JP2003341401A - 自動車用シートバック - Google Patents
自動車用シートバックInfo
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- JP2003341401A JP2003341401A JP2002157787A JP2002157787A JP2003341401A JP 2003341401 A JP2003341401 A JP 2003341401A JP 2002157787 A JP2002157787 A JP 2002157787A JP 2002157787 A JP2002157787 A JP 2002157787A JP 2003341401 A JP2003341401 A JP 2003341401A
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自車が追突された時の乗員の頸椎保護と、日
常の乗員の居住性の双方を満足させることができるこ
と。 【解決手段】 ばね手段10は、後方に突出するばね凹
部12を中央部分に有しており、ランバサポート部材1
1は、その上部11bがばね凹部12の両側部位のばね
手段10に連結されており、ヘッドレストホルダ7は、
上端がヘッドレストホルダ7の中央部分に固定されると
共に、下端がランバサポート部材11の上部11bとの
間にクリアランスdを有して、ランバサポート部材11
とばね凹部12との間に挿入されて取り付けられる作動
棹13を有しており、ランバサポート部材11の上部
が、日常的な負荷時には、クリアランスdの範囲内で前
後方向に進退動し、日常的な負荷を越える負荷時には、
作動棹13を介して、ヘッドレストホルダ7を前部方向
aに回動させるように構成した。
常の乗員の居住性の双方を満足させることができるこ
と。 【解決手段】 ばね手段10は、後方に突出するばね凹
部12を中央部分に有しており、ランバサポート部材1
1は、その上部11bがばね凹部12の両側部位のばね
手段10に連結されており、ヘッドレストホルダ7は、
上端がヘッドレストホルダ7の中央部分に固定されると
共に、下端がランバサポート部材11の上部11bとの
間にクリアランスdを有して、ランバサポート部材11
とばね凹部12との間に挿入されて取り付けられる作動
棹13を有しており、ランバサポート部材11の上部
が、日常的な負荷時には、クリアランスdの範囲内で前
後方向に進退動し、日常的な負荷を越える負荷時には、
作動棹13を介して、ヘッドレストホルダ7を前部方向
aに回動させるように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
ることと、乗員の腰椎を常時押圧可能な自動車用シート
バックに関するものである。
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
ることと、乗員の腰椎を常時押圧可能な自動車用シート
バックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバックとし
ては、特開2001−253282号公報に開示されて
いる。
ては、特開2001−253282号公報に開示されて
いる。
【0003】このシートバック100は、図4に示すよ
うに、鉄板製のシートバックフレーム2と、このシート
バックフレーム2のアッパフレーム2aに前後に回転自
在なると共に上下に移動自在に支持されてなる支持パイ
プ3、3と、この各支持パイプ3のそれぞれの上端部に
支持されてなるヘッドレスト(図示せず)と、この各支
持パイプ3のそれぞれの下端部に支持されてなると共に
図示しない乗員の背中による衝撃圧力を受けてのみ移動
可能なる作動部材4と、上部が作動部材4に支持される
と共に下部がシートバックフレーム2のアンダーフレー
ム2cに支持されてなるランバーサポート部材5と、シ
ートバックフレーム2の前後に配されてなるポリウレタ
ンフォームなどより形成されてなる図示しないパッド
と、パッドを覆う布製などの図示しない表皮とより、少
なくとも構成されている。
うに、鉄板製のシートバックフレーム2と、このシート
バックフレーム2のアッパフレーム2aに前後に回転自
在なると共に上下に移動自在に支持されてなる支持パイ
プ3、3と、この各支持パイプ3のそれぞれの上端部に
支持されてなるヘッドレスト(図示せず)と、この各支
持パイプ3のそれぞれの下端部に支持されてなると共に
図示しない乗員の背中による衝撃圧力を受けてのみ移動
