JPH027306Y2 - - Google Patents

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JPH027306Y2
JPH027306Y2 JP7690184U JP7690184U JPH027306Y2 JP H027306 Y2 JPH027306 Y2 JP H027306Y2 JP 7690184 U JP7690184 U JP 7690184U JP 7690184 U JP7690184 U JP 7690184U JP H027306 Y2 JPH027306 Y2 JP H027306Y2
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vehicle
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cylindrical
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【考案の詳細な説明】 〔考案の対象及び産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等の車輪ブレーキに利用され
る車両用デイスクブレーキに関し、特に、車輪と
一体に回転するデイスクロータの車両内側にて車
両の非回転部分に固定される固定部材と、この固
定部材の車両内側に前記デイスクロータの軸線と
平行に配設され且つその内孔を通して固定部材に
螺合されるボルトにより固定部材に固定される少
なくとも一つの中空の支持ピンと、この支持ピン
が摺動可能に貫通する少なくとも一つの筒状部と
前記デイスクロータの車両内側のインナーパツド
をデイスクロータに押圧するピストンを内蔵する
シリンダ部とデイスクロータの車両外側のアウタ
ーパツドをデイスクロータに押圧するリアクシヨ
ン部とを有するキヤリパとを備えたデイスクブレ
ーキに関する。
〔従来技術とその問題点〕
この種のデイスクブレーキとして様々な構成の
ものが知られているが、キヤリパの筒状部の車両
内側及び車両外側開口部内に環状弾性部材を組込
んで筒状部を支持ピンに弾性支持させ、走行中に
路面から受ける振動による支持ピンと筒状部内周
との衝撃的当接を軽減して両者の摺動面の摩耗を
低減し、且つ、筒状部の車両内側及び車両外側に
カバー部材を配設して支持ピン及び筒状部の摺動
面を外気に曝さないようにて錆の発生などから保
護したものとして、例えば実公昭−32026号公報
に記載されたものがある。このものは、第3図に
示したように、キヤリパの筒状部31の車両内側
及び車両外側にカバー部材としての弾性体製ブー
ツ32,33を配設し、各ブーツ32,33の蛇
腹部32a,33aの一端環状シール部32b,
33bを環状弾性部材として筒状部31の開口部
の内周溝31a,31bに取付けて支持ピン34
を弾性保持させ、他端環状シール部32c,33
cを支持ピン34の外周溝34a,34bに取付
けて支持ピン及び筒状部の摺動面を外気から遮断
している。そして、各ブーツ32,33の一端環
状シール部32b,33bの内径部に軸方向溝3
2d,33dを設けて各ブーツの内側空間35,
36を筒状部31の内孔31cを介して相互に連
通させ、アウターパツドの摩耗に伴うキヤリパの
車両内側への移動によるブーツ32の内側空間3
5の圧力上昇を抑制し、ブーツ32が膨らんでそ
の他端の環状シール部32cが支持ピン34の外
周溝34aからはみ出さないようにしている。
しかしながら、自動車の走行中に車輪により跳
ね上げられた小石がブーツ32に衝突してブーツ
32の蛇腹部32aが破損することや、デイスク
ブレーキの組立時や補修時に物体がブーツ32,
33の蛇腹部32a,33aに当たつて蛇腹部3
2a,33aが破損することがあり、これにより
水が軸方向溝32d,33dを通つて内孔31c
に浸入し、内孔31c周壁や支持ピン表面に錆が
発生して支持ピン34と筒状部31とが錆付き、
ブレーキ時にキヤリパが的確に摺動しなくなると
言う問題があつた。
〔技術的課題〕
そこで本考案は、キヤリパの筒状部を支持ピン
に弾性支持させる構成及び支持ピン及び筒状部の
摺動面を外気から遮断する構成を改めて、筒状部
の孔内への浸水の可能性を可及的に低減し、併せ
て筒状部の車両内側に突出している支持ピン表面
の錆発生や泥の付着の可能性を可及的に低減し、
以つて良好なブレーキ作動を行なわせることをそ
の技術的課題とする。
〔技術的手段〕
上記の技術的課題を解決するため本考案が講じ
た技術的手段は、前記筒状部の車両外側に、蛇腹
