JPH066468B2 - エレベータの呼び登録装置 - Google Patents

エレベータの呼び登録装置

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JPH066468B2
JPH066468B2 JP62263066A JP26306687A JPH066468B2 JP H066468 B2 JPH066468 B2 JP H066468B2 JP 62263066 A JP62263066 A JP 62263066A JP 26306687 A JP26306687 A JP 26306687A JP H066468 B2 JPH066468 B2 JP H066468B2
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car
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car call
signal
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伸太郎 辻
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,エレベータの呼び登録装置の改良に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来,エレベータは乗場に設けられた上り釦,及び下り
釦によつて乗場呼びを登録し,この乗場呼びによつてか
ごを呼び寄せるようになつている。そして到着したかご
に乗り込んだ乗客はかご内に設置された行先釦によつて
かご呼びを登録し所望の階へかごを運転する。
しかし,建物の各階床の用途やその用途による各階床間
の関連に応じて予めかご呼びの登録を予想できる場合が
ある。たとえば事務所ビル等において昼食時間帯になる
と事務所として使用されている階の上り釦(あるいは下
り釦)が押されて乗場呼びが登録され,そして,かごが
応答するとその階よりも上方(あるいは下方)の食堂の
ある階のかご呼びが必ずといつてよいほど登録されると
いう場合である。またホテルにおいては,ロビー階と客
室階との交通が大部分であり,客室階の下り呼びに応答
したかごにはロビー階のかご呼びが必ずと言つてよいほ
ど登録される。
このような場合,特開昭62−130984号公報にも記載され
ているように,乗場呼びに応答した後,かごへの乗客の
乗降完了を検出するとあらかじめ定めた特定階のかご呼
びを自動登録するようにすればかご内で行先釦を操作す
る手間が省けて便利である。しかしながら乗り込んだ乗
客が必ずしも上記特定階に行くとは限らない。このと
き,上記乗客は自分の所望階の行先釦を操作することに
なるが,上記特定階のかご呼びは残つたままであるの
で,この呼びは結局無駄呼びとなり,運転効率を低下さ
せることになつていた。
そこで特開昭59−190175号公報に記載されているよう
に,かご内にリセツト釦を設け,乗客によつてこのリセ
ツト釦が操作されると上記無駄呼び(自動登録された特
定階のかご呼び)を打ち消すようにしたものが提案され
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら,上記リセツト釦をかご操作盤に設ける場
合,所望階の行先釦の操作と自動登録されたかご呼びに
対応する上記リセツト釦の操作の2回が必要であり,か
ご呼びの自動登録によつてかえつて釦操作の手間が増え
るという問題点があつた。また上記リセツト釦を設ける
ことによつてその分だけコストがかかることになるな
ど,製造原価上の問題点もあつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので,乗客の行先階が自動登録されたかご呼びの階
と異なつた場合でも,最少限の釦操作で運動効率の低下
を防ぐことができるエレベータの呼び登録装置を得るこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るエレベータの呼び登録装置は,エレベー
タのかご内に設けられ行先階のかご呼びを登録するため
の行先釦と,上記かごが乗場に停止したとき運行方向前
方にある特定階のかご呼びを自動的に登録する特定階か
