JPH0664330B2 - 感光材料の処理方法 - Google Patents

感光材料の処理方法

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JPH0664330B2
JPH0664330B2 JP63256710A JP25671088A JPH0664330B2 JP H0664330 B2 JPH0664330 B2 JP H0664330B2 JP 63256710 A JP63256710 A JP 63256710A JP 25671088 A JP25671088 A JP 25671088A JP H0664330 B2 JPH0664330 B2 JP H0664330B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、感光材料の処理方法に関する。
<従来の技術> 一般に、湿式処理において、露光後の感光材料は、現
像、(漂白)定着、水洗の工程に従って処理されるよう
になっている。
このような処理のなかで、迅速でかつ簡便な処理方法と
して、現像と(漂白)定着を単一浴で同時に行わせるた
めの、現像液に(漂白)定着成分を加えたタイプの処理
液を用いた方法が挙げられる。
上記の処理方法においても、通常の現像、(漂白)定着
の各工程を別々に行う処理方法と同様に、安定した写真
性を得るために、現像(漂白)定着液の補充液を調整
し、この補充液を補充する方式が採られている。
上記の1浴現象(漂白)定着処理においては、現像と
(漂白)定着とが同時に進行するために、カブリ濃度が
高くなりかつ最高濃度も出にくく、一般にS/N比が悪
いという問題があった。
また、通常の現像、(漂白)定着を順次行う処理方法に
おいては、特開昭63−131138号公報にて、液面部の表面
積をScm2容積をVcm2とし、開口度Kcm-1をK=S/Vと
するとき、液面部をlogK≦−1.8×10-5V−1.5を満足す
るように構成した処理路が実質的にスリット状である現
像槽が開示されている。
このものでは現像液の経時疲労が防止される。
しかし、このものは各処理槽をスリット状とするもので
あるが、各槽間では観光材料が外系に出なくてはなら
ず、各処理液の劣化防止の点でさらなる改善が望まれ
る。また、処理時間の短縮や補充液量の低減等の点でも
改善が必要である。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、1浴現像定着処理機能を有する処理液を用い
た処理において、最高濃度が高く、カブリを低くするこ
とができ、S/N比が良好な画像を得ることができ、処
理液の劣化が防止され、処理の迅速化および処理液量と
補充液量の低減化が可能な感光材料の処理方法を提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、本発明の感光材料の処理方法
は、断面スリット状の空間に1浴現像定着処理機能を有
する処理液を充填し、 この空間を処理路として、露光後の感光材料を搬送し、 この処理路の異なる位置に、補充液を供給するための供
給口を複数設け、 この複数の供給口から、成分の異なる複数種の補充液を
供給し、 処理路前段にて現像剤成分の多い補充液を供給し、処理
路後段にて定着成分の多い補充液を供給して前記感光材
料を現像定着処理するものである。
<作用> 本発明によれば、露光後の感光材料は、連続的に設けら
れた断面スリット状の処理路を搬送されて、処理され
る。
この場合、処理路には、1浴現像(漂白)定着液が処理
路中に充填されており、成分の異なる補充液を2種以上
用意し、複数設けられた供給口からそれぞれの補充液が
供給されて感光材料に適切な処理が施される。この補充
液は、前段が現像剤リッチ、後段が(漂白)定着剤リッ
チのものである。
<実施例> 第1図には、本発明の感光材料処理装置が有する処理槽
の1態様であって、本発明の感光材料の処理方法を実施
するためのものが示されている。
第1図に示される処理槽1には、1浴現像定着液10が充
填されており、1浴現像定着液10は、露光後の感光材料
Sを現像し定着するものである。
