JPH0669561U - スタッドボルト用クリップ - Google Patents

スタッドボルト用クリップ

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Publication number
JPH0669561U
JPH0669561U JP009899U JP989993U JPH0669561U JP H0669561 U JPH0669561 U JP H0669561U JP 009899 U JP009899 U JP 009899U JP 989993 U JP989993 U JP 989993U JP H0669561 U JPH0669561 U JP H0669561U
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JP
Japan
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locking claws
stud bolt
clip
locking
peripheral surface
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Withdrawn
Application number
JP009899U
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English (en)
Inventor
隆司 山森
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JPH0669561U publication Critical patent/JPH0669561U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッドボルトとの係止力を高める。 【構成】 円筒部11の内周面において、軸方向に相異
させて段違いに複数の係止爪12A〜14Bを設け、か
つ、これら軸方向に段違いに設けた係止爪を周方向に相
異させて略等角度間隔をあけて設けている。同一高さ位
置には2個の係止爪を対向させて配置している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スタッドボルトに係止するクリップに関し、特に、車体パネル等か ら突設したスタッドボルトに対してワイヤハーネス用プロテクタあるいはワイヤ ハーネス用クランプを固定するために用いるもので、これらワイヤハーネス用プ ロテクタあるいはクランプと一体に樹脂成形されるものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用ワイヤハーネスでは、配線時に、樋形状としたプロテクタの内部にワイ ヤハーネスを挿通し、あるいは、細尺な平板からなるクランプにワイヤハーネス をテープ止めして固着し、これらプロテクタおよびクランプを車体パネルに固定 して、ワイヤハーネスを所要の経路に沿って配線している。 上記プロテクタおよびクランプの車体パネルへの固定方法として、車体パネル より溶接して突出させたスタッドボルトに、プロテクタおよびクランプに一体に 形成したクリップを係止して固定する場合が多い。
【0003】 上記スタッドボルトとクリップとは、通常、図5に示す形状であり、スタッド ボルト1は鋼板からなる車体パネル2に頭部1aを溶接して固定し、突出した軸 部の外周面に螺旋状の突起1bを設けている。 一方、樹脂成形するクリップ3は、ワイヤハーネスWをテープ4で固定するク ランプ5より突出させた支持部5aに立設している。該クリップ3は上下開口の 円筒部3aの内周面に複数の係止爪3bを突設した形状とされている。
【0004】 上記クリップ3はスタッドボルト1に円筒部3aを外嵌し、係止爪3bを図6 に示すように螺旋状の突起1bの間に係止することにより固定している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記した係止爪3bは、従来、図7(A)に示すように円筒部3aの内周面に、 軸方向の高さにおいて同一位置に周方向に180度間隔をあけて2個突設してい るか、あるいは、図7(B)に示すように、90度間隔をあけて4個突設している 。
【0006】 係止爪3bを2個設ける場合と、係止爪3bを4個設ける場合を比較すると、 係止爪3bが2個の場合はクリップ3内へのスタッドボルト1の挿入力が小さく てすみ容易に取り付けることが出来るが、保持力が弱いため抜けやすい欠点があ る。逆に、係止爪3bが4個の場合は離脱しにくいが、大きな挿入力が必要とな る。
【0007】 車両用ワイヤハーネスに用いる上記スタッドボルト1とクリップ3との固定で は、挿入力は49N以下として容易に挿入出来るようにする一方、保持力は98 N以上必要とされ、簡単に離脱しないようにすることが要求されている。しかし ながら、クリップ3をポリプロピレン(PP)等の平滑性を有する樹脂材で形成し ている場合、係止爪3bを4個としても、保持力を98N以上と出来ず、不十分 な場合がある。
【0008】 また、クリップ3をPP等の樹脂で成形しているため、スタッドボルト1との 係止時に係止爪3bの先端部等が損傷を受けて欠けた部分が生じ易い。その場合 、係止力が低下し、係止爪の個数が少ないと、離脱しやすくなる欠点がある。
【0009】 本考案は上記した欠点を解消せんとするもので、保持力が大きく簡単に抜けず 、しかも挿入力は小さく取付作業がスムーズに出来、かつ、一部の係止爪の先端 に欠けが生じても補償しえるスタッドボルト用クリップを提供することを目的と している。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、円筒部の内周面より係止爪を突設してお り、その内部にスタッドボルトを挿入して、該スタッドボルトの軸部外周面の突 起と上記係止爪を係止して固定するスタッドボルト用クリップにおいて、 上記円筒部の内周面において、軸方向に相異させて段違いに複数の係止爪を設 け、かつ、これら軸方向に段違いに設けた係止爪を周方向に相異させて略等角度 間隔をあけて設けていることを特徴とするスタッドボルト用クリップを提供する ものである。
【0011】 上記軸方向に相異させて高さを段違いにして突設する係止爪は、同一高さ位置 では少なくとも一対対向して突設している。
【0012】 具体的には、例えば、軸方向に相異した上段、中段、下段の各段により180 度間隔をあけて一対の係止爪を突設し、かつ、上段と中段の係止爪は60度位相 させ、下段の係止爪は中段と60度で上段と120度位相させて突設している。 よって、6個の係止爪を60度間隔をあけて、上中下の3段より各2枚づつ突設 している。 尚、少なくとも、上下2段で、各段に2個の係止爪を対向して突設し、合計4 枚の係止爪を90度間隔をあけて設けことが好ましい。
【0013】 上記各係止爪は、例えば15〜30度の範囲で内周面より突出し、先端に向か って薄肉として、スタッドボルト外周面の螺旋状の突起の間に係止しやすいよう にしている。
【0014】 上記クリップはワイヤハーネス用プロテクタあるいはワイヤハーネス用クラン プ等と樹脂により一体成形で形成し、車体パネルに突設したスタッドボルトに固 定されるものである。
【0015】
【作用】
上記構成からなるクリップでは、スタッドボルトを円筒部に挿入する時、同一 高さ位置には2個以下しか係止爪が突設されていないため、挿入力はさほど大き くならず、一方、軸方向に段違いで複数箇所でロックされるため、保持力を大き くすることが出来る。 その結果、挿入が容易であるが、保持力が大きく簡単に抜けないクリップを提 供することが出来る。
【0016】 また、1つの段の係止爪が損傷を受けて欠けた部分が生じても、他の段の係止 爪でロックしているため、簡単に抜けることを防止出来る。 さらに、挿入力を増加させずに係止爪の個数を増加させることが出来るため、 係止爪の個数を増加させて、係止爪に欠けた部分が生じても他の多数の係止爪で 補償することが出来る。
【0017】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。 実施例のクリップ10は前記図5と同様にクランプ5と一体に樹脂成形してお り、細長いワイヤハーネス固定用平板部の一側部より突出させた支持部に立設し ている。該クリップ10と固定するスタッドボルト1も図5と同様に車体パネル 2より突設したものである。
【0018】 図1から図3に示す第1実施例では、クリップ10の上下開口の円筒部11の 内周面に上中下三段で、各段に2個づつの係止爪12Aと12B、13Aと13 B、14Aと14Bを設け、合計6個の係止爪を突設している。
【0019】 上記各係止爪12A〜14Bは、夫々円筒部11の内周面より中心部に向けて 径方向に所要長さLで、周方向に所要角度αで、水平方向からみて扇形状に突出 させている。また、先端に向けて厚さWを縮小させて、垂直断面V字形状として いる。
【0020】 上段の係止爪12Aと12Bとは、円筒部11の上端近傍に設けており、かつ 、係止爪12Aと12Bとは180度間隔をあけて対向して突設している。 中段の係止爪13Aと13Bとは、円筒部11の軸方向の略中央部に設けてお り、かつ、互いに180度間隔をあけて対向して突設すると共に、上段係止爪1 2A、12Bと夫々60度間隔をあけて周方向に相異させて設けている。 下段の係止爪14Aと14Bとは、円筒部11の軸方向の下端近傍に設けてお り、かつ、互いに180度間隔をあけて対向して突設すると共に、中段の係止爪 と60度間隔をあけて、上段の係止爪とは120度間隔をあけて設けている。 このように、クリップ10には同一高さに対向配置する2個の係止爪を軸方向 に所要間隔Hをあけて3箇所設け、かつ、これら全ての6個の係止爪12A〜1 4Bを周方向に所要角度(実施例では60度間隔)をあけて突設し、 位相させてい る。
【0021】 上記クリップ10をスタッドボルト1に固定する時、クリップ10の内部にス タッドボルト10を下端開口より挿入する。尚、実際には、スタッドボルト1は 車体パネルに固定されているため、クリップ10をスタッドボルト1に対して外 嵌して押し下げていく。 スタッドボルト1は、その外周面に螺旋状に突起1bが設けられており、該突 起1bは係止爪をたわませながら、挿入される。
【0022】 スタッドボルト1がクリップ10の円筒部11に完全に挿入された状態で、図 3に示すように、円筒部11の軸方向に相異する上段、中段および下段の3箇所 で、夫々係止爪が対向して突起1bの間に係止される。 即ち、クリップ10は軸方向に相異する3箇所でスタッドボルト1にロックさ れることになる。
【0023】 図4(A)(B)は第2実施例を示し、クリップ10’の内周面より突設する係止 爪15Aと15B、16Aと16Bは上下二段で、各段に180度間隔をあけて 対向して設けている。上下の係止爪は夫々90度間隔をあけて配置している。 該クリップ10’とスタッドボルト1との固定は第1実施例と同一であるため 、説明を省略する。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案に係わるクリップでは、スタッドボル トの突起と係止する係止爪を軸方向の高さを相異させて段違いに設けているため 、各段でスタッドボルトは係止爪によりロックされ、ロック箇所が複数個となる 。 よって、保持力が非常に大きくなり、要求される保持力を十分に満たすことが 出来、スタッドボルトとクリップとの固定力を強くすることができる。
【0025】 また、同一高さ位置には2個以下しか係止爪が突設されていないため、挿入力 はさほど大きくならない。 かつ、段違いにすることにより、挿入力を増加させずに、係止爪の個数を増や すことができ、よって、1つの係止爪が損傷を受けて欠けた部分が生じても、他 の多くの係止爪でロックできるため、簡単に抜けることを防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す断面図である。
【図2】 第1実施例のクリップの平面図である。
【図3】 上記クリップとスタッドボルトとの係止状態
を示す断面図である。
【図4】 第2実施例のクリップを示し、(A)は断面
図、(B)は平面図である。
【図5】 従来のクリップとスタッドボルトとを示す斜
視図である。
【図6】 従来のクリップとスタッドボルトとの係止状
態を示す断面図である。
【図7】 (A)(B)は従来のクリップの平面図である。
【符号の説明】
1 スタッドボルト 1b 突起 2 車体パネル 10 クリップ 11 円筒部 12A〜16B 係止爪
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02G 3/26 E 8410−5G H05K 7/00 H 9266−4E

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部の内周面より係止爪を突設してお
    り、その内部にスタッドボルトを挿入して、該スタッド
    ボルトの軸部外周面の突起と上記係止爪を係止して固定
    するスタッドボルト用クリップにおいて、 上記円筒部の内周面において、軸方向に相異させて段違
    いに複数の係止爪を設け、かつ、これら軸方向に段違い
    に設けた係止爪を周方向に相異させて略等角度間隔をあ
    けて設けていることを特徴とするスタッドボルト用クリ
    ップ。
  2. 【請求項2】 上記軸方向に相異させて高さを段違いに
    して突設する係止爪は、同一高さ位置では少なくとも2
    個の係止爪を対向して突設していることを特徴とする請
    求項1記載のスタッドボルト用クリップ。
JP009899U 1993-03-09 1993-03-09 スタッドボルト用クリップ Withdrawn JPH0669561U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08317529A (ja) * 1995-05-16 1996-11-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス用成形プロテクタ
KR100410737B1 (ko) * 2001-05-16 2003-12-18 현대자동차주식회사 배선고정용 클립
CN112103871A (zh) * 2020-09-14 2020-12-18 宁波诗兰姆汽车零部件有限公司 管套
KR102302289B1 (ko) * 2020-05-29 2021-09-14 주식회사 경신 와이어하네스 차체 고정클립
KR20230055865A (ko) * 2021-10-19 2023-04-26 주식회사 경신 멀티박스의 차체 가장착장치

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970703