JPH0677115B2 - コンタクトレンズ - Google Patents
コンタクトレンズInfo
- Publication number
- JPH0677115B2 JPH0677115B2 JP19075885A JP19075885A JPH0677115B2 JP H0677115 B2 JPH0677115 B2 JP H0677115B2 JP 19075885 A JP19075885 A JP 19075885A JP 19075885 A JP19075885 A JP 19075885A JP H0677115 B2 JPH0677115 B2 JP H0677115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bis
- fumarate
- lens
- acrylate
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Eyeglasses (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸素透過性が高く、長期連続装用可能なコン
タクトレンズに関する。
タクトレンズに関する。
〔発明の概要〕 本発明は、コンタクトレンズにおいて、ビス(シロキサ
ニルアルキル)フマレートを必須成分として重合させる
ことにより、レンズの酸素透過係数を飛躍的に向上さ
せ、長期連続装用を可能にしたものである。
ニルアルキル)フマレートを必須成分として重合させる
ことにより、レンズの酸素透過係数を飛躍的に向上さ
せ、長期連続装用を可能にしたものである。
現在一般に使用されているコンタクトレンズはハードコ
ンタクトレンズとソフトコンタクトレンズに大別され
る。ハードコンタクトレンズに関し、最近では、メチル
メタクリレートを主成分とするレンズに変って、特公昭
52−33502,特公昭56−39450,特公昭56−40324等におい
て開示されているような側鎖にシロキサン結合を有する
アクリレート或はメタクリレート(以下アクリレートと
メタクリレートの両者を合せて(メタ)アクリレートと
記す)とアルキル(メタ)アクリレートを主成分として
共重合させた酸素透過性の改良されたコンタクトレンズ
が主流になった。ソフトコンタクトレンズには含水性の
ものと非含水性のものがあり、前者は例えば2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートやN−ビニルピロリドンのよ
うな親水性単量体をメチルメタクリレートなどと共重合
させたものであり、後者は例えば、ブチルメタクリレー
トとブチルアクリレートを共重合させたものである。
ンタクトレンズとソフトコンタクトレンズに大別され
る。ハードコンタクトレンズに関し、最近では、メチル
メタクリレートを主成分とするレンズに変って、特公昭
52−33502,特公昭56−39450,特公昭56−40324等におい
て開示されているような側鎖にシロキサン結合を有する
アクリレート或はメタクリレート(以下アクリレートと
メタクリレートの両者を合せて(メタ)アクリレートと
記す)とアルキル(メタ)アクリレートを主成分として
共重合させた酸素透過性の改良されたコンタクトレンズ
が主流になった。ソフトコンタクトレンズには含水性の
ものと非含水性のものがあり、前者は例えば2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートやN−ビニルピロリドンのよ
うな親水性単量体をメチルメタクリレートなどと共重合
させたものであり、後者は例えば、ブチルメタクリレー
トとブチルアクリレートを共重合させたものである。
前記各コンタクトレンズは、それぞれ長所と短所を併せ
持っている。すなわちポリメチルメタクリレートを主成
分とするハードコンタクトレンズは視力矯正効果が優れ
ており、耐久性も良く、取扱いが簡単であり、機械加工
性も良い等、多くの利点を有している半面、酸素透過性
が悪いため、長時間装用していると角膜に生理的障害を
起こし易い。また側鎖にシロキサン結合を有する(メ
タ)アクリレートとアルキル(メタ)アクリレートを主
成分とするコンタクトレンズは酸素透過係数(以下Dk
値)がPMMAの0.5×10-11cm3・cm/cm2sec・mmHgに比較し
5×10-11〜40×10-11に改良されてはいるものの長期装
用という点では、まだ不充分である。
持っている。すなわちポリメチルメタクリレートを主成
分とするハードコンタクトレンズは視力矯正効果が優れ
ており、耐久性も良く、取扱いが簡単であり、機械加工
性も良い等、多くの利点を有している半面、酸素透過性
が悪いため、長時間装用していると角膜に生理的障害を
起こし易い。また側鎖にシロキサン結合を有する(メ
タ)アクリレートとアルキル(メタ)アクリレートを主
成分とするコンタクトレンズは酸素透過係数(以下Dk
値)がPMMAの0.5×10-11cm3・cm/cm2sec・mmHgに比較し
5×10-11〜40×10-11に改良されてはいるものの長期装
用という点では、まだ不充分である。
また含水性ソフトコンタクトレンズに関しては2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートを主成分とするコンタクト
レンズのDk値は10×10-11以下で、長期装用には不充分
である。またN−ビニルピロリドンを主成分とするコン
タクトレンズのDk値は40〜50×10-11と高いものの機械
的強度が弱いため、レンズを厚くせざるを得ず、実効の
酸素透過係数は低減する。一般に含水性ソフトコンタク
トレンズは、たん白質,脂質や無機質の沈着や、細菌の
繁殖が起りやすく、日常の煮沸消毒等維持管理が大変で
あるのに加え、含水時の機械的強度が低いため取扱いに
も注意を必要とする。
ロキシエチルメタクリレートを主成分とするコンタクト
レンズのDk値は10×10-11以下で、長期装用には不充分
である。またN−ビニルピロリドンを主成分とするコン
タクトレンズのDk値は40〜50×10-11と高いものの機械
的強度が弱いため、レンズを厚くせざるを得ず、実効の
酸素透過係数は低減する。一般に含水性ソフトコンタク
トレンズは、たん白質,脂質や無機質の沈着や、細菌の
繁殖が起りやすく、日常の煮沸消毒等維持管理が大変で
あるのに加え、含水時の機械的強度が低いため取扱いに
も注意を必要とする。
一方非含水性ソフトコンタクトレンズはDk値が約10〜30
×10-11であり、酸素透過性は改良されているものの、
やはり長期連続装用という点ではまだ不充分である。
×10-11であり、酸素透過性は改良されているものの、
やはり長期連続装用という点ではまだ不充分である。
概してソフトコンタクトレンズはハードコンタクトレン
ズに比較し視力矯正効果に欠ける欠点を持っている。
ズに比較し視力矯正効果に欠ける欠点を持っている。
すなわち本発明の目的とする所は視力矯正効果が優れ長
期連続装用可能な酸素透過性を有し、かつたん白質,脂
質や無機質等の沈着の起りにくいコンタクトレンズを提
供することにある。
期連続装用可能な酸素透過性を有し、かつたん白質,脂
質や無機質等の沈着の起りにくいコンタクトレンズを提
供することにある。
すなわち本発明は一般式〔I〕で表わされる単量体を必
須成分として重合した重合体から成るコンタクトレンズ
である。
須成分として重合した重合体から成るコンタクトレンズ
である。
(ただしR1,R2およびR3は、それぞれ独立にメチル基,
トリメチルシロキシ基またはペンタメチルシジロキサニ
ルオキシ基を表わし、nは2または3を表わす) 本発明に用いられる一般式〔I〕で示されるビス(シロ
キサニルアルキル)フマレートの具体例としては、ビス
(トリメチルシリルプロピル)フマレート,ビス(ペン
タメチルジシロキサニルプロピル)フマレート,ビス
〔メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル〕
フマレート,ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル〕フマレート,ビス〔トリス(ペンタメチル
ジシロキサニルオキシ)シリルプロピル〕フマレート,
ビス〔ビス(トリメチルシロキシ)ペンタメチルジシロ
キサニルオキシシリルプロピル〕フマレート,ビス(ト
リメチルシリルエチル)フマレート,ビス(ペンタメチ
ルジシロキサニルエチル)フマレート,ビス〔メチルビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルエチル〕フマレート,
ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチル〕フ
マレート,ビス〔トリス(ペンタメチルジシロキサニル
オキシ)シリルエチル〕フマレート,ビス〔ビス(トリ
メチルシロキシ)ペンタメチルジシロキサニルオキシシ
リルエチル〕フマレート等が挙げられる。
トリメチルシロキシ基またはペンタメチルシジロキサニ
ルオキシ基を表わし、nは2または3を表わす) 本発明に用いられる一般式〔I〕で示されるビス(シロ
キサニルアルキル)フマレートの具体例としては、ビス
(トリメチルシリルプロピル)フマレート,ビス(ペン
タメチルジシロキサニルプロピル)フマレート,ビス
〔メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル〕
フマレート,ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル〕フマレート,ビス〔トリス(ペンタメチル
ジシロキサニルオキシ)シリルプロピル〕フマレート,
ビス〔ビス(トリメチルシロキシ)ペンタメチルジシロ
