JPH066268U - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JPH066268U
JPH066268U JP4558992U JP4558992U JPH066268U JP H066268 U JPH066268 U JP H066268U JP 4558992 U JP4558992 U JP 4558992U JP 4558992 U JP4558992 U JP 4558992U JP H066268 U JPH066268 U JP H066268U
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JP
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box
packaging container
inner box
outer box
rectangular parallelepiped
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JP4558992U
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修一 中村
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修一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生鮮食料品などの運搬又は保存などに用いられ
る包装用容器に関し、断熱性、吸湿性、耐衝撃性に優
れ、生鮮食料品などの運搬又は保存などに極めて有利で
あり、しかも資源の再利用が極めて容易な包装用容器を
提供することを目的とする。 【構成】段ボールよりなる直方体状の外箱11の内側
に、外箱11の内面寸法にほぼ等しい外面寸法を有した
発泡体よりなる直方体状の内箱12が挿入されて構成さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、生鮮食料品などの運搬又は保存などに用いられる包装用容器に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、青果物や乾物などの食料品の運搬のために段ボール箱が用いられて いる。段ボール箱は、中芯紙の片面又は両面に表板紙であるライナーを貼り合わ せてなる段ボールを直方体状に組み立てたものであり、軽量且つ安価であり、組 立てや開梱が容易であることから、包装資材として重要な地位を占めている。
【0003】 しかし、鮮魚介類などのようにより鮮度の維持を要求される生鮮食料品の運搬 のために、又は青果物や野菜などの鮮度をより長期間に渡って維持するためには 、従来の段ボール箱ではなお不十分であり、吸湿性及び断熱性などをさらに改良 する必要がある。この要求に応えるために、段ボールの中芯紙を発泡ポリスチレ ンからなる板材に代えたものが開発され実用化されている。
【0004】 つまり、従来の段ボール箱よりも断熱性及び吸湿性を向上させるために、厚さ が数mm程度の発泡ポリスチレンからなる板材を用い、その両面にライナーを貼 り合わせて段ボールとし、これを直方体状に組み立てた段ボール箱が用いられて いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のような発泡ポリスチレンを用いた段ボール箱は、資源の再利用 という点で問題がある。
【0006】 すなわち、使用済の段ボール箱を再利用のために回収するに当たっては、発泡 ポリスチレンと紙とを分離する必要があるが、上述した従来の段ボール箱は、発 泡ポリスチレンの板材と紙の段ボールライナーとが接着剤で貼り合わせられてい るため、これらを分離することは極めて難しい。
【0007】 発泡ポリスチレンなどは、燃焼によって極めて高温になるので、通常の焼却炉 では処理することができない。そのため、このような段ボール箱は、使用後に粗 大ゴミとして廃棄されているのが現状であり、地球資源の有効利用及び地球環境 の保全という観点から大きな問題である。
【0008】 本考案は、上述の問題に鑑み、断熱性、吸湿性、耐衝撃性に優れ、生鮮食料品 などの運搬又は保存などに極めて有利であり、しかも資源の再利用が極めて容易 な包装用容器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る包装用容器は、上述の課題を解決するため、段ボールよ りなる直方体状の外箱の内側に、前記外箱の内面寸法にほぼ等しい外面寸法を有 した発泡体よりなる直方体状の内箱が挿入されて構成される。
【0010】 請求項2の考案に係る包装用容器では、前記内箱の展開形態が、横方向に連続 する4つの側面部と、前記各側面部の上下に連続する上蓋部及び底部とから構成 される。
【0011】
【作用】
段ボールよりなる外箱は、容器としての形状及び強度を維持するとともに、外 部からの衝撃などに対して内部を一次的に保護する。
【0012】 発泡体よりなる内箱は、その断熱効果が大であること及び吸湿性が少ないこと によって、生鮮物の鮮度を維持する。 それぞれの特性を有する外箱11と内箱12との2重構造によって、断熱性、 吸湿性、及び耐衝撃性などがさらに向上し、生鮮物の鮮度の維持と運搬に好適と なり、また密閉性の向上を図ることも容易である。
【0013】
【実施例】
図1は本考案に係る包装用容器1の上蓋部21,22,31,32を開いた状 態の斜視図、図2は図1の包装用容器1をほぼ中央部から水平面で断面した断面 平面図、図3は内箱12の組立ての各段階を示す図である。
【0014】 図1及び図2において、包装用容器1は、外箱11と内箱12とからなってい る。 外箱11は、段ボールを組み立てることによって直方体状に形成されたもので あり、例えば従来から用いられている紙の段ボール箱がそのまま利用される。
【0015】 内箱12は、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ウレタンなどの可撓 性を有する板状(シート状)の発泡体(発泡プラスチック)によって直方体状に 形成されている。内箱12の外面寸法(縦、横、高さ)は、外箱11の内面寸法 (縦、横、高さ)にほぼ等しく、例えば内面寸法に等しいか又は数mm程度小さ い寸法に設定されている。