可能なる作動部材4と、上部が作動部材4に支持される
と共に下部がシートバックフレーム2のアンダーフレー
ム2cに支持されてなるランバーサポート部材5と、シ
ートバックフレーム2の前後に配されてなるポリウレタ
ンフォームなどより形成されてなる図示しないパッド
と、パッドを覆う布製などの図示しない表皮とより、少
なくとも構成されている。
【0004】そして、このシートバック100において
は、ランバーサポート部材5は、その上部が作動部材4
に支持されているので、乗員の背中による衝撃圧力を受
けてのみの移動が可能であるばかりでなく、衝撃を受け
ない状態では、乗員の腰椎を保持可能である。
は、ランバーサポート部材5は、その上部が作動部材4
に支持されているので、乗員の背中による衝撃圧力を受
けてのみの移動が可能であるばかりでなく、衝撃を受け
ない状態では、乗員の腰椎を保持可能である。
【0005】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員が二次衝突により後ろ側に押されてパッド等が後ろ
側に移動すると、該乗員の背中によりパッド等を介して
作動部材4が後ろ側に押される。
乗員が二次衝突により後ろ側に押されてパッド等が後ろ
側に移動すると、該乗員の背中によりパッド等を介して
作動部材4が後ろ側に押される。
【0006】この作動部材4の移動に伴い、支持パイプ
3、3とヘッドレストステイ(図示せず)とが、ホルダ
6,6を中心に、共に移動するので、ステイに支持され
たヘッドレスト(図示せず)は、乗員の頭部に当接して
支持することになる。こうして、乗員の上半身が後ろ側
に移動することで、残される挙動をする乗員の頭部が、
ヘッドレストの移動により、確実に保持されることにな
る。
3、3とヘッドレストステイ(図示せず)とが、ホルダ
6,6を中心に、共に移動するので、ステイに支持され
たヘッドレスト(図示せず)は、乗員の頭部に当接して
支持することになる。こうして、乗員の上半身が後ろ側
に移動することで、残される挙動をする乗員の頭部が、
ヘッドレストの移動により、確実に保持されることにな
る。
【0007】なお、図4中、符号70は、図示しないシ
ートバックパッドを介して乗員の背面を弾力的に支持す
るように、作動部材4の配される位置より下側で、かつ
サイドフレーム2b、2b間に懸架されるSばねであ
る。
ートバックパッドを介して乗員の背面を弾力的に支持す
るように、作動部材4の配される位置より下側で、かつ
サイドフレーム2b、2b間に懸架されるSばねであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
バック100は、乗員が着座した通常の使用状態では、
ランバーサポート部材5自体が、撓まない構造になって
いるので、ランバーサポート部材5(特にランバーサポ
ート部材5の中央部分)による底突き感を乗員に体感さ
せることになり、ひいては居住性の低下を招く、という
課題を有している。
バック100は、乗員が着座した通常の使用状態では、
ランバーサポート部材5自体が、撓まない構造になって
いるので、ランバーサポート部材5(特にランバーサポ
ート部材5の中央部分)による底突き感を乗員に体感さ
せることになり、ひいては居住性の低下を招く、という
課題を有している。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の技術
に着目してなされたものであり、自車が追突された時の
乗員の頸椎保護と、日常の乗員の居住性の双方を満足さ
せることができる自動車用シートバックを提供すること
を目的としている。
に着目してなされたものであり、自車が追突された時の
乗員の頸椎保護と、日常の乗員の居住性の双方を満足さ
せることができる自動車用シートバックを提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、シートバックフレームと、
このシートバックフレームの上端部に両端を枢支されて
取り付けられヘッドレストがステイを介して上下動可能
に支持されているヘッドレストホルダと、前記シートバ
ックフレームに横架されているばね手段と、このばね手
段に支持されると共に乗員の背中を押圧するランバサポ
ート部材とを備えて構成されている自動車用シートバッ
クであって、 前記ばね手段は、後方に突出するばね凹部を中央部分に
有して形成されており、 前記ランバサポート部材は、その上部が前記ばね凹部の
両側部位の前記ばね手段に連結されて取り付けられてお
り、かつ前記ヘッドレストホルダは、上端がヘッドレス