ご呼自動登録手段と,上記特定階のかご呼びが自動的に
登録された後上記かごが上記乗場を出発するまでの間に
上記特定階以外の上記行先釦の操作により対応する上記
行先階の上記かご呼びを登録するかご呼び登録手段と,
このかご呼び登録手段によつて上記対応行先階の上記か
ご呼びが登録されたことを判定して自動登録された上記
特定階の上記かご呼びを打ち消す判定手段とを備えたも
のである。
〔作用〕
この発明におけるエレベータの呼び登録装置は,乗車し
た乗客が自動登録したかご呼びの階と異なる階の行先釦
を操作したとき,新たに対応するかご呼びを登録すると
ともに,上記自動登録したかご呼びを打ち消す。
〔発明の実施例〕
以下,この発明の実施例を第1図〜第6図によつて説明
する。なお,説明の便宜上6階建の建物に2台のエレベ
ータが設置された場合について述べるが,建物の階床数
及び設置エレベータ台数(1台以上)が異なる場合にも
この発明が適用できることは言うまでもない。
第1図中,X,Yはそれぞれ1号機及び2号機の乗場の
戸,Zは乗場,(10)は3階の乗場に設けられた乗場操作
盤,(3U),(3D)は乗場操作盤(10)に配置された上り釦及
び下り釦,(3UL)及び(3DL)はそれぞれ上り釦(3U)及び下
り釦(3D)に内蔵され,上り呼び及び下り呼びが登録され
ると点灯する上り釦灯及び下り釦灯,(11DX),(11DY)は
それぞれ1号機及び2号機の3階の乗場に設けられた下
りホールランタン,(11UX),(11UY)は同じく上りホール
ランタンである。
第2図中,(7X)は,1号機のかご内に設けられたかご操
作盤,(1BX)〜(6BX)は,それぞれ1〜6階の行先釦,(1
LX)〜(6LX)は,それぞれ1〜6階の行先釦(1BX)〜(6BX)
に内蔵され,それぞれ1〜6階のかご呼びが登録される
と点灯する行先釦灯である。
第3図中,(13)はエレベータの群管理装置で,(13A)は
群管理装置(13)に設けられ、各階床の乗場呼びの登録を
行う乗場呼び登録回路,(13B)は同じく上記乗場呼びに
サービスすべき最良のかごを選択し割り当てる周知の割
当回路で,たとえば各かごが各階の乗場呼びに応答する
までの時間を予測演算してそれが最小となるかごを割り
当てるものである。(14X)及び(14Y)は1号機及び2号機
のかご制御装置で,(14AX)はかご制御装置(14X)に設け
られ,各階の乗場呼び打消指令信号(後述)を出力する
乗場呼び打消回路,(14BX)は同じくかご呼びを登録する
かご呼び登録回路,(14CX)は同じく各階のホールランタ
ンの点灯を制御する周知のホールランタン制御回路,(1
4DX)は同じくかごをかご呼びや割り当てられた乗場呼び
に応答させるためにかごの走行や停止等の基本的動作を
制御する周知の運転制御回路,(14EX)は同じくかごの戸
の開閉を制御する周知の戸制御回路である。2号機用の
かご制御装置(14Y)も同様に構成されている。
第4図及び第5図は乗物呼び登録回路(13A)及び1号機
の乗場呼び打消回路(14AX)のうちそれぞれ3階に対応す
る回路を示し,第6図は1号機のかご呼び登録回路(14B
X)のうち,1階と2階に対応する回路を示したもので,
他の階床に対応する回路,及び2号機に対応する回路も
同様に構成されている。
図中,(21X)及び(22X)はそれぞれ1号機の1階及び2階
のかご呼びが登録されると「H」となるかご呼び信号,
(33U)及び(33D)はそれぞれ3階の上り呼び及び下り呼び
が登録されると「H」となる上り呼び信号及び下り呼び信
号,(41X)〜(46X)はそれぞれ1号機が1階〜6階にいる
とき「H」となるご位置信号,(50X)は1号機が停止してい
るとき「H」となる停止中信号,(51UX)及び(51DX)は1
号機が上り方向及び下り方向で通行するとき「H」となる
上り方向信号及び下り方向信号で,かご位置信号(41X)
〜(46X),停止中信号(50X),方向信号(51UX),(51DX)は
それぞれ運転制御回路(14DX)で設定される。
(54X)は,1号機のかごの戸が完全に閉じているとき「H」
となる全閉検出スイツチ,(55UX)及び(55DX)は1号機が
3階の上り呼び及び下り呼びを打ち消すとき「H」となる
上り呼び打消指令信号及び下り呼び打消指令信号,(55U
Y)及び(55DY)は同じく2号機の上り呼び打消指令信号及
