JPH0666688B2 - 発振器 - Google Patents

発振器

Info

Publication number
JPH0666688B2
JPH0666688B2 JP61038713A JP3871386A JPH0666688B2 JP H0666688 B2 JPH0666688 B2 JP H0666688B2 JP 61038713 A JP61038713 A JP 61038713A JP 3871386 A JP3871386 A JP 3871386A JP H0666688 B2 JPH0666688 B2 JP H0666688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
output
phase
oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61038713A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62195926A (ja
Inventor
貞治 小見山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP61038713A priority Critical patent/JPH0666688B2/ja
Publication of JPS62195926A publication Critical patent/JPS62195926A/ja
Publication of JPH0666688B2 publication Critical patent/JPH0666688B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、発振器、特に位相ロックループを用いたスタ
ータブル(startable)発振器に関するものである。
スタータブル発振器というのは、トリガ信号であるトリ
ガパルスの立ち上り時間から一定の時間、たとえばトリ
ガパルスの幅に相当する時間だけ発信が停止した状態が
あって、その後に所望の周波数と初期位相で発振するよ
うにした発振器、すなわち、発振器の始動時を外部から
指定することができる発振器をいう。この発明は位相ロ
ックループを用いた。安定した周波数で発振するスター
タブル発振器に関する。
(従来の技術) トリガ入力信号に応答して発振をスタートするスタータ
ブル発振器を考える。通常のLC、あるいはRC発振器を用
いるとすると、回路パラメータの関数で発振周波数が決
まるため、素子定数の変動や温度、電源などの変化で影
響を受け、周波数安定度が良くできない。そこで周波数
安定度を上げるために、基準発振器の周波数に位相同期
される位相ロックループを用いて発振器の発振周波数を
正確に制御するのがよい。第3図に示すような発振器回
路を採用することとして、この回路の動作を第3図及び
そのタイムチャートを示す第4図によって述べる。
第3図において発振器101が位相ロックループ内に示さ
れている。発振器101は例えば電圧制御発振器であり、
その発振周波数は、入力電圧を変化することによって制
御される。電圧制御発振器101の出力信号i(周波数
f1)は第1の分周器102に供給される。第1の分周器102
は、その入力に現れたNパルス毎にその出力に1パルス
を発生する周知の形の1/Nカウンタで成っている。こ
こではN=8として入力の4パルス毎にレベルが変化す
るデューティ50%の出力の得られる1/8カウンタを示
している。Nは32とか256とか言った値が採用され、n
は±1とすることがよく行われているが、説明の都合
上、かりにN=8(n=±1)とした。
第1の分周器102の出力である分周信号f1/Nは位相検
出器104にて一方の入力信号Yとして受信される。ま
た、基準信号発振器111の出力信号(周波数f0)eは第
2の分周器103に供給される。第2の分周器103は、その
入力に現れたN+nパルス毎にその出力に1パルスを発
生する。例えば第4図ではn=1として入力の5パルス
の間低レベル(“L"),4パルスの間高レベル(“H")に
変化する出力の得られる1/9カウンタを示している。
第2の分周器103の出力である分周信号f0/(N+n)
は位相検出器104にて他方の入力信号Xとして受信され
る。位相検出器104はその2入力間における信号レベル
のそれぞれの高→低変化間の時間差を検出する通常の検
出器であって、その両信号間の位相差を検出する。すな
わち位相検出器104は、入力信号Yの位相と入力信号X
の位相とを比較し、これにより検出された位相差に応じ
た位相誤差信号を出力する。この位相誤差信号はループ
フィルタ110によってに濾波された後電圧制御発振器101