トホルダの中央部分に固定されると共に、下端が、前記
ランバサポート部材の上部との間に適宜のクリアランス
を有して、前記ランバサポート部材と前記ばね凹部との
間に挿入されて取り付けられる作動棹を有して形成され
ており、 前記ランバサポート部材の上部が、乗員の背中を押圧す
る日常的な負荷時には、前記クリアランスの範囲内で前
後方向に進退動すると共に、前記日常的な負荷を越える
負荷時には、前記下端を押圧して前記作動棹を介して、
前記ヘッドレストホルダを前部方向に回動させるように
構成されていることを特徴とする。
ために、請求項1の発明は、シートバックフレームと、
このシートバックフレームの上端部に両端を枢支されて
取り付けられヘッドレストがステイを介して上下動可能
に支持されているヘッドレストホルダと、前記シートバ
ックフレームに横架されているばね手段と、このばね手
段に支持されると共に乗員の背中を押圧するランバサポ
ート部材とを備えて構成されている自動車用シートバッ
クであって、 前記ばね手段は、後方に突出するばね凹部を中央部分に
有して形成されており、 前記ランバサポート部材は、その上部が前記ばね凹部の
両側部位の前記ばね手段に連結されて取り付けられてお
り、かつ前記ヘッドレストホルダは、上端がヘッドレス
トホルダの中央部分に固定されると共に、下端が、前記
ランバサポート部材の上部との間に適宜のクリアランス
を有して、前記ランバサポート部材と前記ばね凹部との
間に挿入されて取り付けられる作動棹を有して形成され
ており、 前記ランバサポート部材の上部が、乗員の背中を押圧す
る日常的な負荷時には、前記クリアランスの範囲内で前
後方向に進退動すると共に、前記日常的な負荷を越える
負荷時には、前記下端を押圧して前記作動棹を介して、
前記ヘッドレストホルダを前部方向に回動させるように
構成されていることを特徴とする。
【0011】このため請求項1の発明では、ランバサポ
ート部材は、その上部がばね手段を介して弾持されてい
るので、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時にも、作
動棹の下端とのクリアランスの範囲以内で進退動するこ
とができ、この進退動により底突き感を無くしてクッシ
ョン性を得ることができる。
ート部材は、その上部がばね手段を介して弾持されてい
るので、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時にも、作
動棹の下端とのクリアランスの範囲以内で進退動するこ
とができ、この進退動により底突き感を無くしてクッシ
ョン性を得ることができる。
【0012】また、日常的な負荷を越える負荷時には、
ランバサポート部材は、作動棹の下端とのクリアランス
を越えて後方に移動し、この移動により作動棹の下端を
押圧して作動棹を介して、ヘッドレストホルダを前部方
向に回動させることができる。この回動に伴ってヘッド
レストホルダに支持されたヘッドレストは、前部方向に
移動することができ、この移動により乗員の頭部に当接
して支持することができる。
ランバサポート部材は、作動棹の下端とのクリアランス
を越えて後方に移動し、この移動により作動棹の下端を
押圧して作動棹を介して、ヘッドレストホルダを前部方
向に回動させることができる。この回動に伴ってヘッド
レストホルダに支持されたヘッドレストは、前部方向に
移動することができ、この移動により乗員の頭部に当接
して支持することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、 前記ランバサポート部材は、上端が前記ばね凹部の両側
の前記ばね手段に結合すると共に下端が前記シートバッ
クフレームの下端部に結合したワイヤを介して前記シー
トバックフレームに取り付けられていることを特徴とす
る。
の自動車用シートバックであって、 前記ランバサポート部材は、上端が前記ばね凹部の両側
の前記ばね手段に結合すると共に下端が前記シートバッ
クフレームの下端部に結合したワイヤを介して前記シー
トバックフレームに取り付けられていることを特徴とす
る。
【0014】このため請求項2の発明では、ランバサポ
ート部材への負荷は、ワイヤを介してばね手段に伝達さ
れることになるので、ワイヤの撓みが付加され、その分
ランバサポート部材の上部の前後方向の進退動をよりス
ムーズに行うことができる。
ート部材への負荷は、ワイヤを介してばね手段に伝達さ
れることになるので、ワイヤの撓みが付加され、その分
ランバサポート部材の上部の前後方向の進退動をよりス