キサニルオキシシリルプロピル〕フマレート,ビス(ト
リメチルシリルエチル)フマレート,ビス(ペンタメチ
ルジシロキサニルエチル)フマレート,ビス〔メチルビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルエチル〕フマレート,
ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチル〕フ
マレート,ビス〔トリス(ペンタメチルジシロキサニル
オキシ)シリルエチル〕フマレート,ビス〔ビス(トリ
メチルシロキシ)ペンタメチルジシロキサニルオキシシ
リルエチル〕フマレート等が挙げられる。
なお本発明におけるビス(シロキサニルアルキル)フマ
レートは、単独重合も可能であるが、重合体の機械的強
度、切削加工性や熱的安定性を考慮して、少量の架橋成
分とともに共重合することが好ましい。架橋成分として
は多官能の重合性モノマーで多官能アクリレート,メタ
クリレートまたはアリル化合物が用いられる。具体例と
しては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート,テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート,アリル(メ
タ)アクリレート,ジアリルフタレート,ジアリルイソ
フタレート,ジアリルテレフタレート,ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネート,トリアリルイソシアヌ
レート等が上げられる。
レートは、単独重合も可能であるが、重合体の機械的強
度、切削加工性や熱的安定性を考慮して、少量の架橋成
分とともに共重合することが好ましい。架橋成分として
は多官能の重合性モノマーで多官能アクリレート,メタ
クリレートまたはアリル化合物が用いられる。具体例と
しては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート,テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート,アリル(メ
タ)アクリレート,ジアリルフタレート,ジアリルイソ
フタレート,ジアリルテレフタレート,ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネート,トリアリルイソシアヌ
レート等が上げられる。
また本発明では上記ビス(シロキサニルアルキル)フマ
レートに加えて、重合体の柔軟性や、レンズの装用感を
改良する目的で次の様なモノマーを加えた系での共重合
も可能である。例えば、メチル(メタ)アクリレート,
エチル(メタ)アクリレート,n−ブチル(メタ)アクリ
レート,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,エチルビニ
ルエーテル,ブチルビニルエーテル,(メタ)アクリル
酸アミド,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,N
−ビニルピロリドン,N−ビニルオキサゾリドン,(メ
タ)アクリル酸,グリセロール(メタ)アクリレート,
スチレン等があげられる。
レートに加えて、重合体の柔軟性や、レンズの装用感を
改良する目的で次の様なモノマーを加えた系での共重合
も可能である。例えば、メチル(メタ)アクリレート,
エチル(メタ)アクリレート,n−ブチル(メタ)アクリ
レート,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,エチルビニ
ルエーテル,ブチルビニルエーテル,(メタ)アクリル
酸アミド,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,N
−ビニルピロリドン,N−ビニルオキサゾリドン,(メ
タ)アクリル酸,グリセロール(メタ)アクリレート,
スチレン等があげられる。
上記のモノマー(系)を重合(或は共重合)させるため
には、一般に用いられている種々のラジカル重合開始剤
が使用されるが、モノマー(系)の重合挙動を考慮して
決められる。このモノマー(系)を重合(或は共重合)
させコンタクトレンズに成形するには通常行われている
方法により可能である。重合開始剤を含んだモノマーを
試験管のような適当な容器の中で(共)重合させ、丸棒
やブロックを得たのち切削,研摩等の機械加工により処
方に合ったレンズに加工すれば良い。また二枚の型でで
きる空間に重合開始剤を含んだモノマーを注入し、鋳型
重合し直接コンタクトレンズを成形してしまうこともで
きる。体積の大きなものを重合する際には内部に歪が発
生しやすいため反応を制御し、均一な材料を得るため、
熱媒体として水を用いるとが合理的である。
には、一般に用いられている種々のラジカル重合開始剤
が使用されるが、モノマー(系)の重合挙動を考慮して
