JP3826541B2 - ファン装置の騒音低減方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファン装置の騒音低減方法に係わり、とくに、既製のファン装置の騒音を低減する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、図２に示すような、ファン１と、同ファン１を軸に取り付けるモータ２と、同モータ２を固定するモータ取付部３と、前記モータ２およびファン１を中央に収納して風路を形成し、機器に取り付ける取付孔５ａを周縁に有する筐体５と、同筐体５と前記モータ取付部３とを、同モータ取付部３より放射状に延出したモータ支持部４で連結してなるファン装置の騒音低減方法は、筐体５の材質を変更したり、モータ支持部３の形状を変更することにより対応していた。
しかし、既製のファン装置の騒音をさらに低減する方法としては、ファン装置と機器間にゴム等の防振材を介入する方法があるが、不快な高い周波数の振動がとれないという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、既製のファン装置の共振周波数を低下させることにより不快な騒音を低減したファン装置の騒音低減方法を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、ファンと、同ファンを軸に取り付けるモータと、同モータを固定するモータ取付部と、前記モータおよびファンを中央に収納して風路を形成し、機器に取り付ける取付孔を周縁に有する筐体と、同筐体と前記モータ取付部とを、同モータ取付部より放射状に延出したモータ支持部で連結してなるファン装置の騒音低減方法であって、前記モータ取付部に、制振材を固定するようにしている。
【０００５】
前記制振材を、ゴム等の比重の大きな材料で形成している。
【０００６】
前記制振材を、前記モータ取付部に接着にて固定するようにしている。
【０００７】
前記制振材を半球状に形成し、風がスムーズに流れるようにしている。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以上のように、本発明のファン装置の騒音低減方法においては、既製のファン装置のモータ取付部に、所定の制振材を固定するようにしたので、モータ取付部の共振周波数を低くすることができ、モータから発生する不快な振動を低減することができる。
【０００９】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明によるファン装置の騒音低減方法を詳細に説明する。
図１は本発明によるファン装置の騒音低減方法の一実施例を示す要部側断面図である。
図において、１はファン、２はモータ、３はモータ取付部、４はモータ支持部、５は筐体である。
そして、６は比重の大きなゴムで所定の大きさの半球状に形成した制振材で、前記モータ取付部３に接着にて固定している。
【００１０】
以上の構成、方法において、つぎにその動作を説明する。
モータ２から発生し、モータ取付部３に伝達される周波数の比較的高い周波数の振動は、同モータ取付部３に固定した制振材６により減衰され、機器に伝達されないので不快な騒音を効率よく低減することができる。
【００１１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるファン装置の騒音低減方法によれば、既製のファン装置のモータ取付部に、所定の制振材を固定するようにしたので、モータ取付部の共振周波数を低くすることができ、モータから発生する周波数の高い不快な振動を減衰し、機器に伝達しないので不快な騒音を効率よく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるファン装置の騒音低減方法の一実施例を示す要部側断面図である。
【図２】従来のファン装置の構造を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
１ ファン
２ モータ
３ モータ取付部
４ モータ支持部
５ 筐体
６ 制振材

Claims (4)

1. ファンと、同ファンを軸に取り付けるモータと、同モータを固定するモータ取付部と、前記モータおよびファンを中央に収納して風路を形成し、機器に取り付ける取付孔を周縁に有する筐体と、同筐体と前記モータ取付部とを、同モータ取付部より放射状に延出したモータ支持部で連結してなるファン装置の騒音低減方法であって、前記モータ取付部に、制振材を固定したことを特徴とするファン装置の騒音低減方法。
2. 前記制振材が、ゴム等の比重の大きな材料で形成されてなることを特徴とする請求項１記載のファン装置の騒音低減方法。
3. 前記制振材が、前記モータ取付部に接着されてなることを特徴とする請求項１または請求項２記載のファン装置の騒音低減方法。
4. 前記制振材が、半球状に形成されてなることを特徴とする請求項１記載のファン装置の騒音低減方法。

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