処理槽1は、図示のように、くし型上蓋6を吊下げた蓋
8をハウジング4の上方開口部に配置した構成とされて
いる。蓋8の上面中央部には把手81が設けられている。
上蓋6は、断面が矩形の複数の塩化ビニル等、樹脂等の
上蓋材12をほぼ垂直に配置し、これらの上下端部の結合
部に感光材料送りリール16〜20が配置されている。
ハウジング4の内部には、上蓋材12と組合って処理路15
を形成する槽壁材14が配置されている。従って、上蓋材
12と槽壁材14とは、波型に連続するスリット状の処理路
15を形成し、その上方および下方の折曲がり部に感光材
料送りリール16〜20がそれぞれ配置されることになる。
本発明において、感光材料Sの通過部分であるスリット
状の処理路15の断面は間隙0.2〜50mm、好ましくは0.4〜
10mmのものとすればよい。
このような間隙とすることにより、感光材料と処理路ま
たはリールとの間の処理液の逃げ場が少ないため、キズ
もつきにくく、支障なく搬送される。
また、感光材料送りリールと感光材料送りリールとの
間、例えば感光材料送りリール16と感光材料送りリール
17との間の処理路15の長さは5cm以上、好ましくは10cm
以上のものとするのがよい。
処理路15のスリット状の入口部および感光材料送りリー
ル19上方には1浴現像定着液10の補充液を補充するため
補充液供給口21、25が設けられ、それぞれの補充液供給
口21、23、25から成分の異なる補充液が供給されること
となる。具体的には、入口部の補充液供給口21からは現
像剤成分が多い補充液を供給し、処理路途中の補充液供
給口23、25のうち、例えばその1つのみを開口し、そこ
から定着成分が多い補充液を供給するような形態をと
る。
この他、種々の補充形態が可能であり、補充液は所定成
分ごとに2以上に分割して、入口部および処理路途中の
1以上の供給口から供給すればよい。この際、前段の供
給口ほど現像剤成分が多く、後段の供給口ほど定着剤成
分を多い補充液を供給する。
処理路前段に存在する1つの供給口の現像剤成分は通常
の1浴現像(漂白)定着液成分に対し、(漂白)定着成
分を少なくしたもの、例えば(漂白)定着剤成分が0.8
倍以下、好ましくは0〜0.5倍のものとする。また後段
に存在する1つの供給口の定着剤成分は通常の1浴現像
(漂白)定着剤成分に対し、現像剤成分を少なくしたも
の、例えば現像剤成分0.8倍以下、好ましくは0〜0.5倍
のものとすることが好ましい。このような補充方法をと
ると、カブリ防止効果およびS/N比の向上効果が著し
くなる。
なお、新液の供給に際しては、上記の補充液供給口23等
から供給する補充液の母液に相当するものをそれぞれ注
入してもよい。また、処理路15のスリット状の出口部に
はオーバーフロー孔22が設けられ、処理路15の内の液面
を液面Lの位置となるように調整している。
従って、上記の構成において感光材料Sは感光材料搬入
リール24を介して処理路15に搬入され、複数の感光材料
送りリール16〜20により搬送されながら1浴現像定着液
10によって処理され、感光材料取り出しリール26によっ
て取出される。
この場合、ランニング処理においては上記の通り入口部
の補充液供給口21から現像成分の多い補充液が、また処
理路途中の、例えば補充液供給口25から定着剤成分の多
い補充液がそれぞれ供給され、感光材料Sの処理を適切
なものとしている。
このように、処理路15はスリット状であり、使用する槽
内の1浴現像定着液は少量ですむ。通常60〜100の処
理槽容量に対し1/5〜1/100、すなわち具体的には
3〜6程度となる。
補充液量は使用方法によって異なるが、写真性能変化が
起こらないレベルでの最小処理レベルで比較すると、従
来の方法では一日当り30〜60%の交換率、本発明では3
〜30%のレベルで良いことになる。すなわち本発明の方
法によれば最小処理量でも写真性能維持が可能であり、
感光材料に対する補充量が同じとすると、例えば1m2
り1の補充量と考え、従来方法での槽容量が60、本
発明の槽容量3とすれば、従来の処理方法では1日当
りの感光材料処理量は60×(0.3〜0.6)で18〜36m2
一方本発明の方法では3×(0.003〜0.3)で0.09〜0.
