JP2513994B2 - 永久磁石 - Google Patents

永久磁石

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は希土類−鉄永久磁石に関するものである。
〈従来の技術〉 希土類−Fe−Bを基本成分とする永久磁石についての
研究が近年活発になされ、その結果が公開特許公報等に
より公表されるようになりつつある。
特開昭57−141901号公報によると、遷移属金属
(T)、メタロイド金属(M)、Yおよびランタニド元
素Rの組み合わせからなる組成を非晶質化し、次に非晶
質組成を熱処理により結晶化することによって保磁力を
発生せしめる永久磁石粉末製法が記載されている。この
公報によると、TはTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、Wよる選ばれる1種もしくは2種
以上の組み合わせであり、またMはB、Si、P、Cより
選ばれる1種もしくは2種以上の組み合わせ、RはYお
よびランタニド元素より選ばれる1種もしくは2種以上
の組み合わせであって、これらを(T1-xMxzR1-zなる
関係式(ただし、0≦x≦0.35、0.35≦z≦0.90)で含
有させた永久磁石粉末についての特許が請求されてい
る。
特開昭58−123858号公報によると、LaおよびPr含有材
料が提案されており、その組成は、(FexB1-xy(LazP
rwR1-z-w1-y、ただし、RはLa、Pr以外の希土類金
属、x=0.75〜0.85、y=0.85〜0.95、z=0.40〜0.7
5、W=0.25〜0.60、z+w≦1.0である。この公報に
は、液体急冷法により非晶質化したR−Fe−B含有合金
を焼鈍して結晶化させる際の保磁力増大を適切にするた
めに、希土類元素の種類および割合を上述の(LazPrwR
1-z-w)とする組成調節法が延べられている。
特開昭59−46008号公報には、8〜30原子%のR(た
だし、Rは希土類元素の少なくとも1種)、2〜28原子
%のBおよび残部Feからなる磁気異方性焼結体が提案さ
れている。この公報で公開された発明は液体急冷法によ
らず焼結法によって任意の形状の永久磁石体を製造可能
にすることをひとつの意図としている。また、焼結体成
分中のRとしては、Nd単独、Pr単独、NdとPrの組み合わ
せ、NbとCeの組み合わせ、SmとPrの組み合わせ、PrとY
の組み合わせ、Nd、PrとLaの組み合わせ、Tb単独、Dy単
独、Ho単独、ErとTbの組み合わせ等について焼結体の磁
気特性が示されている。
上述のごとき従来技術をまとめるとR−Fe−B(ただ
し、Rは希土類金属)系永久磁石においてRがNdまたは
Prであるときに優れた磁石特性が得られていることがわ
かる。
また、従来技術において、希土類元素としてLaおよび
Ceが使用可能であることを特許請求しているものもある
が、LaのみをRとして使用するのではなくLaの含有量上
限を制限していることにより多量のLaによる磁気特性低
下が避けられている。上記従来技術においてはLaおよび
Ceを主体として希土類成分を具体的に構成した永久磁石
の例はない。
第2図はJ.Appl.Phys.Vo155(1984)第2079頁に掲載
されているグラフを再掲したR−Fe−B系永久磁石合金
の減磁曲線である。このグラフからも、Pr、NdがR−Fe
−B合金のR成分として最も望ましく、LaまたはCeをR
−Fe−B系合金のR成分とした合金は永久磁石としての
特性をもたなくなることがわかる。このような点からし
て、上述の従来技術は、Pr、Nd等の極く一部をLa、Ceで
置換することを開示していても、LaまたはCeを主体とし
てR成分を構成したR−Fe−B合金が永久磁石になるこ
とは何ら開示していないといえよう。
最近の希土類−鉄永久磁石に関する注目すべき進展
は、−1984年10月のMMMに発表されたFe−(32.5〜34.5
%)R−(1〜1.6%)B、(ただしRはジジム(Nd−1
0%Pr)、5Ce−ジジム、または40−Ceジジム)がiHc=1
0.2kG、(BH)max=40MGOeを達成したことである(「DI
