JPH0664689A - 加熱装置の着火機構 - Google Patents

加熱装置の着火機構

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JPH0664689A
JPH0664689A JP30217892A JP30217892A JPH0664689A JP H0664689 A JPH0664689 A JP H0664689A JP 30217892 A JP30217892 A JP 30217892A JP 30217892 A JP30217892 A JP 30217892A JP H0664689 A JPH0664689 A JP H0664689A
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JP
Japan
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ignition
burner
combustion cylinder
opening
rod
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JP30217892A
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Hideo Mifune
英雄 三舩
Masato Seki
正人 関
Tomio Nitta
富夫 新田
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Tokai Corp
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Tokai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼筒体の底部に配設されたバーナーの着火
操作を行う着火手段において、燃焼筒体の上方からの操
作によって着火可能として操作性を改善する。 【構成】 燃焼筒体12の上部に設置した加熱容器14の底
部にバーナー16を配設し、バーナーからのガスの噴出お
よび点火操作を行う着火手段11を設けるとともに、前記
燃焼筒体に沿って上方に延び、下端部が着火手段に連係
し、上端部が燃焼筒体より上方に延長した操作ロッド18
を設けてなり、操作ロッドの押し下げ動作に応じて着火
手段を作動してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスの燃焼によって缶
詰等の加熱容器の加熱を行う加熱装置の着火機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、缶詰は保存食品に使用されて
おり、この内容物を加熱して調理するときには、缶詰の
蓋を開けて内容物を出して調理している。また、缶入り
飲料については、自動販売機等で暖めて販売されている
ものもあるが、そのまま放置しておけば冷めてしまう。
そのため、ハイキングや登山などに携帯した缶詰や缶入
り飲料は、加熱したり暖めたいときには現地でバーナ
ー、携帯燃料などを使用して加熱することになる。
【0003】また、缶詰等を簡易に加熱する加熱装置と
しては、例えば、加熱容器すなわち缶詰を保持した燃焼
筒体の底部に燃料タンクとバーナーと着火手段とを配設
してなる簡易な構造のものを設置し、操作レバーの着火
操作によってバーナーからのガスの噴出と着火とを行
い、ガスライター程度の比較的小型のバーナーによる燃
焼で加熱を行うような加熱装置が考えられ、その着火手
段を操作する操作部材はバーナーの近傍すなわち燃焼筒
体の底部に配設されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前記バーナ
ー付缶詰などの加熱装置のように燃焼筒体の底部にバー
ナーが設置されたものでは、上記バーナーの着火手段の
設置位置も低くなって、その着火操作の操作性に難点が
ある。
【0005】一方、缶詰の内容物を加熱前に蓋を開けて
出すことなく、そのまま内容物を缶本体ごと直接加熱す
る加熱用缶詰を使用する場合に、この缶詰を密封状態の
まま加熱すると内容物の温度上昇に缶本体の内部圧力が
高くなり、加熱中の破裂、開缶時の内容物の噴出に起因
する弊害が発生する恐れがあり、加熱時に大気開放状態
とする必要がある。
【0006】また、上記加熱容器を直接加熱する専用の
バーナーを付設した際に、加熱容器の開缶操作と、バー
ナーの着火操作との関係において、着火操作の前に加熱
容器が確実に開缶されるように設けるのが好適である。
【0007】そこで本発明は上記事情に鑑み、燃焼筒体
の底部に配設されたバーナーの着火操作を上方から行え
るとともに、開缶後に着火操作が可能となるようにした
加熱装置の着火機構を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の加熱装置の着火機構は、燃焼筒体の底部にバーナー
を配設し、燃焼筒体の上部に加熱容器を設置し、バーナ
ーに供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、上記バ
ーナーの近傍に該バーナーからのガスの噴出および点火
操作を行う着火手段とを備えるとともに、前記燃焼筒体
に沿って上方に延び、下端部が前記着火手段に連係し、
上端部が燃焼筒体より上方に延長した操作ロッドを設け
てなり、上記操作ロッドの押し下げ動作に応じて前記着
火手段を作動してバーナーへの着火を行うように構成し
たものである。
【0009】また、前記加熱容器の上部の開缶用プルタ
ブに係合して該プルタブを開封操作する開封部材を配設
し、該開封部材の開缶後の起倒動作に連係して前記操作
ロッドの着火操作を行うように設けるのが好適である。
さらに、操作ロッドの上端部を起伏自在に設け、未着火
時には開封操作前の開封部材の下面側に格納するように
設けるのが好適である。
【0010】一方、前記操作ロッドは、上方に引き抜い
て燃焼筒体から取り外し可能に設けてもよい。
【0011】
【作用】本発明による加熱装置の着火機構では、バーナ
ーに着火して加熱容器を加熱する際には、上方から操作
ロッドを押し下げるように操作することで、その下端が
連係している着火手段を着火作動するものであり、その
操作に応じてバーナーからガスが噴出されるとともに点
火が行われて燃焼が開始され、低い位置にある操作部材
を見ることなく着火が行えるものである。
【0012】また、加熱容器の開缶を行う開封部材に連
係して操作ロッドの着火操作を行うように設けると、開
封部材の操作によってプルタブの開缶操作を行った後
に、この開封部材をさらに起倒操作して着火すること
で、着火操作時には加熱容器の開封が完了していて、密
閉状態での加熱が防止できる。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明の着火機構を備えた加熱装置の外観
形状を示す斜視図、図2は基本構造を示す断面図、図3
はその平面図、図4はバーナー部分の平面構造を、図5
はその断面正面概略構造を、図6は概略側面構造を示し
ている。
【0014】加熱装置10(バーナー付缶詰)は、上端を
開放した円筒状の燃焼筒体12と、この燃焼筒体12の上部
内側に、該燃焼筒体12との間に燃焼ガスが上昇する間隙
を形成して収容固定された加熱容器14(缶詰)と、前記
燃焼筒体12の下部内側に前記加熱容器14を加熱するよう
収容固定されたバーナー16と、該バーナー16への着火を
行う着火手段11とを備えている。
【0015】また、上記燃焼筒体12の上端において、該
燃焼筒体12と加熱容器14の上端縁部との間には排気プレ
ート17が設置され、該排気プレート17は円環状に形成さ
れて円周に所定間隔で排気孔17a が開口されている。一
方、前記バーナー16の着火操作を行う操作ロッド18の一
端は、燃焼筒体12に沿って上方に延び、上部からの操作
によって着火を行うように設けられている。すなわち、
上記操作ロッド18は、詳細構造は後述するが、下方に押
し込むことによって底部の着火手段11を操作してバーナ
ー16への着火を行うものであり、前記排気プレート17を
貫通して上方に突出している操作ロッド18の上端部18a
は、内方側に加熱容器14の上部に倒れるように傾倒自在
に設けられている。上記操作ロッド18は、そのまま上方
に引き抜いて燃焼筒体12から取り外し可能に形成されて
いる。
【0016】さらに、前記加熱容器14は、耐熱性容器本
体14a の上端面が開缶用のプルタブ15が付設された蓋14
b で閉塞されてなるものであり、水等の内容物が収容さ
れている。そして、上記プルタブ15の開封と前記操作ロ
ッド18の着火操作とを連係して行う開封部材21が設置さ
れている。すなわち、この開封部材21は、上記プルタブ
15に係合するとともに、操作ロッド18の内方に倒された
上端部18a (起立方向に付勢されている)に係合してい
るものであり、まず開封部材21を起こすことによってプ
ルタブ15を引き上げて加熱容器14を開封するとともに操
作ロッド18の上端部18a を解放して起立状態にした後、
再度開封部材21を倒すことで操作ロッド18を下方に押し