9m2となり最小の感光材料処理量は1/200〜1/40とな
る。
従って従来の方法と本発明の方法との処理量が同じとす
れば、明らかに本発明の方法は少量の処理でも写真性能
の維持可能性を有するために、例えば15〜40%程度補充
量を低減できることになる。
また、上記において処理槽1は開口度が小さい密閉系と
するのが好ましく、空気との接触面積も小さく、このよ
うにすることによって1浴現像処理液の劣化を防止する
ことができる。この場合の開口度Kcm-1は、液面部の表
面積をScm2、容積をVcm3とし、K=S/Vとするとき、 logK≦−1.8×10-5V−A ここに、Aは1以上、より好ましくは1.5以上、特に好
ましくは2.0以上の関係を満足するものであり、さらに
好ましくはこの条件に加え、V<5×104としたもので
ある(第4図参照)。
なお、ハウジング4内には1浴現像定着液10の温度を一
定にするために温水等を注入してもよい。その結果、処
理温度は23〜38℃程度となる。
本発明における処理液は、1浴現像定着液や1浴現像漂
白定着液等の1浴現像定着機能を有する処理液である。
処理路の補充液供給口23、25の前方にはそれぞれ各処理
液を仕切るシャッタを設けてもよく、感光材料が通過す
るときのみ開く構成としてよい。なお、シャッタ付近の
処理液は互いに混合していてもよい。
また、第2図には、第1図において、さらに感光材料送
りリール28、29を増設し、処理路15を延長した実施例が
示される。
処理路15の入口部には、補充液供給口21、感光材料送り
リール19の上方部には、補充液供給口25、感光材料送り
リール28の上方部には、補充液供給口35が設置される。
そして、この場合感光材料送りリール17の上方部に設け
られた補充液供給口23は閉ざれている。このものでは、
各補充液供給口21、25、35から各補充液を供給すると、
スリット状の処理路では各処理液の混合が少なくなる。
また、図示のように、補充液供給口25の前方にはシャッ
タ31、補充液供給口35の前方にはシャッタ32をそれぞれ
設置し、これらのシャッタ31、32は感光材料Sが通過す
るときに開くような構成としてもよい。本発明におい
て、これらのシャッタ31、32設置部付近では処理液が混
合していてもよい。シャッタ31、32は必ずしも設ける必
要はないが、処理液同士の混合はできるだけ少ない方が
よいときにはシャッタを設けることが好ましい。
そして、シャッタにより成分比の異なる処理液100、10
1、102を、それぞれ、液面Lに保つためのオーバーフロ
ー孔(図示せず)が設けられる。このような処理槽にお
いては、感光材料Sが感光材料搬入リール24を介して処
理路15に搬入され、複数の感光材料送りリール16〜20、
28、29を順次搬送されて処理され、感光材料搬出リール
26によって取出される。
第3図には他の実施例が示される。
このものでは、処理路15はU字状の連続スリットとさ
れ、その入口部から感光材料送りリール16の下方部まで
現像漂白定着液に定着100、また感光材料送りリール16
の下方部から出口部までにもやはり現像漂白定着液103
がそれぞれ充填されている。
そして、現像液成分の多い補充液を補充するための補充
液供給口21と漂白定着液成分の多い補充液を補充するた
めに補充液供給口27とが、それぞれ、処理路15の入口部
と出口部とに設置されている。また、補充液供給口27の
前方には、再処理液100と103とを仕切るシャッタ33を設
け、感光材料Sがシャッタ33部分を通過するとき開くよ
うな構成となっている。さらに、再処理液100、103と
を、それぞれ、液面Lに保つためのオーバーフロー孔
(図示せず)が設置される。
なお、本発明において、1浴現像定着機能を有する処理
液を使用する場合、必ずしも連続スリット処理路とする
必要はなく、スリット状の処理槽を多段に接続し、例え
ば初段においては現像剤成分の多い補充液を、後段にお
いては定着剤成分の多い補充液をそれぞれ補充するよう
にすることもできる。
本発明において、上記のように、1浴現像定着処理機能
を有する処理液を用いて、現像、(漂白)定着の処理を
施した後、感光材料は、通常、水洗される。この他、必
要に応じて前硬膜浴、中和浴、第一現像(黒白現像)、
画像安定浴等の諸工程が組合わされてもよい。
さらには、水洗処理のかわりに実質的な水洗工程を設け
ず、いわるる“安定化処理”だけを行うなどの簡便な処
理方法を用いることもできる。
本発明における処理槽に充填される処理液は処理工程に
従って選択される。
本発明の感光材料処理装置によって処理される感光材料
は、種々のカラーおよび黒白感光材料のいずれであって
もよい。例えば、カラーネガフィルム、カラー反転フイ
ルム、カラー印画紙、カラーポジフィルム、カラー反転
印画紙、製版用写真感光用材料、X線写真感光材料、黒
白ネガフィルム、黒色印画紙、マイクロ用感光材料等が
挙げられる。
本発明における1浴現像定着液は現像剤成分と定着剤成
分とが含有されるものであり、1浴現像漂白定着液と
は、これに、さらに漂白剤成分を含有させたものであ
る。
以下に、1浴現像処理機能を有する処理液のみならず、
処理液について説明する。
本発明において1浴現像定着処理機能を有する処理液の
現像剤成分として、また、現像処理に用いる黒白現像液
にはジヒドロキシベンゼン類(例えばハイドロキノ
ン)、3−ピラゾリドン類(例えば1−フェニル−3−
ピラゾリドン)、アミノフェノール類(例えばN−メチ
ル−p−アミノフェノール)等の公知の現像主薬を単独
あるいは組合わせて用いることができる。
1浴現像定着処理機能を有する処理液においては、ハイ
ドロキノンとフェニドンの併用が好ましいが、例えばハ
イドロキノンの代わりにメチルハイドロキノン、ジメチ
ルハイドロキノン、エチルハイドロキノン、クロルハイ
ドロキノン、カテコールなどを用いることもできる。フ
ェニドンの代わりにジメチルフェニドン、ヒドロキシメ
チルフェニドン、ジエチルフェニドン、ジヒドロキシメ
チルフェニドンなども用いることもできる。
カラー現像液は、一般に、発色現像主薬を含むアルカリ
性水溶液から構成される。1浴現像漂白定着液のカラー
現像剤成分として、あるいはカラー現像液に含まれる発
色現像主薬は公知の一級芳香族アミン現像剤、例えばフ
ェニレンジアミン類(例えば4−アミノ−N,N−ジエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチル
アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキ
シエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−
4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミ
ドエチルアニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−β−メトキシエチルアニリン等)を用いること
ができる。
1浴現像漂白定着液に使用される現像剤成分としては、
N,N−ジエチルパラフェニレンジアミン亜硫酸縁と1−
フェニル−3−ピラゾリドンの併用が好ましいが、他の
パラフェニレンジアミンとしては2−アミノ−5−ジエ
チルアミノトルエン1水塩、4−アミノ−N−エチル−
N−(β−メタンスルフォンアミドエチル)−m−トル
イジン・3/2H2SO4・H2O塩、4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン
・H2SO4塩等が使用できる。1−フエニル−3−ピラゾ
リドン(商標フェニドン)の代わりとしては種々の置換
体、例えばメチル、エチル、ジメチル、ジエチル、ヒド
ロキシメチル、ジヒドロオシメチルであるものなどが使
用できる。
1浴現像漂白定着液はそのほかpH緩衝剤、現像抑制剤な
いしカブリ防止剤等の含むことができる。
また必要に応じて、硬水軟化剤、保恒剤、有機溶剤、現
像促進剤、色素形成カブラー、競争カプラー、かぶらせ
剤、補助現像薬、粘性付与剤、ポリカルボン酸系キレー
ト剤、酸化防止剤、アルカリ剤、溶解助剤、界面活性
剤、消泡剤等を含んでいてもよい。
本発明における1浴現像定着処理機能を有する処理液の
定着剤成分は、ハロゲン化銀に対して定着作用のある化
合物、すなわち定着剤であり、定着剤としてはチオ硫酸
アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)、ハロゲ
ン化アンモニウム、チオ尿素、チオエーテル等が挙げら
れる。
また漂白成分である漂白剤としては、具体的にはポリカ
ルボン酸の鉄塩、赤血塩、ブロメート化合物、コバルト
ヘキサミン等が挙げられる。これらのうちフェリシアン
化カリ、エチレンジアミン四酢酸鉄(III)ナトリウム
およびエチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム
は特に有用である。
1浴現像定着処理機能を有する処理液には、定着剤の他
に、通常、亜硫酸ナトリウム等の保恒剤、酸列、緩衝
剤、硬膜剤などの定着助剤を含有させることができる。
また、1浴現像定着処理機能を有する処理液には、米国
特許第3,042,520号、同第3,241,966号、特公昭45−8506
号、特公昭45−8636号などに記載の漂白促進剤、特開昭
53−65732号に記載のチオール化合物の他、種々の添加
剤を加えることもできる。
水洗工程に用いられる水洗水には、必要に応じて公知の
添加剤を含有させることができる。
例えば、無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機リン
酸等のキレート剤、各種バクテリアや藻の増殖を防止す
る殺菌剤、防ばい剤、マグネシウム塩、アルミニウム塩
等の硬膜剤、乾燥負荷、ムラを防止するための界面活性
剤などを用いることができる。または、L.E.West,“Wat
ar Quality Criteria“Phot.Sci.and Eng.,vol.9 No.6
P344〜359(1965)等に記載の化合物を用いることもで
きる。