ムーズに行うことができる。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の自動車用シートバックであって、 前記ばね手段は、シートバックの背面と略平行となるよ
うに取り付けられるジグザグ状の撓み部と、この撓み部
に対して略直角状に後方にコ字状に折曲されて形成され
る前記ばね凹部とを少なくとも有するSばねで構成され
ていることを特徴とする。
2に記載の自動車用シートバックであって、 前記ばね手段は、シートバックの背面と略平行となるよ
うに取り付けられるジグザグ状の撓み部と、この撓み部
に対して略直角状に後方にコ字状に折曲されて形成され
る前記ばね凹部とを少なくとも有するSばねで構成され
ていることを特徴とする。
【0016】このため請求項3の発明では、ジグザグ状
の撓み部により大きな撓み代を確保することができると
共に、ばね凹部内に作動棹の下端を挿入することによ
り、作動棹の下端とランバサポート部材の上部との間に
適宜のクリアランスを容易に確保することができる。
の撓み部により大きな撓み代を確保することができると
共に、ばね凹部内に作動棹の下端を挿入することによ
り、作動棹の下端とランバサポート部材の上部との間に
適宜のクリアランスを容易に確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施形態としての自
動車用シートバック1のフレーム部分を示す。シートバ
ック1は、このフレーム部分に、ヘッドレストや、ポリ
ウレタンフォームなどより形成されるパッドや、このパ
ッドを覆う布製などの表皮を少なくとも付加して全体構
成される。
動車用シートバック1のフレーム部分を示す。シートバ
ック1は、このフレーム部分に、ヘッドレストや、ポリ
ウレタンフォームなどより形成されるパッドや、このパ
ッドを覆う布製などの表皮を少なくとも付加して全体構
成される。
【0019】シートバック1のフレーム部分は、シート
バックフレーム2と、このシートバックフレーム2の上
端部(アッパフレーム2a)に両端を枢支8、8されて
取り付けられヘッドレスト(図示せず)がステイを介し
て上下動可能に支持されているヘッドレストホルダ7
と、シートバックフレーム2に横架されているばね手段
10と、このばね手段10に支持されると共に乗員の背
中を押圧するランバサポート部材11とを備えて大略構
成されている。ヘッドレストは、ヘッドレストホルダ7
に穿設した支持孔9、9にステイを上下動可能に挿入す
ることによって取り付けられる。ばね手段10は、シー
トバックフレーム2のサイドフレーム2b、2b間に懸
架されて取り付けられている。
バックフレーム2と、このシートバックフレーム2の上
端部(アッパフレーム2a)に両端を枢支8、8されて
取り付けられヘッドレスト(図示せず)がステイを介し
て上下動可能に支持されているヘッドレストホルダ7
と、シートバックフレーム2に横架されているばね手段
10と、このばね手段10に支持されると共に乗員の背
中を押圧するランバサポート部材11とを備えて大略構
成されている。ヘッドレストは、ヘッドレストホルダ7
に穿設した支持孔9、9にステイを上下動可能に挿入す
ることによって取り付けられる。ばね手段10は、シー
トバックフレーム2のサイドフレーム2b、2b間に懸
架されて取り付けられている。
【0020】このとき、ばね手段10は、後方に突出す
るばね凹部12を中央部分に有して形成されており、ラ
ンバサポート部材11は、その上部がばね凹部12の両
側部位のばね手段10に連結されて取り付けられてお
り、かつヘッドレストホルダ7は、上端がヘッドレスト
ホルダ7の中央部分に固定されると共に、下端13a
が、ランバサポート部材11との間に適宜のクリアラン
スdを有して、ランバサポート部材11とばね凹部12
との間に挿入されて取り付けられる作動棹13を有して
形成されている。
るばね凹部12を中央部分に有して形成されており、ラ
ンバサポート部材11は、その上部がばね凹部12の両
側部位のばね手段10に連結されて取り付けられてお
り、かつヘッドレストホルダ7は、上端がヘッドレスト
ホルダ7の中央部分に固定されると共に、下端13a
が、ランバサポート部材11との間に適宜のクリアラン
スdを有して、ランバサポート部材11とばね凹部12
との間に挿入されて取り付けられる作動棹13を有して
形成されている。
【0021】そして、乗員の背中を押圧する日常的な負
荷時には、ランバサポート部材11が、クリアランスd
の範囲内の間隙を維持して前後方向(前側FR方向ある