込むように操作してバーナー16への着火を行うように設
けられている(図8参照)。
【0017】前記開封部材21は、スライド可能にプルタ
ブ15に係合するものであって、板状部材(例えば金属
板)によるレバー状の本体部分21a が加熱容器14の上端
外周の縁部内径より僅かに短い長さで、プルタブ15の幅
より僅かに広い幅に形成され、両側は下向きに屈曲して
から内側に折れ曲って係合部21b に構成され、この係合
部21b はプルタブ15に両側から係合するものである。ま
た、上記本体部分21a の一端部21c はスライドさせるた
めの押し部に、他端部21d が引き起こすための操作部に
形成されている。
【0018】上記のような開封部材21は、加熱容器14の
プルタブ15に係合部21b を挿入しつつ係合し、加熱容器
14の上部の縁部の内側に装着される。また、前記操作ロ
ッド18は、上記開封部材21の延長部分に位置するように
配置されており、先端部18aが倒されて開封部材21の下
面側に挿入係合されている。
【0019】なお、上記加熱容器14の着火前の開封は、
密閉加熱による内圧の上昇を回避するべく開放するため
のものであり、加熱後には上記開封部材21を起こしてさ
らに開封して加熱容器14に開口を形成するか、開封部材
21を外して開口を露出するように操作するものである。
【0020】そして、前記燃焼筒体12の上部の外面に感
熱塗料等の感熱材料による着火確認部材22が設けられて
いる。この着火確認部材22は、バーナー16への着火に伴
って燃焼筒体12に沿って上昇する燃焼ガスによって加熱
され、所定温度に達した際に変色もしくは発色する感熱
特性を有している。なお、この実施例(図1)において
は、上記着火確認部材22は、例えば、40℃程度の温度で
変色するもので構成され、これに加えて、該着火確認部
材22に隣接して60℃程度の温度で変色する感熱材料によ
って形成した高温警告部材23が並設されている。
【0021】また、前記燃焼筒体12には、底部のバーナ
ー16近傍に燃焼用の空気を導入する空気孔12a が開口さ
れ、この空気孔12a の内側には小孔が開口しているプレ
ート24が設けられている。このプレート24は、外側から
の風による炎の立ち消え防止、内方からのバックファイ
ヤ防止機能を得るためのものである。さらに、燃焼筒体
12の下部には消火操作用の開口等が設けられている。こ
の燃焼筒体12の外周面には紙等の断熱材25が積層される
ものであるが、前記着火確認部材22および高温警告部材
23は、その感熱特性に応じて燃焼筒体12に直接もしくは
断熱材25の上に設置される。
【0022】一方、前記バーナー16およびその着火手段
11の具体的構造を説明すれば、上記バーナー16は加熱容
器14の底部に対して所定間隔離れた下方の中心部分に配
設され、金属板のプレス加工によって形成され、ガス導
入部分16a とガス噴出孔が形成されたガス噴出部分16b
とで構成されている。このバーナー16に供給する燃料を
貯蔵する燃料タンク27が底部のベース部材31上に配設さ
れ、この燃料タンク27は金属筒体27a の前部が透明プラ
スチック27b によって閉塞されてなり、この前部上方に
ガスの供給を開閉するバルブ機構28が設置され、該バル
ブ機構28から前記バーナー16のガス導入部分16a に対し
て燃料パイプ29が接続されている。なお、上記燃料タン
ク27は、燃料残量が外側から監視できるように透明プラ
スチック27b の一部が突出して形成されている。
【0023】また、上記バーナー16および燃料タンク27
の周辺には、着火手段11と立ち消え安全装置30が配設さ
れている。
【0024】前記着火手段11は、バーナー16へのガスの
供給および着火を行うための着火レバー33を備え、該着
火レバー33は燃料タンク27の両側に延び、一端部は回動
軸34によって枢支され、他端部は燃料タンク27の前方で
連結部33a によって連結され、該連結部33a の一部の係
合部33b に前記操作ロッド18の下端部が係合し、その押
し下げに応じて着火レバー33が下回動するように設けら
れている。
【0025】また、前記バルブ機構28を開閉する第1の
アーム36が揺動自在に配設され、この第1のアーム36は
一端に設けられた係合部36a が前記バルブ機構28に係合
し、上部の板状の部材が両側に延びてから着火レバー33
の内側で屈曲して下方に延び、下端部36b が水平状態に
回動操作される着火レバー33の中間部の下辺に係合可能
に設けられている(図6参照)。
【0026】すなわち、着火レバー33が押し下げられる
