に説明したように消
去、クリーニングを受け、再使用可能な状態になる。以
上説明のように支持体を往復移動させる場合において
も、画像処理速度の高速化が必要でない場合には、ただ
1枚の蓄積性螢光体板を使用して、画像記録、画像読取
を交互に行なうようにしてもよい。
なお、蓄積性螢光体板に蓄積記録されている放射線画像
情報の記録状態或いは記録パターンを読取り操作に先だ
って把握し、光電読取手段の読取ゲインの設定、適当な
収録スケールファクタの決定ならびに信号処理条件の設
定をおこなうことが診断性能の優れた放射線画像を得る
ためには好ましく、このために放射線画像情報の記録状
態或いは記録パターンを、読取り操作に先立って低い励
起光エネルギーで読取り(以下、「先読み」という。)
しかる後に診断に用いる放射線画像を得るための読取り
操作(以下、「本読み」という。)を行なう方法、装置
が、特願昭56-165111号、同56-165112号、同56-165113
号、同56-165114号、同56-165115号によって提案されて
いる。本発明においても、前記画像読取部の上流側に同
様の構成を有する先読み用読取部を別個に設けるか、或
いは前記画像読取部を先読み用、本読み用に兼用するこ
とによって、かかる先読みをおこなうという要請を満足
させることができる。
以上、第1から第4の実施態様では少なくとも1枚の蓄
積性螢光体板を支持体上に固定する例を示したが、支持
体をエンドレスの支持体とし、この上に直接蓄積性螢光
体層を積層するようにしてもよい。例えばエンドレスベ
ルトの表面に蓄積性螢光体層を設けたもの、あるいは回
転ドラムの表面に同じく蓄積性螢光体層を設けたものを
使用することもできる。このような例を以下第5、6お
よび7実施態様として第6図から第8図を参照して説明
する。
第6図は第5実施態様を示すものである。本実施態様に
おいては、エンドレスベルト状の記録部材401が用いら
れている。このエンドレスベルト状の記録部材401は、
第7図に拡大して示すように、可撓性に富むエンドレス
ベルト状の支持体402の表面に、蓄積性螢光体層403(記
録体)を積層してなるものである。エンドレスベルト状
の記録部材401は、円筒状の駆動ローラ404と同じく円筒
状の3つの従動ローラ405,406,407に掛けられ、駆動装
置(図示せず)によって回転される駆動ローラ404によ
り、図注の矢印方向に走行可能である。従動ローラ406,
407間に張架された記録部材401に対向する位置には、放
射線源408が配設されている。この放射線源408は例えば
X線源等であり、従動ローラ406,407間の記録部材401と
この放射線源408との間に配置される被写体409の透過放
射線画像を上記位置の記録部材401上に投影する。
駆動ローラ404と従動ローラ405との間に張架された記録
部材401に向き合う位置には、ガスイオンレーザー光源4
10と、このガスイオンレーザー光源410から発せられた
励起光を記録部材401の幅方向に走査する例えばガルバ
ノメーターミラー等の光偏向器411、および上記励起光
に励起された蓄積性螢光体層403が発する輝尽発光光を
読み取る光検出器412が配設されている。この光検出器4
12は、例えばヘッドオン型の光電子増倍管、光電子増幅
のチャンネルプレート等であり、光伝達手段413によっ
て導かれた上記輝尽発光光を光電的に検出する。
従動ローラ405,406間の記録部材401に対向する位置に
は、消去用光源414が設けられている。この消去用光源4
14は蓄積性螢光体層403に、該螢光体の励起波長領域に
含まれる光を照射することにより、この蓄積性螢光体層
403に蓄積されている放射線エネルギーを放出させるも
のであり、例えば特開昭56-11392号に示されているよう
なタングステンランプ、ハロゲンランプ、赤外線ラン
プ、あるいはレーザ光源等が任意に選択使用され得る。
なお、蓄積性螢光体層403に蓄積されている放射線エネ
ルギーは、例えば特開昭56-12599号に示されているよう
に、蓄積性螢光体層が加熱されることによっても放出さ
れ得るので、上記消去用光源414は加熱手段に置き換え
られてもよい。
記録部材401を挟んで従動ローラ406に対向する位置に
は、記録部材401に当接させて円筒状のクリーニングロ
ーラ415が設けられている。このクリーニングローラ415
は、図示しない駆動装置によって図中反時計方向に回転
され、このクリーニングロラーラ415に接触しながら移
動する記録部材401の表面に付着しているゴミ、ほこり
類を記録体表面から除去するものであり、必要によって
