JP4157667B2 - 建設機械の騒音低減装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルなどの建設機械に備えられる運転室内の騒音を低減するための騒音低減装置に係り、特に、運転室内に騒音低減用の共鳴箱を設置した建設機械の騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に油圧ショベルなどの建設機械は、運転者を収容するため閉空間を形成する運転室を備えており、この運転室内にエンジンや油圧機器などから生じる騒音および各種機器の振動に伴う騒音が伝わるため、これら騒音を低減する種々の対策が施されている。
【0003】
例えば、実開平5−89554号公報に記載されているように、建設機械の運転室内に、この運転室内の空気に連通する連通孔を有する共鳴箱を設け、この共鳴箱自体が気柱共鳴することにより、運転室内の騒音を低減するものが提案されている。この従来の騒音低減装置では、運転室の構成フレーム内部を仕切ることにより複数の共鳴箱を構成してあり、運転室内で生じる各種騒音のうち、特に運転者の耳元辺りで気になる音の周波数(固有振動数)に合わせて各共鳴箱の穴径と容積を決め、このようにして運転室内の騒音の周波数と同じ周波数の共鳴箱を複数個用意することにより、各共鳴箱の部分で音を減衰して運転室内の騒音を低減するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術においては、各共鳴箱が運転室の構成フレームの一部からなり、この構成フレームが運転室の壁面などの部材と隣接していることから、共鳴周波数によって共鳴箱の内部に気柱共鳴が発生したとき、その気柱共鳴に伴う振動が上記の運転室壁面などの共鳴箱に隣接する部材を加振し、この隣接部材が運転室内の新たな騒音の発信源となるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、共鳴箱と該共鳴箱が設置される運転室内の隣接部材との間に弾性部材を介設し、共鳴箱の内部に気柱共鳴が発生したとき、その気柱共鳴に伴う振動を弾性部材で吸収して隣接部材に伝わらないようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、建設機械の運転室内に連通孔を有する共鳴箱を設置し、この共鳴箱自体が気柱共鳴することにより、前記運転室内の騒音を低減するようにした建設機械の騒音低減装置において、前記共鳴箱の外側を弾性部材で覆って2重構造としたことを特徴としている。
【0007】
このように構成すると、運転室内の騒音に合わせて共鳴箱の内部に気柱共鳴が発生したとき、その気柱共鳴に伴う振動が弾性部材で吸収されるため、共鳴箱の振動が運転室壁面などの隣接部材に伝わることがなく、隣接部材が新たな騒音の発信源となることを防止できる。また、例えばウレタン材からなる弾性部材で共鳴箱の外側を覆って2重構造とすれば、共鳴箱を運転室内の任意の隣接部材に簡単に設置することができる。
【0008】
また本発明は、上記構成において、弾性部材の外面を隣接部材に接着したことを特徴としている。このように構成すると、共鳴箱の設置作業をより簡単に行なうことができる。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例に係る騒音低減装置を備えた運転室内の斜視図、図2は本騒音低減装置の断面図、図3は本騒音低減装置の斜視図である。
【0010】
図1において、本実施例の騒音低減装置1は、図示しない油圧ショベルなどの建設機械の運転室2内に設けられている。この騒音低減装置1は、運転室2内に連通する連通孔3を有する共鳴箱4と、図2,3に示すように、この共鳴箱4の外側を覆う弾性部材5とで構成されており、弾性部材5には共鳴箱4の連通孔3と対応する孔6が形成されている。共鳴箱4は例えば鉄板を箱型に形成したものからなり、運転室2内の運転者の耳元辺りで生じる騒音の周波数に合わせて、内部の容積や連通孔3の径が適宜の大きさに設定されている。弾性部材5は例えばウレタン材からなり、共鳴箱4の連通孔3を除く部分の鉄板は弾性部材5との2重構造になっている。この弾性部材5の外面には図示しない両面テープなどの接着部材が付設されており、騒音低減装置1はこの接着部材を介して運転室2内の適宜の隣接部材、例えば運転席7の背面や走行操作体8上に接着固定されるようになっている。
【0011】
この実施例にあっては、共鳴箱4の容積や連通孔3の径が適宜の大きさに設定された騒音低減装置1を複数個用意し、当該騒音低減装置1における共鳴箱4の共鳴周波数と運転室2内で生じる騒音の固有周波数とが同じになる個所、例えば運転席3の背面や運転席7の前方の走行操作体8上に、それぞれの弾性部材5の外面を接着固定する。そして、運転室2内の騒音に合わせて共鳴箱4の内部に気柱共鳴が起こることにより、この共鳴箱4の部分で音を減衰して運転室2内の騒音が低減される。このとき、共鳴箱4の内部の気柱共鳴に伴って振動が発生するが、この振動は共鳴箱4を覆う弾性部材5によって吸収されるため、共鳴箱4に隣接する部材、すなわち、運転席7の背面や走行操作体8に振動が伝播することを防止でき、これら隣接部材が運転室2内の新たな騒音の発信源となって騒音の低減効果の妨げになることはない。
【0012】
このように構成した本実施例にあっては、共鳴箱4が運転席7の背面や走行操作体8などの隣接部材に弾性部材5を介して設置されているため、共鳴箱4内部の気柱共鳴に伴う振動が弾性部材5で吸収され、この振動が隣接部材に伝わって新たな騒音の発信源となることを防止できる。また、騒音低減装置1が共鳴箱4と弾性部材5との2重構造になっているため、共鳴箱4を運転室2内の任意の隣接部材に簡単に設置することができ、しかも、これを弾性部材5の接着という極めて簡単な作業で行なうことができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
共鳴箱の外側を弾性部材で覆って2重構造としたため、運転室内の騒音に合わせて共鳴箱の内部に気柱共鳴が発生したとき、その気柱共鳴に伴う振動を弾性部材で吸収し、この振動が隣接部材まで伝播されることを防止できる。したがって、隣接部材が新たな騒音の発信源となることを防止でき、運転室内の騒音を効果的に低減することができる。また、共鳴箱を運転室内の任意の隣接部材に簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る騒音低減装置を備えた運転室内の斜視図である。
【図2】本騒音低減装置の断面図である。
【図3】本騒音低減装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 騒音低減装置
2 運転室
3 連通孔
4 共鳴箱
5 弾性部材
6 孔
7 運転席
8 走行操作体
Claims (2)
- 建設機械の運転室内に連通孔を有する共鳴箱を設置し、この共鳴箱自体が気柱共鳴することにより、前記運転室内の騒音を低減するようにした建設機械の騒音低減装置において、
前記共鳴箱の外側を弾性部材で覆って2重構造としたことを特徴とする建設機械の騒音低減装置。 - 請求項1の記載において、前記弾性部材の外面を隣接部材に接着したことを特徴とする建設機械の騒音低減装置。
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JP2000099203A JP4157667B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 建設機械の騒音低減装置 |
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Family Applications (1)
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2000
- 2000-03-31 JP JP2000099203A patent/JP4157667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001277950A (ja) | 2001-10-10 |
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