に印加され、該電圧制御発振器101の発振周波数f1が基
準信号発振器111の基準周波数f1にロックされるように
発振周波数f1を変化させる。位相ロックループ完成する
と、入力信号Xと入力信号Yの各周波数は等しくなる。
すなわち、f0(N+n)=f1/Nとなる。
スタータブル発振器としての動作を第4図に示す各部波
形を用いて説明する。いま電圧制御発振器101はすでに
発振しているものとし、そして基準信号発振器111の基
準信号eの周波数f0に位相ロックされている動作状態に
あるものとする。発振器を再スタートしようとすると、
すなわち、別の位相で発振するように改めて発振の開始
をさせようとするとき、トリガ信号cがモノマルチバイ
ブレータ回路105に印加される(第4図のt0)。モノマ
ルチバイブレータ回路105は入力されるトリガ信号cの
低→高変化により正の固定パルス幅を有するトリガパル
スhを発生する。電圧制御発振器101はこのトリガパル
スhが高レベル(“H")の間発振動作を停止する。その
ためこの間、電圧制御発振器101の出力信号iがなくな
り低レベル(“L")となる。この間第1の分周器102も
入力信号iがなくなるため動作が停止状態となるが、基
準発振器111と第2の分周器103は影響されることなく動
作を継続する。その後、電圧制御発振器101はトリガパ
ルスhの後縁である高→低変化によりただちに発振を開
始することとなり、トリガパルスhの後縁に関連する位
相関係が決定される。電圧制御発振器101の発振周波数f
1は極めて短時間の発振動作の停止であり基準信号eの
周波数f0にロックされていた再スタート以前の状態で発
振が開始される。第1の分周器102は電圧制御発振器101
の発振した出力信号iの低→高変化を受けて再スタート
以前の状態から引き継いだ動作を再開する。やがて第1
の分周器102と第2の分周器103はそれぞれ規定のパルス
数をカウントして出力信号を発生する。ところが第2の
分周器103の高→低変化の出力に対して第1の分周器102
の高→低変化の出力は再スタートに関連して動作したこ
とにより第4図中Aで示す時間差が発生する。その時間
差Aは第1の分周器102の入力信号である電圧制御発振
器101の出力信号iの低→高変化直前にトリガ信号cが
印加された時ほぼトリガパルスhの固定パルス幅とな
り、出力信号iの低→高変化直後にトリガ信号cが印加
されたときは、トリガパルスhと電圧制御発振器101の
出力信号iの周期1/f1との差になる。
第1の分周器102と第2の分周器103の出力信号は位相検
出器104に入力される。その2入力間における信号レベ
ルの高→低変化間の時間差は位相検出器104にて位相誤
差信号を発生し、電圧制御発振器101の発振周波数f1
基準信号発振器111の基準周波数f0に再同期させようと
して変化させる。この電圧制御発振器101の発振周波数f
1の変動は本来の基準信号発振器111の基準周波数f0にロ
ックするまで行われる。このように発振器を再スタート
しようとするとき、電圧制御発振器101の発振周波数f1
は大きく変動してしまう。
このf1の変動の不具合を第4図で説明する。正常な発振
をしている(I)の段階では、f0の周波数をもつeとい
う信号と、f1の周波数をもつiという信号は位相が9と
8の周期で一致して動作する。
電圧制御発振器101はf1で発振している。その状態はf1
の周波数が維持されてII−5まで持続する。ここで再ス
タートのためのトリガパルスhが加えられ、電圧制御発
振器101は発振を一時停止し、トリガパルスが終える
(パルスの立ち下り)と発振を再開し、II−8まで正常
な周波数の発振が続く。しかし、この時点で第1及び第
2の分周器102,103の出力XとYとの間には、Aで示し
た時間差(位相差)を生じるから、位相差検出器104の
出力に応答して、位相ロックループではこの差を縮めよ
うとし、そのためにf1の周波数に変動を生ずることにな
る。
第4図の(III)及び(IV)段階はこの様子を示してい
るもので、(III)段階の終りでは位相差AがBにまで
短縮されているが、(IV)段階の終りでは位相差が短縮
され過ぎてCという位相差を生じてしまっている。結局
再スタート後に、出力信号の周波数f1にゆるぎを生じて
しまっている。
(発明が解決しようとする課題) 第3図に示すような従来の発振器では、出力信号周波数
f1がゆらぎを生ずる欠点があった。
この欠点のために、基準信号とスタータブル発振器の発
振信号との間に一定の位相関係(例えば初期位相差が
零)を保持した状態で再スタートさせることができない
という欠点があった。
本発明はこの欠点を解決することを目的としており、基
準信号の周波数にロックされたプリセット周波数で発振
