JP2003341400A - 自動車用シートバック - Google Patents

自動車用シートバック

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JP2003341400A JP2002157779A JP2002157779A JP2003341400A JP 2003341400 A JP2003341400 A JP 2003341400A JP 2002157779 A JP2002157779 A JP 2002157779A JP 2002157779 A JP2002157779 A JP 2002157779A JP 2003341400 A JP2003341400 A JP 2003341400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車が追突された時の乗員の頸椎保護と、日
常の乗員の居住性の双方を満足させることができるこ
と。 【解決手段】 ヘッドレストホルダ7には、下端が垂下
された作動棹13が備えられており、作動棹13の下端
13aには、弾性片21を有する支持部材20が備えら
れており、ばね手段10は、その係合部10aを支持部
材20に係合して作動棹13の下端を前部方向に付勢す
るようにして横架されており、ランバサポート部材11
は、その上部11bが弾性片21に連結されて支持部材
20を介してばね手段10に支持されており、かつラン
バサポート部材11の上部11bが、乗員の背中を押圧
する日常的な負荷時には、弾性片21の撓みを伴ってオ
フセットdの範囲内で前後方向に進退動すると共に、日
常的な負荷を越える負荷時には、オフセットdの範囲を
越えて後部方向へ移動することによって、作動棹13を
介してヘッドレストホルダ7を前部方向に回動させるよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
ることと、乗員の腰椎を常時押圧可能な自動車用シート
バックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の係る自動車のシートバックとして
は、特開2001−253282号公報に開示されてい
る。
【0003】このシートバック100は、図4に示すよ
うに、鉄板製のシートバックフレーム2と、このシート
バックフレーム2のアッパフレーム2aに前後に回転自
在なると共に上下に移動自在に支持されてなる支持パイ
プ3、3と、この各支持パイプ3のそれぞれの上端部に
支持されてなるヘッドレスト(図示せず)と、この各支
持パイプ3のそれぞれの下端部に支持されてなると共に
図示しない乗員の背中による衝撃圧力を受けてのみ移動
可能なる作動部材4と、上部が作動部材4に支持される
と共に下部がシートバックフレーム2のアンダーフレー
ム2cに支持されてなるランバーサポート部材5と、シ
ートバックフレーム2の前後に配されてなるポリウレタ
ンフォームなどより形成されてなる図示しないパッド
と、パッドを覆う布製などの図示しない表皮とより、少
なくとも構成されている。
【0004】そして、このシートバック100において
は、ランバーサポート部材5は、その上部が作動部材4
に支持されているので、乗員の背中による衝撃圧力を受
けてのみの移動が可能であるばかりでなく、衝撃を受け
ない状態では、乗員の腰椎を保持可能である。
【0005】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員が二次衝突により後ろ側に押されてパッド等が後ろ
側に移動すると、該乗員の背中によりパッド等を介して
作動部材4が後ろ側に押される。
【0006】この作動部材4の移動に伴い、支持パイプ
3、3とヘッドレストステイ(図示せず)とが、ホルダ
6,6を中心に、共に移動するので、ステイに支持され
たヘッドレスト(図示せず)は、乗員の頭部に当接して
支持することになる。こうして、乗員の上半身が後ろ側
に移動することで、残される挙動をする乗員の頭部が、
ヘッドレストの移動により、確実に保持されることにな
る。
【0007】なお、図4中、符号70は、図示しないシ
ートバックパッドを介して乗員の背面を弾力的に支持す
るように、作動部材4の配される位置より下側で、かつ
サイドフレーム2b、2b間に懸架されるSばねであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
バック100は、乗員が着座した通常の使用状態では、
ランバーサポート部材5自体が、撓まない構造になって
いるので、ランバーサポート部材5(特にランバーサポ
ート部材5の中央部分)による底突き感を乗員に体感さ
