JPH0684163U - カープラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 シガレットライター用ソケット２側の各電極
１１，１３にそれぞれ接触する先端接触子１６および側
部接触片２２を有し上記ソケット２に挿入されるプラグ
接続用挿入部３と、上記先端接触子１６および側部接触
片２２を介して受給した直流出力を所定の電源電力とし
て外部に取り出すプラグ本体部４とを備え、上記プラグ
接続用挿入部３の基端側に対してプラグ本体部４を傾動
可能に連結する。 【効果】 使用時にプラグ本体部の突出長が短くなり、
邪魔にならなくなり、また、不用意な外力がプラグ本体
部に加えられても接触不良の発生を回避させることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のシガレットライター用ソケットに挿入されて車内で使用す る小形電気機器の電源電力を取り出すためのカープラグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車内で電気かみそりなどの小形電気機器を使用する場合には、自動車内既 設のシガレットライター用ソケットから取り出される直流電力を電源電力として 小形電気機器に供給させるため、この小形電気機器の電源プラグとして構成され たカープラグを上記ソケットに挿し込むようになっている。

【０００３】 従来のカープラグは、図１０に示すように前記ソケット１０１側の正負の一方 の電極１０２および他方の電極１０３にそれぞれ弾性的に接触する先端接触子１ ０４および側部接触片１０５を有するプラグ接続用挿入部１０６と、上記挿入部 １０６側で受給した直流出力を外部に取り出すプラグ本体部１０７とを直列状に 配設するとともに、両者１０６，１０７を一体に構成してある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記したような構成の従来のカープラグは、プラグ接続用挿入部１０６とプラ グ本体部１０７とが一体構成であるので、シガレットライター用ソケット１０１ に挿入した際には、プラグ本体部１０７が手前に真直ぐに突出した状態となり、 電気かみそりなどの使用時に肘などが不用意に当たるおそれがあるばかりか、こ のプラグ本体部１０７からの電源コード１０８も手前に向かって引き出されるの で、一層、これらが邪魔になる。

【０００５】 また、上記プラグ本体部１０７をプラグ接続用挿入部１０６に対して傾かせて 一体に構成したものもあるが、これは上記プラグ本体部１０７の突出長が短くな るものの、プラグ本体部１０７とプラグ接続用挿入部１０６とはあくまでも一体 関係にあるので、プラグ本体部１０７から引き出された電源コードを不用意に引 張った時などには、上記プラグ接続用挿入部１０６に無理な応力がかかり、接触 不良を招くおそれがある。

【０００６】 本考案は上記のような課題を解決するためになされたもので、使用時にプラグ 本体部が邪魔にならず、扱い易くなり、また、不用意な外力がプラグ本体部に加 えられても接触不良の発生を回避し得るカープラグを提供することを目的として いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、図中の参照符号を付して示すならば、奥 端側に正負の一方の電極１１を有し、周壁が他方の電極１３として構成された自 動車内既設のシガレットライター用ソケット２に挿脱可能に挿入される電源引出 用のカープラグにおいて、上記ソケット２への挿入状態で上記両電極１１，１３ にそれぞれ弾性的に接触する先端接触子１６および側部接触片２２を有するプラ グ接続用挿入部３と、上記先端接触子１６および側部接触片２２を介して受給し た直流出力を所定の電源電力として外部に取り出すプラグ本体部４とを別体に構 成するとともに、プラグ接続用挿入部３の基端側に上記プラグ本体部４を傾動可 能に連結した構成を採用するものである。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、プラグ本体部４を掴んでプラグ接続用挿入部３をシガレット ライター用ソケット２に挿入すれば、上記プラグ接続用挿入部３の先端接触子１ ６および側部接触片２２が上記ソケット２側の正負の各電極１１，１３に接触す るので、自動車側の直流出力が受給され、この直流出力はプラグ本体部４側から 所定の電源電力として取り出されて外部の小形電気機器に送給される。

【０００９】 上記使用時にソケット２側から突出するプラグ本体部４を傾倒させれば、その 突出長が短かくなり、邪魔にならなくなる。また、プラグ本体部４からの電源コ ードなどを不用意に引張ったりして外力が加えられても、プラグ本体部４がプラ グ接続用挿入部３に対して傾動できるので、ソケット２側との接続関係も良好に 保たれる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明する。図１および図２はそれぞ れ本考案の一実施例によるカープラグを不使用時の一部破断平面図および使用時 の一部の平面断面図である。

【００１１】 図１および図２において、１は自動車内既設のシガレットライター用ソケット ２に挿脱可能に挿入されるカープラグであり、上記ソケット２に挿入されるプラ グ接続用挿入部３と、このプラグ接続用挿入部３で受給した直流出力を外部に取 り出すためのプラグ本体部４と、両者３，４の連結部５とに大別して構成される 。６はプラグ本体部４から引き出されて小形電気機器（図示せず）に接続される 電源コードである。

【００１２】 上記ソケット２は略筒形に構成されており、その奥端部には、中央に位置して 正負の一方の電極１１が絶縁体１２を介して固定され、また、このソケット２の 周壁は他方の電極１３として構成されている。

【００１３】 上記プラグ接続用挿入部３は、図３および図４に示すように電気絶縁性材から なり、後述する連結構体を残して略円筒形に形成された基体１４を有し、この基 体１４の先端側に内嵌固定してある有頭筒形の接触子ホルダ１５の頭壁に形成さ れた透孔１５ａには、棒形の先端接触子１６がプラグ挿脱方向（軸方向）へ進退 可能に保持されており、この先端接触子１６と基体１４の基端側に固定された略 凹形の固定端子１７との間に、過電流防止用のヒューズ１８を挿入保持させてあ り、このヒューズ１８と上記先端接触子１６との間には、該先端接触子１６に対 して挿入方向前方へのばね力を付勢して前記ソケット２側の電極１１に弾性的に 接触させる導電性の第１のスプリング１９が介挿されている。２０は上記接触子 ホルダ１５に外嵌した状態で上記基体１４の先端圧入部１４ａ（図３）に圧入固 定されたねじ式絶縁キャップである。

【００１４】 上記基体１４の周壁には、周方向の複数個所に形成された窓孔２１毎にそれぞ れ側部接触片２２が配設されている。側部接触片２２の各基端部２２ａは上記基 体１４における係止面部１４ｂ（図３）に折り込まれて固定されており、また、 その先端部２２ｂは上記窓孔２１から径方向外方の突出するように湾曲状に膨出 形成されている。２３は上記窓孔２１内に配設された第２のスプリングであり、 上記側部接触片２２の先端部２２ｂに対して径方向外方へのばね力を付与してい る。

【００１５】 上記プラグ本体部４は、ケース本体２４Ａと、これにビス２５で固定されるカ バー２４Ｂとからなるケース２６を有し、このケース２６内には、上記プラグ接 続用挿入部３で受給した直流出力の電圧を所定の電圧値に変換する回路構成用の 配線基板２７などが収容されている。勿論、使用する小形電気機器によっては直 流電圧をそのまま電力させるようにしてもよい。２８は上記固定端子片１７を導 電ピン２９を介して上記配線基板２７に電気的に接続するためのリード線、３０ は上記側部接触片２２の基端部２２ａを上記配線基板２７に電気的に接続するた めのリード線である。なお、ケース２６の前端には、後述する連結構体の嵌入用 の凹溝部２６ａが形成されている。

【００１６】 前記連結部５は、前記プラグ接続用挿入部３の基体１４に一体化されている連 結構体３１を備えており、この連結構体３１には、図３および図４に示すように 前記挿入方向と直交方向（左右方向）へ突出する大径および小径の軸部３２Ａ， ３２Ｂが一体形成されている。小径の軸部３２Ｂには、図７および図８に示すよ うにポリアセタール樹脂などからなり、外周面に複数個の突起３３を有する節度 用リング３４が嵌着されており、この節度用リング３４はその内周面に形成され た係合凹溝３５と上記軸部３２Ｂ側の係止突起３６（図４）とで該軸部３２Ｂに 廻り止めされている。そして、前記ケース２６側の凹溝部２６ａの一側に形成さ れた軸受部３７Ａに上記大径の軸部３２Ａを嵌合し、また凹溝部２６ａの他側に 形成された軸受部３７Ｂに上記小径の軸部３２Ｂを節度用リング３４を介して嵌 合させてあり、これにより、上記プラグ接続用挿入部３に対して上記プラグ本体 部４を上記軸部３２Ａ，３２Ｂ廻りで傾動可能に連結してある。上記軸受部３７ Ｂの内周面には、周方向で間欠的に突起３８（図９）が形成されており、上記プ ラグ本体部４の傾動時に上記節度用リング３４の突起３３とでクリック機構３９ を構成している。

