JPH0670354B2 - 連窓サッシ - Google Patents

連窓サッシ

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JPH0670354B2
JPH0670354B2 JP23531891A JP23531891A JPH0670354B2 JP H0670354 B2 JPH0670354 B2 JP H0670354B2 JP 23531891 A JP23531891 A JP 23531891A JP 23531891 A JP23531891 A JP 23531891A JP H0670354 B2 JPH0670354 B2 JP H0670354B2
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俊男 袋
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下枠及び左右縦枠で
形成した引違い窓、はめ殺し窓、回転窓など各種の窓サ
ッシを半外付けサッシで構成するとともに、それら半外
付け窓サッシの中から二組以上の窓サッシを選択して、
各窓サッシを方立材で連結してなる、それ自体が単一か
つ独立に組立てられた連窓サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、居住空間の拡大化要請に伴い、サ
ッシ枠の需要も内付けサッシから外付け式へと移行しつ
つある。特に半外付けサッシは、各種の窓、例えば引違
い窓、はめ殺し窓、回転窓、辷り出し窓、上げ下げ窓、
内倒し窓など多種のものに用いられている。
【0003】この半外付けサッシは、図13及び図14
に示すように、各種の窓によって必然的に異なる各個の
サッシ主体部分8を除いては、各サッシに共通に、サッ
シ主体部分の背面側において、見込み幅の略中央の箇所
に建物躯体取付け用の鉛直取付片81を有し、そして屋
外側が窓開口部から突出する関係上、サッシ主体部分の
室内側端部を建物躯体取付片82となして固着の確実化
を図り、また、サッシ主体部分の背面側には、建物躯体
ないし補助部材に当接する係止片83と当接片84を備
えてサッシ枠固着の安定化を図っている。
【0004】このような半外付けサッシを主流とする近
時のサッシ窓において、窓を横に連接した連窓が多用さ
れて始めている。連窓は通常の場合、左右の窓は、一方
が回転窓で他方が引違い窓、一方が内倒し窓で他方がは
め殺し窓、という具合に各種の窓の組合せが採られるの
で、それぞれ各種のパターンに対応させるべく異なる構
造の窓サッシを多数用意しなければならない。
【0005】とりわけ従来の連窓サッシ窓は一般に、建
物躯体の開口部に、連窓サッシを形成する各構成サッシ
枠と方立材とを現場で組込みながら逐次サッシ窓を構成
していくものであるため、次のような不具合を有してい
た。
【0006】すなわち、:各構成サッシ枠を順番に建
物躯体に取付けるので、一のサッシ枠の取付け位置のズ
レは、他のサッシ枠を組込んだ最後の時点において、ね
じ孔が合わなかったり、枠組みにくるいを生じたりする
ことにより、判明する。したがって、組込みをやり直す
ことになる。また、各サッシ枠の取付けのくるいは、組
込みの最後において累積的に生じる。連窓は、通常の窓
サッシを連結して大型化するものであるため、こ累積
誤差は顕著に表われる。殊に、サッシ枠は押出し成型の
関係で断面形状が必ずしも正確に均一でなく、これら連
結サッシ枠間の寸法誤差やビス止めの締付け力の強弱等
に起因して、連窓サッシの組込みに多少のばらつきが生
じることは避けられない。同様に、建物躯体の開口部の
方に寸法のくるいがある場合も、結局各サッシ枠を順に
取付けて行った最後に判明する。 :従来の連結サッシ窓は、方立材と縦枠との連結にお
いて、両者を固定するための取付け部材を別途に用いて
いる。したがって、必然的に部品点数が多くなって、作
業手数が多くなるとともにコスト高となり、また、前述
のように、組込みズレを生じて組直す場合は、部品点数
が多いだけに工数も多く、作業が煩雑となっていた。
【0007】:各構成サッシ枠を一度に取付けること
