JP3294751B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

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JP3294751B2
JP3294751B2 JP00461296A JP461296A JP3294751B2 JP 3294751 B2 JP3294751 B2 JP 3294751B2 JP 00461296 A JP00461296 A JP 00461296A JP 461296 A JP461296 A JP 461296A JP 3294751 B2 JP3294751 B2 JP 3294751B2
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宗之 河瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転席を備えるシ
ートフレームの下方に変速装置を配設し、機体後端に苗
載せ台を設けてある乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の乗用型田植機は、変速装置
から出る騒音が苗載せ台の背面に直接到達する構造にな
っており、騒音が苗載せ台で反射して、苗載せ台を畦際
旋回時において上昇させたときなどに、運転者の耳元ま
で達していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によれ
ば、前記反射音が運転者の耳元まで達していたために、
例えば変速装置として静油圧式無段変速装置(以下「H
ST」と略称する)を採用した場合、金属性の騒音とな
って運転者の耳障りになり、作業環境の面で改善の余地
があった。HST自体を覆うことも考えられるが、この
種の油圧式の変速装置では、そのように覆うと発熱して
好ましくない。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、変速装置の発熱等の不具合を招来する
ことなく、変速装置から出る騒音による運転者への影響
を低減して、作業環境を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、冒頭に記
載した前記シートフレーム内で前記変速装置の上方位置
に、前記変速装置から出る騒音が前記運転席側に伝わる
のを遮る弾性シート状の遮音カバーを、その表裏両面が
前後を向く縦姿勢に設け、前記シートフレームの前端側
に設けたヒューズボックスから延びるワイヤーハーネス
を、前記遮音カバーに挿通係止させてあることにある。
【0006】請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求
項1にかかる発明において、前記遮音カバーが前記シー
トフレームから垂れ下がり、かつ、その垂れ下がり部分
が前記ヒューズボックスによって前方側から押圧規制さ
れて前記縦姿勢に設定されるように、前記垂れ下がり部
分を前記ヒューズボックス側に寄せた状態で、前記遮音
カバーの上端部を前記シートフレームの下面に固定して
あることにある。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、変速装
置から出て苗載せ台側に向かう騒音は、表裏両面が前後
を向く縦姿勢に設けた弾性シート状の遮音カバーで遮ら
れ、運転者の耳元まで達しにくくなる。また遮音カバー
は、変速装置の上方位置で前記縦姿勢に設定してあるか
ら、遮音カバーを設けたことに起因して変速装置が発熱
しやすくなることもない。
【0008】そして、シートフレームの前端側に設けた
ヒューズボックスから延びるワイヤーハーネスを、遮音
カバーに挿通係止させることで、そのワイヤーハーネス
を遮音カバーで弾性保持して、ワイヤーハーネスに無理
な保持力が加わるのを回避できるとともに、保持部材を
別個に設ける場合に比べて部品点数を少なくすることが
できる。
【0009】請求項2の構成によれば、上記請求項1の
構成による作用と同様の作用を奏することができるのに
加え、遮音カバーの垂れ下がり部分がヒューズボックス
によって前方側から押圧規制されて前記縦姿勢に設定さ
れるから、遮音カバーの縦姿勢を安定させることができ
る。
【0010】〔効果〕従って請求項1の構成によれば、
変速装置の発熱等の不具合を招来することなく、変速装
置から出る騒音による運転者への影響を低減して、作業
環境を向上させることができ、しかも、ワイヤーハーネ
スの耐久性を良くすることができるとともに、製作コス
トの低廉化を図ることができた。
【0011】請求項2の構成によれば、遮音カバーの縦
姿勢を安定させることができるから、上記請求項1の構
成による効果と同様の効果を奏することができるのに加
え、作業環境及びワイヤーハーネスの耐久性を、より向
上させることができた。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる走行用の無段変速装置としてのHST5、及
び、変速ケース6を配置し、また、走行機体3の中央部
に運転操縦部7を配置し、走行機体3の後端部に対し油
圧シリンダ8で駆動昇降する昇降リンク機構9を介して
苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成する。
【0013】前記苗植付装置Aは、上端側が走行機体3
の前方側に傾斜する苗載せ台10を設けて構成してあ
り、この苗載せ台10にマット状の苗Wを載置してい
る。一方、前記運転操縦部7の前方両側方に予備苗収納
部11を設け、この予備苗収納部11より機体後端部に
至るまで補助ステップ12を設けてある。補助ステップ
12の後端部は後車輪2を覆う後輪フェンダ13に兼用
してある。前記した補助ステップ12は、予備苗収納部
11より予備苗を苗載せ台10に補給する際に作業者が
利用するものである。
【0014】図1及び図5に示すように、前記運転操縦
部7の運転席7Aをシートフレーム18の上面に設けて
ある。このシートフレーム18に連設される左右の後輪
フェンダ13の間で運転操縦部7の後方は、ステップ等
のない開放部となっており、開放部下方には昇降リンク