DYMIUM−Fe−B SINTERED PERMANENT MAGNETS」論文)。
だが、この永久磁石でもR成分はNdが主体となってい
る。またLaは磁気特性上有害な元素の観点からR成分か
ら除かれている。
〈発明が解決しようとする課題〉 R−Fe−Bを基本部分とする永久磁石は磁気特性がす
ぐれているものの、そのひとつの問題点はすぐれた磁気
特性を得ようとするNd、Prを希土類金属の主体とせざる
を得ず、このために永久磁石が高価になることであっ
た。よって、上記ジジム含有永久磁石は、比較的安価な
ジジムを使用してもNd、Prと同等の磁気特性を発揮でき
るので注目されているのである。
LaまたはCeは他の希土類元素と比較して多量に産出さ
れそして安価であるために、これらを希土類金属の主成
分として使用可能になれば希土類−鉄永久磁石の大幅を
コストダウンが可能になる。だが、第2図から分かるよ
うにLa、Ceは磁気特性上有害な元素である。La、Ceが磁
気特性上有害である理由は、希土類−鉄永久磁石の強磁
性成分はR2Fe14B化合物であり、そしてRがLaであると
該化合物が不安定になるかもしくは生成されず、またR
がCeであるR(Ce)2Fe14Bは保磁力が小さく、また飽和
磁化も低いためである。
上述のように従来技術においても種々の提案がなされ
ているものの、La、Caを希土類金属の主成分として使用
するボンド型磁石は提案されるに至っていない。
〈課題を解決するための手段〉 第1図は、液体急冷法で製造した板厚20〜70μm、板
幅3mmのFe77(La1-xCex17B6合金の保磁力を測定した
結果を示すグラフである。
Fe78(La1-xCex17B6なる組成式においてx=1(す
なわちFe77Ce17B6)およびx=0(すなわちFe77Ce
17B6)のときの保磁力は、若干の差はあるものの、第2
図のそれぞれCe、Laのデータとほぼ一致している。なお
この差は第1図、第2図に保磁力が示された合金の組成
差による。
第1図に示されているようにLaとCeの両者が希土類元
素として用いられると、LaまたはCe単独の場合よりも保
磁力が格段に高められる。Ce量xが0.65であると保磁力
(iHc)は約7kOeとなる。この保磁力はPrまたはNdをR
の主体とする永久磁石の保磁力の約1/2であるが、La、C
e等のみからR成分を構成できるようになると、かかる
永久磁石はPr、Nd主体永久磁石と十分にコスト、性能の
総合面から競争できるようになる。
第3図および第4図は、それぞれ、Fe75M15B10および
Fe78M17B5なる組成式の合金を液体急冷法で、単ロール
の周速(V)を変化させて薄帯化した材料の保磁力(iH
c)を示すグラフである(図中−急冷後、0として示
す)。なお上記組成式中のMは、約32%La、約48%Ce、
約15%Nd、約4.5%のPr、約0.3%Sm、残部Feその他の不
純物からなるミッシュメタルである。
第3図および第4図から分かるように、単ロール周速
(V)が約30m/sにおいて保磁力が最大の約8kOeになっ
ている。
さらに、最大保磁力を達成する単ロールの周速以上の
冷却条件で得られた薄帯を550℃および600℃で時効した
後の保磁力も第3図および第4図に示す。時効のデータ
から、上記Fe75M15B10およびFe78M17B5なる組成の合金
は液体急冷状態では保磁力が低くとも時効により高保磁
力化することが分かる。
第3図および第4図を引用して上述したところから
(1)LaおよびCe以外の希土類元素が若干量存在してい
るときでもLaおよびCeの相乗効果があり、(2)このよ
うな相乗効果は液体急冷および時効処理等のプロセスに
依存性を有していず組成に起因するものであることが分
かる。
本発明はこのような発見上に成立しているものであっ
て、その特徴とするところは、 (イ)[(CexLa1-xyR1-yz[(Fe1-uMu1-vBv
1-z ただし、Rは少なくとも1種の希土類金属(Yを含
む)、0.4≦x≦0.9、0.2<y<1.0、0.05≦z≦0.3、
0.01≦v≦0.15、0<u≦0.2であり、RはCeおよびLa
以外の少なくとも1種の希土類元素であり、MはAl、T
