JP7471989B2 - 給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドドアに搭載された各種機器にワイヤハーネスを介して電源を供給する給電装置に関するものである。
従来、スライドドアに対する給電装置として、ワイヤハーネスをスライドドアの開閉に追随させて変形、移動させる給電装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような給電装置では、多くの場合、スライドドアの側から延びたワイヤハーネスが、車両本体に設置されてスライドドアの側から見たときの意匠面を有するトリム等といった相手側意匠部位の中に引き込まれて支持されている。この相手側意匠部位の中に、給電装置においてワイヤハーネスを車両本体の側で支持する本体側ユニットが固定されている。本体側ユニットには、相手側意匠部位が有する相手側意匠面に連続するように組み合わされる意匠面を有するフレーム部材が設けられている。そして、このフレーム部材が、相手側意匠部位の中へと延在し、その延在先の個所でワイヤハーネスを支持している。
特開2017-192258号公報
しかしながら、上記の給電装置では、新機種の開発に際して相手側意匠面に変更が加えられるとフレーム部材の意匠面が相手側意匠面と合致しなくなり、このフレーム部材も変更を余儀なくされ、結果的にコスト増の一因となる場合がある。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、新機種の開発に対する汎用性が高い給電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、給電装置が、自動車の車両本体からスライドドアに配策されるワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを前記車両本体の側で支持する本体側ユニットと、前記ワイヤハーネスを前記スライドドアの側で支持するドア側ユニットと、を備え、前記本体側ユニットが、前記ワイヤハーネスにおける前記車両本体の側の一部分を支持する機能部位と、前記車両本体において前記スライドドアの側に向かって露出する相手側意匠面に連続するように組み合わされる給電側意匠面を有し、前記機能部位が固定される意匠部位と、を備えたことを特徴とする。尚、ここにいう「機能部位が固定される」なる文言は、機能部位をロータ等の回動部品としたときに、当該機能部位が回動可能に軸支されることを含むものである。
上記の給電装置によれば、相手側意匠面に組み合わされる給電側意匠面を有した意匠部位が、ワイヤハーネスを支持する機能部位とは別部品となっている。従って、新機種の開発に際して相手側意匠面に変更が加えられる場合には、意匠部位のみを変更すればよく、機能部位については、それまでのものを流用することができる。つまり、上記の給電装置は、新機種の開発に対する汎用性が高い給電装置となっている。
給電装置の一実施形態を示す模式図である。 図1に示されている本体側ユニットが、車両本体における相手側意匠部位に組み合わされた状態を、スライドドアの側から見た斜視図である。 図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV11方向から見た拡大正面図である。 図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV12方向から見た拡大側面図である。 図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV13方向から見た拡大上面図である。 図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位ととともに示す拡大分解図である。 図1~図6に示されている実施形態の給電装置に対する比較例の給電装置を示す模式図である。 図7に示されている比較例の給電装置における本体側ユニットを拡大して示す分解斜視図である。 図8に示されている比較例の本体側ユニットを、車両本体に設けられる相手側意匠部位とともにスライドドアの側から見た正面図である。
以下、給電装置の一実施形態について説明する。
図1は、給電装置の一実施形態を示す模式図である。
この図1に示されている給電装置1は、スライドドアDR1を有する自動車C1に搭載されて、スライドドアDR1に搭載された各種機器にワイヤハーネス11を介して電源を供給する装置である。図1における左右方向が自動車C1の前後方向D11に相当し、図中右側が前方に相当し、図中左側が後方に相当する。給電装置1は、ワイヤハーネス11と、本体側ユニット12と、ドア側ユニット13と、を備えている。
ワイヤハーネス11は、自動車C1の車両本体C11からスライドドアDR1に配策される。ワイヤハーネス11は、電線111及び当該電線111を内側に通す筒状の外装部材112を有している。本体側ユニット12はワイヤハーネス11を車両本体C11の側で支持する部材であり、ドア側ユニット13はワイヤハーネス11をスライドドアDR1の側で支持する部材である。
