JPH0665426B2 - 鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法 - Google Patents
鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法Info
- Publication number
- JPH0665426B2 JPH0665426B2 JP61043417A JP4341786A JPH0665426B2 JP H0665426 B2 JPH0665426 B2 JP H0665426B2 JP 61043417 A JP61043417 A JP 61043417A JP 4341786 A JP4341786 A JP 4341786A JP H0665426 B2 JPH0665426 B2 JP H0665426B2
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- JP
- Japan
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- vibrating
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は振動テーブルの下面とその周側に相対向して振
動モーターを固着して、該モーターの回転により、振動
テーブルを垂直方向と、前後又は前後と左右方向との水
平方向に、夫々一定の加速度Ｇにより振動して、鋳枠中
の鋳物砂を流動化せしめて模型に穿設する孔の内部及び
下向き面等の鋳物砂が詰まり難い所でも均一に充填でき
る様にした鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法に関す
るものである。
動モーターを固着して、該モーターの回転により、振動
テーブルを垂直方向と、前後又は前後と左右方向との水
平方向に、夫々一定の加速度Ｇにより振動して、鋳枠中
の鋳物砂を流動化せしめて模型に穿設する孔の内部及び
下向き面等の鋳物砂が詰まり難い所でも均一に充填でき
る様にした鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法に関す
るものである。
［従来の技術］ 従来より消失模型鋳造の場合には、振動テーブルの下面
に取り付けた２つの振動モーターにより振動テーブル上
に載置した鋳枠を通常０．８乃至１Ｇの加速度、すなわ
ち、重力加速度（Ｇ＝９．８０６６５m/s2）よりも小さ
な加速度しか得られない振動力により垂直方向に振動さ
せて、該鋳枠中の鋳物砂に配置した模型を鋳物砂内へ均
一に沈ませ、鋳物砂を模型の細部まで充填する様にして
いるものである。
に取り付けた２つの振動モーターにより振動テーブル上
に載置した鋳枠を通常０．８乃至１Ｇの加速度、すなわ
ち、重力加速度（Ｇ＝９．８０６６５m/s2）よりも小さ
な加速度しか得られない振動力により垂直方向に振動さ
せて、該鋳枠中の鋳物砂に配置した模型を鋳物砂内へ均
一に沈ませ、鋳物砂を模型の細部まで充填する様にして
いるものである。
［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、かかる振動テーブルによる鋳物砂の充填
では、振動テーブルの振動方向が垂直方向のみの加速度
である為、例えば斜め上方或は横向きに深く穿設した孔
等を有する複雑な形状の模型ではこれらの孔内に鋳物砂
が均一に充填されず、又模型の下向き面等も同様に鋳物
砂が硬く充填されないものである。従ってこの様な不均
一な鋳物砂の充填による鋳型に熔湯を注湯してもかかる
充填度の低い部分では模型と同一形状の鋳造物が出来な
いと言う最大の欠点を有しているもであり、これを是正
する為には模型の該部分を手込めにより充填する必要が
あるので、これにより造型に時間が掛って生産効率が悪
く量産品には適応出来ないと言う不都合を有しているも
のである。
では、振動テーブルの振動方向が垂直方向のみの加速度
である為、例えば斜め上方或は横向きに深く穿設した孔
等を有する複雑な形状の模型ではこれらの孔内に鋳物砂
が均一に充填されず、又模型の下向き面等も同様に鋳物
砂が硬く充填されないものである。従ってこの様な不均
一な鋳物砂の充填による鋳型に熔湯を注湯してもかかる
充填度の低い部分では模型と同一形状の鋳造物が出来な
いと言う最大の欠点を有しているもであり、これを是正
する為には模型の該部分を手込めにより充填する必要が