安定化工程に用いる安定液としては、色素画像を安定化
する処理液が用いられる。例えば、pH3〜6の緩衝能を
有する液、アルデヒド(例えば、ホルマリン)を含有し
た液などを用いることができる。安定液には、必要に応
じて蛍光増日剤、キレート剤、殺菌剤、防ばい剤、硬膜
剤、界面活性剤等を用いることができる。
本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層にはハロゲン
化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀お
よび塩化銀のいずれを用いてもよい。好ましいハロゲン
化銀は25モル%以下の沃化銀を含む塩臭化銀または沃臭
化銀または沃臭化銀または沃塩臭化銀である。
前記写真乳剤中のハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ
(球状または球に近似の粒子の場合は粒子直径、立方体
粒子の場合は稜長を粒子サイズとし、投影面積に基づく
平均で表わす。)は粒子サイズ分布はせまくても広くて
もいずれでもよい。
本発明に用いられる感光材料は、メチン色素類その他に
よって分光増感されていてもよい。これらの増感色素は
単独に用いてもよいが、それらの組合わせを用いてもよ
く、増感色素の組合わせは特に強色増感の目的でしばし
ば用いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作
用をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸引しない
物質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでも
よい。
有用な増感色素、強色増感を示す色素の組合わせおよび
強色増感を示す物質は前記リサーチ・ディスクロージャ
ー(Research Disclosure)176巻176巻17643(1978年12
月発行)第23頁IVのJ項に記載されている。
本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層には色形成カ
プラー、すなわち発色現像処理において芳香族1級アミ
ン現像薬(例えば、フェニレンジアミン誘導体やアミノ
フェノール誘導体など)との酸化カップリングによって
発色しうる化合物を含むものとする。例えば、マゼンタ
カプラーとして、5−ピラゾロンカプラー、ピラゾロベ
ンツイミダゾールカプラー、シアノアセチルクマロンカ
プラー、開鎖アシルアセトニトリルカプラー等があり、
イエローカプラーとして、アシルアセトアミドカプラー
(例えば、ベンゾイルアセトアニリド類、ピバロイルア
セトアニリド類)等があり、シアンカプラーとして、ナ
フトールカプラーおよびフェノールカプラー等がある。
これらのカプラーは分子中にバラスト基とよばれる疎水
基を有する非拡散性のものが望ましい。カプラーは銀イ
オンに対し4当量性あるいは2当量性のどちらでもよ
い。また、色補正の効果をもつカラードカプラーあるい
は現像にともなって現像抑制剤を放出するカプラー(い
わゆるDIRカプラー)であってもよい。またDIRカプラー
以外にも、カップリング反応の生成物が無色であって現
像抑制剤を放出する無呈色DIRカップリング化合物を含
んでいてもよい。カプラーをハロゲン化銀乳剤層に導入
するには公知の方法、例えば、米国特許第2,322,027号
に記載の方法等が用いられる。例えば、フタール酸アル
キルエステル(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート等)、リン酸エステル(ジフェニルフォスフェー
ト、トリフェニルフォスフェートトリクレジルフォスフ
ェート、ジオクチルブチルフォスフェート等)、クエン
酸エステル(例えば、アセチルクエン酸トリブチル
等)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オクチル
等)、アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミド
等)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルサク
シネート、ジオクチルアゼレート等)、トリメシン酸エ
ステル類(例えばトリメシン酸トリブチル等)等、また
は沸点約30℃乃至150℃の有機溶媒(例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのような低級アルキルアテート、プロピ
オン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチ
ルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロ
ソルブアセテート等)に溶解したのち、親水性コロイド
に分散される。上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒
とを混合して用いてもよい。
本発明に用いられる感光材料には、写真乳剤層その他の
親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含有させ
てもよい。例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロム
等)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサー
ル、グルタールアルデヒド等)、N−メチルロール化合
物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダントイ
ン等)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキ
サン等)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイ
ル−ヘキサヒドロ−S−トリアジン、1,3−ビニルスル
ホニル−2−プロパノール等)、活性ハロゲン化合物
(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−S−トリアジン
等)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキ
シクロル酸等)等を単独または組合わせて用いることが
できる。
本発明に用いられる感光材料の写真乳剤層または他の親
水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(例えば現
像促進、硬調化、増感等)等種々の目的で種々の界面活
性剤を含有させてもよい。
本発明に用いられる感光材料の写真乳剤には、感光材料
の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止
し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、通常用い
られている種々の化合物を含有させることができる。
本発明に用いられる感光材料において、写真乳剤層その
他の層は感光材料に通常用いられているプラスチックフ
ィルム、紙、布等の可撓性支持体またはガラス、陶器、
金属等の剛性の支持体に塗布される。可撓性支持体とし
て有用なものは、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢
酸酪酸セルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の半合
成または合成高分子から成るフィルム、バライタ層また
はα−オレフィンポリマー(例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン/ブテン共重合体等)等を塗布ま
たはラミネートした紙等である。
本発明に用いられる感光材料において、写真乳剤層その
他の親水性コロイド層は公知の種々の塗布法により支持
または他の層の上に塗布できる。
塗布には、ディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン
塗布法、押出し塗布法等を用いることができる。米国特
許第2,681,294号、同第2,761,791号、同第3,562,528号
に記載の方法は有効な方法である。
<効果> 本発明によれば、処理液の劣化が格段と防止され、処理
の迅速化および処理液量と補充液量の低減化が可能な感
光材料の処理方法が得られる。
そして、1浴現像定着処理機能を有する処理液を用いる
ので、高感度で、最高濃度が高く、かつカブリを低くす
ることができ、S/N比が良好な画像が得られる。
本発明の効果を確認するために、本発明者等は種々の実
験を行った。以下にその一例を示す。
実施例1 従来の処理槽を使用して、富士写真フイルム(株)製の
白黒フィルムプレスト400を、フィルム1本当り200mlず
つ補充して2ラウンドまでランニングし、次にセンシト
メトリー露光後、28℃、6分間1浴現像定着処理を施
し、20℃、3分間水洗を施し乾燥した。これを処理方法
Aとする。
なお、この場合用いられる1浴現像定着液およびその補
充液の組成は以下に示すものである。
組成 母液 補充液 無水亜硫酸ナトリウム 50g 60g ハイドロキノン 12g 14.5g フェニドン 1g 1.2g 水酸化ナトリウム 10g 13g チオ硫酸ナトリウム・無水塩 90g 108g 水を加えて 1 1 処理方法Aにおいて、第1図に示されるような処理槽を
用い、補充液供給口21から以下の組成のP液の補充液、
また補充液供給口23は閉鎖して補充液供給口25のみから
以下の組成のQ液の補充液を補充して1浴現像定着処理
を施す他は同様に処理した。
なお、補充液量はフイルム1本当りP液では134ml、Q
液では66mlとした。また、最初の1浴現像定着液は、補
充液供給口21からP液の母液を、補充した液供給口25か
らQ液の母液を供給して用いた。これを処理方法Bとす
る。
上記処理槽において処理路の断面の間隙3mm、処理路の
