JPS6143143Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機に係り、特に電動機支持部
における振動あるいは、本体への振動の伝達を小
さくする取付構造に関するものである。

以下第１図ないし第６図に示す実施例において
本考案を詳細に説明する。

１は吸込グリル、２は熱交換器、３は熱交換器
２の後部でかつ対向するように吸込口を位置する
片吸込多翼送風機で４はそのケーシングである。
５はケーシングの背板、６は送風機用電動機、７
は送風機用電動機の取付足、８はリング、９は溝
底径D₁なるラバーマウント、１０は背板５に設
置されたリング固定用ボルト、１１はワツシヤ、
１２はナツトである。

電動機の取付けは、一例を第２図にて説明する
と、溝巾をリングの板厚±α_１、溝径をD₁なる
ラバーマウントをリング８に６ケ所はめ込み、そ
の３ケ所を電動機６の取付足７にボルトで取付け
たのち、リング８ののこり３ケ所を使用して、ケ
ーシングの背板５に取付けられたボルトに前面か
らリングを固定し、電動機６をケーシング４内に
固定し前面より送風機３を電動機軸に固定する。

このように構成したので、従来ラバーマウント
のみを介して電動機を本体に取付けていた時問題
となつた、電動機より発生する磁気振動及び、フ
アンのアンバランスから本体へ振動が伝わり本体
面あるいは部品を共振して発生していた音が、電
動機とリング、リングと本体とに二重にラバーマ
ウントを介して取付けた為、振動の吸収は大とな
り本体から発生する共振音を解消することができ
る。さらにリングは電動機フレームの外周部でか
つ電動機固定と、リング固定面は同一面であるの
でこの取付の占有する空間は小とすることがで
き、電動機を収納する小形状の送風機主板の山を
小とすることができ送風機特性を有効に使用する
ことができる。

第３図はリングのラバーマウント取付穴形状配
置の一例であるが、形状をD₁＞D₂のダルマ形状
としこの向きを電動機取付用はａ、リングと本体
取付穴向きをｂのようにすることによりラバーマ
ウントのはめ込み時にはD₂方向への逃げにより
ラバーマウントのリングへのはめ込みを容易にす
るとともに、ラバーマウントにかかる荷重を有効
に受けるようにし防振効果をあげることができ
る。さらにリングを切り欠くことがないのでリン
グの強度に悪影響を及ぼすことがないなどこの効
果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の空気調和機を示す略構造図、
第２図は第１図の略断面図、第３図は電動機取付
部の正面図、第４図は第３図の側面図、第５図は
ラバーマウントの１実施例を一部断面で示す側面
図、第６図は本考案による要部を示す平面図であ
る。 尚図中、３は片吸込多翼送風機、４はケーシン
グ、５は背板、６は電動機、７は取付足、８はリ
ング、９はラバーマウント、１０はボルト、１１
はワツシヤ、１２はナツトである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体前面に略垂直に熱交換器を配置し、この
   熱交換器後部に吸込口を対向するようにした片
   吸込多翼送風機を設置した空気調和機におい
   て、送風機用電動機取付足を電動機フレームに
   取付面をフレームに直角になるように設け、こ
   の取付足を電動機フレームの外径より大なる内
   径をもつリングに、リング肉厚の溝をもつゴム
   マウントを介し取つけ、さらにリングをゴムマ
   ウントを介し送風機ケーシングの背板に取付け
   たことを特長とする空気調和機。 (2) リングのラバーマウント取付穴形状をダルマ
   形状としその穴向きを、ラバーマウント溝には
   まり込む穴位置を荷重のかかる方向としたこと
   を特徴とした実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の空気調和機。