JPH0679764U - 織機における開口装置のレベリング装置 - Google Patents

織機における開口装置のレベリング装置

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JPH0679764U
JPH0679764U JP1964493U JP1964493U JPH0679764U JP H0679764 U JPH0679764 U JP H0679764U JP 1964493 U JP1964493 U JP 1964493U JP 1964493 U JP1964493 U JP 1964493U JP H0679764 U JPH0679764 U JP H0679764U
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cam
drum
lever
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JP1964493U
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Inventor
和夫 金田
Original Assignee
日産テクシス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常運転時のカムフォロアの開口カムからの
離間を防止し、振動の発生を防いで耐久性を向上させ
る。 【構成】 カムレバー6を回動させローラ7,8を開口
カム3に当接または離間させるドラム12と、ドラム1
2をモータ31により回転駆動させるトグルレバー37
とを、ねじ51で接続し、ねじ51の締付けトルクによ
りローラ7,8の開口カム3からの離間を防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、織機において、経糸を開口する開口装置のレベリング装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
この種の開口装置のレベリング装置の従来例として、図7及び図8に示すよう なものがある(特開昭52−12374号公報参照)。
【0003】 すなわち、織機に連動させて駆動装置(図示せず)により第1歯車1を介して 、第1歯車1に噛合された第2歯車2を回転駆動させると共に第2歯車2の軸1 4に固定され軸結された開口カム3を回転駆動させる。前記開口カム3は一対の 合わせカム4,5よりなり、これら合わせカム4,5にはカムレバー6に回転自 由に取付けられたカムフォロアとしてのローラ7,8が当接されている。
【0004】 そして、前記開口カム3の回転に伴って、カムレバー6が支軸9を中心として 揺動駆動され、この揺動運動が連杆10、中間曲げレバー11、懸垂レバー(図 示せず)及び曲げ棒(図示せず)を介して綜絖枠(図示せず)に伝達される。こ れにより、綜絖枠をストローク運動させ、経糸(図示せず)の開口を形成するよ うにしている。
【0005】 また、前記支軸9はドラム12に偏心させて取付けられ、前記ドラム12は軸 受(図示せず)を介してフレーム13に回動自由及び所定位置に固定可能に取付 けられている。
【0006】 そして、例えば綜絖枠のレベリングを行うときには、前記ドラム12を図8に 示すように回動させて、前記支軸9を前記開口カム3から離間させることにより ローラ7,8と合わせカム4,5との係合を解除する。
【0007】 しかしながら、このような従来のレベリング装置においては、支軸9が偏心位 置にて取付けられたドラム12を軸受を介してフレーム13に取付けるようにし ているので、ドラム12を回動させるためにドラム12と軸受との間に微少なク リアランスを有している。このため、織機を長時間稼働させると、カムレバー6 が揺動する際にカムレバーに作用する力の方向が変わるため前記クリアランス内 においてドラム12が振動し、この振動により軸受が摩耗して支軸9の位置がず れ変わってしまうものである。これにより、カム4,5とローラ7,8との間の クリアランスが増大して綜絖枠の開閉タイミングがずれてしまい、もって緯入れ 不良を生じたり、前記綜絖枠駆動系のリンクが破損するという不具合がある。
【0008】 この問題を解決するために本出願人は、実開平3−11078号に記載された ようなレベリング装置が知られている。この提案は図9及び図10に示すように 、弾性変形部を有する把持部材22をシャーシ13の対向する両側面に取り付け 、把持部材22によりドラム12を弾性的に把持して構成したものである。また シャーシ13に設けられたロック用シャフト23には左右一対の偏心カム24, 25が固定されており、偏心カム24,25を回動させて把持部材22の軸受部 を押圧して締め付け、ドラム12の把持力を増大させて把持部材22との摩擦力 により固定するようになっている。なお図中符号27,28はそれぞれロック用 シャフト23及びドラム12を手動で回動させるための操作レバーである。
