JPH0678536U - 垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置 - Google Patents

垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置

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JPH0678536U JP2440293U JP2440293U JPH0678536U JP H0678536 U JPH0678536 U JP H0678536U JP 2440293 U JP2440293 U JP 2440293U JP 2440293 U JP2440293 U JP 2440293U JP H0678536 U JPH0678536 U JP H0678536U
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tray
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勝 田口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下に循環するチェンに搬器を懸架し、この
搬器に自動車を収納する垂直循環式駐車装置において、
自動車の重量を検出、判別する装置の提供を目的として
いる。 【構成】 垂直循環式駐車装置の入出庫室付近に搬器の
トレイを昇降可能に支承するリフタ装置を設け、搬器か
ら受渡されるトレイを荷重検出手段を介して支持する。
荷重検出手段は自動車の重量に応当した荷重信号を判別
手段に送出し、判別手段では入庫自動車の許容限度値と
比較して、これを超えている場合には判別信号を出力す
るようにしている。この判別信号に基づいて、音響、音
声、又は駐車装置の起動ができなくなる等の安全措置を
行うようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、垂直循環式駐車装置において自動車荷重を検出する安全装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
機械式駐車装置は、機械装置を用いて自動車を昇降、移送等を行って空間を立 体的に利用し、空間効率よく収納しようとする設備で、各種の方式が提案され、 実施されて都市における駐車難の解決のために著しく寄与していることは汎く知 られている。
【0003】 機械式駐車装置には各種の方式があるが、何れの方式においても、移送手段を 用いて電動力で昇降移動または水平移動あるいはこれらの組み合わせ移動を行っ て駐車スペースないし駐車室に格納するようにしたものである。従って、これら の機械的移送手段には、その設計計画時から、格納すべき自動車の寸度、重量等 を予め設定して、これに対応した容量が定められている。従って、定められた、 自動車の寸度、重量を正しく遵守することは、駐車装置の安全確保の必要条件で ある。
【0004】 このような必要条件に対応して、従来から、収容自動車の寸度に関しては、入 庫受入時に光電スイッチ等を用いた自動車の車長検出装置や車高検出装置を設け て所定限度を超える自動車は入庫させないようにすることが、一般的に行われて いる。
【0005】 前記のようにに自動車寸度に関する限りは検出を行って、所定の限度を超えた ものを排除することが行われていたが、自動車重量に関しては従来から検出が行 われておらず、駐車装置の管理者が自動車車種等を判別して重量を推定し、入庫 の可否を判定するようにされていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、一般の乗用自動車の場合はともかくとして、小型の貨物自動車や、ま たは、近時、増加しているヴァン形式の自動車の場合には積荷の有無や多少によ って全体重量は相当に異なり、車種判別のみでは実重量は不明であり、このため 過荷重の自動車が看過されて受け入れられ収納されるということもしばしば生じ ていた。駐車装置は、一般に相応の安全率を見込んで設計計画が行われているの で、多少の過荷重が直ちに危険となることはないとしても、このような過荷重は 運転上の不平衡を生じたり、長期的には、駐車装置各部の疲労や消耗を促進する という悪影響を生じ、好ましくなかった。
【0007】 前記のような各種の駐車装置のうちには、垂直循環式駐車装置と称される一群 があるが、これらは特に自動車荷重が直接にチェンに懸垂負荷されて循環動作を 行うものであるから、前記のような過荷重は特に好ましくなく、避けるべきもの である。
【0008】 このような事情に対応して、本考案は、自動車の入庫の前に自動車重量を検出 して、該自動車の受入の可否を判別し、過荷重を防止しようとする垂直循環式駐 車装置の荷重検出安全装置の提供を目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
