JPH0677047U - ディスク装置 - Google Patents
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- JPH0677047U JPH0677047U JP016245U JP1624593U JPH0677047U JP H0677047 U JPH0677047 U JP H0677047U JP 016245 U JP016245 U JP 016245U JP 1624593 U JP1624593 U JP 1624593U JP H0677047 U JPH0677047 U JP H0677047U
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- chassis
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- G11B17/02—Details
- G11B17/04—Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
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Landscapes
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
- Automatic Disk Changers (AREA)
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディスクが設置されたトレイがディスク駆動
部に移動する途中で、ディスクがトレイから外れるのを
防止できるようにする。 【構成】 マガジンMからトレイTxが引き出される前
は、クランパ15は(イ)の位置に上昇しているが、ト
レイTxがクランプシャーシ11と駆動部シャーシ12
との間を移動するときに、クランパ15が(ロ)の位置
まで下降し、このクランパ15がトレイTx上のディス
クDに対して微小間隔にて対向する。よって移動途中の
トレイTxの収納凹部72内からディスクDが抜け出る
のが防止される。トレイTxが完全に移動した後は、ク
ランパ15がさらに下がり、ターンテーブル13とクラ
ンパ15とでディスクDが挟持される。
部に移動する途中で、ディスクがトレイから外れるのを
防止できるようにする。 【構成】 マガジンMからトレイTxが引き出される前
は、クランパ15は(イ)の位置に上昇しているが、ト
レイTxがクランプシャーシ11と駆動部シャーシ12
との間を移動するときに、クランパ15が(ロ)の位置
まで下降し、このクランパ15がトレイTx上のディス
クDに対して微小間隔にて対向する。よって移動途中の
トレイTxの収納凹部72内からディスクDが抜け出る
のが防止される。トレイTxが完全に移動した後は、ク
ランパ15がさらに下がり、ターンテーブル13とクラ
ンパ15とでディスクDが挟持される。
Description
【0001】
本考案は例えば、ディスクマガジンから引き出されるなどしてディスク駆動部 へ移動するトレイが設けられたディスク装置に係り、特にトレイ上からディスク が位置ずれを起こすのを防止できるようにしたディスク装置に関する。
【0002】
コンパクトディスクなどのディスクをディスク駆動部に送り込むための手段と して、ディスクが載置されたトレイを、ディスク駆動部のターンテーブルとクラ ンパとの間に移送させるものがある。 このトレイを使用するディスク装置の一例として、図17に示すディスクチェ ンジャがある。
【0003】 このディスクチェンジャは、ディスク駆動部のシャーシ1にスピンドルモータ 2が設けられ、このモータ2によりターンテーブル3が回転駆動される。またシ ャーシ1の上方にはクランプシャーシ4が設けられ、このクランプシャーシ4に クランパ5が搭載されている。マガジンM内には複数枚のトレイTが収納され、 このトレイTの上面の収納凹部T1内にディスクDが載置されている。 いずれかのトレイTが選択されて図示右方向へ引き出され、ターンテーブル3 とクランパ5との間へ移動すると、シャーシ1が上昇し、ターンテーブル3とク ランパ5とでディスクDが挟持され、ディスクDは収納凹部T1からやや持ち上 げられた状態で回転駆動され、図示しない光ピックアップにより再生動作などが 行われる。
【0004】
この種のトレイTを使用したディスク装置では、トレイTがターンテーブル3 とクランパ5との間へ向かって移動しているとき、およびマガジンM内に戻る途 中で、ディスクDがトレイTの収納凹部T1から位置ずれし、トレイTの上面T 2にディスクが乗り上がってしまうことがある。またターンテーブル3とクラン パ5とによるディスクDのクランプが解除されてディスクDがトレイTの収納凹 部T1に戻されるときも、ディスクDがふらついて収納凹部T1から外れた位置 に下降しやすくなる。
【0005】 特に車載用のディスクチェンジャなどの場合には、車体の振動が常にチェンジ ャに作用しているため、ディスクDが収納凹部T1から外れやすくなる。ディス クDが収納凹部T1から外れると、トレイTを移動させたり、またマガジンM内 に戻すことができなくなって、ディスク装置の故障の原因になる。 そこで、従来は、例えば図17に示すように、クランプシャーシ4の下面に、 板ばね6で支持された小ローラ7を設け、トレイTが移動しているときに、収納 凹部T1内のディスクDを小ローラで押えるようにすることも考えられている。
【0006】 しかしながら、この場合には、トレイTがディスク駆動部へ移動し、ディスク Dがターンテーブル3とクランパ5とで挟持された段階で、小ローラ7を図示上 方へ逃がしてディスクDの回転を妨げないようにする必要がある。このように小 ローラ7を図示上方へ逃がすための機構を設けると、ディスク装置の構造が非常 に複雑になる。 またトレイTが移動するときに、小ローラ7がディスクDの表面に転動するた め、ディスクDの表面に傷がつきやすい欠点もある。そのため、小ローラ7の材 質としてはきわめて軟質のものを使用し、またローラ表面を平滑になるように研 磨しなくてはならず、非常に高価な部品を使用することになる。
【0007】 本考案は上記従来の課題を解決するものであり、上記のような小ローラを設け ることなく、トレイ上のディスクの位置ずれを防止できるようにしたディスク装 置を提供することを目的としている。
【0008】
本考案は、ターンテーブルとこれに対向するクランパとを有するディスク駆動 部と、前記ターンテーブルとクランパとの間に向かって移動し且つディスクが載 置されたトレイとが設けられているディスク装置において、トレイがディスク駆 動部に移動しているときに前記クランパをターンテーブルから最も離れている位 置からトレイ上のディスクに接近する位置まで移動させ、トレイがディスク駆動 部に挿入された時点でクランパをターンテーブルとでディスクを挟持できる位置 までさらに移動させるクランパ移動機構が設けられていることを特徴とするもの 、
【0009】 また、ターンテーブルが設けられたシャーシと、クランパが設けられたクラン プシャーシと、前記ターンテーブルとクランパとの間に向かって移動し且つディ スクが載置されたトレイとが設けられているディスク装置において、前記シャー シとクランプシャーシとの間にアーム部材が渡設されており、トレイがディスク 駆動部に移動しているときで且つ前記シャーシとクランプシャーシとが離れた位 置にあるときに前記アーム部材が前記トレイ上のディスクに接近する位置にあり 、シャーシとクランプシャーシとの距離が短くなってターンテーブルとクランパ とでディスクが挟持された時点で前記アーム部材がディスクから離れる位置へ移 動することを特徴とするもの、
【0010】 さらに、ターンテーブルとこれに対向するクランパとを有するディスク駆動部 と、前記ターンテーブルとクランパとの間に向かって移動し且つディスクが載置 されたトレイとが設けられているディスク装置において、ディスクがターンテー ブルとクランパとで挟持されているときにトレイのディスク載置部の側方に位置 し、且つターンテーブルとクランパとによるディスクの挟持が解除された後に、 前記ディスク載置部の方向へ向かって移動するディスク規制部材が設けられてい ることを特徴とするものである。
【0011】
上記第1の手段は、クランパのターンテーブル方向への移動を利用して、ター ンテーブルからのディスクの外れを防止できるようにしたものである。すなわち 、ターンテーブルが移動しているときには、クランパをターンテーブル上のディ スクに接近する位置まで移動させ、ターンテーブル上に位置するディスクをクラ ンパにより規制して、トレイからディスクが浮き上がるのを防止する。さらにト レイがディスク駆動部に完全に移動した後は、クランパをさらに移動させて、タ ーンテーブルとクランパとによりディスクを挟持する。
【0012】 上記第2の手段は、シャーシとクランプシャーシとの間に例えばワイヤなどの アーム部材を設け、シャーシとクランプシャーシとの相対的な動作により、トレ イ上のディスクを規制するものである。すなわち、トレイが移動しているときは シャーシとクランプシャーシとが離れており、この対向距離の広がりにより両シ ャーシ間に渡設されたアーム部材がトレイ上のディスクに接近して、ディスクの 外れ止めがなされる。またディスクがクランプされるときにはシャーシとクラン プシャーシとが接近するため、両シャーシ間に渡設された前記アーム部材はディ スクから離れるようになる。
【0013】 第3の手段は、トレイのディスク載置部の側方に対向するディスク規制部材を 設けたものである。このディスク規制部材により、トレイの上方の空間において 、ディスクが横方向へずれるのを防止するための壁面が形成される。またディス クのクランプが解除されるときに、このディスク規制部材をディスク載置部の方 向へ積極的に移動させ、クランプ解除直後にふらつきが生じやすい状態のディス クを、トレイのディスク載置部へ確実に戻せるようにしている。
【0014】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。 図1は本考案のディスク装置の一例として車載用ディスクチェンジャの機構部 を示す斜視図、図2と図10はディスクチェンジャのディスク選択・駆動部を示 す平面図、図3は図2のIII−III線の断面図、図4は前記ディスクチェン ジャのほぼ全体を示す平面図、図5はディスク駆動部にディスクがクランプされ た状態を示す側面断面図、図6と図7は図5の動作説明図、図8と図9は図4と 図10のZ矢視図、図11と図12はZ矢視の部分図、図13は図10のXII I−XIII線の拡大断面図である。
【0015】 図1において、符号10は筐体である。この筐体10は箱形状であり、その内 部に、ディスク設置部Aと、ディスク選択・駆動部Bとが設けられている。ディ スク設置部AにはマガジンMが図1の矢印方向から装填される。図14と図15 において後に説明するように、このマガジンMはトレー方式であり、図1におけ る図示斜め右側がディスクの取り出し口Maとなる。 また図16に示すように、このディスクチェンジャでは、ディスク設置部Aに 装填されたマガジンM内の複数のトレイTのうちの選択されたトレイTxが途中 まで引き出され、ディスク選択・駆動部BにおいてクランプされたディスクDは その一部がマガジンM内に残った状態で回転駆動される。
【0016】 ディスク選択・駆動部Bには、クランプシャーシ11と、その下に位置する駆 動部シャーシ12とが平行に設けられている。ディスク選択・駆動部Bの図示右 端位置には、筐体10の底部から立ち上がる2本のガイド軸17,17が固定し て設けられ、前記クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12は、それぞれこの ガイド軸17,17に昇降自在にガイドされている。 上記クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12は、図示しないロック機構に より、一定の間隔にて互いにロックされるようになっている。両シャーシ11と 12とが互いにロックされたとき、図6と図7および図8に示すように両シャー シ11と12は広い間隔h1を維持している。
【0017】 筐体10の両側板の内側には、図5に示すX状に組まれた駆動リンク21と2 2とが設けられており、それぞれの駆動リンク21と22の上端は連結ピン21 aと22aとによって駆動部シャーシ12の側部に回動自在に連結されている。 図1に示すように、筐体10の底部下面に設けられたモータ23の動力が減速ギ ヤ群24を介してラック25に伝達されると、駆動板26が往復移動する。さら にこの駆動板26の動力は、連結リンク板27を介して他方の側面に設けられた 駆動板28に伝達される。両駆動板26と28の往復動作により、前記X状の駆 動リンク21と22のX字の開き角度が変化し、これにより、駆動部シャーシ1 2およびこれに対してh1の間隔にてロックされているクランプシャーシ11が 一緒に昇降駆動され、これによりマガジンM内の複数のトレイTのうち選択すべ きものの前方へ両シャーシ11と12が対向するに至る。
【0018】 筐体の両側面には複数の位置決め溝10a,10aが形成されており、上記の 選択動作が終了した時点で、クランプシャーシ11のみがいずれかの位置決め溝 10aに位置決めされてロックされる。図8と図9に示すように、クランプシャ ーシ11の両側板の内側にはコの字形状のトレイガイド19,19が設けられて いる。クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12とが前記h1の間隔に維持さ れているときに、後述の機構により、マガジンM内から選択されたトレイTxが 引き出されるが、このトレイTxの両縁部は前記トレイガイド19,19に導か れて、両シャーシ11と12の間に移動する。 選択されたトレイTxが両シャーシ11と12の間に完全に移動すると、クラ ンプシャーシ11と駆動部シャーシ12との相互のロックが解除され、さらに下 側に位置する駆動部シャーシ12が前記駆動リンク21と22とによりさらに上 昇させられ、図5と図9に示すように、クランプシャーシ11と駆動部シャーシ 12とが狭い間隔h2となる。この間隔のときに、ディスクが両シャーシ11と 12との間でクランプできる状態になる。
【0019】 図1および図5などに示すように、駆動部シャーシ12には、ターンテーブル 13とこのターンテーブル13を回転駆動するスピンドルモータ14、さらには ターンテーブル13にて駆動されるディスクDの記録情報を再生する光ピックア ップ(図示せず)が搭載されている。 クランプシャーシ11にはクランパ15が搭載されている。図5に示すように 、クランパ15はその軸部15bがクランプシャーシ11を貫通して上方に延び ており、この軸部15bの上端のフランジ部15cの上面にピポット部15aが 形成されている。クランプシャーシ11の上面には板ばね16が設けられている 。図1と図2に示すように、この板ばね16は2ヶ所に設けられた支持ピン18 ,18によりクランプシャーシ11に固定されている。前記クランパ15のフラ ンジ部15cは板ばね16の先部にて抜け止めされて保持されている。また板ば ね16の先端には上方へのL字状に曲げられた支持片16aが設けられ、前記ピ ポット部15aがこの支持片16aの下面に当接して、クランパ15が回転自在 に支持されている。
【0020】 板ばね16は、図2に示す一対の前記支持ピン18と18を結ぶ仮想支持線E を支点として曲げ変形するものであり、この板ばね16の曲げ弾性力により、ク ランパ15がターンテーブル13の方向へ付勢されている。 図2および図3に示すように、上記板ばね16には、クランプシャーシ11の 方向へ突出変形させられた突部16bが形成され、他の位置にはクランプシャー シ11側から見て陥没変形させられた凹部16cが形成されている。
【0021】 図1,図2および図4などに示すように、クランプシャーシ11の上面には大 径歯車31が軸30により回動自在に支持されている。クランプシャーシ11の 上面には、ピニオンギヤ32が設けられ、このピニオンギヤ32が前記大径歯車 31と常に噛合っている。駆動部シャーシ12の下面にはモータが設けられ、ク ランプシャーシ11と駆動部シャーシ12との間隔の変化(h1とh2)に追従で きる可変長の動力伝達軸により、前記モータの動力がピニオンギヤ32に伝達さ れ、このピニオンギヤ32により大径歯車31が駆動される。 この大径歯車31は、その回転により3種の制御機能を発揮する。第1の制御 機能は、クランパ15の高さ制御である。
【0022】 図2に示すように、前記板ばね16の突部16bおよび凹部16cは、大径歯 車31の軸30を中心とした半径rの円弧軌跡上に位置している。トレイTがマ ガジンM内から引き出されない状態では、大径歯車31の回転位相は図1と図2 に示す状態であり、このとき大径歯車31の上面に固定された制御ピン33が、 前記板ばね16の突部16bに当たっており、板ばね16が持ち上げられている 。このときのクランパ15の高さ位置を(イ)で示す(図3と図6参照)。
【0023】 図1と図2に示す位相から大径歯車31が時計方向へ駆動されると、上記制御 ピン33が板ばね16の突部16bから外れ、制御ピン33が板ばね16の下面 16dに当たって摺動する。このとき板ばね16は自らの弾性力によりクランプ シャーシ11に接近し、クランパ15は(ロ)で示すようにやや下降する(図3 と図7参照)。このとき、図7に示すように、移動途中のトレイTにクランパ1 5が接近し、ディスクDの上面に対し微小間隔で対向するようになる。クランパ 15がディスクDに微小間隔で対向することにより、移動中のトレイTの収納凹 部72内からディスクDが上方へ抜け出るのが防止される。
