JPH06100734B2 - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

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JPH06100734B2
JPH06100734B2 JP19746284A JP19746284A JPH06100734B2 JP H06100734 B2 JPH06100734 B2 JP H06100734B2 JP 19746284 A JP19746284 A JP 19746284A JP 19746284 A JP19746284 A JP 19746284A JP H06100734 B2 JPH06100734 B2 JP H06100734B2
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trimethylsiloxy
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meth
bis
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    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸素透過性が良く、生体適合性が良い、長期
連続装用可能な低屈折率のコンタクトレンズに関する。
〔従来の技術〕
現在一般的に使用されているコンタクトレンズは、ハー
ドコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズに大別さ
れる。ハードコンタクトレンズとしては、従来より種々
のものが広く知られているが、最も広く普及しているも
のはポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分とする
ハードコンタクトレンズである。ソフトコンタクトレン
ズはPMMAの親水性を改良する目的で、例えば2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(2HEMA)やN−ビニルピロ
リドン(NVP)のような親水性単量体をメチルメタクリ
レート(MMA)などと共重合させたものである。また、
酸素透過性を改良するため、特公昭52-335202、特公昭5
6-39450、特公昭56-40324等において、MMAのようなアル
キル(メタ)アクリレートと側鎖にシロキサン結合を有
する(メタ)アクリレートを主成分として共重合させた
酸素透過性の良い硬質コンタクトレンズが開示されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記各コンタクトレンズは、それぞれ長所と短所を併わ
せ持っている。すなわち、前記PMMAを主成分とするハー
ドコンタクトレンズは、視力矯正効果が優れており、耐
久性も良く、取り扱いが簡単であり、機械加工性も良い
等、多くの利点を有している反面、PMMAは親水性に乏し
いため、装用感が悪く、更に酸素透過性が悪いため、長
時間装着していると角膜に生理的障害を起こし易い。
一方前記ソフトコンタクトレンズは、親水性付与という
当初の目的は達成され、装用感は改良されるものの、含
水により形状を保ちにくくなり、視力矯正効果が低下
し、耐久性も劣る。また、2HEMAとMMAの共重合体は、酸
素透過性も充分とは言えない。さらに、両者ともたんぱ
く質の沈着が起こりやすく、日常の手入れが非常に繁雑
である。
また、アルキル(メタ)アクリレートと側鎖にシロキサ
ン結合を有する(メタ)アクリレートを主成分として共
重合させたコンタクトレンズは、ハードコンタクトレン
ズやソフトコンタクトレンズの欠点をある程度カバーし
ており、酸素透過性、視力矯正効果、耐久性、取り扱い
易さという面では改良されてはいるが、長期間の装用と
いう面では不充分である。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされ
たものである。
すなわち本発明の目的とする所は、高い酸素透過性を有
し、たん白質の沈着しにくく、装着感の良いコンタクト
レンズを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、下記のA,BおよびCを主成分とする
コモノマーの共重合体より成ることを特徴とするコンタ
クトレンズである。
A:一般式が(I)で示される一種以上の単量体 (式中R1は水素又はメチル基、lは0また1、mは1〜
3の整数、X1およびX2はそれぞれ独立にメチル基、ビス
(トリメチルシロキシ)メチルシロキシ基または を表わし、pおよびnはそれぞれ独立に1〜3の整数、
jは2〜18の整数、kは2〜2j−2の整数を表わす) B:一種以上の親水性単量体 C:一種以上の多官能アクリレート又はメタクリレート 本発明に用いられる成分Aの一般式が(I)で示される
化合物は、新規化合物で、シロキサニル基を有するバル
キーな置換基を持ち、さらに結合されたポリフルオロア
ルキル基を有する。その合成方法については、本明細書
内の別項で説明する。
一般式(I)中のlの値は、親水性を考慮して成分Bと
の混合比から決定するのが良い。jの値はフルオロアル
キル鎖により屈折率を下げ、酸素透過性を上げる目的で
大きい方が好ましく、2〜18の範囲が良い。またkの値
も同様の理由で小さい方が好ましいが、単量体(I)の
化学的安定性を考慮すると2以上の値が好ましい。単量
体(I)の具体例としては次のような化合物があげられ
る。
(3,3,3−トリフルオロプロピルジメチルシロキシ)ビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルメチル(メタ)アクリ
レート、(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチ
ルジメチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル(メタ)アクリレート、(3,3,4,4,5,5,5−
ヘプタフルオロペンチルジメチルシロキシ)〔メチルビ
ス(トリメチルシロキシ)シロキシ〕トリメチルシロキ
シシリルプロピル(メタ)アクリレート、〔(1,1,2,2
−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチルシロキ
シ)ジメチルシロキシ〕ビス(トリメチルシロキシ)シ
リルメチル(メタ)アクリレート、(3,3,4,4,5,5,5−
ヘプタフルオロペンチルジメチルシロキシ)(ペンタメ
チルジシロキサニルオキシ)トリメチルシロキシシリル
プロピル(メタ)アクリレート、(1,1,2,2−テトラヒ
ドロパーフルオロドデシルジメチルシロキシ)ビス(ペ
ンタメチルジシロキサニルオキシ)シリルメチル(メ
タ)アクリレート、(3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ
ペンチルジメチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキ
シ)シリルメチルグリセロール(メタ)アクリレート、
(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチ
ルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピ
ルグリセロール(メタ)アクリルレート、(1,1,2,2−
テトラヒドロパーフルオロヘキシルジメチル)〔メチル
ビス(トリメチルシロキシ)シロキシ〕トリメチルシロ
キシシリルプロピルグリセロール(メタ)アクリレー
ト、(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロヘプチルジ
メチルシロキシ)(ペンタメチルジシロキサニルオキ
シ)トリメチルシロキシシリルプロピルグリセロール
(メタ)アクリレート、(1,1,2,2−テトラヒドロパー
フルオロトリデシルジメチルシロキシジメチルシロキ
シ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルグリセロ
ール(メタ)アクリレート、(1,1,2,2−テトラヒドロ
パーフルオロオクタデシルジメチルシロキシ)(ペンタ
メチルジシロキサニルオキシ)メチルシリルエチルグリ
セロール(メタ)アクリレート等。
成分Bはコンタクトレンズに親水性を付与するためのも
ので、親水性単量体としては、2HEMA、アクリル酸、メ
タクリル酸、ジエチレングリコールモノメタクリレー
ト、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−ε−カプロラ
クタム、ジメチルアクリルアミド等が包含される。この
中では2HEMA、メタクリル酸、N−ビニルピロリドンが
好ましく用いられる。親水性単量体の重量は、レンズ重
量の40パーセント以下が良く、これを越えるとレンズの
加工性が悪くなり、含水時にレンズの形状を保ちにくく
なる。
成分Cはレンズの形状を安定化させ、研摩加工性を良く
するために用いられ、その重量はレンズ重量の10パーセ
ント以下にすることが好ましい。成分Cの多官能アクリ
レート又はメタクリレートとしては、例えば、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート等がある。
このようなモノマー系に、MMAのようなアルキル(メ
タ)アクリレート等のモノマーを適量加えて、コンタク
トレンズの特性を改質することは勿論可能である。
このモノマー系を共重合させるためには、一般に用いら
れているラジカル重合開始剤が使用される。使用できる
ラジカル重合開始剤の具体例としては、例えば、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシピバレート、アゾビスイソブチロニトリル等が挙
げられる。使用量は、モノマーの重合挙動を考慮して決
めるのが良く、一般的にはレンズ重量に対して0.1〜1.0
重量パーセントの範囲で用いるのが好ましい。
この原料系の中に色素のような着色剤、あるいは紫外線
吸収剤のような添加物を加えて重合することも可能であ
る。
上記のコモノマー系を共重合させ、レンズに成形するに
は通常の方法により行なわれる。すなわち、重合開始剤
を含んだコモノマーを試験管のような適当な容器の中で
共重合させ、丸棒やブロックを得た後、切削、研摩等の
機械加工により、処方に合ったレンズに加工すれば良
い。また、プラスチックレンズのキャスティングに用い
られるような、二枚の型でできる空間に、重合開始剤を
含んだコモノマーを注入し、鋳形重合し、直接コンタク
トレンズを成形してしまうこともできる。このコモノマ
ー系は反応速度が速いため、体積の大きなものを重合す
る際には、内部に歪が発生しやすい。このような内部歪
を押さえ、反応を制御するために、水中で重合すること
が合理的である。
また、でき上がったレンズの表面を酸やアルカリにより
化学処理したり、プラズマ処理を施すことにより、レン
ズ表面の親水性を増加させることができる。
〔作用〕
本発明に用いられる成分Aの一般式が(I)で示される
化合物は、前述のごとく新規物質であり、バルキーな置
換基のシロキサニル基のために酸素透過性が良く、さら
に結合されたポリフルオロアルキル基も気体に対する親
和力が大きいため、酸素透過性は良好となる。また、ポ
リフルオロアルキル基を含むポリマーは、他の一般的な
有機基を含むポリマーに比べ表面エネルギーが著しく低
下しており、たん白質等の沈着が起こりにくい長所があ
る。さらに、該ポリフルオロアルキル基を含むポリマー
は、含まないポリマーより屈折率が低く涙とレンズとの
屈折率差が小さくなるという利点をも有している。しか
しこの場合、強度のレンズに於てレンズ厚みが厚くなる
という不都合を結果として生じるが、この問題はプラス