長さは600cmとした。また開口度K=0.005cm-1(第4図
中、点Nで示す。V=3×103cm3)とした。P液 母液 補充液 無水亜硫酸ナトリウム 50g 60g ハイドロキノン 12g 145g フェニドン 1g 1.2g 水酸化ナトリウム 10g 13g チオ硫酸ナトリウム・無水塩 30g 36g 水を加えて 667ml 667mlQ液 チオ硫酸ナトリウム・無水塩 60g 72g 水を加えて 333ml 333ml また、処理方法Bにおいて、補充液量を1/2とす他は
同様の処理をした。これを処理方法Cとする。
なお、処理方法Dとして、処理方法Bにおいて、補充液
供給口21から処理方法Aにおける補充液をフィルム1本
当り200ml補充して処理した。
これらの処理方法A、B、C、Dを施した場合の写真性
を表1に示す。なお、S/N比は最高濃度(Dmax)と最
低濃度(Dmin)との比Dmax/Dminで表わしている。
表1の結果から、本発明により、高感度でカブリが低
く、S/N比の高い画像が得られることがわかる。ま
た、補充量を1/2にした処理方法Cでも従来例よりは
かなりの高感度が得られ、S/N比の高いものが得られ
る。
この高いS/N比は、補充液量を低下させることによっ
て処理液組成がハロゲンリッチとなり、カブリが防止さ
れるためカブリが低くなるからである。この場合、同時
にDmaxも低下するが、Dminの低下の効果が大きい。
一方1浴現像定着液の補充液は液の保存性が悪く1日以
上放置すると一定の性能が得られなかったが、P液、Q
液の特に2種に分割することにより、液の保存性が著し
く良化し、1週間の放置でも性能変化はなかった。
実施例2 従来の処理槽を使用して、富士写真フイルム(株)製の
カラー感光材料フジカラーペーパータイプ02を感光材料
1m2当り360mlずつ補充しながら2ラウンドまでランニン
グし、露光後、以下の組成の1浴現像漂白定着液を用い
て33℃、4分間処理を行った。その後、33℃、2分間水
洗し乾燥した。これを処理方法Eとする。
処理方法Eにおいて、第1図に示されような処理槽を用
い、補充液供給口21から以下の組成のR液の補充液、ま
た補充液供給口25を閉鎖して補充液供給口23のみから以
下の組成の補充液を補充して1浴現像漂白定着処理を施
す他は同様に処理した。
なお、補充液量はフィルム1本当りR液、S液ともにそ
れぞれ180mlとした。また、最初の1浴現像定着液は、
補充液供給口21からR液の母液を、補充液供給口23から
S液の母液を供給して用いた。これを処理方法Fとす
る。
また、処理方法Fにおいて、補充液量をそれぞれ90mlと
する他は同様にして処理した。これを処理方法Gとす
る。
なお、処理方法Hとして、処理方法Fにおいて、補充液
供給口21から処理方法Eにおける補充液をフィルム1本
当り180ml補充して処理した。
これらの処理方法E、F、G、Hを施した場合の写真性
を表2に示す。なお、DmaxとDminは、グリーンフィルタ
ーを通した反射濃度について測定した。
カラー感光材料を用いても、実験例1の白黒感光材料と
同様の効果が得られることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、本発明における処理槽
を示す切断端面図である。 第4図は、開口度の関係を示すグラフである。 符号の説明 1……処理槽 15……処理路 21、23、25、27、35……補充液供給口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面スリット状の空間に1浴現像定着処理
    機能を有する処理液を充填し、 この空間を処理路として、露光後の感光材料を搬送し、 この処理路の異なる位置に、補充液を供給するための供
    給口を複数設け、 この複数の供給口から、成分の異なる複数種の補充液を
    供給し、 処理路前段にて現像剤成分の多い補充液を供給し、処理
    路後段にて定着成分の多い補充液を供給して前記感光材
    料を現像定着処理する感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】前記前段の供給口から補充される補充液の
    定着成分が前記処理液の0〜0.8倍であり、前記後段の
    供給口から補充される現像成分が前記処理液の0〜0.8
    倍である請求項1の感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】前記処理路の開口度をKcm-1、液面部の表
    面積をScm3、処理液容積をVcm3とし、K=S/Vとした
    とき、 logK≦−1.8×10-5V−A、A≧1 である請求項1または2の感光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】前記処理液がさらに漂白能を有する請求項
    1〜3のいずれかの感光材料の処理方法。
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