【0024】 大径歯車31がさらに時計方向へ回動し、前記制御ピン33が、板ばね16の 凹部16c内に入ると、板ばね16は自らの弾性力によりさらにクランプシャー シ11に接近する。このときクランパ15はさらに下降して(ハ)で示す高さ位 置となる。このとき図5に示すように、駆動部シャーシ12が上昇して両シャー シ11と12の間隔はh2となっており、この時点でクランパ15とターンテー ブル13とでディスクDが挟持される。 大径歯車31の第2の制御機能は、マガジンM内からのトレイTの出し入れ機 能である。
【0025】 図2および図4に示すように、クランプシャーシ11の上面には取り出しアー ム35が設けられている。この取り出しアーム35は軸36により、クランプシ ャーシ11上にて回動自在に支持されている。この取り出しアーム35の中腹部 にはカム溝35aが形成されており、大径歯車31の上面に設けられた前記制御 ピン33が、このカム溝35a内に摺動自在に挿入されている。クランプシャー シ11には直線状の摺動溝11aが形成され、この摺動溝11aに取り出しフッ ク37が摺動自在に支持されている(図4にのみ図示)。この取り出しフック3 7の上面にはピン37aが一体に設けられている。前記取り出しアーム35の先 端には長穴35bが形成され、前記ピン37aはこの長穴35b内に挿入されて いる。前記大径歯車31が時計方向へ駆動されると、制御ピン33の回動軌跡に 伴って取り出しアーム35が時計方向へ回動し、取り出しフック37が前記摺動 溝11aに沿って直線的に移動する。
【0026】 大径歯車31の回動により、取り出しフック37が図4の位置から図示右方向 へ移動する間に、マガジンM内の選択されたトレイTxがディスク選択・駆動部 Bにおけるディスククランプ位置へ送られる。 大径歯車31の第3の制御機能は、トレイのストッパ51およびディスク規制 部材55の駆動制御である。
【0027】 図4に示すように、大径歯車31にはカム溝31aが形成されている。クラン プシャーシ11には、軸42を中心として回動する駆動リンク41が設けられ、 この駆動リンク41の先端に設けられた摺動ピン43が前記カム溝31a内に挿 入されている。駆動リンク41にはピン44を介して連結板45が連結されてい る。連結板45はクランプシャーシ11の図示右端面にて、図4に示す(ニ)− (ホ)方向へ移動自在に支持されているものである。この連結板45の図示上端 はピン46により連結リンク47に連結されている。連結リンク47は、クラン プシャーシ11上にてピン48により回動自在に支持されている。そしてこの連 結リンク47はピン49により制御板50に連結されている。この制御板50は 、クランプシャーシ11の図示上方の側面にて(ヘ)−(ト)方向へ移動自在に 支持されているものである。
【0028】 図4と図10に示すように、クランプシャーシ11の下面には、ストッパ51 がピン52を中心として回動自在に支持されている。図16に誇張して示すよう に、このストッパ51はスプリング53により時計方向へ付勢されている。また ストッパ51には規制面51aと被押圧面51bとが形成されている。図4に示 すように、トレイTが取り出される以前の状態では、上記ストッパ51は前記ス プリング53の付勢力により時計方向へ回動しており、規制面51aがトレイT の通過領域から外れている。
【0029】 図4の状態から大径歯車31が時計方向へ駆動され、取り出しフック37によ りマガジンM内から選択されたトレイTxが引き出されるが、この大径歯車31 の回転の際、摺動ピン43は最初にカム溝31aの同一半径部(a)を摺動する ため、駆動リンク41は駆動されない。大径歯車31が時計方向への回動の終盤 になりトレイTxが両シャーシ11と12の間に移動し終わる時点で、カム溝3 1aの半径が急激に変化する駆動部(b)に摺動ピン43が至り、駆動リンク4 1が反時計方向へ急速に駆動される。これにより連結板45が(ホ)方向へ、ま た制御板50が(ト)方向へ駆動される。そして制御板50の先端に設けられた 押圧部50aによりストッパ51の被押圧面51bが押され、ストッパ51が反 時計方向へ駆動される。その結果、図10および図16に示すように、ストッパ 51の規制面51aが引き出されたトレイTxの後端に掛止されて、トレイTx のマガジンM内への戻りが防止され、されに規制面51aがマガジンMに残って いるトレイTの前方を塞ぎ、マガジンM内からの他のトレイTの飛び出しが防止 される。
【0030】 また図10ないし図12に示すように、クランプシャーシ11の下面には、デ ィスク規制部材55が設けられている。このディスク規制部材55は、クランプ シャーシ11の下面に固定されたピン56により回動自在に支持され、且つこの ディスク規制部材55とクランプシャーシ11の下面との間に渡設されたスプリ ング57により、ディスク規制部材55は図10において反時計方向へ付勢され ている。またクランプシャーシ11の下面にはストッパピン58が設けられ、デ ィスク規制部材55の反時計方向への回動がこのストッパピン58により規制さ れている。
【0031】 図11に示すように、ディスク規制部材55は、引き出されたトレイTxの表 面とクランプシャーシ11の下面との隙間を埋める位置に設けられているもので ある。ディスク規制部材55は、図10に示すようにクランプシャーシ11の図 示左側に設けられている。トレイTxが引き出されて両シャーシ11と12の間 に移動していくときには、トレイTx上のディスクDがこのディスク規制部材5 5の下側を通過し、ディスクDがトレイTxの収納凹部72内から浮き上がるの が防止される。 またトレイTxが図10に示すようにシャーシ11と12内に完全に移動した 状態では、ディスク規制部材55の側面55aは、図11に示すようにトレイT xの収納凹部72の側部上方に壁を形成し、収納凹部72に位置するときのディ スクDおよびクランプのために収納凹部72から持ち上げられる途中のディスク Dが、図11にて矢印Pで示す軌跡にて図示左方向へ飛び出るのが防止される。