が再スタートし、かつ基準信号と一定の位相関係を維持
(位相同期)した信号を出力する発振器を提供すること
を目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明の発振器は第1図に示す構成をとる。この構成
では、スタート信号(トリガ信号)によって電圧制御発
振器の発振を一時停止させる点は従来の発振器(第3
図)と変わらないが、この発明では第1及び第2の分
周器にリセットをかける手段を設けている。
そして、基準周波数f0と出力周波数f1の信号の位相の
一致状態を検出する手段を設け、その一致信号によって
リセットを解くようにしている。さらに、ある条件で
の誤動作を避けるために、2つのOR回路を置いて位相ロ
ックループをホールドするための信号を供給するように
している。
以下図面を参照しながら本発明の一実施例を説明する。
(実施例) 第1図は本発明に係る発振器の一実施例構成、第2図は
第1図の動作を説明しているタイムチャートである。
第1図において、1は電圧制御発振器、2は分周比Nの
第1の分周器、3は分周比N+n(n=±1,±2,…であ
るが、高分解能をうるために絶対値|n|=1とすること
が多い。)の第2の分周器、4は位相検出器、5はモノ
マルチバイブレータ回路、6,7はD型フリップフロップ
回路、8,9はオア回路、10はループフィルタ、11は基準
信号発振器、12はモノマルチバイブレータ回路を表して
いる。
電圧制御発振器1、第1の分周器2、オア回路9、位相
検出器4、ループフィルタ10及び基準信号発振器11、第
2の分周器3、オア回路8で位相同期回路(PLL)を構
成している。すなわち基準信号発振器11から出力される
周波数f0の基準信号eは、第2の分周器3でN+n分周
され、オア回路8を介して周波数f0/(N+n)の分周
された信号X(以下分周信号という)が位相検出器4に
入力している。一方電圧制御発振器1から発振した周波
数f1の出力信号(この信号が発振器の出力信号である)
iは、第1の分周器2でN分周され、オア回路9を介し
て周波数f1/Nの分周信号Yが位相検出器4に入力して
いる。ここで、第1の分周器2の出力f/Nと第2の分
周器3の出力f0/N+nの、「H」、「L」の比率が異
なっているが、第1の分周器と第2の分周器の内部構成
(又は分周比)により出力のデューティサイクルが異な
るからである。なお、本願における位相比較器4はパル
スの立ち下りで両信号の位相差を検出しているから、こ
のデューティの相異が発振器自体の特性に影響を与える
ことはない。位相検出器4は、その2入力信号間におけ
る信号レベルのそれぞれの高→低変化する時刻間の時間
差(位相)を検出する検出器であって、前記周波数f0
(N+n)の分周信号と周波数f1/Nの分周信号との位
相差を検出している。そして検出された位相差に応じて
位相誤差信号を出力する。この位相誤差信号はループフ
ィルタ10を介して電圧制御発振器1へ入力され、該電圧
制御発振器1の発振した周波数f1が基準信号発振器11の
基準周波数f0にロックされるように発振周波数f1は変化
する。
モノマルチバイブレータ回路5はh信号の「H」レベル
で電圧制御発振器1を停止させるとともに、それを、h
信号の立ち下りで再スタートさせるために用いられるほ
かに、次に説明するD型フリップフロップ回路6に対し
リセット(R)を掛ける。
D型フリップフロップ回路6の出力信号jは反転出力端
子からとっており、信号jが高レベルのときは第1の
分周器2、第2の分周器3をそれぞれリセットさせると
ともに、オア回路8,9に送られており、オア回路8,9はこ
れによりゲートを閉じる。すなわち、この間に第1及び
第2の分周器2,3の出力信号の高→低レベルの変化時間
差を位相検出器4が検出することを禁止し、位相同期回
路の位相ロックループを一時的にホールド状態にする。
D型フリップフロップ回路7は基準信号発振器11の基準
信号e(周波数f0)と電圧制御発振器1の出力信号i
(周波数f1)との位相が一致した瞬間に信号r(パルス
の立ち上り)を出力する。すなわち、信号iの低→高変
化で、信号eのデータをたたいて出力した信号がrであ
る。該D型フリップフロップ回路7の出力する前記信号
rの立ち上りは、基準信号発振器11の基準信号eと電圧
制御発振器1の出力信号iとの位相が一致したときに限
り、上記D型フリップフロップ回路6の出力信号j(パ
ルスの立ち下り)を低レベルに反転させる。これによ
り、第1の分周器2、第2の分周器3のリセットをそれ
ぞれ解除するとともに、位相同期回路の位相同期ループ
を一時的なホールド状態から本来の位相同期ループの動
作状態にもどす。
モノマルチバイブレータ回路12は入力されたトリガ信号
