JPH0678140U - 倍力装置のキー部材打音防止装置 - Google Patents
倍力装置のキー部材打音防止装置Info
- Publication number
- JPH0678140U JPH0678140U JP2683693U JP2683693U JPH0678140U JP H0678140 U JPH0678140 U JP H0678140U JP 2683693 U JP2683693 U JP 2683693U JP 2683693 U JP2683693 U JP 2683693U JP H0678140 U JPH0678140 U JP H0678140U
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- Japan
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- valve
- booster
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- Pending
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 倍力装置のリヤシェル2に半径方向内方に突
出する位置決め用突起2bを設け、バルブボデイ3の末
端筒状部3aとリヤシェル2との間をシールするシール
部材4を上記突起2bに跨がらせて取付ける。これによ
りシール部材4の軸方向両端部は突起2bの両側に位置
するようになり、倍力装置の非作動時にキー部材23を
上記シール部材4に当接させる。 【効果】 上記キー部材23は弾性体からなるシール部
材4に当接するので、その当接時の打音を防止すること
ができ、したがって従来、キー部材23に取付けていた
打音防止用の弾性体を省略することができる。
出する位置決め用突起2bを設け、バルブボデイ3の末
端筒状部3aとリヤシェル2との間をシールするシール
部材4を上記突起2bに跨がらせて取付ける。これによ
りシール部材4の軸方向両端部は突起2bの両側に位置
するようになり、倍力装置の非作動時にキー部材23を
上記シール部材4に当接させる。 【効果】 上記キー部材23は弾性体からなるシール部
材4に当接するので、その当接時の打音を防止すること
ができ、したがって従来、キー部材23に取付けていた
打音防止用の弾性体を省略することができる。
Description
本考案は自動車のブレーキ等に用いられる倍力装置に関し、より詳しくは、キ ー部材がシェルの内壁面に当接する際の打音を防止するための倍力装置のキー部 材打音防止装置に関する。
従来一般に、倍力装置は、シェル内に摺動自在に配設し、末端筒状部をシェル の開口から軸方向リヤ側に突出させたバルブボデイと、このバルブボデイの末端 筒状部と上記シェルとの間に設けたシール部材と、上記バルブボデイ内に収容さ れて流体通路を開閉制御する弁機構と、この弁機構を構成する弁プランジャに連 動する入力軸と、上記バルブボデイにその軸方向に一定範囲進退動可能に設けら れ、倍力装置の非作動時に上記シェルの内壁に当接してバルブボデイに対して相 対的に前進した位置に弁プランジャを保持するキー部材とを備えている。 上述した倍力装置では、倍力装置の非作動時には、上記キー部材をシェルの内 壁に当接させて該キー部材をバルブボデイに対して相対的に前進させ、該キー部 材の前進によりこれに連動する弁プランジャを前進位置に保持して、次の入力軸 の前進時に該入力軸にロスストロークを生じさせることなく直ちに弁機構の流路 を切換えさせ、速やかに倍力装置を作動させることができるようになっている。
この種の倍力装置においては、上記キー部材がシェルの内壁に当接する際に打 音が発生するため、従来はキー部材のシェルの内壁に当接する部分に弾性体を取 付けてその打音の発生を防止していたが、弾性体を必要とする分コストが増大し 、しかも弾性体をキー部材に設ける作業が煩雑となっていた。 本考案はそのような事情に鑑み、キー部材に弾性体を設けることなく打音を防 止することができる倍力装置のキー部材打音防止装置を提供するものである。
すなわち本考案は、上述した構成を有する倍力装置において、上記シェルに半 径方向内方に突出する位置決め用突起を設けるとともに、上記シール部材の外周 部を上記突起に跨がらせて取付けて該シール部材の軸方向両端部を上記突起の両 側に位置させ、さらに倍力装置の非作動時に上記キー部材を上記シール部材に当 接させるようにしたものである。
上記構成によれば、倍力装置が作動状態から非作動状態に移行してキー部材が 後退された際には、該キー部材は、バルブボデイの末端筒状部と上記シェルとの 間をシールするために設けたシール部材に当接してその後退が停止されるので、 上記シール部材によって打音が防止される。したがって従来必要であった弾性体 を省略することができるので、倍力装置を安価に製造することができるようにな る。
【実施例】 以下図示実施例について本考案を説明すると、図1において、 フロントシェル1とリヤシェル2とで構成した密封容器内にバルブボデイ3を軸 方向に進退動自在に設けてあり、このバルブボデイ3の末端筒状部3aをリヤシ ェル2の開口から軸方向リヤ側に突出させるとともに、バルブボデイ3の末端筒 状部3aとリヤシェル2との間にシール部材4を設けてその部分をシールしてい る。 上記バルブボデイ3にはパワーピストン5を連結してあり、このパワーピスト ン5の後面にダイヤフラム6を張設することにより該ダイヤフラム6の前後に定 圧室Aと変圧室Bを形成している。 上記バルブボデイ3内には弁機構7を収容してあり、該弁機構7は、バルブボ デイ3に形成した環状の第1弁座8と、この環状の第1弁座8よりも内側で上記 バルブボデイ3に摺動自在に設けた弁プランジャ9と、この弁プランジャ9の右 端部に形成した環状の第2弁座10と、さらに両弁座に図1の右方からばね11 によって着座される弁体12とを備えている。 