この目的に対応して本考案は、産業上の利用分野と及び技術分野が共通であり 、かつ、同一の目的を達するための、一の特定考案と、他の一の関連考案とより なっている。
【0010】 特定考案においては、上下の位置に枢設されたスプロケット車間にチェンを巻 回し、前記チェンには所定の間隔ごとに懸架された搬器と、前記搬器に脱着可能 に支承されたトレイとを用いて入出庫位置において前記トレイに自動車を受入れ 、前記搬器で自動車を搬送、及び格納する垂直循環式駐車装置において、 前記入出庫位置付近には前記搬器との間で前記トレイの受渡しを行い前記トレイ を昇降支持するリフタ装置を設けると共に、前記リフタ装置に設けられ自動車の 荷重を検出して荷重信号を出力する荷重検出手段と、前記荷重信号に基づいて自 動車の重量を判別する判別手段と、を具えてなる垂直循環式駐車装置の荷重検出 安全装置、として構成したものである。
【0011】 また、関連考案においては、前記リフタ装置には前記トレイを旋回するための 旋回装置を具えたものである前記請求項1に記載の垂直循環式駐車装置の荷重検 出安全装置、として構成したものである。
【0012】
【作用】
本考案の、垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置は、上下の位置に枢設され たスプロケット車間にチェンを巻回し、このチェンには所定の間隔ごとに搬器を 懸架し、かつ、各々の搬器には脱着可能のトレイを支承したものである垂直循環 式駐車装置に適用されるものである。この駐車装置の入出庫室付近の下方のピッ トには、トレイが移載され、かつこれを昇降支持するリフタ装置が設けられ、ト レイの移載を受けて昇降支承する構造となっている。このリフタ装置には荷重検 出手段を設けており、この荷重検出手段を介して前記のトレイを支承するように している。
【0013】 荷重検出手段は自動車重量に応当した荷重信号を出力するようになされ、この 荷重信号は判別手段に入力される。判別手段には、予めこの駐車装置に収容可能 の自動車重量に対応した許容限度値が設定されており、この判別手段においては 先の荷重信号を許容限度値と比較して、荷重信号の値が許容限度値よりも小さけ れば、自動車重量が許容限度内であると見做して、該自動車の入庫を許容する。 もし、荷重信号の値が許容限度値よりも大きければ、自動車重量が許容限度を超 えているものと見做して、判別信号を出力し、これによって保安回路のスイッチ を開き、必要な安全措置、例えば音響、音声又は色灯などによる警報、或いは駐 車装置の運転起動ができないように運転の電気回路をインターロックする等の措 置によりにより安全を図ることができる。
【0014】 また、前記のリフタ装置には、自動車の方向変換を行うための旋回装置を組み 込んだものにも前記の作用と同様に作動させることができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1) 本実施例は前記請求項1に記載されたものに応当している。
【0016】 ここでは先づ、本考案の垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置を適用すべき 垂直循環式駐車装置1の全体構成について説明する。図1において、該垂直循環 式駐車装置1は、塔状ないし上下に長尺状の構造体2の上下にそれぞれスプロケ ット車3,3又はスプロケット車4,4を枢設し、これらのスプロケット車3, 3とスプロケット車4,4間には無端状のチェン5,5が巻回され、チェン5, 5には所定の間隔ごとに搬器10,10…が枢着され懸垂されている。
【0017】 搬器10は、図3〜図4の如く搬器枠11とトレイ15とよりなり、枠状ない しフレーム状の搬器枠11の下部枠11aにはそれぞれ一のトレイ15を脱着可 能に支承している。ここで、本装置に用いている搬器10のトレイ15は、自動 車の車輪の踏面ないし転走面となるべき踏面部16,16を有し、これらの踏面 部16,16の内側には自動車の車輪を誘導するための上方に膨出した中間部1 8を有し、また、前記の踏面部16,16の両側には自動車車輪の逸脱を防止す るための上方に凸状をなした側縁部17,17を形成し、これらを一体的に構成 した盆状ないし皿状のもので、通常用いられているものと基本的には均等のもの である。