スライドドアDR1が自動車C1の前方側の全閉位置P11から後方側の全開位置P12へと開方向D111に開かれる際、逆に全開位置P12から全閉位置P11へと閉方向D112に閉じられる際、にはワイヤハーネス11がその動きに追随する。この給電装置1では、スライドドアDR1が全閉位置P11にあるときには、ワイヤハーネス11は本体側ユニット12を出て前方へと湾曲し、全閉位置P11のスライドドアDR1に沿って前後方向D11について前方へと直線状に延びた全閉姿勢となる。他方、スライドドアDR1が全開位置P12にあるときには、ワイヤハーネス11は本体側ユニット12を出て後方へと湾曲し、全開位置P12のスライドドアDR1に向かって斜め後方へと斜行して延びた全開姿勢となる。そして、スライドドアDR1が開閉される際には、スライドドアDR1の移動途中で、ドア側ユニット13において反転回動しつつU字状に曲がりながらスライドドアDR1の開閉に追随する。ここで、本実施形態の給電装置1では、本体側ユニット12は、車両本体C11においてスライドドアDR1の側に向かって露出する相手側意匠面C111aを有する相手側意匠部位C111に組み合わされる。本実施形態では、自動車C1の内装材であるトリムがこの相手側意匠部位C111となっている。そして、本体側ユニット12は、この相手側意匠部位C111に組み合わされた状態で、ワイヤハーネス11における車両本体C11の側を固定的に支持している。他方で、ドア側ユニット13は、スライドドアDR1に固定されてワイヤハーネス11におけるスライドドアDR1の側を回動可能に支持している。以下、本体側ユニット12について詳細に説明する。
図2は、図1に示されている本体側ユニットが、車両本体における相手側意匠部位に組み合わされた状態を、スライドドアの側から見た斜視図である。
車両本体C11における相手側意匠部位C111は、前後方向D11に延在したステップ形状を有するトリムであり、本体側ユニット12は、この相手側意匠部位C111における前方側の隅に組み合わされてワイヤハーネス11を支持している。そして、組み合わされるに当たっては、本体側ユニット12における一部の表面が、相手側意匠部位C111が有する相手側意匠面C111aに連続するように組み合わされる。尚、本実施形態では、相手側意匠部位C111は、第1意匠部位C112と第2意匠部位C113に分割される。そして、本体側ユニット12における一部の表面は、相手側意匠面C111aのうち第1意匠部位C112が有する第1意匠面C112aに連続するように組み合わされる。
図3は、図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV11方向から見た拡大正面図である。また、図4は、図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV12方向から見た拡大側面図である。また、図5は、図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位とともに、図中のV13方向から見た拡大上面図である。そして、図6は、図2に示されている本体側ユニットを、相手側意匠部位における第1意匠部位ととともに示す拡大分解図である。
これらの図3~図6に示されているように、本体側ユニット12は、機能部位121と、意匠部位122と、を備えている。機能部位121は、ワイヤハーネス11における車両本体C11の側の一部分を支持する部位である。また、意匠部位122は、相手側意匠部位C111の第1意匠部位C112においてスライドドアDR1の側に向かって露出する第1意匠面C112aに連続するように組み合わされる給電側意匠面122aを有している。この意匠部位122には、スライドドアDR1の側から見たときに第1意匠面C112aと給電側意匠面122aとが組み合わされた組合せ意匠面M11に隠れるように機能部位121が不動状態で固定される。
意匠部位122は、組合せ意匠面M11、つまり第1意匠面C112aと交差する交差方向D12に延在する交差面122bを有している。給電側意匠面122aは、この交差面122bにおける第1意匠面C112aの側の端縁122b-1から当該第1意匠面C112aに連続するように延出した面となっている。
また、相手側意匠部位C111における第1意匠部位C112は、第1意匠面C112aと給電側意匠面122aとが連続するように組み合わされて組合せ意匠面M11が形成されるように、意匠部位122の交差面122bにおける給電側意匠面122aの側に載置される。このとき、第1意匠部位C112を含む相手側意匠部位C111と、意匠部位122を含む本体側ユニット12は、各々が車両本体C11に固定される。そして、第1意匠部位C112は、意匠部位122における上記の交差面122bに非固定状態で載置される。つまり、第1意匠部位C112における意匠部位122の側の端縁は、交差面122bに接しただけの状態となる。
更に、ワイヤハーネス11は、機能部位121による支持箇所から交差面122bの上を通ってドア側ユニット13に向かって配策される。相手側意匠部位C111における第1意匠部位C112には、交差面122bに載置されたときに当該交差面122bから離れる離隔方向D13に凹んだ溝部C112bが形成されている。この溝部C112bは、交差方向D12について機能部位121の側からスライドドアDR1の側まで延在するように形成されている。そして、この溝部C112bと交差面122bとでワイヤハーネス11の通過路R11が区画される。この通過路R11は、スライドドアDR1に向かって前後方向D11に沿った通路幅が漸増した形状となっている。通過路R11のこのような形状により、スライドドアDR1の開閉に追随したワイヤハーネス11の前後方向D11への湾曲変形が許容されている。
また、機能部位121は、意匠部位122の交差面122bにおいて、交差方向D12について給電側意匠面122aとは反対側へと第1意匠部位C112からはみ出した端部122cに固定される。この固定は、次のような機構によりなされている。
即ち、意匠部位122の交差面122bにおける上記の端部122cには、図6に示されているように固定レール122dが交差方向D12に延在するように形成されている。固定レール122dは一対が形成され、これら一対の固定レール122dの相互間に係止爪122eが設けられている。他方、機能部位121には、上記の固定レール122dに係合する係合レール121aが交差方向D12に延在するように形成されている。この係合レール121aも、一対の固定レール122dに対応するように一対が形成されている。そして、これら係合レール121aの相互間に上記の係止爪122eが係止するように係止壁121bが設けられている。機能部位121は、一対の係合レール121aが交差方向D12にスライドするように固定レール122dと係合し、係止爪122eが係止壁121bに係止して意匠部位122の端部122cに固定される。
また、機能部位121は、ワイヤハーネス11における車両本体C11の側の一部分を相互間に挟んで支持する一対の挟持部121cがヒンジ連結されたものとなっている。上記の一対の係合レール121a及び係止壁121bは、これら一対の挟持部121cのうちの一方に設けられている。また、本実施形態では、機能部位121は、樹脂で一体成形されたものであり、一対の挟持部121cを連結するヒンジ121dは、他の部分よりも薄肉に形成されて変形可能な部位となっている。
ここで、本実施形態の給電装置1によって得られる効果について更に説明する前に、当該給電装置1に対する比較例について説明する。
図7は、図1~図6に示されている実施形態の給電装置に対する比較例の給電装置を示す模式図であり、図8は、図7に示されている比較例の給電装置における本体側ユニットを拡大して示す分解斜視図である。図7では左右方向が自動車C5の前後方向D51に相当し、図中右側が前方に相当し、図中左側が後方に相当する。また、図8には、比較例の本体側ユニット52の分解斜視図が、スライドドアDR5の側から見た状態で示されている。
比較例の給電装置5も、上述の実施形態と同様に、ワイヤハーネス51と、本体側ユニット52と、ドア側ユニット53と、を備えている。ワイヤハーネス51は、自動車C5の車両本体C51からスライドドアDR5に配策される。ワイヤハーネス51は、電線511及び外装部材512を有している。このワイヤハーネス51が、本体側ユニット52によって車両本体C51の側で支持され、ドア側ユニット53によってスライドドアDR5の側で支持されて給電装置5が構成されている。
ここで、本比較例では、図8に示されているように、本体側ユニット52は、カバー521、ベース522、及びロータ523を備えている。ロータ523は、車両C5の上下方向D52について、円筒状の第1パーツ523aと下蓋状の第2パーツ523bとに分割される。ワイヤハーネス51は、第1パーツ523aと第2パーツ523bとに挟まれた状態でロータ523に保持される。そして、このロータ523が、カバー521とベース522によって回動可能に支持される。ロータ523における第1パーツ523a及び第2パーツ523bのそれぞれには、回動軸としての軸突起が設けられている。そして、カバー521及びベース522それぞれには、ロータ523の軸突起が回動可能に嵌入する穴が設けられた軸受部分521a,522aが、ワイヤハーネス51における車両本体C51の側の一部分を支持する機能部位524として設けられている。また、カバー521及びベース522においてスライドドアDR5の側を向いた面が、カバー意匠面521b及びベース意匠面522bとなっている。
図9は、図8に示されている比較例の本体側ユニットを、車両本体に設けられる相手側意匠部位とともにスライドドアの側から見た正面図である。
