JPH0679344U - 車両用座席のシートクッション構造 - Google Patents
車両用座席のシートクッション構造Info
- Publication number
- JPH0679344U JPH0679344U JP2230993U JP2230993U JPH0679344U JP H0679344 U JPH0679344 U JP H0679344U JP 2230993 U JP2230993 U JP 2230993U JP 2230993 U JP2230993 U JP 2230993U JP H0679344 U JPH0679344 U JP H0679344U
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- cushion
- spring
- pan
- seat cushion
- seat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートクッション硬さを好みに応じて調整可
能とするとともに安定した座り心地を得る。 【構成】 車両用座席のクッションフレーム4にはクッ
ションパッドの下面を支持するための剛性を有する平板
状のクッションパン5がパンタグラフ機構11によって
上下方向へ平行移動可能に支持される。クッションフレ
ーム4にはばね圧調整体20が移動操作可能に組付けら
れ、ばね圧調整体20とパンタグラフ機構11の一方の
リンクロッド13との間にはクッションパン5を上昇さ
せる方向へリンクロッド13を回動付勢するばね21が
張設されている。
能とするとともに安定した座り心地を得る。 【構成】 車両用座席のクッションフレーム4にはクッ
ションパッドの下面を支持するための剛性を有する平板
状のクッションパン5がパンタグラフ機構11によって
上下方向へ平行移動可能に支持される。クッションフレ
ーム4にはばね圧調整体20が移動操作可能に組付けら
れ、ばね圧調整体20とパンタグラフ機構11の一方の
リンクロッド13との間にはクッションパン5を上昇さ
せる方向へリンクロッド13を回動付勢するばね21が
張設されている。
Description
【0001】
この考案は車両用座席のシートクッション構造に関するものである。
【0002】
車両用座席のシートクッションにおいて、クッションフレームにはクッション パッドの下面を弾性的に支持するために、複数本のS字ばねが前後方向又は左右 方向に張設され、クッションフレームとS字ばねとの間には複数本の圧縮コイル スプリングが介装された構造のものが知られている。 なお、周知のように、シートクッションは、クッションフレーム上にS字ばね と圧縮コイルばねによって弾性的に支持された状態でクッションパッドが載置さ れた後、該クッションパッドの表面がカバー表皮によって被われ、該カバー表皮 の周縁部がクッションフレームに止着されることで構成される。
【0003】
ところで、S字ばねやコイルばねによってクッションパッドを弾性的に支持す る従来の構造においては、クッションパッドに対するばね圧、すなわちシートク ッション硬さを好みに応じて調整することができない。さらに着座時には、S字 ばねの中央部のたわみ量が過大となって沈み込み感や底着き感を感じさせ、座り 心地が不安定となる場合があった。
【0004】 この考案の目的は前記した従来の問題点に鑑み、シートクッション硬さを好み に応じて調整することができるとともに安定した座り心地が得られる車両用座席 のシートクッション構造を提供することである。
【0005】
前記目的を達成するために、この考案は、車両用座席のクッションフレームに はクッションパッドの下面を支持するための剛性を有する平板状のクッションパ ンがパンタグラフ機構によって上下方向へ平行移動可能に支持され、さらに、前 記クッションフレームにはばね圧調整体が移動操作可能に組付けられ、前記ばね 圧調整体と前記パンタグラフ機構の一方のリンクロッドとの間には前記クッショ ンパンを上昇させる方向へ前記リンクロッドを回動付勢するばねが張設されてい る。
【0006】
前記したように構成される車両用座席のシートクッション構造において、ばね 圧調整体が移動操作されることで、ばねが伸縮され、パンタグラフ機構のリンク ロッドに対する前記ばねの付勢力が加減調整される。 シートクッションの着座時には、クッションパンは前記ばねの付勢力に抗しか つパンタグラフ機構に支持されながら下方へ平行移動する。
【0007】
