JPH1014162A - モータの防振構造 - Google Patents

モータの防振構造

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JPH1014162A
JPH1014162A JP15816796A JP15816796A JPH1014162A JP H1014162 A JPH1014162 A JP H1014162A JP 15816796 A JP15816796 A JP 15816796A JP 15816796 A JP15816796 A JP 15816796A JP H1014162 A JPH1014162 A JP H1014162A
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JP
Japan
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motor
vibration
rubber
motor casing
casing
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Application number
JP15816796A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Ichikawa
与志彦 市川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ等の従動体による側圧の影響を最小限に
抑えつつ、モータ振動を効果的に遮断することができる
モータの防振構造を提供する。 【解決手段】 モータ主要部を覆うモータケーシング1
と、モータケーシング1から軸方向に突出したモータ軸
2とを有してなるモータの防振構造として、モータケー
シング1の外周面にラジアル方向から当接する複数のゴ
ム状弾性体4を設けるとともに、これら複数のゴム状弾
性体4を支持部材5によって支承するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ振動による
固体伝搬騒音を低減するための、モータの防振構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータ振動による固体伝搬騒音
を低減する方法として、(1)モータ自身の振動を低減
する方法、(2)モータ振動を絶縁(遮断)する方法、
(3)構造体の振動を抑制する方法、などがある。特
に、モータ振動を絶縁する具体的な手段としては、リン
グ状又はシート状の防振ゴムを用いたり、モータ取付部
にブッシュタイプの防振ゴムを用いたものが一般的に知
られている。そうした場合、DCモータやステッピング
モータでは、モータ振動に伴って該ケーシングが回転方
向に振動しているため、その回転方向の振動成分を効果
的に遮断するには、防振ゴムの硬度を下げる必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実際にモ
ータをフレームに固定し、そのモータ軸に従動体(ギ
ヤ、プーリ等)を連結した状態では、従動体による静的
な側圧がモータ軸に加わることから、振動成分の遮断性
能を高めるために防振ゴムの硬度を下げると、上記側圧
によってモータ軸に倒れ(芯ずれ)が生じ、ギヤの歯と
びや歯面の摩耗等の二次的なトラブルを招くことにな
る。
【0004】この対策として、例えば特開平6−209
538号公報には、モータとシャーシとの間に防振部材
を設け、この防振部材のモータ取付部とその外周に位置
するシャーシ取付部とを、ラジアル方向に配置された複
数のリブにより連結した構造が開示されている。この公
報に記載された防振構造では、回転方向の振動成分を積
極的に遮断でき、従動体による側圧の影響も受け難い反
面、モータとシャーシとの間に防振部材が介在すること
から、この防振部材よりも外側にモータ軸の先端部を突
出させてギヤ等を取り付ける必要があった。そのため、
モータ軸の根元部分からギヤ等の取付部分までのスパン
が長く、その分だけ側圧によるモーメントが大きくなる
ため、モータ軸が倒れやすくなるという不都合があっ
た。
【0005】また、これ以外にも、例えば特開平3−2
73845号公報には、ステッピングモータのケーシン
グ内に吸振作用をなすゲル状物質を介在させた構成が開
示されているが、この公報に記載された構成では、モー
タ軸を支持する軸受がモータケーシングに固定されてい
ることから、モータ自身の振動がモータケーシングの振
動となって顕著に現れ、十分な防振効果が得られるもの
ではなかった。また、ゲル状物質の介在によってモータ
の放熱性が低下し、これに伴うモータ内部の温度上昇に
よってトルク不足、脱調等の致命的なトラブルを起こす
虞れもあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、従動体による側
圧の影響を最小限に抑えつつ、モータ振動を効果的に遮
断することができるモータの防振構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、モータ主要部を覆うモー
タケーシングと、このモータケーシングから軸方向に突
出したモータ軸とを有してなるモータにおいて、モータ
ケーシングの外周面にラジアル方向から当接する複数の
ゴム状弾性体と、該複数のゴム状弾性体を支承する支持
部材とを備えた構成を採用している。