せることになり、ひいては居住性の低下を招く、という
課題を有している。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の技術
に着目してなされたものであり、自車が追突された時の
乗員の頸椎保護と、日常の乗員の居住性の双方を満足さ
せることができる自動車用シートバックを提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、シートバックフレームと、
このシートバックフレームの上端部に両端を枢支されて
取り付けられヘッドレストがステイを介して上下動可能
に支持されているヘッドレストホルダと、前記シートバ
ックフレームに横架されているばね手段と、このばね手
段に支持されると共に乗員の背中を押圧するランバサポ
ート部材とを備えて構成されている自動車用シートバッ
クであって、前記ヘッドレストホルダには、上端がヘッ
ドレストホルダの中央部分に固定されると共に、下端が
垂下された作動棹が備えられており、前記作動棹の下端
には、該下端に固定される固定部と、この固定部の両側
に、固定部よりも前部方向にオフセットして延設された
弾性片とを有する支持部材が備えられており、前記ばね
手段は、係合部を中央部分に有して形成されると共に、
前記係合部を前記支持部材に係合して前記作動棹の下端
を前部方向に付勢するようにして横架されており、前記
ランバサポート部材は、その上部が前記弾性片に連結さ
れて前記支持部材を介して前記ばね手段に支持されてお
り、かつ前記ランバサポート部材の上部が、乗員の背中
を押圧する日常的な負荷時には、前記弾性片の撓みを伴
って前記オフセットの範囲内で前後方向に進退動すると
共に、前記日常的な負荷を越える負荷時には、前記オフ
セットの範囲を越えて後部方向へ移動することによって
前記ばね手段のばね力に抗して前記支持部材の固定部を
押圧して前記作動棹を介して、前記ヘッドレストホルダ
を前部方向に回動させるように構成されていることを特
徴とする。
【0011】このため請求項1の発明では、ランバサポ
ート部材は、その上部が作動棹の下端に固定された支持
部材の弾性片に連結されて弾持されているので、乗員の
背中を押圧する日常的な負荷時にも、前記弾性片のオフ
セットの範囲内での撓みにより進退動することができ、
この進退動により底突き感を無くしてクッション性を得
ることができる。このときヘッドレストホルダは、ばね
手段に付勢されて日常的な使用態勢に維持される。
【0012】また、日常的な負荷を越える負荷時には、
ランバサポート部材の上部は、前記負荷で押されて、支
持部材の弾性片のオフセットの範囲を越えて後部方向へ
移動し、この移動により支持部材の固定部をばね手段の
ばね力に抗して押圧して作動棹を介して、ヘッドレスト
ホルダを前部方向に回動させることができる。この回動
に伴ってヘッドレストホルダに支持されたヘッドレスト
は、前部方向に移動することができ、この移動により乗
員の頭部に当接して支持することができる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、上端が前記支持部材
の弾性片に結合すると共に下端が前記シートバックフレ
ームの下端部に結合したワイヤを備えており、前記ラン
バサポート部材は、その上部を前記ワイヤの上端部分に
係合させると共に、その下部を前記ワイヤの下端部分に
回転可能に係合させることによって前記シートバックフ
レームに取り付けられていることを特徴とする。
【0014】このため請求項2の発明では、ランバサポ
ート部材への負荷は、ワイヤを介して支持部材の弾性片
に伝達されることになるので、ワイヤの撓みが付加さ
れ、その分ランバサポート部材の上部の前後方向の進退
動をよりスムーズに行うことができる。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の自動車用シートバックであって、前記ばね手
段は、コイル状に巻回形成された撓み部と、直線部で形
成される前記係合部とを有するトーションばねで構成さ
れていることを特徴とする。
【0016】このため請求項3の発明では、トーション
ばねにより、支持部材の弾性片よりも高い弾性力を容易
に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施形態としての自
動車用シートバック1のフレーム部分を示す。シートバ
ック1は、このフレーム部分に、ヘッドレストや、ポリ
ウレタンフォームなどより形成されるパッドや、このパ
ッドを覆う布製などの表皮を少なくとも付加して全体構
成される。
【0019】シートバック1のフレーム部分は、シート
