JPH0666021U - 電子部品連 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 台紙に対する電子部品から導出したリード線
の粘着力疎外を防ぎ、台紙からの電子部品脱落の要因を
少なくできる電子部品連を提供。 【構成】 同一方向からほぼ平行状態に一対のリード線
１，２を導出し、この一対のリード線１，２の先端部か
ら一定長さ部分を千鳥状に折曲げで折曲部３を形成した
電子部品４のリード線１，２の少なくとも折曲部３を台
紙５と粘着テープ６間に挟在固定し、複数の電子部品４
が台紙５と粘着テープ６を介して一体化されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一対のリード線を同一方向に導出した各種コンデンサや抵抗などの 電子部品をプリント基板へ自動挿入するための電子部品連に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、一対のリード線を同一方向に導出した各種コンデンサや抵抗などの電 子部品をプリント基板へ自動挿入するための電子部品連としては、図３に示すよ うに一対のリード線１１を同一方向から導出した複数の電子部品１２のリード線 １１を所定の間隔毎に平行に配置し、この一連のリード線１１を台紙１３と粘着 テープ１４間に挟在固定し、複数の電子部品が前記台紙１３と粘着テープ１４を 介して一体化してなるものである。図中１５は送り用兼位置決め用の貫通孔であ る。

【０００３】 しかして、このように構成してなる電子部品連は、リール状に巻かれるか、又 は一定長さにつづら折りされて、包装箱に収納されて輸送されるものであり、リ ール巻き又はつづら折りした場合の電子部品１２同志の重ね状態としては、図４ に示すように下側の電子部品１２間に上側の電子部品１２が配置され、電子部品 １２の本体同志が重ならないようにしているが、使用する電子部品１２の大きさ によっては、電子部品の大きさと電子部品１２間の間隔とのアンマッチから、上 下状態での電子部品１２同志の配置下で加わる電子部品１２のストレスが台紙１ ３と粘着テープ１４間に挟在されているリード線１１に伝わり、それによって台 紙１３に対する粘着テープ１４の粘着力が弱まることになるが、リード線１１の 台紙１３と粘着テープ１４間への挟在状態として、リード線１１が所定の間隔毎 に真っ直ぐ平行に挟在されたものであるため、電子部品１２が脱落してしまう欠 点を抱える結果となっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 以上のように前述した従来技術による電子部品連では、電子部品の上下重ね状 態下で、台紙１３と粘着テープ１４間に挟在されたリード線１１の台紙に対する 粘着力が弱まり、台紙から電子部品が脱落してしまう要因をもつものとなってい た。

【０００５】 本考案は、上記の課題を解決するために成されたもので、その目的は、電子部 品に対してストレスが加わったとしても、台紙に対する電子部品から導出したリ ード線の粘着力疎外を防ぎ、台紙からの電子部品脱落の要因を少なくできる電子 部品連を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による電子部品連は、一対のリード線を同一方向に導出した電子部品複 数個の前記リード線が同一方向に位置され、且つ所定の間隔毎に台紙と粘着テー プ間に挟在されてなる電子部品連において、前記リード線の前記台紙と粘着テー プ間に挟在されている部分が複数の折曲部によって構成されていることを特徴と するものである。

【０００７】

【作用】

以上のような構成によれば、リード線の前記台紙と粘着テープ間に挟在されて いる部分が複数の折曲部によって構成されているため、電子部品に対するストレ スが加わったとしても、リード線の台紙と粘着テープ間に挟在されている部分が 複数の折曲部となって粘着面積がそれだけ広く、且つ抜け難い構造で台紙に対す るリード線の粘着力疎外を大幅に防ぐことが可能となり、台紙からの電子部品脱 落の危険性解消に大きく貢献する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例につき図面を参照して説明する。

【０００９】 すなわち、図２に示すように、同一方向からほぼ平行状態に一対のリード線１ ，２を導出し、この一対のリード線１，２の先端部から一定長さ部分を千鳥状に 折曲げで折曲部３を形成した電子部品４複数個を用い、図１に示すように台紙５ と粘着テープ６間に前記リード線１，２の少なくとも折曲部３を挟在し、押圧ロ ール（図示せず）で粘着テープ６の全幅を台紙５に押圧して固定して複数の電子 部品４が前記台紙５と粘着テープ６を介して一体化してなるものである。図中７ は送り用兼位置決め用の貫通孔である。

【００１０】 しかして、上記構成になる電子部品連は、従来例にて述べたと同様に、リール 巻き、又はつづら折りの状態で包装箱に収納されて輸送されるものであり、リー ル巻き又はつづら折りをした場合の電子部品４同志の重ね状態としても、図３を 例示して従来例にて説明したと同様に行われることになるが、図１に示すように 構成してなる電子部品連によれば、電子部品４から導出したリード線１，２の台 紙５と粘着テープ６間に挟在されている部分が複数の折曲部３によって構成され ているため、包装箱への収納状態下において電子部品４間に重ねて配置される過 程、更には輸送中において電子部品４にストレスが加わり、そのストレスがリー ド線１，２に伝わったとしても粘着面積が広く、且つ抜け難い構造で、台紙５に 対するリード線１，２の粘着力疎外を大幅に防ぐことが可能となり、粘着テープ ６の剥がれによる台紙５からの電子部品４脱落の危険性を大幅に解消できる優れ た効果を得ることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、電子部品から導出したリード線の台紙と粘着テープ間に挟在 されている部分が複数の折曲部によって構成されているため、リード線の接着面 積が広くなり、且つ抜け難い構造となり、台紙からの電子部品脱落の危険性が大 幅に解消できる実用的価値の高い電子部品連を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係わる電子部品連の構成状
態を示す正面図。

【図２】本考案の一実施例に係わる電子部品連を構成す
る電子部品を示す正面図。

【図３】従来例に係わる電子部品連の構成状態を示す正
面図。

【図４】電子部品連を包装箱に収納する場合の電子部品
連の重ね状態を示す図。

【符号の説明】

１ リード線 ２ リード線 ３ 折曲部 ４ 電子部品 ５ 台紙 ６ 粘着テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対のリード線を同一方向に導出した電
   子部品複数個の前記リード線が同一方向に位置され、且
   つ所定の間隔毎に台紙と粘着テープ間に挟在されてなる
   電子部品連において、前記リード線の前記台紙と粘着テ
   ープ間に挟在されている部分が複数の折曲部によって構
   成されていることを特徴とする電子部品連。