JP3703707B2 - スライドドア用給電構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車両ボディ側からスライドドア側へワイヤハーネスを配索してスライドドア側の機能部品に電源を供給するスライドドア用給電構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図6は従来のスライドドア用給電構造の一形態を示すものである。
この構造は、自動車(ワンボックスカーやワゴン車等)の車両ボディ1側からスライドドア6側へワイヤハーネス3を配索することで、スライドドア6の開閉の有無に関係なく、スライドドア6側のパワーウィンドモータやドアロックユニットあるいはスイッチユニットといった図示しない各機能部品に車両ボディ1側のバッテリから常時給電を行わせるものである。
【0003】
図5(縦断面図)の如く、ワイヤハーネス3は複数本の電線31を合成樹脂製の保護チューブであるコルゲートチューブ16で覆って構成され、スライドドア6の金属製のドアパネル10(インナパネル10a)と合成樹脂製のドアトリム32との間から車両ボディ1の金属製のステップ4上に配索され、ハーネス保持部材であるクランプ33で固定された状態で、車両ボディ1側の図示しないワイヤハーネスにコネクタ接続されている。
【0004】
図6(正面図)の如く、ワイヤハーネス3は車両ボディ1のステップ4の後部(車両進行方向に対して後側)においてフロア17に続く垂直な壁部19の水平なスリット状の孔部34から導出されて、スライドドア6(図5)のドアトリム32の水平なスリット状の開口部35からスライドドア6内へ導入されている。図6で開口部35は手前側に位置するため、鎖線で示している。
【0005】
車両ボディ1のステップ4の上面は合成樹脂製のスカッフプレートで覆われている。ステップ4の下側にはガイドレール8が水平に配設され、ガイドレール8にスライドドア6の下端側のヒンジローラ7(図7)のローラ部7aがスライド自在に係合している。車両ボディ1のドア収容開口2の周縁には防水用のウェザストリップ36が配設されている。
【0006】
スライドドア6の全閉時にスライドドア6側のハーネス導入用の開口部35(図6)は車両ボディ1側のハーネス導出用の孔部34よりも前方(車両進行方向)に位置し、ワイヤハーネス3は孔部34から前方に延びて引っ張られた状態となっている。スライドドア6の全開時にスライドドア6は図5の状態よりも車両ボディ1に対して外側に離間して位置し、スライドドア6と車両ボディ1との間でワイヤハーネス3は湾曲して撓む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、図6の矢印Aの如く乗員が例えばシート29に座った状態でスライドドア側を見た際に、スライドドア6のスリット状の開口部35が目立ってしまい、デザイン的にも芳しくなく、商品性が落ちるという問題があった。
【0008】
また、図7に示す如く、スライドドア6の開閉途中あるいは全開時においてスライドドア6と車両ボディ1との間でワイヤハーネス3が下向きに大きく弛んで、スライドドア6のヒンジローラ7のヒンジ部7bと干渉しかねないという問題があった。ワイヤハーネス3がヒンジローラ7と干渉した場合には、ワイヤハーネス3のコルゲートチューブ16(図5)が擦れて破けたり、内部の電線31が傷付いたりするといった心配があった。
【0009】
また、スライドドア6の閉じ時にワイヤハーネス3が前方(スライドドア6の閉じ方向)に引っ張られて長く伸びた際に、ワイヤハーネス3がステップ4側に(上向きに)はみ出して見栄えが悪くなったり、あるいはステップ4とスライドドア6との間に挟まれたりするという心配があった。
【0010】
本発明は、上記した点に鑑み、スライドドアのワイヤハーネス導入用の開口部による見た目(デザイン性)の悪さを解消すると共に、車両ボディとスライドドアとの間でワイヤハーネスが下向きに撓んでヒンジローラと干渉したり、スライドドアの閉じ時にワイヤハーネスがステップ側にはみ出したり、スライドドアとの間に挟まれたりすることを防止することのできるスライドドア用給電構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、車両ボディ側にハーネス下方成形用のブラケットが配設され、該ブラケットにワイヤハーネスが支持され、該ブラケットが該ワイヤハーネスをドアトリムの下端に向けて少なくとも斜め下向きに方向規定し、該ドアトリムの下端が少なくとも該車両ボディのステップよりも下方に位置し、該ワイヤハーネスが該ドアトリムの下端の下側空間を通ってスライドドア内に配索されたことを特徴とするスライドドア用給電構造を採用する(請求項1)。
前記ハーネス下方成形用のブラケットが前記ワイヤハーネスをスライドドア閉じ方向に向けて斜め前方に方向規定し、これにより少なくとも該スライドドアの閉じ時に該ワイヤハーネスが、前記ステップの下側で該スライドドアのヒンジローラに対する水平方向のガイドレール内に案内されることも有効である(請求項2)。
また、前記ハーネス下方成形用のブラケットによって前記ワイヤハーネスが斜め下向きに方向規制され、これによって前記スライドドアの開閉途中ないし全開時に前記車両ボディと該スライドドアとの間で該ワイヤハーネスが前記ヒンジローラよりも上側に位置規定されたことも有効である(請求項3)。
また、前記ブラケットが略くの字状に折曲形成されたものであることも有効である(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るスライドドア用給電構造の一実施形態を示すものである。
【0013】
図1は車両ボディ1の左側のドア収容開口2を正面から見た状態(但しスライドドアは閉まっている状態)を示すものであり、ワイヤハーネス3はステップ4の車両進行方向後方の矩形状の孔部5から斜め下向きで且つ斜め前向きに導出され、ステップ4の下側において、スライドドア6(図3)のヒンジローラ7(図4)に対する水平なガイドレール8に沿って配索され、スライドドア6の車室寄りの合成樹脂製のドアトリム9(図4)の下端9aの下側を通ってスライドドア6内(ドアトリム9と金属製のドアパネル10との間)に配索されている。
【0014】
ワイヤハーネス3は、図2の如く略「く」の字状に折曲した金属製ないし合成樹脂製のハーネス下方成形用のブラケット11に下方成形用のハーネス保持部材、すなわちワイヤハーネス3をその剛性及び可撓性に抗して少なくとも斜め下向きに成形するためのクランプ12を介して固定され、少なくとも斜め下向きに導出方向が矯正されている。
【0015】
ハーネス下方成形用のブラケット11は、ステップ4の後方に同一面ないしほぼ同一面で続く延長部4aに配置されている。ステップ4の後方延長部4aは矩形状の枠壁18で覆われ、その正面の垂直な壁部19にハーネス導出用の孔部5が設けられている。枠壁18の上壁20(図4)はフロア17とほぼ同一面に続いている。図1で符号29はシート、36はウェザストリップをそれぞれ示している。
【0016】
ブラケット11は水平なステップ4の後方延長部4aから垂直に立ち上がった垂直部13と、垂直部13からステップ4に対して例えば45°程度の傾きに傾斜した傾斜部14とで構成され、傾斜部14に下方成形用のクランプ12が固定されている。図1,図3の如く、クランプ(ハーネス保持部材)12は斜め下向きであると同時に、斜め前向きになるようにブラケット11の向きが規定されている。
【0017】
ブラケット11は例えば板状に形成され、前記垂直部13の下側に続く水平な取付部15を介してステップ4ないし後方延長部4aに固定してもよく、あるいは金属製のステップ4ないし後方延長部4aに一体に切り起こし形成してもよい。
【0018】
下方成形用のクランプ12は合成樹脂で左右の分割可能ないしはヒンジ(図示せず)を介して開閉可能に形成され、ワイヤハーネス3の保護チューブの一形態であるコルゲートチューブ16を把持ないしは周方向回動自在に保持し、その状態でブラケット11の傾斜部14に挿入係止されている。
【0019】
コルゲートチューブ16は周方向の凹溝と凸条とを長手方向に交互に連続させて可撓性を付与したものである。クランプ12の下向き傾斜角度は45°に限らず、ワイヤハーネス3を垂直に垂れ下がらないように矯正できる角度であればよい。クランプ12とブラケット11とを合成樹脂ないしは金属で一体に形成することも可能である。
【0020】
図1においてワイヤハーネス導出用の孔部5の大きさ(縦幅)は、説明の便宜上、大きく描いているが、ワイヤハーネス3を孔部5の周縁に干渉させることなく導出させる程度の大きさであればよい。孔部5の横幅はスライドドア6の開閉時にワイヤハーネス3がスライドドア6の開閉方向に揺動できる幅であればよい。
【0021】
図1においてドアトリム9の下端9aはステップ4の上面よりも下方に位置している。従来のドアトリムのワイヤハーネス挿通用の開口部は廃止されている。これにより、従来のようにワイヤハーネス3を挿通した開口部が乗員の目につくことがなく、ドアトリム9(図4)のデザイン性が向上している。ドアトリム9の下端9aの少し下方にガイドレール8が位置している。
【0022】
ガイドレール8は車両ボディ1のドア収容開口2の下側においてスライドドア6の横幅と同程度の長さに(スライドドア6のスライド量と同等かそれ以上の長さに)水平に配設され、ガイドレール8の後端8aはハーネス下方成形用のブラケット11よりもやや後方に位置している。下方成形用のクランプ12はワイヤハーネス3をガイドレール8に沿って位置させるべく、ワイヤハーネス3をガイドレール8の斜め前方に向けて位置矯正している。