【0008】本発明に係るモータの防振構造において
は、モータ駆動時にモータケーシングが回転方向に振動
すると、そのモータケーシング外周面にラジアル方向か
ら当接する複数のゴム状弾性体が支持部材に支承された
状態で弾性変形し、これによってモータ振動が効果的に
遮断される。また、モータ軸が突出する側には、防振用
の部材が何ら介在しないことから、モータ軸の根元部分
に近接してギヤ等を取り付けることができ、これによっ
て従動体による側圧の影響を最小限に抑えることが可能
となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明に
係るモータの防振構造の第1実施形態を説明する図であ
り、図中(a)はその平面図、(b)はその側断面図を
示している。図1においては、図示せぬロータ、ステー
タ、励磁コイル等からなるモータ主要部がモータケーシ
ング1によって覆われている。このモータケーシング1
からは、その軸方向にモータ軸(出力軸)2が突出して
おり、その突出部分に駆動ギヤ3が取り付けられてい
る。
【0010】また、モータケーシング1の外周面には、
その軸方向(図中上下方向)に亘って、例えば図示のご
とく帯状をなす複数のゴム状弾性体4が当接している。
これらのゴム状弾性体4は、例えばクロロプレンゴムや
ブチルゴム等の合成ゴムからなるもので、モータケーシ
ング1の円周:360°を均等に4分割したかたちで、
それぞれラジアル方向からモータケーシング1の外周面
に当接している。
【0011】さらに、モータケーシング1の外側には平
面視十字形をなす支持部材5が配設され、この支持部材
5によって上述の各ゴム状弾性体4が支承されている。
支持部材5は、例えば板金加工あるいはダイカスト鋳造
法等の加工技術により、その中心部から4方向に延出し
た脚部5aがそれぞれ外側に向けてL字形に成形されて
いる。また、支持部材5の各脚部5aはハウジング6に
ネジ等(不図示)によって固定され、このハウジング6
を介してモータ全体がフレーム7に取り付けられてい
る。
【0012】ここで、モータケーシング1、ゴム状弾性
体4及び支持部材5の相互固定手段としては、モータケ
ーシング1及び支持部材5の双方にゴム状弾性体4を接
着剤によって固定したり、これら3つの部品を一体成形
にて固定するなどの方法を採用することができる。ま
た、これ以外にも、モータケーシング1と支持部材5と
の間にゴム状弾性体4を圧入するなどの簡易的な固定手
段を採用することもできる。
【0013】上記構成からなるモータの防振構造におい
ては、モータを駆動させて、駆動ギヤ3に噛み合うギヤ
列G1、G2を回転させた場合、これに伴うモータケー
シング1の回転方向の振動がゴム状弾性体4にせん断荷
重となって作用する。このせん断荷重に対しては、回転
方向におけるモータケーシング1の振動に合わせて各ゴ
ム状弾性体4が柔軟に弾性変形する。これにより、モー
タケーシング1の振動成分はゴム状弾性体4の変形によ
って減衰するため、モータケーシング1と支持部材5と
の間でモータ振動が効果的に遮断される。
【0014】一方、従動体(図例ではギヤ列G1,G
2)によってモータ軸2に加わる側圧Fについては、ゴ
ム状弾性体4に圧縮荷重となって作用する。この圧縮荷
重に対してはゴム状弾性体4が変形し難い性質を持って
いることから、従動体からの側圧Fを受けても、ゴム状
弾性体4の圧縮応力によってモータケーシング1(モー
タ軸2)の倒れが阻止される。
【0015】さらに、上述のごとく防振効果を奏するゴ
ム状弾性体4がモータケーシング1の外周側に設けられ
ていることから、モータ軸2の根元部分、つまりモータ
ケーシング1側に近接して駆動ギヤ3を取り付けること
ができる。これにより、モータ軸2の根元部分から駆動
ギヤ3の取付部分までのスパンが短くなるため、その分
だけ従動体による側圧Fのモーメントが小さくなる。そ
の結果、従動体による側圧Fの影響を最小限に抑えるこ
とが可能となる。
【0016】なお、上記第1実施形態においては、モー
タケーシング1の外周面に帯状のゴム状弾性体4を当接
させるようにしたが、これ以外にも、例えば図2に示す
ように、軸方向(図中上下方向)に2分したチップ状の
ゴム状弾性体4を当接させるようにしてもよい。
【0017】また、支持部材5の構成としても、上述の
ごとく一体構造にしなくても、例えば図3に示すよう
に、各々のゴム状弾性体4を個片に分割したL字形の支
持部材5によって支承するなど、種々の変形が可能であ
る。
【0018】さらに、上記第1実施形態においては、支
持部材5とハウジング6とを別々に構成し、ゴム状弾性
体4を支承する目的でのみ支持部材5を設けるようにし
たが、例えば図4に示すように、モータ取付用のハウジ
ング6に開口部6aを設けて、その開口縁部の4か所か
らそれぞれ支持部6bを起立させ、この支持部6bにて
ゴム状弾性体4を支承する構成、つまりハウジング6が
支持部材を兼ねた構成を採用したり、図示はしないが支
持部材、ハウジング及びフレームを一体とした構成を採
用することにより、部品点数の削減を図ることも可能で
ある。
【0019】図5は、本発明に係るモータの防振構造の
第2実施形態を説明する図であり、図中(a)はその平
面図、(b)はその側断面図を示している。図5におい
ては、モータケーシング1の外周面にラジアル方向から
複数のゴム状弾性体4を当接させるとともに、それらの
ゴム状弾性体4を支承する支持部材5をモータケーシン
グ1の形状に合わせたキャップ形状とし、これによって
