JP3531330B2 - 自動ブレーキ倍力装置 - Google Patents
自動ブレーキ倍力装置Info
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- JP3531330B2 JP3531330B2 JP02198396A JP2198396A JP3531330B2 JP 3531330 B2 JP3531330 B2 JP 3531330B2 JP 02198396 A JP02198396 A JP 02198396A JP 2198396 A JP2198396 A JP 2198396A JP 3531330 B2 JP3531330 B2 JP 3531330B2
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- JP
- Japan
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- valve
- variable pressure
- valve body
- pressure passage
- brake booster
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは、自動ブレーキとしての機能を有する
自動ブレーキ倍力装置に関する。
し、より詳しくは、自動ブレーキとしての機能を有する
自動ブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイの外周部に設けたパワーピストンと、このパワーピ
ストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブ
ボデイ内に設けた弁機構と、上記定圧室と弁機構とを連
通する定圧通路と、上記変圧室と弁機構とを連通する変
圧通路と、上記弁機構を構成する弁プランジャを進退動
させて上記各通路の連通状態を切換える入力軸とを備え
ている。また上記構成を有するブレーキ倍力装置におい
て、上記弁機構を構成する真空弁座又は大気弁座を進退
動可能に設け、かつ該弁座にこれを進退動させるソレノ
イドを連動させたものも知られている(特開平4−26
2958号公報)。かかる構成を有する自動ブレーキ倍
力装置によれば、上記ソレノイドを励磁することにより
上記真空弁座と弁体と着座させて真空弁を閉じさせると
ともに、弁体を大気弁座から離座させて大気弁を開かせ
ることができるので、ブレーキペダルが踏み込まれなく
てもブレーキ作動を行なわせることができる。
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイの外周部に設けたパワーピストンと、このパワーピ
ストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブ
ボデイ内に設けた弁機構と、上記定圧室と弁機構とを連
通する定圧通路と、上記変圧室と弁機構とを連通する変
圧通路と、上記弁機構を構成する弁プランジャを進退動
させて上記各通路の連通状態を切換える入力軸とを備え
ている。また上記構成を有するブレーキ倍力装置におい
て、上記弁機構を構成する真空弁座又は大気弁座を進退
動可能に設け、かつ該弁座にこれを進退動させるソレノ
イドを連動させたものも知られている(特開平4−26
2958号公報)。かかる構成を有する自動ブレーキ倍
力装置によれば、上記ソレノイドを励磁することにより
上記真空弁座と弁体と着座させて真空弁を閉じさせると
ともに、弁体を大気弁座から離座させて大気弁を開かせ
ることができるので、ブレーキペダルが踏み込まれなく
てもブレーキ作動を行なわせることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
を有する自動ブレーキ倍力装置においては、上記ソレノ
イドと弁機構とを連動させる必要があり、狭いスペース
にソレノイドと弁機構との連動手段を設けることが困難
であった。本発明はそのような事情に鑑み、自動ブレー
キ倍力装置を構成する部材と上記弁機構とを可及的に別
個に構成し、自動ブレーキ倍力装置を構成する部材を相
対的に容易にブレーキ倍力装置に組込むことができるよ
うにしたものである。
を有する自動ブレーキ倍力装置においては、上記ソレノ
イドと弁機構とを連動させる必要があり、狭いスペース
にソレノイドと弁機構との連動手段を設けることが困難
であった。本発明はそのような事情に鑑み、自動ブレー
キ倍力装置を構成する部材と上記弁機構とを可及的に別