決められる。このモノマー(系)を重合(或は共重合)
させコンタクトレンズに成形するには通常行われている
方法により可能である。重合開始剤を含んだモノマーを
試験管のような適当な容器の中で(共)重合させ、丸棒
やブロックを得たのち切削,研摩等の機械加工により処
方に合ったレンズに加工すれば良い。また二枚の型でで
きる空間に重合開始剤を含んだモノマーを注入し、鋳型
重合し直接コンタクトレンズを成形してしまうこともで
きる。体積の大きなものを重合する際には内部に歪が発
生しやすいため反応を制御し、均一な材料を得るため、
熱媒体として水を用いるとが合理的である。
上記のモノマー(系)に色素のような着色剤、あるいは
紫外線吸収剤のような添加物を加えて重合することも可
能である。
紫外線吸収剤のような添加物を加えて重合することも可
能である。
またでき上ったレンズの表面を酸やアルカリにより化学
処理したり、低温プラズマ処理を施すことによりレンズ
表面を改質することができる。更に低温プラズマ処理後
表面に親水性モノマーをグラフト重合したり、低温プラ
ズマ中で表面に親水性モノマーをグラフト重合させるこ
とにより、装用感を改良することができる。
処理したり、低温プラズマ処理を施すことによりレンズ
表面を改質することができる。更に低温プラズマ処理後
表面に親水性モノマーをグラフト重合したり、低温プラ
ズマ中で表面に親水性モノマーをグラフト重合させるこ
とにより、装用感を改良することができる。
ビス(シロキサニルアルキル)フマレートを主成分とす
るポリマーは、くり返し単位がシロキサニルアルコキシ
カルボニルメチレンであるため、低屈曲性のポリマーで
あり、バルキーな置換基のため、ポリマー内部に充分な
隙間ができ高い酸素透過性を示すと考えられる。加え
て、シロキサニル基による表面エネルギーの低下効果が
酸素透過性を一段と向上させると考えられる。
るポリマーは、くり返し単位がシロキサニルアルコキシ
カルボニルメチレンであるため、低屈曲性のポリマーで
あり、バルキーな置換基のため、ポリマー内部に充分な
隙間ができ高い酸素透過性を示すと考えられる。加え
て、シロキサニル基による表面エネルギーの低下効果が
酸素透過性を一段と向上させると考えられる。
また、シロキサニル基により素材の表面エネルギーが低
下するため、表面へのたん白質,脂質や無機質の沈着が
防止できるだけでなく、レンズ内部への水の浸透が疎外
されるため、たん白質,脂質や無機質のレンズ内部への
浸透が防止でき、素材内部でのかびや細菌の繁殖が防止
できると考えられる。
下するため、表面へのたん白質,脂質や無機質の沈着が
防止できるだけでなく、レンズ内部への水の浸透が疎外
されるため、たん白質,脂質や無機質のレンズ内部への
浸透が防止でき、素材内部でのかびや細菌の繁殖が防止
できると考えられる。
以下実施例に基づいて本発明を詳しく説明するが、本発
明はこれ等の範囲に限定されるものではない。実施例中
部は重量部を表わす。
明はこれ等の範囲に限定されるものではない。実施例中
部は重量部を表わす。
実施例1. ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル〕
フマレート8.8部,メチルアクリレート1.0部,ジエチレ
ングリコールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部を加え
て攪拌し均一とした。次いでこの混合液をガラス製試験
管に注入し、内部を窒素で置換した後密封した。この試
験管をプログラムコントローラーで温度制御する温水槽
に浸漬し65℃で6時間67℃で3時間、70℃で3時間、75
℃で3時間、80℃で3時間、85℃で2時間、90℃で2時
間加熱し重合を行い、無色透明な丸棒を得た。この丸棒
を切断し、切削、研摩後コンタクトレンズを得た。
フマレート8.8部,メチルアクリレート1.0部,ジエチレ
ングリコールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部を加え
て攪拌し均一とした。次いでこの混合液をガラス製試験
管に注入し、内部を窒素で置換した後密封した。この試
験管をプログラムコントローラーで温度制御する温水槽
に浸漬し65℃で6時間67℃で3時間、70℃で3時間、75
℃で3時間、80℃で3時間、85℃で2時間、90℃で2時
間加熱し重合を行い、無色透明な丸棒を得た。この丸棒
を切断し、切削、研摩後コンタクトレンズを得た。
得られたレンズの酸素透過係数及び耐汚染性を下記の方
法により測定した。
法により測定した。
(i)酸素透過係数(Dk値) Xertex Corporation社製MODEL2110(Multi−range Anal
yzer for Diss−olved oxygen)を用い、35℃で0.9%の
生理食塩水中にて、直径12mm、厚さ0.2mmの試験片につ