び下り呼び打消指令信号である。(61X)は1号機がかご
呼びに応答中(停止決定してから戸開し,再び戸閉開始
して戸閉完了直前になるまでの期間)のとき「H」となる
かご呼び応答中信号,(62X)は1号機が割り当てられた
乗場呼びに応答中のとき「H」となる乗物及び応答中信号
で,それぞれ戸制御回路(14EX)で設定される。
(21RX)は、正規に1号機の1階のかご呼びとして登録さ
れたとき「H」となる1階の正規かご呼び信号,(21TX)は
1号機が2階〜6階の下り呼びに応答中に乗り込み客を
検出すると,自動的に登録されて「H」となり,全閉する
とリセツトされて「L」となる1階の仮かご呼び信号,(70
X)は1号機のかご床に設けられた秤装置の出力が大きく
なると「乗車客検出」,逆に小さくなると「降車客検
出」と判定する乗降客検出装置で,その出力(70Xa)は
「乗車客」を検出すると「H」となる乗込検出信号であ
る。(71X)は,自動登録したかご呼びの打消の判定を行
う判定回路,(71Xa)はその判定信号である。
(801)〜(805)はフリツプフロツプからなるメモリで,R
点に「H」の信号が入力されていない限りS点に「H」の信号
が入力されるとメモリの内容を「H」にセットし,R点に
「H」の信号が入力されるとメモリの内容を「L」にリセツト
する。
(811)〜(822)はANDゲート,(822a)は1階の仮かご呼
びを正規かご呼びとして登録するときに「H」となる正規
かご呼び登録指令信号,(831)〜(838)はORゲート,(8
35a)は1階の仮かご呼びを登録するときに「H」となる仮
かご呼びセツト信号,(837a)は1階の仮かご呼びを打ち
消すときに「H」となる仮かご呼びリセツト信号,(841)は
NOTゲートである。なお,ORゲート(835)は1階行先釦(1
BX)を操作しなくても1階の仮かご呼びセツト信号(835
a)を発生されるかご呼び自動登録手段として機能する。
以上のように構成されたものにおいて,今1号機は下り
方向で6階にいて,2号機は上り方向で1階にいるとす
ると,1号機の乗場呼び打消回路(14AX)の3階用回路
(第5図)では,3階のかご位置信号(43X)は「L」である
ので,ANDゲート(811),(812)によつて,下り呼び打
消指令信号(55DX),及び上り呼び打消指令信号(55UX)は
いずれも「L」で出力される。同様に2号機の下り呼び打
消指令信号(55DY),及び上り呼び打消指令信号(55UX)も
「L」で出力されている。
さて,3階の乗場で乗客が乗場操作盤(10)の下り釦(3D)
を押したとすると,打消指令信号(55DX),(55DY)はいず
れも「L」なので,下り釦信号(3D)(=「H」)によつてメモ
リ(801)の内容は「H」にセツトされて3階下り呼び信号(3
3D)は「H」となり,乗場操作盤(10)の3階下り釦灯(3DL)
が点灯して3階の下り呼びが登録されたことを乗客に知
らせる。そして割当回路(13B)で3階下り呼びに対して
最短時間で応答できると予想される1号機が割り当てら
れ,3階乗場では1号機の下りホールランタン(11DX)が
点灯して3階の乗客に1号機がサービスすることを知ら
せる。
1号機が下り方向(下り方向信号(51DX)=「H」)で3階
に達すると3階かご位置信号(43X)は「H」となり,3階下
り呼び(33D)に応答して停止決定すると乗場呼び応答中
信号(62X)が「H」となり,ORゲート(833)の出力が「H」とな
るのでANDゲート(811)によつて3階下り呼び打消指令信
号(55DX)が「H」となる。従つてORゲート(831)の出力が
「H」となり,メモリ(801)の内容が「L」にリセツトされて
3階下り呼び信号(33D)は「L」となり,3階下り釦灯「3D
L」は消灯する。また,下りホールランタン(11DX)は点灯
状態から点滅状態に切り換わつてかごの到着を知らせ
る。
一方,1号機のかご呼び登録回路(14BX)の1階用回路
(第6図)では,1階のかご呼びは登録されていないの
で,メモリ(804),(805)の内容はともに「L」で,正規か
ご呼び信号(21RX)及び仮かご呼び信号(21TX)は「L」とな
つている。そして1号機が戸開閉状態(全閉検出スイツ
チ信号(54X)=「H」)の間はORゲート(837)を介して仮か