この図9に示されているように、比較例の本体側ユニット52では、カバー521におけるカバー意匠面521b、及びベース522におけるベース意匠面522b、が組み合わされて矩形状の給電側意匠面525aが構成される。更に、この給電側意匠面525aが、車両本体C51の相手側意匠部位C511における相手側意匠面C511aとともに組合せ意匠面M51を構成する。このように、カバー521においてカバー意匠面521bを有する部分、及びベース522においてベース意匠面522bを有する部分、が組合せ意匠面M51の一部としての給電側意匠面525aを有する意匠部位525が構成される。
また、本比較例では、本体側ユニット52が、ロータ523を介してワイヤハーネス51を回動可能に支持している。このため、カバー521及びベース522それぞれには、ワイヤハーネス51の回動を規制する規制面521c,522cがワイヤハーネス51を回動方向に挟むように設けられている。給電側意匠面525aは、この規制面521c,522cを含むように矩形状に形成されることとなる。
このように、本比較例では、カバー521は、機能部位524の一部である軸受部分521aと意匠部位525の一部とが一体に形成されたものである。同様に、ベース522も、機能部位524の一部である軸受部分522aと意匠部位525の一部とが一体に形成されたものとなっている。ここで、新機種の開発に際して相手側意匠面C511aに変更が加えられると給電側意匠面525aが相手側意匠面C511aと合致しなくなる場合がある。このような場合、本比較例では、機能部位524を含むカバー521やベース522の全体変更を余儀なくされ、結果的にコスト増の一因となる可能性がある。
このような比較例に対し、図1~図6に示される実施形態の給電装置1によれば、次のような効果を奏することができる。即ち、本実施形態の給電装置1によれば、相手側意匠面C111aの第1意匠面C112aに組み合わされる給電側意匠面122aを有した意匠部位122が、ワイヤハーネス11を支持する機能部位121とは別部品となっている。従って、新機種の開発に際して第1意匠面C112aを含む相手側意匠面C111aに変更が加えられる場合には、意匠部位122のみを変更すればよく、機能部位121については、それまでのものを流用することができる。つまり、本実施形態の給電装置1は、新機種の開発に対する汎用性が高い給電装置となっている。
ここで、本実施形態では、機能部位121が、スライドドアDR1の側から見たときに第1意匠面C112aと給電側意匠面122aとが組み合わされた組合せ意匠面M11に隠れるように意匠部位122に固定される。この構成によれば、機能部位121が組合せ意匠面M11に隠れることから、見映えを向上させることができる。
また、本実施形態では、相手側意匠部位C111における第1意匠部位C112は、意匠部位122の交差面122bに載置され、機能部位121は、その交差面122bにおける反対側の端部122cに固定される。この構成によれば、図3に示されているように、組合せ意匠面M11に現れる給電側意匠面122aと第1意匠面C112aとの境界M11aは、意匠部位122における上記の交差面122bの端縁122b-1に沿った直線状のものとなる。
上述の比較例では、図9に示されているように、ワイヤハーネス51の回動に対する規制面521c,522cを含む矩形状の給電側意匠面525aの周囲を三方から囲むように相手側意匠面C511aが給電側意匠面525aに組み合わされる。そして、このように組み合わされる組合せ意匠面M51には、給電側意匠面522aと相手側意匠面C511aとの境界M51aが、矩形状の給電側意匠面525aの三辺に沿って給電側意匠面525aを囲むように現れる。
上述の実施形態の構成によれば、比較例に対して、組合せ意匠面M11aに現れる給電側意匠面122aと第1意匠面C112aとの境界M11aが直線状で短く、外観上目立たなくなるので見映えを向上させることができる。
また、本実施形態では、第1意匠部位C112は、意匠部位122の交差面122bに非固定状態で載置される。この構成によれば、第1意匠部位C112と、給電装置1の本体側ユニット12における意匠部位122と、が連結されないので、当該連結に係る部品等が不要となり、その分コストを低減させることができる。
また、本実施形態では、第1意匠部位C112に形成された溝部C112bと意匠部位122の交差面122bとでワイヤハーネス11の通過路R11が区画される。この構成によれば、ワイヤハーネス11の通過路R11の内周面のうち、意匠部位122の交差面122bを除いた大半の部分が、車両本体C11の相手側意匠部位C111における第1意匠部位C112に委ねられる。上述の比較例では、本体側ユニット52がワイヤハーネス51の回動規制の役割も担っているため、その規制面521c,522cも含めてワイヤハーネス51の通過路が構成されている。これに対し、本実施形態では、本体側ユニット12においてワイヤハーネス11が機能部位121を介して固定的に支持されているので、上記の比較例では必要だった回動規制が不要となる。本実施形態によれば、この点においてもワイヤハーネス11の通過路R11の内周面の大半の部分を第1意匠部位C112に委ねることができる。従って、本体側ユニット12の意匠部位122の形状等が簡略化でき、その分コストを低減させることができる。