【0009】 上記の構成によると、ドラム12と把持部材22との間にクリアランスを生じ させず、織機を長時間稼働させても支軸9の位置を一定にさせることができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来のレベリング装置においては、左右一対のドラム 12にはそれぞれ把持部材22が締め付け把持されて、その摩擦力によりドラム 12を強固に固定できるようになっているが、装置の構成を簡単且つコンパクト にするためには、ドラム12の固定部を一方の側のみとすることが望ましい。ま た最近、ドラム12の駆動や固定操作を自動化し、操作性を良好にすることも行 なわれ、その際にモータで回転駆動する駆動部や、固定部も片側のドラム12側 に集中させることが装置をコンパクトにする上で望ましい。
【0011】 一方、通常運転時にはカムレバー6のローラ7,8は開口カム3に追従して揺 動するが、このときローラ7,8には開口カム3から離間する方向の力が働き、 この力によりドラム12を回転させようとする。ここで一方の側のドラム12の みが偏心カム24で固定されている場合は、他方の側のドラム12は固定されて いないので、支軸9にねじれなどが発生して、固定されていない側のドラム12 は若干回転する。この結果開口カム3とローラ7,8との間に間隙が生じて、振 動が大きくなり耐久性が低下するおそれがあった。
【0012】 本考案はこのような状況に鑑みてなされたもので、通常運転時のカムフォロア の開口カムからの離間を防止し、振動の発生を防いで耐久性を向上させることの できる、簡単で小型の構造のカム式開口装置のレベリング装置を提供することを 目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、織機に連動して回転する開口カムと、 該開口カムの回転に伴って揺動駆動されるカムレバーと、該カムレバーを支持す る支軸と、該支軸の両端をそれぞれ偏心位置にて支持するドラムと、を備え、該 ドラムを回動させることにより前記カムレバーを前記開口カムから離間するよう にした織機における開口装置のレベリング装置において、 前記ドラムを駆動手段により回転駆動させるとともに、前記カムレバーが前記 開口カムに接近した状態で固定する手段と前記ドラムとの間に、前記カムレバー が前記開口カム側に接近する応力を付与する手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記の構成によると、片側で回転駆動され、また固定されるドラムとの間にカ ムレバーが前記開口カムに接近した状態でカムレバーが前記開口カム側に接近す る応力を付与する手段を設けることにより、カムフォロアが開口カムから受ける 力と同等の力で逆向きの力をカムフォロアに作用することができ、カムフォロア の開口カムからの離間を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0016】 図1乃至図5に本考案の一実施例の構成を示す。これらの図において、図6及 び図7に示す従来例の部分に対応する部分には同一の符号を付してあり、その説 明は適宜省略する。図において、フレーム13には左右一対の支持板21が設け られており、左右一対のドラム12はそのそれぞれ支持板21に回転自在に支持 され、その一方側(図3の左側)にドラム12と同一軸上に回転軸12aが一体 的に設けてあり、フレーム13外側に延びている。これと同じ側のフレーム13 の外側に駆動手段としてのモータ31と回転壁39とが取り付けられている。ま たモータ31の駆動軸に固定されたスプロケット32と、回転盤39に同心上に 固定されたスプロケット34との間には、チェーン33が張架されている。
【0017】 ドラム12の回転軸12aにはドラム軸レバー38の一端が固定されており、 回転軸12aにはトグルレバー37の中心が回動可能に装着されている。そして ドラム軸レバー38の一端とトグルレバー37の一端とはねじ51で連結されて いる。また、トグルレバー37の他端近傍には長孔37aが形成されており、回 転盤39に偏心して設けられたローラ36が長孔37a内に移動自在に嵌合して いる。さらに左右一対のフレーム13間には、カムレバー6の揺動範囲を上下で 規制する突当てロッド40,41が設けられている。なお図3に示す符号29は 同軸上に設けられた第1歯車1に織機主軸に連動する外部からの回転力を伝達す るプーリである。また、図4に示す符号35は回転盤39を手動で回転し得るた めのハンドレバーである。
【0018】 次に上記のように構成された本実施例の作用を説明する。モータ31によりチ ェーン33を介して回転盤39を回転すると、偏心して設けられたローラ36を 介してトグルレバー37が揺動する。この結果ねじ51で一体に結合されたドラ ム軸レバー38を介してドラム12が回動し、従来例と同様に支軸9が移動して カムレバー6に設けられたローラ7,8を開口カム3から離間することができる 。このときは、トグルレバー37は図5に1点鎖線で示す位置にある。図2はこ のときの全体の状態を示す。
【0019】 通常運転時には同様にモータ31によりトグルレバー37を回動し、図5に実 線で示す位置に移動する。このとき回転盤39の中心とローラ36の中心とを結 ぶ線が長孔37aに対して直角となる死点より、ローラ36の中心をδだけ先端 方向に越えるように移動させることにより、トグルレバー37を介してドラム1 2の回動を係止させることができる。この状態においてカムレバー6のローラ7 ,8が開口カム3に当接するようにすれば、ロック部材を必要とせず確実にロー ラ7,8を開口カム3に当接させることができる。図1はこのときの全体構成を 示す。なおトグルレバー37の回動範囲はリミットスイッチ52,53により規 制され、トグルレバー37がリミットスイッチ52,53をたたくとモータ31 の回転は停止する。
【0020】 次に図6を参照してドラム12とトグル機構との間の応力設定手段について概 略的に説明する。開口カム3に接しているカムフォロアのローラ7,8には、そ れぞれ通常運転時に開口カム3から力を受けて離れようとする力fが作用する。 この力fの総和が支軸9にF1 として力が働く。この力F1 は製織条件、特にヘ ルドフレームの枚数、織物組織等により異なり、実験等により予め求める。また ドラム12の回転中心から支軸9までの距離をγとすれば、ドラム12にはF1 γのモーメントが作用し、ドラム12を回転させる力となる。この結果図9に示 す偏心カム24によって固定されていない側のドラム12が回動して、カムフォ ロアが開口カム3から離脱しようとする。なお、厳密には力の方向成分や各々ド ラム12と支持板21との摩擦力を作用しているので、これを考慮して計算する 必要がある。
【0021】 一方、ドラム軸レバー38に螺着されたねじ51をトグルレバー37に対して 締め付けることにより、ドラム軸レバー38に対して締付けトルクF0 が作用す る。ここでねじ51とドラム12の回転中心との間の距離をdとするとき、ドラ ム12にはモーメントF0 dと、ドラム12と支持板21との間の摩擦力との合 計の力が作用する。従って、この合計の力と前記モーメントF1 γとが釣り合う ようにねじ51の締付けトルクを調整すれば、ドラム12の回動を阻止してロー ラ7,8の開口カム3からの離脱を防ぐことができる。なおドラム12の回動範 囲は、支持板21に固定されたストッパ54で規制されており、ストッパ54は 開口カム3とローラ7,8とが当接する位置となっており、開口カムには直接応 力がかからないようにしている。
【0022】 本実施例によれば、トルグレバー37と偏心レバー12のドラム軸レバー38 との間をねじ51で連結し、ねじ51の締付けトルクによりドラム38にかかる 応力を変えて、カムフォロアがカムから受ける反力と釣り合うようにしたので、 カムフォロアが開口カムから離間することを防ぎ、振動の発生を防いで耐久性を 向上させることができる。またねじ51はドラム12の外側に突出した部位で螺 着されているので、調整作業が容易となる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の織機における開口装置のレベリング装置によれ ば、カムレバーの支軸の両端を支持するドラムの一方を回転駆動し、前記カムレ バーが前記開口カム側に接近した状態で固定する手段と、ドラムとの間に、前記 カムレバーが前記開口カム側に接近する応力を付与する手段を設けたので、カム フォロアが開口カムから受ける力と同等で逆向きの力をカムフォロアに作用する ことができ、通常運転時のカムフォロアの開口カムからの離間を防止でき、振動 の発生を防いで耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレベリング装置の一実施例の構成の通
常運転時の状態を示す構成図。
【図2】図1のレベリング作業時の状態を示す構成図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の要部の構成を示す拡大図。
【図5】図1のトグル機構の動作を示す説明図。
【図6】本実施例の作用を説明する原理図。
【図7】従来のレベリング装置の一例の通常運転時の状
態を示す構成図。
【図8】図7のレベリング作業時の状態を示す構成図。
【図9】従来のレベリング装置の他の一例の通常運転時
の状態を示す構成図。
【図10】図9のレベリング作業時の状態を示す構成
図。
【符号の説明】
3 開口カム 6 カムレバー 9 支軸 12 ドラム 31 駆動手段(モータ) 37 トグル機構(トグルレバー) 51 応力設定手段(ねじ)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機に連動して回転する開口カムと、該
    開口カムの回転に伴って揺動駆動されるカムレバーと、
    該カムレバーを支持する支軸と、該支軸の両端をそれぞ
    れ偏心位置にて支持するドラムと、を備え、該ドラムを
    回動させることにより前記カムレバーを前記開口カムか
    ら離間するようにした織機における開口装置のレベリン
    グ装置において、 前記ドラムを駆動手段により回転駆動させるとともに、
    前記カムレバーが前記開口カムに接近した状態で固定す
    る手段と前記ドラムとの間に、前記カムレバーが前記開
    口カム側に接近する応力を付与する手段を設けたことを
    特徴とする織機における開口装置のレベリング装置。
JP1964493U 1993-04-16 1993-04-16 織機における開口装置のレベリング装置 Pending JPH0679764U (ja)

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