【0023】
図3の如くスライドドア6の全閉時にワイヤハーネス3はガイドレール8内に入り込んでいる。図1,図2の如く下方成形用のクランプ12でワイヤハーネス3の導出方向を斜め下向きで且つ斜め前向きに矯正したことで、図3の如くスライドドア6の全閉時にスライドドア6が車両ボディ1のステップ4寄りに近接して、ワイヤハーネス3がクランプ12を支点に前方に引っ張られた際に、ワイヤハーネス3が自然にガイドレール8内の溝空間に導かれる。ワイヤハーネス3はある程度の剛性を有しているため、水平なガイドレール8内にほぼ真直な状態で進入可能である。
【0024】
図3のスライドドア6の全閉状態でスライドドア6のヒンジローラ7(図4)はワイヤハーネス3よりも前方でガイドレール8に係合して、ワイヤハーネス3に何ら干渉することはない。図2,図3のX,Y,Zは車両長手方向(スライドドア6のスライド方向)、車両横幅方向、車両高さ方向をそれぞれ示している。図3でワイヤハーネス3はガイドレール8の前半側からスライドドア6内(ドアトリム9とドアパネル10との間)を上方向に配索されている。
【0025】
図4は、スライドドア6を開ける途中ないしは全開時の状態を示す縦断面図(前方から見た図)である。
ワイヤハーネス3は下方成形用のクランプ12でドアトリム9の下端9aに向けて、ないしはドアトリム9の下端9aの下側空間21に向けて方向規制されている。これにより、ワイヤハーネス3を車両ボディ1側からドアトリム9の下側空間21を経てスライドドア6内にスムーズに配索することができる。そして、ドアトリム9の下端9aはステップ4よりも下方に位置しているから、ワイヤハーネス3が目立たず、乗員がワイヤハーネス3に気づくことがない。
【0026】
また、ワイヤハーネス3が下方成形用のクランプ12で斜め下向きに且つ斜め前方に向けて位置矯正されているから、車両ボディ1とスライドドア6との間でワイヤハーネス3の渡り部3aが従来の図7のように下向きに弛むことが防止され、それによりワイヤハーネス3がヒンジローラ7と干渉することがない。ワイヤハーネス3の渡り部3aは車両の前方に向けて湾曲しつつほぼ水平に位置し、渡り部3aの湾曲前端側23はガイドレール8の入口ないしはガイドレール8を収容した車両ボディの凹部22の入口に位置し、これにより、スライドドア6の閉じ操作時にワイヤハーネス3の渡り部3aがガイドレール8内に容易に且つ確実に案内(導入)される。
【0027】
下方成形用のブラケット11及びクランプ12を用いなければ、スライドドア6の全開時ないし開閉途中にワイヤハーネス3がステップ4からほぼ直角に曲がって下方に垂れてしまい、ヒンジローラ7と干渉したり、あるいはスライドドア6と車両ボディ1のステップ4との間に挟まれたりする心配がある。下方成形用のブラケット11及びクランプ12はワイヤハーネス3の垂れ下がりを防止すると共に、ワイヤハーネス3をガイドレール8内に確実に収容させる役目をする。
【0028】
また、図4の如く下方成形用のクランプ12がワイヤハーネス3を斜め下方に向けて矯正したことで(特にドアトリム9の下端9a又は下側空間21に向けて矯正したことで)、ドアトリム9の下端9aの下側空間21を経てドアパネル10との隙間からスライドドア6内にワイヤハーネス3をスムーズに導入させることができ、ドアトリム9の下端9aがステップ4の上面よりも下側に位置しているから、スライドドア6側のハーネス導入隙間(21)が乗員の目につかず(つきにくく)、ドアトリム9の意匠性をも向上させている。
【0029】
図4の本実施形態でワイヤハーネス3はスライドドア6側で上下の揺動アーム25,26で支持され、スライドドア6の開閉に応じて揺動アーム25,26と一体に揺動自在となっている。上側のアーム25は垂直面上を回動自在で、下側のアーム26は水平面上を回動自在であり、各揺動アーム25,26はスライダ27に軸支され、スライダ27はスライドドア内の水平なガイドレール28にスライド自在に係合し、ガイドレール28はドアパネル10に固定されている。これらの構造は本出願人が先に特願2000−109474号で提案済である。
【0030】
スライドドア6の開閉に伴ってスライダ27がスライドドア6のスライド方向とは反対の方向に相対的に移動することで、ドア閉じ時のワイヤハーネス3の引張やドア開け時のワイヤハーネス3の弛みが吸収される。また、各揺動アーム25,26によってワイヤハーネス3の強い(小さな屈曲半径での)屈曲が防止され、ワイヤハーネス3に無理なストレスがかからない。
【0031】
上記下方成形用のブラケット11及びクランプ12の作用効果はこれらスライダ27や揺動アーム25,26等を用いない場合においても発揮されるものであるが、少なくともスライダ27とガイドレール28を用いることで、下方成形用のブラケット11及びクランプ12の作用効果が助長される。
【0032】
なお、上記実施形態において下方成形用のブラケット11及びクランプ12は車両ボディ1のステップ4の後方延長部4a上に配置したが、ステップ4に限らずスカッフプレート上やフロア上に配置することも可能である。また、下方成形用のクランプ12を分割型とせず、ブラケット11と一体の左右一対の湾曲板状のものとしてワイヤハーネス3のコルゲートチューブ16を把持するようにしてもよい。また、ワイヤハーネス3はコルゲートチューブ16を用いるものに限らず、複数本の電線をテープ巻き等で束ねたものであってもよく、キャブタイヤケーブル(図示せず)として一本化したものでもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ブラケットによって車両ボディ側からのワイヤハーネスの導出方向が斜め下向きに矯正されているから、ワイヤハーネスがスライドドアのドアトリムの下端の下側の空間を通って容易にスライドドア内に配索され、これにより、ワイヤハーネスが目立たなくなると共に、従来のドアトリムのハーネス挿通用の開口部が不要となり、ドアトリムの意匠性が向上する。
【0034】
また、請求項2記載の発明によれば、特にスライドドアの閉じ時にワイヤハーネスが下方成形用のブラケットによる方向規制で車両ボディ側のガイドレール内にスムーズ且つ確実に案内されるから、ワイヤハーネスがステップ側(上側)にはみ出したり、ステップとスライドドアとの間に挟まれるといった不具合が防止される。また、ガイドレール内にワイヤハーネスが収容されることで、ワイヤハーネスの配索空間が省スペース化される。
【0035】
また、請求項3記載の発明によれば、車両ボディ側からのワイヤハーネスの導出方向が下方成形用のブラケットで斜め下向きに矯正されたことで、従来のようにスライドドアの開閉時にワイヤハーネスが車両ボディとスライドドアとの間で垂直に垂れ下がることが防止され、ワイヤハーネスとヒンジローラとの干渉や、スライドドアとの間でのワイヤハーネスの挟み込みが防止され、ワイヤハーネスの傷付きが防止される。
【0036】
また、請求項4記載の発明によれば、簡単な形状のブラケットを用いて低コストでワイヤハーネスの導出方向を矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドドア用給電構造の一実施形態を示す正面図(車両ボディを一側面方から見た図)である。
【図2】ハーネス下方成形用のブラケットでワイヤハーネスの導出方向を矯正した状態を示す側面図である。
【図3】同じくスライドドア用給電構造を示す一部を横断面とした平面図である。
【図4】同じくスライドドア用給電構造を示す縦断面図(車両の前側から見た断面図)である。
【図5】従来のスライドドア用給電構造の一形態を示す縦断面図(車両の後側から見た断面図)である。
【図6】従来のスライドドア用給電構造の一形態を示す正面図である。
【図7】従来のスライドドア用給電構造の一問題点を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 車両ボディ
3 ワイヤハーネス
4 ステップ
6 スライドドア
7 ヒンジローラ
8 ガイドレール
9 ドアトリム
9a 下端
11 ブラケット
12 クランプ(ハーネス保持部材)
21 下側空間

Claims (4)

  1. 車両ボディ側にハーネス下方成形用のブラケットが配設され、該ブラケットにワイヤハーネスが支持され、該ブラケットが該ワイヤハーネスをドアトリムの下端に向けて少なくとも斜め下向きに方向規定し、該ドアトリムの下端が少なくとも該車両ボディのステップよりも下方に位置し、該ワイヤハーネスが該ドアトリムの下端の下側空間を通ってスライドドア内に配索されたことを特徴とするスライドドア用給電構造。
  2. 前記ハーネス下方成形用のブラケットが前記ワイヤハーネスをスライドドア閉じ方向に向けて斜め前方に方向規定し、これにより少なくとも該スライドドアの閉じ時に該ワイヤハーネスが、前記ステップの下側で該スライドドアのヒンジローラに対する水平方向のガイドレール内に案内されることを特徴とする請求項1記載のスライドドア用給電構造。
  3. 前記ハーネス下方成形用のブラケットによって前記ワイヤハーネスが斜め下向きに方向規制され、これによって前記スライドドアの開閉途中ないし全開時に前記車両ボディと該スライドドアとの間で該ワイヤハーネスが前記ヒンジローラよりも上側に位置規定されたことを特徴とする請求項2記載のスライドドア用給電構造。
  4. 前記ブラケットが略くの字状に折曲形成されたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライドドア用給電構造。
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