上記第1弁座8と弁体12とが接触する環状のシート部よりも外周側の空間は 、バルブボデイ3に形成した定圧通路13を介して上記定圧室Aに連通させてあ り、該定圧室Aはフロントシェル1に取付けた負圧導入管14を介して図示しな いインテークマニホールドに連通させている。 また上記第1弁座8と弁体12とが接触する環状のシート部よりも内周側で、 第2弁座10と弁体12とが接触する環状のシート部よりも外周側部分、すなわ ち内外の環状シート部の中間部分の空間は、バルブボデイ3に形成した半径方向 の変圧通路15を介して変圧室Bに連通させている。 さらに、上記第2弁座10と弁体12とが接触する内側の環状シート部よりも 内周側の空間は、バルブボデイ3の末端筒状部内に設けたフィルタ16を介して 大気に連通させている。 上記バルブボデイ3に摺動自在に設けた弁プランジャ9の右端部は、図示しな いブレーキペダルに連動させた入力軸17に連結してあり、また弁プランジャ9 の左端側にプランジャプレート18およびリアクションディスク19を順次配置 している。上記リアクションディスク19はプッシュロッド20の右端部の基部 内に収容してあり、該プッシュロッド20の左端部は、シール部材21を介して フロントシェル1の軸部から摺動自在に外部に突出させて図示しないマスターシ リンダのピストンに連動させている。また、上記バルブボデイ3は、リターンス プリング22によって通常は図示非作動位置に保持している。 上記弁プランジャ9がバルブボデイ3から抜出るのを防止するキー部材23は 、バルブボデイ3と弁プランジャ9とのそれぞれに対して所定範囲摺動可能にな っており、かつブレーキ倍力装置の非作動状態では、以下に詳述するように、上 記キー部材23を上記シール部材4に当接させている。この状態ではキー部材2 3は弁プランジャ9をバルブボデイ3に対して前進させて第2弁座10に着座し た弁体12を第1弁座8に近接させており、この状態からブレーキペダルが踏込 まれて入力軸17および弁プランジャ9が前進作動された際には、直ちに上記弁 機構7による流体回路の切換え動作が得られるようにしている。 然して、図2に示すように、上記リヤシェル2の軸部にリヤ側に伸びる筒状部 2aを形成するとともに、この筒状部2aのリヤ側端部を半径方向内方に屈曲さ せてリヤシェル2の半径方向内方に突出する位置決め用突起2bを設けている。 そして上記シール部材4の外周部を上記突起2bに跨がらせることにより、該シ ール部材4を上記突起2bで固定するとともに、該シール部材4の軸方向両端部 を上記突起2bの両側に位置させ、ブレーキ倍力装置の非作動時には、上記キー 部材23を上記シール部材4の左端面に当接させるようにしている。 上記筒状部2aの外周には段付筒状部材24の左端大径部24aを嵌装固定し てあり、この段付筒状部材24は上記左端大径部24aの右側に順次形成した中 径部24b、小径部24cおよび拡径部24dとを備えている。そして上記シー ル部材4を中径部24bの内周面で支持させ、また小径部24cの外周にダスト カバー25の右端部を取付けている。 以上の構成において、図示しないブレーキペダルが踏込まれて入力軸17およ び弁プランジャ9が左行されると、弁体12が第1弁座8に着座して上記変圧室 Bと定圧室A間の連通を遮断するとともに、弁体12が弁プランジャ9の第2弁 座10から離座して大気と変圧室Bとを連通させる。これにより大気が上記変圧 室B内に供給され、パワーピストン5の前後の圧力差によりパワーピストン5お よびバルブボデイ3がリターンスプリング22の弾撥力に抗して前進され、ブレ ーキ作用が行なわれる。 また、図示しないブレーキペダルの踏込みを解放して入力軸17および弁プラ ンジャ9が右行されると、弁プランジャ9の第2弁座10が弁体12に着座して 変圧室Bと大気との連通を遮断するとともに、弁体12が第1弁座8から離座し て変圧室Bを定圧室Aに連通させるので、パワーピストン5はリターンスプリン グ22によって元の非作動位置に復帰されるようになる。 そして上記パワーピストン5の後退によってキー部材23がシール部材4に当 接すると、これに連動する弁プランジャ9の後退が停止する。この際、上記キー 部材23は弾性体からなるシール部材4に当接するので、打音が発生することが 防止される。他方、バルブボデイ3の後退は継続し、やがてシール部材4に当接 して後退が規制されたキー部材23にバルブボデイ3が当接すると、該バルブボ デイの後退も停止される。 この状態では、前述したようにキー部材23は弁プランジャ9をバルブボデイ 3に対して相対的に前進させて第2弁座10に着座した弁体12を第1弁座8に 近接させるので、次にブレーキペダルが踏込まれて入力軸17および弁プランジ ャ9が前進された際には、直ちに上記弁機構7による流体回路の切換え動作が得 られるようになる。 図3は本考案の他の実施例を示したもので、本実施例ではリヤシェル102の 軸部に一体に筒状大径部102aを形成するとともに、この大径部102aのリ ヤ側を半径方向内方に湾曲させた後、これを折返してリヤシェル102の半径方 向内方に突出する位置決め用突起102bを形成している。そしてこの突起10 2bから筒状小径部102cおよび拡径部102dを一体に形成し、上記小径部 102cの外周にダストカバー125の右端部を取付けている。 そして本実施例においても、バルブボデイ103の末端筒状部103aとリヤ シェル102との間をシールするシール部材104の外周部を上記突起102b に跨がらせることにより、該シール部材104を上記突起102bで固定すると ともに、該シール部材104の軸方向両端部を上記突起102bの両側に位置さ せ、ブレーキ倍力装置の非作動時には、キー部材123を上記シール部材104 の左端面に当接させるようにしている。 このような構成を有する本実施例においても、上述の実施例と同様の作用効果 を得ることができる。