レンズもマイナスレンズも裏側の外周部を研摩するとい
う方法、つまりレンチキュラータイプに研摩するという
周知の方法により充分回避することができる。
以下、実施例に基ずいて本発明を詳しく説明するが、本
発明はこれらの範囲に限定されるものではない。
〔実施例〕
例−1 (1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクタデシルジ
メチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピルメタクリレートの合成 トリクロロメタクリロキシプロピルシラン262gを無水ジ
エチルエーテル500gに溶解し、メカニカルスターラー、
温度計および滴下漏斗を備えた5lの3つ口フラスコ中に
入れた。この溶液を−50℃〜−40℃に保ちながら、トリ
エチルアミン330gを1時間で添加した。さらにこの溶液
に、同様の温度でトリメチルシラノール180g、1,1,2,2
−テトラヒドロパーフルオロオクタデシルジメチルシラ
ノール922gおよびジエチルエーテル400gの混合液を添加
した。添加後室温で1時間撹拌した後、析出したトリエ
チルアミンの塩酸塩を漏別した。漏液を500mlの水で3
回洗浄し、さらに2%炭酸水素ナトリウム水溶液と蒸留
水でそれぞれ2回ずつ洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。この後、ジエチルエーテルを常圧で蒸留
により除去し、さらに0.5Torr、90℃の条件で低沸点物
質を留去して、目的とする単量体を得た。
例−2 (1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチ
ルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)(γ−グリシ
ドキシプロピル)シランの合成 トリクロロシラン140gを塩化メチレン300g溶解し、マグ
ネチックスターラー、温度計および滴下漏斗を備えた3l
の2つ口の丸底フラスコ中に入れた。この溶液を−50℃
〜−40℃に保ちながら、トリエチルアミン330gを1時間
で添加した。さらにこの溶液に、同様の温度でトリメチ
ルシラノール180g、1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオ
ロオクチルジメチルシラノール422gおよび塩化メチレン
400gの混合液を添加し、添加後液温を20℃とし、1時間
撹拌した後、析出したトリエチルアミンの塩酸塩を漏別
した。漏液を400mlの水で3回洗浄し、さらに2%炭酸
水素ナトリウム水溶液と蒸留水でそれぞれ2回ずつ洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この後、塩
化メチレンおよび未反応物をエバポレーターで留去し
て、(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジ
メチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シラン
〔RfSi〕を得た。
上記で得られた〔RfSi〕314g、アクルグリシジルエーテ
ル57g、無水ベンゼン500gの混合物に白金黒500mgを加
え、マグネチックスターラーで撹拌しながら、3時間加
熱還流した。反応混合物を放冷後、漏過し、溶媒をエバ
ポレーターで減圧留去し、さらに、50℃0.1Torrで低沸
点物を留去して、目的とする(1,1,2,2−テトラヒドロ
パーフルオロオクチルジメチルシロキシ)ビス(トリメ
チルシロキシ)(γ−グリシドキシプロピル)シランを
得た。
(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチ
ルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピ
ルグリセロール(メタ)アクリレートの合成 (1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチ
ルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)(γ−グリシ
ドキシプロピル)シラン186g、水酸化カリウム1gおよび
ヒドロキノン0.2gを、マグネチックスターラー、温度
計、滴下漏斗、還流冷却装置および窒素ガス導入管を備
えた4つ口フラスコに入れ、窒素を導入しながら滴下漏
斗よりメタクリル酸22gを撹拌されているフラスコ中へ
滴下した。滴下後徐々に加熱して反応液を100℃にし、
6時間反応させた。終了後反応液を室温に戻し、析出し
た不溶の塩を漏別した。得られた漏液にn−ヘキサンを
加えて溶解させ、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で5
回、続いて飽和食塩水で5回洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。これを漏過後、n−ヘキサンを減
圧留去して、目的とする単量体を得た。
実施例−1 本例は代表的な本発明における共重合体の製造例を示
す。
(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチルジメチ
ルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピ
ルメタクリレート74重量部、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート17重量部およびジエチレングリコールジメタ
クリレート9重量部を室温でよく混合し、t−ブチルパ
ーオキシネオデカネート1重量部を加えて撹拌した。こ
の混合液をガラス製試験管に注入し、内部を窒素で置換
したのち密封した、この試験管をプログラムコントロー
ラーで温度制御する温水槽に浸漬し28℃で6時間、30℃
で4時間、32℃で3時間、35℃で2時間、40℃で2時
間、50℃で2時間、60℃で1.5時間、80℃で2時間、105
℃で2時間加熱し、重合を行なった。得られた共重合体
はわずかに黄味を帯びた透明体であった。この丸棒を切
断し、切削、研摩してコンタクトレンズを得たが、その
際の機械加工性は良好であった。このレンズを酸素ガス
中1.5×10-4Torr、200W、2分間プラズマ処理した。水
の接触角は13.8°であった。
なお得られた共重合体の諸物性はそれぞれ次の方法によ
り測定した。
酸素透過係数:Xertex Corporation社製 MODEL 2110(Multi-range Analyzer for Dissolved Oxy
gen)を用い、35℃で0.9%の生理食塩水中にて、直径1
2.7mm、厚さ0.2mmの試験片について測定した。
屈折率:エルマ光学株式会社製のアッペ屈折計を用い
て、20℃で直径12.7mm、厚さ4mmの試験片について測定
した。
ショア硬度(D型):Pacific Transducer Corp社のMode
l307Lを使用して20℃で直径12.7mm厚さ4mmの試験片につ
いて測定した。
たん白質の沈着性:卵白リゾチームの0.5%生理食塩水
溶液中に、37℃で16時間、直径12.7mm、厚さ0.2mmの試
験片を浸漬し、その前後の280nmの吸光度を測定し、卵
白リゾチームの付着量を求めた。
実施例2〜8、比較例1 実施例1と同様の方法によりモノマーを混合撹拌し、t
−ブチルパーオキシネオデカネートと調整したモノマー
を重量比で1:99の割合で混合し、以下実施例1と同様の
方法により、コンタクトレンズを得た。それぞれの例に
ついて、酸素透過係数、屈折率、ショア硬度、たん白質
の沈着性を測定し表にまとめた。
〔効果〕
以上に述べたように本発明は、一分子中にシロキサニル
基とポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ートと親水性単量体および多官能(メタ)アクリレート
を主成分とする共重合体からなるコンタクトレンズであ
り、従来のコンタクトレンズよりも高い酸素透過性を持
ちながら、優れた機械加工性を持つものである。また、
コンタクトレンズ材料の屈折率が低いため、研摩工程や
キャスティング工程での曲率変化による度数の変動が少
なくなり、レンズの度数精度が高まり、歩留も向上し
て、工程の信頼性が上がった他、水中での傷の見え易さ
も改善された。さらに、含まれるポリフルオロアルキル
基の表面エネルギーの低さにより、レンズ表面における
たん白質等の付着も極めて起こりにくく、長期使用に耐
える優れたコンタクトレンズである。
a:(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクタデシル
ジメチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピルメタクリレート b:(3,3,3−トリフルオロプロピルジメチルシロキシ)
ビス(トリメチルシロキシ)シリルメチルメタクリレー
ト c:(3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペンチルジメチル
シロキシ)〔メチルビス (トリメチルシロキシ)シロキシ〕トリメチルシロキシ
シリルプロピルアクリレート d:〔(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオク チルジメチルシロキシ)ジメチルシロキシ〕シリルメ チルメタクリレート e:(3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペン チルジメチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ) シリルメチルグリセロールメタクリレート f:(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチ ルジメチルシロキシ)ビス(トリメチルシロキシ)シ リルプロピルグリセロールアクリレート g:(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロヘキシ ルジメチル)〔メチルビス(トリメチルシロキシ)シ ロキシ〕トリメチルシロキシシリルプロピルグリセロ ールメタクリレート h:(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクタ デシルジメチルシロキシ)(ペンタメチルジシロキサ ニルオキシ)メチルシリルエチルグリセロールメタク リレート i:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタク リレート MMA:メタクリル酸メチル 2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート MAA:メタクリル酸 NVP:N−ビニルピロリドン DEGDM:ジエチレングリコールジメタクリレート TEGDM:トリエチレングリコールジメタクリレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のA,BおよびCを主成分とするコモノ
    マーの共重合体より成ることを特徴とするコンタクトレ
    ンズ A:一般式が(I)で示される一種以上の単量体 (式中R1は水素又はメチル基、lは0または1、mは1
    〜3の整数、X1およびX2はそれぞれ独立にメチル基、ビ
    ス(トリメチルシロキシ)メチルシロキシ基または を表わし、Pおよびnはそれぞれ独立に1〜3の整数、
    jは2〜18の整数、kは2〜2j−2の整数を表わす) B:一種以上の親水性単量体 C:一種以上の多官能アクリレート又はメタクリレート
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