JPH0680329U - 自動車のワイヤハーネス付ドア - Google Patents

自動車のワイヤハーネス付ドア

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JPH0680329U
JPH0680329U JP1988493U JP1988493U JPH0680329U JP H0680329 U JPH0680329 U JP H0680329U JP 1988493 U JP1988493 U JP 1988493U JP 1988493 U JP1988493 U JP 1988493U JP H0680329 U JPH0680329 U JP H0680329U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドア本体の前端壁に取付けられるハーネス支
持体から前方へ延出させたワイヤハーネスをドア本体外
周のウエザストリップに邪魔されることなく、ドアの回
動軸線に近づけさせる。 【構成】 ウエザストリップ7の付設区域を横切るよう
にしてハーネス支持体10をドア本体1の前端壁2fに
取付け、このハーネス支持体10には、その外端部前面
に開口する前方引出し口15f及び内端部後面に開口す
る後方引出し口15rを有するクランク状の挿通孔15
を設けて、これにワイヤハーネス9を挿通、支持させ、
両引出し口15f,15r間でハーネス支持体10に形
成した滑らかな山形部10m外面にウエザストリップ7
の基部7aを密着保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ウエザストリップが外周に付設されるドア本体の、車体に連結され る可動ヒンジアームを備えた前端壁に、ワイヤハーネスを挿通、支持させたハー ネス支持体を取付け、このハーネス支持体から後方へ引出したワイヤハーネスを 、ドア本体とその内側壁に接合されるドアライニングとの間を通してドア内部に 配線した、自動車のワイヤハーネス付ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるワイヤハーネス付ドアは、実公平2−10737号公報に開示されてい るように、既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記公報に開示されたワイヤハーネス付ドアでは、ドア本体の前端壁及び内側 壁間の角部に切欠を設け、この切欠にハーネス支持体を係止し、このハーネス支 持体に設けられた前後方向の直線状挿通孔にワイヤハーネスを挿通、支持させて いる。こうしたものでは、ドア本体の外周面に纏設されるウエザストリップのド ア内方寄りにハーネス支持体を配置せざるを得ないが、そうなるとワイヤハーネ スを前方へ引出すハーネス支持体の前方引出し口がヒンジアームの回動軸線から 大きく離れてしまうので、ドアの閉鎖状態でワイヤハーネスに大きな弛みを付け ておき、ドアの開放時にワイヤハーネスに無理な引張力が作用しないようにしな ければならない。
【0004】 しかしながら、ドアの閉鎖状態でワイヤハーネスに大きな弛みを付けることは 、ドアの閉鎖の際、ドアと車体間にワイヤハーネスの弛み部が挟み込まれて損傷 を受ける虞れがある。またドア本体の角部に切欠を設けることは、ドア本体の強 度を低下させることになるから好ましくない。
【0005】 本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、ドア本体の角部に切欠を設け ずともハーネス支持体をドア本体に取付けることができ、しかもウエザストリッ プよりドア外方寄りでハーネス支持体から前方へワイヤハーネスを引出し得るよ うにした、自動車のワイヤハーネス付ドアを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ドア本体の前端壁外面に、ウエザスト リップの付設区域を横切るように配置されるハーネス支持体を取付け、このハー ネス支持体には、その外端部前面に開口する前方引出し口と、その内端部後面に 開口する後方引出し口と、両引出し口間の連通孔とからなり、ワイヤハーネスを 挿通させるクランク状の挿通孔を設け、またハーネス支持体の、少なくとも両引 出し口間にウエザストリップの基部を密着させる外面が滑らかな山形部を形成し たことを第1の特徴とする。