個に構成し、自動ブレーキ倍力装置を構成する部材を相
対的に容易にブレーキ倍力装置に組込むことができるよ
うにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、シェ
ル内に移動自在に嵌合したバルブボデイと、このバルブ
ボデイの外周部に設けたパワーピストンと、このパワー
ピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バル
ブボデイ内に設けた弁機構と、上記定圧室と弁機構とを
連通する定圧通路と、上記変圧室と弁機構とを連通する
変圧通路と、上記弁機構を構成する弁プランジャを進退
動させて上記各通路の連通状態を切換える入力軸と、上
記入力軸の操作がなくても倍力作用を可能とするアクチ
ュエータとを備えた自動ブレーキ倍力装置において、上
記バルブボデイの外周にアウターボデイを摺動自在に設
け、上記アクチュエータは当該アウターボディを進退動
させて上記変圧通路とは別に形成された第2変圧通路を
開閉し、アクチュエータの作動時は当該第2変圧通路を
介して大気を上記変圧室に導入させることを特徴とする
ものである。
ル内に移動自在に嵌合したバルブボデイと、このバルブ
ボデイの外周部に設けたパワーピストンと、このパワー
ピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バル
ブボデイ内に設けた弁機構と、上記定圧室と弁機構とを
連通する定圧通路と、上記変圧室と弁機構とを連通する
変圧通路と、上記弁機構を構成する弁プランジャを進退
動させて上記各通路の連通状態を切換える入力軸と、上
記入力軸の操作がなくても倍力作用を可能とするアクチ
ュエータとを備えた自動ブレーキ倍力装置において、上
記バルブボデイの外周にアウターボデイを摺動自在に設
け、上記アクチュエータは当該アウターボディを進退動
させて上記変圧通路とは別に形成された第2変圧通路を
開閉し、アクチュエータの作動時は当該第2変圧通路を
介して大気を上記変圧室に導入させることを特徴とする
ものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、非作動時において、この状
態のままブレーキ倍力装置が作動された際には、弁機構
が作動されることにより、従来と同様にして倍力作用が
行なわれる。他方、上記アクチエータによりアウターボ
デイを作動させれば、第2真空弁が閉じられるので定圧
室と変圧室との連通が遮断され、かつ第2大気弁が開か
れるので第2変圧通路を介して大気が変圧室に導入され
て、倍力作用が行なわれる。
態のままブレーキ倍力装置が作動された際には、弁機構
が作動されることにより、従来と同様にして倍力作用が
行なわれる。他方、上記アクチエータによりアウターボ
デイを作動させれば、第2真空弁が閉じられるので定圧
室と変圧室との連通が遮断され、かつ第2大気弁が開か
れるので第2変圧通路を介して大気が変圧室に導入され
て、倍力作用が行なわれる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、シェル1内に概略筒状のバルブボデ
イ2を摺動自在に設けてあり、かつバルブボデイ2のリ
ヤ側に形成した筒状部2aに筒状のアウターボデイ3
を、後に詳述するように一定の範囲だけ軸方向に摺動で
きるように設けている。そして上記アウターボデイ3の
外周面をシール部材4により気密を保ってシェル1の外
部に突出させている。上記バルブボデイ2の外周部には
パワーピストン11を設けてあり、このパワーピストン
11の背面にダイアフラム12を張設して、パワーピス
トン11の前後にそれぞれ定圧室Aと変圧室Bとを形成
している。そして上記バルブボデイ2の筒状部2a内に
弁機構13を収納してあり、この弁機構13によって定
圧室A、変圧室Bおよび大気との間の流体回路を切り換
えることができるようにしている。
と、図1において、シェル1内に概略筒状のバルブボデ
イ2を摺動自在に設けてあり、かつバルブボデイ2のリ
ヤ側に形成した筒状部2aに筒状のアウターボデイ3
を、後に詳述するように一定の範囲だけ軸方向に摺動で
きるように設けている。そして上記アウターボデイ3の
外周面をシール部材4により気密を保ってシェル1の外
部に突出させている。上記バルブボデイ2の外周部には
パワーピストン11を設けてあり、このパワーピストン
11の背面にダイアフラム12を張設して、パワーピス
トン11の前後にそれぞれ定圧室Aと変圧室Bとを形成
している。そして上記バルブボデイ2の筒状部2a内に