あるので、これにより造型に時間が掛って生産効率が悪
く量産品には適応出来ないと言う不都合を有しているも
のである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は叙上の如き現状に鑑みて創作したものであっ
て、横向きに深く穿設した孔や下向き面を有した複雑形
状の模型であっても均一に鋳物砂を充填すべく、振動テ
ーブルの下面とその周側面に４個乃至６個の振動モータ
ーを固着して、該振動テーブルを垂直方向と前後方向又
は前後方向と左右方向との水平方向に振動できる様に
し、さらにこの振動テーブルの振動方法として、該振動
テーブルを垂直方向に２乃至３Ｇの加速度、すなわち、
重力加速度の２乃至３倍の加速度で振動させて鋳枠内の
鋳物砂を流動化させると共に、同時にまたはその一定時
間後、水平方向に０．８乃至１Ｇの加速度で振動させ、
然る後１Ｇ以下の加速度で垂直方向に時間的差異を設け
て振動させることにより、複雑な形状を有する模型であ
っても均一に鋳物砂の充填ができる様にしているもので
ある。
て、横向きに深く穿設した孔や下向き面を有した複雑形
状の模型であっても均一に鋳物砂を充填すべく、振動テ
ーブルの下面とその周側面に４個乃至６個の振動モータ
ーを固着して、該振動テーブルを垂直方向と前後方向又
は前後方向と左右方向との水平方向に振動できる様に
し、さらにこの振動テーブルの振動方法として、該振動
テーブルを垂直方向に２乃至３Ｇの加速度、すなわち、
重力加速度の２乃至３倍の加速度で振動させて鋳枠内の
鋳物砂を流動化させると共に、同時にまたはその一定時
間後、水平方向に０．８乃至１Ｇの加速度で振動させ、
然る後１Ｇ以下の加速度で垂直方向に時間的差異を設け
て振動させることにより、複雑な形状を有する模型であ
っても均一に鋳物砂の充填ができる様にしているもので
ある。
［作用］ 本発明は下面に取り付けた振動モーターにより垂直方向
にのみ振動していた振動テーブルの周側面にも振動モー
ターを固着して水平方向にも振動する様にすると共に、
これらの垂直方向と水平方向との振動力の付与に際し時
間的差異と振動力の差異とを設けて該振動テーブルを加
速するものであるから、鋳枠内の鋳物砂は容易に均一に
流動化し、盲孔等に対しても締め固め効果を高くして鋳
物砂の均一充填を図ることができ、以て模型と同一形状
の寸法精度の高い鋳造品を得ることを可能にしているも
のである。
にのみ振動していた振動テーブルの周側面にも振動モー
ターを固着して水平方向にも振動する様にすると共に、
これらの垂直方向と水平方向との振動力の付与に際し時
間的差異と振動力の差異とを設けて該振動テーブルを加
速するものであるから、鋳枠内の鋳物砂は容易に均一に
流動化し、盲孔等に対しても締め固め効果を高くして鋳
物砂の均一充填を図ることができ、以て模型と同一形状
の寸法精度の高い鋳造品を得ることを可能にしているも
のである。
なお、垂直方向に振動させると同時に水平方向に振動さ
せる場合と、垂直方向に振動させた後、一定時間後に水
平方向に振動させる場合を比較すると、前者の方が振動
音が高くなるが、垂直方向と水平方向の加重的振動によ
り、より充填密度を上げることができる。
せる場合と、垂直方向に振動させた後、一定時間後に水
平方向に振動させる場合を比較すると、前者の方が振動
音が高くなるが、垂直方向と水平方向の加重的振動によ
り、より充填密度を上げることができる。
［実施例］ 本発明の一実施例によりこれを説明すれば、機台（１）
上に空気バネ（２）（２′）を介して揺動自在に配置し
た振動テーブル（３）の下面に振動モーター（４）
（４′）を並列して固着すると共に、その周側面（５）
にも相対向して振動モーター（６）（６′）、（７）
（７′）を固着して、該振動テーブルを垂直方向と前後
方向又は前後方向と左右方向との水平方向に振動できる
様にし、さらにこの振動テーブル（３）の振動方法とし
て、該振動テーブル（３）を垂直方向に２乃至３Ｇの加
速度で振動すると同時に、又はその一定時間後水平方向
に０．８乃至１Ｇの加速度で振動した後、１Ｇ以下の加
速度で垂直方向に時間的差異を設けて振動する様にして
なるものである。なお、図中（８）（８′）…はローラ
ーである。
上に空気バネ（２）（２′）を介して揺動自在に配置し
た振動テーブル（３）の下面に振動モーター（４）
（４′）を並列して固着すると共に、その周側面（５）
にも相対向して振動モーター（６）（６′）、（７）
（７′）を固着して、該振動テーブルを垂直方向と前後
方向又は前後方向と左右方向との水平方向に振動できる
様にし、さらにこの振動テーブル（３）の振動方法とし
て、該振動テーブル（３）を垂直方向に２乃至３Ｇの加
速度で振動すると同時に、又はその一定時間後水平方向
に０．８乃至１Ｇの加速度で振動した後、１Ｇ以下の加
速度で垂直方向に時間的差異を設けて振動する様にして
なるものである。なお、図中（８）（８′）…はローラ
ーである。
第１表は、垂直振動のみ、水平振動のみと、垂直振動と
水平振動の同時振動を以下の条件で加えた場合において
締め固み力を比較したものである。
水平振動の同時振動を以下の条件で加えた場合において
締め固み力を比較したものである。
垂直振動２．５Ｇ／１０sec. （２．５Ｇの加速度を伴う振動を１０秒間与えることを
意味する。以下同じ） 水平振動０．９Ｇ／１０sec. 表から明らかな通り、垂直振動と水平振動の同時振動を
加えた場合のみにおいても、水平振動のみの１．８倍、
垂直振動のみの１．３倍の締め固め力を示しており、さ
らに１Ｇ以下の加速度で垂直振動を時間的差異を設けて
加えればさらに締め固め力が上がることは明らかであ
る。
意味する。以下同じ） 水平振動０．９Ｇ／１０sec. 表から明らかな通り、垂直振動と水平振動の同時振動を
加えた場合のみにおいても、水平振動のみの１．８倍、
垂直振動のみの１．３倍の締め固め力を示しており、さ
らに１Ｇ以下の加速度で垂直振動を時間的差異を設けて
加えればさらに締め固め力が上がることは明らかであ
る。
また、第２表は盲孔への鋳物砂の充填量を比較したもの
で、垂直方向に２．５Ｇ／１０sec.の振動を加えた後、
水平方向に１Ｇ／１０sec.の振動を加え、次いで０．９
Ｇ／１０sec.の垂直振動を加えた本発明方法によれば、
盲孔を満たす量（３０ｇ）以上に充填が可能であり、垂
直方向のみに長時間振動するよりも遥かに高密度充填が
可能であることが分かる。
で、垂直方向に２．５Ｇ／１０sec.の振動を加えた後、
水平方向に１Ｇ／１０sec.の振動を加え、次いで０．９
Ｇ／１０sec.の垂直振動を加えた本発明方法によれば、
盲孔を満たす量（３０ｇ）以上に充填が可能であり、垂
直方向のみに長時間振動するよりも遥かに高密度充填が
可能であることが分かる。
なお、上下、前後及び左右の三方向の振動を必要なタイ
ミングで必要な時間だけ加える方法としてはコンピュー
ターによる制御が望ましい。また、振動テーブル上に載
置する鋳枠の重量及び鋳物砂の粒度に応じて、適正な振
動力を付加できる様に制御すれば、模型を変形させずに
鋳物砂を均質に充填することが容易となる。
ミングで必要な時間だけ加える方法としてはコンピュー
ターによる制御が望ましい。また、振動テーブル上に載
置する鋳枠の重量及び鋳物砂の粒度に応じて、適正な振
動力を付加できる様に制御すれば、模型を変形させずに
鋳物砂を均質に充填することが容易となる。
［発明の効果］ 本発明は叙上の如き構成によりなるものであって、振動
テーブル（３）の振動にはまず大きな２乃至３Ｇの加速
度が得られる振動力で垂直方向に振動して鋳枠内の鋳物
砂を流動化させ、その振動と同時に、又はその一定時間
後、小さい振動力の０．８Ｇ乃至１Ｇの加速度で前後又
は前後と左右の水平方向に振動させ、さらに１Ｇ以下の
加速度で垂直方向に振動して鋳物砂を締め固めることに
より良好な締め固め力を得、また、盲孔に対する高密度
充填を可能としたもので、模型の孔の内部或は下向き面
等鋳物砂が詰まり難い所を、上下、前後及び左右の三方
向の振動を必要なタイミングで必要な時間だけ加えるこ
とにより鋳物砂を均質に充填できる極めて優れた作用効
果を発揮するものである。
テーブル（３）の振動にはまず大きな２乃至３Ｇの加速
度が得られる振動力で垂直方向に振動して鋳枠内の鋳物
砂を流動化させ、その振動と同時に、又はその一定時間
後、小さい振動力の０．８Ｇ乃至１Ｇの加速度で前後又
は前後と左右の水平方向に振動させ、さらに１Ｇ以下の
加速度で垂直方向に振動して鋳物砂を締め固めることに
より良好な締め固め力を得、また、盲孔に対する高密度
充填を可能としたもので、模型の孔の内部或は下向き面
等鋳物砂が詰まり難い所を、上下、前後及び左右の三方
向の振動を必要なタイミングで必要な時間だけ加えるこ
とにより鋳物砂を均質に充填できる極めて優れた作用効
果を発揮するものである。
第１図は本発明に係る振動方法を実施するための装置の
一実施例を示す平面図、第２図は同正面図である。 （１）……機台、（２）（２′）……空気バネ （３）……振動テーブル （４）（４′）、（６）（６′）、（７）（７′）……
