JPH066775B2 - 希土類永久磁石 - Google Patents

希土類永久磁石

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JPH066775B2
JPH066775B2 JP59077858A JP7785884A JPH066775B2 JP H066775 B2 JPH066775 B2 JP H066775B2 JP 59077858 A JP59077858 A JP 59077858A JP 7785884 A JP7785884 A JP 7785884A JP H066775 B2 JPH066775 B2 JP H066775B2
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permanent magnet
alloy
earth permanent
magnet
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隆一 尾崎
達也 下田
宏治 秋岡
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Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は希土類元素,遷移金属元素そして半金属元素も
しくは半導体元素からなる合金より製造される希土類永
久磁石に関する。
〔従来技術〕
現在工業化されている希土類磁石は、SmCo5,Sm2(TM)17
(但しTMは遷移金属を表わす)そしてNdFeB系等
である。これらの磁石に使われている希土類金属はモナ
ザイト,バストネサイト等の鉱石からイオン交換法や溶
媒抽出法を用いて得られる分離希土であるためコストが
高くなり、さらに多量に使用される分離希土の中には供
給量に不安を生じる等の問題がでてきた。このため一部
では低コストの混合希土金属(ミッシュメタル以下MM
と略す)を用いて低コスト希土類磁石を開発することが
試みられている。このような希土類成分にMMを使用し
た磁石の磁気性能はMMCoで焼結磁石の場合、残留
磁束密度(以下Brと略す)8100(G),固有の保
磁力(以下iHcと略す)9000(Oe),最大エネ
ルギー積(BH)maxと略す)14.5(MGOe)
(H.Nagel,H.P.Klein AIP Cont.Proc 24
695(1974))等の報告がなされているが、一般には性
能が低くかつコストの高いCoを大量に使っているた
め、あまりコストが低くならない等の理由により工業的
模様で生産されるまでには到っていない。
〔目的〕
本発明はこの様な問題点を解決するもので、その目的と
するところは、低コストかつ高性能な永久磁石を提供す
るところにある。
〔概要〕
本発明は、Ce−La−Di(ジジム:Nd−Pr合
金)−Feからなる系に半金属元素,半導体元素を添加
し、さらにはFeの一部をAl,Ga,In,Sn,P
d,Bi等の元素で置換して得られる合金を焼結法ある
いは樹脂結合法で製造することを特徴とする。
従来、Ce−La−Di−Feだけではキュリー点(T
C)が低くて強磁性材料として使用することはできなか
ったが、B等の半金属元素,半導体元素を添加すること
によりTcが上昇するため強磁性材料としての使用が可
能となった。またFeの一部をAl,Ga,In,S
n,Pd,Bi等の元素で置換することにより保磁力が
増加し、より安定な強磁性を示す様になる。
〔実施例〕
以下、本発明について実施例に基づき詳細に説明する。
<実施例1> 低周波溶解炉を用いてArガス中で第1表に示す組成の
合金を溶解する。
該合金は1070℃×10時間溶体化処理、800℃×
4時間時効処理を行ない、その後ボールミルで粉砕して
粒径が2μm〜80μmの範囲の微粉末とする。この磁
性粉末にエポキシ樹脂2.0重量%加えて混練し、そし
てこの混練物を磁場中(20KOe)で圧縮成形する。
この成形体を150℃×1時間加熱して永久磁石を得
る。第2表に得られた永久磁石の磁気性能を示す。本発
明磁石は混合希土を使った永久磁石としては非常に高い
磁気性能を示すことが判る。
<実施例2> 原子比でCe0.35Pr0.1Nd0.5La0.05(Fe1-m
5.7と表される組成において、mの値を変えた合金
を実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造する。こ