バックフレーム2と、このシートバックフレーム2の上
端部(アッパフレーム2a)に両端を枢支8、8されて
取り付けられヘッドレスト(図示せず)がステイを介し
て上下動可能に支持されているヘッドレストホルダ7
と、シートバックフレーム2に横架されているばね手段
10と、このばね手段10に支持されると共に乗員の背
中を押圧するランバサポート部材11とを備えて大略構
成されている。ヘッドレストは、ヘッドレストホルダ7
に穿設した支持孔9、9にステイ(図示せず)を上下動
可能に挿入することによって取り付けられる。ばね手段
10は、シートバックフレーム2のサイドフレーム2
b、2b間に懸架されて取り付けられている。
【0020】このとき、ヘッドレストホルダ7には、上
端13bがヘッドレストホルダ7の中央部分に固定され
ると共に、下端13aが垂下された作動棹13が備えら
れており、かつ作動棹13の下端13aには、下端13
aに固定される固定部21と、この固定部21の両側
に、固定部21よりも前部方向にオフセットして延設さ
れた弾性片22、22とを有する支持部材20が備えら
れている。
【0021】また、ばね手段10は、係合部10aを中
央部分に有して形成されると共に、係合部10aを支持
部材20に係合して作動棹13の下端13aを前部方向
(前側FR方向)に付勢するようにして横架されてい
る。ランバサポート部材11は、その上部11bが弾性
片22、22に連結されて支持部材20を介してばね手
段10に支持されている。
【0022】そして、ランバサポート部材11の上部1
1bが、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時には、弾
性片22、22の撓みを伴って前記オフセットの範囲内
で前後方向(前側FR方向あるいは後ろ側RR方向)に
進退動すると共に、日常的な負荷を越える負荷時には、
前記オフセットの範囲を越えて後部方向(後ろ側RR方
向)へ移動することによってばね手段10のばね力に抗
して支持部材20の固定部21を押圧して作動棹13を
介して、ヘッドレストホルダ7を前部方向(図中、矢印
aで示す)に回動させるように全体構成されている。
【0023】本実施形態では、作動棹13は、上端13
bをヘッドレストホルダ7に溶接固定した金属製の長尺
材で形成されている。この作動棹13の下端13aに固
定される支持部材20は、図2に示すように、前記下端
13aが挿入されて抜け止めされる有底筒状の固定部2
1と、この固定部21の前部側の左右両側方向にそれぞ
れ延設され裏面側に補強リブ23を形成した剛性部2
4、24と、固定部21よりも前部方向にオフセットd
(図2(b)参照)すると共に、各剛性部24の先端か
らそれぞれ左または右方向に延設された弾性片22、2
2と、固定部21の後部に形成した溝部25(図2
(b)、(c)参照)とを有して、樹脂材で一体に形成
されている。各弾性片22には、ボルト挿通孔26が穿
設されている(図2(a)参照)。
【0024】ばね手段10は、各弾性片22の弾性力よ
りも高い弾性力を有して形成されており、かつ図2
(b)、(c)に示すように、その係合部10aを溝部
25に嵌着させることによって、支持部材20に係合さ
せることができる。この係合により弾性片22の撓みが
生じる日常的な負荷が作用した場合でも、弾性片22の
みが撓んで、作動棹13は、ばね手段10に付勢されて
そのままの状態を維持することができる。
【0025】また、ランバサポート部材11は、シート
バックフレーム2のロアフレーム2cに、前側FRおよ
び後ろ側RRに回転自在に支持される下部11aと、支
持部材20の弾性片22、22に、上側UPおよび下側
LWRに移動自在に連結されて取り付けられる上部11
bと、図示しない乗員の腰椎を押圧支持することが可能
となるように前側FRに迫り出し可能に形成されている
本体部11cとを有して、合成樹脂材により一体に形成
されている。このランバサポート部材11の後ろ側RR
部分には、本体部11cを前側FRに迫り出すための迫
り出し機構(図示せず)が設けられている。この迫り出
し機構には、操作手段14のケーブル15が連結されて
おり、この操作手段14を操作してケーブル15を巻き
取ることにより、ランバサポート部材11の本体部11
cを前側FRに迫り出すことができるように全体構成さ
れている。この迫り出し機構は、例えば、特開2001
−253282号公報に記載のものが適用される。
【0026】このように構成されたフレーム部分を有す
るシートバック1では、ランバサポート部材11は、そ
の上部11bが作動棹13の下端13aに固定された支
持部材20の弾性片22に連結されて弾持されているの
で、乗員の背中を押圧する日常的な負荷時にも、前記弾