いは後ろ側RR方向)に進退動すると共に、日常的な負
荷を越える負荷時には、ランバサポート部材11が、下
端13aを押圧して作動棹13を介して、ヘッドレスト
ホルダ7を前部方向に回動させるように全体構成されて
いる。
荷時には、ランバサポート部材11が、クリアランスd
の範囲内の間隙を維持して前後方向(前側FR方向ある
いは後ろ側RR方向)に進退動すると共に、日常的な負
荷を越える負荷時には、ランバサポート部材11が、下
端13aを押圧して作動棹13を介して、ヘッドレスト
ホルダ7を前部方向に回動させるように全体構成されて
いる。
【0022】本実施形態では、作動棹13は、金属製の
長尺材で形成されており、その下端13aは、金属製の
長尺材の下端に結合される、長尺材よりも幅広の樹脂製
キャップで構成されている。また、ヘッドレストホルダ
7は、例えば自車の衝突により日常的な負荷を越える負
荷がランバサポート部材11に作用したときは、ランバ
サポート部材11が、樹脂製キャップ13aを後方RR
へ押圧して作動棹13を介して、ヘッドレストホルダ7
を枢支8部位を回転中心として、矢印aで示す前部方向
に回動させることになる。
長尺材で形成されており、その下端13aは、金属製の
長尺材の下端に結合される、長尺材よりも幅広の樹脂製
キャップで構成されている。また、ヘッドレストホルダ
7は、例えば自車の衝突により日常的な負荷を越える負
荷がランバサポート部材11に作用したときは、ランバ
サポート部材11が、樹脂製キャップ13aを後方RR
へ押圧して作動棹13を介して、ヘッドレストホルダ7
を枢支8部位を回転中心として、矢印aで示す前部方向
に回動させることになる。
【0023】また、ランバサポート部材11は、シート
バックフレーム2のロアフレーム2cに、前側FRおよ
び後ろ側RRに回転自在に支持される下部11aと、ば
ね凹部12の両側部位のばね手段10に、上側UPおよ
び下側LWRに移動自在に連結されて取り付けられる上
部11bと、図示しない乗員の腰椎を押圧支持すること
が可能となるように前側FRに迫り出し可能に形成され
ている本体部11cとを有して、合成樹脂材により一体
に形成されている。このランバサポート部材11の後ろ
側RR部分には、本体部11cを前側FRに迫り出すた
めの迫り出し機構(図示せず)が設けられている。この
迫り出し機構には、操作手段14のケーブル15が連結
されており、この操作手段14を操作してケーブル15
を巻き取ることにより、ランバサポート部材11の本体
部11cを前側FRに迫り出すことができるように全体
構成されている。この迫り出し機構は、例えば、特開2
001−253282号公報に記載のものが適用され
る。
バックフレーム2のロアフレーム2cに、前側FRおよ
び後ろ側RRに回転自在に支持される下部11aと、ば
ね凹部12の両側部位のばね手段10に、上側UPおよ
び下側LWRに移動自在に連結されて取り付けられる上
部11bと、図示しない乗員の腰椎を押圧支持すること
が可能となるように前側FRに迫り出し可能に形成され
ている本体部11cとを有して、合成樹脂材により一体
に形成されている。このランバサポート部材11の後ろ
側RR部分には、本体部11cを前側FRに迫り出すた
めの迫り出し機構(図示せず)が設けられている。この
迫り出し機構には、操作手段14のケーブル15が連結
されており、この操作手段14を操作してケーブル15
を巻き取ることにより、ランバサポート部材11の本体
部11cを前側FRに迫り出すことができるように全体
構成されている。この迫り出し機構は、例えば、特開2
001−253282号公報に記載のものが適用され
る。
【0024】このように構成されたフレーム部分を有す
るシートバック1では、ランバサポート部材11は、そ
の上部11bがばね手段10を介して弾持されているの
で、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時にも、作動棹
13の樹脂製キャップ13aとのクリアランスdの範囲
以内で進退動することができ、この進退動により底突き
感を無くしてクッション性を得ることができる。
るシートバック1では、ランバサポート部材11は、そ
の上部11bがばね手段10を介して弾持されているの
で、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時にも、作動棹
13の樹脂製キャップ13aとのクリアランスdの範囲
以内で進退動することができ、この進退動により底突き
感を無くしてクッション性を得ることができる。