部の一端の環状シール部を筒状部の車両外側開口
部の内周溝に取りつけてその内径全周で前記支持
ピンに圧接させるとともに蛇腹部の他端の環状シ
ール部を前記支持ピンの外周溝に取付けた弾性体
製ブーツを配設し、前記筒状部の車両外側開口部
の内周溝に環状弾性部材を取付けてその内径全周
で前記支持ピンに圧接させ、且つ、前記筒状部の
車両外側に、前記筒状部の車両内側部分の外周に
移動可能に嵌合する周壁部とこの周壁部の車両内
側端を閉じ且つ前記ボルトの頭部と支持ピンとで
挟持させる環状端壁部とを設けたキヤツプ状の剛
体製カバーを配設し、このカバーの開口部内周に
前記筒状部の外周に摺動可能に接し且つカバー内
側空間の正圧で筒状部外周から離脱させるよう傾
けた環状リツプを設けた弾性部材を固着すること
である。
〔技術的手段の作用及び効果〕
而して、キヤリパの筒状部はブーツの一端の環
状シール部と環状弾性部材とによつて支持ピンに
弾性支持され、筒状部から突出している支持ピン
の摺動表面はブーツと弾性部材付のカバーにより
大気から遮断されてサビの発生や泥の付着から保
護される。アウターパツドの摩耗によりキヤリパ
が車両内側に摺動しカバー内に侵入することでカ
バーの内側空間の空気が圧縮されるが、この圧縮
空気はカバーに固着した弾性部材のリツプを筒状
部の外周から離して大気中に逃げる。カバーの内
側空間の空気が圧縮されるだけで大気中に逃げな
い場合にはブレーキ解除時にカバーの内側の空気
圧力でキヤリパが異常に戻されてピストンがキヤ
リパ内に押し込まれブレーキ作動時の消費液量が
異常に増えることになるが、このようなことは発
生しない。ブーツの一端の環状シール部をその内
径全周で支持ピンに圧接させたことから、ブーツ
の蛇腹部が破損してもブーツの内側に入つた水が
筒状部の内孔に浸入することはない。カバーは剛
体製であるから、自動車の走行中に車輪により跳
ねられた小石などが衝突しても破損することはな
く、従つて筒状部の車両内側に位置する支持ピン
の摺動表面に錆びが発生したり、泥が付着したり
することはない。筒状部の車両内側に位置する支
持ピンの摺動表面はアウターパツドの摩耗に伴い
環状弾性部材及び筒状部と摺動するもので、ここ
に錆が発生したり泥が付着したりするとキヤリパ
の摺動抵抗が大きくなつてブレーキ解除時のキヤ
リパの戻り性が悪化しパツドの引きずり現象を発
生することになるが、本考案ではそのようなこと
もない。このようにカバーの内側に水などが入る
ことはまずないが、万一入つたとしても環状弾性
部材をその内径全周で支持ピンに圧接させてある
から、入つた水が筒状部の孔に入ることはない。
従つて、本考案によればキヤリパの円滑な摺動を
期待でき、良好なブレーキ作動を期待できる。
その上、本考案では支持ピンの車両内側の端部
にブーツの他端シール部を取りつけるための外周
溝が不用となり、この外周溝を設けるスペース分
だけ支持ピンの長さを短くして小さな取付スペー
スでも取付得るようにしたり、或いは筒状部の長
さを長くして支持ピン上での筒状部の傾きを少な
くしキヤリパの摺動性をより向上させることがで
きる効果がある。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第2図において、1は車輪(図示省略)と一体
回転するデイスクロータ、2は固定部材でデイス
クロータ1の車両内側にて車両のナツクル等の非
回転部分(図示省略)に固定されている。固定部
材2はデイスクロタ1の車両内側のインナーパツ
ド3と車両外側のアウターパツド4とをデイスク
ロータ軸線方向に摺動可能に支持する。インナー
パツド3をデイスクロータ1に押圧するピストン
5をシリンダ部6aに内蔵してピストン5の作動
反力でリアクシヨン部6bをしてアウターパツド
4をデイスクロータ1に押圧するキヤリパ6は一
対の支持機構7A,7Bにより固定部材2にデイ
スクロータ軸線方向へ摺動可能に支持されてい
る。
支持機構7Aは第1,2図示のように、キヤリ
パ6に一体形成された筒状部6cと、この筒状部
6cの孔6dに挿通され且つその内孔9aを挿通
して固定部材2に螺合するボルト16により固定
部材2に固定される中空の支持ピン9と、孔6d
の中央部に挿入されたスリーブ10と、弾性体製
ブーツ11と、環状弾性部材12及び金属製カバ
ー13とを主たる構成部材としている。ブーツ1
1は蛇腹部11a、一端環状シール部11b、他
端環状シール部11cより成る。ブーツ11の一
端環状シール部11b及び環状弾性部材12は孔
6dの開口部の内周溝6e,6fにそれぞれ取付
けられて支持ピン9を摺動可能に弾性保持してお