弁機構13を収納してあり、この弁機構13によって定
圧室A、変圧室Bおよび大気との間の流体回路を切り換
えることができるようにしている。
【0007】上記弁機構13は、バルブボデイ2内に摺
動自在に嵌合した弁プランジャ14と、この弁プランジ
ャ14に形成した環状の大気弁座15aと、この大気弁
座15aを囲んで上記バルブボデイ2に形成した環状の
真空弁座16aと、さらに両弁座15a、16aに図1
の右方からポペットリターンスプリング17の弾撥力に
よって着座する弁体18とを備えている。上記弁プラン
ジャ14の右端部に図示しないブレーキペダルに連動さ
せた入力軸19を連結してあり、上記弁機構13は入力
軸19に連動して作動されるようになっている。そして
この弁機構13は、通常はバルブリターンスプリング2
0によって図示非作動状態に保持されている。上記真空
弁座16aと弁体18とから構成される真空弁16の外
周側の空間は、バルブボデイ2に形成した概略軸方向の
定圧通路21を介して定圧室Aに連通させてあり、この
定圧室A内には常時負圧が導入されるようになってい
る。他方、上記真空弁16よりも内周側で、大気弁座1
5aと弁体18とから構成される大気弁15よりも外周
側の空間は、バルブボデイ2に形成した半径方向の通路
22aとアウターボデイ3に形成した貫通孔22bとか
らなる変圧通路22を介して変圧室Bに連通させてい
る。そしてさらに、上記大気弁15よりも内周側の空間
は、バルブボデイ2の筒状部2aの内周面と入力軸19
の外周面との間隙に形成した圧力通路23と、該圧力通
路23に設けたフィルタ24と、上記アウターボデイ3
を覆うダストカバー25に設けた多数の貫通孔25a
と、さらに該貫通孔25aに設けたフィルタ26とを介
して大気に連通させている。
動自在に嵌合した弁プランジャ14と、この弁プランジ
ャ14に形成した環状の大気弁座15aと、この大気弁
座15aを囲んで上記バルブボデイ2に形成した環状の
真空弁座16aと、さらに両弁座15a、16aに図1
の右方からポペットリターンスプリング17の弾撥力に
よって着座する弁体18とを備えている。上記弁プラン
ジャ14の右端部に図示しないブレーキペダルに連動さ
せた入力軸19を連結してあり、上記弁機構13は入力
軸19に連動して作動されるようになっている。そして
この弁機構13は、通常はバルブリターンスプリング2
0によって図示非作動状態に保持されている。上記真空
弁座16aと弁体18とから構成される真空弁16の外
周側の空間は、バルブボデイ2に形成した概略軸方向の
定圧通路21を介して定圧室Aに連通させてあり、この
定圧室A内には常時負圧が導入されるようになってい
る。他方、上記真空弁16よりも内周側で、大気弁座1
5aと弁体18とから構成される大気弁15よりも外周
側の空間は、バルブボデイ2に形成した半径方向の通路
22aとアウターボデイ3に形成した貫通孔22bとか
らなる変圧通路22を介して変圧室Bに連通させてい
る。そしてさらに、上記大気弁15よりも内周側の空間
は、バルブボデイ2の筒状部2aの内周面と入力軸19
の外周面との間隙に形成した圧力通路23と、該圧力通
路23に設けたフィルタ24と、上記アウターボデイ3
を覆うダストカバー25に設けた多数の貫通孔25a
と、さらに該貫通孔25aに設けたフィルタ26とを介
して大気に連通させている。
【0008】上記バルブボデイ2に形成した半径方向の
変圧通路22内には二股状のキー部材31を遊嵌貫通さ
せて該キー部材31をバルブボデイ2の軸方向に所要量
だけ変位可能に設けてあり、かつこのキー部材31を上
記弁プランジャ14に股がらせて該弁プランジャ14に
形成した環状溝14a内に係合させている。上記キー部
材31のバルブボデイ2から突出した端部は、図示非作
動状態ではシェル1の内壁面に当接するようになってお
り、従来周知のように、それによって次の入力軸19の
前進時に直ちに弁機構13の流路が切換えられるように
している。また、上記弁プランジャ14の左側にはプレ
ートプランジャ32およびリアクションディスク33を
順次配設し、このリアクションディスク33はプッシュ
ロッド34の右端部に形成した凹部内に配設してある。
そして上記プッシュロッド34の左端部を図示しないシ
ール部材を介してフロントシェル1の軸部から摺動自在
に外部に突出させてマスターシリンダのピストンに連動
させている。さらに、上記バルブボデイ6はリターンス
プリング35によって、通常は図示非作動位置に保持し
ている。
変圧通路22内には二股状のキー部材31を遊嵌貫通さ
せて該キー部材31をバルブボデイ2の軸方向に所要量
だけ変位可能に設けてあり、かつこのキー部材31を上
記弁プランジャ14に股がらせて該弁プランジャ14に
形成した環状溝14a内に係合させている。上記キー部
材31のバルブボデイ2から突出した端部は、図示非作
動状態ではシェル1の内壁面に当接するようになってお
り、従来周知のように、それによって次の入力軸19の
前進時に直ちに弁機構13の流路が切換えられるように
している。また、上記弁プランジャ14の左側にはプレ
ートプランジャ32およびリアクションディスク33を
順次配設し、このリアクションディスク33はプッシュ
ロッド34の右端部に形成した凹部内に配設してある。
そして上記プッシュロッド34の左端部を図示しないシ
ール部材を介してフロントシェル1の軸部から摺動自在
に外部に突出させてマスターシリンダのピストンに連動
させている。さらに、上記バルブボデイ6はリターンス
プリング35によって、通常は図示非作動位置に保持し
ている。
【0009】次に、上記アウターボデイ3のリヤ側端部
と該リヤ側端部に対向させて上記バルブボデイ2に形成
した弁座2bとから第2大気弁41を、またアウターボ
デイ3のフロント側端部と該フロント側端部に対向させ
て上記バルブボデイ2に形成した弁座2cとから第2真
空弁42をそれぞれ構成している。上記第2大気弁41
と第2真空弁42とはそれぞれアウターボデイ3の進退
動に応じて開閉作動されるようになっており、アウター
ボデイ3とバルブボデイ2との間に弾装したばね43に
より該アウターボデイ3がリヤ側の摺動端に保持された
非作動時には、上記第2大気弁41が閉じられるととも
に第2真空弁42が開かれ、またアウターボデイ3が上
記ばね43に抗してフロント側の摺動端に保持された作
動時には、上記第2大気弁41が開かれるとともに第2
真空弁42が閉じられるようになっている。上記第2大
気弁41は、アウターボデイ3とバルブボデイ2との間
に形成した第2変圧通路44と大気との間の連通を開閉
するようになっている。この第2変圧通路44は、上記
アウターボデイ3の内周面に形成した軸方向に沿うスプ
ライン状の溝から構成してあり、該第2変圧通路44は
上記変圧通路22に連通されて、常時変圧室Bに連通し
ている。なお、第2変圧通路44のフロント側はアウタ
ーボデイ3に固定したシール部材45によってシールし
てある。他方、上記第2真空弁42は、上記定圧通路2
1の途中を開閉することができるようになっており、こ
れにより第2真空弁42が閉じた状態では、弁機構13
の流路がどのように切換わっても、該弁機構13に負圧
が導入されることがないようにしている。
と該リヤ側端部に対向させて上記バルブボデイ2に形成
した弁座2bとから第2大気弁41を、またアウターボ
デイ3のフロント側端部と該フロント側端部に対向させ
て上記バルブボデイ2に形成した弁座2cとから第2真
空弁42をそれぞれ構成している。上記第2大気弁41
と第2真空弁42とはそれぞれアウターボデイ3の進退
動に応じて開閉作動されるようになっており、アウター
ボデイ3とバルブボデイ2との間に弾装したばね43に
より該アウターボデイ3がリヤ側の摺動端に保持された
非作動時には、上記第2大気弁41が閉じられるととも
に第2真空弁42が開かれ、またアウターボデイ3が上
記ばね43に抗してフロント側の摺動端に保持された作
動時には、上記第2大気弁41が開かれるとともに第2
真空弁42が閉じられるようになっている。上記第2大
気弁41は、アウターボデイ3とバルブボデイ2との間
に形成した第2変圧通路44と大気との間の連通を開閉
するようになっている。この第2変圧通路44は、上記
アウターボデイ3の内周面に形成した軸方向に沿うスプ
ライン状の溝から構成してあり、該第2変圧通路44は
上記変圧通路22に連通されて、常時変圧室Bに連通し
ている。なお、第2変圧通路44のフロント側はアウタ
ーボデイ3に固定したシール部材45によってシールし
てある。他方、上記第2真空弁42は、上記定圧通路2
1の途中を開閉することができるようになっており、こ
れにより第2真空弁42が閉じた状態では、弁機構13
の流路がどのように切換わっても、該弁機構13に負圧
が導入されることがないようにしている。
【0010】上記アウターボデイ3は、アクチエータ5
0によって進退動されるようになっている。このアクチ
エータ50は、上記バルブボデイ2に取付けた筒状ブラ
ケット51に設けたソレノイド52を備えており、該ソ
レノイド52を励磁した際には上記ばね43の弾撥力に
抗してアウターボデイ3を前進端まで移動させることが
できるようになっている。上記ソレノイド52はバルブ
ボデイ2に連結した断面L字形の筒状部材53によって
覆ってあり、上記アウターボデイ3のフロント側端部は
上記筒状部材53内に摺動自在に配置し、かつ筒状部材
53の軸部に設けたシール部材54によって気密を保持
している。
0によって進退動されるようになっている。このアクチ
エータ50は、上記バルブボデイ2に取付けた筒状ブラ
ケット51に設けたソレノイド52を備えており、該ソ
レノイド52を励磁した際には上記ばね43の弾撥力に
抗してアウターボデイ3を前進端まで移動させることが
できるようになっている。上記ソレノイド52はバルブ
ボデイ2に連結した断面L字形の筒状部材53によって
覆ってあり、上記アウターボデイ3のフロント側端部は
上記筒状部材53内に摺動自在に配置し、かつ筒状部材
53の軸部に設けたシール部材54によって気密を保持
している。
【0011】以上の構成において、非作動状態ではソレ
ノイド52は消磁されており、この状態ではアウターボ
デイ3はばね43の弾撥力によってリヤ側の後退端に保
持され、第2大気弁41が閉じるとともに第2真空弁4
2が開いている。また弁機構13の大気弁15は閉じて
おり、真空弁16が開いている。この非作動状態からブ
レーキペダルが踏込まれて入力軸19が前進されると、
弁プランジャ14がバルブボデイ2に対して前進されて
弁機構13の流路が切換えられ、従来周知のように真空
弁16が閉じるとともに大気弁15が開くので、大気は
フィルタ26、24、圧力通路23および変圧通路22
を介して変圧室B内に導入されるようになる。これによ
り変圧室Bと定圧室Aとの間に差圧が発生するので、パ
ワーピストン11が前進されて倍力作用が行なわれる。
ノイド52は消磁されており、この状態ではアウターボ
デイ3はばね43の弾撥力によってリヤ側の後退端に保
持され、第2大気弁41が閉じるとともに第2真空弁4
2が開いている。また弁機構13の大気弁15は閉じて
おり、真空弁16が開いている。この非作動状態からブ
レーキペダルが踏込まれて入力軸19が前進されると、
弁プランジャ14がバルブボデイ2に対して前進されて
弁機構13の流路が切換えられ、従来周知のように真空
弁16が閉じるとともに大気弁15が開くので、大気は
フィルタ26、24、圧力通路23および変圧通路22
を介して変圧室B内に導入されるようになる。これによ
り変圧室Bと定圧室Aとの間に差圧が発生するので、パ
ワーピストン11が前進されて倍力作用が行なわれる。
【0012】これに対し、上記非作動状態からソレノイ
ド52が励磁されるとアウターボデイ3が前進端に移動
され、第2真空弁42が閉じられて定圧室Aと変圧室B
との連通が遮断されるとともに、第2大気弁41が開か
れて大気が第2変圧通路44を介して変圧室B内に供給
されるようになる。これによりブレーキペダルが踏込ま
れなくても自動的にブレーキ倍力装置を作動させること
ができる。また上記ソレノイド52を消磁させれば、ア
ウターボデイ3はばね43により元の非作動位置に復帰
されるので、ブレーキ倍力装置も元の非作動状態に復帰
されるようになる。
ド52が励磁されるとアウターボデイ3が前進端に移動
され、第2真空弁42が閉じられて定圧室Aと変圧室B
との連通が遮断されるとともに、第2大気弁41が開か
れて大気が第2変圧通路44を介して変圧室B内に供給
されるようになる。これによりブレーキペダルが踏込ま
れなくても自動的にブレーキ倍力装置を作動させること
ができる。また上記ソレノイド52を消磁させれば、ア
ウターボデイ3はばね43により元の非作動位置に復帰
されるので、ブレーキ倍力装置も元の非作動状態に復帰
されるようになる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、自動
ブレーキ倍力装置を構成する部材、例えばアウターボデ
イや第2真空弁、第2大気弁、さらにはアウターボデイ
を作動させるためのシリンダやピストンを弁機構とは別
個の部分に配置することができ、それらを弁機構に直接
連動させる必要がないため、相対的に容易にそれら部材
をブレーキ倍力装置に組込むことができるという効果が
得られる。
ブレーキ倍力装置を構成する部材、例えばアウターボデ
イや第2真空弁、第2大気弁、さらにはアウターボデイ
を作動させるためのシリンダやピストンを弁機構とは別
個の部分に配置することができ、それらを弁機構に直接
連動させる必要がないため、相対的に容易にそれら部材
をブレーキ倍力装置に組込むことができるという効果が