【0032】 また前記制御板50には駆動片50bが折曲げ形成されている。前記大径歯車 31の駆動力により制御板50が(ヘ)−(ト)方向へ駆動されると、駆動片5 0bがディスク規制部材55の先端に当たり、ディスク規制部材55が図10に 鎖線で示すように時計方向へ駆動される。特にターンテーブル13とクランパ1 5とによるディスクDのクランプ解除直後にディスク規制部材55の側面55a がトレイTxの収納凹部72の上方まで突出することにより、クランプ解除直後 のディスクDをトレイTxの収納凹部72内に確実に戻せるようになる。
【0033】 すなわち、トレイTxの引き出しが完了して、ディスクDがターンテーブル1 3とクランパ15とで挟持されている状態では、制御板50は図10に示すよう に(ト)方向に移動した位置にあり、駆動片50bはディスク規制部材55から 外れている。ディスクDの再生が終了すると、大径歯車31が反時計方向へ回動 し始め、このとき大径歯車31のカム溝31aにより制御板50が(ヘ)方向へ 駆動され始める。そのためターンテーブル13とクランパ15とによりディスク Dの挟持が解除された直後に、制御板50の駆動片50bがディスク規制部材5 5に当たり、このディスク規制部材55が時計方向へ駆動される。 このとき図12に示すように、クランプが解除された直後で未だトレイTの上 方に持ち上げられているディスクDの縁部がディスク規制部材55の側面55a により強制的に図12の右方向へわずかに押される。よって、ディスクDのP方 向へのふらつきが防止されるのみならず、積極的にディスクDがトレイTxの収 納凹部72の上方空間に戻され、ディスクDが収納凹部72内に確実に下降でき るようになる。
【0034】 図11と図12は、図4と図10においてディスク選択・駆動部Bを矢印Z方 向から見た状態を示しているが、これらの図に示すように、前記ディスク規制部 材55は、Z矢視の図示左側に配置されており、トレイTからのディスクのZ矢 視左方向(P方向)への位置ずれが防止される。一方Z矢視の右方向でのディス クの外れ止めは、図8と図9に示す機構により行われる。
【0035】 図8と図9に示すように、クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12との間 には、L字状のアーム部材61が渡設されている。図の実施例では、このアーム 部材61が、鋼線材(ワイヤ)を曲げ変形することにより形成されている。しか しこのアーム部材61は樹脂によりL字形状に成形されたものであってもよい。 または金属板をL字状に曲げたものであってもよい。 上記アーム部材61の一方の端部61aは、クランプシャーシ11の上面に折 曲げられた支持片11bに回動自在に支持されている。またアーム部材61の他 方の先端61bは、駆動部シャーシ12の図示右側の側面に形成された支持穴1 2aに掛止されている。
【0036】 図8に示すように、トレイTxが移動しているときには、クランプシャーシ1 1と駆動部シャーシ12との間隔はh1で示すように広く開いている。よってア ーム部材61の図示右側部分が下がる状態になり、アーム部材61の規制部61 cが、Z矢視右側にてトレイの上方に接近する。これによりディスクDの図示右 側の縁部がトレイTの収納凹部72から飛び出るのが防止される。 トレイがディスク選択・駆動部に完全に引き込まれてディスクDがターンテー ブル13とクランパ15とでクランプされた状態では、図9に示すように、クラ ンプシャーシ11と駆動部シャーシ12の間隔はh2で示すように接近している 。この接近によりアーム部材61の図示右側部分が上方へ持ち上げられ、アーム 部材61の規制部61cがディスクDから離れ、ディスクDの回転駆動を阻害し ない状態になる。
【0037】 さらに、ディスクDの駆動が完了し、ターンテーブル13とクランパ15とで の挟持が解除された直後にクランプシャーシ11と駆動部シャーシ12との間隔 が離れていくと、アーム部材61の規制部61cが斜めに傾斜した状態でトレイ Txに接近する。このとき、クランプ解除直後のディスクDは、斜めの状態の規 制部61cに導かれて収納凹部72内に確実に戻される。よってクランプ解除直 後にディスクDが図8と図9の図示右方向へ外れることがない。
【0038】 次に、図1に示すディスク設置部Aに装填されるマガジンMの構造を説明する 。 図14はマガジンMを斜め上方から見た斜視図、図15は斜め下方から見た斜 視図、図16はマガジンMの内部構造を示す斜視図である。 マガジンM内には複数枚のトレイTが収納されており、それぞれのトレイT上 にディスクDが設置されている。前記ディスクチェンジャでは、筐体10に形成 された前記位置決め溝10aが上下に6段設けられ、クランプシャーシ11と駆 動部シャーシ12の上下停止位置が6段となっている。したがって、マガジンM 内の6枚のトレイTに対する選択動作ができるようになっているが、図14以下 に示すマガジンMでは、図示の都合上、トレイTが4枚収納されているものを示 している。 図15に示すように、マガジンMの両側壁の内面には複数段の摺動溝71,7 1が形成されており、それぞれのトレイTの両縁部がこの摺動溝71,71に摺 動自在に収納され、且つそれぞれのトレイTはマガジンの取り出し口Maから引 き出せるようになっている。
【0039】 図16に示すように、それぞれのトレイTの上面にはディスクDが設置される 円形の収納凹部72が形成され、またこの収納凹部72の底部が切り欠かれてU 字状の中心穴73が形成されている。またトレイTの前方板74の下面には前記 中心穴73と連続する部分円形状の凹部75が下向きに形成されている。トレイ Txが引き出され、その上に位置するディスクDが持ち上げられると、ディスク Dは、引きだされたトレイTxの収納凹部72から離れ、この収納凹部72と、 その上に位置しているトレイTの下面の部分円形状の凹部75との間に位置して 回転駆動される。また図15に示すように、マガジンMの天井板の内面にも部分 円形状の凹部76が形成されており、最上部のトレイTが引き出されたときには 、このトレイTの上のディスクDが持ち上げられ、収納凹部72と前記凹部76 との空間内にてディスクDが駆動される。 また各トレイTの前方には前記取り出しフック37が係合する突部77が形成 されている。
【0040】 さらに、図10に示すように、トレイTの収納凹部72の縁部の2ヶ所(3ヶ 所以上であってもよい)には、位置決め穴78,78が上下に貫通して開口して いる。図13に示すように、トレイTxがクランプシャーシ11と駆動部シャー シ12との間に完全に送り込まれ、駆動部シャーシ12が上昇すると、トレイT xの下面が駆動部シャーシ12の上面に設置されるが、この駆動部シャーシ12 の上面には、位置決めピン81,81が設けられている。この位置決めピン81 は先端がテーパ形状であり、前記位置決め穴78,78と嵌合することにより、 トレイTxの位置決めができるようになっている。
【0041】 さらに図10と図13に示すように、上記位置決めピン81は、トレイの収納 凹部72の縁部にてディスクDの周縁部に対向している。よってターンテーブル 13により収納凹部72からディスクDが持ち上げられ、クランパ15によりデ ィスクDがクランプされるまでの間、位置決めピン81,81によりディスクD の縁部が規制され、ディスクDが図13の左右方向(図10の図示上下方向)へ 位置ずれするのが防止される。このためディスクDがセンタリングされてターン テーブル13とクランパ15とで確実に挟持できるようになる。
【0042】 次に、上記構造のディスク選択式プレーヤの一連の動作を説明する。 (ディスクが選択されていないときの状態) ディスクDの再生を行っていないときには、クランプシャーシ11の上面に設 けられた大径歯車31は、反時計方向に回動して図1、図2および図4に示す位 相となっている。このとき大径歯車31の制御ピン33は、取り出しアーム35 のカム溝35aの溝始端に位置し、取り出しアーム35は反時計方向に回動して いる。 このとき、図2と図3に示すように、大径歯車31に設けられた前記制御ピン 33には、板ばね16の下面方向へ突出する突部16bが乗り上がっており、板 ばね16はクランプシャーシ11から最も離れた位置にある。よって板ばね16 の先端に支持されているクランパ15は、ターンテーブル13から最も離れた( イ)の位置にある(図3と図6参照)。
【0043】 また駆動リンク41に設けられた摺動ピン43は、大径歯車31のカム溝31 aの同一半径部(a)の溝始端に位置し、駆動リンク41は図4において時計方 向へ回動した状態である。よって連結板45は(ニ)方向へ移動し、制御板50 は(ト)方向へ移動して、制御板50の先端の押圧部50aは、クランプシャー シ11に設けられたストッパ51から離れている。よって、ストッパ51はスプ リング53の付勢力により時計方向へ回動しており、その規制面51aはトレイ Tの移動領域から外れている。また制御板50に形成された駆動片50bも、前 記ディスク規制部材55から離れている。よってディスク規制部材55は図10 に示すのと同様にスプリング57により反時計方向へ付勢されてストッパピン5 8に規制された状態である。 さらに、この時点では、クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12とは、広 い間隔h1にて互いにロックされており、よって、クランプシャーシ11と駆動 部シャーシ12との間に渡設されているアーム部材61は、図8に示すように、 Z矢視方向の右側が下がった状態になっている。
【0044】 (ディスク選択・引き出し動作) 所望のディスクDが設置されているトレイTを選択する動作は、図1に示すモ ータ23を駆動することにより行なわれる。このモータ23の動力は減速ギヤ群 24からラック25に伝達され、駆動板26が駆動される。この動力は連結リン ク板27を介して駆動板28に伝達され、両駆動板26と28が駆動される。こ の動力によりX字状に組まれた駆動リンク21と22により、駆動部シャーシ1 2が上下方向へ移動させられ、この駆動部シャーシ12と間隔h1を介してロッ クされているクランプシャーシ11も一緒に昇降させられる。 クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12とがマガジンM内の所望のディス クTxに対向する位置に至ると、両シャーシ11と12の昇降動作が停止し、図 1に示す位置決め溝10aのいずれかによりクランプシャーシ11のみが筐体1 0にロックされる。なお、駆動部シャーシ12は筐体10にロックされない。
【0045】 次に、大径歯車31がピニオンギヤ32により時計方向へ始動する。大径歯車 31の時計方向の回動により、まず制御ピン33が、取り出しアーム35のカム 溝35a内を摺動し、取り出しアーム35が時計方向へ駆動されて、その先端に 連結された取り出しフック37が図1、図2および図4に示す位置から図示右方 向へ移動する。このとき、取り出しフック37によりマガジンM内の選択された トレイTxの突部77が図示右方向へ引かれ、トレイTxが、クランプシャーシ 11と駆動部シャーシ12との間に取り出される。このとき、トレイTxは、ク ランプシャーシ11の両側板内面に設けられたコの字状のトレイガイド19,1 9に案内されて両シャーシ11と12の間を移動していく。
【0046】 また、大径歯車31が時計方向へ回動し始めると、前記制御ピン33が、板ば ね16の突部16bから外れ、制御ピン33が板ばね16の下面16d(図3参 照)に当たって、この下面16dを摺動する。よって板ばね16は自らの弾性力 によりクランプシャーシ11に近づき、クランパ15は、図3と図7に示す(ロ )の位置へ下降する。よって前記取り出しアーム35により引き出されて移動し ている途中のトレイTxの真上位置にクランパ15が接近して微小間隔にて対向 する。よって移動途中のトレイTxの収納凹部72内のディスクDはその直上の クランパ15に規制されることになり、収納凹部72からディスクDが抜け出る のが防止される。
【0047】 またZ矢視での図示左側では、図11に示すように、クランプシャーシ11の 下面にディスク規制部材55が設けられ、このディスク規制部材55が、トレイ Txの上面とクランプシャーシ11との間に位置している。そのため、トレイT x上のディスクの縁部がこのディスク規制部材55の下側を通過することになり 、このディスク規制部材55により、ディスクDの縁部がトレイTxの収納凹部 72内から抜け出るのが防止される。またトレイTxが図10の位置まで完全に 引き出された状態では、図11に示すように、ディスク規制部材55の側面55 aが、収納凹部72の側方にてトレイTxの上面とクランプシャーシ11の下面 との間に壁面を形成している。よって振動により前記クランパ15が上方へ移動 しディスクDが収納凹部72内から持ち上がったとしても、ディスクDが図11 にてPで示す軌跡にてトレイTxの側方へずれるのが防止される。
【0048】 一方、この時点では、クランプシャーシ11と駆動部シャーシ12との間隔が h1であるため、Z矢視での図示右側では、図8に示すように、アーム部材61 の右側部分が下降し、アーム部材61の規制部61cがトレイTの図示右側の上 部に接近している。よってディスクの図示右側の縁部がトレイTxの収納凹部7 2内から上方へ抜け出ることがなく、また収納凹部72から図示右方向へ外れる こともない。 このように、トレイTxが選択されて、クランプシャーシ11と駆動部シャー シ12との間を移動しているときには、クランパ15が上方から収納凹部72内 のディスクDに微小間隙にて対向し、Z矢視の左側では、図11に示すようにデ ィスク規制部材55が対向し、さらにZ矢視の右側では、図8に示すように、ア ーム部材61の規制部61cがディスクDの図示右縁部を規制している。よって トレイTxの収納凹部72からディスクDが抜け出ることが完全に防止される。
【0049】 (ディスククランプ動作) 大径歯車31が時計方向へ最も回動した時点で、取り出しアーム35によりト レイTxが、両シャーシ11と12との間に完全に引き込まれる。このとき図5 に示す駆動リンク21と22とにより、駆動部シャーシ12がさらに持ち上げら れ、筐体10にロックされているクランプシャーシ11と駆動部シャーシ12と の間隔はh2で示すように短くなる。 このとき、駆動部シャーシ12の上面にトレイTxの下面が設置され、図10 に示すように、駆動部シャーシ12の上面に設けられた位置決めピン81,81 が、トレイTxの位置決め穴78,78に嵌合して、トレイTxが位置決めされ る。
【0050】 これと同時に、上昇する駆動部シャーシ12に設けられたターンテーブル13 がディスクDの中央穴に嵌合し、さらにターンテーブル13によりディスクDが トレイTxの収納凹部72内から持ち上げられる。このとき、図13に示すよう に、前記位置決めピン81,81の先部がディスクDの両縁部に対向し、ディス クDがディスク面方向へずれないようにセンタリングガイドされる。 また大径歯車31が時計方向へ完全に回動した状態では、大径歯車31に設け られた前記制御ピン33が、板ばね16の凹部16c内に嵌り、板ばね16がク ランプシャーシ11へさらに接近し、クランパ15が最も下降した(ハ)の高さ 位置となる。このとき図5に示すように、ディスクDがターンテーブル13とク ランパ15とでクランプされる。
【0051】 なお、駆動部シャーシ12が上昇してクランプシャーシ11との間隔がh2に 示すように短くなった時点で、図9に示すように、アーム部材61の右側部分が 持ち上げられ、アーム部材61の規制部61cはディスクDから離れる。よって アーム部材61がディスクDの回転を阻害することがない。 また、大径歯車31が時計方向へ最も回動した時点で、図4に示す大径歯車3 1のカム溝31aの駆動部(b)により駆動リンク41が反時計方向へ駆動され 、連結板45が(ホ)方向へ移動させられ、また制御板50が(ト)方向へ移動 させられる。そして、制御板50の先端の押圧部50aがストッパ51の被押圧 面51bに当たり、ストッパ51が反時計方向へ回動させられ、図10に示すよ うにストッパ51の規制面51aがトレイTxの後端に掛止され、トレイTxの マガジンM方向への戻りが防止される。さらにこの規制面51aによりマガジン M内に残っているトレイTがマガジンMから飛び出るのが防止される。
【0052】 (クランプ解除動作) ディスクの再生などが完了すると、大径歯車31が反時計方向へ回動して、大 径歯車31に設けられた制御ピン33が板ばね16の凹部16cから外れて板ば ね16の下面16dに当たる。よって板ばね16はやや持ち上げられ、クランパ 15は(ロ)の位置まで上昇し、ターンテーブル13とクランパ15とでのクラ ンプが解除される。 これと同時に駆動部シャーシ12が下降させられ、ターンテーブル13により 持ち上げられていたディスクDがトレイTxの収納凹部72内に戻され、且つ駆 動部シャーシ12の上面がトレイTxの下面から離れる。
【0053】 このとき大径歯車31のカム溝31aにより駆動リンク41が時計方向へ駆動 され、連結板45が(ニ)方向へ、さらに制御板50が(ヘ)方向へ駆動される 。よって制御板50に設けられた駆動片50bが、ディスク規制部材55に当た り、ディスク規制部材55が図10において鎖線で示すように反時計方向へ駆動 され、その側面55aが図12に示すように、収納凹部72の上方へわずかに突 出する。よってクランパ15によるクランプが解除されて下降する途中のディス クDの周縁部が、ディスク規制部材55の側面55aにより図12の図示右方向 へ押され、よってディスクDがP方向へふらつくことなく収納凹部72内に戻さ れる。 一方、Z矢視の図示右側では、駆動部シャーシ12の下降により、アーム部材 61の図示右側部分が下がるため、ディスクDの図示右側部分の縁部がアーム部 材61の規制部61cにより下降方向へ案内され、よってディスクDは収納凹部 72内に確実に戻される。
【0054】 そして、取り出しアーム35の反時計方向の回動により、トレイTxがマガジ ンM内に戻されるが、このとき、前述のように、(ロ)の位置にあるクランパ1 5によりディスクDの上面が規制され、またディスク規制部材55とアーム部材 61とで、ディスクの両縁部が規制される。そのためトレイTxの戻り動作の際 にもディスクDがトレイTxの収納凹部72から抜け出ることがない。 なお、上記実施例では、クランプシャーシ11が筐体10にロックされ、駆動 部シャーシ12が上昇することにより、ターンテーブルとクランパとでディスク が挟持されるが、駆動部シャーシ12が停止して、クランプシャーシ11が下降 する構造であってもよい。あるいは両シャーシ11と12が互いに接近する方向 へ移動するものであってもよい。 また、クランパ15を(イ)(ロ)(ハ)の3段階に移動させる機構は、大径 歯車31に限られず、他のカムなどを使用してもよい。
【0055】 さらに本考案は、車載用ディスクチェンジャに限られるものではなく、マガジ ン以外のディスク載置部からトレイが引き出されるもの、あるいは単一のトレイ が移動するものであってもよい。
【0056】
以上のように請求項1と請求項2記載の本考案では、移動している途中のトレ イからマガジンが外れるのを有効に防止できる。また従来のような小ローラは不 要であり、ディスクに傷がつくことはない。
【0057】 請求項3記載の考案では、トレイが移動しているときにディスクの飛び出しが 防止できるのみならず、ターンテーブルとクランパでのクランプ解除直後のふら ついているディスクをトレイのディスク載置部に確実に戻すことができるように なる。
【図1】本考案によるディスク装置の一実施例としてデ
ィスクチェンジャの機構部を示す斜視図、
ィスクチェンジャの機構部を示す斜視図、
【図2】ディスクチェンジャのディスク選択・駆動部を
示す平面図、
示す平面図、
【図3】図2のIII−III線の断面図、
【図4】ディスクチェンジャの平面図、
【図5】ディスクがクランプされた状態のディスク選択
・駆動部を示す側面断面図、
・駆動部を示す側面断面図、
【図6】ディスク選択前のディスク選択・駆動部を示す
側面断面図、
側面断面図、
【図7】トレイ移動途中のディスク選択・駆動部を示す
側面断面図、
側面断面図、
【図8】アーム部材を示す図4と図10のZ矢視図、
【図9】アーム部材が上昇した状態を示す図4と図10
のZ矢視図、
のZ矢視図、
【図10】トレイのストッパとディスク規制部材を示す
ディスク選択・駆動部の平面図、
ディスク選択・駆動部の平面図、
【図11】ディスク規制部材を示す図4と図10のZ矢
視部分図、
視部分図、
【図12】ディスク規制部材の動作を示す図4と図10
のZ矢視部分図、
のZ矢視部分図、
【図13】図10のXIII−XIII線の拡大断面
図、
図、
【図14】マガジンを斜め上方から見た斜視図、
【図15】マガジンを斜め下方から見た斜視図、
【図16】マガジンの内部構造を示す斜視図、
【図17】従来のディスクチェンジャの構造説明図、
A ディスク設置部 B ディスク選択・駆動部 D ディスク M マガジン T トレイ Tx 選択されたトレイ 10 筐体 11 クランプシャーシ 12 駆動部シャーシ、 13 ターンテーブル 14 スピンドルモータ 15 クランパ 16 板ばね 16b 突部 16c 凹部 16d 下面 21,22 駆動リンク 31 大径歯車 31a カム溝 32 ピニオンギヤ 33 制御ピン 35 取り出しアーム 35a カム溝 37 取り出しフック 50 制御板 50a 押圧部 50b 駆動片 51 ストッパ 51a 規制面 55 ディスク規制部材 55a 側面 61 アーム部材 61c 規制部
Claims (3)
- 【請求項1】 ターンテーブルとこれに対向するクラン
パとを有するディスク駆動部と、前記ターンテーブルと
クランパとの間に向かって移動し且つディスクが載置さ
れたトレイとが設けられているディスク装置において、
トレイがディスク駆動部に移動しているときに前記クラ
ンパをターンテーブルから最も離れた位置からトレイ上
のディスクに接近する位置まで移動させ、トレイがディ
スク駆動部に挿入された時点でクランパをターンテーブ
ルとでディスクを挟持できる位置までさらに移動させる
クランパ移動機構が設けられていることを特徴とするデ
ィスク装置。 - 【請求項2】 ターンテーブルが設けられたシャーシ
と、クランパが設けられたクランプシャーシと、前記タ
ーンテーブルとクランパとの間に向かって移動し且つデ
ィスクが載置されたトレイとが設けられているディスク
装置において、前記シャーシとクランプシャーシとの間
にアーム部材が渡設されており、トレイがディスク駆動
部に移動しているときで且つ前記シャーシとクランプシ
ャーシとが離れた位置にあるときに前記アーム部材が前
記トレイ上のディスクに接近する位置にあり、シャーシ
とクランプシャーシとの距離が短くなってターンテーブ
ルとクランパとでディスクが挟持された時点で、前記ア
ーム部材がディスクから離れる位置へ移動することを特
徴とするディスク装置。 - 【請求項3】 ターンテーブルとこれに対向するクラン
パとを有するディスク駆動部と、前記ターンテーブルと
クランパとの間に向かって移動し且つディスクが載置さ
れたトレイとが設けられているディスク装置において、
ディスクがターンテーブルとクランパとで挟持されてい
るときにトレイのディスク載置部の側方に位置し、且つ
ターンテーブルとクランパとによるディスクの挟持が解
除された後に、前記ディスク載置部の方向へ向かって移
動するディスク規制部材が設けられていることを特徴と
するディスク装置。
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