JPH0663958A - 通気性成形用金型の製造方法 - Google Patents

通気性成形用金型の製造方法

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JPH0663958A
JPH0663958A JP23517092A JP23517092A JPH0663958A JP H0663958 A JPH0663958 A JP H0663958A JP 23517092 A JP23517092 A JP 23517092A JP 23517092 A JP23517092 A JP 23517092A JP H0663958 A JPH0663958 A JP H0663958A
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JP
Japan
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electroforming
needle
shaped body
nickel
conductive film
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JP23517092A
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English (en)
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Osamu Nakamura
脩 中村
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F TEC KK
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F TEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性成形用金型を、貫通孔を容易に且つ確
実に形成すると共に、電鋳母型の表面形状を忠実に再現
するように電鋳加工により製造する。 【構成】 電鋳母型1の表面に導電膜2を形成した後、
直径が0.5mm以下のステンレス又は金属の表面にプ
ラスチックを塗工するか或いはプラスチックからなる針
状体3を単位cm2 当たり1〜5本刺し込み、ニッケル
浴中で電鋳加工する。導電膜2上にニッケルを所定厚電
鋳した後、針状体3を抜き取り、針状体の直径に相当す
る径を有する貫通孔5が形成された電鋳層4を得る。そ
の後、電鋳母型1及び導電膜2を取り除き、通気性成形
用金型を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂を成形す
る際に使用する通気性成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂の成形に際して、
インジェクション成形やブロー成形においては空気抜孔
を、また真空成形においては吸引孔が形成された所謂通
気性金型が使用される。従来、通気性成形用金型を製造
する方法として、電鋳法、粉末金属やセラミックスの焼
結による方法、ドリル、レーザー又はプラズマによる孔
あけ方法、ポーラスNi電鋳法、中子を使用した電鋳
法、電鋳母型の内側から注射針を刺し込み、この注射針
より空気や電解液を流して通気孔を形成する方法が提
案、実用化されている。例えば、特開昭58−4278
4号公報及び特開昭58−71385号公報は、中子と
して腐食容易な金属をメッキした金属線を使用した電鋳
加工により、インクジェットプリンタのインクジェット
ヘッドを製造する方法を開示している。また、特開昭6
0−86291号公報は、電鋳母型の凹部に注射針或い
はステンレス製筒体を挿入して、空気又は電解液を吐出
しながら電鋳加工を行い、通気性成形用金型を製造する
方法を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、プラスチック
の成形において、表面の絞模様を忠実に再現するために
は、通気性成形用金型の貫通孔の寸法を出来るだけ小さ
くすることが必要で、直径が0.4mm以下であれば良
いことが知られている。しかしながら、上記方法による
電鋳加工では、貫通孔の形成にあたり、種々の問題が生
じる。ドリルによる直接的な孔あけ方法では、穿孔部近
傍の表面性や、また貫通孔の径を小さくするためには、
径の小さなドリルを使用しなければならず、穿孔加工の
際にドリル先端が滑って位置ずれをおこし易いし且つ面
直の穿孔が困難である。レーザーやプラズマによる孔あ
け方法では、金型表面が高温に曝され、金型材料の劣化
をもたらすとともに、穿孔部近傍の表面性及び金属組織
にも問題が生ずる。また、ポーラスニッケル電鋳の場合
には、水素脆化を起こし、金型の寿命の短命化の原因と
なる。
【0004】また、特開昭58−42784及び特開昭
58−71385号公報に開示されたインクジェットヘ
ッドの製造においては、中子を母型の面一に配列し、更
に一方向に固定してから電鋳する必要があり、母型絞の
忠実な再現性に期待が持てない。更に、特開昭60−8
6291号公報で開示された注射針やステンレス製筒体
を使用した製造方法では、注射針または筒体を母型に刺
し込んだ後に、注射針や筒体を母型表面と面一状態にな
るように切断してから、注射針や筒体から空気または電
解液を注入しながら電鋳処理を行っている。従って、刺
し込んだ注射針や筒体を母型表面形状に沿って切断する
必要があり、特に母型が複雑な表面形状を有する場合に
は、注射針や筒体の切断に困難さを伴い、電鋳加工の前
処理に時間と労力を必要とする。
【0005】従って、本発明の目的は、熱可塑性樹脂の
成形に使用される通気性成形用金型の貫通孔を、孔径が
微小な場合でも、確実に且つ簡単に形成することにあ
る。また同時に、穿孔部近傍の表面性も良好で、成形品
の外観も良好にすることができる通気性成形用金型を供
給することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、導電加工し
た電鋳用母型表面に、直径0.5mm以下のステンレス
及び金属の表面にプラスチックを塗工して電解液に不溶
解処理した金属又はプラスチックからなる針状体を、電
鋳母型の単位cm2 当たり1〜5本所定深さ刺し込んだ
状態で電鋳加工した後、或いは導電加工未処理の電鋳用
母型に、前記針状体を同様に刺し込み該電鋳用母型表面
を導電加工した後、該針状体を少なくとも所望の電鋳厚
分以上に抜き出した状態で電鋳加工した後、該針状体を
電鋳金型から抜き取り、通気性成形用金型を製造する方
法により達成される。
【0007】
【実施態様】本発明の実施例を、添付の図面に基づいて
説明する。図1は、本発明による通気性成形用金型の製
造方法における一連の製造工程を示す図である。図1
(a)に示される電鋳母型1は、シリコン樹脂等の軟質
材料からなり、成形製品と同じ表面形状、即ち絞模様を
有する。電鋳母型1上に導電膜2を形成する(図1
(b))。導電膜2は銀からなり、シルバーペイントの
塗布や銀鏡反応により形成されるが、表面の再現性や均
一性の点から銀鏡反応により形成する方が一般的であ
る。
【0008】電鋳母型1に銀の導電加工を施した後、針
状体3を、導電膜2を貫いて電鋳母型1まで達するよう
に刺し込む(図1(c))。この時、針状体3を1cm
2 当たり1ー5本になるように刺し込む。針状体3は、
直径Dが0.5mm以下で、ステンレス、表面にプラス
チックを形成した金属或いはナイロンやポリエチレン等
のプラスチックからなる。針状体3の長さは、図2に示
されるように、電鋳母型1に挿入される部分として5m
m程度、挿入及び抜き出し操作のために電鋳母型1から
突出する部分として20mm程度、合計25mm程度の
長さが好ましい。また、針状体3は、導電膜2を形成し
た後に刺し込まれるため、導電膜2表面の引きつり破損
を防ぐために、先端が鋭利であるほうが好ましい。
【0009】次に、導電処理し、針状体3を刺し込んだ
電鋳母型1を、公知のニッケル電鋳液中で電鋳加工し、
導電膜2上にニッケル電鋳層4を形成する(図1
(d))。ニッケル電鋳液としては、以下のものが実施
できる。 1.スルファミン酸ニッケル浴 スルファミン酸ニッケル 300−650gr/l 塩化ニッケル 0−30 ホウ酸 30−40 2,スルファミン酸ニッケルーコバルト浴 前記スルファミン酸ニッケル浴のニッケルの一部を、コ
バルトに交換して、スルファミン酸ニッケルーコバルト
浴を得る。 3.ワット浴 硫酸ニッケル 225−375gr/l 塩化ニッケル 30−60 ホウ酸 30−40 4.無電解ニッケル浴 硫酸ニッケル 30gr/l コハク酸 20 次亜リン酸ナトリウム 25 尚、電解条件はメッキ便覧等に記載されている条件で行
われ、特別な条件を必要としない。また、ニッケル電鋳
層4の厚さは、成形用として2ー4mm程度が一般的で
ある。
【0010】ニッケル電鋳層4が形成された後、針状体
3を抜き取り、微細な貫通孔5が形成されたニッケル電
鋳層4が得られる(図1(e))。ニッケル電鋳加工の
際、ニッケルは針状体3を包み込むように電着される
が、ステンレス又はプラスチックの表面より成る場合
は、針状体3の表面は、電着ニッケルとの付着力が殆ど
なく、ニッケル電鋳層4が形成された後でも容易に抜き
取ることができる。針状体3が抜き取られた状態では、
図3に拡大して示されるように、針状体3の直径Dに相
当する貫通孔5が、導電膜2及びニッケル電鋳層4に形
成される。
【0011】上記一連の工程後、電鋳母型1及び導電膜
2を、ニッケル電鋳層4から取り除くことにより、電鋳
母型1の表面形状と同一形状を有し、微細な貫通孔を備
えるニッケル電鋳金型を得ることができる。次に、本発
明の通気性成形用金型の製造方法の別態様を、図4並び
に図5に従って説明する。
【0012】電鋳母型1に、針状体3を刺し込み(図4
(b))、銀からなる導電膜2を塗布または銀鏡反応に
より形成する(図4(c))。従って、ニッケル電鋳加
工前に、図5に示されるように、少なくとも形成される
ニッケル電鋳層4′の電鋳厚分(L)以上に、針状体3
を抜き出す必要がある。針状体3を電鋳厚分(L)以上
抜き出した後、前記のニッケル電鋳液中で電鋳加工し
て、導電層2上にニッケル電鋳層4を形成する(図4
(e))。
【0013】ニッケル電鋳層4を形成後、針状体3を抜
き取り(図4(f))、電鋳母型1及び導電膜2を取り
除き、微細な貫通孔5を備えるニッケル電鋳金型を得る
ことができる。
【0014】
【発明の効果】上記説明したように、本発明は、熱可塑
性樹脂の成形に使用される通気性金型の貫通孔を、ステ
ンレス又は表面をプラスチック処理した金属、或いはプ
ラスチックからなる針状体を電鋳母型に刺し込んで電鋳
加工し、電鋳加工後に針状体を抜き取るという簡単な工
程により形成することができる。特に、従来困難とされ
ていた貫通孔が微細な場合でも、使用する針状体の直径
を小さなものに変えるだけで良いから、容易に且つ確実
に微細な貫通孔を形成することができる。
【0015】また、レーザーやプラズマ処理のように、
電鋳母型を高温に曝すこともないため、電鋳母型表面を
劣化させることもなく、良好な成形用金型を得ることが
でき、成形製品も良好なものとなる。更に、ポーラスニ
ッケル電鋳法のように水素脆化を起こすこともなく、成
形用金型の寿命を短命化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による通気性成形用金型の製造方法の
一実施例を示す図である。
【図2】 図1(c)の拡大図であり、本発明に使用す
る針状体の形状を示す図である。
【図3】 図1(e)の拡大図であり、本発明に使用す
る針状体を抜き取った状態を示す図である。
【図4】 本発明による通気性成形用金型の製造方法の
別の実施例を示す図である。
【図5】 図4(d)の拡大図であり、導電膜形成後、
針状体を引き抜いた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 電鋳母型 2 導電膜 3 針状体 4、4′電鋳層 5 貫通孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 1/10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電加工した電鋳用母型表面に、直径0.
    5mm以下のステンレス又は金属の表面にプラスチック
    を塗工して電解液に不溶解処理するか又はプラスチック
    からなる針状体を、電鋳母型の単位cm2 当たり1〜5
    本所定深さ刺し込んだ状態で電鋳加工した後、或いは導
    電加工未処理の電鋳用母型に、前記針状体を同様に刺し
    込み該電鋳用母型表面を導電加工した後、該針状体を少
    なくとも所望の電鋳厚分以上に抜き出した状態で電鋳加
    工した後、該針状体を電鋳金型から抜き取り、通気性成
    形用金型を製造する方法。
JP23517092A 1992-08-12 1992-08-12 通気性成形用金型の製造方法 Pending JPH0663958A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5728952A (en) * 1994-09-09 1998-03-17 Fuji Electric Co., Ltd. Vibration measuring instrument
US5831178A (en) * 1995-08-29 1998-11-03 Fuji Electric Co., Ltd. Vibration type measuring instrument
US5965824A (en) * 1995-12-15 1999-10-12 Fuji Electric Co., Ltd. Vibration type measuring instrument
JP2012019019A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Toshiba Corp テンプレートの製造方法および半導体装置の製造方法

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