【0007】 また本考案は、上記特徴に加えて、ハーネス支持体の山形部に、ウエザストリ ップの基部を保持する係止部を設けたことを第2の特徴とする。
【0008】 さらに本考案は、上記第1又は第2の特徴に加えて、ハーネス支持体の前方引 出し口を、その中心線が可動ヒンジアームの回動軸線又はそれよりドア外方側を 通るように配置したことを第3の特徴とする。
【0009】 さらに本考案は、上記第1,第2又は第3の特徴に加えて、ハーネス支持体の 背面に突設された係止爪をドア本体前壁の係止孔に係合すると共に、このハーネ ス支持体に、ドア本体前壁とドアライニング間に挟持される後方屈曲部を形成し たことを第4の特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。先ず図1及び図2にお いて、自動車用ドアDは、扁平箱形の胴部2の上側に窓枠3を連設してなるドア 本体1と、胴部2の内側壁2iに着脱可能に接合されるドアライニング4とから 構成される。胴部2の前端壁2fには上下一対の可動ヒンジアーム5,5が固着 され、これらは図示しない車体に固着された固定ヒンジアームにヒンジピン6, 6を介して回動自在に連結される。またドア本体1の外周面には、ドアDの閉鎖 時、車体の乗降口内周面に密接して車室への雨水等の侵入を防ぐウエザストリッ プ7が、後述のハーネス支持体10の部分を除いて、従来普通のようにクリップ 止めされる。
【0011】 胴部2には、電動式ウインドレギュレータ、電磁式ドアロック、オーディオス ピーカ等の各種電気機器が内蔵されるもので、それらの取付けのための作業孔8 1 ,82 …8nが胴部2の内側壁2iに穿設される。そして、上記各種電気機器 に接続される各種分岐線91 ,92 …9nを備えたワイヤハーネス9がハーネス 支持体10を介して胴部の前端壁2fに支持され、前端壁2f前方へ延出するワ イヤハーネス9の前端には、図示しない車体に配線されたワイヤハーネスに接続 するためのカプラ11が付設される。
【0012】 次に図3ないし図6において、ハーネス支持体10は、胴部2の前端壁2f外 面上にウエザストリップ7の付設区域を横切って両可動ヒンジアーム5,5間を 通るように配設される合成樹脂製のもので、胴部2の内側壁2iとドアライニン グ4との間に挟持される後方屈曲部10aを有してL字状をなしている。このハ ーネス支持体10の背面には、その長手方向に並ぶ一対のL字形係止爪12,1 2(図4参照)が突設されており、これらを胴部2の前端壁2fに穿設された一 対の係止孔13,13に係合することによりハーネス支持体10は胴部2に係止 され、各係止爪12の係止孔13からの離脱は、ハーネス支持体10の後方屈曲 部10aを押えるドアライニング4により阻止される。
【0013】 胴部2の内側壁2iには、前記後方屈曲部10aを受容する案内溝14が形成 されており、この案内溝14の後端は前記作業孔81 まで達している(図1参照 )。
【0014】 ハーネス支持体10には、その外端部前面に開口する前方引出し口15fと、 後方屈曲部10aの後端面に開口する後方引出し口15rと、両引出し口15f ,15r間の連通孔15cとからなるクランク状の挿通孔15が設けられ、この 挿通孔15にワイヤハーネス9が挿通、支持される。
【0015】 ハーネス支持体10には、少なくとも両引出し口15f,15r間において横 断面が山形となる山形部10mが形成され、この山形部10mは頂部が丸味を帯 び、且つ裾部が前端壁2iに連なるよう緩やかになっている。したがって、その 外面は滑らかである。この山形部10m外面に前記ウエザストリップ7のフラン ジ状基部7aを密着させるものであって、この密着状態を保持すべく、基部7a の左右両端部を押える一対の係止部としての係止孔16,16が山形部10m外 面に突設される。したがってウエザストリップ7はハーネス支持体10を横切る 部分で隆起することになるから、これが接する車体の乗降口内周面も、それに対 応した形状に形成されることは勿論である。
【0016】 図4に示すように、ハーネス支持体10の前方引出し口15fは、それの中心 線O2 が前記可動ヒンジアーム5,5の回動軸線即ちヒンジピン6,6の軸線O 1 を横切るか若しくは該軸線O1 よりドアDの外方側を通るように配置される。
【0017】 また図4及び図6に示すように、ハーネス支持体10の前面には、前方引出し 口15f周縁に連なる防水筒部17が突設され、ワイヤハーネス9に装着された 防水ブーツ18の後端がこの防水筒部17に嵌込まれる。