以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 図1と図2において、車両用座席のシートクッション1のクッションフレーム 4は断面チャンネル形状をなしかつ方形枠状に形成されている。 クッションフレーム4には剛性を有する板状のクッションパン5が左右の両パ ンタグラフ機構11によって上下方向へ平行移動可能にかつ引張コイルばね21 によって弾性的に支持されている。前記クッションパン5は人体の尻部に対応す る形状に湾曲され、その上面には図2において鎖線に示すようにカバー表皮3に よって被われるクッションパッド2が載置されている。
【0008】 前記左右の両パンタグラフ機構11において、それぞれの第1、第2のリンク ロッド12,13はX字状に交差し、その各交差部が共通の連結ピン14によっ てそれぞれ回動可能に連結されている。 前記両パンタグラフ機構11の各第1リンクロッド12の前端部は、クッショ ンフレーム4の前側寄りに回動可能に支持された回動軸15に相対回動可能に嵌 挿されている。各第1リンクロッド12の後端部には、クッションパン5下面の 後側寄りに配設されたガイドレール6に沿って前後方向へ回転移動されるローラ 16が組付けられている。
【0009】 前記両パンタグラフ機構11の各第2リンクロッド13の前端部には、クッシ ョンパン5下面の前側寄りに突設された支持片7に対しピン17によって回動可 能に連結され、各第2リンクロッド13の後端部には、クッションフレーム4の 後部寄りに配設されたガイドレール18に沿って前後方向へ回転移動されるロー ラ19が組付けられている。 クッションフレーム4の前側寄りに回動可能に支持された回動軸15の両端部 軸回りにはばね圧調整体としての扇形歯車20と扇形プレート20aがそれぞれ 回動軸15と一体に設けられている。
【0010】 前記両パンクグラフ機構11の各第2リンクロッド13と前記扇形歯車20及 び扇形プレート20aとの間には、クッションパン5を上昇させる方向へ各第2 リンクロッド13を付勢するための引張コイルばね21がそれぞれ張設されてい る。 そしてシートクッション1の無負荷時には図2に示すように各第2リンクロッ ド13のローラ19がガイドレール18に設けられたストッパ18aに当たる上 昇端位置にクッションパン5が保持され、シートクッション1に着座したときに は、その荷重によって、前記引張コイルばね21を伸長しながらクッションパン 5が下方へ平行移動するようになっている。
【0011】 前記ばね圧調整体としての扇形歯車20は1ウエイブレーキユニット22の操 作軸23の回動操作によって回動され、第2リンクロッド13に対する引張コイ ルばね21の付勢力が加減調整されるようになっている。 図3と図4に示すように、1ウエイブレーキユニット22において、そのケー ス体24は、クッションフレーム4の片側の外側面にかしめによって固定されて いる。ケース体24の中心部には、同ケース体24の蓋面24aとクッションフ レーム4の支持片4aとの間において操作軸23が回転可能に支持されている。
【0012】 ケース体24の内部において、操作軸23の軸回りには、外周に切欠き状の凹 部26を有する作動子25が操作軸23と一体回転可能に内装されるとともに、 前記作動子25の凹部26内に挿入される連動片28を有する従動子27が操作 軸23の軸回りに回転自在に組付けられている。さらに、ケース体24の内周面 には、該内周面に圧接する開拡方向に弾発されたコイルスプリングよりなるブレ ーキスプリング29が内設されており、そのブレーキスプリング29の両端の折 曲げ片29aが前記作動子25の凹部26の両壁面と従動子27の連動片28と の間の隙間内にそれぞれ係合可能に挿入されている。
【0013】 前記従動子27には、前記ばね圧調整体としての扇形歯車20に噛合うピニオ ン30が一体に形成されている。そして、操作軸23がその軸端の操作ノブ23 aによって所定方向へ回動操作されることで、その操作軸23のトルクが作動子 25とブレーキスプリング29の折曲げ片29aを介して従動子27に伝達され る。さらに、従動子27と一体に回転されるピニオン30によって扇形歯車20 が回動軸15を中心として所定方向へ回動されることで、第2リンクロッド13 に対する引張コイルばね21の付勢力が加減されるようになっている。
【0014】 また、着座時などにおいて、扇形歯車20に外力が作用し、ピニオン30を介 して従動子27が回動されようとすると、その従動子27の連動片28がブレー キスプリング29の折曲げ片29aに係合して、同スプリングを拡開する方向に 作用することから、そのブレーキスプリング29とケース体24の内周面との間 の摩擦力に基づくブレーキ作用によって、前記従動子27の回動が阻止されるこ とから、扇形歯車20の不測の回動が阻止されるようになっている。なお、前記 1ウェイブレーキユニット22は市販のものを採用してもよい。
