JPH0613199U - 電子部品のテープ包装体および電子部品実装機 - Google Patents

電子部品のテープ包装体および電子部品実装機

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JPH0613199U
JPH0613199U JP5116092U JP5116092U JPH0613199U JP H0613199 U JPH0613199 U JP H0613199U JP 5116092 U JP5116092 U JP 5116092U JP 5116092 U JP5116092 U JP 5116092U JP H0613199 U JPH0613199 U JP H0613199U
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JP
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tape
electronic component
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carrier tape
opening
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JP5116092U
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English (en)
Inventor
栄一 加藤
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株式会社コパル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トップテープを省略したテープ包装体を提供
することにより、電子部品実装機の機構をより簡素化
し、より高度な電子部品供給の自動化を可能とする。 【構成】 可撓性を有するキャリアテープ26にその長
手方向に所定間隔をあけてテーパ状の打ち抜き穴を多数
設ける。キャリアテープ26の片面に上記打ち抜き穴の
底を閉じるボトムテープ30を貼着して、電子部品9の
収納部27を構成する。この収納部27の開口部28の
テープ幅方向の寸法は、底部29より狭幅である。ま
た、隣合う収納部27の間には、テープ幅方向の中間位
置に割り溝31が形成されている。キャリアテープ26
の両側をテープ裏面側に折曲げることにより開口部28
が拡開されて収納部27から電子部品9が取り出せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子部品実装機に電子部品を連続的に供給するための電子部品のテ ープ包装体、および電子部品実装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品をプリント基板に自動的に装着するための電子部品実装機は一般に使 用されているが、電子機器の小型化、多機能化、低コスト化に伴ないこの電子部 品実装機に求められる課題も多くある。その一つに電子部品実装機本体への電子 部品連続供給の合理化と操作メンテナンス性の簡素化がある。この点の改良がな されることにより、プリント基板への電子部品の実装はより低コストで、より迅 速に行なうことが可能となる。本考案はこのような点に関するものである。
【0003】 今、図14によって電子部品実装機の一例を簡単に説明する(なお、図に示す ものは、National Technical Report Vol.36 No.1 Feb.1990 p.91 〜p.97に掲載 された視覚認識付き高速チップ部品装着機、商品名:Panasert Mv である)。同 図において電子部品実装機1は電子部品供給部2と、多数の部品吸着ノズル3a を有する部品装着ヘッド3bを円周上に配してなる部品装着ヘッド部3と、接着 剤ヘッド4と、プリント基板5が搭載されるX−Yテーブル6とから構成されて おり、このX−Yテーブル6上に位置決めされているプリント基板5上に、接着 剤の塗布と電子部品の装着が行なわれる。
【0004】 なお、部品装着ヘッド部3では、部品認識部3cにおいて部品認識とθ補正な どを行ない、それにより電子部品供給部2より供給された電子部品を、これにス トレスを与えることなくプリント基板5に装着する。
【0005】 上述の電子部品実装機において、電子部品供給部2は図13に示されるように 構成されている。この電子部品供給部2において、電子部品(図13では省略) はテープ包装体7による支持が標準化されており、このテープ包装体7は巻き取 りリール8に巻かれている。テープ包装体7を図9〜図12によって説明する。 図9,図10に示すテープ包装体7は多数の電子部品9の収納部10を有するキ ャリアテープ11と、キャリアテープ11の両面に貼着されるボトムテープ12 およびトップテープ13とから構成されている。
【0006】 キャリアテープ11は紙製であって、所定の厚みを有しており、キャリアテー プ11を両面方向に打ち抜いた角穴によって構成された収納部10の底は、キャ リアテープ11の片面に貼着されるボトムテープ12で閉じられている。この収 納部10に電子部品9を収納した後、キャリアテープ11の他の片面にトップテ ープ13を貼着することにより、収納部10の開口部が閉じられ、これにより電 子部品9の脱出が防止される。テープ包装体7の一側面には、電子部品実装機本 体の側に設けた送り用ローラの送りピンが係合するピン穴14が所定のピッチで 開設されている。
【0007】 図11,図12に示すテープ包装体7では、例えば所定の厚みを有するプラス チックのキャリアテープ15のテープ面を部分的に凹ませることによって電子部 品9の収納部16が形成されており、この収納部16に電子部品9を収納したう え、キャリアテープ15の片面にトップテープ17を貼着する。これにより、収 納部16の開口部が閉じられて電子部品9の脱出が防止される。このテープ包装 体7では、図9のテープ包装体7におけるボトムテープ12は不要である。
【0008】 上記の図9〜図12に示す各テープ包装体7では、電子部品の製造工程で、そ の収納部10,16に電子部品9が収納され、開口部がトップテープ13,17 で封止された後、リール8に巻き取られ所定の場所に運ばれる。そして、このリ ール8は図13に示すように電子部品供給部2にセットされる。セットの後、リ ール8から引き出されたテープ包装体7は支持台18上に導かれ、支持面18a に沿って支持台18の前端まで移動する。支持台18の前端には、上記テープ包 装体7がずれ動かないようにする押さえ板19が配設され、その先端にはガイド 枠20が設けられている。
【0009】 支持台18の上部両側から支持板18bが起立しており、支持板18b上に支 軸21を介してテープ巻き取りリール22が枢支されている。支持板18bには ガイド板23の基部が支軸24により枢支されている。このガイド板23の先端 は支持台18の先端近くまで伸びており、テープ包装体7のトップテープ13, 17がガイド板23の先端で上方に折り返され、キャリアテープ11,15から 剥離されてテープ巻き取りリール22に巻き取られるようになっている。
【0010】 なお、テープ巻き取りリール22の支軸21にはテープ送りレバー25が枢支 されており、このテープ送りレバー25と連動してテープ包装体7のピン穴14 に係合する送り爪(図示せず)が設けられている。テープ送りレバー25は、電 子部品実装機本体側の作動部(図示せず)によって押し下げ動作され、それによ りテープ包装体7は間欠送りされる。なお、電子部品供給部2は、図14に平面 的に示すように複数並列に配設されている。
【0011】 上記のように、電子部品実装機の部品供給部2において、リール8から引き出 されたテープ包装体7は支持台18上に導かれ、その先端位置で押さえ板19に 押さえられたキャリアテープ11,15からトップテープ13,17が剥離され て収納部10,16が開封され、電子部品9は吸着ノズル3aに吸着されて収納 部10,16から取り出され、実装機本体に移送される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
従来のテープ包装体7によると、電子部品実装機の部品供給部2にリール8を セットし、テープ包装体7を順次引き出して各収納部10,16から電子部品9 を取り出す際、キャリアテープ11,15の片面から剥離するトップテープ13 ,17を巻き取りリール22に巻き取るなどの一定の処理作業が必要である。こ のため、電子部品実装機の構造が非常に複数になり、また、メンテナンスにも人 手を多く必要とし、時間もかかり不経済であった。さらに、完全自動化のための 障害にもなるなど不都合な点が多々あった。
【0013】 本考案は、上記の欠点を改良した電子部品のテープ包装体と電子部品実装機を 提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る電子部品のテープ包装体は、可撓性を有するキャリアテープに、 その長手方向に沿って複数の電子部品の収納部が形成され、当該収納部のテープ 片面に形成される開口部のテープ幅方向の幅が底部よりも幅狭に設けられており 、隣り合う収納部の間に前記開口部拡開用の割り溝が形成されている構成を特徴 とする。
【0015】 上記収納部は、所定の厚みを有するキャリアテープにテーパ状の打ち抜き穴を 設け、この打ち抜き穴の底部を閉じるボトムテープを上記キャリアテープの片面 に貼着して構成するとよい。
【0016】 また、上記収納部は、キャリアテープの片面を他面側に凹ますことによって形 成し、その開口部にテープ幅方向に対向して突出部を設けて構成するとよい。
【0017】 本考案に係る電子部品実装機は、テープ包装体と、電子部品供給部に設けた支 持台と、支持台に設けた前記テープ包装体の支持面と、この支持面に接続して設 けた上記テープ包装体を支持する円弧状のガイド面と、このガイド面に対応して 設けられ、上記テープ包装体の上面両側と係合する押し開き部材と、テープ包装 体の上方に設けた電子部品吸着ノズルとを備えてなる構成を特徴とする。
【0018】
【作用】
収納部に収容された電子部品は、キャリアテープの可撓性と収納部の開口部幅 が底部よりも狭幅であることにより、収納部から脱出しない。また、キャリアテ ープの両側をテープ裏面側に曲げることにより開口部が拡開し、電子部品は吸着 ノズルに吸着されて収納部からスムーズに取り出される。
【0019】
【実施例】
以下本考案の実施例の図を参照して説明する。なお、従来例と同一要素には同 一符号を付して説明する。
【0020】 図1〜図4は第1実施例に係るテープ包装体7aを示す。各図において、キャ リアテープ26は所定の厚みを有し、かつ可撓性を有する材料により構成されて いる。このキャリアテープ26を両面方向に所定の形状に打ち抜くことにより長 手方向に所定の間隔をおいて収納部27が多数形成されている。収納部27のテ ープ長手方向の開口部28の寸法は底部29と同一寸法に設けられているが、テ ープ幅方向の寸法は開口部28が底部29より幅狭になるようにテーパ状に設け られている。また、収納部27の底部29を閉じボトムテープ30がキャリアテ ープ26の片面に貼着されている。さらに、隣り合う収納部27の間には割り溝 31が形成されている。キャリアテープ26の一側にはテープ送り用のピン穴1 4が一定間隔に形成されている。
【0021】 第1実施例のテープ包装体7aでは、キャリアテープ26自体の可撓性による 復元力の作用で開口部28のテープ幅方向の寸法が底部29より狭幅に保持され ているから、外力を加えない限り電子部品9は収納部27から脱出することはな い。
【0022】 つぎに、収納部27から電子部品9を取り出すには、図3,図4に示すように 、円弧状ガイド板18cと押さえ板32の間を通過させ、キャリアテープ26の 両側をテープ裏面側に折り曲げて開口部28を拡開する。この開口部28の拡開 はキャリアテープ26自体の可撓性と、これを助勢する割り溝31が作用してス ムーズに行なわれる。
【0023】 上記円弧状ガイド板18cは、図8に示すように電子部品供給部2の支持台1 8の支持面18aの先端に接続して設けられている。つまり、支持面18aは所 定長に亘って水平面に形成されているが、円弧状ガイド板18cでは、キャリア テープ26の移動方向に徐々に曲げ角度が大きくなるようにして上方に凸の円弧 状に折り曲げられている。
【0024】 また、押さえ板32は円弧状ガイド板18cに対応してその上方に左右一対設 けられており、各押さえ板32の先端がキャリアテープ26の両側を押えて、上 方への移動を規制している。このようにしてキャリアテープ26が円弧状ガイド 板18cと押さえ板32との間を移動するとき、キャリアテープ26の両側はテ ープ裏面側に曲げられ開口部28が拡開されるので、電子部品9は部品吸着ノズ ル3aに吸着されて収納部27からスムーズに取り出される。なお、押え板32 に代えて棒状の押さえ部材を用いることもできる(但し、図示を省略する)。
【0025】 図5〜図7は第2実施例に係るテープ包装体7bを示している。このテープ包 装体7bでは、キャリアテープ33にエンボス加工を施すことにより、テープ片 面を他面側に凹ませて電子部品9の収納部34を形成している。この収納部34 の開口部35には、テープ幅方向に対向して突出部36を形成している。また、 隣り合う収納部34の間にはテープ幅方向の位置に溝部37を設けている。
【0026】 第2実施例に係るテープ包装体7bによると、第1実施例におけるボトムテー プ30が不要である。しかも、第1実施例と同様収納部34に電子部品9を収納 でき、かつ電子部品9はテープ幅方向に対向する突出部36に係止されるので収 納部34から脱出するおそれがない。
【0027】 また、第2実施例に係るテープ包装体7bは、第1実施例と同様に部品供給部 2の円弧状ガイド板18cと押さえ板32によって、テープ両側をテープ裏面側 に曲げられて開口部35が拡開され、対向する突出部36の間が開いて電子部品 9が取り出される。
【0028】 なお、本考案は図2に示した構成のほかにも、必要に応じて適宜設計変更する ことができる。例えば、キャリアテープ26,33の開口部28,35のテープ 幅方向の寸法を底部より狭幅とするための手段として、テーパ壁や対向突出部の ほかに開口部28,35の両側に弾性舌片を貼着することなども可能である。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る電子部品のテープ包装体によると、電子部 品収納部の開口部を閉じるトップテープが不要となるので、電子部品装着機に複 雑なトップテープの処理装置を設けることが不要となり、電子部品実装機を機構 的に非常に簡素化でき、また、電子部品供給のより高度な自動化が可能となると いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るテープ包装体の断面斜視図で
ある。
【図2】図1のテープ包装体の断面図である。
【図3】図1のテープ包装体の電子部品取出し装置の斜
視説明図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】第2実施例に係るテープ包装体の断面斜視図で
ある。
【図6】図5のテープ包装体の電子部品収納部の断面図
である。
【図7】図5のテープ包装体の溝部位置での断面図であ
る。
【図8】本考案の電子部品実装機における部品供給部の
側面図である。
【図9】従来のテープ包装体の第1例の斜視図である。
【図10】図9のテープ包装体の断面図である。
【図11】従来のテープ包装体の第2例の斜視図であ
る。
【図12】図11のテープ包装体の断面図である。
【図13】従来の電子部品実装機における部品供給部の
側面図である。
【図14】電子部品実装機の平面説明図である。
【符号の説明】
1…電子部品実装機、2…電子部品供給部、3a…電子
部品吸着ノズル、18c…円弧状ガイド板、26…キャ
リアテープ、27…収納部、28…開口部、30…ボト
ムテープ、31…割り溝、32…押さえ板、33…キャ
リアテープ、34…収納部、35…開口部、36…突出
部、37…溝部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するキャリアテープに、その
    長手方向に沿って複数の電子部品の収納部が形成され、
    当該収納部のテープ片面に形成される開口部のテープ幅
    方向の幅が底部よりも幅狭に設けられており、隣り合う
    収納部の間に前記開口部拡開用の割り溝が形成されてい
    る構成を特徴とする電子部品のテープ包装体。
  2. 【請求項2】 前記収納部は、所定の厚みを有するキャ
    リアテープにテーパ状の打ち抜き穴を形成し、キャリア
    テープの片面に前記打ち抜き穴を閉じるボトムテープを
    貼着して構成することを特徴とする請求項1記載の電子
    部品のテープ包装体。
  3. 【請求項3】 前記収納部は、キャリアテープの片面を
    他面側に凹ませ、その開口部にテープ幅方向に対向して
    突出部を設けて構成することを特徴とする請求項1記載
    の電子部品のテープ包装体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のテープ包装体と、電子
    部品供給部に設けた支持台と、支持台に設けた前記テー
    プ包装体の支持面と、この支持面に接続して設けた前記
    テープ包装体を支持する円弧状のガイド面と、このガイ
    ド面に対応して設けられ、前記テープ包装体の上面両側
    と係合する押し開き部材と、テープ包装体の上方に設け
    た電子部品吸着ノズルとを備えてなる電子部品実装機。
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