【0018】 次にこの実施例の作用について説明する。
【0019】 ワイヤハーネス9をドアDに取付けるには、先ずハーネス支持体10の挿通孔 15にワイヤハーネス9を所定位置まで挿通し、ワイヤハーネス9に予め装着さ れた防水ブーツ18をハーネス支持体10の防水筒部17に嵌込む。次にこのハ ーネス支持体10の係止爪12,12をドア本体1の係止孔13,13に係合し 、後方引出し口15rから後方へ延出するワイヤハーネス9の各種分岐線91 , 92 …9nをドア本体1の作業孔81 ,82 …8nを通して各種電気機器に接続 した後、ドアライニング4をドア本体1の内側壁2iに接合する。こうしてハー ネス支持体10はねじ類を用いることなくドア本体1に取付けられる。
【0020】 こうしてから、ストリップ7の基部7aをハーネス支持体10の係止爪16, 16間に嵌込んで山形部10外面に密着させながら、ドア本体1の外周面にクリ ップにより固定していく。
【0021】 ところで、ハーネス支持体10の前方引出し口15fは、その中心線O2 が前 述のようにヒンジピン6の軸線O1 又は該軸線O1 よりドア外方側を通るように 配置してあるので、この前方引出し口15fはドアDの開放に伴い車体に近づい ていくことになり、このため前方引出し口15fから延出して前方の車体側ハー ネスと接続されるワイヤハーネス9は、ドアDの開放に伴い単に曲げられるだけ で引張力を受けない。したがってドアDの閉鎖状態でワイヤハーネス9の前方延 出部に弛みを付けておく必要がないから、ワイヤハーネス9の前方延出部がドア Dの閉鎖時、車体との間に挟み込まれる心配がない。
【0022】 またハーネス支持体10は、ドア本体1の前端壁2f外面に取付けられるので 、その取付けのためにドア本体1の角部に切欠を設ける必要がなく、ドア本体1 の強度を損じることもない。
【0023】 さらに、ハーネス支持体10の、ウエザストリップ7の基部7aを密着させる 部分は、外面が滑らかな山形部10mに形成してあるので、ハーネス支持体10 とウエザストリップ7との密着を容易、確実に行わせることができる。
【0024】 図7は本考案の第2実施例を示すもので、ハーネス支持体10から、ドア本体 1及びドアライニング4間に挟持される前記後方屈曲部10aを除去し、それに 代えて、ハーネス支持体10の上縁又は下縁に舌片20を突設し、この舌片20 をドア本体1の前端壁2fにねじ止めして、係止爪12の係止孔13からの離脱 を阻止するようにしたものである。その他の構成は前実施例と同様であり、図中 、前実施例と対応する部分には、それと同一の符号を付す。
【0025】 尚、ウエザストリップ7の基部7aは、ドア本体1外周面からハーネス支持体 10の山形部10m外面に亘り接着してもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の実施例によれば、ドア本体の前端壁外面に、ウエ ザストリップの付設区域を横切るように配置されるハーネス支持体を取付け、こ のハーネス支持体には、その外端部前面に開口する前方引出し口と、その内端部 後面に開口する後方引出し口と、両引出し口間の連通孔とからなり、ワイヤハー ネスを挿通させるクランク状の挿通孔を設け、またハーネス支持体の、少なくと も両引出し口間にウエザストリップの基部を密着させる外面が滑らかな山形部を 形成したので、ドア本体に、その強度を損じることなくハーネス支持体を取付け ることができる。またハーネス支持体から前方へ引出されるワイヤハーネスをウ エザストリップに邪魔されることなくドアの回動軸線に極力近づけることができ て、ワイヤハーネスがドアの閉鎖時、車体との間に挟み込まれることを防止する ことができる。さらにウエザストリップがハーネス支持体を横切るも、ウエザス トリップの基部はハーネス支持体の滑らかな山形部に馴染んで良好な密着状態が 容易に得られる。
【0027】 また本考案の第2の特徴によれば、ハーネス支持体の山形部に、ウエザストリ ップの基部を保持する係止部を設けたので、ウエザストリップをハーネス支持体 の山形部に確実に密着保持することができる。
【0028】 さらに本考案の第3の特徴によれば、ハーネス支持体の前方引出し口を、その 中心線が可動ヒンジアームの回動軸線又はそれよりドア外方側を通るように配置 したので、ドアの開放時には前方引出し口を前方の車体に近づかせてワイヤハー ネスに単純な曲げを与えるのみで、引張力を作用させることがなく、したがって ワイヤハーネスには弛みを付けておく必要がないから、ドアの閉鎖時、ワイヤハ ーネスが車体との間に挟まれることを確実に回避できる。