【0018】 また、本図は、下部乗り入れ形式のものを示しているので、該垂直循環式駐車 装置1の下部付近には入出庫位置ないし入出庫室6が設けられており、ここで外 部と駐車装置との自動車の受入れ、引き渡しが行われる。入出庫室6の下方付近 にはピット9aが掘設され、更にこれより下方に下部ピット9bが掘設されてお り、ここにはリフタ装置20が設けられている。リフタ装置20の詳細は図2、 図3に示されている。即ち下部ピット9bの底面には基礎フレーム25が碇着さ れ、基礎フレーム25上には複数のアクチュエータ22,22…を具えている。 本実施例においてはアクチュエータ22,22…として、パワーシリンダ等の名 称で知られている電動シリンダ23,23…を用いた場合を示し、該電動シリン ダ23,23…に通電することによって伸縮ロッド24,24…が伸縮動作する ようになされている。更にこれらの伸縮ロッド24,24…の上部には支持フレ ーム21が支持されている。常時は、図2の如く伸縮ロッド24,24…は短縮 して支持フレーム21は下降位置にあり、搬器10のトレイ15との間には間隙 26があって、搬器10,10…の循環運転には支障しないようにされている。 この支持フレーム21の上面には荷重検出手段50を具えているが、これについ ては後記する。
【0019】 このような垂直循環式駐車装置1の構成において、この装置の一般動作はよく 知られているように、次のように行われる。即ち、自動車の入庫要請があった場 合には、電動機によりスプロケット車3,3を駆動するとチェン5,5が循環運 転され、該チェン5,5に懸垂されている搬器10,10…が循環移動する。こ うして、所要の空車の搬器10を入出庫室6に呼び出し、ここで外部から入出庫 口8を経て、入庫すべき自動車をトレイ15上に進入させ、自動車の運転者は降 車して入出庫口8から外部に退出し、入庫作業を終了する。更に、この次の入庫 作業も同様に繰り返して行われる。
【0020】 図2,図3は入出庫室6付近の正面図を示し、図4は平面図を示している。図 4において搬器10の搬器枠11において下部枠11aはトレイ15P(15) の下方にあって点線で示されているが、トレイ15P(15)の一部は破断して 図示し支持フレーム21が実線で示されるようにしている。ここで、下部枠11 a,11a…で囲繞されたの中心部は空間部12が形成されている。リフタ装置 20の支持フレーム21は平面視、ほぼ長方形状をなしており、搬器10の下部 枠11a,11a…で囲繞された領域の空間部12内を上下に移動可能に配設さ れている。また、図4において入出庫室6の前面と外部との間に自動車の入出庫 通路となるべき入出庫口8が設けられている。
【0021】 次に、入出庫室6の下部のリフタ装置20には、荷重検出手段50としては支 持フレーム21に複数の荷重検出器51,51,51,51を設けており、この 荷重検出器51,51,51,51上にトレイ15の荷重が載荷されるようにな っている。荷重検出器51,51,51,51としては、例えば抵抗線歪計式の ロードセル等を用い、単数または複数の検出器の検出した荷重の合計に対応した 荷重信号slを出力する。
【0022】 図5は、信号の伝送関係を示したブロック図である。図において、荷重検出手 段50における荷重検出器51,51,51,51の検出結果は合算されて荷重 信号slとして判別手段52に出力される。判別手段52においては、予め定め た許容の自動車重量に対応した許容限界値VLを登録しておき、荷重信号slを 前記の許容限界値VLと比較判別して判別信号sjを出力し、必要な安全措置を とらせるようにしている。
【0023】 このような配設関係及び信号伝送関係に構成された本装置において、次に作用 ないし動作について説明する。該自動循環式駐車装置1に入庫を行う場合、図1 などを用いて既述の通り、搬器10のトレイ15、例えば15P(15)を入出 庫室6に呼び出し自動車を進入させる。自動車の運転者が外部に退出した後、リ フタ装置20の電動シリンダ23,23,23,23に通電すると該電動シリン ダ23,23,23,23の伸縮ロッド24,24,24,24は伸延し、図3 に示したように支持フレーム21は上昇し、よってトレイ15P(15)は搬器 10の下部枠11aとは間隙27を有してこれと離れ、リフタ装置20側の荷重 検出器51,51,51,51上に支承される。
【0024】 こうして自動車重量が荷重検出器51,51,51,51によって検出され、 自動車重量に比例した荷重信号slが出力され判別手段52に送出される。一方 、荷重検出ないし秤量が終了した後には、電動シリンダ23,23,23,23 の伸縮ロッド24,24,24,24は短縮させて、トレイ15P(15)を再 び搬器10側に返還、移載する。
【0025】 図6は、本装置の荷重検出の処理過程を示すフロー図である。図における処理 の流れにおいて荷重検出手段50の荷重検出器51,51,51,51は自動車 重量に比例した荷重信号slを判別手段52に送出する。次に判別手段52にお いては、入力された荷重信号slを許容限界値VLと比較する。該、許容限界値 VLは、この駐車装置に入庫を許容すべき自動車荷重ないし重量の許容限界値を 予め設定したものである。
【0026】 ここで、荷重信号slの値と許容限界値VLとを比較して、もし、sl<VL であれば自動車重量は許容限度内であると見做して、自動車の格納を許容する。 しかし、比較の結果がsl>VLであれば自動車の重量が許容限度を超えている ものと見做して判別信号sjが出力される。判別信号sjによって図5の如く、 スイッチ53を開き、必要な安全措置として、例えば音響、音声又は色灯などに よる警報、または駐車装置の運転起動ができないように運転回路をインターロッ クする等、の措置によりにより安全を図ることができる。
【0027】 (実施例2) 本実施例においては、前記実施例1の場合と同様に垂直循環式駐車装置であっ て、但し、リフタ装置には旋回装置を具えてなるものについて記載する。これは 請求項2に記載されたものに応当している。
【0028】 本実施例における、荷重検出安全装置を適用する垂直循環式駐車装置の全体構 成はリフタ装置30の部分の構成を除いて、先の図1に示したものと基本的に均 等であり、本実施例においても前記図1に示したものと構成、機能が均等な部材 については同一の符号を付与している。
【0029】 図7は、入出庫室6付近におけるリフタ装置30の構成を示したものである。 入出庫室6の下方にはピット9aがあり、更にこれより下方に下部ピット9bが 掘設されている。即ち、下部ピット9bの底面に基礎フレーム35を碇着し、こ こにリフタ装置30を構成している。リフタ装置30の昇降機構のためのアクチ ュエータ32としては電動力により伸縮ロッドが伸縮するパワーシリダ、ないし 電動シリンダを用いた場合を示している。即ち、複数の電動シリンダ33,33 ,33,33を基礎フレーム35上に立設し、これより上方にに伸縮摺動する伸 縮ロッド34,34,34,34で、枠体をなした昇降台枠41を支持するよう にされており、前記の伸縮ロッド34,34,34,34の伸延、短縮によって 昇降台枠41は所定の範囲内において昇降動作する。昇降台枠41上には旋回装 置40が搭載されている。旋回装置40には、旋回台軸受等として知られている ものが利用可能で、このような旋回台軸受の下半部である固定側40fは昇降台 枠41上に固着されており、上半部である旋回側40rは電動機によって先の固 定側40fとは相対回動するように構成されている。この旋回装置40の旋回側 40rの上方には枠体である支持フレーム31が固着されており、従って旋回側 40rの回動と共に旋回動作する。
【0030】 支持フレーム31には前記の実施例の場合と同様に荷重検出手段50として複 数の荷重検出器51,51,51,51を具え、これを介してトレイ15P(1 5)を支承するようになっている。荷重検出手段50からは先の実施例1の場合 と同様に、荷重信号slが出力され前記の実施例の場合と同様に安全措置がとら れるようになされている。
【0031】 このような構成の本実施例の装置において、動作ないし作用は次の通りである 。まづ、垂直循環式駐車装置1の本体部の動作は、先の実施例1の動作と均等で 、トレイ15P(15)は搬器10に支承されて循環移動し、図7のように、搬 器10は入出庫室6のピット9aよりやや上方位置に停止し、入庫すべき自動車 受入れ態勢となる。入庫すべき自動車は搬器10のトレイ15P(15)上に進 入し、定位置に停止させたのち、該自動車の運転者は降車してピット9a及び床 面7を経て外部に退出する。自動車の運転者が退出した後にリフタ装置30の電 動シリンダ33,33,33,33に通電すると該電動シリンダ33,33,3 3,33の伸縮ロッド34,34,34,34は上方に伸延し、図8に示したよ うに支持フレーム31が上昇し、よってトレイ15P(15)は搬器10の下部 枠11aから離れて、リフタ装置30側の荷重検出器51,51,51,51上 に受け渡され、かつ、トレイ15P(15)と搬器10の下部枠11aとは離隔 して間隙37が形成される。
【0032】 ここで荷重検出手段50の荷重検出器51,51,51,51による検出と、 これに基づいた一連の動作が行われ、この動作については先の実施例1において 説明したものと全く均等に作用し、同様に安全措置が行われる。
【0033】 この、荷重検出手段50による前記の検出、及び判別装置52による判別とに よって自動車の重量が許容限度以内であると判別されれば、次に旋回装置32に よる旋回が行われる。旋回装置40の固定側40fは昇降台枠41に固設され、 電動力により旋回側40rが回動すると、これと共に昇降台枠41が回動し、荷 重検出器51,51,51,51に支持されている積車のトレイ15P(15) も旋回する。図8はトレイ15P(15)が図7の状態から90度、旋回した状 態を示している。更に、旋回装置40は90度、旋回し、自動車は180度、方 向転換する。
【0034】 次には、電動シリンダ33,33,33,33の伸縮ロッド34,34,34 ,34を短縮させると、トレイ15P(15)が180度転向している点を除け ば、正面視の状態は図7と均等となり、搬器10の下部枠11aと支持フレーム 31との間には間隙36が形成され、次の搬器10,10…の循環運転可能の状 態となる。