i、V、Cr、Mn、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Ge、Sb、Sn、B
i、Ni、W、Cu、Agの元素である組成と、4kOe以上の保
磁力(iHc)ならびに、 (ロ)[(CexLa1-xyR1-yz[(Fe1-u-wCowMu1-vB
v1-z ただし、RはCe、La以外の少なくとも1種の希土類金
属(Yを含む)、 0.4≦x≦0.9、0.2<y<1.0、0.05≦z≦0.3、0.01
≦v≦0.15、0<u≦0.2、0<w≦0.5であり、RはC
e、La以外の少なくとも1種の希土類金属(Yを含む)
であり、またMはAl、Ti、V、Cu、Mn、Zr、Hf、Nb、T
a、Mo、Ge、Sb、Sn、Bi、Ni、W、CuおよびAgよりなる
群の少なくとも1種の元素である組成と、4kOe以上の保
磁力(iHc)とをもつ液体急冷法による磁石合金の粉末
を、バインダーと混合したことにある。
Al、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Ge、Sb、
Sn、Bi、Ni、W、Cu、Ag等の元素の添加は保磁力をさら
に改善する効果がある。
さらに、Bの一部をSi、C、Al、P、N、Ge、S等で
置換しても、Si等で置換されたBはB単独と同様な効果
を有する。
本発明においてR中の重希土類の量比は0.4以下、特
に0.2以下が望ましい。
本発明において、La+Ce中のCe量xが0.4未満もしく
は0.9を越えるとそれぞれLa単独またはCe単独の組成と
同等程度の保磁力しか得られないために、x=0.4〜0.9
とした。なお、xが0.9を越えると飽和磁化も低下す
る。
また、希土類量zが0.05未満であると角形比および保
磁力が低下し、zが0.3を越えると残留磁束密度が低下
するために、z=0.05〜0.3とした。さらに、Fe−B中
のB量vが0.01未満であると保磁力が低下し、またvが
0.15を越えると残留磁束密度が低下するためv=0.01〜
0.15とした。
さらに、より高い保磁力を得るためには、0.6≦x≦
0.8、0.02≦v≦0.15、0.1≦z≦0.2の範囲であること
が好ましい。より好ましくは、0.03≦v≦0.12である。
本発明においてyを0.2を超えるように(y>0.2)定
めたのはLa、Ceの量が0.20以下では希土類元素によるコ
スト高となるからである。好ましいyの範囲は0.5≦y
<1.0である。
またMの添加は保磁力をさらに改善する効果がある。
添加量uが0.2を越えると残留磁束密度が低下するので
0<u≦0.2とする。高保磁力と高エネルギー積を考慮
すると好ましくは0.001≦u≦0.1、より好ましくは0.00
2≦u≦0.05である。
またCoを添加すると、キュリー温度が上昇し、磁気的
性質、特にBrの温度特性が改善される。添加量wが0.5
を越えると安価な磁石としての特徴が薄れかつ保磁力が
低下するので、0<w≦0.5となる。好ましくは0.001≦
w≦0.35である。
本発明において、保磁力(iHc)は4kOe以上である。
これは、、第1図、第3図、第4図から明らかなように
4kOeの保磁力が達成されると、CeとLaの顕著な相乗効果
が認められるからであり、また4kOe以上の保磁力(iH
c)を有する本発明の永久磁石は、市場において各種永
久磁石に代替しうる特性を有するからである。Fe−Bと
いう安価な元素を用いかつ希土類金属中でも多量に産出
されるLa、Ceを用いて4kOe以上の保磁力(iHc)を具備
する永久磁石は希土類コバルト系およびFe−B−Pr(N
d)系およびフェライト系永久磁石と十二分に対抗しう
るものである。
さらに、永久磁石の安定した使用という面から考える
と、保磁力(iHc)は好ましくは6kOe以上、より好まし
くは8kOe以上が必要である。
ボンディット磁石材料の製造方法の詳細について説明
するなら以下の如くなる。
まず、原材料を所望の組成になるごとく配合する。こ
れを、アルゴン等の不活性ガス中、あるいは、真空中で
溶解し、合金のインゴットを得る。次に得られたインゴ
ットを小片に砕き液体急冷法によりリボン状または急冷
粉体とする。
リボンまたは急冷粉体に必要に応じて最適熱処理を施
す。その際の熱処理は1000〜350℃範囲の温度での時効
処理でもよいが、場合によっては、ホットプレスを用い
てもよく、またホットプレス後一軸的に圧力をかけてか
ら2次ホットプレスしバルク体を作製する。この場合の
ホットプレス温度は400〜1000℃、プレス圧は200〜2000
kg/cm2である。
この場合、熱処理は、不活性ガスないし真空下で行う
ことが好ましい。
この様にして作製したりリボンや、ホットプレス体等
を粉砕する。粉砕は、公知の粗粉砕または微粉砕法に従
う。5〜300μmの磁石合金粉末が得られる。この粉末
には必要に応じて表面処理が施される。
次いで、急冷粉体、リボン粉砕粉等の磁石合金粉末と
バインダーとを所定量比で混合する。バインダーとして
は、樹脂でもメタルバインダー等でもよい。また、バイ
ンダーは、成形後、含浸してもよい。次に無磁場中ある
いは3〜15kOe程度の磁場中で、配向、圧縮成型を行
い、圧縮成型後充分な固化を行う。この場合磁場中配向
と圧縮成型とは同時に一段階で行ってもよく、さらに圧
力成型としては通常の加圧成型の他射出成型を行っても
よい。なお配向、圧縮成型、固化に際しては、その際の
圧縮力、固化時間、温度等は、公知のボンディット磁石
における条件と同等のものでよい。
〈作用〉 本発明の永久磁石の著しい特色は上述のように従来の
永久磁石と比較して組成上安価であるところにある。す
なわち、従来はFe−B−R系永久磁石の成分として使用
できないと考えられていたLa、Ceを主体として極めて安
価な永久磁石を製造することが本発明の特色である。而
して、本発明においては、LaとCeの原子比率が約0.35対
約0.65において保磁力が最大になり、またかかる保磁力
(iHc)はLa単独のものに比較して約35倍、Ce単独のも
のに比較して約3.5倍となる。
本発明者等はかかるLaとCeの共存による保磁力(iH
c)の顕著な増大の原因を究明すべく、第1図で説明し
たFe78(La1-xCex17B5の結晶構造をX線で調べ、R2Fe
14B型結晶の存在を確認した。この結晶は従来Nd−Fe−
B系合金において検知されていたものと同じ結晶形を有
するものであった。
従来、LaはR2Fe14B型結晶を作らないと考えられてお
り、それ故LaはR−Fe−B系永久磁石のR主成分として
は用いられていなかった。ところがLaとCeが共存する本
発明の組成においてはR2Fe14B型結晶の存在が確認され
たためにLaとCeが共存するとR2Fe14B型結晶が生成され
ることが分かった。よって、この結晶が保磁力(iHc)
の向上に寄与していると考えられる。また、Laが存在す
ることにより、飽和磁化も向上し、(BH)maxの理論値
も向上する。
また、Ce2Fe14B格子定数ao=0.877の正方晶結晶を作
り、その保磁力(iHc)はLa−Fe−Bよりは格段に高い
ことが知られている。ところが、本発明によると、Ceと
Laを共存させることによって、Ce2Fe14Bよりもはるかに
高い保磁力(iHc)が得られている。この点を考慮する
と、本発明により得られる高い保磁力(iHc)はLaとCe
がR2Fe14B結晶中にある特定の割合で存在することによ
る格子定数の適正化、結晶異方性の増加寄与もあると考
えられる。このようなLaとCeが結晶構造にどのような影
響を及ぼすかの詳細は解明されていない。その結晶学的
機構解明については今後の研究を待たなければならな
い。
以下、本発明の実験例および実施例を説明する。
実施例1 M未添加の場合の効果を確認した。まず第1表に組成
を示すインゴットを溶解法により製造し、インゴットを
小片に砕き、誘導溶解し、これを片ロールを用いた液体
急冷法によりロールの表面速度を変化させてリボン状の
試料を製造した。保磁力(iHc)が最大となるロールの
表面速度において得られた試料の保磁力を次表に示す。
実施例1 第2表に組成を示すインゴットを溶解法により製造
し、インゴットを小片に砕き、誘導溶解し、これを片ロ
ールを用いた液体急冷法によりロールの表面速度を変化
させてリボン状の試料を製造した。次に保磁力(iHc)
が最大となるロールの表面速度において得られた試料を
粉砕し、磁石合金用粉末を得た。このようにして得られ
た粉末に表面処理後バインダーと重量比1:0.02〜0.4の
割合で混合し、10kOeの磁場中で圧縮成型し、その後固
化を行なった。
得られた最良の特性を第2表に示す。
実験例2 [(Ce0.7La0.30.8(Nd0.7Pr0.30.20.16(Fe
0.9B0.10.83組成合金を溶解法により鋳造し、インゴ
ットを小片に砕き、誘導溶解し、片ロールを用いた液体
急冷法によりロールの表面速度を変化させてリボン状の
試料を製造した。次に保磁力が最大となった試料を約80
μ以下に粉砕し、3wt%のエポキシ樹脂と混合後150℃で
プレス成型し、さらにその後十分固化を行なった。得ら
れた密度は6g/cm3で約80vol%であった。得られたボン
ド磁石の特性を測定した所、iHc=7.6kOe、Br=5.2kG、
(BH)m=4.6MGOeであった。
実施例2 第3表に組成を示すインゴットを溶解法により製造
し、インゴットを小片に砕き、誘導溶解し、これを片ロ
ールを用いた液体急冷法によりロールの表面速度を変化
させてリボン状の試料を製造した。次に保磁力(iHc)
が最大となるロールの表面速度において得られた試料を
粉砕し、磁石合金用粉末を得た。このようにして得られ
た粉末に表面処理後バインダーと重量比1:0.02〜0.4の
割合で混合し、磁場中で圧縮成型し、その後固化を行な
った。 得られた最良の特性を第3表に示す。
〈発明の効果〉 本発明に係る永久磁石は極めて安価であり、また保磁
力(iHc)は満足すべき高い値を有するために各種用途
に使用されることが期待される。
【図面の簡単な説明】 第1図はFe77(Le1-xCex17B6のx値と保磁力(iHc)
の関係を示すグラフ、 第2図はR0.135(Fe0.935B0.0650.865の減磁界曲線、 第3図および第4図は、それぞれ、Fe75M15B10およびFe
78M17B5の単冷却ロールの周速(V)と保磁力(iHc)の
関係を示すグラフである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−219904(JP,A) 特開 昭59−177346(JP,A) 特開 昭59−76856(JP,A) 特開 昭60−221550(JP,A) 特開 昭60−224756(JP,A) 特開 昭60−238448(JP,A) 特開 昭61−159708(JP,A) 特開 昭61−159709(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[(CexLa1-xyR1-yz[(Fe1-uMu1-v
    Bv1-z ただし、RはCe、La以外の少なくとも1種の希土類金属
    (Yを含む)、またMはAl、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Hf、
    Nb、Ta、Mo、Ge、Sb、Sn、Bi、Ni、W、CuおよびAgより
    なる群の少なくとも1種の元素、 0.4≦x≦0.9、0.2<y<1.0、0.05≦z≦0.3、 0.01≦v≦0.15、0<u≦0.2 なる組成を有し、4kOe以上の保磁力(iHc)を有し、合
    金溶湯を超急冷して得られた磁石合金の粉末を、バイン
    ダーと混合してなる永久磁石。
  2. 【請求項2】[(CexLa1-xyR1-yz[(Fe1-u-wCo
    wMu1-vBv1-z ただし、RはCe、La以外の少なくとも1種の希土類金属
    (Yを含む)、またMはAl、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Hf、
    Nb、Ta、Mo、Ge、Sb、Sn、Bi、Ni、W、CuおよびAgより
    なる群の少なくとも1種の元素、 0.4≦x≦0.9、0.2<y<1.0、0.05≦z≦0.3、 0.01≦v≦0.15、0<u≦0.2、0<w≦0.5 なる組成を有し、4kOe以上の保磁力(iHc)を有し、合
    金溶湯を超急冷して得られた磁石合金の粉末を、バイン
    ダーと混合してなる永久磁石。
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