得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
1 シェル 2 バルブボデイ 3 ア
ウターボデイ 11 パワーピストン 13 弁機構 14
弁プランジャ 15 大気弁 16 真空弁 19
入力軸 21 定圧通路 22 変圧通路 41
第2大気弁 42 第2大気弁 44 第2変圧通路 50
アクチエータ 52 ソレノイド
ウターボデイ 11 パワーピストン 13 弁機構 14
弁プランジャ 15 大気弁 16 真空弁 19
入力軸 21 定圧通路 22 変圧通路 41
第2大気弁 42 第2大気弁 44 第2変圧通路 50
アクチエータ 52 ソレノイド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 米国特許5437217(US,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60T 13/00 - 13/74
B60T 7/12
Claims (2)
- 【請求項1】 シェル内に移動自在に嵌合したバルブボ
デイと、このバルブボデイの外周部に設けたパワーピス
トンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と
変圧室と、上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、上記
定圧室と弁機構とを連通する定圧通路と、上記変圧室と
弁機構とを連通する変圧通路と、上記弁機構を構成する
弁プランジャを進退動させて上記各通路の連通状態を切
換える入力軸と、上記入力軸の操作がなくても倍力作用
を可能とするアクチュエータとを備えた自動ブレーキ倍
力装置において、 上記バルブボデイの外周にアウターボデイを摺動自在に
設け、上記アクチュエータは当該アウターボディを進退
動させて上記変圧通路とは別に形成された第2変圧通路
を開閉し、アクチュエータの作動時は当該第2変圧通路
を介して大気を上記変圧室に導入させることを特徴とす
る自動ブレーキ倍力装置。 - 【請求項2】 上記第2変圧通路は、アウターボデイと
バルブボデイとの間に形成されるとともに上記変圧室に
連通し、アウターボデイがバルブボデイに対して進退動
されることによってそれぞれ開閉作動され、該アウター
ボデイが一方の摺動端に保持された非作動時に上記第2
変圧通路が大気に連通するのを閉じる第2大気弁と、該
アウターボデイが他方の摺動端に位置された作動時に上
記定圧通路を閉じる第2真空弁とを設けていることを特
徴とする請求項1に記載の自動ブレーキ倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02198396A JP3531330B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動ブレーキ倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02198396A JP3531330B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動ブレーキ倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193784A JPH09193784A (ja) | 1997-07-29 |
JP3531330B2 true JP3531330B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=12070271
Family Applications (1)
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JP02198396A Expired - Fee Related JP3531330B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動ブレーキ倍力装置 |
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-
1996
- 1996-01-12 JP JP02198396A patent/JP3531330B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09193784A (ja) | 1997-07-29 |
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