機構9が位置し、苗植付装置Aが上昇しても昇降リンク
機構9との干渉を回避する構成となっている。
【0015】図2,図5,図7に示すように、前記開放
部の位置に、この開放部を覆うカバー状の揺動式遮音カ
バー14を設けて、HST5より発生する騒音が開放部
を通して漏れ出るのを遮断するよう構成してある。前記
揺動式遮音カバー14は金属製で、左右一方の後輪フェ
ンダ13より他方の後輪フェンダ13に乗り移る際に、
前記揺動式遮音カバー14に足を置いて乗り移ることが
できる。
【0016】前記揺動式遮音カバー14の内部には、ゴ
ム板製の内側遮音カバー17を設けてあり、この内側遮
音カバー17を揺動式遮音カバー14の前端よりさらに
前方まで延出して、シートフレーム18内に入り込ませ
てある。これによって、揺動式遮音カバー14の前端と
シートフレーム18後端との間隙部分を閉塞し、騒音の
漏れ出しを阻止するようにしてある。揺動式遮音カバー
14は、両側面14Aと上面14Bとを一体的に金属で
形成するとともに後面を開放し、図6(イ)に示す昇降
リンク機構9の下降状態から、図6(ロ)に示すよう
に、昇降リンク機構9の上昇作動があっても、揺動式遮
音カバー14が上昇揺動して、互いに干渉することはな
い。揺動式遮音カバー14としての機能向上を図るため
に、内面にゴムや発砲樹脂等を施してもよい。揺動式遮
音カバー14は油圧シリンダ8の上方に位置することに
なり、雨水等に対する保護カバーの機能も備えている。
【0017】図2に示すように、シートフレーム18内
でHST5の後部上方に位置するようにゴム板製の前遮
音カバー15と後遮音カバー16とを、後者が前者より
も縦長でその後者の下端位置が前者の下端位置よりも下
方に位置する前後向きの縦姿勢に吊り下げ支持するとと
もに、シートフレーム18内で前後遮音カバー15,1
6間の両側方に、厚板スポンジ状の吸音材19を設け、
もって、HST5より発せられる騒音を、揺動式遮音カ
バー14に到達する前に前後遮音カバー15,16間に
導入して、両遮音遮音カバー15,16で反射させなが
ら減衰させ、吸音材19で吸音して騒音を遮断するよう
構成してある。
【0018】図3,図4に示すように、前記前遮音カバ
ー15は、シートフレーム18から垂れ下がり、かつ、
その垂れ下がり部分15aが、シートフレーム18の前
端側に設けたヒューズボックス20によって前方側から
押圧規制されて前記縦姿勢に設定されるように、前記垂
れ下がり部分15aを下端側ほど前記ヒューズボックス
20側に寄せた状態で、そのカバー上端部15bをシー
トフレーム18の下面にボルト固定してある。そして、
前記前遮音カバー15に形成したスリット付きの係止孔
21にヒューズボックス20から延びるワイヤーハーネ
ス22を挿通係止させて弾性保持してある。
【0019】〔別実施形態〕 〔1〕前記前後及び内側遮音カバー15,16,17と
してゴム板を使用しているが、樹脂製のものを使用して
もよく、また吸音材19としてスポンジ板を使用してい
るが、グラスウール等を使用してもよい。 〔2〕前記前後及び内側遮音カバー15,16,17の
表面に吸音材を貼りつけてもよい。 〔3〕前記前後及び内側遮音カバー15,16,17の
表面を凹凸面や梨子地状に形成してもよい。 〔4〕前記変速装置5がギヤ式又はベルト式等の変速装
置であってもよい。 〔5〕前記係止孔に代えて係止溝を前遮音カバー15に
形成し、この係止溝に前記ワイヤーハーネス22を挿通
係止してもよい。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】各遮音カバーと吸音材との配置状態を示す斜視
【図3】前遮音カバー周り構造の縦断側面図
【図4】前遮音カバー周り構造の正面図
【図5】前後遮音カバーと吸音材との配置状態を示す縦
断側面図
【図6】(イ) 昇降リンク機構が下降した状態にある
場合の揺動式遮音カバーの状態を示す側面図 (ロ) 昇降リンク機構が上昇した状態にある場合の揺
動式遮音カバーの状態を示す側面図
【図7】各遮音カバーと吸音材との配置状態を示す平面
【符号の説明】
5 変速装置 7A 運転席 10 苗載せ台 15 遮音カバー 15a 遮音カバーの垂れ下がり部分 15b 遮音カバーの上端部 18 シートフレーム 20 ヒューズボックス 22 ワイヤーハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 310 - 387

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席(7A)を備えるシートフレーム
    (18)の下方に変速装置(5)を配設し、機体後端に
    苗載せ台(10)を設けてある乗用型田植機であって、 前記シートフレーム(18)内で前記変速装置(5)の
    上方位置に、前記変速装置(5)から出る騒音が前記運
    転席(7A)側に伝わるのを遮る弾性シート状の遮音カ
    バー(15)を、その表裏両面が前後を向く縦姿勢に設
    け、前記シートフレーム(18)の前端側に設けたヒュ
    ーズボックス(20)から延びるワイヤーハーネス(2
    2)を、前記遮音カバー(15)に挿通係止させてある
    乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 前記遮音カバー(15)が前記シートフ
    レーム(18)から垂れ下がり、かつ、その垂れ下がり
    部分(15a)が前記ヒューズボックス(20)によっ
    て前方側から押圧規制されて前記縦姿勢に設定されるよ
    うに、前記垂れ下がり部分(15a)を前記ヒューズボ
    ックス(20)側に寄せた状態で、前記遮音カバー(1
    5)の上端部(15b)を前記シートフレーム(18)
    の下面に固定してある請求項1記載の乗用型田植機。
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JP5984692B2 (ja) * 2013-01-21 2016-09-06 株式会社クボタ 粉粒体供給作業機の後部構造
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