と、これに第1のアーム36の下端部36b が係合して押し
下げるように回動させるものであって、これによって係
合部36a がバルブ機構28を開操作して燃料タンク27のガ
スをバーナー16に供給するように構成されている。
【0027】また、前記回動軸34には、上記着火レバー
33の回動操作に伴って回動する第2のアーム37が固着さ
れている。第2のアーム37は圧電点火ユニット38を操作
するものであり、前記着火レバー33の押下げ作動に基づ
き、圧電点火ユニット38から放電電圧を放電電極39(図
5参照)に印加して着火燃焼を行うように構成されてい
る。
【0028】一方、立ち消え安全装置30は、図7にも示
すように、バイメタル部材41を備えている。このバイメ
タル部材41は逆U字状に形成され、短く形成された一端
固定部41a は着火レバー33の側方に立設された支持部44
の上端に固定され、この固定部41a から上方に延びて湾
曲部41b を経て他方の変位部41c は下方に延び、その下
端部がフック42に係合されている。該フック42は中間支
点部42a が回動自在に枢支され、一方の内アーム42b 先
端がバイメタル部材41の変位部41c の先端(ピン)に係
合され、その熱変形に応じて図7(A) の低温状態から
(B) の昇温状態に揺動するものであり、他方の外アーム
42c の先端が前記着火レバー33の上方に移動して係合可
能に設けられている。そして、該フック42の係合位置は
前記着火レバー33が押し下げられた位置すなわち着火操
作位置にある際に、着火レバー33の上辺に係合して該着
火レバー33を着火操作位置に係止するように設定されて
いる。
【0029】さらに、上記バイメタル部材41には、その
湾曲部41b に感熱部43(図5参照)が連接されている。
この感熱部43は熱伝導性の高い金属によって形成され、
一端部が前記バイメタル部材41に固定され、他端部は前
記バーナー16の近傍に延びて形成され、該バーナー16の
燃焼熱を受けてバイメタル部材41に伝達するものであ
る。
【0030】また、詳細構造は図示していないが、上記
バイメタル部材41またはフック42に連係して消火を行う
ための消火機構が設置されている。この消火機構は、例
えば、消火ボタンの操作に応じて図7(B) の状態にある
フック42を図7(A) の消火方向に起こすように回動する
連係部材で構成されている。
【0031】また、前記燃焼筒体12の外周面と加熱容器
14の容器本体14a との間には、燃焼ガスが上昇する間隙
が形成されているが、この間隙を形成する構成と燃焼筒
体12と加熱容器14とを固定する手段とが兼用して設けら
れている。すなわち、図2および図3に示すように、燃
焼筒体12と加熱容器14との間に縦に延びた三角波状の仕
切板13が設けられ、この波状の仕切板13は、容器本体14
の下端よりも下方まで伸びて形成されている。この構造
では、仕切板13が両者を固定するとともに、仕切板13の
波型の内側の空間が燃焼ガスが上昇する間隙となる。
【0032】なお、上記仕切板13の上下端に対応する位
置の前記燃焼筒体12には、それぞれ内側に突出する係合
突条12b が形成され、この上下の突条12b 間に仕切板13
が保持される。また、この仕切板13の下端部は素材が所
定寸法内側に折り返されて加熱容器14の底部外周を保持
する係止部13a に形成され、この係止部13a と前記上部
の排気プレート17によって加熱容器14を固定するように
構成されている。
【0033】上記実施例の作用を説明すれば、まず、図
8の(A) に示す不使用の保存状態においては、プルタブ
15に係合した開封部材21は加熱容器14の上部に平坦状態
で載置され、操作ロッド18の先端部18a は倒されて格納
状態とされている。この消火状態においては、着火レバ
ー33は上昇位置にあり、バイメタル部材41も非変形状態
で、フック42は着火レバー33の上下移動を許容する位置
にある。
【0034】上記のような保存状態から、バーナー16に
よる燃焼を開始して加熱容器14を加熱する際には、上記
開封部材21の一端部21c を下方に押しつつ中心側にスラ
イドさせるように押すものであって、これにより図8の
(B) に示すように、開封部材21の他端部21d は加熱容器
14の上縁部を越えて外側に突出する。続いて、図8の
(C) のように、上記開封部材21の他端側21d を持ち上げ
て引き起こし始めると、一端側21c に係合しているプル
タブ15は係合部21b によって起こされ、加熱容器14を開
封して開口を形成する。この際、前記操作ロッド18の先
端部18a は開封部材21との係合が解除されて直立状態に
起立する。
【0035】上記加熱容器14の開封後、図8の(D) のよ
うに、開封部材21を再度水平状態に戻すように操作する
ものであり、これに伴い開封部材21の裏面に操作ロッド
18の先端部18a が当接し、操作ロッド18を押し込むよう
に操作するのに伴って、前記着火レバー33を押し下げる
着火操作が行われる。これによりバーナー16からガスを
噴出して着火させるものであるが、燃焼直後の状態では
バイメタル部材41はまだ昇温変形しておらず、フック42
は後退位置にある。そして、着火確認部材22は、低温状
態にあって変色もしくは発色していない。
【0036】燃焼開始後、上記着火レバー33を押し下げ
た状態のまま所定時間経過すると、バイメタル部材41は
感熱部43からの燃焼熱を受けて熱変形し、図7(B) に示
すようにフック42が着火レバー33の上に突出するように
変形し、操作ロッド18から手を離しても着火レバー33の
上昇方向への復帰回動が阻止され、バーナー16からのガ
スの噴出を維持して燃焼を継続する。
【0037】上記立ち消え安全装置30の作動過程におい
て、バーナー16による燃焼ガスは燃焼筒体12と加熱容器
14との間を通って上昇し、仕切板13を介して燃焼筒体12
が加熱され、この燃焼筒体12はバーナー16に着火されて
からの時間に対応して温度が上昇する。そして、その温
度が設定温度に達すると、前記着火確認部材22は変色も
しくは発色するものであり、その感熱特性は前記立ち消
え安全装置30の作動と連係して設定してあり、変色もし
くは発色した際には着火レバー33が燃焼状態にロックさ
れている。これによりバーナー16の着火の確認と、燃焼
状態の維持の確認とが行え、上記着火確認部材22の変色
もしくは発色を確認して開封部材21の着火操作を解放す
ることで、燃焼状態が保持される。
【0038】さらに、燃焼が継続されて燃焼筒体12の外
面が素手で触れるのには適さない高温状態となると、高
温警告部材23が変色もしくは発色してその警告が行われ
る。
【0039】上記燃焼状態で風の影響もしくは液体の吹
きこぼれなどによって燃焼中の炎が立ち消えた際には、
バイメタル部材41は温度の低下に伴って後退方向に変形
し、フック42が着火レバー33から外れ、着火レバー33は
上昇方向に復帰回動し、これに伴ってバーナー16へのガ
スの送給が停止され、消火状態でのガスの噴出が防止さ
れる。また、消火する際には、図示しない消火ボタンの
操作によってフック42を強制的に着火レバー33の係合状
態から外して、該着火レバー33を復帰させて消火状態と
するものである。
【0040】なお、上記加熱容器14の加熱時には、前記
バーナー16から噴出する炎によって容器本体14a の底部
から直接加熱を行うものであるが、前記仕切板13の下端
部が容器本体14a の底部より低く形成されていることか
ら、バーナー16の炎による熱気は仕切板13より内側の加
熱容器14の周壁に面する内側の空間のみを上昇し、効率
よく加熱容器14の加熱を行うととともに、燃焼筒体12の
温度上昇を抑制している。
【0041】図9ないし図11は操作ロッドの変形例を
示している。この例の操作ロッド48は、燃焼筒体12に沿
って延びるロッド部48c の下端部に、側方に屈曲して前
記着火レバー33の係合部33b に係合する先端連係部48a
を有し、上端部には押し下げ操作を行うためのプッシュ
部48b が設けられている。なお、本例の操作ロッド48
は、前例のような開封部材21との連係構造には形成され
ていない。
【0042】上記操作ロッド48は燃焼筒体12から引き抜
き自在であって、該燃焼筒体12の上部には排気プレート
17から仕切板13に至る間の挿通を案内するガイドスリー
ブ49が配設されているとともに、この操作ロッド48の挿
通に伴って前記先端連係部48a が回動可能に形成されて
いる。すなわち、図11の(A) に示すように、操作ロッ
ド48のロッド部48c の下端にピン51によって回動自在に
先端連係部48a が枢支され、該先端連係部48a はスプリ
ング52によって直角方向に突出するように付勢され、こ
の突出位置では上部がロッド部48c に当接して保持され
ている。
【0043】また、上記操作ロッド48のロッド部48c は
円筒状であるが、先端連係部48a の突出方向を着火レバ
ー33の係合部33b の方向に規制するために、図10に示
すように一部が切り欠かれ、これに応じた形状にガイド
スリーブ49のガイド穴が形成されている。
【0044】上記のような操作ロッド48を挿入する際に
