JP4419253B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、騒音低減を図った電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気掃除機は、特願平1―182898号公報に示されるのが一般的であった。以下、図5に基づいて説明する。1は空気を吸引するファンモータで、モータ7とファン(図示せず)とファンを覆うモータケース4で形成され、モータケース4は吸気孔2、モータ7は排気孔3を有している。このファンモータ1はモータケース4の外周部を防振部材6により、また、ファンモータ1の後部軸芯近傍には半径方向に貫通穴31を有する固定部30を設け、防振部材後32を固定部30の貫通穴31に嵌入するとともに、掃除機本体10のボス部37には軸部39を有し、この軸部39を防振部材後32の取付穴に挿入する。ファンモータ1を駆動すると塵埃が吸い込まれフイルタ13の内部に送られ、空気はファンモータ1を通り、掃除機本体10の空気通路21を通り本体排気孔22より機外に排気される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成ではファンモータ1の固定が前記ファンモータ1の略後方1箇所固定のため、ファンモータ1の振動を十分抑えることができずファンモータ1の振動で発生する騒音が高く、また、排気通路にボス部37が存在するため、大量の排気がボス部37に衝突し風切り音が発生する課題があった。
【0004】
本発明は、以上のような上記発明を解決しようとするもので、低騒音の電気掃除機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、ファンモータと、前記ファンモータを内設し複数の保持部を設けたモータケースと、掃除機本体下の端部に台座部分と軸部から成る段付き形状を有する複数の支持部を設けた掃除機本体において、外周に緩衝材を装着した前記軸部を、前記緩衝材とともに、貫通穴を有する保持部の前記貫通穴に挿入し、掃除機本体上に設けられた支持部を構成すると共にビス取り付け用穴を有する受部に、前記軸部の先端を当て、前記受部の上方より、前記軸部と受部とをビスで締めて、前記保持部を上下に二分割された掃除機本体にて挟持固定することで、前記掃除機本体に前記モータケースを装着するもので、複数の軸部と保持部を緩衝材を介して固定することにより、前記掃除機本体に前記モータケースを装着するため騒音を低減できるとともに組立性の向上が図れる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、ファンモータと、前記ファンモータを内設し複数の保持部を設けたモータケースと、掃除機本体下の端部に台座部分と軸部から成る段付き形状を有する複数の支持部を設けた掃除機本体において、外周に緩衝材を装着した前記軸部を、前記緩衝材とともに、貫通穴を有する保持部の前記貫通穴に挿入し、掃除機本体上に設けられた支持部を構成すると共にビス取り付け用穴を有する受部に、前記軸部の先端を当て、前記受部の上方より、前記軸部と受部とをビスで締めて、前記保持部を上下に二分割された掃除機本体にて挟持固定することで、前記掃除機本体に前記モータケースを装着するもので、ファンモータの振動が掃除機本体に伝わる振動を低減して騒音を低減でき、また支持部を複数設けていることで、前記支持部自体をコンパクトにでき、従来に比べ通風抵抗を低減でき風切り音を下げられるため、さらに騒音を低減できるとともに組立性の向上が図れる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を図1、図2、図3を用いて説明する。なお、従来例と同一の部分には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0008】
41はファンモータ1を内包するモータケースで、下方及び側方に、前記ファンモータ1からの排気を排出する排気口41aが設けられている。
【0009】
40はモータケース41の後部に設けられた保持部であり、貫通穴42を有している。43は下部にフランジ状のツバ部44を有した筒状の緩衝材であり、貫通穴42に挿着されている。45は掃除機本体上、46は掃除機本体下を示している。(以下本体上45、本体下46と称す)47、48は各々が本体上45、本体下46と一体に構成される支持部を示しており、支持部48は台座部分49と軸部50から成る段付き形状を有し、支持部47はビス取り付け用穴を有する受部52を有している。すなわち本体下46の支持部48に設けられた軸部50を緩衝材43とともに貫通穴42に挿入し、支持部47の受部52に当て、ビス51で締める。