【0025】また、日常的な負荷を越える負荷時には、
ランバサポート部材11は、作動棹13の樹脂製キャッ
プ13aとのクリアランスdを越えて後ろ側RR方向に
移動し、この移動により作動棹13の樹脂製キャップ1
3aを押圧して作動棹13を介して、ヘッドレストホル
ダ7を前側FR方向に回動させることができる(このと
きの回動を図1中、矢印aで示す)。この回動に伴って
ヘッドレストホルダ7に支持されたヘッドレストは、前
側FR方向に移動することができ、この移動により乗員
の頭部(図示せず)に当接して支持することができる。
ランバサポート部材11は、作動棹13の樹脂製キャッ
プ13aとのクリアランスdを越えて後ろ側RR方向に
移動し、この移動により作動棹13の樹脂製キャップ1
3aを押圧して作動棹13を介して、ヘッドレストホル
ダ7を前側FR方向に回動させることができる(このと
きの回動を図1中、矢印aで示す)。この回動に伴って
ヘッドレストホルダ7に支持されたヘッドレストは、前
側FR方向に移動することができ、この移動により乗員
の頭部(図示せず)に当接して支持することができる。
【0026】また、本実施形態では、ランバサポート部
材11は、図2に示すように、上端16aがばね凹部1
2の両側のばね手段10に結合すると共に下端16bが
シートバックフレーム2の下端部(アンダフレーム2
c)に結合したワイヤ16を介してシートバックフレー
ム2に取り付けられている。
材11は、図2に示すように、上端16aがばね凹部1
2の両側のばね手段10に結合すると共に下端16bが
シートバックフレーム2の下端部(アンダフレーム2
c)に結合したワイヤ16を介してシートバックフレー
ム2に取り付けられている。
【0027】このとき、ワイヤ16は、一本のワイヤを
略U字形状に折曲すると共に、両端をそれぞれ外向きに
折曲し、さらに両端を小U字形状に折曲して上端16
a、16aを形成し、かつU字形状の折曲部位よりも幾
分中央よりの両側部分をそれぞれ外向きに膨出するよう
にU字形状に折曲して下端16b、16bを形成して大
略構成されている。
略U字形状に折曲すると共に、両端をそれぞれ外向きに
折曲し、さらに両端を小U字形状に折曲して上端16
a、16aを形成し、かつU字形状の折曲部位よりも幾
分中央よりの両側部分をそれぞれ外向きに膨出するよう
にU字形状に折曲して下端16b、16bを形成して大
略構成されている。
【0028】また、ランバサポート部材11は、その下
部11aの両側部分に形成される切欠部11d、11d
と、その上部11bの後面に形成される溝部11e、1
1eを有して構成されている。
部11aの両側部分に形成される切欠部11d、11d
と、その上部11bの後面に形成される溝部11e、1
1eを有して構成されている。
【0029】そして、ランバサポート部材11は、取り
付けられたワイヤ16の下端16b、16bの根本部分
にそれぞれ切欠部11d、11dを係合させて、下部1
1aを前側FRおよび後ろ側RRに回転自在に支持する
と共に、ワイヤ16の両側の直線部16c、16cにそ
れぞれ溝部11e、11eを係合させて、上部11bを
上側UPおよび下側LWRに移動自在に連結することに
よって取り付けられている。
付けられたワイヤ16の下端16b、16bの根本部分
にそれぞれ切欠部11d、11dを係合させて、下部1
1aを前側FRおよび後ろ側RRに回転自在に支持する
と共に、ワイヤ16の両側の直線部16c、16cにそ
れぞれ溝部11e、11eを係合させて、上部11bを
上側UPおよび下側LWRに移動自在に連結することに
よって取り付けられている。
【0030】この構成では、ランバサポート部材11へ
の負荷は、ワイヤ16を介してばね手段10に伝達され
ることになるので、ワイヤ16の撓みが付加され、その
分ランバサポート部材11の上部11bの前後方向の進
退動をよりスムーズに行うことができ、これにより一層
良好なクッション性を得ることができる。
の負荷は、ワイヤ16を介してばね手段10に伝達され
ることになるので、ワイヤ16の撓みが付加され、その
分ランバサポート部材11の上部11bの前後方向の進
退動をよりスムーズに行うことができ、これにより一層
良好なクッション性を得ることができる。
【0031】また、本実施形態では、ばね手段10は、
図3に示すように、シートバック1の背面と略平行とな
るように取り付けられるジグザグ状の撓み部10aと、
この撓み部10aに対して略直角状に後方にコ字状に折
曲されて形成されるばね凹部12とを少なくとも有する