は、静電現象を利用して上記ゴミ、ほこり類を吸着する
ものに形成されてもよい。
光伝達手段413には第2図の光伝達手段10と同様のもの
がそのまま使用可能である。
以下、上記構造を有する本実施態様の装置の作動につい
て説明する。記録部材401は駆動ローラ404により、自身
の全長の1/4ずつ断続的に送られる。記録部材401の停止
時に放射線源408が点灯され、従動ローラ406,407間に張
架されている記録部材401の蓄積性螢光体層403に被写体
409の透過放射線画像が蓄積記録される。この放射線画
像が蓄積記録された部分は、記録部材401の次々回の停
止時に、駆動ローラ404と従動ローラ405との間に位置す
る。この位置に停止した記録部材401の蓄積性螢光体層4
03は、ガスイオンレーザー光源410から発せられる励起
光によって走査される。励起光は光偏向器411によって
記録部材401の幅方向に走査される(主走査)ととも
に、ガスイオンレーザー光源410、光偏向器411、光検出
器412、光伝達手段413を固定するステージ(図示せず)
が記録部材401の長さ方向に移動されることによって、
記録部材401の長さ方向に走査される(副走査)。上記
のように移動するステージは、公知の直線移動機構を用
いて容易に形成され得る。
上記励起光の照射を受けると、記録部材401の蓄積性螢
光体層403は、蓄積記録している画像情報にしたがって
輝尽発光する。この輝尽発光光は、光伝達手段413を介
して光検出器412に入力されて光電変換され、光検出器4
12からは蓄積性螢光体層403に蓄積記録されている放射
線画像に対応した電気的画像信号が出力される。このよ
うにして画像が読み取られた部分の記録部材401は、次
の停止時に従動ローラ405,406の間に位置する。この位
置に停止した記録部材401の蓄積性螢光体層403は消去用
光源414に照射され、読取り操作後に残存していた放射
線エネルギー及び蓄積性螢光体中に微量混入している
226Raや40K等の放射性同位元素から放射される放射線或
いは環境放射線に起因する放射線エネルギーを放出す
る。したがって、放射線画像記録によってこの蓄積性螢
光体層403上に形成されていた放射線画像が消去され、
また、それまで装置が長時間使用されていなかった場合
等にあっては、蓄積性螢光体層403に蓄積されていた放
射性同位元素からの放射線或いは環境放射線に基づく放
射線エネルギーも放出され、再使用可能な状態に復帰せ
しめられる。
次にこの放射線画像が消去された部分の記録部材401が
従動ローラ406,407間に送られるとき、記録部材401の表
面はクリーニングローラ415によって払掃され、記録部
材401の表面の細かいチリ、ほこり類が取り除かれる。
このようにして放射線画像が消去され、チリ、ほこり類
も取り除かれた記録部材401は、従動ローラ406,407間に
停止され、放射線画像記録に再使用される。
以上のようにして記録部材401は、消去用光源414とクリ
ーニングローラ415とによって、消去とクリーニングを
受けながら循環再使用される。記録部材401上のある部
分について考えると、この部分は上記説明のように記録
部材401が1周移動するうちに、画像記録、画像読取、
画像消去の処理を受けるのであるが、記録部材401が停
止されて、この記録部材401のある部分に画像記録がな
されているとき、同時に記録部材401の他の部分におい
て画像読取、画像消去が行なわれるようにしてもよいこ
とは勿論であるし、このように画像記録、画像読取、画
像消去の各処理を記録部材401の異なる部分に対して同
時に行なうようにすれば、当然画像処理速度が向上す
る。
上記の実施態様においては、蓄積性螢光体層403のエン
ドレスベルト状の支持体402上に積層され、この支持体4
02が循環されることによって再使用されるようになって
いるので、シート状の蓄積性螢光体層を1枚1枚搬送す
る場合と異なり、蓄積性螢光体層に損傷が与えられる危
険性はほとんど無い。そして蓄積性螢光体層を循環させ
る機構も、エンドレスベルト駆動機構のみで構成できる
ので容易に設計、製造され得る。また、1つの記録部材
401が循環再使用されるので、シートによるバラツキの
ない均質な再生画像が得られる。
前記光検出器412から出力される電気的画像信号は、第
1の実施態様と同様に直ちに再生装置に入力してハード
コピーやCRT表示等を得るようにしてもよいし、またデ
ィジタル化して磁気テープ、磁気ディスク、あるいはオ
プチカルディスク等の高密度記録媒体に一時記録してそ
の後再生装置にかけるようにしてもよい。
上記実施態様においては、放射線画像読取用の副走査
は、励起光照射系および輝尽光読取系を、停止中の記録
部材401に対して移動させることによって行なわれてい
るが、反対にガスイオンレーザー光照射光および輝尽光
読取系を固定して、記録体の移動によって副走査をする
ようにしてもよい。このような場合、記録部材401を停
止させて放射線画像を記録するときには、放射線画像記
録完了後、記録部材401を副走査用の速度で移動させる
ようにし、この記録体移動時に読取を行なうようにすれ
ばよい。また、放射線画像の記録も、例えばスリット露
光を用いて記録部材401を移動させながら行なうように
すれば、記録部材401を停止させずに放射線画像記録、
読取を行なうことも可能である。
以上説明した第5実施態様においては、可撓性を有して
自在に曲げられ得るエンドレスベルト状の記録部材401
が使用されているが、記録体の耐久性や、より精緻な放
射線画像の形成、ということを考慮すると記録体は剛性
を備えるように形成し、使用中に曲げを与えることは避
けることが好ましい。第8図と第9図は、そのように剛
性を備える記録体が使用された、本発明の第6実施態
様、第7実施態様を示すものである。
第8図の実施態様においては、記録部材501はドラム状
の支持体の周面上に蓄積性螢光体層が積層されてなる。
この記録部材501には、駆動装置(図示せず)の駆動軸5
04aの駆動力がチェーン504bによって伝達され、記録部
材501は所定の停止期間をはさんで断続的に矢印方向に
回転される。ドラム状の記録部材501の周囲には、第5
実施態様におけるのと同様の放射線源508、ガスイオン
レーザー光源510、光偏向器511、光検出器512、光伝達
手段513、消去用光源514、クリーニングローラ515が配
されている。この第8図の装置は、第6図の装置とは記
録部材501の形状、駆動方法が異なるだけであり、第6
図の装置と同様の作動によって、被写体509の透過放射
線画像を記録部材501状に蓄積記録し、ガスイオンレー
ザー光源510から発する励起光によって記録部材501を走
査し、放射線画像を担持する電気的画像信号を光検出器
512から出力する。
また第9図の実施態様においては、記録部材601は円板
状の支持体602の側面状に蓄積性螢光体層603が積層され
てなる。そしてこの記録部材601は、駆動装置(図示せ
ず)の駆動軸604aとチェーン604bとによって、矢印方向
に1/4回転ずつ断続的に回転される。蓄積性螢光体層603
上には、画像記録ゾーン605が設定され、この部分にお
ける蓄積性螢光体603上には、前述したような放射線源
によって被写体(図示せず)の透過放射線画像が蓄積記
録される。この画像記録ゾーン605と180°離れた位置に
は画像読取ゾーン606が設定され、この画像読取ゾーン6
06には前述したようなガスイオンレーザー光源、光偏向
器等の走査手段、光検出器、光伝達手段等からなる画像
読取装置(図示せず)が配設される。
画像読取ゾーン606の下流側には、遮光部材607で囲われ
た消去用光源608が設けられ、そしてこの消去用光源608
のさらに下流側、、前記画像記録ゾーン605の上流側に
当たる位置には、クリーニングローラ609が設けられて
いる。この第9図の装置においても記録部材601は、消
去用光源608とクリーニングローラ609によって消去、ク
リーニングを受けながら循環再使用される。この第9図
の装置においては、蓄積性螢光体層603は一つの平面内
を移動するようになっているので、消去用光源608から
発せられる消去光が画像記録ゾーン605、画像読取ゾー
ン606を照射しないように遮光部材607が設けられてい
る。このような遮光部材は、蓄積性螢光体層が立体的に
移動する第5、第6実施態様においても必要に応じて適
宜設けられてもよい。
上述した第7実施態様、さらに前述した第6実施態様に
おいても、記録体は剛性を備えるように形成され、曲げ
られることがないから、エンドレスベルト状の記録体に
比べ耐久性、画像の精緻な再生、さらには製作の容易さ
という点で優れている。
以上説明した第5、6および7実施態様においては、エ
ンドレスの記録体はすべて1/4回転ずつ断続的に移動さ
れるようになっているが、回転のピッチは上記の値に限
定されるものではないことは勿論であり、例えば第8図
のような装置にあっては記録体を三角状に張架し、1/3
回転ずつ断続的に移動させるようにしもよい。また、消
去を行なうゾーンを、画像記録を行なうゾーンあるいは
画像読取を行なうゾーンと独立させることは必ずしも必
要ではなく、例えば消去用光源を画像読取を行なうゾー
ン内に配設して、画像読取中は消去用光源を消灯してお
き、画像読取が完了したならば消去用光源を点灯して消
去を行なうようにすることもできる。このような場合に
は、上述した記録体の移動を1/2回転ずつ行なうことも
可能である。なお、クリーニングローラによって記録体
をクリーニングすることは必ずしも必要ではないが、こ
のようなクリーニングを行なうことにより、より高品位
の放射線画像が得られる。
なお、以上説明した各実施態様においては、複数個の放
射線画像を順に記録、読取、消去の各ゾーンへ移動さ
せ、(消去が記録あるいは読取と同じゾーン内に配設さ
れる上記の場合には、それらのゾーン間を移動させ)記
録、読取、消去の操作を各画像に対して順次行なってい
るが、これは、まとめて先に記録だけ複数画像に亘って
しておき、その後まとめて読取や消去を行なうようにす
ることもできる。例えば、10枚の蓄積性螢光体板をエン
ドレスベルトに固定し、先に10枚全部の記録を終ってか
ら、10枚まとめて読取を行ない、その後10枚まとめて消
去することができる。読取後の消去については、各画像
の読取直後に続けて消去を行うようにしてもよい。この
よな記録・読取方式は例えば血管造影撮影や動態撮影の
ような連続撮影に有用である。
このための構成としては、例えば第2図の第1実施態様
において、エンドレツベルト1の全体に等間隔に蓄積性
螢光体板2を配し、操作上、先に記録だけをエンドレス
ベルト1周分に対して行ない(このとき読取、消去の装
置は不作動にしておく)、次の1周で読取と消去を行な
うようにしてもよいし、あるいは第6図の第5実施態様
において、エンドレスベルト状の記録部材401の一部を
複数画像分に亘って大きく蛇行させてスタッカとし、記
録済の記録体部分をこのスタッカ部で滞溜させ、その後
読取部でまとめてこの部分の画像の読取を行なうように
してもよい。もちろん第6図の第5実施態様において、
上記第1実施態様の変形のように操作によりまとめて記
録、読取、消去を行なうようにしてもよいし、その逆に
第2図の例においてスタッカを形成するようにしてもよ
い。なお、上記のまとめて記録をした後、まとめて読取
と消去(消去は後で別にまとめて行なってもよい)を行
なう変形は、第1から第7の実施態様いずれにも採用し
うることは言うまでもない。
上記第1実施態様から第7実施態様までの実施態様は、
全て複数個の記録体を交替に使用するか、エンドレス状
の記録体を循環させて使用する形式のものであるが、こ
れを1枚の板状の支持体の上に固定した1個の記録体と
し、この記録体の上に画像記録、画像読取、消去の工程
を繰返すようにしてもよい。そのような実施態様を、以
下、第8および第9の実施態様として、第10図および第
11図を参照して詳細に説明する。
第10図は第8実施態様を示すものである。本実施態様に
おいては、板状の放射線透過材料からなる固定の支持体
701の表面に蓄積性螢光体層702を積層した記録部材703
が、放射線画像蓄積記録用に用いられる。記録部材703
の支持体側表面に対向する位置には、放射線源704が設
けられている。この放射線源704は例えばX線源であ
り、この放射線源704と記録部材703との間に配される被
写体705の透過放射線画像を、放射線透過材料製支持体7
01を通して蓄積性螢光体層702上に蓄積記録される。
記録部材703の螢光体側表面に向き合う位置には、ガス
イオンレーザー光源706と、このガスイオンレーザー光
源706から発せられた励起光を記録部材703の幅方向に走
査する例えばガルバノメーターミラー等の光偏向器70
7、上記励起光に励起された蓄積性螢光体層702が発する
輝尽発光光を読み取る光検出器708およびこの光検出器7
08に上記輝尽発光光を導く光伝達手段709が共通のステ
ージ(図示せず)に搭載されて設けられている。上記光
検出器708は、例えばヘッドオン型の光電子増倍管、光
電子増幅のチャンネルプレート等であり、光伝達手段70
9によって導入された上記輝尽発光光を光電的に検出す
る。
光伝達手段709は前述の他の実施例のものと同一であ
る。また、記録部材703の螢光体層側表面に対向する位
置には、消去用光源710が設けられ、そして前述したス
テージには、図示しない駆動装置によって図中の矢印の
方向に回転される円筒状のクリーニングローラ711が搭
載されている。上記消去用光源710は蓄積性螢光体層702
に、該螢光体の励起波長領域に含まれる光を照射するこ
とにより、この蓄積性螢光体層702に蓄積されている放
射線エネルギーを放出させるものであり、例えば前述と
同様に特開昭56-11392号に示されているようなタングス
テンランプ、ハロゲンランプ、赤外線ランプ、あるいは
レーザー光源等が任意に選択使用され得る。
なお、蓄積性螢光体層702に蓄積されている放射線エネ
ルギーは、例えば特開昭56-12599号に示されているよう
に、蓄積性螢光体層が加熱されることによっても放出さ
れ得るので、上記消去用光源710は加熱手段に置き換え
られてもよい。クリーニングローラ711は、記録部材703
表面に接触してこの記録部材703上を回転しながら移動
するとき、該記録部材703の蓄積性螢光体層702表面に付
着しているゴミ、ほこり類を螢光体表面から除去するも
のであり、必要によっては、静電現象を利用して上記ゴ
ミ、ほこり類を吸着するものに形成されてもよい。
以下、上記構造を有する本実施態様の装置の作動につい
て説明する。被写体705が記録部材703と放射線源704の
間に配された後、放射線源704が点灯されると、記録部
材703の蓄積性螢光体層702上に被写体705の透過放射線
画像が蓄積記録される。放射線画像の記録完了後ガスイ
オンレーザー光源706が点灯され、このガスイオンレー
ザー光源706から発せられる励起光によって蓄積性螢光
体層702が走査される。励起光は光偏向器707によって記
録部材703の幅方向に走査される(主走査)とともに、
ガスイオンレーザー光源706、光偏向器707、光検出器70
8、光伝達手段709、クリーニングローラ711を固定する
ステージが図中上方から下方に移動されることによっ
て、記録部材703上下方向に走査される(副走査)。上
記のように移動するステージは、公知の直線移動機構を
用いて容易に形成され得る。上記励起光の照射を受ける
と、蓄積性螢光体層702は、蓄積記録している画像情報
にしたがって輝尽発光する。
この輝尽発光光は、光伝達手段709を介して光検出器708
に入力されて光電変換され、光検出器708からは上記画
像情報に対応した電気的画像信号が出力される。上記の
副走査のためにステージが上方から下方に移動されると
き、このステージに搭載されているクリーニングローラ
711が回転される。この移動するクリーニングローラ711
によって蓄積性螢光体層702の表面が払掃され、該表面
から細かいチリ、ほこり類が取り除かれる。
画像読取が終了し、かつ蓄積性螢光体層702の表面全面
がクリーニングされると、光偏向器707、光検出器708等
を搭載したステージは、記録部材703から図中上方に外
れた待機位置まで戻される。この後、消去用光源710が
所定時間点灯されて、蓄積性螢光体層702に読取り操作
後に残存していた放射線エネルギーおよび蓄積性螢光体
中に微量混入している226Raや40K等の放射性同位元素か
ら放出される放射線或いは環境放射線に起因する放射線
エネルギーが放出される。したがってこの放射線画像記
録によって蓄積性螢光体層702上に形成されていた、読
取後の放射線画像が消去され、また、それまで装置が長
時間使用されていなかった場合等にあっては、蓄積性螢
光体層702に蓄積されていた放射性同位元素からの放射
線あるいは環境放射線に起因する放射線エネルギーも放
出され、再使用可能な状態に復帰せしめられる。以上の
ようにしてクリーニングと画像消去を受けた記録部材70
3は、再び放射線画像記録に使用される。
上述したように本実施例の装置は、蓄積性螢光体の搬送
を行なわないので、機構が極めて簡単であり、容易に設
計、製造され得る。また、1枚の記録体が繰り返し使用
されるので、シートの管理が容易で、均質な再生画像が
得られる。
以上説明の第8実施態様においては、放射線画像読取用
の副走査は、ガスイオンレーザー光照射系および輝尽光
読取系を、固定された記録部材703に対して移動させる
ことによって行なわれているが、反対にガスイオンレー
ザー光照射系および輝尽光読取系を画像読取ゾーンに固
定し、記録体の移動によって副走査をするようにしても
よい。
第11図に示される第9実施態様においては、上記のよう
な記録体を移動させる副走査方式が用いられている。こ
の第9実施態様においては、第8実施態様におけるのと
同様、放射線透過材料からなる支持体801上に蓄積性螢
光体層802を積層した記録部材803が用いられている。そ
して上記第8実施態様におけるのと同様の放射線源80
4、ガスイオンレーザー光源806、光偏向器807、光検出
器808、光伝達手段809、消去用光源810、クリーニング
ローラ811が設けられているが、第1実施態様とは異な
り、上記ガスイオンレーザー光源806、光偏向器807、光
検出器808、光伝達手段809は固定されて移動することが
ない。
前記記録部材803の両側縁は、図中上下方向に延ばされ
た2本のレール812の中央部の溝部813内に収容され、記
録部材803はこのレール812に沿って図中上下方向に移動
可能となっている。そして記録部材803は例えばラック
ピニオン機構等の直線移動装置(図示せず)によって図
中上下方向に移動される。
放射線源804によって被写体805の透過放射線画像が記録
された後、励起光が照射されて上記放射線画像の読取た
行なわれる。このとき主走査は、第8実施態様における
のと同様、光偏向器807によって行なわれるが、副走査
は前記直線移動装置により記録部材803を図中下方から
上方に向けて移動させることによって行なわれる。記録
部材803の移動時に、回転するクリーニングローラ811が
記録部材803に接触され、記録部材803がクリーニングさ
れる。画像読取が完了して、記録部材803が下方に戻さ
れた後、消去用光源810が点灯されて、読取が完了した
放射線画像が消去される。
以上説明の第9実施態様においては、蓄積性螢光体層は
画像読取の副走査のために移動されるようになっている
が、この蓄積性螢光体層の移動は、板状の支持体を動か
すことによって行なわれるものであり、勿論この種の移
動機構はシート状の蓄積性螢光体層を1枚ずつ搬送する
機構よりは、より簡単に形成され得る。
以上説明した第8および第9の実施態様においては、蓄
積性螢光体層は放射線透過材料製の支持体上に積層さ
れ、支持体をはさんで放射線源とは反対側に配されるよ
うになっているが、記録体をこのように形成することは
必ずしも必要ではない。例えば蓄積性螢光体板を放射線
不透過材料製の支持体上に積層し、放射線源に対向させ
て配置する場合には、被写体が記録体表面から退出した
後に励起光照射系、輝尽光読取系がこの記録体近傍に移
動されて来るように形成してもよい。また支持体が励起
光と輝尽発光に対して透明である場合は螢光体側表面に
対向する位置に放射線源を設け、支持体側表面に対向す
る位置に読取装置を設けてもよいことは言うまでもな
い。
上記実施態様の放射線画像情報変換装置は、以上説明し
たようにただ1枚の記録体を繰り返し使用するものであ
るから、再生画像の画質が低下してきたならば、使用中
の記録体を新しいものと交換すればよく、記録体の品質
管理は極めて容易である。
なお、上記第8および第9実施態様においては、副走査
のための蓄積性螢光体層と画像読取部との相対的移動が
1画面分終了した後には、これらを相対的に元の位置へ
戻して上記相対的移動を繰返しているが、この元へ戻す
移動は多数の蓄積性螢光体層を支持体上に設けた他の実
施態様において1つの蓄積性螢光体層から次の蓄積性螢
光体層へ読取部間を移動させるときの移動に該当する。
以上詳細に説明した通り、本発明の好ましい放射線画像
情報変換装置は、記録体を、損傷を与えることなく循環
再使用することを可能にし、また安定した均質な再生画
像を提供するものである。そして記録体の品質管理が容
易であるとともに、構造が簡単であるので設計、製造が
容易であり、装置は小型、軽量に形成され得る。したが
ってこの装置は特に、バス等に積載されて移動使用され
るのに最適であり、実用上極めて便利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられる記録体における読出効率の
励起光波長依存性が励起エネルギーによって変化する様
子を例示するグラフ、 第2図は本発明の好ましい装置の第1実施態様を示す概
略図、 第3図は本発明の好ましい装置の第2実施態様を示す概
略図、 第4図は本発明の好ましい装置の第3実施態様を示す概
略図、 第5A、5B図は本発明の好ましい装置の第4実施態様を示
す概略図、 第6図は本発明の好ましい装置の第5実施態様を示す概
略図、 第7図は第6図の実施態様における一部分を拡大して示
す側面図、 第8図は本発明の好ましい装置の第6実施態様を示す概
略図、 第9図は本発明の好ましい装置の第7実施態様を示す概
略図、 第10図は本発明の好ましい装置の第8実施態様を示す概
略図、 第11図は本発明の好ましい装置の第9実施態様を示す概
略図である。 1……コンベア 2,102,202,302……蓄積性螢光体板 401,501,601,703,803……記録部材 402,602,701,801……支持体 403,603,702,802……蓄積性螢光体層 3,404……駆動ローラ 5,105,205,305,408,508,704,804……放射線源 6,106,306,409,509,705,805……被写体 7,107,207,307,410,510,706,806……660nmよりも短波長
側に波長を有するガスイオンレーザー光源 8,108,208,308,411,511,707,807……光偏向器 9,109,209,309,412,512,708,808……光検出器 11,111,211,311,414,514,608,710,810……消去用光源 10,110,210,310,413,513,709,809……光伝達手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 久豊 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−12143(JP,A) 特開 昭55−12144(JP,A)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】i)被写体を透過した放射線を希土類元素
    付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体の層から
    なる記録体に吸収させることにより該被写体の放射線画
    像情報を該記録体に蓄積記録するステップ、および ii)上記放射線画像情報が蓄積記録された上記記録体を
    上記希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド
    螢光体の輝尽励起可能な波長領域内に波長を有するレー
    ザー光により走査することによって上記蓄積記録された
    放射線画像情報を輝尽発光光として放射せしめ、この輝
    尽発光光を光検出器で読み取って上記放射線画像情報に
    対応した電気信号を得るステップ からなる放射線画像情報変換方法において、 上記記録体として、励起エネルギーが6μJ/cm2のとき
    は最大読出効率が得られる励起波長が600nm以上の領域
    にあり、記録体上の励起エネルギーが600μJ/cm2以上の
    ときは最大読出効率が得られる励起波長が500nm近辺の
    領域にある希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハ
    ライド螢光体の層からなるものを用い、 上記レーザー光として600nmよりも短波長側に波長を有
    するAr+、Kr+またはAr+-Kr+レーザー光を用い、 このレーザー光により、記録体上の励起エネルギーを60
    0μJ/cm2以上として該記録体を走査することを特徴とす
    る放射線画像情報変換方法。
  2. 【請求項2】i)希土類元素付活アルカリ土類金属フル
    オロハライド螢光体の層からなり、被写体を透過した放
    射線を吸収し該被写体の放射線画像情報を蓄積記録する
    記録体、 ii)上記希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハラ
    イド螢光体の輝尽励起可能な波長領域内に波長を有して
    おり、上記放射線画像情報が蓄積記録された上記記録体
    を走査して該放射線画像情報を輝尽発光光として放射せ
    しめるレーザー光源、および iii)上記輝尽発光光を読み取って該輝尽発光光を上記
    放射線画像情報に対応した電気信号に変換する光検出器 からなる放射線画像情報変換装置において、 上記記録体として、励起エネルギーが6μJ/cm2のとき
    は最大読出効率が得られる励起波長が600nm以上の領域
    にあり、記録体上の励起エネルギーが600μJ/cm2以上の
    ときは最大読出効率が得られる励起波長が500nm近辺の
    領域にある希土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハ
    ライド螢光体の層からなるものが用いられ、 上記レーザー光源として600nmよりも短波長側に波長を
    有するAr+、Kr+またはAr+-Kr+レーザー光源が用いら
    れ、そこから発せられたレーザー光により、記録体上の
    励起エネルギーを600μJ/cm2以上として該記録体を走査
    するように構成されたことを特徴とする放射線画像情報
    変換装置。
  3. 【請求項3】i)支持体 ii)この支持体上に固定された少なくとも1つの放射線
    画像情報を蓄積記録しうる希土類元素付活アルカリ土類
    金属フルオロハライド螢光体の層からなり、励起エネル
    ギーが6μJ/cm2のときは最大読出効率が得られる励起
    波長が600nm以上の領域にあり、記録体上の励起エネル
    ギーが600μJ/cm2以上のときは最大読出効率が得られる
    励起波長が500nm近辺の領域にある記録体、 iii)この記録体に被写体を通して放射線を照射するこ
    とにより、この記録体上に被写体の放射線画像情報を蓄
    積記録する画像情報記録部、 iv)上記放射線画像情報が蓄積記録された記録体を走査
    するための600nmよりも短波長側に波長を有し、そこか
    ら発せられたレーザー光により、記録体上の励起エネル
    ギーを600μJ/cm2以上として該記録体を走査するAr+、K
    r+またはAr+-Kr+レーザー光源と、このレーザー光源か
    ら放射されるレーザー光により走査された記録体から放
    射される輝尽発光光を読み取って上記放射線画像情報に
    対応した電気信号に変換する光検出器とを有する画像情
    報読取部、 v)上記支持体と、上記画像情報読取部とを相対的に繰
    返し移動させて、支持体上の上記記録体を読取部に対し
    て相対的に循環移動させる手段、および vi)上記画像情報読取部において画像情報読取が行なわ
    れた後の記録体に画像情報記録がなされるのに先行して
    この記録体上の残存放射線エネルギーを放出させる消去
    手段を備えたことを特徴とする放射線画像情報変換装
    置。
  4. 【請求項4】上記支持体がエンドレスの支持体であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の放射線画像
    情報変換装置。
  5. 【請求項5】上記エンドレスの支持体がエンドレスベル
    トであることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    放射線画像情報変換装置。
  6. 【請求項6】上記エンドレスの支持体が回転ドラムであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の放射線
    画像情報変換装置。
  7. 【請求項7】上記記録体が上記支持体上に積層された希
    土類元素付活アルカリ土類金属フルオロハライド螢光体
    層であることを特徴とする特許請求の範囲第3項乃至第
    6項のいずれかの項記載の放射線画像情報変換装置。
  8. 【請求項8】上記記録体が上記支持体に着脱自在に装着
    され固定された希土類元素付活アルカル土類金属フルオ
    ロハライド螢光体板であることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項乃至第6項のいずれかの項記載の放射線画像
    情報変換装置。
  9. 【請求項9】上記支持体が上記画像情報記録部および画
    像情報読取部の間を循環移動可能な支持体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第3項乃至第8項のいずれか
    の項記載の放射線画像情報変換装置。
  10. 【請求項10】上記支持体が板状の支持体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第3項、第7項または第8項
    記載の放射線画像情報変換装置。
  11. 【請求項11】上記板状の支持体が放射線透過材料製で
    あり、上記画像情報読取部に対して固定され、上記画像
    情報記録部が上記支持体の片面側から上記記録体上に画
    像情報記録を行ない、上記画像情報読取部が上記記録体
    の他面側から画像情報読取を行なうように構成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の放射線
    画像情報変換装置。
  12. 【請求項12】上記板状の支持体がレーザー光走査のた
    め上記画像情報読取部に対して移動するように構成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の放
    射線画像情報変換装置。
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