JPH0665985B2 - 建築物の仕上げ面の剥離診断方法 - Google Patents

建築物の仕上げ面の剥離診断方法

Info

Publication number
JPH0665985B2
JPH0665985B2 JP60134716A JP13471685A JPH0665985B2 JP H0665985 B2 JPH0665985 B2 JP H0665985B2 JP 60134716 A JP60134716 A JP 60134716A JP 13471685 A JP13471685 A JP 13471685A JP H0665985 B2 JPH0665985 B2 JP H0665985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
hammer
repulsive
tile
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60134716A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61292554A (ja
Inventor
正明 海老原
享右 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP60134716A priority Critical patent/JPH0665985B2/ja
Publication of JPS61292554A publication Critical patent/JPS61292554A/ja
Publication of JPH0665985B2 publication Critical patent/JPH0665985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の外壁、内壁、天井、床等をタイル
あるいはモルタル等により仕上げてある仕上げ面が、そ
の下地から剥離しているか否かを診断する方法に関し、
特に、仕上げ面を叩打具により叩打したときに、その叩
打具が仕上げ面から受ける反発加速度が、仕上げ面が剥
離しているときと剥離していないときとで異なることを
利用して仕上げ面の剥離を診断する、建築物の仕上げ面
の剥離診断方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、建築物の仕上げ面の剥離を診断する方法として
は、仕上げ面を叩打したときの反響音による方法、赤外
線による方法、超音波による方法等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの方法では、捉えた信号に何等か
の処理を施すことが必要であり、処理及び剥離の診断に
時間が掛かる。このため、電子回路やマイクロコンピュ
ータを用いて処理や診断の速度を早くする必要がある
が、こうすると、装置が複雑になり、装置の操作も難し
くなって、専門的な知識や経験が必要となる。さらに、
これらの方法においては、周囲の雑音、光、温度変化等
の環境の影響を受け易く、従って、診断結果を専門家や
経験者が補正しなければならない等の問題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、専門的な知識や経験を必要とせずに、簡単に
実施でき、かつ診断を即座に行うことができ、装置とし
て具体化した場合に装置を小型化して携帯可能とし、仕
上げ面の診断を連続的に行うことができ、さらに、周囲
の環境の影響を受けない建築物の仕上げ面の剥離診断方
法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、この発明に係わる建築物の仕上げ面の剥離診断
方法は、建築物の仕上げ面をフレームに支持された叩打
具により一定の力で叩打し、このとき前記叩打具と一体
移動可能に支持された加速度センサにより、前記叩打具
が前記仕上げ面から受ける反発加速度を検出し、該反発
加速度に対応する信号の振幅を、基準反発加速度に対応
する信号の振幅と比較することにより前記仕上げ面の剥
離を診断する。
〔作用〕
加速度センサを、叩打具と一体移動可能に支持している
ため、加速度センサを仕上げ面に接触させておくための
手段を必要としないし、叩打による反発加速度のみを検
出するので、剥離診断方法を簡単にすることができ且つ
この方法の実施に直接使用する装置を小型化することが
でき、よって建築物の仕上げ面上を、仕上げ面に沿って
フレームの位置を変えながら、広範囲にわたって連続的
に診断を繰り返すことができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、この発明の診断方法を実施するための装置の
一実施例を示す切断正面図である。
同図において、まず構成を説明すると、建築物の壁面の
下地1には仕上げ面としてタイル2が張られている。3
はそのタイル2の剥離を診断するための診断装置であ
る。
診断装置3のフレーム4の前部には、叩打具としての叩
打ハンマ5がフレーム4に対して突出かつ復帰可能に配
置され、フレーム4の内部に固定されたクッション6と
叩打ハンマ5の後端部との間にスプリング7が取り付け