性片22のオフセットdの範囲内での撓みにより進退動
することができ、この進退動により底突き感を無くして
クッション性を得ることができる。このときヘッドレス
トホルダ7は、ばね手段10に付勢されて日常的な使用
態勢に維持される。
【0027】また、日常的な負荷を越える負荷時には、
ランバサポート部材11の上部11bは、前記負荷で押
されて、支持部材20の弾性片22のオフセットdの範
囲を越えて後部方向RRへ移動し、この移動により支持
部材20の固定部21をばね手段10のばね力に抗して
押圧して作動棹13を介して、ヘッドレストホルダ7を
前部方向(図1中、矢印aで示す)に回動させることが
できる。この回動に伴ってヘッドレストホルダ7に支持
されたヘッドレストは、前部方向FRに移動することが
でき、この移動により乗員の頭部に当接して支持するこ
とができる。
【0028】また、本実施形態では、ランバサポート部
材11は、図3に示すように、上端16aが支持部材2
0の弾性片22に結合すると共に下端16bがシートバ
ックフレーム2の下端部(アンダフレーム2c)に結合
したワイヤ16を介してシートバックフレーム2に取り
付けられている。ワイヤ16の上端16aは、弾性片2
2のボルト挿通孔26に固着されるボルト17により固
着される。
【0029】このとき、ワイヤ16は、一本のワイヤを
略U字形状に折曲すると共に、両端をそれぞれ外向きに
折曲し、さらに両端を小U字形状に折曲して上端16
a、16aを形成し、かつU字形状の折曲部位よりも幾
分中央よりの両側部分をそれぞれ外向きに膨出するよう
にU字形状に折曲して下端16b、16bを形成して大
略構成されている。
【0030】また、ランバサポート部材11は、その下
部11aの両側部分に形成される切欠部11d、11d
と、その上部11bの後面に形成される溝部11e、1
1eを有して構成されている。
【0031】そして、ランバサポート部材11は、取り
付けられたワイヤ16の下端16b、16bの根本部分
にそれぞれ切欠部11d、11dを係合させて、下部1
1aを前側FRおよび後ろ側RRに回転自在に支持する
と共に、ワイヤ16の両側の直線部16c、16cにそ
れぞれ溝部11e、11eを係合させて、上部11bを
上側UPおよび下側LWRに移動自在に連結することに
よって取り付けられている。
【0032】この構成では、ランバサポート部材11へ
の負荷は、ワイヤ16を介して支持部材20の弾性片2
2、22に伝達されることになるので、ワイヤ16の撓
みが付加され、その分ランバサポート部材11の上部1
1bの前後方向の進退動をよりスムーズに行うことがで
き、これにより一層良好なクッション性を得ることがで
きる。
【0033】また、本実施形態では、ばね手段10は、
図1に示すように、コイル状に巻回形成された撓み部1
0bと、直線部で形成される係合部10aとを有するト
ーションばねで構成されている。
【0034】この構成では、トーションばね10によ
り、支持部材20の弾性片22よりも高い弾性力を容易
に得ることができるので、ランバサポート部材11への
負荷が日常的な負荷時と、日常的な負荷を越える負荷時
とでは、ヘッドレストホルダが明確に異なる作用を奏す
ることができ、これにより構造の複雑化、および装置の
大型化を伴うことがなく、自車が追突された時の乗員の
頸椎保護と、日常の乗員の居住性の双方を満足させるこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
次の効果を奏することができる。
【0036】すなわち、請求項1の発明によれば、乗員
の背中を押圧する日常的な負荷時には、ランバサポート
部材の上部が、支持部材の弾性片のオフセットの範囲以
内で進退動することができ、この進退動により底突き感
を無くしてクッション性を得ることができると共に、日
常的な負荷を越える負荷時には、その負荷によりランバ
サポート部材が、支持部材の弾性片のオフセットの範囲
を越えて後方に移動することにより、作動棹を介してヘ
ッドレストホルダに支持されたヘッドレストを、前部方
向に移動させて乗員の頭部に当接させて支持することが
できるので、自車が追突された時の乗員の頸椎保護と、
日常の乗員の居住性の双方を満足させることができる自
動車用シートバックを提供することができる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、ランバサ
ポート部材への負荷は、ワイヤを介して支持部材の弾性
片に伝達されることになるので、ワイヤの撓みが付加さ
れ、その分ランバサポート部材の上部の前後方向の進退
動をよりスムーズに行うことができるので、請求項1の
発明の効果に加えて、一層良好なクッション性を奏する
ことができる。
【0038】また、請求項3の発明によれば、トーショ
ンばねにより、支持部材の弾性片よりも高い弾性力を容
易に得ることができるので、請求項1または2の発明の
効果に加えて、構造の複雑化、および装置の大型化を伴
うことがなく、自車が追突された時の乗員の頸椎保護
と、日常の乗員の居住性の双方を満足させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態としての自動車用シート
バックのフレーム部分の斜視図である。
【図2】図1の自動車用シートバックに適用される支持
部材で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は
(a)のZ矢視図である。
【図3】図1の自動車用シートバックに適用されるラン
バサポート部材の斜視図である。
【図4】従来の自動車用シートバックのフレーム部分の
正面図である。
【符号の説明】
1 シートバック(自動車用シートバック) 2 シートバックフレーム 2a アッパフレーム(シートバックフレームの上端
部) 2c アンダフレーム(シートバックフレームの下端
部) 7 ヘッドレストホルダ 8 枢支部位 10 トーションばね(ばね手段) 10a 係合部 10b 撓み部 11 ランバサポート部材 11b 上部(ランバサポート部材の) 13 作動棹 13a 下端(作動棹の) 13b 上端(作動棹の) 16 ワイヤ 16a 上端(ワイヤの) 16b 下端(ワイヤの) 20 支持部材 21 固定部 22 弾性片 a 前部方向の回動 d オフセット FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、このシートバ
    ックフレームの上端部に両端を枢支されて取り付けられ
    ヘッドレストがステイを介して上下動可能に支持されて
    いるヘッドレストホルダと、前記シートバックフレーム
    に横架されているばね手段と、このばね手段に支持され
    ると共に乗員の背中を押圧するランバサポート部材とを
    備えて構成されている自動車用シートバックであって、 前記ヘッドレストホルダには、上端がヘッドレストホル
    ダの中央部分に固定されると共に、下端が垂下された作
    動棹が備えられており、 前記作動棹の下端には、該下端に固定される固定部と、
    この固定部の両側に、固定部よりも前部方向にオフセッ
    トして延設された弾性片とを有する支持部材が備えられ
    ており、 前記ばね手段は、係合部を中央部分に有して形成される
    と共に、前記係合部を前記支持部材に係合して前記作動
    棹の下端を前部方向に付勢するようにして横架されてお
    り、 前記ランバサポート部材は、その上部が前記弾性片に連
    結されて前記支持部材を介して前記ばね手段に支持され
    ており、かつ前記ランバサポート部材の上部が、乗員の
    背中を押圧する日常的な負荷時には、前記弾性片の撓み
    を伴って前記オフセットの範囲内で前後方向に進退動す
    ると共に、前記日常的な負荷を越える負荷時には、前記
    オフセットの範囲を越えて後部方向へ移動することによ
    って前記ばね手段のばね力に抗して前記支持部材の固定
    部を押圧して前記作動棹を介して、前記ヘッドレストホ
    ルダを前部方向に回動させるように構成されていること
    を特徴とする自動車用シートバック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 上端が前記支持部材の弾性片に結合すると共に下端が前
    記シートバックフレームの下端部に結合したワイヤを備
    えており、 前記ランバサポート部材は、その上部を前記ワイヤの上
    端部分に係合させると共に、その下部を前記ワイヤの下
    端部分に回転可能に係合させることによって前記シート
    バックフレームに取り付けられていることを特徴とする
    自動車用シートバック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動車用シー
    トバックであって、 前記ばね手段は、コイル状に巻回形成された撓み部と、
    直線部で形成される前記係合部とを有するトーションば
    ねで構成されていることを特徴とする自動車用シートバ
    ック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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