Sばねで構成されている。
図3に示すように、シートバック1の背面と略平行とな
るように取り付けられるジグザグ状の撓み部10aと、
この撓み部10aに対して略直角状に後方にコ字状に折
曲されて形成されるばね凹部12とを少なくとも有する
Sばねで構成されている。
【0032】このときワイヤ16は、その上端16a、
16aを、撓み部10aとばね凹部12との間にある垂
直線部10b、10bに連結されて取り付けられる。な
お、図3中、符号10cは、シートバックフレーム2の
サイドフレーム2bに結合するための結合端である。
16aを、撓み部10aとばね凹部12との間にある垂
直線部10b、10bに連結されて取り付けられる。な
お、図3中、符号10cは、シートバックフレーム2の
サイドフレーム2bに結合するための結合端である。
【0033】この構成では、ジグザグ状の撓み部10a
により大きな撓み代を確保することができると共に、ば
ね凹部12内に作動棹13の下端の樹脂キャップ13a
を挿入することにより、樹脂キャップ13aとランバサ
ポート部材11の上部11bとの間に、前記した適宜の
クリアランスdを容易に確保することができる。
により大きな撓み代を確保することができると共に、ば
ね凹部12内に作動棹13の下端の樹脂キャップ13a
を挿入することにより、樹脂キャップ13aとランバサ
ポート部材11の上部11bとの間に、前記した適宜の
クリアランスdを容易に確保することができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
次の効果を奏することができる。
次の効果を奏することができる。
【0035】すなわち、請求項1の発明によれば、乗員
の背中を押圧する日常的な負荷時には、ランバサポート
部材の上部が、作動棹の下端とのクリアランスの範囲以
内で進退動することができ、この進退動により底突き感
を無くしてクッション性を得ることができると共に、日
常的な負荷を越える負荷時には、その負荷によりランバ
サポート部材が、作動棹の下端とのクリアランスを越え
て後方に移動することにより、ヘッドレストホルダに支
持されたヘッドレストを、前部方向に移動させて乗員の
頭部に当接させて支持することができるので、自車が追
突された時の乗員の頸椎保護と、日常の乗員の居住性の
双方を満足させることができる自動車用シートバックを
提供することができる。
の背中を押圧する日常的な負荷時には、ランバサポート
部材の上部が、作動棹の下端とのクリアランスの範囲以
内で進退動することができ、この進退動により底突き感
を無くしてクッション性を得ることができると共に、日
常的な負荷を越える負荷時には、その負荷によりランバ
サポート部材が、作動棹の下端とのクリアランスを越え
て後方に移動することにより、ヘッドレストホルダに支
持されたヘッドレストを、前部方向に移動させて乗員の
頭部に当接させて支持することができるので、自車が追
突された時の乗員の頸椎保護と、日常の乗員の居住性の
双方を満足させることができる自動車用シートバックを
提供することができる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、ランバサ
ポート部材をワイヤを介してばね手段に連結したので、
ワイヤの撓みが付加され、その分ランバサポート部材の
上部の前後方向の進退動をよりスムーズに行うことがで
きるので、請求項1の発明の効果に加えて、一層良好な
クッション性を奏することができる。
ポート部材をワイヤを介してばね手段に連結したので、
ワイヤの撓みが付加され、その分ランバサポート部材の
上部の前後方向の進退動をよりスムーズに行うことがで
きるので、請求項1の発明の効果に加えて、一層良好な
クッション性を奏することができる。
【0037】また、請求項3の発明によれば、ジグザグ
状の撓み部により大きな撓み代を確保することができる
と共に、ばね凹部内に作動棹の下端を挿入することによ
り、作動棹の下端とランバサポート部材の上部との間に
適宜のクリアランスを容易に確保することができるの
で、請求項1または2の発明の効果に加えて、構造の複
雑化、および装置の大型化を伴うことがない。
状の撓み部により大きな撓み代を確保することができる
と共に、ばね凹部内に作動棹の下端を挿入することによ
り、作動棹の下端とランバサポート部材の上部との間に
適宜のクリアランスを容易に確保することができるの
で、請求項1または2の発明の効果に加えて、構造の複
雑化、および装置の大型化を伴うことがない。
【図1】この発明の一実施形態としての自動車用シート
バックのフレーム部分の斜視図である。
バックのフレーム部分の斜視図である。
【図2】図1の自動車用シートバックに適用されるラン
バサポート部材の斜視図である。
バサポート部材の斜視図である。
【図3】図1の自動車用シートバックに適用されるばね
手段の斜視図である。
手段の斜視図である。
【図4】従来の自動車用シートバックのフレーム部分の
正面図である。
正面図である。
1 シートバック(自動車用シートバック)
2 シートバックフレーム
2a アッパフレーム(シートバックフレームの上端
部) 2c アンダフレーム(シートバックフレームの下端
部) 7 ヘッドレストホルダ 8 枢支部位 10 Sばね(ばね手段) 10a ジグザグ状の撓み部 11 ランバサポート部材 11b 上部(ランバサポート部材の) 12 ばね凹部 13 作動棹 13a 樹脂キャップ(作動棹の下端) 16 ワイヤ 16a 上端(ワイヤの) 16b 下端(ワイヤの) a 前部方向の回動 d クリアランス FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側
部) 2c アンダフレーム(シートバックフレームの下端
部) 7 ヘッドレストホルダ 8 枢支部位 10 Sばね(ばね手段) 10a ジグザグ状の撓み部 11 ランバサポート部材 11b 上部(ランバサポート部材の) 12 ばね凹部 13 作動棹 13a 樹脂キャップ(作動棹の下端) 16 ワイヤ 16a 上端(ワイヤの) 16b 下端(ワイヤの) a 前部方向の回動 d クリアランス FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側
Claims (3)
- 【請求項1】 シートバックフレームと、このシートバ
ックフレームの上端部に両端を枢支されて取り付けられ
ヘッドレストがステイを介して上下動可能に支持されて
いるヘッドレストホルダと、前記シートバックフレーム
に横架されているばね手段と、このばね手段に支持され
ると共に乗員の背中を押圧するランバサポート部材とを
備えて構成されている自動車用シートバックであって、 前記ばね手段は、後方に突出するばね凹部を中央部分に
有して形成されており、 前記ランバサポート部材は、その上部が前記ばね凹部の
両側部位の前記ばね手段に連結されて取り付けられてお
り、 前記ヘッドレストホルダは、上端がヘッドレストホルダ
の中央部分に固定されると共に、下端が、前記ランバサ
ポート部材の上部との間に適宜のクリアランスを有し
て、前記ランバサポート部材と前記ばね凹部との間に挿
入されて取り付けられる作動棹を有して形成されてお
り、かつ乗員の背中を押圧する日常的な負荷時には、前
記ランバサポート部材の上部が、前記クリアランスの範
囲内で前後方向に進退動すると共に、前記日常的な負荷
を越える負荷時には、前記ランバサポート部材の上部
が、前記下端を押圧して前記作動棹を介して、前記ヘッ
ドレストホルダを前部方向に回動させるように構成され
ていることを特徴とする自動車用シートバック。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
であって、 前記ランバサポート部材は、上端が前記ばね凹部の両側
の前記ばね手段に結合すると共に下端が前記シートバッ
クフレームの下端部に結合したワイヤを介して前記シー
トバックフレームに取り付けられていることを特徴とす
る自動車用シートバック。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動車用シー
トバックであって、前記ばね手段は、シートバックの背
面と略平行となるように取り付けられるジグザグ状の撓
み部と、この撓み部に対して略直角状に後方にコ字状に
折曲されて形成される前記ばね凹部とを少なくとも有す
るSばねで構成されていることを特徴とする自動車用シ
ートバック。
Priority Applications (1)
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-
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- 2002-05-30 JP JP2002157787A patent/JP4078122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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