ご呼びリセツト信号(837a)は「H」の状態となつている。
そこに1号機が3階下り呼びに応答して乗場呼び応答中
信号(62X)が「H」となり,停止後戸開開始すると,全閉検
出スイツチ信号(54X)が「L」となるので,仮かご呼びリセ
ツト信号(837a)は「L」となる。戸開完了して乗客が1号
機に乗車すると乗降客検出装置(70X)によつて「乗車」
が検出され乗込検出信号(70Xa)が「H」となる。このと
き,下り方向信号(51DX)も乗場呼び応答中信号(62X)も
「H」であるので,ANDゲート(820)の出力は「H」となり,3
階かご位置信号(43X)も「H」のためANDゲート(818)の出力
は「H」となりORゲート(835)を介して仮かご呼びセツト信
号(835a)が「H」となる。従つてメモリ(805)の内容は「H」
にセツトされ仮かご呼び信号(21TX)は「X」となり,OR
ゲート(838)を介して1階かご呼び信号(21X)は「H」とな
つて,1号機のかご操作盤(7X)の1階行先釦灯(1LX)が
点灯し,1階のかご呼びが登録されたことをかご内乗客
に知らせる。
もし,上記1号機に乗車した乗客が1階へ行く乗客であ
れば,すでに1階のかご呼びが登録されているのでかご
内の1階の行先釦(1BX)を押す必要がない。従つて1号
機が戸閉を開始して戸閉完了直前になると乗物呼び応答
中信号(62X)が「H」→「L」となるので,NOTゲート(841)の
出力は「L」→「H」となり,ANDゲート(822)を介して正規か
ご呼び登録指令信号(822a)が「H」となり,さらにORゲー
ト(834)の出力も「H」となるのでメモリ(804)の内容は「H」
にセツトされて正規かご呼び信号(21RX)は「H」となる。
そして,1号機が戸閉を完了すると,再び全閉検出スイ
ツチ信号(54X)は「H」となるので仮かご呼びリセツト信号
(837a)が「H」となつて仮かご呼び信号(21TX)は「L」にリセ
ツトされる。戸閉完了後,1号機は1階に向つて走行開
始し,1階に到着(1階かご位置信号(41X)=「H」)して
停止すると停止中信号(50X)が「L」→「H」となるのでANDゲ
ート(814)の出力は「H」となりメモリ(804)の内容は「L」に
リセツトされて正規かご呼び信号(21RX)は「L」となり,O
Rゲート(838)の出力も「L」となつて1階かご呼び(21X)は
解消され,1階の行先釦灯(1LX)も消灯し,1階のかご
呼びに応答したことをかご内乗客に知らせる。
以上が通常の場合の動作である。
もし,3階で1号機で乗車した乗客が1階ではなく2階
へ行く乗客であれば,2階の行先釦(2BX)を押すことに
なる。このとき,メモリ(803)の内容は「H」にセツトさ
れ,2階かご呼び(22X)が登録されるとともに2階行先
釦灯(2LX)が点灯し,2階のかご呼びが登録されたこと
をかご内乗客に知らせる。一方,2階行先釦(2BX)が押
されると判定回路(71X)のORゲート(836)の出力が「H」
となるので,ANDゲート(821)の出力は「H」となり,ORゲ
ート(837)を介して仮かご呼びリセツト信号(837a)が「H」
となる。従つてメモリ(805)の内容は「L」にリセツトさ
れ,仮かご呼び信号(21TX)は,戸閉完了を待たずに「L」
にリセツトされ,ORゲート(838)の出力もも「L」となり,
1階かご呼び(21X)は解消され,1階行先釦灯(1LX)は消
灯する。戸閉完了直前になつて乗場呼び応答中信号(62
X)が「H」→「L」となつても,このとき既に仮かご呼び信号
(21TX)は「L」となつているので正規かご呼び登録指令信
号(822a)が「H」になることはなく,他の乗客が1階行先
釦(1BX)を押さない限り,1階の正規かご呼び(21RX)は
登録されない。従つて上記2階へ行く乗客は2階行先釦
(2BX)を操作するだけで1階のかご呼びも解消すること
ができる。4階〜6階の下り呼びに応答した場合も同様
である。
このように,上記実施例では,2〜6階の下り呼びに応
答したかごに乗客が乗り込むと1階のかご呼びを自動的
に登録するようにしたものにおいて,上記乗客の行先階
が1階以外の階であるときはその行先階の指定と同時に
自動登録した1階のかご呼びを解消するようにしたの
で,1階への無駄停止が防止できるとともに,上記リセ