られて、叩打ハンマ5を常時はフレーム4側に復帰させ
るように付勢している。
叩打ハンマ5の周囲にはソレノイド8が配置され、この
ソレノイド8はリード線9により接続された叩打ハンマ
駆動回路10からの励磁電流により励磁される。
叩打ハンマ5の先端部分の内部には加速度センサ11が取
り付けられ、この加速度センサ11は叩打ハンマ5の内部
を通るリード線12により比較回路部13に接続される。14
は比較回路部13に接続された発光ダイオード、15は叩打
ハンマ駆動回路10及び比較回路部13の電源である。
第2図は、比較回路部13の詳細を示すブロック図であ
る。
同図において、17は加速度センサ11からの反発加速度に
応じた電気信号を増幅する増幅器、18はその反発加速度
の基準値に応じた信号を発生する基準信号発生回路、19
は増幅器17の出力信号と基準信号発生回路18からの基準
信号とを比較する比較器、20は比較器19からの比較結果
を表す出力信号に基づいて発光ダイオード14を駆動する
発光ダイオード駆動回路、21は比較器19からの比較結果
を表す出力信号を一時保持する出力バッファ、22はその
出力バッファ21の出力端子である。
次に、上記実施例の動作を説明する。
第1図及び第2図において、叩打ハンマ駆動回路10から
ソレノイド8に極く短いパルス状の励磁電流を供給する
と、その励磁電流が供給されている間ソレノイド8は励
磁状態になり、ソレノイド8の電磁力によって叩打ハン
マ5が診断装置3のフレーム4の前面において突出して
タイル2を常時一定の力で叩打する。そして、励磁電流
供給の終了とともに、叩打ハンマ5はスプリング7の復
元力により復帰する。
叩打ハンマ5がタイル2を叩打すると、叩打ハンマ5が
タイル2から受ける反発力に基づく反発加速度を、叩打
ハンマ5に内蔵された加速度センサ11が検出してこの反
発加速度に応じた電気信号を出力し、この電気信号は増
幅器17により増幅され、比較器19において基準信号発生
回路18からの基準信号と比較される。
タイル2が剥離していると叩打ハンマ5を叩打したとき
の反発力が、剥離していない場合と比べて小さくなるの
で、従って、反発加速度に応じた信号の振幅が小さくな
り、一方、タイル2が剥離していないと反発力が大きい
ので、反発加速度に応じた信号の振幅は大きくなる。そ
こで、基準信号発生回路18から発生される基準信号は、
タイル2が剥離しているときの反発加速度に応じた信号
と剥離していないときの反発加速度に応じた信号の境界
値を基準信号とするものである。
従って、比較器19における反発加速度に応じた信号と基
準信号との比較の結果、反発加速度に応じた信号の方が
基準信号より大きければ、タイル2は剥離していないと
判定され、反発加速度に応じた信号の方が基準信号より
小さければ、タイル2は剥離していると判定され、かく
してタイル2の剥離の有無を診断することができる。
なお、叩打ハンマ5を叩打ハンマ駆動回路10により突出
させてタイル2を叩打したときに、叩打ハンマ5が突出
を開始してからタイル2を叩打するまでの間にも加速度
が発生するが、この突出時の加速度は反発加速度に比べ
てオーダが著しく小さく(例えば突出時の加速度は、重
力加速度gを単位とすると10g程度となり、反発加速度
は1000g程度の値となる。)、かつ、両者の符号が反対
であるので、反発加速度は突出時の加速度とは明確に区
別することができる。
比較器19からのタイル2の剥離の診断結果を表す出力信
号により、例えば発光ダイオード駆動回路20を介して、
発光ダイオード14を駆動することができる。タイル2が
剥離していなければ発光ダイオード14を消失させ、タイ
ル2が剥離していれば発光ダイオード14を発光させるよ
うにする。
あるいは、比較器19の出力信号を出力バッファ21により
一時保持した後、出力端子22から外部に取り出すことが
できる。
第3図は上記実施例の変形例を示す。この変形例におい
ては、スプリング7aによって叩打ハンマ5aを常時フレー
ム4から突出する方向に復元し、ソレノイド8aを励磁状
態にすることにより叩打ハンマ5aを復帰させ、ソレノイ
ド8aの励磁状態を極く短い間解除することにより、叩打
ハンマ5aをスプリング7aの復元力により突出させてタイ
ル2を叩打する。
この変形例における反発加速度の検出やタイル2の剥離
の有無の診断の動作は、前述した実施例の場合と同様で
ある。ただし、この変形例の方が前述した実施例よりも
叩打ハンマによる叩打の動作が安定する。
上記実施例及び変形例においては、ソレノイドにより叩
打ハンマを直線的に移動させるものを示したが、これに
代えて、鉄心を回転させる回転ソレノイドを用い、鉄心
に直角方向に叩打ハンマを固定し、ソレノイドを駆動し
て鉄心を回転させることにより叩打ハンマでタイルを叩
打するようにしてもよい。
また、叩打ハンマ等の叩打具は、ソレノイドを用いるも
のには限定されず、制御可能な叩打力でタイル等の仕上
げ面を叩打できるものであればよい。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明に係わる建築物の仕上げ
面の剥離診断方法によれば、仕上げ面を叩打具により叩
打し、叩打具が仕上げ面から受ける反発加速度が、仕上
げ面が剥離しているときと剥離していないときとで異な