ができないため、必然的に工期が長期化するものであっ
た。
【0008】ところで最近、日鉄サッシ販売株式会社殿
の昭和59年(1984年)12月20日発行に係
る「’85住宅総合カタログ」に、ファンシーウインド
ーと銘打って掲載された、極めて完成度の高い連窓サッ
シが提案されている。この改良された連窓サッシによれ
ば、上述した一般的な連窓サッシの有している前記欠点
はほぼ解消せられることとなる。すなわち、この連窓
は、上下枠及び左右縦枠で形成した各窓サッシを、方立
材で連結して、それ自体が独立に組立てられた、所謂ユ
ニットサッシと称される半外付けサッシの連窓サッシで
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の連窓
の半外付けサッシにおいては、サッシ枠材のように押出
形成される長尺物には必然的にねじれ変形を生じるの
で、この変形を、サッシ枠材同士を連結する場合に矯正
してあげる必要がある。とりわけ前記改良された連窓サ
ッシの場合は、室外側の連結がねじによるものでなく、
単なる係合によるものであるため、その係合位置合わせ
を行うのが以外と困難となる(なお、ねじ止めであれ
ば、一応仮り止めしておいて、爾後、ねじ締結による変
形の矯正が容易となる場合もある)。そのため、この連
窓サッシでは、縦枠と方立材との連結において室外側に
一部係合困難な箇所が存するとき、両者のなじみを良好
にするべく、室内外の中間部分に厚肉取付部とねじ受け
部を設け、そのねじ進退による矯正を行うものである。
そのため、当該ねじ止め部を若干内側に位置せしめて
(短く設けて)、厚肉取付部とねじ受け部との間隔を狭
くすることにより、両者間の位置調整とねじれ矯正を図
っている。
【0010】しかしながら、このような取付け構造は、
両側にはそれぞれ上下左右枠で枠組みされた重量あるサ
ッシ窓が配置され、その間に長手状の方立材が位置して
いるため、室内側のねじ止めのほかに、中間部に別途ね
じ止め部位を設けることは、そのねじ止め位置合わせ
が、重量物を微妙に動かして行われることの故に、組み
立て作業上の大きな障碍となるものである。したがっ
て、当該中間部のねじ止め部位を省略しても、前記室外
側の係合が容易に行われうるような構造であることが望
まれる。
【0011】さらに加えて、前記改良された連窓サッシ
は、既述のように上下に長い部材を、3ないし4箇所で
ねじ止めすると、室内側の螺着部位が所謂面接触である
ため、面と面の間に隙間があく不都合を生じる。基本的
にねじれ変形のしやすいサッシ枠は、かような隙間が生
じやすいので、これを阻止しうる構造が望まれることと
なる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたもので、前記改良された連窓サッシをさら
に改良して、前記欠点を除去した連窓サッシを提供する
ことを目的とする。
【0013】本発明は、実施例で用いた符号を付して記
すと、 上下枠3,4及び左右縦枠2,2’,2’,2’で形成
した引違い窓、はめ殺し窓、回転窓など各種個々の窓サ
ッシの中から二組以上の窓サッシを選択して、各窓サッ
シを方立材1で連結してなる、それ自体が単一かつ独立
に組立てられた半外付けサッシの連窓サッシであっ
て、; 窓サッシの中、建物躯体に取付けられる縦枠2は、 その端縁に建物開口部内周面方向へ突出する突条21a
を形成した、該建物開口部内周面に止着される室内側鉛
直取付片21と、 前記室内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯
体に止着される室外側鉛直取付片22と、 前記室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方向へ突
出し建物躯体に当接する係止片23aと、 前記室内側鉛直取付片21より建物開口部内周面方向へ
直角に突出しその先端部が前記係止片23aの延長線上
に位置する建物躯体当接片24と、 室外側において先端に室内側向き折曲片25aを形成し
た水切り25と、をそれぞれ長手方向に備えて構成さ
れ、; 前記方立材1で連結される側の縦枠2’は、前記縦枠2
と同形状のものにおいて室外側鉛直取付片22を前記係
止片23aに揃えて剥取り又は折曲げ形成して構成さ
れ、; 前記方立材1は、室内面板10と室外面板14及び、こ
れらを連結する連結板11と、 前記室外面板14に備えられ、前記縦枠2’の折曲片2
5aと係合する室外側向き開口の係合溝13と、 前記連結板11に形成した弯曲部11bと、 前記室内面板10に形成され、前記縦枠2’の室内側鉛
直取付片21と重合する位置関係を備えるとともに、そ
の端縁に該室内側鉛直取付片21方向へ突出する突条1
2aを形成したねじ受け部12と、をそれぞれ長手方向
に有し、; さらに、前記縦枠2’の前記係止片23aと当接片24
を方立材1の連結板11に当接させるとともに、縦枠
2’の前記折曲片25aを方立材1の前記係合溝13に
係合させ、縦枠2’の前記室内側鉛直取付片21を方立
材1の前記ねじ受け部12にねじ止めして、前記一組の
縦枠2’,2’と方立材1とを取付け、それ自体が単一
かつ独立に組立てられた半外付けサッシの連窓サッシを
構成した。ここで、「単一」とは、一体的に組合されて
ユニット化あるいはセット化されることをいい、「独
立」とは、その組立てにおいて、建物躯体を用いること
なくサッシが形成されることを意味している。
【0014】
【作用】建物躯体開口部に出窓を施工するにあたり、予
め、上下枠及び左右縦枠で形成した半外付けサッシから
なる引違い窓、はめ殺し窓、回転窓など各種単体の窓サ
ッシを組立てておき、それら半外付け窓サッシの中から
二組以上の窓サッシを選択する。そして、窓サッシを方
立材で連結するにあたり、縦枠の室外側取付片を剥取る
か又は折曲げ、前記縦枠の前記係止片と当接片を方立材
の前記連結板に当接させ、両者を室外側で係合するとと
もに、室内側でねじ止めして、前記一組の縦枠と方立材
とを取付ける。
【0015】左右の窓サッシの縦枠と、方立材との連結
において、方立材にねじれが生じていて(縦枠のねじれ
は窓サッシを組み立てた際一般に矯正されている)室外
側に一部係合困難な箇所が存するときは、方立材1の連
結板11に弯曲部11bが形成してあるので、外力を加
えることにより、この弯曲部11bが無い場合に比べ容
易に変形することとなり、両者のなじみを良好にするこ
とが可能となる。
【0016】また、室内側の螺着において、すなわち、
縦枠2’の前記室内側鉛直取付片21と、方立材1の前
記ねじ受け部12とのねじ止めにおいて、前記室内側鉛
直取付片21と前記ねじ受け部12とにはそれぞれの突
条21a,12aが当接する(両者は線接触となる)の
で、両者の間には空間部212が形成されることとな
る。そして、前記改良されたサッシのように、両者をね
じ止めして、両者間にねじれによる隙間を生じるような
場合は、前記室内側鉛直取付片21と前記ねじ受け部1
2とをさらに締め付けることにより、すなわち両者間の
空間部212を少なくする方向に締め付け調整しうるの
で、当該隙間を除去することが可能となる。
【0017】このようにして連結された窓サッシにおい
て、左右両端部の縦枠は、建物躯体に取付けられる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0019】図1は本発明の第一の実施例図で、同図は
図2に示す連窓サッシの横断面図に該当する。
【0020】この連窓サッシは、上下枠3,4及び左右
縦枠2,2’,2’,2’で形成した引違い窓、はめ殺
し窓、回転窓など各種個々の窓サッシを半外付けサッシ
で構成するとともに、それら半外付け窓サッシの中から
二組以上の窓サッシを選択して、各窓サッシを方立材1
で連結してなる連窓サッシである。なお、同図におい
て、連窓サッシは、左方に竪辷り窓、右方にはめ殺し窓
を備えている。
【0021】縦枠2は、図3に示すように、主体部分2
0と、該主体部分20から室内側へ突出し、その端縁に
建物開口部内周面方向へ突出する突条21aを形成し
た、建物躯体に止着される室内側鉛直取付片21と、該
室内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯体に
止着される室外側鉛直取付片22と、この室外側鉛直取
付片22の適位箇所より室内方向へ突出し建物躯体に当
接する係止片23aと、前記室内側鉛直取付片21より
建物開口部内周面方向へ直角に突出しその先端部が前記
係止片23aの延長線上に位置する建物躯体当接片24
とを備え、室外側には、先端に室内側向き折曲片25a
を形成した水切り25を備えている。25aは水切り2
5先端の室内側向き折曲片、23は取付片基部である。
なお、縦枠2’は、基本的には縦枠2と同形状のもので
あって、後述するように室外側鉛直取付片22を前記係
止片23aに揃えて剥取り又は折曲げ形成して構成され
るので、楔状の小切欠溝を係止片23aに沿って形成し
ておくのが好ましい。
【0022】方立材1は、図4に示すように、室内面板
10と室外面板14とを連結板11で連結し、室内面板
10の室外側には、その端縁に前記室内側鉛直取付片2
1方向へ突出する突条12aを形成したねじ受け部12
を備え、さらに、室外面板14の両側に、室外側向き開
口の係合溝13,13を形成し、前記連結板11には、
弯曲部11bを形成している。この弯曲部11bは、実
施例の場合、ビスホールを兼ねている。そして、連結板
11にも室外方向を向いた係合溝13,13を形成して
いる。なお、前記ねじ受け部12は縦枠の室内側鉛直取
付片21と重合する位置関係を有し、また、前記それぞ
れの係合溝13,13は縦枠の係止片23a及び折曲片
25aに対応する位置関係を備えている。
【0023】上述のように、方立材1の連結板11に弯
曲部11bを形成した場合は、左右の窓サッシの縦枠と
方立材との連結において、方立材にねじれが生じてい
て、室外側に一部係合困難な箇所が存するときは、外力
を加えることにより、この弯曲部11bが無い場合に比
べ容易に変形することとなり、両者のなじみを良好にす
ることが可能となる。
【0024】また、室内側の螺着において、すなわち、
縦枠2’の前記室内側鉛直取付片21と、方立材1の前
記ねじ受け部12とのねじ止めにおいて、前記室内側鉛
直取付片21と前記ねじ受け部12とにはそれぞれの突
条21a,12aが当接するので、両者の間には空間部
212が形成されることとなる。そして、前記改良され
たサッシのように、両者をねじ止めして、両者間にねじ
れによる隙間を生じるような場合は、前記室内側鉛直取
付片21と前記ねじ受け部12とをさらに締め付けるこ
とにより、すなわち両者間の空間部212を少なくする
方向に締め付け調整しうるので、当該隙間を除去するこ
とが可能となる。
【0025】次に、左右の窓サッシを方立材1により連
結する点について説明すると、前記一組の縦枠2’,
2’と、方立材1とを結合するにあたり、縦枠の室外側
鉛直取付片22を前記係止片23aに揃えて剥取り又は
折曲げ、前記係止片23a及び当接片24を連結板11
に当接させ、さらに係止片23aの室内側向き先端を方
立材の前記連結板11の係合溝13に係合し、縦枠の室
内側鉛直取付片21と方立材のねじ受け部12とを螺着
するものである。なお、室外側鉛直取付片22を係止片
23aに揃えて剥取るときは図3の破線の箇所にてなさ
れる。この場合、方立材1に縦枠2’,2’を左右から
宛行うが、方立材1を図1に示す矢印の方向(室外方
向)へスライドさせるだけで、左右縦枠の係止片23
a、折曲片25aと方立材1の係合溝13とが係合し、
これにより連結位置決めがなされるので、連結作業は容
易化されることになる。この実施例では、各縦枠は同一
の見込み幅を有し、また、室内側鉛直取付片21,2
1、室外側鉛直取付片22,22、係止片23a,23
a及び折曲片25aのそれぞれ相互の位置関係を同一と
している。このように構成した場合は、縦枠を一種類だ
け製作すればよいので、部材点数を必要最小限に押える
ことができる。
【0026】図5は本発明の第二の実施例図で、同図は
図6に示す連窓出窓サッシの横断面図に該当する。な
お、同図において、連窓出窓サッシは中央部分が三角状
に突出するもので、その中、建物壁面と平行な窓W1,
W1ははめ殺し、中央の窓W2,W2は竪軸回転窓であ
り、窓W1,W2のなす角は135 度、また、窓W2,W
2は90度となっている。
【0027】上記連窓出窓サッシにおいて、各窓W1,
W2は前例同様、方立材1で連結されるものであるとこ
ろ、この実施例の方立材1は、その連結板11を任意の
箇所で二又状となして当接壁11a,11aを形成して
いる。そして、一組の縦枠と、方立材1とを結合するに
あたり、少なくとも一つの方立材は建物躯体から室外へ
張出して立設するものである。
【0028】すなわち、窓W1と窓W2を連結する方立
材1は、当接壁11a,11aのなす角を135 度とし、
また、窓W2,W2を連結する方立材1の場合は90度と
している。そして、それぞれのねじ受け部12は、その
螺着面を各当接壁11aと平行に設けている。このよう
に方立材を形成した場合は、これに連結する窓サッシ相
互に角度を持たせることができるとともに、少なくとも
一つの方立材を建物躯体から室外へ張出して立設するこ
とにより、連窓サッシたる連窓サッシを出窓用に構成す
ることができることになる。
【0029】さて、このような連窓出窓サッシは、図7
に示すように、その室外側部分は所定幅Tだけ建物躯体
Pから室外に突出せしめられる。この場合、窓W1,W
2のガラス障子装着箇所はそれらの上下に上下枠3,4
が取付けられるが、一組の縦枠2,2と方立材1とから
なる方立組体5の上下端部は外部と連通することにな
る。そこで、実施例では、その突出した部分の上下端部
をキャップ材6で閉蓋した。このキャップ材6は、図8
及び図9に示すように、建物躯体Pから突出した部分の
方立組体5の横断面形状に適合する蓋部61と、該蓋部
の室内側に立設した壁部62とを備えてなるもので、図
8のキャップ材6は図5・7の左側の方立組体5を、ま
た、図9のキャップ材6は右側の方立組体5を、それぞ
れ閉蓋することになる。この場合、方立材1のビスホー
ルに、キャップ材6の蓋部61からビスを挿通して、キ
ャップ材6を方立組体5に固着する。このようにキャッ
プ材で閉蓋した場合は、その上下端部開口を閉塞し、以
てサッシ取付け時のモルタル仕上げや雨仕舞などに不都
合をきたす事態を回避することができることになる。
【0030】図10及び図11は、本発明の第二の実施
例に対応する他の実施の態様を示すもので、この場合
は、連窓出窓サッシを台形状に構成し、建物壁面と窓W
3とのなす角、及び窓W3,W4のなす角をともに135
度としている。図10左側の方立組体5は、三角形状の
基体70を備えた外枠7と、該基体の傾斜片71の箇所
に連結される縦枠2とから構成される。
【0031】前記外枠7の傾斜片71には、室外側向き
開口の溝部73を備えた突片72を設け、前記基体70
の室内側には、内枠固着片74と膳板75を順に連接す
る。実施例では、傾斜片71の室内側端縁に縦枠2を当
接する片74aを設け、この片74aに続いて固着片7
4を連接している。また、外枠7の基体70には、その
室外側に外枠自体を建物躯体Pに固着するための取付片
76を設けている。
【0032】なお、本発明の連窓サッシは以上の形態の
外、それぞれの半外付け窓サッシを各種の方立材にて連
結することにより、図12(1) に示す突出三角状のも
の、図12(2) に示すような、図11示の出窓サッシの
両側にさらに窓サッシを連窓したもの、図12(3) に示
すような、図6図示の出窓サッシを二組連窓したものな
ど、任意所望の連窓出窓サッシをえることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、上下枠
及び左右縦枠で形成した半外付けサッシからなる引違い
窓、はめ殺し窓、回転窓など各種の窓サッシをそのまま
用い、それら半外付け窓サッシの中から二組以上の窓サ
ッシを選択して、各窓サッシを方立材で連結してなる
サッシであるので、この種連窓サッシを形成するにあ
たり、それぞれ各種のパターンに対応させるべく異なる
構造の窓サッシ及び方立材を多数用意することなく、既
存の窓サッシと所定構造の方立材を用意するだけで、種
々のパターンに適用可能な連窓サッシを得ることができ
る。
【0034】とりわけ本発明は、従来の一般的な連窓が
建物躯体を連窓サッシ形成の構成要素としていたのに対
し、各々独立して存在する各種の窓サッシを、方立材を
介して連結してなるもので、この連結された連窓サッシ
もまた、それ自体が単一かつ独立に組立てられたサッシ
であり、このようにして形成された連窓サッシを建物開
口部に装着するものであるため、従来のように、いちい
ち現場で逐次組込むことなく、適宜の場所で予め組込ん
でおいたものを建物開口部に取付けることができること
になる。その結果、現場での組込みズレや組直しとい
った事態を生じないことは勿論、現場での作業時間及
び工数をすこぶる多く削減することができ、これにより
現場における作業の省力化が図られて、工期の短縮化を
行うことが可能となる。
【0035】本発明は、各窓サッシを方立材で連結する
にあたり、窓サッシの縦枠と方立材は、相互に室外側で
係合がなされるとともに、室内側で螺着されて両者の結
合が行われる。したがって、縦枠と方立材とを固定す
る他の部材を不要とするので、部品点数を少なくでき、
これにより、従来に比べ工数の省力化とコストの低廉化
を図ることができる。螺着は室内側のみにてなされる
ので、近接した位置においてなされることも相俟て、手
間もかからず簡単に両部材の結合が行われる。さらに、
この結合において、方立材と対峙する縦枠の係止片及び
当接片を当該方立材の連結板に当接させているので、窓
サッシが方立材の方向に向おうとする力はこれらの係止
片及び当接片で受けることとなり、これにより室内側の
みの螺着であっても、連窓サッシを単一かつ独立にしっ
かり組立てることが可能となる。また、異なる断面形状
のサッシ枠をえるには、周知のように別途に高価な押出
金型を製作しなければならないが、本発明は、既存の窓
サッシと所定構造の方立材を用意するだけで種々のパタ
ーンに適用可能な連窓サッシをえることができる。
【0036】さらに、本発明は、前述の改良された従来
の連窓サッシに対しても、次の利点を有している。すな
わち、サッシ枠材のように押出形成される長尺物には必
然的にねじれ変形を生じるので、この変形を、サッシ枠
材同士を連結する場合に矯正してあげる必要があるとこ
ろ、前記改良された従来の連窓サッシの場合は、室外側
の連結がねじによるものでなく、単なる係合によるもの
であるため、その係合位置合わせを行うのが以外と困難
となる。そのため、この従来の連窓サッシでは、縦枠と
方立材との連結において室外側に一部係合困難な箇所が
存するとき、両者のなじみを良好にするべく、前記厚肉
取付部とねじ受け部とのねじ進退による矯正を行うもの
である。このような取付け構造は、両側がそれぞれ上下
左右枠で枠組みされた重量あるサッシ窓であり、その間
に長手状の方立材が位置しているため、室内側のねじ止
めのほかに、中間部に別途ねじ止め部位を設けること
は、そのねじ止め位置合わせが困難となり、組み立て作
業上の大きな障碍となるものである。
【0037】これに対し、本発明の連窓サッシは、左右
の窓サッシの縦枠と、方立材との連結において、方立材
にねじれが生じていて室外側に一部係合困難な箇所が存
するときは、方立材の連結板に弯曲部が形成してあるの
で、外力を加えることにより、この弯曲部が無い場合に
比べ容易に変形することとなり、従来のように別途ねじ
締め構造を設けてねじ調整をするような手段を用いなく
ても、両者のなじみを良好にすることが可能となり、し
たがってその結果、両部材の位置合わせ及び係合を容易
に行うことができる。
【0038】また、前記改良された従来の連窓サッシ
は、上下に長い部材を、3ないし4箇所でねじ止めする
と、室内側の螺着部位が所謂面接触であるため、面と面
の間に隙間があく不都合を生じる。基本的にねじれ変形
のしやすいサッシ枠は、かような隙間が生じやすい。
【0039】これに対し、本発明は、縦枠の前記室内側
鉛直取付片と、方立材の前記ねじ受け部とのねじ止めに
おいて、前記室内側鉛直取付片と前記ねじ受け部とには
それぞれの突条が当接する(両者は線接触となる)の
で、両者の間には空間部が形成されることとなる。そし
て、前記改良された従来の連窓サッシのように、両者を
ねじ止めして、両者間にねじれによる隙間を生じるよう
な場合は、前記室内側鉛直取付片と前記ねじ受け部とを
さらに締め付けることにより、すなわち両者間の空間部
を少なくする方向に締め付け調整しうるので、当該隙間
を除去することが可能となる。
【0040】このように、本発明は、従来の一般的な連
窓サッシに対しては勿論、これを改良した従来の連窓サ
ッシに対しても、螺着箇所を減じて構造を簡易となしう
ると同時に、作業性を向上させうる利点を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例図であって、連窓サッシ
の横断面図である。
【図2】本発明を実施した連窓サッシの正面図である。
【図3】半外付けサッシ縦枠を示す斜視図である。
【図4】方立材の側面図である。
【図5】本発明の第二の実施例図であって、連窓出窓サ
ッシの横断面図である。
【図6】連窓出窓サッシの外観斜視図である。
【図7】図5の連窓出窓サッシにおいてその突出状態を
示す図である。
【図8】本発明に用いるキャップ材を示す図で、(1),
(2) は斜視図と平面図である。
【図9】同上である。
【図10】本発明の第二の実施例に対応する他の実施の
態様を示す図で、図5に対応する図である。
【図11】同じく図6に対応する図である。
【図12】連窓出窓サッシの類例を示す概念外観図であ
る。
【図13】半外付けサッシ枠を用いた窓サッシの縦断面
図である。
【図14】同上の横断面図である。
【符号の説明】
1 方立材 2,2’ 縦枠 10 室内面板 11 連結板 11b 弯曲部 12 ねじ受け部 12a 突条 14 室外面板 21 室内側鉛直取付片 21a 突条 22 室外側鉛直取付片 23a 係止片 24 当接片 25 水切り 25a 折曲片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下枠3,4及び左右縦枠2,2’,
    2’,2’で形成した引違い窓、はめ殺し窓、回転窓な
    ど各種個々の窓サッシの中から二組以上の窓サッシを選
    択して、各窓サッシを方立材1で連結してなる、それ自
    体が単一かつ独立に組立てられた半外付けサッシの連窓
    サッシであって、; 窓サッシの中、建物躯体に取付けられる縦枠2は、 その端縁に建物開口部内周面方向へ突出する突条21a
    を形成した、該建物開口部内周面に止着される室内側鉛
    直取付片21と、 前記室内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯
    体に止着される室外側鉛直取付片22と、 前記室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方向へ突
    出し建物躯体に当接する係止片23aと、 前記室内側鉛直取付片21より建物開口部内周面方向へ
    直角に突出しその先端部が前記係止片23aの延長線上
    に位置する建物躯体当接片24と、 室外側において先端に室内側向き折曲片25aを形成し
    た水切り25と、をそれぞれ長手方向に備えて構成さ
    れ、; 前記方立材1で連結される側の縦枠2’は、前記縦枠2
    と同形状のものにおいて室外側鉛直取付片22を前記係
    止片23aに揃えて剥取り又は折曲げ形成して構成さ
    れ、; 前記方立材1は、室内面板10と室外面板14及び、こ
    れらを連結する連結板11と、 前記室外面板14に備えられ、前記縦枠2’の折曲片2
    5aと係合する室外側向き開口の係合溝13と、 前記連結板11に形成した弯曲部11bと、 前記室内面板10に形成され、前記縦枠2’の室内側鉛
    直取付片21と重合する位置関係を備えるとともに、そ
    の端縁に該室内側鉛直取付片21方向へ突出する突条1
    2aを形成したねじ受け部12と、をそれぞれ長手方向
    に有し、; さらに、前記縦枠2’の前記係止片23aと当接片24
    を方立材1の連結板11に当接させるとともに、縦枠
    2’の前記折曲片25aを方立材1の前記係合溝13に
    係合させ、縦枠2’の前記室内側鉛直取付片21を方立
    材1の前記ねじ受け部12にねじ止めして、前記一組の
    縦枠2’,2’と方立材1とを取付けたことを特徴とす
    連窓サッシ。
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