は、まず、先端連係部48a をロッド部48c の延長方向に
スプリング52の付勢力に抗して回動させた状態で、図1
1の(B) に示すように、ガイドスリーブ49のガイド穴に
挿入するものであり、仕切板13の下端部分を越えると、
図11の(A) のように先端連係部48a が突出し着火レバ
ー33の係合部33b と係合可能で、上端のプッシュ部48b
を押し込むことで着火レバー33を回動操作して着火操作
を行う。また、該操作ロッド48を引き抜く際には、ロッ
ド部48c を引き上げると仕切板13の下端部に上面が係合
した先端連係部48a は下回動して、ガイドスリーブ49内
も前記図11の(B) と同様な姿勢で通過して取り外され
るものである。
【0045】上記操作ロッド48の引き抜きが可能になる
と、上記とは異なる位置に挿入して消火ボタンを作動し
て消火操作も上方から行えるように設けることが可能と
なる。
【0046】
【発明の効果】本発明による加熱装置の着火機構によれ
ば、燃焼筒体の底部に配設したバーナーからのガスの噴
出および点火操作を行う着火手段に下端部を連係した操
作ロッドを燃焼筒体に沿って上端部が燃焼筒体より上方
に突出するように延設したことにより、バーナーに着火
して加熱容器を加熱する際には、単に上方から操作ロッ
ドを押し下げるように操作するだけで着火作動が行える
ものであり、低い位置にある操作部材を見ることなく簡
易に着火操作を行うことができ、操作性の改善が図れ
る。
【0047】また、開封部材によってプルタブの開缶操
作を行った後に、さらに該開封部材を起倒操作すること
で操作ロッドに連係して着火操作を行うように設ける
と、着火操作時には加熱容器の開封が完了していて、密
閉状態での加熱が防止でき、加熱中の爆発もしくは開缶
時の内容物の噴出などが防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による着火機構を備えた加熱
装置の外観斜視図
【図2】図1の加熱装置の基本構造を示す断面側面図
【図3】図2の平面図
【図4】図2のA−A線に沿う要部平面図
【図5】図4のB−B線に沿う部分断面正面図
【図6】図4の要部側面図
【図7】立ち消え安全装置の作動状態を示す要部正面図
【図8】着火操作過程を順に示す要部斜視図
【図9】変形例の操作ロッドを備えた加熱装置を示す断
面側面図
【図10】図9の操作ロッド挿入部分の斜視図
【図11】図9の操作ロッド先端部分の断面図
【符号の説明】
10 加熱装置 11 着火手段 12 燃焼筒体 14 加熱容器 16 バーナー 18,48 操作ロッド 18a 先端部 21 開封部材 27 燃料タンク 33 着火レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼筒体の底部にバーナーが配設され、
    該燃焼筒体の上部に加熱容器が設置され、上記バーナー
    に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、上記バー
    ナーの近傍に該バーナーからのガスの噴出および点火操
    作を行う着火手段とを備えた加熱装置の着火機構であっ
    て、 前記燃焼筒体に沿って上方に延び、下端部が前記着火手
    段に連係し、上端部が燃焼筒体より上方に延長した操作
    ロッドを設けてなり、上記操作ロッドの押し下げ動作に
    応じて前記着火手段を作動してバーナーへの着火を行う
    ことを特徴とする加熱装置の着火機構。
  2. 【請求項2】 前記加熱容器の上部の開缶用プルタブに
    係合して該プルタブを開封操作する開封部材を備え、前
    記操作ロッドは該開封部材の開缶後の起倒動作に連係し
    て着火操作を行うことを特徴とする請求項1記載の加熱
    装置の着火機構。
  3. 【請求項3】 前記操作ロッドの上端部が起伏自在に設
    けられ、未着火時には開封操作前の開封部材の下面側に
    格納されていることを特徴とする請求項2記載の加熱装
    置の着火機構。
  4. 【請求項4】 前記操作ロッドは、上方に引き抜いて燃
    焼筒体から取り外し可能であることを特徴とする請求項
    1記載の加熱装置の着火機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011002223A (ja) * 2010-09-02 2011-01-06 Iwatani Internatl Corp 着火器

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