ることを利用して、仕上げ面の剥離の有無を診断する構
成としたので、専門的な知識や経験を必要とせずに簡単
且つ即座に実施できる。また、反発加速度に基づく診断
であるから、周囲の雑音、光、温度変化等の環境の影響
を受けずに正確に剥離を診断することができる。さら
に、この発明方法で検出するのは反発加速度であって、
叩打具と一体に移動可能な加速度センサにより反発加速
度を検出するから、仕上げ面にセンサを長時間接触させ
る必要がない。このためこの方法の実施に直接使用する
装置を小型化して携帯可能となったため、測定が前記の
ように簡単且つ即座にできることとも相まって仕上げ面
上で診断装置を変えながら広範囲にわたって連続的に診
断することができ、建築物仕上げ面の剥離位置と正常位
置とを短時間内に正確に区別することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる建築物の仕上げ面の剥離診断
方法を実施するための装置の一実施例を示す切断正面
図、第2図は第1図の比較回路部の詳細を示すブロック
図、第3図は上記実施例の変形例を示す切断正面図であ
る。 1……下地、2……タイル、3……診断装置、5,5a……
叩打ハンマ、7,7a……スプリング、8,8a……ソレノイ
ド、10……叩打ハンマ駆動回路、11……加速度センサ、
13……比較回路部、14……発光ダイオード、18……基準
信号発生回路、19……比較器、20……発光ダイオード駆
動回路、21……出力バッファ、22……出力端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の仕上げ面をフレームに支持された
    叩打具により一定の力で叩打し、このとき前記叩打具と
    一体移動可能に支持された加速度センサにより、前記叩
    打具が前記仕上げ面から受ける反発加速度を検出し、該
    反発加速度に対応する信号の振幅を、基準反発加速度に
    対応する信号の振幅と比較することにより前記仕上げ面
    の剥離を診断することを特徴とする建築物の仕上げ面の
    剥離診断方法。
JP60134716A 1985-06-20 1985-06-20 建築物の仕上げ面の剥離診断方法 Expired - Fee Related JPH0665985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60134716A JPH0665985B2 (ja) 1985-06-20 1985-06-20 建築物の仕上げ面の剥離診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60134716A JPH0665985B2 (ja) 1985-06-20 1985-06-20 建築物の仕上げ面の剥離診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61292554A JPS61292554A (ja) 1986-12-23
JPH0665985B2 true JPH0665985B2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=15134922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60134716A Expired - Fee Related JPH0665985B2 (ja) 1985-06-20 1985-06-20 建築物の仕上げ面の剥離診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0665985B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510411Y2 (ja) * 1986-11-04 1993-03-15
JPS63159752A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Mitsubishi Petrochem Co Ltd コンクリ−ト建造物表面の仕上層の浮き検知方法
JPS6442002A (en) * 1987-08-10 1989-02-14 Sony Corp Recording/erasing signal output circuit
JPH01104559U (ja) * 1987-12-29 1989-07-14
JP2597070B2 (ja) * 1992-06-26 1997-04-02 鹿島建設株式会社 携帯型タイル剥離検知装置
JPH07280779A (ja) * 1994-04-11 1995-10-27 Chukichi Sato 非破壊検査装置
JPH1164305A (ja) * 1997-08-27 1999-03-05 Taisei Corp コンクリート壁背面状況検査のための起振・受振装置
JP2003166979A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Koden Electronics Co Ltd 固体内部の振動検査装置
