JPH066776B2 - 希土類永久磁石 - Google Patents
希土類永久磁石Info
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- JPH066776B2 JPH066776B2 JP59095971A JP9597184A JPH066776B2 JP H066776 B2 JPH066776 B2 JP H066776B2 JP 59095971 A JP59095971 A JP 59095971A JP 9597184 A JP9597184 A JP 9597184A JP H066776 B2 JPH066776 B2 JP H066776B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は希土類元素、遷都金属そして半金属もしくは半
導体元素からなる合金より製造される希土類永久磁石に
関する。
導体元素からなる合金より製造される希土類永久磁石に
関する。
現在工業化されている希土類磁石は、SmCo5,Sm
(TM)17(但し、TMは遷移金属を表わす)、そして
Nd−Fe−B系等である。これらの磁石に使われてい
る希土類金属は、モナザイト,バストネサイト等の鉱石
からイオン交換法や溶媒抽出法を用いて得られる分離希
土であるため、コストが高くなり、さらに多量に使用さ
れる分離希土では供給量に不安を生じる等の問題がでて
きた。このため一部では低コストの混合希土金属(ミッ
シュメタル、以下MMと略す)を用いて低コスト希土類
磁石を開発することが試みられている。このような希土
類成分にMMを使用した磁石のの磁気性能はMMCo5
で焼結磁石の場合、残留磁束密度(以下、Brと略す)
8100(G),固有の保磁力(以下、iHcと略す)
9000(Oe),最大エネルギー積(BH)maxと略
す)14.5(MGOe)(H.Nagel,H.P.Klein
AIP Conf.Proc 24 695(1974))等の報告がな
されている。しかし、一般には混合希土を用いた永久磁
石は、磁気性能が低いという欠点があった。また、比較
的高い磁気性能を有しているNd−Fe−B系の磁石は
キュリー点(Tc)が350(℃)と低いため、実際の
使用においてはかなりの制限をうけている。
(TM)17(但し、TMは遷移金属を表わす)、そして
Nd−Fe−B系等である。これらの磁石に使われてい
る希土類金属は、モナザイト,バストネサイト等の鉱石
からイオン交換法や溶媒抽出法を用いて得られる分離希
土であるため、コストが高くなり、さらに多量に使用さ
れる分離希土では供給量に不安を生じる等の問題がでて
きた。このため一部では低コストの混合希土金属(ミッ
シュメタル、以下MMと略す)を用いて低コスト希土類
磁石を開発することが試みられている。このような希土
類成分にMMを使用した磁石のの磁気性能はMMCo5
で焼結磁石の場合、残留磁束密度(以下、Brと略す)
8100(G),固有の保磁力(以下、iHcと略す)
9000(Oe),最大エネルギー積(BH)maxと略
す)14.5(MGOe)(H.Nagel,H.P.Klein
AIP Conf.Proc 24 695(1974))等の報告がな
されている。しかし、一般には混合希土を用いた永久磁
石は、磁気性能が低いという欠点があった。また、比較
的高い磁気性能を有しているNd−Fe−B系の磁石は
キュリー点(Tc)が350(℃)と低いため、実際の
使用においてはかなりの制限をうけている。
本発明はこの様な問題点を解決するもので、その目的と
するところは、低コストかつ高性能な永久磁石を開発す
るところにある。
するところは、低コストかつ高性能な永久磁石を開発す
るところにある。
本発明の永久磁石はLa−Ce−Di(ジジム:Nd−
Pr合金)−Fe−Co−B系合金および該合金中のB
の1部をAl,Ga,In,Sn,Pd,Bi,C,G
e,P,Sの元素群の中の1種または2種以上の元素で
置換した合金を使用して、焼結去あるいは樹脂結合法で
製造することを特徴とする。混合希土金属La−Ce−
Diは分離希土を抽出する過程で得られるものであり、
コスト的には分離希土にくらべて非常に安くなり、また
La−Ce−Di−Fe−Co−B系の組成を規定する
ことにより高い磁気性能が得られ、さらにCoを添加し
たことによりTcの向上が見られた。
Pr合金)−Fe−Co−B系合金および該合金中のB
の1部をAl,Ga,In,Sn,Pd,Bi,C,G
e,P,Sの元素群の中の1種または2種以上の元素で
置換した合金を使用して、焼結去あるいは樹脂結合法で
製造することを特徴とする。混合希土金属La−Ce−
Diは分離希土を抽出する過程で得られるものであり、
コスト的には分離希土にくらべて非常に安くなり、また
La−Ce−Di−Fe−Co−B系の組成を規定する
ことにより高い磁気性能が得られ、さらにCoを添加し
たことによりTcの向上が見られた。
以下本発明について実施例に基づき詳細に説明する。
<実施例1> 第1表に示す組成の合金を低周波溶解炉を用いてArガ
ス中で溶解する。
ス中で溶解する。
該合金は1070℃×10時間溶体化処理、800℃×
4時間時効処理を行ない、その後ボールミルで粉砕し粒
径が2μm〜80μmの微粉末とする。この磁性粉末に
エポキシ樹脂2.0重量%加え混練し、この混練物を磁
場中で圧縮成形する。この成形体を150℃×1時間加
熱して永久磁石を得る。得られた永久磁石の磁気性能を
第2表に示す。第2表より本発明磁石は混合希土を使用
した磁石としては非常に高い磁気性能を有していること
が判る。
4時間時効処理を行ない、その後ボールミルで粉砕し粒
径が2μm〜80μmの微粉末とする。この磁性粉末に
エポキシ樹脂2.0重量%加え混練し、この混練物を磁
場中で圧縮成形する。この成形体を150℃×1時間加
熱して永久磁石を得る。得られた永久磁石の磁気性能を
第2表に示す。第2表より本発明磁石は混合希土を使用
した磁石としては非常に高い磁気性能を有していること
が判る。
<実施例2> 組成式がCe0.35La0.05Pr0.1Nd0.5(Fe0.59-n
Co0.41Bn)5.6と表される系においてnの値を変化
させ、実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造す
る。得られた永久磁石の磁気性能を第1図に示す。第1
図よりnの値は0.02≦n≦0.2の範囲が望ましい
ことが判る。
Co0.41Bn)5.6と表される系においてnの値を変化
させ、実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造す
る。得られた永久磁石の磁気性能を第1図に示す。第1
図よりnの値は0.02≦n≦0.2の範囲が望ましい
ことが判る。
<実施例3> 組成式がCe0.35La0.05Pr0.1Nd0.5(Fe0.50C
o0.41B0.09)lと表される系においてlの値を変化さ
せ、実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造する。
得られた永久磁石の磁気性能を第2図に示す。第2図よ
りlの値は4.0≦1≦8.0の範囲が望ましいことが
判る。
o0.41B0.09)lと表される系においてlの値を変化さ
せ、実施例1と同じ方法を用いて永久磁石を製造する。
得られた永久磁石の磁気性能を第2図に示す。第2図よ
りlの値は4.0≦1≦8.0の範囲が望ましいことが
判る。
<実施例4> 組成式がCe0.35La0.05Pr0.1Nd0.5(Fe0.91-m
ComB0.09)5.6と表される系においてmの値を変化さ
せた合金のTcを第3図に示す。Coを添加することに
よりTcは向上しているが、0.8<mではコスト的な
面で不利となるので、mの値は、0.1≦m≦0.8の
範囲が望ましい。
ComB0.09)5.6と表される系においてmの値を変化さ
せた合金のTcを第3図に示す。Coを添加することに
よりTcは向上しているが、0.8<mではコスト的な
面で不利となるので、mの値は、0.1≦m≦0.8の
範囲が望ましい。
<実施例5> 第3表に示す組成の合金に実施例1と同じ方法を用いて
永久磁石を製造する。この永久磁石の磁気性能を第4表
に示す。
永久磁石を製造する。この永久磁石の磁気性能を第4表
に示す。
第4表よりBの1部をAl,Ga,In,Sn,Pd,
Bi,Si,C,Ge,P,Sの各元素で置換しても良
好な磁気性能を得ることが判る。
Bi,Si,C,Ge,P,Sの各元素で置換しても良
好な磁気性能を得ることが判る。
<実施例6> 実施例1および5の中の試料No.1および7の組成の合
金について低周波溶解炉を用いてArガス中で溶解す
る。該合金をボールミルを用いて粒径2μm〜5μmの
微粉末にする。この粉末を磁場中で圧縮成形し、その成
形体を1100℃×1時間焼結後、1070℃×2時間
溶体化処理を行ない急冷し、さらに800℃×4時間時
効処理して永久磁石を得る。この永久磁石の磁気性能を
第5表に示す。
金について低周波溶解炉を用いてArガス中で溶解す
る。該合金をボールミルを用いて粒径2μm〜5μmの
微粉末にする。この粉末を磁場中で圧縮成形し、その成
形体を1100℃×1時間焼結後、1070℃×2時間
溶体化処理を行ない急冷し、さらに800℃×4時間時
効処理して永久磁石を得る。この永久磁石の磁気性能を
第5表に示す。
本発明磁石は焼結法を製造した場合、SmCo5の焼結
磁石に匹敵する磁気性能を有している。
磁石に匹敵する磁気性能を有している。
<実施例7> 試料No.1,7の組成の合金について実施例1と同じ方
法で粒径2μm〜80μmの粉末をつくる。この粉末を
樹脂と混練して押出形機および射出成形機でにより磁場
中で成形する。第6表に成形条件、第7表に得られた永
久磁石の磁気性能を示す。
法で粒径2μm〜80μmの粉末をつくる。この粉末を
樹脂と混練して押出形機および射出成形機でにより磁場
中で成形する。第6表に成形条件、第7表に得られた永
久磁石の磁気性能を示す。
〔効果〕 以上述べてきたように本発明によれば、高性能希土類永
久磁石を廉価で供給することが可能となるため、産業界
に及ぼす効果は大きいと言える。
久磁石を廉価で供給することが可能となるため、産業界
に及ぼす効果は大きいと言える。
第1図はnの値と磁石の磁気性能の関係を表すグラフ。 第2図はlの値と磁石の磁気性能の関係を表すグラフ。 第3図はmの値とTcの増加量の関係を表すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】原子比で、 Ce1-x-y-zLaxPryNdz(Fe1-m-nCo
mBn)l で表される組成の合金からなることを特徴とする希土類
永久磁石。 但し、x,y,z,m,n,lは、 0<x≦0.1 0.1≦y≦0.5 0.1≦z≦0.85 4.0≦l≦8.0 0.1≦m≦0.8 0.02≦n≦0.2 0<1−x−y−z≦0.8 の値の範囲とする。 - 【請求項2】原子比で、 Ce1-x-y-zLaxPryNdz{(Fe1-sTs)
1-m-nComBn}l で表される組成の合金からなることを特徴とする希土類
永久磁石。 但し、TはAl,Ga,In,Sm,Pd,Bi,S
i,C,Ge,P,Sの各元素のうち1種または2種以
上の元素からなり、 x,y,z,l,s,m,nは、 0<x≦0.1 0.1≦y≦0.5 0.1≦z≦0.85 4.0≦l≦8.0 0≦s≦0.1 0.1≦m≦0.8 0.02≦n≦0.2 0<1−x−y−z≦0.8 の値の範囲とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59095971A JPH066776B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 希土類永久磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59095971A JPH066776B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 希土類永久磁石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60238448A JPS60238448A (ja) | 1985-11-27 |
JPH066776B2 true JPH066776B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=14152067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59095971A Expired - Lifetime JPH066776B2 (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | 希土類永久磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066776B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9070500B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-06-30 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9082537B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-07-14 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9111674B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-08-18 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9396852B2 (en) | 2013-04-25 | 2016-07-19 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9607743B2 (en) | 2013-04-22 | 2017-03-28 | Tdk Corporation | R-T-B based sintered magnet |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2513994B2 (ja) * | 1985-09-17 | 1996-07-10 | ティーディーケイ株式会社 | 永久磁石 |
JPH0630295B2 (ja) * | 1984-12-31 | 1994-04-20 | ティーディーケイ株式会社 | 永久磁石 |
JPH0624163B2 (ja) * | 1985-09-17 | 1994-03-30 | ティーディーケイ株式会社 | 永久磁石 |
USRE34838E (en) * | 1984-12-31 | 1995-01-31 | Tdk Corporation | Permanent magnet and method for producing same |
US4954186A (en) * | 1986-05-30 | 1990-09-04 | Union Oil Company Of California | Rear earth-iron-boron permanent magnets containing aluminum |
KR880000992A (ko) * | 1986-06-12 | 1988-03-30 | 와다리 스기이찌로오 | 영구자석 |
JP2868062B2 (ja) * | 1993-11-08 | 1999-03-10 | 株式会社東芝 | 永久磁石の製造方法 |
EP3324417A1 (en) * | 2016-11-17 | 2018-05-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rare earth magnet |
-
1984
- 1984-05-14 JP JP59095971A patent/JPH066776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9607743B2 (en) | 2013-04-22 | 2017-03-28 | Tdk Corporation | R-T-B based sintered magnet |
US9070500B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-06-30 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9082537B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-07-14 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9111674B2 (en) | 2013-04-25 | 2015-08-18 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
US9396852B2 (en) | 2013-04-25 | 2016-07-19 | Tdk Corporation | R-T-B based permanent magnet |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60238448A (ja) | 1985-11-27 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |