JPH068349Y2 - ディスクブレーキ用ピンブーツ - Google Patents

ディスクブレーキ用ピンブーツ

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JPH068349Y2
JPH068349Y2 JP1988007714U JP771488U JPH068349Y2 JP H068349 Y2 JPH068349 Y2 JP H068349Y2 JP 1988007714 U JP1988007714 U JP 1988007714U JP 771488 U JP771488 U JP 771488U JP H068349 Y2 JPH068349 Y2 JP H068349Y2
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JP
Japan
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annular
cylindrical portion
pin
sliding hole
opening end
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JPH01113633U (ja
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正巳 竹林
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスライドピンとディスクブレーキ本体の支持部
の摺動孔との間のシール用ピンブーツ、殊にピンブーツ
の円筒部と上記摺動孔開口端部とのシール構造に関する
ものであって、ピンに対して摺動する円筒部のピンとの
摺動抵抗を大きくすることなくピンブーツの円筒部とデ
ィスクブレーキ本体の支持部の摺動孔開口部内周面との
間のシール性を向上させ、このシールの信頼性、耐久性
を向上させることができるものである。
〔従来の技術〕 従来のピンタイプディスクブレーキのピンブーツの円筒
部と上記摺動孔開口端部とのシール構造については、ピ
ンブーツの一端に設けた円筒部を上記摺動孔開口端部の
内周面に設けた環状溝に圧入固定し、上記円筒部にピン
を圧入嵌合させて上記円筒部の半径方向の予圧をもって
上記円筒部の内周面をピンに摺接させ、円筒部外周面を
摺動孔開口端部に設けた環状溝の内周面に圧接させてい
るのが一般的である(一例として特公昭60−2785
7号公報)。
ピンブーツの一端の円筒部と上記摺動孔の内面に設けた
環状溝との嵌合固定、およびこの嵌合部におけるシール
機構は種々であるが、上記円筒部内周面とスライドピン
との摺動面のシール性を確保し、この摺動面の摺動抵抗
を可及的に小さくしつつ上記円筒部と上記摺動孔の環状
溝との嵌合面のシール性を十分確保するために、また上
記円筒部内周面とピンとの摺動面の潤滑性を長期間保全
するためにいろいろな工夫がなされている。その一例が
第6図に示すものである。このものは蛇腹部16の一端
に設けた上記円筒部15の内面に多数の潤滑剤(グリ
ス)保持溝15aを有し、さらに外周面に多数の環状突
起(シールリップ)15bを有するものであって、ディ
スクブレーキ本体の支持部17の摺動孔18の端部内周
面に設けた環状溝18aに上記円筒部15を嵌合固定さ
せ、スライドピン14と円筒部15の内周面とを半径方
向の予圧をもって摺接させたものである。環状溝18a
と円筒部15と間のシール性を向上させるためには上記
の予圧を大きくしなければならないが、この予圧を大き
くするとスライドピン14と円筒部15の内周面との摺
動抵抗が増大することになる。この摺動抵抗の増大はブ
レーキの制動能力を低下させ、またブレーキの戻りの応
答性を悪くするので極力避けなければならないことであ
り、このために半径方向の初期予圧を余り大きくするこ
とはできない。上記の半径方向予圧、すなわち円筒部1
5内周面によるスライドピン締め付け力が大きいとそれ
だけ円筒部内周面の摩耗を早め、耐久性を阻害すること
になる。また、円筒部の摩耗の進行、円筒部のへたりの
進行によって供用期間中に予圧が抵抗することもあり、
このためにシールリップ15bによる円筒部15と環状
溝18a内面間のシール性が低下することは避けられな
い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記の従来技術の問題の解消を目的とし、その
ために円筒部と摺動動孔開口端部との間のシール機構を
円筒部の半径方向予圧によらないシール機構とすべく、
円筒部と摺動孔開口端部との間のシール機構を工夫する
ことをその課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、スライドピンが摺動自在に嵌合した摺動孔の
開口端部に弾性材製ブーツの一端の円筒部を嵌合固定し
て、上記摺動孔開口端部とスライドピン間に係合したピ
ンタイプディスクブレーキのピンブーツを前提として、
次の要素(イ)〜(二)によって構成される手段を上記
課題解決のために講じたものである。
(イ)弾性材製ブーツの上記円筒部の外周面両端に環状
鍔をそれぞれ設け、両環状鍔によって上記円筒部外周に
環状溝を形成したこと、 (ロ)上記両環状鍔のうち蛇腹に隣接する環状鍔の上記
環状溝に面した側面に環状シールリップを円筒部軸方向
に突設したこと、 (ハ)上記環状シールリップの先端と他方の環状鍔との
間の間隔を上記摺動孔の開口端部内周面に設けた環状ボ
スの軸方向長さよりも小としたこと、 (ニ)上記摺動孔開口端部内周面に設けた環状ボスを上
記円筒部の環状溝に圧入嵌合させて上記シールリップを
上記環状ボスの外側側端面に圧接させたこと。
〔作用〕
上記ブーツの円筒部をディスクブレーキ本体の支持部の
摺動孔の開口端部に圧入嵌合させて固定するとき、ブー
ツの円筒部外周の環状溝に上記摺動孔開口端部の環状ボ
スが圧入嵌合される。円筒部の外周両端に設けた環状鍔
によって上記環状ボスの側端面が弾性的に挟持され、蛇
腹に隣接した上記の環状鍔の円筒部軸方向弾性によって
上記シールリップは上記環状ボスの外側側端面に圧接さ
れる。
摺動孔の開口部に嵌合固定された状態においては円筒部
は上記環状ボスの内周面とスライドピンとの間に半径方
向の予圧を持って圧入され、この予圧によってその内周
面がスライドピンにも圧接される。
上記シールリップによって摺動孔の開口端部とブーツの
円筒部との嵌合面がシールされる。上記シールリップの
環状ボスの側面に対する圧接力は環状鍔の円筒部軸方向
の弾力によって付与されるものであるから、その大小は
上記の円筒部の半径方向予圧の大小とは全く関係がな
く、このためにこの半径方向予圧の大小とは無関係に十
分な圧接力をもって環状鍔のシールリップを上記環状ボ
スの外側側面に圧接させることができる。したがって、
摺動孔開口端部とブーツの円筒部の嵌合面間のシールは
十分確保される。また円筒部内周面の摩耗、へたりによ
ってその半径方向予圧が低下しても上記シールリップの
圧接力が小さくなることはなく、供用期間中に環状鍔の
円筒部軸方向の弾力が小さくなることはないのでこのシ
ールリップによるシールの耐久性は高い。
なお上記蛇腹部はいわゆる蛇腹状のものに限らず、蛇腹
部と同様に軸方向に伸縮可能な筒状部分を意味するもの
であって、断面が円筒状のもの、山形のもの等種々の形
状のものを含むものである。おな、上記摺動孔はキャリ
パ側に設けてもよい。
〔実施例〕
次いで本考案の実施例について第1図〜第5図を参照し
つつ詳細に説明する。
ピンタイプディスクブレーキ1の支持部2に設けた摺動
孔3にスライドピン6を摺動自在に嵌合させ、このスラ
イドピン6にキャリパ5を取付けて、このスライドピン
によってキャリパ5を支持させている。
支持部2の摺動孔3の開口端部に環状ボス4が設けられ
ており、この環状ボス4の内径D0は摺動孔3の内径D
よりも大きい。この環状ボスの奥側に環状溝4aが設け
られている。
合成ゴム製のピンブーツ7の円筒部13の外周両端に環
状鍔11、12がそれぞれ設けられており、この両環状
鍔によって円筒部13の外周に環状溝9が形成されてい
る。蛇腹10に隣接した環状鍔11の環状溝9に面した
側面に環状のシールリップ11a、11bが円筒部13
の軸方向に突設されており、このシールリップの先端と
他方の環状鍔12の環状溝に面した側面との間隔L1
2であり、両間隔L1、L2は環状ボス4の軸方向長さ
0よりも小さい。環状鍔12の外側面の外周は傾斜面
12aになっていて、この傾斜面12aの外径D2は環
状ボスの内径D0より大径で環状溝4aの内径D3より若
干小径であるが、傾斜面12aの内径D1は環状ボス4
の内径D0より小径で摺動孔の内径Dより大径である。
この傾斜面があることによって環状鍔12の摺動孔開口
端部への挿入、および環状溝4aへの嵌合を容易にして
いる。
蛇腹10の他端に設けられた円筒部8をスライドピン6
に嵌合固定し、円筒部13を摺動孔の開口端部に嵌合固
定するのである。この嵌合固定状態においては環状鍔1
2が環状溝4aに嵌合し、環状ボス4が円筒部の環状溝
9に嵌合固定される。この時環状ボスは円筒部13の環
状鍔11と12とによって軸方向に狭持され、環状鍔1
1の円筒部の軸方向弾力によってシールリップ11a、
11bが環状ボス4の外側側面4bに強く圧接されて、
環状鍔11と環状ボスの外側側面との間をシールする。
環状鍔の弾力の強さの選択によってこの圧接力の大きさ
を自由に選択することができる。
この実施例では環状シールリップを内周と外周に設け、
両シールリップ間に環状の凹所11cを設けているが、
この環状凹所の存在によって環状鍔11の外周部の円筒
部軸方向への弾性変形を容易にしている。この構造によ
る時は内周の環状シールリップ11aと環状鍔12とに
よって環状ボスを強く狭持して円筒部13の摺動孔開口
端部に対する位置関係を安定させ、シールリップ11b
が大きい弾力をもって環状ボスの外側側面に圧接される
ことになるので、環状ボス4の軸方向長さL0、シール
リップ11b先端と環状鍔12の内側面との間隔L2
多少の製作誤差に関わりなく、必要なシールリップ11
bの圧接力を十分確保することができる。なお、符号1
2bは傾斜面12aの内方端縁である。
〔効果〕
本考案の上記課題を解決した考案は公知ではないので、
本考案の課題は新規である。したがって、この新規な課
題を解決して上記の従来技術の問題を解消したこと自体
が本考案特有の効果である。
すなわち、ブーツの円筒部とスライドピンとの摺動抵抗
を大きくすることなく、円筒部と摺動孔開口端部との間
のシールを完全にすることができる。また、当該シール
部のシール面圧(シールリップの圧接力)は円筒部のス
ライドピンに対する半径方向予圧の大小とは無関係であ
るから、円筒部の摩耗進行およびへたり進行によって上
記の半径方向の予圧が低下しても、このこととは無関係
にシールリップの圧接力は十分確保される。したがっ
て、円筒部と摺動孔の開口端部との間のシールの耐久
性、信頼性が著しく向上する。
また、円筒部と摺動孔開口端部との間のシールの確保と
は無関係に、円筒部内周面とピンとのシール性のみを考
慮して円筒部の半径方向予圧の大小を選定することがで
きるので、結果的に上記の半径方向予圧を小さくするこ
とができ、これによってスライドピンに対する円筒部の
摺動抵抗を軽減してブレーキのききを良くし、ブレーキ
の戻りの応答性を向上させることができることも本考案
の顕著な効果である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したピンタイプディスクブレーキ
の一例の平面図、第2図は本考案の実施例の断面図、第
3図はピンブーツの断面図、第4図は第3図の要部拡大
図、第5図は支持部の摺動孔開口端部の断面図、第6図
は従来技術の説明用断面図である。 1……ピンタイプディスクブレーキ、2、17……支持
部、3、18……摺動孔、4……環状ボス、4a、18
a、9……環状溝、4b……環状ボスの外側側面、5…
…キャリパ、6、14……スライドピン、7……ピンブ
ーツ、8、15、13……円筒部、10……蛇腹、1
1、12……環状鍔、11a、11b……環状シールリ
ップ、12a……傾斜面、16……蛇腹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドピンが摺動自在に嵌合された摺動
    孔の開口端部に弾性材製ブーツの一端の円筒部を嵌合固
    定して、上記摺動孔の開口端部とスライドピン間に係合
    したピンタイプディスクブレーキのピンブーツにおい
    て、 弾性材製ブーツの上記円筒部の外周面両端に環状鍔をそ
    れぞれ設け、両環状鍔によって円筒部外周に環状溝を形
    成し、 上記両環状鍔のうち蛇腹に隣接する環状鍔の上記環状溝
    に面した側面に環状シールリップを円筒部軸方向に突設
    し、 上記環状シールリップの先端と他方の環状鍔内側側面と
    の間の間隔を上記摺動孔の開口端部内周面に設けた環状
    ボスの軸方向長さよりも小とし、 上記摺動孔の開口端部内周面に設けた環状ボスを上記円
    筒部の環状溝に圧入嵌合させて上記環状シールリップを
    上記環状ボスの外側側端面に圧接させたことを特徴とす
    るディスクブレーキ用ピンブーツ。
JP1988007714U 1988-01-26 1988-01-26 ディスクブレーキ用ピンブーツ Expired - Lifetime JPH068349Y2 (ja)

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