以上のように、本考案においては、バルブボデイの末端筒状部とシェルとの間 をシールするために必要なシール部材にキー部材を当接させてその打音を防止す るようにしているので、従来キー部材に取付けていた弾性体を省略することがで きるとともに、その弾性体の組付け作業を省略することができ、したがって従来 に比較してコストを低減できるいう効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】第2図は図1の要部の拡大断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部の拡大断面図。
1、101…フロントシェル 2、102
…リヤシェル 2b、102b…突起 3、1
03…バルブボデイ 3a、103a…末端筒状部 4、1
04…シール部材 7…弁機構 9…弁プラ
ンジャ 17…入力軸 23、123…キー
部材 25、125…ダストカバー
…リヤシェル 2b、102b…突起 3、1
03…バルブボデイ 3a、103a…末端筒状部 4、1
04…シール部材 7…弁機構 9…弁プラ
ンジャ 17…入力軸 23、123…キー
部材 25、125…ダストカバー
Claims (1)
- 【請求項1】 シェル内に摺動自在に配設し、末端筒状
部をシェルの開口から軸方向リヤ側に突出させたバルブ
ボデイと、このバルブボデイの末端筒状部と上記シェル
との間に設けたシール部材と、上記バルブボデイ内に収
容されて流体通路を開閉制御する弁機構と、この弁機構
を構成する弁プランジャに連動する入力軸と、上記バル
ブボデイにその軸方向に一定範囲進退動可能に設けら
れ、倍力装置の非作動時に上記シェルの内壁に当接して
バルブボデイに対して相対的に前進した位置に弁プラン
ジャを保持するキー部材とを備えた倍力装置において、 上記シェルに半径方向内方に突出する位置決め用突起を
設けるとともに、上記シール部材の外周部を上記突起に
跨がらせて取付けて該シール部材の軸方向両端部を上記
突起の両側に位置させ、さらに倍力装置の非作動時に上
記キー部材を上記シール部材に当接させたことを特徴と
する倍力装置のキー部材打音防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2683693U JPH0678140U (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 倍力装置のキー部材打音防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2683693U JPH0678140U (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 倍力装置のキー部材打音防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678140U true JPH0678140U (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=12204358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2683693U Pending JPH0678140U (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 倍力装置のキー部材打音防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0678140U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011131696A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nissin Kogyo Co Ltd | 負圧ブースタ |
JP2015013609A (ja) * | 2013-07-08 | 2015-01-22 | ボッシュ株式会社 | 負圧倍力装置及びこれを用いたブレーキシステム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6080963A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-05-08 | アルフレッド・テヴェス・ゲーエムベーハー | バキユ−ムブレ−キ用パワ−ブ−スタ |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP2683693U patent/JPH0678140U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6080963A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-05-08 | アルフレッド・テヴェス・ゲーエムベーハー | バキユ−ムブレ−キ用パワ−ブ−スタ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011131696A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Nissin Kogyo Co Ltd | 負圧ブースタ |
JP2015013609A (ja) * | 2013-07-08 | 2015-01-22 | ボッシュ株式会社 | 負圧倍力装置及びこれを用いたブレーキシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980722 |