ツト操作の手間が簡単になり,さらにリセツト操作のた
めの特別の釦を設ける必要がなくコストの増加を防ぐこ
とができる。
なお,上記実施例では乗降客検出装置(70X)によつて乗
車客を検出したときのみ特定階(=1階)のかご呼びを
自動登録するようにしたが,これは乗場釦のいたずら操
作が押し間違いなどによつて乗客がひとりも乗車せず無
駄にかご呼びが登録されてしまうことを防止するために
設けたものである。このような無駄かご呼びの登録の心
配がない建物においては,乗降客検出装置(70X)は不要
であり,かごが乗場呼びに応答したときに直ちに特定階
のかご呼びを登録するように構成することは容易であ
る。また,乗場呼びに割り当てられたときに直ちに特定
階のかご呼びを自動登録する方式にも適用できることは
明白である。
また,上記実施例では乗場呼びに応答中(乗場呼び応答
中信号(62X)=「H」)のときのみ特定階のかご呼びを自動
登録できるようにした。しかし乗場呼びでなくかご呼び
に応答(かご呼び応答中信号(61X)=「X」)して停止した
ときにも,乗車客を検出すると特定階のかご呼びを自動
登録する方式も考えられ、このような方式にもこの発明
を適用することができる。
さらにまた,上記実施例における判定回路(71X)におい
ては,乗場呼び応答中に2階〜6階の行先釦のいずれか
が操作されると,行先階は特定階(=1階)ではないと
判定してその行先階のかご呼びを登録するとともに上記
特定階のかご呼びを打ち消すようにした。しかし,多数
の乗客が乗り込んだときには,上記特定階へ行く乗客が
含まれている可能性が高いので,上記特定階のかご呼び
を打ち消すことは問題がある。
第7図は,この発明の第2の実施例を示すもので,第6
図の判定回路(71X)に相当する回路である。図中,(80)
は,打消し有効判定回路,(80a)は仮かご呼びの打消し
が有効のとき「H」となる打消有効信号,(72)はかご床に
設けた秤装置の出力の変化から乗車した人数を検出する
周知の乗車人数検出装置,(72a)はその出力信号,(73)
は比較器で(X点の入力)<(Y点の入力)のときZか
ら「H」の信号を出力し、それ以外では「L」を出力する。(7
4)は3(人)を表わす一定値信号,(75)は周知の交通状態
検出装置で,建物内における交通量を実測して,交通状
態が混雑しているかどうかを判定してその結果を出力す
る。その出力信号(75a)は混雑時間帯のとき「L」,それ以
外のとき「H」となる平常時間帯信号である。(76)は2〜
6階の登録中のかご呼びの数を係数してかご呼び数信号
を出力するかご呼び数検出装置,(77)は比較器(73)と同
様の比較器,(78)は2(個)を表わす一定値信号,(823)
はANDゲートである。
このように構成された判定回路(71X)では,交通が混雑
し平常時間帯信号(75a)=「L」)したとき,又は,かご呼
び数信号(76a)が一定値信号(78)(=2個)以上となつ
て比較器(77)の出力が「L」になつたとき,又は,乗車客
信号(72a)が一定値信号(74)(=3人)以上となつて比
較器(73)の出力が「L」になつたときには,打消有効信号
(80a)は「L」となるので乗車客が特定階以外の行先釦(2B
X)〜(6BX)を操作しても,ANDゲート(821)は常に「L」
になるので上記特定階のかご呼び(21TX)を打ち消さな
い。
このように,上記特定階へ行く乗客が発生する可能性が
高い状況においては,行先釦の操作によつて特性階のか
ご呼びを打ち消すことを無効にしたので,再び,特性階
のかご呼びを登録し直すという手間を省くことができ
る。
上記各実施例では,かご呼びを自動登録する階床として
1階に設定したが,乗場呼びとかご呼び自動登録階の関
係は実施例に限るものではない。上述したように,各階
床の用途か各階床の関連の強さ,そして時間帯に設定し
たり,乗場呼びやかご呼びの発生状況の相関を交通実測
装置により実測して求め,これらの統計処理結果に基づ
いて自動的に制定するものであつてもよい。
第8図は,この発明の第3の実施例を示すもので,図中
(1LXA)及び(1LXB)はそれぞれ1階の行先釦(1BX)に内蔵
された行先釦灯,(839)はORゲート,(824),(825)はAND
ゲート,(842),(843)はNOTゲートである。行先釦灯
「1LXA」は正規に1階のかご呼びが登録されて(正規かご
呼び信号(21RX)=「H」)いるとき,ORゲート(839)を介し
て他の階の行先釦灯(2LX)〜(6LX)と同じ「黄色」で点灯
する。また,打消有効信号(80a)が「L」のとき1階の仮か
ご呼び信号(21TX)が「H」であれば,NOTゲート(842),AND
ゲート(825)及びORゲート(839)を介して同様に「黄色」
で点灯する。一方行先釦灯(1LXB)は,正規かご呼び信号
(21RX)が「L」,打消有効信号(80a)が「H」で,しかも1階
の仮かご呼び信号(21TX)が「H」のとき,NOTゲート(843)
とANDゲート(824)を介して「赤色」で点灯する。
これによつて乗客は,行先釦により打消しできないかご
呼びと打消し可能なかご呼びとを区別することができる
ので,行先釦操作時にとまどうことがなくなる。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば,特定階のかご呼びを自
動的に登録するかご呼び自動登録手段を備えたエレベー
タの呼び登録装置において,特定階以外の行先階のかご
呼びが登録されると上記特定階のかご呼びを打ち消すよ
うにしたので,乗客の行先階が自動登録されたかご呼び
の階と異なる場合でも最少限の釦操作で運転効率の低下
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明の一実施例を示し,第1図は
乗場正面図,第2図はかご操作盤の正面図,第3図は群
管理装置の構成を示すブロツク図,第4図は乗場呼び登
録回路図,第5図は乗場呼び打消回路図,第6図はかご
呼び登録回路図である。 第7図はこの発明の他の実施例を示し,第6図の判定回
路相当図である。 第8図は,この発明の更に他の実施例を示す第6図相当
図である。 図中,(1BX)〜(6BX)は1階行先釦〜6階行先釦,(14BX)
はかご呼び登録手段,(71X)は判定手段,(80)は打消有
効判定回路(打消許否判定手段),(835)は特定階かご
呼び自動登録手段,(Z)は乗場である。 なお,図中同一符号は,同一部分又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータのかご内に設けられ行先階のか
    ご呼びを登録するための行先釦,上記かごが乗場に停止
    したとき運行方向前方にある特定階のかご呼びを自動的
    に登録する特定階かご呼び自動登録手段を備えたものに
    おいて,上記特定階のかご呼びが自動的に登録された後
    上記かごが上記乗場を出発するまでの間に上記特定階以
    外の上記行先釦の操作により対応する上記行先階の上記
    かご呼びを登録するかご呼び登録手段,このかご呼び登
    録手段によつて上記対応行先階の上記かご呼びが登録さ
    れたことを判定して自動登録された上記特定階の上記か
    ご呼びを打ち消す判定手段を備えたことを特徴とするエ
    レベータの呼び登録装置。
  2. 【請求項2】エレベータのかご内に設けられ行先階のか
    ご呼びを登録するための行先釦,上記かごが乗場に停止
    したとき運行方向前方にある特定階のかご呼びを自動的
    に登録する特定階かご呼び自動登録手段を備えたものに
    おいて,上記特定階のかご呼びが自動的に登録された後
    上記かごが上記乗場を出発するまでの間に上記特定階以
    外の上記行先釦の操作により対応する上記行先階の上記
    かご呼びを登録するかご呼び登録手段,このかご呼び登
    録手段によつて上記対応行先階の上記かご呼びが登録さ
    れたことを判定して自動登録された上記特定階の上記か
    ご呼びを打ち消す判定手段,上記特定階へ行く乗客が発
    生する可能性が高い状況であることを検出する検出手
    段,この検出手段の検出信号のよつて上記判定手段の上
    記かご呼び打消しを阻止する打消許否判定手段を備えた
    ことを特徴とするエレベータの呼び登録装置。
JP62263066A 1987-10-19 1987-10-19 エレベータの呼び登録装置 Expired - Lifetime JPH066468B2 (ja)

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