【0016】 これら外箱11及び内箱12は、いずれも上蓋部21,22,31,32を開 いた状態に組み立てられた後、内箱12を外箱11の上方から挿入することによ って、包装用容器1が組み立てられている。
【0017】 図3(a)は内箱12の展開形態を示す。同図に示すように、内箱12の展開 形態は、厚さが数mm程度(例えば2.5mm)の板状体に対して、上蓋部31 ,32及び底部33,34の境界部41を切断し、且つ各折曲げ部42に熱押圧 によって凹溝を形成したものである。
【0018】 これによって、横方向に連続する4つの側面部35〜38、側面部35〜38 の上下に連続する上蓋部31,32及び底部33,34が形成されている。また 、組立ての容易性のために、側面部35の縁に耳部39〔図3(d)を参照〕が 形成されている。
【0019】 このような展開形態の内箱12は、例えばロール状に巻いたシート材から、プ レス工程によって連続的に容易に製造することができる。したがって、種々の寸 法及び寸法比の内箱12を容易に且つ安価に製造することができる。
【0020】 さて、この展開状態の内箱12を、図3(b)に示すように、各側面部35〜 38を折曲げ部42に沿って折り曲げ、耳部39と側面部38の外面との間を粘 着テープなどで止める。次に、図3(c)に示すように底部33,34を折曲げ 部42に沿って内側へ折り曲げる。
【0021】 この状態の内箱12を上述のように外箱11の内側へ挿入した後、内箱12内 に所定の内容物を詰め込み、内箱12の上蓋部31,32を折曲げ部42に沿っ て内側へ折り曲げ、外箱11の上蓋部21,22を内側へ折り曲げ、上蓋部21 ,22が開かないように留め金などによって留める。外箱11と内箱12との間 に接着剤などを用いる必要はない。
【0022】 このように構成された包装用容器1は、断熱性、保冷性、吸湿性、耐衝撃性に 優れるので、鮮青果物、野菜、魚介類などの生鮮食料品の運搬又は保存に最適で ある。
【0023】 また、密閉性に優れ、包装用容器1の内部の湿気を外部に逃がさないので、生 鮮野菜及び生花が萎れることなく、長時間に渡って鮮度を維持することができる 。外箱11と内箱12との2重構造となっており、内部に溜まった水が少量又は 短時間であれば漏れることがないので、生鮮魚介類の運搬にも好適である。さら に、外部の水分を通さないので、内容物に湿気による悪影響を与えることが防止 される。
【0024】 考案者が行った比較試験によると、温度25℃湿度95%における吸湿性が、 従来の紙の段ボール箱では約17%(20時間後)であるのに対し、実施例の包 装用容器1では約12%(20時間後)と低かった。
【0025】 また、熱伝導率(Kcal/mh℃)は、従来の紙の段ボール箱では0.04 9であったのに対し、実施例の包装用容器1では0.031と小さかった。さら に、30℃の恒温室内において、蓄熱剤800gを用いて0℃からの保冷性を試 験した結果、従来の紙の段ボール箱では約9時間で温度上昇を開始し、約13時 間で20℃に達したが、実施例の包装用容器1では、温度上昇を開始するのに約 11時間、20℃に達するのに約14時間かかった。
【0026】 そして、包装用容器1は、その使用後に、内箱12を外箱11から容易に引き 出すことができ、したがって紙からなる外箱11と発泡体からなる内箱12とを 容易に分離することができる。
【0027】 しかも、分離後の外箱11及び内箱12は、それぞれ容易にシート状に展開す ることができるので、嵩張らず、保管及び運搬が極めて容易である。 したがって、これら外箱11及び内箱12を回収し、その資源を再利用するこ とが極めて容易であるので、地球環境の保全の面からも極めて好ましいものであ る。
【0028】 また、使用後の内箱12をシート状に展開することによって、敷布又は包装材 の代用とし、又は種々の断熱材、緩衝材などとして再利用することができ、回収 することなく有効利用を図ることもできる。
【0029】 因みに、発泡体のみからなる容器が例えばトロ箱として用いられているが、そ のような容器は高価である上、容易に解体することができないため、嵩張り、回 収及び再利用が困難である。
【0030】 さらに、内箱12に着色又は印刷を行うことによって、内容物の種類、包装用 容器1の用途、性能、使用方法などをユーザに知らせることができる。 また、外箱11及び内箱12を、それぞれシート状の展開形態で包装現場まで 運搬して保管しておき、包装現場で必要に応じて包装用容器1を組み立てて使用 できるから、包装用容器1の流通の面でも極めて有利である。
【0031】 上述の実施例において、内箱12の材料として、硬性又は軟性の種々の発泡体 を用いることができる。耳部39を省略してもよい。その他、外箱11、内箱1 2、又は包装用容器1の形状、構成、寸法などは、本考案の趣旨に沿って上述以 外に種々変更することができる。本考案の包装用容器は食料品以外の種々の物を 収納することができる。
【0032】
【考案の効果】
本考案によると、断熱性、吸湿性、耐衝撃性に優れ、生鮮食料品などの運搬又 は保存などに極めて有利であり、しかも資源の再利用が極めて容易な包装用容器 を提供することができる。
【0033】 請求項2の考案によると、内箱の製造が容易であり安価に供給することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る包装用容器の上蓋部を開いた状態
の斜視図である。
【図2】図1の包装用容器をほぼ中央部から水平面で断
面した断面平面図である。
【図3】内箱の組立ての各段階を示す図である。
【符号の説明】
1 包装用容器 11 外箱 12 内箱 31,32 上蓋部 33,34 底部 35〜38 側面部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】段ボールよりなる直方体状の外箱の内側
    に、前記外箱の内面寸法にほぼ等しい外面寸法を有した
    発泡体よりなる直方体状の内箱が挿入されてなることを
    特徴とする包装用容器。
  2. 【請求項2】前記内箱は、その展開形態が、横方向に連
    続する4つの側面部と、前記各側面部の上下に連続する
    上蓋部及び底部とからなることを特徴とする請求項1記
    載の包装用容器。
JP4558992U 1992-06-30 1992-06-30 包装用容器 Pending JPH066268U (ja)

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