モータケーシング1の外側を支持部材5により覆った構
成を採用している。
【0020】さらに、モータケーシング1と支持部材5
との間隙部分に、ゴム状弾性体4の間を埋めるようにし
て吸音材8を充填している。この吸音材8については、
モータ自身の発熱を考慮して耐熱性に優れたウレタンフ
ォームを採用し、且つゴム状弾性体4の変形を阻害しな
いように軟質のものを採用している。
【0021】この第2実施形態の構成によれば、ゴム状
弾性体4による防振効果に加えて、モータ自身から直接
発生する騒音が、吸音材8による吸音作用と支持部材5
による遮音作用によって減じられるため、きわめて高い
騒音低減効果が得られる。
【0022】ところで、図5に示すようにモータ全体を
支持部材5で覆った場合は、これに伴う放熱性の低下に
より、モータの温度上昇に起因したトラブル(トルク不
足等)の発生が懸念される。そこで本第2実施形態にお
いては、モータ軸2の軸芯上に熱伝導性の高い部材、例
えばシリコーンゴム等からなる熱伝導性部材9を配設
し、この熱伝導性部材9によってモータケーシング1と
支持部材5とを接続するようにした。
【0023】これにより、モータ自身から発生した熱は
モータケーシング1から熱伝導性部材9を通して支持部
材5に伝えられ、効率良く大気中に放散されるようにな
るため、遮音対策に伴うモータの温度上昇を抑えること
が可能となる。また、モータ軸2の軸芯上に熱伝導性部
材9を配置したことで、回転方向におけるモータケーシ
ング1の振動が支持部材5に伝搬される虞れもない。
【0024】なお、遮音対策に伴うモータの昇温問題に
関しては、上述のごとく熱伝導性部材9を別途設ける以
外にも、防振効果を奏するゴム状弾性体4をシリコーン
ゴム等の高熱伝導性材料にて構成するようにしてもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ータ主要部を覆うモータケーシングの外周面にラジアル
方向から複数のゴム状弾性体を当接させ、該ゴム状弾性
体を支持部材にて支承する構成を採用したことにより、
回転方向におけるモータケーシングの振動成分がゴム状
弾性体によって減衰されるようになるため、モータ振動
を効果的に遮断することができる。また、モータケーシ
ングの外周側に防振用のゴム状弾性体を設けたことで、
モータ軸の根元部分に近接してギヤ等を取り付けること
が可能となるため、従動体による側圧の影響を最小限に
抑えることができる。その結果、モータ軸の倒れによる
二次的なトラブルを招くことなく、モータ振動による固
体伝搬騒音を大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を説明する図である。
【図2】 本発明の変形例を説明する図(その1)であ
る。
【図3】 本発明の変形例を説明する図(その2)であ
る。
【図4】 本発明の変形例を説明する図(その3)であ
る。
【図5】 本発明の第2実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
1 モータケーシング 2 モー
タ軸 4 ゴム状弾性体 5 支持
部材 8 遮音材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ主要部を覆うモータケーシング
    と、このモータケーシングから軸方向に突出したモータ
    軸とを有してなるモータにおいて、 前記モータケーシングの外周面にラジアル方向から当接
    する複数のゴム状弾性体と、 前記複数のゴム状弾性体を支承する支持部材とを備えた
    ことを特徴とするモータの防振構造。
  2. 【請求項2】 前記ゴム状弾性体は、前記軸方向に亘っ
    て前記モータケーシングの外周面に当接する帯状又はチ
    ップ状の部材であることを特徴とする請求項1記載のモ
    ータの防振構造。
  3. 【請求項3】 前記モータケーシングの外側が前記支持
    部材によって覆われていることを特徴とする請求項1記
    載のモータの防振構造。
  4. 【請求項4】 前記モータケーシングと前記支持部材と
    を高熱伝導性部材にて接続してなることを特徴とする請
    求項3記載のモータの防振構造。
  5. 【請求項5】 前記モータケーシングと前記支持部材と
    の間隙部分に吸音材を充填してなることを特徴とする請
    求項3記載のモータの防振構造。
JP15816796A 1996-06-19 1996-06-19 モータの防振構造 Pending JPH1014162A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058202A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Jeco Co Ltd 回転駆動装置の保持構造
JP2003076092A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Canon Inc 画像形成装置
CN102075026A (zh) * 2009-11-20 2011-05-25 康奈可关精株式会社 驱动器装置的电动机减振构造
JPWO2019003569A1 (ja) * 2017-06-26 2019-06-27 三菱電機株式会社 駆動ユニットおよびロボット

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