いて測定し、Dk値(cc・cm/cm2・sec・mmHg)を求め
た。
yzer for Diss−olved oxygen)を用い、35℃で0.9%の
生理食塩水中にて、直径12mm、厚さ0.2mmの試験片につ
いて測定し、Dk値(cc・cm/cm2・sec・mmHg)を求め
た。
(ii)耐汚染性 0.2%卵白リゾチーム水溶液中に直径12mm、厚さ0.2mmの
試験片を37℃で24時間浸漬し280nmにおける光の吸光度
より付着量を求めた。
試験片を37℃で24時間浸漬し280nmにおける光の吸光度
より付着量を求めた。
その結果得られたDk値は4.81×10-9cc・cm/cm2・sec・m
mHgであり、汚れの付着も認められなかった。
mHgであり、汚れの付着も認められなかった。
実施例2. ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル〕
フマレート8.3部,酢酸ビニル1.5部,ジエチレングリコ
ールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し、アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部を加えて攪拌
し均一とした。続いて実施例1と同様の手順でコンタク
トレンズを得た。得られたレンズのDk値は4.34×10-9cc
・cm/cm2・sec・mmHgで、汚れの付着は認められなかっ
た。
フマレート8.3部,酢酸ビニル1.5部,ジエチレングリコ
ールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し、アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1部を加えて攪拌
し均一とした。続いて実施例1と同様の手順でコンタク
トレンズを得た。得られたレンズのDk値は4.34×10-9cc
・cm/cm2・sec・mmHgで、汚れの付着は認められなかっ
た。
実施例3. ビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルフ
マレート8.3部,n−ブチルアクリレート1.5部,ジエチレ
ングリコールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し
t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサネート0.1部を
加え攪拌し均一とした。続いて実施例1と同様の手順で
コンタクトレンズを得た。得られたレンズのDk値は4.92
×10-9cc・cm/cm2・sec・mmHgであり、同様に汚れの付
着も認められなかった。
マレート8.3部,n−ブチルアクリレート1.5部,ジエチレ
ングリコールジアクリレート0.2部を60℃でよく混合し
t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサネート0.1部を
加え攪拌し均一とした。続いて実施例1と同様の手順で
コンタクトレンズを得た。得られたレンズのDk値は4.92
×10-9cc・cm/cm2・sec・mmHgであり、同様に汚れの付
着も認められなかった。
実施例4. 実施例1のメチルアクリレートのかわりにN−ビニルピ
ロリドンを用いた以外は実施例1と全く同様の方法でレ
ンズを得た。得られたレンズのDk値は4.91×10-9cc・cm
/cm2・sec・mmHgであり、汚れの付着も認められなかっ
た。
ロリドンを用いた以外は実施例1と全く同様の方法でレ
ンズを得た。得られたレンズのDk値は4.91×10-9cc・cm
/cm2・sec・mmHgであり、汚れの付着も認められなかっ
た。
実施例5. 実施例2のビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピル〕フマレートのかわりにビス(ペンタメチルジ
シロキサニルプロピル)フマレートを用いた以外は全く
実施例2と同様の方法でレンズを得た。得られたレンズ
のDk値は4.17×10-9cc・cm/cm2・sec・mmHgで、汚れの
付着は認められなかった。
プロピル〕フマレートのかわりにビス(ペンタメチルジ
シロキサニルプロピル)フマレートを用いた以外は全く
実施例2と同様の方法でレンズを得た。得られたレンズ
のDk値は4.17×10-9cc・cm/cm2・sec・mmHgで、汚れの
付着は認められなかった。
実施例6. 実施例3のビス〔トリス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピル〕フマレートのかわりにビス〔トリス(ペンタ
メチルジシロキサニルオキシ)シリルエチル〕フマレー
トを用いた以外は実施例3と全く同様の方法でレンズを
得た。得られたレンズのDk値は5.79×10-9cc・cm/cm2・