振動モーター （５）……周側面
一実施例を示す平面図、第２図は同正面図である。 （１）……機台、（２）（２′）……空気バネ （３）……振動テーブル （４）（４′）、（６）（６′）、（７）（７′）……
振動モーター （５）……周側面
Claims (1)
- 【請求項１】機台上に空気バネを介して揺動自在に配置
した振動テーブルの下面に振動モーターを並列して固着
すると共に、その周側面にも相対向して振動モーターを
固着した振動テーブルを、垂直方向に２乃至３Ｇの加速
度で振動させると同時に、又はその一定時間後、水平方
向に０．８乃至１Ｇの加速度で振動させ、さらに１Ｇ以
下の加速度で垂直方向に時間的差異を設けて振動させる
ことを特徴とする鋳物砂充填用振動テーブルの振動方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61043417A JPH0665426B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61043417A JPH0665426B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62199245A JPS62199245A (ja) | 1987-09-02 |
| JPH0665426B2 true JPH0665426B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=12663135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61043417A Expired - Lifetime JPH0665426B2 (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 鋳物砂充填用振動テーブルの振動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665426B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106799492A (zh) * | 2017-03-25 | 2017-06-06 | 泰州市万鑫钨钼制品有限公司 | 一种钼粉振动床 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0237481Y2 (ja) * | 1988-01-19 | 1990-10-11 | ||
| DE3839733C2 (de) * | 1988-11-24 | 1993-12-09 | Pfaff Ag G M | Stichbildende Maschine mit einem Meßwertaufnehmer |
| AT412327B (de) | 2003-04-23 | 2005-01-25 | Voest Alpine Ind Anlagen | Strangführungsrolle |
| CN102069178B (zh) * | 2011-01-26 | 2012-11-07 | 王成军 | 一种四自由度振动铸造机 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56154252A (en) * | 1980-05-01 | 1981-11-28 | Kubota Ltd | Method for molding core for centrifugal casting |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP61043417A patent/JPH0665426B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 「ｗｏｄｅｒｎｃａｓｔｉｎｇ」ＪＡＮＵＡＲＹ１９８６Ｐ．５、Ｐ．５６ |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106799492A (zh) * | 2017-03-25 | 2017-06-06 | 泰州市万鑫钨钼制品有限公司 | 一种钼粉振动床 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62199245A (ja) | 1987-09-02 |
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