の永久磁石の磁気性能を第1図に示す。0.02≦m≦
0.2の範囲で良好な磁気性能を示している。
<実施例3> 原子比でCe0.35Pr0.1Nd0.5La0.05(Fe0.91
0.09と表される組成において、nの値を変えた合金
を実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造する。こ
の永久磁石の磁気性能を第2図に示す。nの値は、4.
0≦n≦8.0が望ましく、その中でも5.0≦n≦
7.0が特に望ましい。
<実施例4> 第3表に示す組成の合金に実施例1と同じ方法を用いて
永久磁石を製造する。この永久磁石の磁気性能を第4表
に示す。
Bの代りにSi,C,Ge,P,Sの各元素を添加して
も高い磁気性能が得られることが判る。
<実施例5> 第5表に示す組成の合金に実施例1と同じ製造方法を用
いて永久磁石を製造する。この永久磁石の磁気性能を第
6表に示す。
Feの一部をAl,Ga,In,Sn,Pd,Biの各
元素で置換した合金から作られた磁石は、保磁力が増加
しておりそれにつれて(BH)maxも増加している。
<実施例6> 実施例1,4,5の中に使われている試料No.3,7,
14の組成の合金について、低周波溶解炉を用いてAr
ガス中で溶解する。該合金をボールミルを用いて粒径2
μm〜5μmの範囲の微粉末に粉砕する。この微粉末を
磁場中で圧縮成形し、その成形体を1100℃×1時間
焼結後1070℃×2時間溶体化処理を行ない急冷し、
さらには800℃×2時間時効処理する。この様にして
得られた永久磁石の磁気性能を第7表に表す。
本発明磁石合金は焼結法を用いた場合、SmCo系の
焼結磁石に匹敵する磁気性能を有すると言える。
<実施例7> 試料No.3,7,14の組成の合金を、低周波溶解炉を
用いてArガス中で溶解する。該合金を1070℃×1
0時間溶体化処理、800℃×4時間時効処理する。そ
して該合金をボールミルで2μm〜80μmの粒径にま
で粉砕し、その後この粉末と樹脂とを混練機にて混練を
行ない、この混練物を押出し成形機,射出成形機を用い
て磁場中で成形する。第8表に成形条件、第9表に得ら
れた永久磁石の磁気性能を示す。
〔効果〕 以上述べてきたように本発明によれば、廉価で高性能な
希土類磁石の供給が可能となるため、産業界に及ぼす効
果は大きいと言える。
【図面の簡単な説明】
第1図はmの値と磁石の磁気性能の関係を表したグラ
フ。 第2図はnの値と磁石の磁気性能の関係を表したグラ
フ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子比で、 Ce1-x-y-zPrNdLa(Fe1-mで表
    される合金を、焼結法及び樹脂結合法で製造することを
    特徴とする希土類永久磁石。 但し、MはB,C,Si,Ge,P,Sの各元素のうち
    1種または2種以上の元素からなり、 x,y,z,t,m,nは、 0.1≦x≦0.5 0.1≦y≦0.85 0<z≦0.1 0.02≦m≦0.2 4.0≦n≦8.0 0<1−x−y−z<0.8 の値の範囲とする。
  2. 【請求項2】原子比で、 Ce1-x-y-zPrNdLa{(Fe1-t1-m
    で表される合金を、焼結法及び樹脂結合法で製造するこ
    とを特徴とする希土類永久磁石。 但し、QはAl,Ga,In,Sn,Pd,Biの各元
    素のうち1種または2種以上の元素からなり、MはB,
    C,Si,Ge,P,Sの各元素のうち1種または2種
    以上の元素からなるものとし、さらにx,y,z,t,
    m,nは、 0.1≦x≦0.5 0.1≦y≦0.85 0<z≦0.1 0≦t≦0.1 0.02≦m≦0.2 4.0≦n≦8.0 0<1−x−y−z<0.8 の値の範囲とする。
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JPH0624163B2 (ja) * 1985-09-17 1994-03-30 ティーディーケイ株式会社 永久磁石
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JP6894305B2 (ja) * 2016-12-28 2021-06-30 トヨタ自動車株式会社 希土類磁石及びその製造方法

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