【0029】 さらにまた本考案の第4の特徴によれば、ハーネス支持体の背面に突設された 係止爪をドア本体前壁の係止孔に係合すると共に、このハーネス支持体に、ドア 本体前壁とドアライニング間に挟持される後方屈曲部を形成したので、ねじ類を 用いずにハーネス支持体をドア本体に簡単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す自動車用ドアの内側
面図
【図2】図1の2−2矢視図
【図3】図2の3部拡大図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】ハーネス支持体の斜視図
【図7】本考案の第2実施例を示す、ハーネス支持体の
斜視図
【符号の説明】
D ドア O1 可動ヒンジアーム回動軸線 O2 前方引出し口の中心線 1 ドア本体 2f 前端壁 2i 内側壁 4 ドアライニング 5 可動ヒンジアーム 6 ヒンジピン 7 ウエザストリップ 7a 基部 9 ワイヤハーネス 10 ハーネス支持体 10a 後方屈曲部 10m 山形部 12 係止爪 13 係止孔 15 挿通孔 15r 後方引出し口 15f 前方引出し口 15c 連通孔 16 係止爪

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエザストリップ(7)が外周に付設さ
    れるドア本体(1)の、車体に連結される可動ヒンジア
    ーム(5)を備えた前端壁(2f)に、ワイヤハーネス
    (9)を挿通、支持させたハーネス支持体(10)を取
    付け、このハーネス支持体(10)から後方へ引出した
    ワイヤハーネス(9)を、ドア本体(1)とその内側壁
    (2i)に接合されるドアライニング(4)との間を通
    してドア(D)内部に配線した、自動車のワイヤハーネ
    ス付ドアにおいて、 ドア本体(1)の前端壁(2f)外面に、ウエザストリ
    ップ(7)の付設区域を横切るように配置されるハーネ
    ス支持体(10)を取付け、このハーネス支持体(1
    0)には、その外端部前面に開口する前方引出し口(1
    5f)と、その内端部後面に開口する後方引出し口(1
    5r)と、両引出し口(15f,15r)間の連通孔
    (15c)とからなり、ワイヤハーネス(9)を挿通さ
    せるクランク状の挿通孔(15)を設け、またハーネス
    支持体(10)の、少なくとも両引出し口(15f,1
    5r)間にウエザストリップ(7)の基部(7a)を密
    着させる外面が滑らかな山形部(10m)を形成したこ
    とを特徴とする、自動車のワイヤハーネス付ドア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 ハーネス支持体(10)の山形部(10m)に、ウエザ
    ストリップ(7)の基部(7a)を保持する係止部(1
    6)を設けたことを特徴とする、自動車のワイヤハーネ
    ス付ドア。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 ハーネス支持体(10)の前方引出し口(15f)を、
    その中心線(O2 )が可動ヒンジアーム(5)の回動軸
    線(O1 )又はそれよりドア外方側を通るように配置し
    たことを特徴とする、自動車のワイヤハーネス付ドア。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のものにおい
    て、 ハーネス支持体(10)の背面に突設された係止爪(1
    2)をドア本体前壁(2f)の係止孔(13)に係合す
    ると共に、このハーネス支持体(10)に、ドア本体前
    壁(2f)とドアライニング(4)間に挟持される後方
    屈曲部(10a)を形成したことを特徴とする、自動車
    のワイヤハーネス付ドア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014187823A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

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