に応答してインヒビットパルスgを出力する。これと同
時に、該モノマルチバイブレータ回路12からのインヒビ
ットパルスgを受けた第2のモノマルチバイブレータ回
路5はトリガパルスhを発生するように構成されてい
る。そしてモノマルチバイブレータ回路12からのインヒ
ビットパルスgのパルス幅は、上記モノマルチバイブレ
ータ回路5が出力するトリガパルスhのパルス幅より広
く設定されている。
かりに、入力されるトリガ信号cそのものが、インヒビ
ットパルスgとして使用できるものであれば、モノマル
チバイブレータ回路12は不要となることは当然である。
このように構成された発振器の動作を第2図のタイムチ
ャートを用いて次に説明する。
いま、電圧制御発振器1はすでに正常な発振をしている
ものとし、そして基準信号発振器11の基準信号eの周波
数にロックされた動作状態にあるものとする。
発振器を再スタートしようとする時、トリガ信号cがモ
ノマルチバイブレータ回路12に印加される。
モノマルチバイブレータ回路12に印加されるトリガ信号
cに応答して、該モノマルチバイブレータ回路12からは
インヒビットパルスgと、該インヒビットパルスgを受
けた第2のモノマルチバイブレータ回路5からは上記イ
ンヒビットパルスgよりパルス幅が狭く設定されたトリ
ガパルスhとをそれぞれ発生する。モノマルチバイブレ
ータ回路5からのトリガパルスhの高レベルにより、電
圧制御発振器1を停止させ、同時にD型フリップフロッ
プ回路6をリセットしての出力信号jを論理「L」か
ら論理「H」(以下単に「L」,「H」の如く略記す
る)に反転させる。D型フリップフロップ回路6のの
出力信号jが「H」の間、第1の分周器2と第2の分周
器3とはそれぞれ初期カウントの状態(リセット)とな
り、同時に、前記出力信号jはオア回路8,9のそれぞれ
の一方の入力端子に印加されており、該出力信号jが
「H」の間、位相検出器4の入力XとYをそれぞれ
「H」状態にするので、位相同期回路の位相同期ループ
は一時的なホールド状態となる。モノマルチバイブレー
タ回路5が出力するトリガパルスhの立下りにより、
電圧制御発振器1の停止が解除され、該電圧制御発振器
1は直ちに新しく発振を開始し、モノマルチバイブレー
タ回路5が出力するトリガパルスhの立下りに関連し
た位相関係φが決定される。このφは基準信号eと
出力信号iの位相差を表している。この電圧制御発振器
1の発振により、D型フリップフロップ回路7には基準
信号発振器11の基準信号eと電圧制御発振器1の出力信
号iとの新しい位相、すなわち初期位相φに移行した
2信号が入力する。このとき新しい位相φが0〜180
゜(基準信号eの「H」)の範囲内である場合には、D
型フリップフロップ回路7の出力信号rは、本来の規則
的な位相関係、すなわち基準信号発振器11の基準信号e
と電圧制御発振器1の出力信号iとの位相の一致不一致
という周期的な位相関係以外で「L」から「H」への変
化を生じる。このD型フリップフロップ回路7の出力
信号rの「L」から「H」への変化は、モノマルチバ
イブレータ回路12のインヒビットパルスgのパルス幅が
モノマルチバイブレータ回路5のトリガパルスhのパル
ス幅より広く設定されているため、該インヒビットパル
スgが「L」になっていることにより、D型フリップフ
ロップ回路6の出力の出力信号jの「H」状態に保た
れていることに変わりはない。すなわち、第2のトリガ
パルスhの変化点においては、前記出力端子eと出力
信号iの一致点とみなすことはない。
このようにして位相同期ループがホールド状態のまま電
圧制御発振器1は新しい初期位相関係φのもとで次々
に周波数f1の出力信号iを発生させる。ホールド状態で
あってもこれは短い時間であるので電圧制御発振器1の
周波数のずれはほとんどなく無視できる程度の値であ
る。そしてその後発生する本来の位相の一致、すなわち
基準信号発振器11の基準信号eと電圧制御発振器1の出
力信号iとの位相の一致によるD型フリップフロップ回
路7の出力信号rの立ち上り変化に応答して、D型フ
リップフロップ回路6出力の出力信号jは「H」から
「L」になる。これによって第1の分周器2と第2の分
周器3とをそれぞれの分周信号を発生させるべく各リセ
ット状態が解除される。そしてオア回路8,9をも同時に
開放して位相検出器4の入力信号X,Yには、第1の分周
器2及び第2の分周器3の出力信号の状態が伝わり、
「H」から「L」への変化が同時に生じる。前記入力
信号X,Yの「H」から「L」への変化は同時変化のた
め、両入力信号における「H」から「L」へ変化を検出
する位相検出器4は位相同期状態を満足し、電圧制御発
振器1に対して零位相差の位相誤差信号を発生する。従
って該位相検出器4により電圧制御発振器1の発振周波
数に変化を生じさせることはない。両入力信号の位相差
が零の状態であるから、この位相検出器4からは位相誤
差信号が零だからである。
第1の分周器2と第2の分周器3とがともにリセット状
態を解除された後は、電圧制御発振器1の出力信号をN
カウントするカウント時間後に第1の分周器2は1パル
ス出力し、また基準信号発振器11の基準信号N+nカウ
ントするカウント時間後に第2の分周器3は1パルス出
力する。電圧制御発振器1の発振周波数は一定に保持さ
れているので、これら1パルス発生するための時間は殆
んど同時である。たとえ、電圧制御発振器1の出力が
前記ホールド状態の間にごくわずかずれが生じたとして
も、それは時間的にわずかな差であり、位相検出器4か
ら電圧制御発振器1に対してそのわずかな誤差を校正す
る信号(位相誤差信号)として伝送される。
以降の電圧制御発振器1は位相同期回路の位相同期ルー
プにてその発振を続行する。すなわち、安定な基準信号
に同期した安定な出力信号iの発振を続行する。
位相同期ループが完成すると、信号Xと信号Yの周波数
は等しくなる。すなわち、f0(N+n)=f1/Nとな
る。
なお、第1及び第2のOR回路8,9を備えたのは、第1及
び第2の分周器2,3の動作をリセットするときに、又は
その他の条件で生ずるかもしれない各分周器の「H」→
「L」の変化を阻止し、位相検出器4が働かないように
するためである。
なお上記の説明から明らかな様に、モノマルチバイブレ
ータ回路12からD型フリップフロップ回路6へ出力され
るインヒビットパルスgのパルス幅が、モノマルチバイ
ブレータ回路5の出力するトリガパルスhのパルス幅よ
り広ければよいので、モノマルチバイブレータ回路5側
にトリガ信号を入力し、該トリガ信号でモノマルチバイ
ブレータ回路5からトリガパルスhを出力させ、該トリ
ガパルスhの入力に基づいてトリガパルスhよりもパル
ス幅の広いインヒビットパルスgをモノマルチバイブレ
ータ回路12から出力させ、該インヒビットパルスgをD
型フリップフロップ回路6に入力する構成にしてもよ
い。
また、モノマルチバイブレータ回路5,12を同時にトリガ
信号で動作する構成にしてもよい。
本願の実施例は主に、発振器の再タートについて述べて
きたけれども、発振のスタートについても位相の一致を
みてゲートを開く点は同じであるからf1にゆるぎの生じ
ないこは同様である。
(発明の効果) 以上説明した如く、本発明によれば、トリガ信号を受け
たモノマルチバイブレータ回路によりインヒビットパル
ス、第2のモノマルチバイブレータ回路によってインヒ
ビットパルスよりも幅の狭いトリガパルスとを同時に発
生させ、このトリガパルスによってPLL回路内の電圧制
御発振器の動作を一時停止させ、トリガパルスによって
二つの分周器回路のリセットをかけることとし、また、
基準信号と、出力信号との位相の一致を検出してリセッ
トを解くこととしたから、任意に入力することのできる
トリガ信号に応答したトリガパルスで新たに発振器の出
力信号が立ち上り、初期位相を保持して、しかも周波数
のゆらぎがない状態の発振をスタート或いは再スタート
可能な発振器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る発振器の一実施例構成、第2図は
第1図の動作を説明しているタイムチャート、第3図及
び第4図は従来例を示す回路図及びタイムチャートであ
る。 図中、1,101は電圧制御発振器、2,102は第1の分周器、
3,103は第2の分周器、4,104は位相検出器、5,105はモ
ノマルチバイブレータ回路、6,7はD型フリップフロッ
プ回路、8,9はオア回路、10,110はループフィルタ、11,
111は基準信号発振器、12はモノマルチバイブレータ回
路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号レベルに応じた周波数の出力信号
    (i)を発生する電圧制御発振器(1)と、 該電圧制御発振器からの信号を受け、分周比Nの第1の
    分周信号を出力する第1の分周器(2)と、 基準信号(e)を受け、分周比N+nの第2の分周信号
    を出力する第2の分周器(3)と、 前記第1の分周信号と第2の分周信号との位相差に応じ
    た位相誤差信号を発生し、前記電圧制御発振器への位相
    帰還ループを形成する位相検出器(4)と、 トリガ信号を受けて第1のパルス信号(g)と該第1の
    パルス信号(g)よりもパルス幅が狭い第2のパルス信
    号(h)とを出力する信号発生器(12,5)と、 前記基準信号(e)と、電圧制御発振器(1)の出力
    (i)とを受けて、両信号の位相の一致を検出して出力
    する第1の回路(7)と、 該第2のパルス信号(h)を受けて、前記第1及び第2
    の分周器にリセット信号を出力し、かつ、該第1のパル
    ス信号(g)と該第1の回路の出力とを受けて該リセッ
    ト信号を解除する第2の回路(6)と、 該2の回路の出力と前記第2の分周信号とを受けて該位
    相検出器の第1の入力に信号を出力する第1のOR回路
    (8)と、 該第2の回路の出力と前記第1の分周信号とを受けて前
    記位相検出器の第2の入力に信号を出力する第2のOR回
    路(9)とを備えた発振器。
JP61038713A 1986-02-24 1986-02-24 発振器 Expired - Lifetime JPH0666688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61038713A JPH0666688B2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24 発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61038713A JPH0666688B2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24 発振器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62195926A JPS62195926A (ja) 1987-08-29
JPH0666688B2 true JPH0666688B2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=12532962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61038713A Expired - Lifetime JPH0666688B2 (ja) 1986-02-24 1986-02-24 発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666688B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62195926A (ja) 1987-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6731709B2 (en) Phase locked loop and method that provide fail-over redundant clocking
US3921095A (en) Startable phase-locked loop oscillator
US6483361B1 (en) Lock detector for determining phase lock condition in PLL on a period-by-period basis according to desired phase error
JP2007135208A (ja) 電子回路及び電子回路を動作するための方法
JPH1168559A (ja) 位相同期ループ回路
JP2004056663A (ja) クロック逓倍回路
US4363003A (en) Phase locked loop for use with discontinuous input signals
JPS59110227A (ja) 可変周波数クロツク発生器
JPH0666688B2 (ja) 発振器
JPS58139227A (ja) クロツク供給回路の切替方式
JPH04310019A (ja) 位相ロックループ回路
JPH0584682B2 (ja)
JPH05167440A (ja) 同期外れ検出回路
JPH08331085A (ja) ディジタル位相同期回路及びこれを用いたデータ受信回路
JPS60247330A (ja) アンロツク検出回路
JPS63234630A (ja) 位相同期ル−プの同期補償回路
JP2910643B2 (ja) 位相同期回路
JP2592675B2 (ja) フェーズロックループ回路調整方法
JP3160904B2 (ja) 位相同期発振回路装置
JP3080147B2 (ja) 位相同期ループ周波数シンセサイザ
JPH01236732A (ja) リセット回路
JPH04291819A (ja) 位相同期ループ回路及び基準信号選択回路
JP2001069002A (ja) 位相同期回路、および、それを用いたシンセサイザ、通信装置
JPH0322706A (ja) Pll装置
JP2005198083A (ja) Pll回路