【００１７】 つぎに、上記構成の動作について説明する。カープラグ１を使用する時は、プ ラグ本体部４を掴んでプラグ接続用挿入部３をシガレットライター用ソケット２ に挿入すると、図２に示すようにこのプラグ接続用挿入部３の先端接触子１６が 第１のスプリング１９のばね力により上記ソケット２側の一方の電極１１に弾性 的に接触する一方、側部接触片２２の先端部２２ｂが上記ソケット２側の他方の 電極１３に弾性的に接触し、この先端接触子１６と側部接触片２２とにより、直 流出力が受給される。この直流出力はプラグ本体部４側の回路によって所定の電 圧に変換され、電源コード６を介して小形電気機器に対して電源電力として供給 される。

【００１８】 このカープラグ１の使用時には、プラグ本体部４を図９に示すようにプラグ接 続用挿入部３に対して傾動させると、プラグ本体部４の手前への突出長が短くな って邪魔にならなくなる。このプラグ本体部４を傾動操作する際に前記クリック 機構３９が作用するので、所望の傾動位置に容易にセットすることができる。

【００１９】 また、この使用時に上記電源コード６を不用意に引張したとしても、上記プラ グ本体部４がプラグ接続用挿入部３に対して傾動して無理な力がプラグ接続用挿 入部３に付勢させるのを回避させるので、プラグ接続用挿入部３と上記ソケット ２側との間で接触不良が発生するおそれなどは解消される。

【００２０】

【考案の効果】 以上のように、本考案によれば、先端接触子および側部接触片を有し、シガレ ットライター用ソケットに挿入されるプラグ接続用挿入部に対してプラグ本体部 を傾動可能に連結したので、使用時にプラグ本体部を傾倒させておけば、手前へ の突出長が短くなって使い易くなるうえ、電源コードなどを介してプラグ本体部 に不用意な外力が加わった時でも、プラグ本体部が回動してプラグ接続用挿入部 への無理な応力付勢が回避されて接触不良などが起こるのを確実に防止すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例によるカープラグを不使用時
で示す一部破断平面図である。

【図２】カープラグを使用時で示す一部の平面断面図で
ある。

【図３】プラグ接続用挿入部の基体を示す縦断面図であ
る。

【図４】同基体の半分平面図である。

【図５】プラグ本体部のケース本体の一部の平面図であ
る。

【図６】図５のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図７】節度用リングの平面図である。

【図８】図７のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。

【図９】カープラグの使用時の説明図である。

【図１０】従来のカープラグを示す説明図である。

【符号の説明】

２ シガレットライター用ソケット ３ プラグ接続用挿入部 ４ プラグ本体部 ５ 連結部 １１ 一方の電極 １３ 他方の電極 １６ 先端接触子 ２２ 側部接触片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 奥端側に正負の一方の電極を有し、周壁
   が他方の電極として構成された自動車内既設のシガレッ
   トライター用ソケットに挿脱可能に挿入される電源引出
   用のカープラグにおいて、上記ソケットへの挿入状態で
   上記両電極にそれぞれ弾性的に接触する先端接触子およ
   び側部接触片を有するプラグ接続用挿入部と、上記先端
   接触子および側部接触片を介して受給した直流出力を所
   定の電源電力として外部に取り出すプラグ本体部とを別
   体に構成するとともに、プラグ接続用挿入部の基端側に
   上記プラグ本体部を傾動可能に連結したことを特徴とす
   るカープラグ。