また、本実施形態では、意匠部位122の端部122cに固定レール122dが形成され、機能部位121に係合レール121aが形成され、当該機能部位121は、係合レール121aがスライドするように固定レール122dと係合して固定される。この構成によれば、意匠部位122に対する機能部位121の固定が、係合レール121aの固定レール122dへのスライド係合という良好な作業性の下でなされる。その結果、給電装置1の本体側ユニット12の組立作業についての作業コストを低減させることができる。
また、本実施形態では、機能部位121が、一対の挟持部121cがヒンジ連結されたものとなっている。この構成によれば、機能部位121について、ヒンジ連結された一対の挟持部121cでワイヤハーネス11を挟むという、ワイヤハーネス11に対する取付けが簡単で部品点数が少ない構造が採用されているので、その分、コストを低減させることができる。
尚、以上に説明した実施形態は給電装置の代表的な形態を示したに過ぎず、給電装置は、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、給電装置の一例として、ステップ形状を有するトリムを相手側意匠部位C111として、これに組み合わされる本体側ユニット12を備えた給電装置1が例示されている。しかしながら、本体側ユニットが組み合わされる相手側意匠部位はこれに限るものではなく、この相手側意匠部位については任意の意匠部位を採用し得るものである。
また、上述の実施形態では、給電装置の一例として、機能部位121が意匠部位122に不動状態で固定される給電装置1が例示されている。しかしながら、意匠部位に対する機能部位の固定形態はこれに限るものではなく、機能部位をロータ等の回動部品とし、当該機能部位が意匠部位に回動可能に軸支されることとしてもよい。
また、上述の実施形態では、給電装置の一例として、機能部位121が組合せ意匠面M11に隠れるように意匠部位122に固定される給電装置1が例示されている。しかしながら、意匠部位に対する機能部位の固定形態はこれに限るものではなく、一部等が組合せ意匠面から露出するように機能部位が意匠部位に固定されることとしてもよい。ただし、機能部位121が組合せ意匠面M11に隠れることで見映えを向上させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、意匠部位の一例として、相手側意匠部位C111の第1意匠部位C112が交差面122bに載置され、機能部位121が反対側の端部122cに固定される意匠部位122が例示されている。しかしながら、意匠部位と相手側意匠部位や機能部位との組み合わせ構成はこれに限るものではなく、任意の組み合わせ構成を採用し得るものである。ただし、上記の構成によれば、組合せ意匠面M11aに現れる境界M11aを目立たなくして見映えを向上させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、意匠部位の一例として、第1意匠部位C112が交差面122bに非固定状態で載置される意匠部位122が例示されている。しかしながら、意匠部位の交差面に対する相手側意匠部位の載置はこれに限るものではなく、相手側意匠部位が意匠部位の交差面に固定されることとしてもよい。ただし、第1意匠部位C112が意匠部位122の交差面122bに非固定状態で載置される構成によれば、コストを低減させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、本体側ユニットの一例として、相手側意匠部位C111の第1意匠部位C112の溝部C112bと意匠部位122の交差面122bとでワイヤハーネス11の通過路R11が区画される本体側ユニット12が例示されている。しかしながら、本体側ユニットにおけるワイヤハーネスの通過路はこれに限るものではなく、意匠部位における交差面以外の面部分も通過路の区画に寄与させることとしてもよい。ただし、第1意匠部位C112の溝部C112bと意匠部位122の交差面122bとで通過路R11を区画することで、意匠部位122の形状等が簡略化してコストを低減させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、本体側ユニットの一例として、意匠部位122の固定レール122dと機能部位121の係合レール121aとで、機能部位121が意匠部位122に固定される本体側ユニット12が例示されている。しかしながら、意匠部位への機能部位の固定形態はこれに限るものではなく、接着固定やネジ止め固定等といった他の固定形態を採用してもよい。ただし、固定レール122dと係合レール121aとによる固定形態を採用したことで、組立作業についての作業コストを低減させることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、機能部位の一例として、一対の挟持部121cがヒンジ連結されてワイヤハーネス11を挟持する機能部位121が例示されている。しかしながら、機能部位は、これに限るものではなく、ワイヤハーネスを保持可能であれば具体的な保持態様を問うものではない。ただし、一対の挟持部121cがヒンジ連結された機能部位121を用いることで、部品点数が削減されてコストを低減させることができる点は上述した通りである。
1 給電装置
11 ワイヤハーネス
12 本体側ユニット
13 ドア側ユニット
111 電線
112 外装部材
121 機能部位
121a 係合レール
121b 係止壁
121c 挟持部
121d ヒンジ
122 意匠部位
122a 給電側意匠面
122b 交差面
122b-1 端縁
122c 端部
122d 固定レール
122e 係止爪
C1 自動車
C11 車両本体
C111 相手側意匠部位
C111a 相手側意匠面
C112 第1意匠部位
C112a 第1意匠面
C112b 溝部
C113 第2意匠部位
M11 組合せ意匠面
M11a 境界
R11 通過路
DR1 スライドドア
P11 全閉位置
P12 全開位置
D11 前後方向
D12 交差方向
D13 離隔方向
D111 開方向
D112 閉方向

Claims (7)

  1. 自動車の車両本体からスライドドアに配策されるワイヤハーネスと、
    前記ワイヤハーネスを前記車両本体の側で支持する本体側ユニットと、
    前記ワイヤハーネスを前記スライドドアの側で支持するドア側ユニットと、を備え、
    前記本体側ユニットが、
    前記ワイヤハーネスにおける前記車両本体の側の一部分を支持する機能部位と、
    前記車両本体において前記スライドドアの側に向かって露出する相手側意匠面に連続するように組み合わされる給電側意匠面を有し、前記機能部位が固定される意匠部位と、を備えたことを特徴とする給電装置。
  2. 前記機能部位が、前記スライドドアの側から見たときに前記相手側意匠面と前記給電側意匠面とが組み合わされた組合せ意匠面に隠れるように前記意匠部位に固定されることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記意匠部位が、前記相手側意匠面と交差する交差方向に延在する交差面を有し、前記給電側意匠面は前記交差面における前記相手側意匠面の側の端縁から当該相手側意匠面に連続するように延出した面であり、
    前記相手側意匠面を有する相手側意匠部位は、前記相手側意匠面と前記給電側意匠面とが連続するように組み合わされて、前記意匠部位の前記交差面における前記給電側意匠面の側に載置され、
    前記機能部位は、前記意匠部位の前記交差面において、前記交差方向について前記給電側意匠面とは反対側の端部に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の給電装置。
  4. 前記相手側意匠部位及び前記意匠部位は、各々が前記車両本体に固定されており、
    前記相手側意匠部位は、前記意匠部位の前記交差面に非固定状態で載置されることを特徴とする請求項3に記載の給電装置。
  5. 前記ワイヤハーネスは、前記機能部位による支持箇所から前記交差面の上を通って前記ドア側ユニットに向かって配策され、
    前記相手側意匠部位には、前記交差面に載置されたときに当該交差面から離れる離隔方向に凹んだ溝部が、前記交差方向について前記機能部位の側から前記スライドドアの側まで延在するように形成され、当該溝部と前記交差面とで前記ワイヤハーネスの通過路が区画されることを特徴とする請求項3又は4に記載の給電装置。
  6. 前記意匠部位の前記交差面における前記反対側の端部には、当該反対側の端部に前記機能部位を固定するための固定レールが前記交差方向に延在するように形成され、
    前記機能部位には、前記固定レールに係合する係合レールが前記交差方向に延在するように形成され、当該機能部位は、前記係合レールが前記交差方向にスライドするように前記固定レールと係合して固定されることを特徴とする請求項3~5のうち何れか一項に記載の給電装置。
  7. 前記機能部位は、前記ワイヤハーネスにおける前記車両本体の側の一部分を相互間に挟んで支持する一対の挟持部がヒンジ連結されたものであることを特徴とする請求項1~6のうち何れか一項に記載の給電装置。
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