JP3976236B2 - 建設機械における空調装置の配設構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械における空調装置の配設構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、油圧ショベル等の建設機械において、オペレータの作業環境を向上させるべく、運転室に空調装置を装備することが普及している。一方、狭い場所でも作業することができる小型の建設機械の需要が増加しているが、このような小型の建設機械では、運転室空間も狭いため、運転室内に前記空調装置の配設スペースを確保することは容易ではない。特に、小旋回型油圧ショベルのように、上部旋回体の前後長を短く設計する必要があるものでは、運転室(キャブ)の前後長も短く設定され、さらに運転室内には、オペレータが座するシートや前記空調装置の他に、操作レバー等が設けられるコンソールボックス、操作ペダル等の各種部材装置が配設されるため、空調装置の配設スペースを確保することは困難であり、そこで従来、図8に示す如く、シートの下方空間を利用して、ここに空調装置を配設したものが提供されている。尚、図8において、7はシート、8は操縦レバー、10はコンソールボックス、11はシートサポート、20は空調装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前述したようにシート7の下方に空調装置を配設したものでは、どうしてもシート7の高さ位置が高くなって、オペレータの頭部とキャブ天井面とのあいだのヘッドクリアランスHの確保が困難になる。この場合、キャブ天井面を高くすればヘッドクリアランスを確保することはできるが、キャブ天井面を高くすることはキャブ全体の大型化につながり、製造コストや機械重量の増大及び油圧ショベル輸送時の車両輸送高さ制限への影響という新たな問題が生じる。そこで、シートのサスペンション機構やチルト機構を外してシートの高さ位置を抑えたものも提供されているが、このようにするとシートの乗り心地が損なわれて、オペレータの疲労に影響を与えるという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
さらに、運転室内には、前記シートや空調装置の他に、シートを支持するためのシートサポート、操作レバー等が設けられるコンソールボックス、操作ペダル等の各種部材装置が配設されている。このため、運転室内を洗車したときの洗車水(泥水)や埃などを運転室外に排出しようとしたとき、これらの部材装置が邪魔になって清掃しずらく、特に運転席の後方や下方の床面については掃き出すことができないため、一旦濡れると自然乾燥するまで濡れたままの状態で放置するしかなく、衛生上好ましくないという解決すべき課題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ペレータが座するシートを支持するためのシートサポートを、運転室の床面を構成するフロアプレートに固定してなる建設機械において、前記運転室内に、エバポレータ、ヒーター、送風機が組み込まれた空調装置の室内部分を構成する本体ユニットを配設するにあたり、前記フロアプレートは、シートサポートの内側となる部位が開口したものとし、かつ該開口には、該開口を覆蓋するカバーによってフロアプレートよりも下方に窪んだ凹部が形成され、該凹部およびシートサポートの内側によって形成される一連状の空間部には、前記本体ユニットの下半部を凹部に沈み込んだ状態で収容すると共に、カバーの底面部は、複数の傾斜面で形成され、傾斜最低部位に排出孔が形成されると共に、カバーの後部に、運転室の気圧を調整することができる気圧調整具を配設したことを特徴とする建設機械における空調装置の配設構造である。
そして、この様にすることにより、運転室床面に形成した凹部を空調設備の収納スペースとして利用できることになって、オペレータのヘッドクリアランスや足元スペースを狭くすることなく、空調設備を配設することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着されるフロントアタッチメント4等の各部から構成されており、さらに前記上部旋回体3には、キャブ(本発明の運転室に相当する)5、図示しないエンジンや油圧ポンプ等の動力機構が収納されるエンジンルーム6等が設けられている等の基本的構成は従来通りである。
【0006】
前記キャブ5内には、オペレータが座するシート7が配されているが、該シート7は、左右の操作レバー8L、8Rや通路遮断レバー9等が配設される左右のコンソールボックス10L、10Rと共に、後述するようにしてシートサポート11に支持されている。
【0007】
つまり、前記シートサポート11は、上面部11aおよび左右前後の側面部11bを有し、かつ底面側が開口した断面冂形状のものであって、側面部11bの下端部に形成のフランジ部11cがキャブ5の床面を構成するフロアープレート17にボルト11d止めされているが、該シートサポート11の上面部11aの上方には、ジャバラ状のカバー12に内装された図示しないサスペンション機構および前後チルト機構を介して、台座13が支持されている。さらに該台座13の上方には、第一前後スライド機構14を介して、前記左右のコンソールボックス10L、10R同志を連結する連結ブラケット15が支持されており、さらに該連結ブラケット15の上方には、第二前後スライド機構16を介して、前記シート7が取り付けられている。そして、シート7および左右のコンソールボックス10L、10Rは、前記サスペンション機構により衝撃吸収され、また前後チルト機構により前後方向にチルトでき、かつ第一前後スライド機構14により前後方向にスライド移動できるようになっており、さらにシート7は、第二前後スライド機構16によりコンソールボックス10L、10Rとは独立して前後方向にスライド移動できるように構成されている。
【0008】
