JPH0668552A - テープテンション制御装置 - Google Patents

テープテンション制御装置

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Publication number
JPH0668552A
JPH0668552A JP4222427A JP22242792A JPH0668552A JP H0668552 A JPH0668552 A JP H0668552A JP 4222427 A JP4222427 A JP 4222427A JP 22242792 A JP22242792 A JP 22242792A JP H0668552 A JPH0668552 A JP H0668552A
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JP
Japan
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brake
tension
tape
supply reel
arm
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Application number
JP4222427A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kobayashi
秀行 小林
Hidekazu Nagaoka
英一 長岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0668552A publication Critical patent/JPH0668552A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 供給リールに与える負荷の調整範囲が広く、
テープの巻き径に関わらず、一定のテープテンションを
保つことができるように、巻き径に応じて変化するテー
プテンションに対応した負荷を与え、テープテンション
を制御する装置を提供する。 【構成】 ブレーキパッド1は制動部材からなり、ブレ
ーキアーム4の一端に取り付けられている。ブレーキア
ーム4は弾性部材で構成され、ブレーキパッド1を適正
なテンションを加えてブレーキ用ディスク2のブレーキ
面に圧接する。シャーシに取り付けられた回転軸22に
回転可能な供給リール台5が取り付けられており、供給
リール台5には一体化したブレーキ用ディスク2が取り
付けられている。ブレーキ面は回転軸22と略垂直な平
面で構成されている。ブレーキ面の表面は滑らかに加工
され、ブレーキ用ディスク2が回転する際、ブレーキパ
ッド1は常に滑らかに摺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,磁気テープにバックテ
ンションを付与する手段を備える磁気記録再生装置のテ
ープテンション制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録再生装置においては、記
録・再生時に磁気テープを一定速度で安定に走行させる
ために、供給リール台に負荷を加えて磁気テープに一定
のテープテンションを与え、安定した記録・再生動作が
行われるような制御が用いられている。
【0003】以下、従来のテープテンション制御装置を
図面を用いて説明する。図17は、従来の磁気記録再生
装置のテンション制御装置を示す平面図である。磁気記
録再生装置のシャーシ(図示せず)に取り付けた回転軸
22に回転可能な供給リール台5が取り付けられてい
る。この供給リール台5は供給リール6を支持する。一
端が固定されたテンションバンド12には供給リール台
5の側面に圧接するように、バンドブレーキ11が取り
付けられている。テンションアーム8はシャーシに取り
付けた回転軸21を中心に回動可能に支持され、テンシ
ョンバンド12の一端が接続されている。テンションア
ーム8の一端にはテンションポスト9が設置されてい
る。付勢ばね7の一端はテンションアーム9に取り付け
られ、他端はシャーシ上の固定端に取り付けられてい
る。磁気テープ10は供給リール6より引き出され、図
示しないポストを経由し、テンションポスト9に巻き付
いてF方向に走行する。
【0004】次に、以上のように構成された従来の磁気
記録再生装置のテープテンション制御機構の動作につい
て説明する。図17において、磁気テープ10が図示し
ない駆動装置によって駆動されF方向に走行する時、磁
気テープ10はテンションポスト9に巻き付き、摺動し
ながら走行する。テンションポスト9上のテープテンシ
ョンTによって、テンションポスト9はA方向に押され
る。このA方向に押す力がテンションポスト8を時計回
り方向に回動させようとする。すると、付勢ばね7には
伸びが生ずるので、その伸び量に応じてB方向の力が発
生し、テンションアーム8を反時計周り方向に回動させ
ようとする。この2つの力のつりあい関係がテンション
バンド12に伝えられる。すなわち、磁気テープ10の
テンションが高い場合はテンションアーム8が時計回り
方向に回動し、テンションバンド12がゆるみ、リール
台5に対する負荷が減少する。逆に、テープテンション
が低い場合は付勢ばね7によってテンションアーム8が
反時計回り方向に回動し、テンションバンド12を引っ
張り、ブレーキバンド11のリール台5に対する圧接力
が強まり、供給リール台5に対する負荷が大きくなる。
供給リール台5に対する負荷は供給リール6に伝達さ
れ、磁気テープに対する負荷となる。したがって、テー
プテンションが適正値より高い場合は供給リール台5に
対する負荷が減少し、テープテンションが低くなるよう
に調整される。また、テープテンションが適正値より高
い場合は供給リール台5に対する負荷が増大し、テープ
テンションが高くなるように調整される。これにより、
適切なテープテンションがかけられ、安定な走行が行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録再生装置のテ
ープテンション制御装置においては、磁気テープに対す
る負荷は供給リールに伝達される供給リール台の回転に
対する負荷の大きさによって調整される。しかし、テー
プに対する負荷は供給リール台の回転に対する負荷のみ
で決定されるわけではない。テープに対する負荷の大き
さは、供給リールのテープの巻き径によっても変化す
る。回転モーメントは作用する力と回転中心からの距離
の積によって計算される。したがって、同じ回転モーメ
ントにつりあう力は作用点の中心からの距離が異なれば
変化する。このことは、供給リールから引き出されるテ
ープの位置が異なれば、供給リール台に対して同じ負荷
がかけられていてもテープに対する負荷が異なり、テー
プテンションが変化することを意味する。
【0006】テープの引き出される位置がリールの外周
に近い位置であれば、作用点の距離が大きくなるからテ
ープにかかる負荷は小さくなる。テープにかかる負荷が
小さくなればテープテンションが小さくなる。逆にテー
プの引き出される位置が内周に近い位置であれば、テー
プにかかる負荷が大きくなるため、テープテンションが
大きくなる。よって、テープテンションを一定に保つた
めにはテープの巻き径に応じて、供給リール台の回転に
対する負荷を変えなければならない。
【0007】従来のテープテンション制御装置では、供
給リール台の回転に対する負荷を調整する場合、バンド
ブレーキを圧接しているテンションバンドの圧接力を変
化させていた。この圧接力の調整はテープがテンション
ポストを介してテンションアームを回動させることによ
り行われるため、テープがテンションポストから離れた
り、バンドブレーキが供給リール台から離れたりする場
合は調整が不可能になる。したがって、実際にテープテ
ンションを調整できる範囲は非常に狭い。
【0008】本発明は,上記従来技術の課題を解決する
ため、供給リールに与える負荷の調整範囲が広い装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】また,リール径は巻かれるテープの長手方
向の長さに応じて大きくなるので、巻き数の多いテープ
は記録・再生時にテープの引出し位置のリール回転軸か
らの距離が大きく変化する。従来、この変化に対応して
適正な負荷を供給リールの回転に対して与えることは困
難であった。従来の装置ではバンドブレーキが供給リー
ルに接触している範囲でつり合いを保つことになり、供
給リールにテープが最も少ない場合と多い場合では、結
果的にテープテンションが異なる現象が発生していた。
したがって、供給リールの巻き径によってテープに対す
る負荷を調整し、記録・再生時にテープの巻き始めから
巻き終わりまで常に一定のテープテンションでテープを
走行させることが困難であった。
【0010】本発明は,上記従来技術の課題を解決する
ため、調整範囲の広い負荷装置を提供し、また、テープ
の巻き径に関わらず、一定のテープテンションを保つこ
とができるように、巻き径に応じて変化するテープテン
ションに対応した負荷を与え、テープテンションを制御
する装置を提供することを目的とするものである。これ
により、巻き径の変化が大きい場合にも一定のテンショ
ンを保つ制御を行うことが可能となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気テープを
供給する供給リールと、前記供給リールを支持し、一体
となって回転する供給リール台と、前記磁気テープに当
接するテンションポストと、前記テンションポストを一
端に備え前記磁気テープのテンションに応じて回動する
テンションアームと、前記テンションポストが前記磁気
テープに当接するように前記テンションアームを付勢す
る付勢手段と、前記供給リール台を制動するブレーキ面
を有するブレーキ用ディスクと、前記ブレーキ用ディス
クのブレーキ面に圧接し、前記供給リール台の回転に負
荷を加え前記磁気テープのテンションを制御するブレー
キパッドと、前記ブレーキパッドを前記ブレーキ用ディ
スクのブレーキ面に前記ブレーキ用ディスクの回転軸方
向より圧接する弾性部材を含み、前記テンションアーム
に従動して回動するブレーキアームとを備えたことを特
徴とするものである。
【0012】また、付勢手段には、ばねの復元力がばね
の伸び量によって変化しない定荷重ばねを用いることが
できる。
【0013】
【作用】このような本発明の構成によれば、ブレーキ用
ディスク上のブレーキパッドの位置を移動させることに
よって、供給リールに対する負荷を変化させることがで
きる。したがって、供給リールに与える負荷の調整範囲
を大きく広げることができる。
【0014】また、付勢手段に定荷重ばねを用いること
により、供給リールのテープ巻き径が変化し、テープ引
き出し位置が変わることによるテープに対する負荷の増
減に対応して最適な負荷をかけ、テープテンションを一
定に保つことができる。
【0015】本発明では、ブレーキパッドを供給リール
を制御するブレーキ用ディスクに圧接し、ブレーキパッ
ドとブレーキ面の摩擦力を負荷として与える。このブレ
ーキパッドの位置をブレーキアームが回動することによ
って移動させ、負荷トルクを調整する。大きな負荷が必
要な場合には、ブレーキパッドをブレーキ用ディスクの
外周部に移動させて、負荷トルクを大きくする。逆に小
さな負荷が必要な場合には、ブレーキパッドの位置をブ
レーキ用ディスクの内周部に移動させて、負荷トルクを
小さくする。
【0016】供給リールのテープが最も巻かれた状態で
は、テープの引き出される位置が供給リールの最外周部
になる。この時、ブレーキパッドをブレーキ用ディスク
の外周部に移動させることにより負荷を大きくし、テー
プに対する負荷が小さくなる事を防止し、テープテンシ
ョンを一定に保つように調整する。
【0017】逆に、供給リールに対してテープが最も少
ない状態では、テープの引き出される位置は供給リール
の最内周部になる。この時は、ブレーキパッドをブレー
キ用ディスクの内周部に移動させ、適正なテープテンシ
ョンを保つように調整する。
【0018】次に、本発明のテープテンションが変動し
た場合の、テンションを調整し適正な値に戻す動作につ
いて説明する。
【0019】磁気テープが適正なテンションを保ち安定
な走行を行っている時は、テンションアーム上でテープ
テンションによるモーメントと付勢手段によるモーメン
トがつり合いを保っている。テープテンションが適正値
より大きくなった場合は、テンションアーム上でのモー
メントのつりあいが崩れ、テンションアームはテープが
テンションポストを引っ張る方向に回動する。同時にブ
レーキアームが回動し、ブレーキアーム上のブレーキパ
ッドをブレーキ面の内周方向に移動させる。これによ
り、ブレーキ面に負荷を与える負荷モーメントは、回転
中心からの距離が小さくなることで減少し、ブレーキ用
ディスク及びリール台を通してリールに与えられていた
負荷が減少する。この作用により、磁気テープのテンシ
ョンは小さくなり、適性値に近付く。再び、テンション
アーム上でのつり合いが保たれた位置でテンションアー
ムの回動が止り、適正なテープテンションとなる。
【0020】テープテンションが適性値より小さくなっ
た場合は、付勢ばねが引っ張る方向にテンションアーム
が回動し、ブレーキパッドをブレーキ面の外周方向に移
動させる。これにより、摩擦力の作用点の回転中心から
の距離が大きくなることで、ブレーキ面に負荷を与えて
いたモーメントは増大し、リールに与えられていた負荷
が増大する。この作用により、磁気テープのテンション
が大きくなり、テープテンションが適性値になるように
制御される。
【0021】上記に示すとおり、本発明では供給リール
に与える負荷の調整範囲を大きく広げることができる。
さらに、定荷重ばねを用いることにより、テープの巻き
径に対応した適切な負荷を供給リール台の回転に対して
かけることができる。これにより、供給リールにテープ
が最も多い状態から最も少ない状態まで、すべての範囲
で適正な負荷をかけることができ、一定のテープテンシ
ョンに保つことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるテープテン
ション制御装置について説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施例である磁気記
録装置のテープテンション制御装置の構成を示す平面図
である。
【0024】ブレーキパッド1は制動部材からなり、ブ
レーキアーム4の一端に取り付けられている。ブレーキ
アーム4は弾性部材で構成され、ブレーキパッド1を適
正なテンションを加えてブレーキ用ディスク2のブレー
キ面に圧接する。磁気記録装置のシャーシ(図示せず)
に取り付けられた回転軸22に回転可能な供給リール台
5が取り付けられている。供給リール台5には一体化し
たブレーキ用ディスク2が取り付けられている。ブレー
キ用ディスク2の、ブレーキパッド1と接触する側の面
をブレーキ面2aとする。ブレーキ面2aは回転軸22
と略垂直な平面で構成されている。ブレーキ面2aの表
面は滑らかに加工され、ブレーキ用ディスク2が回転す
る際、ブレーキパッド1は常に滑らかに摺動する。供給
リール台5は供給リール6を支持する。供給リール6に
は磁気テープ10が巻き付けられている。ブレーキ用デ
ィスク2の回転軸での断面形状は図2の様になる。テン
ションアーム8はシャーシに取り付けられた回転軸21
に取り付けられ、ブレーキアーム4と結合しており、ブ
レーキアーム4と同じ角度で回動を行う。テンションポ
スト9はテンションアーム8の一端に取り付けられてい
る。付勢ばね7の一端はテンションアーム8上に取り付
けられ、もう一端はシャーシ上の固定端に取り付けられ
る。磁気テープ10は供給リール6より引き出され、ポ
スト(図示せず)を経由し、テンションポスト9に巻き
付いてF方向に走行する。
【0025】ブレーキパッド1はブレーキアーム4が回
転軸21を中心に回動することによって、ブレーキ用デ
ィスク2上を移動する。移動範囲を図3に示す。ブレー
キ用ディスク2の回転中心である回転軸22からの距離
をsとすると、ブレーキ用パッド1は最内周であるs1
から最外周であるs2の範囲で移動可能である。ブレー
キパッド1はブレーキアーム4によりブレーキ用ディス
ク2に圧接されている。この圧接力はブレーキパッド1
が移動しても変化しない。駆動装置(図示せず)により
磁気テープ10が引出され、供給リール台5を通してブ
レーキ用ディスク2に伝わった回転により、ブレーキパ
ッド1はブレーキ用ディスク2を摺動する。これにより
生じる動摩擦力Pは、クーロンの第3法則によりすべり
速度が変化しても一定である。しかし、作用点であるブ
レーキパッド1の位置が変化するため、作用力と回転中
心からの作用点の距離の積で算出されるモーメントは変
化する。このモーメントは負荷トルクに相当し、P×s
で計算される。したがって、負荷トルクはブレーキパッ
ド1が最内周にある時、すなわち s=s1 の時、最小
である P×s1 となる。また、最外周にある時、すな
わち s=s2 の時、最大である P×s2 となる。
【0026】以上の様な本実施例によれば、ブレーキア
ーム4を回動させることにより負荷トルクを P×s1
≦P×S≦P×s2 の範囲で調整することが可能とな
り、供給リール6に与える負荷の調整範囲を大きく広げ
ることが可能となった。
【0027】なお、本実施例ではテンションアーム8が
磁気テープ10によって時計回り方向に回動する構成に
ついて説明したが、図4に示すようにテンションポスト
9に対して磁気テープ10が逆に巻き付く構成でも同様
の効果を得ることができる。
【0028】次に、ブレーキ用ディスク2と供給リール
台5を分離した構成について説明する。
【0029】図5は歯車を用いて、ブレーキ用ディスク
2と供給リール台5を連結した実施例である。シャーシ
(図示せず)に取り付けられた回転軸22に回転可能な
供給リール台5が取り付けられている。回転軸22には
供給リール台5と一体化して回転する供給リール用歯車
13が取り付けられている。シャーシに取り付けられた
回転軸23には回転可能なブレーキ用ディスク2が取り
付けられている。回転軸23にはブレーキ用ディスク2
と一体化して回転するブレーキ用ディスク用歯車14が
取り付けられている。供給リール台用歯車13とブレー
キ用ディスク用歯車14とかみ合って回転する連結用歯
車15が取り付けられている。ブレーキアーム4やテン
ションアーム8等の今回説明しなかった構成は、ブレー
キ用ディスク2に対して図1と同様の構成である。この
構成では、供給リール6の回転は供給リール台5、供給
リール台用歯車13、連結用歯車15、ブレーキ用ディ
スク用歯車14を通して、ブレーキ用ディスク2に伝わ
る。したがって、ブレーキ用ディスク2に与えられた負
荷は、逆の経路で供給リール6に伝えられる。その他の
動作は図1と同様である。
【0030】図6は連結用ベルトを用いて、ブレーキ用
ディスク2と供給リール台5を連結した実施例である。
シャーシ(図示せず)に取り付けられた回転軸22に回
転可能な供給リール台5が取り付けられている。回転軸
22に供給リール台5と一体化して回転する供給リール
用プーリー16が取り付けられている。シャーシに取り
付けられた回転軸23には回転可能なブレーキ用ディス
ク2が取り付けられている。回転軸23にはブレーキ用
ディスク2と一体化して回転するブレーキ用ディスク用
プーリー17が取り付けられている。供給リール用プー
リー16とブレーキ用ディスク用プーリー17は連結用
ベルト18によって連結されている。ブレーキアーム4
やテンションアーム8等の今回説明しなかった構成は、
ブレーキ用ディスク2に対して図1と同様の構成であ
る。この構成では、供給リール6の回転は供給リール台
5、供給リール台用プーリー16、連結用ベルト18、
ブレーキ用ディスク用プーリー17を通して、ブレーキ
用ディスク2に伝わる。したがって、ブレーキ用ディス
ク2に与えられた負荷は、逆の経路で供給リールに伝え
られる。その他の動作は図1と同様である。
【0031】以上説明した2つの実施例でも図1と同様
の効果を得ることができる。上記の様に本発明は様々な
レイアウトで実現可能であり、設計の労力を軽減するこ
とができる。
【0032】以下に、本発明の第2の実施例である磁気
記録装置のテープテンション制御装置を説明する。
【0033】図7は、本発明の第2の実施例における磁
気記録再生装置のテープテンション制御装置の構成を示
す平面図である。
【0034】本実施例は図7に示すように付勢ばね7
に、ばねの伸びに関係なく復元力が一定である定加重ば
ねを用いた構成である。その他の構成は基本的に図1と
同様である。
【0035】定加重ばねは図8に示すような形状をして
おり、ばねの伸びに関係なく常に一定の復元力を持つば
ねである。復元力−伸び量のグラフは図9の様になる。
【0036】付勢ばね7に定荷重ばねを用いることで、
テンションアーム8の回動位置に関係なく、すべての状
態で復元力を一定として考えることができる。線ばねの
ばねの伸びは、ばねを引っ張る力に比例して増加する。
したがって、付勢ばね7に線ばねを使用した場合ではテ
ンションアーム8の回動位置は、テンションアーム8を
回動させる力によって決定される。この回動力は、磁気
テープ10がテンションポスト9を押す力、すなわちテ
ープテンションによって決定される。これは、あるテー
プテンションに対して特定のテンションアーム8の位置
が存在することを意味し、最適なテープテンションで磁
気テープ10が走行している場合のテンションアーム8
の位置は1ヶ所に限定されることを意味している。した
がって、付勢ばねに線ばねを用いた構成では、磁気テー
プ10の巻き径が変化した時に、テンションアームが回
動してテープテンションができるだけ一定になるように
制御されるものの、例えばテープの巻き径が3倍変化す
る場合は、1.2倍程度テープテンションが変動した。
第1の実施例では調整範囲を広げることで,従来例に比
べて大きなテープ巻き径の変化に対応することが可能と
なったが、テープテンションを完全に一定にすることは
出来なかった。本実施例では、付勢ばね7に定荷重ばね
を用いることによって、この課題を解決している。
【0037】テンションアーム8上でのモーメントのつ
り合いは、磁気テープ10のテープテンションによるモ
ーメント、付勢ばね7によるモーメント、及びブレーキ
パッド1の動きに対する摩擦力によるモーメントによっ
て決定される。ブレーキ用ディスク2上でのモーメント
のつり合いは磁気テープが引き出される時に生じるモー
メントとブレーキパッド1による負荷のモーメントによ
って決定される。
【0038】まず、テンションアーム8上のモーメント
のつり合いを図10を用いて説明する。磁気テープ10
が駆動装置(図示せず)により駆動され、テンションポ
スト9に巻き付き、摺動しながら走行する時、磁気テー
プ10上のテープテンションTによって発生する回動力
Uは、テンションポスト9を図1のA方向に回動させよ
うとする。回動力Uは回転中心から長さbの位置に作用
し、時計周り方向のモーメントを与える。復元力Sはテ
ンションアーム8が回動することによって伸ばされた付
勢ばね7によって発生する力である。力Sは回転中心か
ら長さaの位置に作用し、反時計周り方向のモーメント
を与える。そして、テンションアーム8が回動しようと
する向きを妨げる方向にブレーキ面2がブレーキパッド
1に対して与える摩擦力Fが働く。摩擦力Fの向きは、 S×a>U×b が成り立つ時、すなわち、反時計回り方向のモーメント
が大きい場合は時計回り方向であるf1の向きに働く。
逆に、 S×a<U×b が成り立つ時は、反時計回り方向であるf2の向きに働
く。この2つのモーメントが同じ時は摩擦力は発生しな
い。摩擦力Fは回転中心から長さcの位置に作用する。
【0039】テンションアーム8上のモーメントのつり
合いは次式で表される。 S×a+U×b+F×c=0 ・・・(1) (1)式において、距離a,b,cは固定の値である。
ばねの復元力Sも定荷重ばねであるので固定の値であ
る。回動力UはテープテンションTによって決定される
値である。したがって、テープ走行時に適正なテンショ
ンが保たれていれば回動力Uも一定の値を示す。テープ
テンションTが変動する場合は回動力Uもその値に応じ
て変動する。摩擦力Fは復元力Sと回動力Uのモーメン
トのつり合いの値によって変動する値である。
【0040】次に、供給リール6上での磁気テープ10
のテープテンションと負荷トルクのつり合いを図3と図
11を用いて説明する。ブレーキパッド1によるブレー
キ用ディスク2に与える摩擦力Pは、図3が示すように
回転の接線方向に作用する。磁気テープ10が駆動する
ことによって供給リール6に加えられるテープテンショ
ンTは図11が示すようにテープが引出される方向に作
用する。ブレーキ用ディスク2と供給リール6は一体化
して回転する。磁気テープ10のテンションTは供給リ
ール6、供給リール台5を通してブレーキ用ディスク2
を回転させる力として働く。磁気テープ10が引出され
る位置が力の作用する位置であるから、テープの巻き径
によって力の作用点である中心からの径rが変化する。
供給リール6にテープが最も少ない時の巻き径rをr1
とする。次に、テープがもっとも巻かれた時の巻き径r
をr2とする。この時、テープが引出される位置の回転
中心からの距離rは常に r1<r<r2 を満たす。
テープテンションTはブレーキ用ディスク2を時計回り
方向に回転させる力として働く。したがって、磁気テー
プ10のテンションポスト9に対する巻き付け角をθと
して、テープとポストとの摩擦を無視すると、テープが
ブレーキ用ディスク2に与えるモーメントは(2×T×c
os(θ/2))×r で計算される。
【0041】ブレーキパッド1がブレーキ面2aを摺動
することで生じる摩擦力Pは、ブレーキ面2aに負荷を
与える。摩擦力Pがブレーキ用ディスク2に対して作用
する位置は、ブレーキ用ディスク2の回転中心からの距
離sで決定される。この距離sはブレーキアーム4を回
動させることにより変化する。ブレーキパッド1が移動
できるブレーキ面2aの最内周の径をs1、最外周の径
をs2とすると摩擦力Pが作用する回転中心からの距離
sは常に s1<s<s2 を満たす。ブレーキパッド
1のブレーキ面2aに対する摩擦力Pは、テープ走行時
にブレーキ用ディスク2が時計周り方向に回転するの
で、反時計回り方向のモーメントとして働く。
【0042】ブレーキ用ディスク2上でのモーメントの
つり合いは次式で表される。 T×r+P×s=0 ・・・(2) 摩擦力Pは動摩擦であり、ブレーキパッド1のブレーキ
用ディスク2に対する圧接力は変化しないので常に一定
の力が作用する。したがって、摩擦力Pは一定値であ
る。テープテンションTは変動する値であるが、安定な
走行時は一定の値を保つ。距離rはテープの巻き径に応
じて変動する。距離sもテンションアーム8及びブレー
キアーム4に応じて変動する。
【0043】r1、r2の値は用いる供給リールによっ
て決定する値である。s1、s2は以下の条件を満たす
ように決定される。
【0044】供給リール6にテープが最も少ない時、す
なわち r=r1 の時には、テープテンションTによる
モーメントが最も小さくなる時である。したがって、こ
の時供給リール6に対する負荷は最も少なくてよい。し
たがって、ブレーキアーム4をブレーキ用ディスク2上
の内周側に移動させる。この時のブレーキパッド1の回
転中心からの径をs1とすると次式が成り立つ。
【0045】T×r1+P×s1=0 また、供給リール6にテープがもっとも巻かれた状態の
時、すなわち r=r2の時には、テープテンションT
によるモーメントが最も大きくなる時である。この時、
供給リール6に対する負荷を最も大きくする必要があ
る。この時のブレーキパッド1の回転中心からの径s2
とすると次式が成り立つ。
【0046】T×r2+P×s2=0 s1、s2を上式の条件を満たすように設定すれば、r
が r1≦r≦r2 の範囲内にある場合は、それに対応
するsが s1≦s≦s2 の範囲内で存在する。したが
って、適正なテープテンションを与えるために、供給リ
ール6での磁気テープ10の巻き径rが r1≦r≦r
2 の範囲内にあれば、適正な負荷をブレーキ用ディス
ク2に対して与えることができ、適正なテープテンショ
ン値を保つことができる。
【0047】次に本発明の、テープテンションの変動に
対して、供給リール台5の回転に対して適正な負荷が与
えられる位置にブレーキパッド1を移動させる制御動作
について説明する。
【0048】磁気テープ10が図1のF方向に走行する
時、テンションポスト9上でテープテンションが適性値
より大きくなると、テンションアーム8を時計周り方向
に回動させる力Uが大きくなる。これにより(1)式の
つり合いがくずれ、テンションアーム8が時計周り方向
に回動する。同時にブレーキアーム4が時計回り方向に
回動する。ブレーキアーム4に取り付けられたブレーキ
パッド1は、ブレーキ用ディスク2の内周方向に移動す
る。この結果、(2)式のブレーキパッド1の位置が変
化し、回転中心からの距離sが小さくなる。距離sが小
さくなるとブレーキ用ディスク2上での負荷を与えるモ
ーメントが小さくなる。よって、モーメントのつり合い
からテープテンションTが減少し、テープテンションT
は適正値に近付く。負荷が小さくなり、テープテンショ
ンTが適正値になった時、(1)式のモーメントのつり
合いが保たれ、テンションアーム8の時計周り方向への
回動が終了する。この時点で(1)式、(2)式が共に
成立し、ブレーキ用ディスク2に対して適正な負荷が与
えられる位置へのブレーキパッド1の移動が終了する。
その結果、適正なテープテンション値での安定した走行
が行われる。
【0049】テープテンションが適性値より小さくなっ
た場合は、テンションアーム8及びブレーキアーム4が
逆方向に回動し、適正なテープテンション値が保たれる
様に制御される。
【0050】以上の様に本実施例によれば、テンション
アーム9上でのモーメントのつり合いとブレーキ用ディ
スク2上のモーメントのつり合いによって、供給リール
5の回転に対する負荷が調整され、磁気テープ10が一
定のテンションを保って走行するように調整される。
【0051】以下に、本発明の第3の実施例である磁気
記録装置のテープテンション制御装置を説明する。
【0052】本実施例は、磁気テープのテンションに応
じてテンションアーム4が回動し、ブレーキアーム4が
従動して回動することにより、ブレーキパッド1が移動
するブレーキ面2a上の位置によって、ブレーキパッド
1がブレーキ面2aに圧接する圧接力が変化するように
ブレーキ面2aをブレーキ用ディスク2の回転軸方向に
傾斜させた面としたことを特徴とするテープテンション
制御装置である。その他の構成については基本的に図1
と同様であるが、ブレーキアーム4が回動する全範囲
で、ブレーキアーム4自体とブレーキ用ディスク2が接
触しない図12に示すような構成となっている。
【0053】この構成により、ブレーキアーム4を回動
させてブレーキパッド1が外周部に行くにしたがって、
ブレーキパッド1とブレーキ用ディスク2との圧接力が
大きくなる。圧接力Pは、弾性部材であるブレーキアー
ム4が持つばね定数kとその変位量の積によって算出さ
れる。ブレーキ用ディスク2の回転軸方向の変位量、す
なわちブレーキ面の高さdを最内周部でd1、最外周部
でd2とする。dをばねの自然長を考慮した変位量とす
ると、圧接力Pは P=k×d で算出される。ブレーキ
用ディスク2が平面の時の圧接力P0は傾斜形状のブレ
ーキディスク2の最内周部にブレーキパッド1がある場
合と同値とすると P0=k×d1 となる。したがっ
て、ブレーキ用ディスク2の回転に対する負荷トルク
は、 P0×s=k×d1×s で算出される。また、傾斜形状を持つブレーキ用ディス
ク2の回転に対する負荷トルクは、 P×s=k×d×s で算出される。ブレーキパッド1が最内周部にある時の
回転に対する負荷トルクは平面形状のブレーキ用ディス
ク2と同じであるが、最外周部にある時は、平面形状の
場合、 P0×s=k×d1×s2 となり、傾斜形状の場合は、 P×s=k×d2×s2 となる。したがって、傾斜形状を持つブレーキ用ディス
ク2は平面形状のブレーキ用ディスク2の場合より (d
2/d1) 倍大きな負荷トルクを与えることができる。
すなわち、傾斜形状を持つブレーキ用ディスク2では、
実際の径より (d2/d1) 倍大きな径を持つブレーキ
用ディスク2に相当する範囲の負荷をかけることができ
る。これは、同範囲の負荷トルクをかける場合は平面形
状のブレーキ用ディスク2より径の小さいブレーキ用デ
ィスク2を使用しても同様の効果を上げることを意味す
る。
【0054】本実施例に示すように、図12に示すブレ
ーキ面2aが傾斜したブレーキ用ディスク2を用いるこ
とにより、ブレーキ用ディスク2を小型化することがで
きる。これにより、テンション制御機構及びそれを含む
走行系全体を小型化することができる。また、ブレーキ
アーム4の移動距離が小さくてすむため、応答速度が早
くなる。
【0055】なお、ブレーキパッド1の移動距離が小さ
くなるのでブレーキアーム4自体を小型化することが可
能である。この場合もテンション制御機構及びそれを含
む走行系全体を小型化することができ、ブレーキアーム
4の配置上の制約が少なくなり設計が容易になる。ま
た、磁気記録装置全体の軽量化を達成することができ
る。
【0056】以下に、本発明の第4の実施例である磁気
記録装置のテープテンション制御装置を説明する。
【0057】本実施例は、ブレーキアーム4が回動する
ことにより、ブレーキアーム4に摺動し、ブレーキパッ
ド1をブレーキアーム4の回転軸方向に移動させてブレ
ーキパッド1をブレーキ面に圧接する圧接力を調整する
スキッド3を備えたことを特徴とするテープテンション
制御装置である。その他の構成は基本的には図1と同様
である。
【0058】スキッド3は、図13に示すブレーキパッ
ド1がブレーキ用ディスク2の最内周に達する位置B付
近よりブレーキアーム4に接触する。図14に、スキッ
ド3とブレーキ用ディスク2との位置関係を示す正面図
を、図15にスキッド3の斜視図を示す。このように、
最外周部である位置Aから最内周部である位置Bに至る
まで、スキッド3はブレーキアーム4に対して全く影響
を及ぼさない。ブレーキアーム4をさらに時計回り方向
に回動させることにより、弾性部材で構成されたブレー
キアーム4の一部がスキッド3に摺動しブレーキパッド
1をブレーキ面2aから離す方向に移動させる。ブレー
キパッド1が位置C付近にある時、ブレーキパッド1は
ブレーキ面2aから完全に離れ、供給リール6に対して
全く負荷を及ぼさない状態となる。
【0059】この構成により、テープの早送り・巻き戻
し時など供給リール6に対する負荷が必要ない場合はブ
レーキアーム4を図示しない移動手段により時計回り方
向に回動させてスキッド3によりブレーキアーム4を持
上げ、ブレーキパッド1をブレーキ用ディスク2から完
全に離すことによって、負荷をかけない状態とすること
ができる。
【0060】このように、ブレーキパッド1をブレーキ
面1から完全に持ち上げる構成としたことにより、早送
りや巻戻し時にリールを駆動するモータの負担を軽減す
ることができる。これにより、モータの小型化や消費電
力を減らすことができ、テープ走行系全体を小型・軽量
化することができる。
【0061】なお、図16に示すようにブレーキ面の最
内周部に切込みを作り、その部分でブレーキパッド1を
ブレーキ用ディスク2から離す構成でも同様の効果を得
ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、供
給リールに対して設けられたブレーキ用ディスクにブレ
ーキパッドを圧接することにより負荷を与えて制御して
いるので、ブレーキパッドの位置をブレーキ用ディスク
の半径方向に移動させ、供給リールに与える負荷の調整
範囲を大きく広げることが可能となる。
【0063】また、ブレーキ用ディスクを供給リール台
と分離して配置することも可能となり、設計上の配置が
容易である。
【0064】また、本発明によれば、従来のテンション
バンドを用いた制御方式に比べて経年変化部が少ないた
め、経年変化の影響を少なくすることができる。その
他、テンションアーム部品を一体化することができるの
で、,組み立て工程の労力を軽減することができる。
【0065】さらに、本発明によれば、付勢手段として
定荷重ばねを用いることにより、ブレーキパッドの位置
が移動しても同一の復元力を保持することができ、した
がって、テープの巻き径に応じて変動するテープテンシ
ョンに対してブレーキパッドを移動させて負荷を調整
し、一定のテープテンションを保つことが可能となる。
その結果、供給リールにテープが最も多い状態から少な
い状態まで、すべての範囲で安定かつ一定したテンショ
ン制御を達成することができるという優れた効果を得る
ことができる。
【0066】また、本発明によれば、ブレーキ用ディス
クのブレーキ面に傾斜を持たせることにより、ブレーキ
用ディスクを小型化することができ、テープテンション
制御装置の小型化が実現できる。
【0067】さらに、本発明は、スキッドを備え、供給
リール台に負荷を必要としない場合にブレーキパッドを
ブレーキ面から離すことにより、完全に負荷の無い状態
を作り出すことができる。これにより、駆動モーターに
かかる負担を軽減し、モーターの小型化やリール駆動部
品の小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテープテンション制御
装置の構成を示す平面図
【図2】平面形状のブレーキ用ディスクを用いた本発明
の要部断面図
【図3】ブレーキパッドの位置による負荷トルクの変化
を示す模式図
【図4】回動方向の異なるテンションアームを持つ構成
を示す平面図
【図5】ブレーキ用ディスクと供給リール台を歯車を用
いて連結した構成を示す平面図
【図6】ブレーキ用ディスクと供給リール台を連結バン
ドを用いて連結した構成を示す平面図
【図7】定荷重ばねを用いた構成を示す平面図
【図8】定荷重ばねの外形図
【図9】定荷重ばねの復元力−伸び量の特性図
【図10】テンションアーム上のモーメントのつり合い
を示す模式図
【図11】供給リール上のテープ巻き径により変化する
モーメントを示す模式図
【図12】傾斜形状のブレーキ用ディスクを用いた本発
明の要部断面図
【図13】スキッド位置とブレーキアームの位置関係を
示す平面図
【図14】スキッド位置とブレーキアームの位置関係を
示す正面図
【図15】スキッドの形状を示す斜視図
【図16】スキッドを不用とするブレーキ用ディスクの
断面図
【図17】従来例におけるテープテンション制御装置の
構成を示す平面図
【符号の説明】
1 ブレーキパッド 2 ブレーキ用ディスク 3 スキッド 4 ブレーキアーム 5 供給リール台 6 供給リール 7 付勢ばね 8 テンションアーム 9 テンションポスト 10 磁気テープ 11 バンドブレーキ 12 テンションバンド 13 供給リール用歯車 14 ブレーキ用ディスク用歯車 15 連結用歯車 16 供給リール用プーリー 17 ブレーキディスク用プーリー 18 連結ベルト 21 アーム用回転軸 22 回転軸 23 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを供給する供給リールと、前記
    供給リールを支持し一体となって回転する供給リール台
    と、前記磁気テープに当接するテンションポストと、前
    記テンションポストを一端に備え前記磁気テープのテン
    ションに応じて回動するテンションアームと、前記テン
    ションポストが前記磁気テープに当接するように前記テ
    ンションアームを付勢する付勢手段と、前記供給リール
    台を制動するブレーキ面を有するブレーキ用ディスク
    と、前記ブレーキ用ディスクのブレーキ面に圧接し、前
    記供給リール台の回転に負荷を加え前記磁気テープのテ
    ンションを制御するブレーキパッドと、前記ブレーキパ
    ッドを前記ブレーキ用ディスクのブレーキ面にブレーキ
    用ディスクの回転軸方向より圧接する弾性部材を含み、
    かつ前記テンションアームに従動して回動するブレーキ
    アームとを備えたことを特徴とするテープテンション制
    御装置。
  2. 【請求項2】付勢手段として、ばねの復元力がばねの伸
    び量によって変化しない定荷重ばねを用いることを特徴
    とする請求項1記載のテープテンション制御装置。
  3. 【請求項3】磁気テープのテンションに応じてテンショ
    ンアームが回動し、ブレーキアームが従動して回動する
    ことにより、ブレーキパッドが移動するブレーキ面上の
    位置によって、前記ブレーキパッドが前記ブレーキ面に
    圧接する圧接力が変化するように前記ブレーキ面をブレ
    ーキ用ディスクの回転軸方向に傾斜させた面としたこと
    を特徴とする請求項1記載のテープテンション制御装
    置。
  4. 【請求項4】ブレーキアームが回動することにより、前
    記ブレーキアームに摺動し、ブレーキパッドを前記ブレ
    ーキアーム回転軸方向に移動させて前記ブレーキパッド
    をブレーキ面に圧接する圧接力を調整するスキッドを備
    えたことを特徴とする請求項1記載のテープテンション
    制御装置。
JP4222427A 1992-08-21 1992-08-21 テープテンション制御装置 Pending JPH0668552A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003095A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003095A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP4513176B2 (ja) * 2000-06-22 2010-07-28 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置

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