【0010】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0011】
緩衝材43を保持部40の貫通孔42に嵌入するとともに、本体下46の支持部48には軸部50を有し、この軸部50を緩衝材43の取付穴に挿入することにより防振支持をファンモータ1の軸芯を挟んで一対に実施する構成としたことで、ファンモータ1の振動が掃除機本体10に伝わる振動を低減し騒音を低減できる。運転時には、図3に示されるように、ファンモータ1の排気孔3から排出される排気が、モータケース41の排気口41aを通って本体排気口22より外部に排気される。
【0012】
また、多量の排気が流れる近傍に支持部48がないので風切り音を低減できる。ただし、排気が流れる近傍に支持部48が存在しても、支持部48を複数設けていることで、前記支持部48自体をコンパクトにでき、従来に比べ通風抵抗を低減でき風切り音を下げられる。また、本実施例においては、下部にフランジ状のツバ部44を有した筒状の緩衝材43について述べたが、上部にフランジ状のツバ部44を有していても、あるいは上下両端部に前記フランジ状のツバ部44を有していても、もちろん同様の効果が得られる。また、前記ツバ部44の部分と他の直状部分を別部品にすることで組立性はより向上する。さらに、前記緩衝材43にフランジ状のツバ部44が設けられていなくとも、前記保持部40と本体上45の支持部47と本体下46の支持部48は、前記緩衝材43を介して直接接触することはなく、十分振動を低減し騒音を低減できる。
【0013】
そして、緩衝材43を衝撃吸収材料であるゴム材料や発泡樹脂材料で形成することで、ファンモータ1の振動を十分に吸収し、ファンモータ7の振動が掃除機本体10に伝わる振動を低減し騒音を大きく低減できる。
【0014】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例を、図4を用いて説明する。なお上記第1の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。材料密度の濃い部分56を掃除機本体10の軸部50に接するように、また、材料密度の薄い部分55をモータケース41の後部に設けられた保持部40に接するように緩衝材43を形成したものである。
【0015】
上記構成による作用は以下の通りである。モータケース41からの振動が材料密度の薄い部分55で吸収され、材料密度の濃い部分56では振動を伝えないため、本体に伝わる振動が更に抑えられ騒音を低減できる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、ファンモータの振動が掃除機本体に伝わる振動を低減して騒音を低減でき、また支持部を複数設けていることで、前記支持部自体をコンパクトにでき、従来に比べ通風抵抗を低減でき風切り音を下げられるため、さらに騒音を低減できるとともに組立性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す電気掃除機のモータケースの分解斜視図
【図2】 同電気掃除機の本体とモータケースの固定部の断面図
【図3】 同電気掃除機の断面図
【図4】 本発明の第2の実施例を示す電気掃除機の本体とモータケースの固定部の断面図
【図5】 従来の掃除機本体の断面図
【符号の説明】
1 ファンモータ
6 防振部材
7 モータ
10 掃除機本体
40 保持部
41 モータケース
42 貫通穴
43 緩衝材
48 支持部
50 軸部
Claims (1)
- ファンモータと、前記ファンモータを内設し複数の保持部を設けたモータケースと、掃除機本体下の端部に台座部分と軸部から成る段付き形状を有する複数の支持部を設けた掃除機本体において、外周に緩衝材を装着した前記軸部を、前記緩衝材とともに、貫通穴を有する保持部の前記貫通穴に挿入し、掃除機本体上に設けられた支持部を構成すると共にビス取り付け用穴を有する受部に、前記軸部の先端を当て、前記受部の上方より、前記軸部と受部とをビスで締めて、前記保持部を上下に二分割された掃除機本体にて挟持固定することで、前記掃除機本体に前記モータケースを装着する電気掃除機。
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- 2000-02-23 JP JP2000045493A patent/JP4419253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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