一方、フロアープレート17は、前記シートサポート11の前後左右の側面部11bの内側となる部位が開口17aしている。そして、この開口17aは、底面部18aを有し、かつ上方側が開口した断面凵形状の板金製のカバー18により下方側から覆蓋されているが、該カバー18の底面部18aはフロアープレート17よりも低位になっており、而して該カバー18によってフロアープレート17よりも下方に窪んだ凹部19が形成されている。
【0009】
さらに、前記シートサポート11の内側および凹部19によって形成される一連状の空間部Sには、空調装置の室内部分を構成する本体ユニット20が収納されている。この本体ユニット20は、箱状のケース内に図示しないエバポレータ、ヒーター、送風機等が組み込まれたものであるが、該本体ユニット20の高さ方向中間部位には、複数のフランジ部20aが形成されている。そして、該フランジ部20aは、前記フロアープレート17の開口17aの外周側縁部にボルト20bを介して止着されており、而して本体ユニット20は、下半部が凹部19内に沈み込んだ状態で、前記空間部Sに収納されるように構成されている。
【0010】
一方、前記凹部19を形成するカバー18の底面部18aの後部には、キャブ5内の洗車時に生じる泥水(洗車水)や埃等を機外に排出することができる排出孔18bが形成されている。さらにカバー18の底面部18aは、上記排出孔18bが略最低位となるように、前後方向、左右方向に傾斜した複数の傾斜面で形成されており、これにより凹部19内の泥水や埃等を自然に排出孔18b部位に導くことができるようになっている。そして、この排出孔18bは、図6(A)に示すようなボルト、図6(B)に示すようなコック、図6(C)に示すような開閉揺動自在な蓋体等の開閉具21により、オペレータが任意に開閉できるようになっている。
【0011】
さらに、前記カバー18の後部には、キャブ5内の気圧が上昇したときに該キャブ5内の空気を外部に逃がすことができる逃がし弁22(本発明の気圧調整具に相当する)が取り付けられている。而して、キャブ5のドア5aを勢いよく閉めてキャブ内5の気圧が一時的に上昇したような場合に、該上昇した気圧を逃がし弁22により外部に逃がすことで、気圧上昇に起因してオペレータの耳が痛くなってしまうような不具合を回避できるようになっている。
【0012】
叙述の如く構成されたものにおいて、空調装置の本体ユニット20は、シート7の下方の空間部Sに配設されているが、この場合、シート7の下方のフロアープレート17には、カバー18によってフロアープレート17よりも下方に窪んだ凹部19が形成されており、該凹部19に、前記本体ユニット20の下半部が沈み込む状態で収納されることになる。この結果、シート7の高さ位置を、前記凹部19に収納される高さ分だけ低くできることになって、シートサポート11とシート7とのあいだに、サスペンション機構やチルト機構、前後スライド機構14、16等のシート7の乗り心地や操作性を向上させるための機構、あるいは本実施の形態では設けていないがコントローラ等の電装部品等を配設しても、オペレータ頭部とキャブ5の天井面とのヘッドクリアランスHを充分に確保できることになる。しかも、キャブ5内のスペースが狭くなることもなく、オペレータの足元のスペースも充分に確保することができる。
【0013】
さらにこのものにおいて、前記凹部19を形成するカバー18の底面部18aには、排出孔18bが形成されていると共に、底面部18aは、上記排出孔18bが略最低位となるよう傾斜面で形成されており、而して、凹部19内に溜った泥水や埃等は自然に排出孔18bに導かれて、該排出孔18bから簡単に機外に排出できることになる。この結果、シート7の下方や後方等、清掃しずらく、かつドア5aからの掃き出しができない場所であっても、泥水や埃等が溜ったままになってしまうことを回避でき、衛生上好ましいという利点がある。尚、傾斜地で機体を傾斜させたり、あるいはフロントアタッチメント4を用いて機体前部を持ち上げたりすることで、フロアープレート17上の泥水等を積極的に凹部19に導くこともでき、このようにすることで、凹部19内だけでなくフロアープレート17上の泥水等も排出することができる。
【0014】
さらにまた、前記凹部19は、キャブ5内の気圧上昇を調整する逃がし弁22の配設スペースとして用いられている。この結果、凹部19を有効利用して、逃がし弁22を目立たず邪魔にならない場所に設置できることになって、都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】キャブ内の要部側面図である。
【図3】キャブ内の要部正面図である。
【図4】キャブ内の要部平面図である。
【図5】カバーの斜視図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は排出孔の開閉具を示す図である。
【図7】他例を示すキャブ内の要部側面図である。
【図8】従来例を示すキャブ内の要部側面図である。
【符号の説明】
5 キャブ
7 シート
17 フロアープレート
18 カバー
18a 底面部
18b 排出孔
19 凹部
20 本体ユニット
22 逃がし弁

Claims (1)

  1. ペレータが座するシートを支持するためのシートサポートを、運転室の床面を構成するフロアプレートに固定してなる建設機械において、前記運転室内に、エバポレータ、ヒーター、送風機が組み込まれた空調装置の室内部分を構成する本体ユニットを配設するにあたり、前記フロアプレートは、シートサポートの内側となる部位が開口したものとし、かつ該開口には、該開口を覆蓋するカバーによってフロアプレートよりも下方に窪んだ凹部が形成され、該凹部およびシートサポートの内側によって形成される一連状の空間部には、前記本体ユニットの下半部を凹部に沈み込んだ状態で収容すると共に、カバーの底面部は、複数の傾斜面で形成され、傾斜最低部位に排出孔が形成されると共に、カバーの後部に、運転室の気圧を調整することができる気圧調整具を配設したことを特徴とする建設機械における空調装置の配設構造。
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