JPH0666267U - モータの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受部の外周に周設した防振ゴムを内外に２
分割し、内側の硬さを軟らかく、薄肉にし、外側の硬さ
を硬く、厚肉にするようにしたモータの取付構造。 【構成】 モータは、モータ本体６と、このモータ本体
６の前後に設けた軸受部８と、シャアフト７からなり、
このシャフト７にファンなどが取付けられ、また前記軸
受部８の外周に防振ゴムが周設されている。前記軸受部
８は、前記防振ゴム３を介して機器の取付台であるベー
ス１及び電装品箱２に２分割して保持されている。ま
た、前記防振ゴム３は内外の２分割され、前記軸受部８
の外周に直接接触するＬ字型断面を有する内側の防振ゴ
ム５は硬さが軟らかく、肉薄に形成することによって、
モータの電磁振動である２ｆ振動が接戦方向の伝わりに
くくなっており、外側の防振ゴム４は硬さが硬く、肉厚
に形成することによって、ファンなどのラジアル方向の
振動を抑えるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気機械器具等に使用されるモータの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２の従来のモータの取付構造の一例の要部断面図であるが、図において、モ ータはモータ本体６と、このモータ本体６の前後に設けた軸受部８と、モータ本 体６に内包されている回転子を軸支し、軸受部８を介して水平方向に配設されい るシャフト７から構成されている。１３は防振ゴムで、前記軸受部８の外周に周 設されており、前記軸受部８はこの防振ゴム１３を介して機器の取付台であるベ ース１１及び電装品箱１２に２分割して保持されている。前記モータ用防振ゴム １３は、一般的には接戦方向（回転方向）は軟らかく、ラジアル方向は硬くモー タを保持できることが重要な要件であるが、従来の防振ゴム１３では、ゴムの硬 さを軟らかくし、嵌合をゆるくし、モータとの接触面積を減らすことによって、 電源周波数の２倍で変動する電動機の脈動トルクに起因する２ｆ振動の接戦方向 への伝わりを低減することができるが、一方モータ自身のホールドが不安定とな り、ファンなどのバランスの崩れからラジアル方向の振動が増大するという問題 を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、ファンなどのアンバラスによる ラジアル方向の振動を減少し、モーターの電磁振動である２ｆ振動の接戦方向の 伝わりを低減させるモータの取付構造を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の課題を解決するため、モータの前後に設けた軸受部の外周に防 振ゴムを周設し、この防振ゴムを介して前記軸受部を機器の取付台に保持するよ うにしたものにおいて、前記防振ゴムを内外に２分割し、内側を硬さを軟らかく 、肉薄に形成する一方、外側を硬さを硬く、肉厚に形成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、本考案によるモータの取付構造においては、モー タの軸受部の外周に周設した防振ゴムを内外の２分割し、前記軸受部に直接接触 するＬ字型断面を有する内側の防振ゴムを軟らかく、肉薄に形成することにより 、モータの電磁振動である２ｆ振動の接戦方向の伝わりを低減し、さらに外側の 防振ゴムを硬く、肉厚に形成することにより、ファンなどのラジアル方向の振動 を大幅に減少するとができる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案による実施例を詳細に説明する。図１は本考案に おけるモータの取付構造の一実施例の要部断面図である。図において、モータは 、モータ本体６と、このモータ本体６の前後に設けた軸受部８と、モータ本体６ に内包されている回転子を軸支し、前記軸受部８を介して水平方向に配設されて いるシャアフト７から構成されている。このシャフト７にファン（図示省略）な どが取付けられ、また前記軸受部８の外周に防振ゴムが周設されている。前記軸 受部８は、前記防振ゴム３を介して機器の取付台であるベース１及び電装品箱２ に２分割して保持されている。また、前記防振ゴム３は内外に２分割し、前記軸 受部８の外周に直接接触するＬ字型断面を有する内側の防振ゴム５は硬さを軟ら かく、肉薄に形成することによって、モータの電磁振動である２ｆ振動が接戦方 向の伝わりにくくし、外側の防振ゴム４は硬さを硬く、肉厚に形成することによ って、ファンなどのラジアル方向の振動を抑えるようになっている。

【０００７】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によるモータの取付構造においては、モータの 軸受部の外周に周設した防振ゴムを内外の２分割し、前記軸受部に直接接触する Ｌ字型断面を有する内側の防振ゴムを軟らかく、肉薄に形成することにより、モ ータの電磁振動である２ｆ振動の接戦方向の伝わりを低減し、さらに外側の防振 ゴムを硬く、肉厚に形成することにより、ファンなどのラジアル方向の振動を大 幅に減少するとができる。また、内側の防振ゴムを薄肉のＬ字型断面に形成する ことにより、ラジアル方向の振動の発生が抑えられ、外側の防振ゴムとモータの 軸受部との直接の接触を防ぐことによりモータの電磁振動の伝わりを防いでいる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案におるモータの取付構造の一実施例の要
部断面図である。

【図２】従来のモータの取付構造の一例の要部断面図で
ある。

【符号の説明】

１ ベース ２ 電装品箱 ３ 防振ゴム ４ 外側の防振ゴム ５ 内側の防振ゴム ６ モータ本体 ７ シャフト ８ 軸受部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータの前後に設けた軸受部の外周に防
   振ゴムを周設し、この防振ゴムを介して前記軸受部を機
   器の取付台に保持するようにしたものにおいて、前記防
   振ゴムを内外に２分割し、内側を硬さを軟らかく、肉薄
   に形成する一方、外側を硬さを硬く、肉厚に形成したこ
   とを特徴とするモータの取付構造。