sec・mmHgで、汚れの付着は認められなかった。
プロピル〕フマレートのかわりにビス〔トリス(ペンタ
メチルジシロキサニルオキシ)シリルエチル〕フマレー
トを用いた以外は実施例3と全く同様の方法でレンズを
得た。得られたレンズのDk値は5.79×10-9cc・cm/cm2・
sec・mmHgで、汚れの付着は認められなかった。
以上述べたように、本発明におけるビス(シロキサニル
アルキル)フマレートを主成分とするコンタクトレンズ
は、フマレートモノマーが分子中に2個のかさ高いシロ
キサニル基を有しており、重合した際、その置換基によ
り生じる隙間と、置換基自体の低表面エネルギーの効果
により非常に高い酸素透過性をもたらすものと考えられ
る。その酸素透過性は、従来より酸素透過型コンタクト
レンズとして用いられているシロキサニルメタクリレー
トを主成分とするレンズより、はるかに高い。又、素材
の低表面エネルギーの効果により汚れの付着も起きにく
くなっており、長期連続装用が可能なコンタクトレンズ
である。
アルキル)フマレートを主成分とするコンタクトレンズ
は、フマレートモノマーが分子中に2個のかさ高いシロ
キサニル基を有しており、重合した際、その置換基によ
り生じる隙間と、置換基自体の低表面エネルギーの効果
により非常に高い酸素透過性をもたらすものと考えられ
る。その酸素透過性は、従来より酸素透過型コンタクト
レンズとして用いられているシロキサニルメタクリレー
トを主成分とするレンズより、はるかに高い。又、素材
の低表面エネルギーの効果により汚れの付着も起きにく
くなっており、長期連続装用が可能なコンタクトレンズ
である。
又、この素材はガス分離膜や医用材料への発展が期待さ
れる。
れる。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式〔I〕で表わされる単量体を必須成
分として重合した重合体から成ることを特徴とするコン
タクトレンズ (ただしR1,R2およびR3は、それぞれ独立にメチル基,
トリメチルシロキシ基またはペンタメチルシジロキサニ
ルオキシ基を表わし、nは2または3を表わす)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19075885A JPH0677115B2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | コンタクトレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19075885A JPH0677115B2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | コンタクトレンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6250728A JPS6250728A (ja) | 1987-03-05 |
JPH0677115B2 true JPH0677115B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=16263240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19075885A Expired - Lifetime JPH0677115B2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | コンタクトレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677115B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP3530287B2 (ja) * | 1995-10-24 | 2004-05-24 | 株式会社メニコン | 低含水性眼用レンズ用材料、それからなる低含水性眼用レンズ用成形体、ならびにそれからなる低含水性眼用レンズおよびその製法 |
EP1930338A1 (en) * | 2006-12-01 | 2008-06-11 | E-brain Corporation Ltd. | Fumaric acid derivates and ophtalmic lenses using the same |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP19075885A patent/JPH0677115B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6250728A (ja) | 1987-03-05 |
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