JP2003185644A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Koden Electronics Co Ltd 固体内部の振動検査装置
JP3691477B2 (ja) * 2002-10-24 2005-09-07 アプライドリサーチ株式会社 コンクリート系構造物の健全性診断方法
JP2004150946A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Central Giken:Kk ボール打撃によるコンクリート剛性の非破壊測定装置および方法
JP2010271116A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Applied Research Kk 健全性診断用打撃ハンマ及びこれを用いたコンクリート構造物の健全性診断方法
JP2013134221A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Tottori Univ 検査方法及び検査システム
JP2017161298A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 古河機械金属株式会社 打音判定装置、打音判定の基準判定装置、打音判定方法、打音判定の基準判定方法、及び、プログラム
JP6884060B2 (ja) * 2016-07-19 2021-06-09 株式会社トーキン 打音検査装置及びその使用方法
JP6709713B2 (ja) * 2016-10-19 2020-06-17 鹿島建設株式会社 コンクリート構造物の浮き及び剥離の検査方法及びコンクリート構造物の修復方法
JP7029799B2 (ja) * 2018-03-16 2022-03-04 国立大学法人 名古屋工業大学 打診装置
JP7062582B2 (ja) * 2018-12-17 2022-05-17 公益財団法人鉄道総合技術研究所 点検用ハンマー装置及びそれを用いた点検方法
JP7319606B2 (ja) * 2019-03-25 2023-08-02 株式会社東芝 検査装置、検査システム、検査方法、プログラム、及び記憶媒体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5931447A (ja) * 1982-08-16 1984-02-20 Nippon Kokan Kk <Nkk> 鋼板の剥離検出装置
JPS6086983U (ja) * 1983-11-21 1985-06-14 日立造船非破壊検査株式会社 コンクリ−ト壁の背面状況検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61292554A (ja) 1986-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0665985B2 (ja) 建築物の仕上げ面の剥離診断方法
EP1507438A3 (en) Sound reproduction device and portable terminal apparatus
AU2003253071A1 (en) Method for locating an impact on a surface and device therefor
EP1469322A3 (en) Electronic magnetoresistive sensor biasing
JP2006267447A (ja) 鍵盤楽器
JP2006251633A (ja) 鍵盤楽器
Swain et al. Arduino based automated STICK GUIDE for a visually impaired person
JP2007004614A (ja) 座標入力ペンおよびそれを備えた座標入力装置
JP2017203711A (ja) 検査対象物の状態評価装置
JPH01219555A (ja) 衝撃試験器
JPH0511786B2 (ja)
JPS61169761A (ja) 空隙探査器
JP2016205900A (ja) 検査対象物の状態評価装置
JP4438965B2 (ja) 操作信号生成装置
JPH07280779A (ja) 非破壊検査装置
EP1349129A3 (en) Remote controller with impact sensor
JP2007334857A (ja) 操作信号生成装置
US20080186169A1 (en) Operation signal generation device
WO2000013039A3 (en) Method and system for measuring the distance from a piezoelectric element
JPH11203043A (ja) 超音波ディジタイザ装置
JPWO2008059812A1 (ja) 光音響測定システム
JPH0516540Y2 (ja)
JP5140408B2 (ja) 遊技機
JPS6170433A (ja) 壁体の剥離部検出方法
JP2619437B2 (ja) 核磁気共鳴を用いた検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees