JPH067775B2 - 米菓の製造法 - Google Patents

米菓の製造法

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JPH067775B2
JPH067775B2 JP60103179A JP10317985A JPH067775B2 JP H067775 B2 JPH067775 B2 JP H067775B2 JP 60103179 A JP60103179 A JP 60103179A JP 10317985 A JP10317985 A JP 10317985A JP H067775 B2 JPH067775 B2 JP H067775B2
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Japan
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rice
oil
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oils
fats
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康生 豊島
敏弘 林
保介 黒田
辰雄 林
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Adeka Corp
Kurimoto Iron Works Ltd
Original Assignee
Kurimoto Iron Works Ltd
Asahi Denka Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は良好で軽い食感に優れた米菓を短時間で製造す
る方法に関するものである。
〔従来の技術〕
米菓は従来より、せんべい、あられ、おかき等の名で知
られており、原料米および米菓の品質等により数多くの
製品に分類され、一般的には、精白原料米を水洗、水浸
漬、水切りし、蒸煮し搗砕または混練処理したモチ生地
を裁断し、乾燥後、焙焼または油にて膨化され味付け
する工程を経て製造される。
一方、近年米菓、スナック類として好まれる食感は従来
の硬くてバリバリしたものからソフトで歯当りのさく
い、弱いものへと変化している。これに伴い、少量の油
脂を添加する方法(特開昭55−42524号公報)や
水中油型エマルジョンを添加する方法(特公昭57−5
8139号公報)等が知られている。
また、従来、モチ生地の製造に一軸エクストルーダーの
使用が試みられているが、米菓の製造工程の一部の短縮
化が計られているにすぎず、それにより得られる米菓
は、サラッとした軽いかみごこち、歯につかず良好な口
溶けを有する食感については不十分であり、油脂の添加
もスリップ現象のため困難であった。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の一般的な従来法では前記の工程に
日数を要し、連続化された方法でも数時間を要するのが
現状である。
また、上述の公報に記載の方法では油脂の添加量を多く
すると油脂が分離するため油脂の添加量を低くせざるを
得ず、またワキシーコーンスターチ等を併用するため、
さくい食感に乏しく、歯への付着があり、口溶け性も悪
いものしか得られなかった。
従って、本発明の目的は、ソフトな歯当りの米菓を短時
間で製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を、米粉及び油脂類を必須成分と
し、該油脂類の添加量が10〜30重量%である原料
を、多軸エクストルーダー特に二軸エクストルーダーに
より膨化することを特徴とする米菓の製造法を提供する
ことにより達成したものである。
本発明でいう米菓とは、うるち米、もち米等の米の粉と
油脂類および所望により小麦デンプン以外のデンプン、
大豆蛋白等の蛋白質を主原料とし、その他の嗜好成分等
を含む、米菓、スナック類である。
本発明に使用する米粉としては、うるち米、もち米、各
種デンプンが挙げられ、細胞膜が破壊されたデンプン粒
を持つ粉体が、食感特にザラつきや歯にくっつく違和感
がない点で好ましく、粒度としては60メッシュ以下好
ましくは100メッシュ以下の細粒であるのがよい。
又、含有水分量としては10〜20重量%であるのがよ
い。
本発明に使用する油脂類としては、油脂および油中水型
エマルジョンが好ましい。
上記油脂としては、可塑性油脂、液体油脂が使用でき、
例えば、大豆油、ナタネ油、コメヌカ油、コーン油、綿
実油、ヒマワリ油、月見草油等の常温で液状の油脂、パ
ームやしからの油脂、カカオ脂、ラード、牛脂等或いは
上記の油脂を必要に応じて分別、エステル交換、水素添
加等した可塑性油脂等が使用できるが、可塑性油脂とし
ては、食感、特にかみごこち、歯にくっつかないこと、
良好な口どけ性のために融点40℃以下のものであるの
が好ましい。
油脂を比較的多量に使用するような場合は油脂の分離を
防止するために親油性乳化剤例えばHLB1程度の蔗糖
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の乳
化剤を使用するのが好ましい。
油中水型エマルジョンとしては上記の油脂と水および必
要なら適当な乳化剤から得られるものを使用するのが好
ましく、油相:水相=80〜95:20〜5(重量比)
程度の比率であるのが良好な膨化状態を得るために好ま
しい。
油中水型エマルジョンを得るための乳化剤としては、例
えば、レシチン、脂肪酸エステル類、蔗糖脂肪酸エステ
ル類、ソルビタン脂肪酸エステル類等が挙げられる。
上記油脂類の添加量は10〜30重量%である。油脂類
の添加量が10重量%未満では、食感、特にかみごこ
ち、歯への付着が改善されず、一方30重量%超では、
膨化が不十分となり、油脂の分離が見られる。
本発明の米菓、スナック類には所望により嗜好成分、調
味料等を添加することができる。
かかる成分としては、ナッツ類の破砕物、チーズ類、香
辛料、香料、各種調味料等が挙げられる。
本発明は、上記の各原料成分を多軸エクストルーダーに
より処理して膨化させ(処理温度は、原料をクッキング
できる温度以上且つ過度のコゲ等による悪影響を及ぼさ
ない温度以下)、極めて短時間で米菓、スナック類を製
造するものである。
従来の古典的な方法、或いは一軸エクルトルーダーを使
用する方法では、油脂を混入すると膨化状態が悪く、か
つ油脂が分離するため、油脂の添加量は著しく少ない範
囲に限定されていたが、本発明では多軸エクストルーダ
ーを使用し、その高温、食感に優れた米菓、スナック類
を極めて短時間に製造するものである。
多軸エクストルーダーとしては、二軸エクストルーダ
ー、特に台形ネジ型の二軸エクストルーダーを使用する
のがよく、例えは、栗本鉄工所製KEX−65を使用す
ることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
実施例1 うるち米粉(上新粉、粒度100メッシュ以下、水分含
量15重量%)75重量部と植物性ショートニング(ヨ
ウ素価80、融点35℃)25重量部を混合し、栗本鉄
工所製二軸エクストルーダーKEX−65(L/D=2
0:口径65mm)に18kg/時間の割合で供給し、エク
ストルーダー回転数150rpm、温度100℃でスリ
ット型ダイ(2mm×31mm)より吐出させ膨化米菓(膨
化率8.0)を得た。(膨化率=吐出物の断面積/スリッ
トの断面積) 比較例1 実施例1と同様に、但し、ショートニングを添加せずに
膨化米菓(膨化率8.3)を得た。
実施例1及び比較例1で得られた膨化米菓を20名によ
る食感比較テストで評価したところ、食感、特にかみご
ごち、口どけ、歯への付着について全員が本発明品(実
施例1)が優れていると判定した。
実施例2 実施例1で使用した植物ショートニング90重量部、脱
脂粉乳1重量部、水9重量部、レシチン0.1重量部およ
び脂肪酸モノエステル0.1重量部を常法に従い均質乳化
し、油中水型エマルジョンを得た。
この油中水型エマルジョン20重量部ともち米粉(白玉
粉、粒度100メッシュ以下、水分14重量%)80重
量部を混合し、実施例1と同様にして膨化米菓(膨化率
8.0)を得た。
実施例2及び比較例1で得られた膨化米菓を20名によ
る食感比較テストで評価したところ、食感、特にかみご
ごち、口どけ、歯への付着について全員が本発明品(実
施例2)が優れていると判定した。
実施例3 うるち米粉(上新粉、粒度100メッシュ以下、水分含
量15重量%)60重量部、脱脂大豆蛋白(蛋白含量9
2重量%)、コメヌカ油(ヨウ素価105)30重量部
および蔗糖脂肪酸エステル(HLB=1)2重量部を混
合し、実施例1と同様にして膨化米菓(膨化率4.8)を
得た。
実施例3及び比較例1で得られた膨化米菓を20名によ
る食感比較テストで評価したところ、食感、特にかみご
ごち、口どけ、歯への付着について全員が本発明品(実
施例3)が優れていると判定した。
〔発明の効果〕
本発明の効果は、ソフトな歯当りの米菓、スナック類を
短時間で製造する方法を提供したことにある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 保介 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 林 辰雄 大阪府大阪市住之江区柴谷2丁目8番45号 株式会社栗本鐵工所住吉工場内 (56)参考文献 特開 昭61−52247(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】米粉及び油脂類を必須成分とし、該油脂類
    の添加量が10〜30重量%である原料を、多軸エクス
    トルーダーにより膨化することを特徴とする米菓の製造
    法。
  2. 【請求項2】油脂類として油脂または油中水型エマルジ
    ョンを使用することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の米菓の製造法。
JP60103179A 1985-05-15 1985-05-15 米菓の製造法 Expired - Lifetime JPH067775B2 (ja)

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JPS61260837A JPS61260837A (ja) 1986-11-19
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EP0796567A1 (en) * 1996-02-07 1997-09-24 Societe Des Produits Nestle S.A. Granular food product
WO2015156265A1 (ja) * 2014-04-07 2015-10-15 不二製油株式会社 米菓およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6152247A (ja) * 1984-08-15 1986-03-14 Meiji Seika Kaisha Ltd 米穀スナツクの製造方法

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