【0035】
【考案の効果】 機械式駐車装置には各種の方式があるが、何れの方式においても、その設計計 画時から、格納すべき自動車の寸度、重量等を予め設定して、これに対応した容 量が定められている。従って、定められた、自動車の寸度、重量を正しく遵守す ることは、駐車装置の安全確保の必要条件である。しかしながら、従来から収容 自動車の寸度に関しては、入庫受入時に光電スイッチ等を用いた自動車の車長検 出装置や車高検出装置を設けて所定限度を超える自動車は排除することが一般的 に行われてきた。しかしながら、自動車重量に関しては従来から検出が行われて おらず、駐車装置の管理者が自動車車種を判別して重量を推定し入庫の可否を判 断するようにされていた。
【0036】 しかし、小型の貨物自動車や、または、近時、増加しているヴァン形式の自動 車の場合には積荷の有無や多少によって全体重量は相当に異なり、車種判別のみ では実重量は不明であり、過荷重の自動車が看過されて収納されるということも しばしば生じていた。各種の駐車装置のうちには、垂直循環式駐車装置と称され る一群があるが、これらは特に自動車荷重が直接にチェンに懸垂負荷されて昇降 動作を行うものであるから、前記のような過荷重は特に好ましくなく、避けるべ きものである。
【0037】 本装置は、垂直循環式駐車装置において、簡単な装置を用いて自動車の入庫の 前に自動車重量を検出して、該自動車の受入の可否を判別するようにしたもので 、旋回装置を具えた場合等にも広く応用が可能のものである。
【0038】 本考案の垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置を用いることによって、駐車 装置の安全運転に寄与し、かつ、駐車装置の長寿命利用を図ることができる効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における垂直循環式駐車装置の荷重検
出安全装置を具えた垂直循環式駐車装置の全体を示す正
面図。
【図2】実施例1における垂直循環式駐車装置の入出庫
室付近におけるリフタ装置を示す正面図。
【図3】実施例1における垂直循環式駐車装置の入出庫
室付近におけるリフタ装置を示す正面図。
【図4】実施例1における垂直循環式駐車装置の入出庫
室付近におけるトレイとリフタ装置との関係を示す平面
図。
【図5】荷重検出手段と判別手段の信号伝送関係を示す
ブロック図。
【図6】荷重検出手段と判別手段との処理の流れを示す
フロー図。
【図7】実施例2における垂直循環式駐車装置の入出庫
室付近におけるリフタ装置と旋回装置とを示す正面図。
【図8】実施例2における垂直循環式駐車装置の入出庫
室付近におけるリフタ装置と旋回装置とを示す正面図。
【符号の説明】
1 垂直循環式駐車装置 2 構造体 3,4 スプロケット車 5 チェン 5a チェンアーム 6 入出庫室 7 床面 8 入出庫口 9a ピット 9b 下部ピット 10 搬器 11 搬器枠 11a 下部枠 12 空間部 15,15P トレイ 16 踏面部 17 側縁部 18 中間部 20 リフタ装置 21 支持フレーム 22 アクチュエータ 23 電動シリンダ 24 伸縮ロッド 25 基礎フレーム 26 間隙 27 間隙 30 リフタ装置 31 支持フレーム 32 アクチュエータ 33 電動シリンダ 34 伸縮ロッド 35 基礎フレーム 36 間隙 37 間隙 40 旋回装置 40r 旋回側 40f 固定側 41 昇降台枠 50 荷重検出手段 51 荷重検出器 52 判別手段 53 スイッチ sl 荷重信号 sj 判別信号 VL 許容限界値

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下の位置に枢設されたスプロケット車間
    にチェンを巻回し、前記チェンには所定の間隔ごとに懸
    架された搬器と、前記搬器に脱着可能に支承されたトレ
    イとを用いて入出庫位置において前記トレイに自動車を
    受入れ、前記搬器で自動車を搬送、及び格納する垂直循
    環式駐車装置において、 前記入出庫位置付近には前記搬器との間で前記トレイの
    受渡しを行い前記トレイを昇降支持するリフタ装置を設
    けると共に、 前記リフタ装置に設けられ自動車の荷重を検出して荷重
    信号を出力する荷重検出手段と、 前記荷重信号に基づいて自動車の重量を判別する判別手
    段と、を具えてなる垂直循環式駐車装置の荷重検出安全
    装置。
  2. 【請求項2】前記リフタ装置には前記トレイを旋回する
    ための旋回装置を具えたものである前記請求項1に記載
    の垂直循環式駐車装置の荷重検出安全装置。
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