【0015】 この実施例は上述したように構成される。したがって、操作ノブ23aによっ て操作軸23が所定方向へ回動され、作動子25、ブレーキスプリング29及び 従動子27のピニオン30を介して扇形歯車20が反時計方向へ回動されると、 引張コイルばね21が伸長される。これによって、パンタグラフ機構11の第2 リンクロッド13に対する引張コイルばね21の付勢力が増大されることから、 シートクッション1のクッション硬さが硬くなる。 前記とは逆方向に操作軸23が回動されると、扇形歯車20が時計方向へ回動 され、引続コイルばね21が短縮される。これによって同引張コイルばね21の 付勢力が減少されることから、シートクッション1のクッション硬さが軟らかく なる。
【0016】 このようにして、パンタグラフ機構11の第2リンクロッド13に対する引張 コイルばね21の付勢力を加減調整することで、好みに応じたシートクッション 硬さが容易に得られる。 シートクッション1の着座時には、該シートクッション1に作用する荷重に基 づいて、剛性を有するクッションパン5が前記引張コイルばね21の付勢力に抗 しかつパンタグラフ機構11に支持されながら下方へ平行移動するため、部分的 な沈み込み感や座着き感が解消され、安定した座り心地が得られる。
【0017】
以上述べたように、この考案によれば、ばね圧調整体を移動操作してパンタグ ラフ機構のリンクロッドに対するばねの付勢力を加減調整することで好みに応じ たシートクッション硬さが任意に得られる。 さらに、シートクッションの着座時には、剛性を有するクッションパンが前記 ばねの付勢力に抗してかつパンタグラフ機構に支持されながら下方へ平行移動す るため、部分的な沈み込み感や座着き感を解消することができ、安定した座り心 地が得られる。
【図1】この考案の一実施例のシートクッション構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】同じく側断面図である。
【図3】1ウェイブレーキユニットを示す側断面図であ
る。
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
1 シートクッション 4 クッションフレーム 5 クッションパン 11 パンタグラフ機構 12 第1リンクロッド 13 第2リンクロッド 20 扇形歯車(ばね圧調整体) 21 引張コイルばね 22 1ウェイブレーキユニット 23 操作軸
Claims (1)
- 【請求項1】 車両用座席のクッションフレームにはク
ッションパッドの下面を支持するための剛性を有する平
板状のクッションパンがパンタグラフ機構によって上下
方向へ平行移動可能に支持され、 さらに、前記クッションフレームにはばね圧調整体が移
動操作可能に組付けられ、前記ばね圧調整体と前記パン
タグラフ機構の一方のリンクロッドとの間には前記クッ
ションパンを上昇させる方向へ前記リンクロッドを回動
付勢するばねが張設されていることを特徴とする車両用
座席のシートクッション構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230993U JPH0679344U (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 車両用座席のシートクッション構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230993U JPH0679344U (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 車両用座席のシートクッション構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679344U true JPH0679344U (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=12079144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2230993U Pending JPH0679344U (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 車両用座席のシートクッション構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679344U (ja) |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP2230993U patent/JPH0679344U/ja active Pending
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