り、他端環状シール部11cは支持ピン9の端部
の外周溝9bに取付けられている。一端環状シー
ル部11b、環状弾性部材12の外径と内周溝6
e,6fの底面間、一端環状シール部11b、環
状弾性部材12の内径と支持ピン9の外周面間に
はそれぞれ締代が設定され、他端環状シール部1
1cと外周溝9bの底面間にも締代が設定されて
いる。ブーツ11の一端環状シール部11b及び
環状弾性部材12はその内径全周で支持ピン9に
圧接しているものである。カバー13は、筒状部
6cの車両内側部分の外周側に相対移動可能に嵌
合する周壁部13aと、この周壁部13aの車両
内側端を閉じる環状端壁部13bとより成り、キ
ツプ状を呈す。環状端壁部13bは支持ピン9と
ボルト16の頭部とでスプリングワツシヤ17と
ともに液密的に挟持される。カバー13の開口部
内周には弾性部材18が焼付け固着されている。
この弾性部材18は、筒状部6cの滑らかな円筒
面6gと摺動可能に接触し且つ開口端側へ傾斜し
た環状リツプ18aを多数有している。この環状
リツプ18aはカバー13の内側空間14の正圧
により自己の弾性に抗して円筒面6gから離脱さ
れ、内側空間14に不本意な正圧が発生するのを
防止する。また環状リツプ18aは円筒面6gへ
の接触により内側空間14への異物(水や泥な
ど)の侵入を防止する。ブーツ11の蛇腹部11
aは環状シール部11cの端部に連結され且つこ
の連結部分は薄肉にされ、内側空間15の負圧は
蛇腹部11aを支持ピン9に押付けるだけで、環
状シール部11cのシール作用に悪影響を及ぼす
ことがないようになつている。
支持機構7Bは支持機構7Aと同じ構造である
ため、その説明を省略する。
尚、スリーブ10は孔6dの加工の便宜を図る
ために用いられたもので、これを筒状部6cと一
体に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す図、第
2図は本考案の一実施例の全体を示す図、第3図
は従来装置の断面部分図である。 1……デイスクロータ、2……固定部材、3,
4……パツド、5……ピストン、6……キヤリ
パ、9……支持ピン、11……ブーツ、12……
環状弾性部材、13……カバー、18……弾性部
材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輪と一体に回転するデイスクロータの車両内
    側にて車両の非回転部分に固定される固定部材
    と、この固定部材の車両内側に前記デイスクロー
    タの軸線と平行に配設され且つその内孔を通して
    固定部材に螺合されるボルトにより固定部材に固
    定される少なくとも一つの中空の支持ピンと、こ
    の支持ピンが摺動可能に貫通する少なくとも一つ
    の筒状部と前記デイスクロータの車両内側のイン
    ナーパツドをデイスクロータに押圧するピストン
    を内蔵するシリンダ部とデイスクロータの車両外
    側のアウターパツドをデイスクロータに押圧する
    リアクシヨン部とを有するキヤリパとを備えたデ
    イスクブレーキにおいて、前記筒状部の車両外側
    に、蛇腹部の一端の環状シール部を筒状部の車両
    外側開口部の内周溝に取付けてその内径全周で前
    記支持ピンに圧接させるとともに蛇腹部の他端の
    環状シール部を前記支持ピンの外周溝に取付けた
    弾性体製ブーツを配設し、前記筒状部の車両外側
    開口部の内周溝に環状弾性部材を取付けてその内
    径全周で前記支持ピンに圧接させ、且つ、前記筒
    状部の車両外側に、前記筒状部の車両内側部分の
    外周に移動可能に嵌合する周壁部とこの周壁部の
    車両内側端を閉じ且つ前記ボルトの頭部と支持ピ
    ンとで挟持させる環状端壁部とを設けたキヤツプ
    状の剛体製カバーを配設し、このカバーの開口部
    内周に前記筒状部の外周に摺動可能に接触させ且
    カバー内側空間の正圧で筒状部外周から離脱させ
    るよう傾けた環状リツプを設けた弾性部材を固着
    した車両用デイスクブレーキ。
JP7690184U 1984-05-24 1984-05-24 車両用デイスクブレ−キ Granted JPS60188235U (ja)

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JPS60188235U JPS60188235U (ja) 1985-12-13
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