JPH0662147B2 - 果実の箱詰装置 - Google Patents

果実の箱詰装置

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JPH0662147B2
JPH0662147B2 JP63094267A JP9426788A JPH0662147B2 JP H0662147 B2 JPH0662147 B2 JP H0662147B2 JP 63094267 A JP63094267 A JP 63094267A JP 9426788 A JP9426788 A JP 9426788A JP H0662147 B2 JPH0662147 B2 JP H0662147B2
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正治 西村
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、果実の箱詰装置に関し、果実の選別プラン
ト、果実の選別プラント等にに利用できる。
[従来の技術] 従来装置として、特開昭61−203317号公報があ
る。この従来技術は、ランダムに流れて来る果実を列化
装置で複数列に整列して待機させ、自動配列装置の真空
吸着盤により、整列待機状態の複数の果実を吸着し移動
して、供給コンベア上に待機しているトレーパックに載
せ、次いで、トレーパックに載置された果実を供給コン
ベアで移送した後、押し込み装置のエアシリンダが横方
向に往復移動して、待機している容器に移送することに
より、1段目の果実の積込が完了する。次いで、2段目
の果実を積み込む場合には、容器の下部の孔から挿入さ
れていて上下動するリフト装置で、1段目に段積みされ
たトレーパックを所定量下方に移動させて待機姿勢に変
更し、敷板を容器内に落下し、次いで、前述のように、
果実載置済のトレーパックを前述のようにして積め込み
作業を繰り返して、果実載置済トレーパックと敷板とを
交互に積込ながら、順次段積みするという構成である。
[この発明が解決しようとする問題点] しかし、この従来装置は、既に容器内に果実を1段目あ
るいは複数段目に段積みするにあたり、果実載置済のト
レーパックを、供給コンベアで移送した後、押し込み装
置のエアシリンダで更に横方向に移送して、待機してい
る容器に積み込むもので、装置が複雑化し、また、容器
に積み込まれたトレーパックを上下動させるリフト装置
を必要とし、その為に、容器の下面にはリフト装置挿入
用の孔を構成しなければならず、下面に孔の有る特別の
容器でないと、段積みができないという問題点があつ
た。
そこで、この発明は、果実の吸着装置及びトレーパック
の吸着装置を特殊に配置構成することにより、容器の下
面に孔のある特別構成の容器を用いる必要がなくて、普
通の容器を用いることができる、構成簡単な果実の積込
装置を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この発明は、縦横整列状態の果実1,1,…を複数段に
収容箱4に積み重ねて収容する装置であつて、コンベヤ
18上の果実収容箱4が載置されていて且つ果実1の箱
詰位置である所定位置を箱詰位置ロとし、コンベヤ15
上に縦横に整列された果実1,1,…が載置されていて
且つ前記箱詰位置ロの一側方に位置している果実の整列
位置である所定位置を果実整列位置イとし、前記箱詰位
置ロにおける果実収容箱4の上方の移動圏5には前記箱
詰位置ロの他側方に位置していて送出装置6から送り出
された緩衝材6を受ける係止レール36を設け、前記果
実整列位置イから箱詰位置ロの上方位置を所定間隔にわ
たって往復動自在で、且つ、上下方向にも所定間隔往復
動できる吸着基盤25を設け、該吸着基盤25には果実
整列位置イに整列配置された果実1,1,…を吸着する
吸着面が高位の果実吸着体2及び前記係止レール36上
に載置されている緩衝材6を吸着し且つその吸着面が前
記果実の吸着面よりも低位にある吸着体27を設け、こ
れらの果実吸着体2,吸着体27,緩衝材の送出装置7
及び係止レール36を関連的に作動させることを特徴と
する果実の箱詰装置の構成とする。
[作用及び効果] コンベヤ15上の果実整列位置である果実整列位置イに
縦横に整列されて果実1,1,…を、吸着基盤25の果
実吸着体2で吸着保持して、コンベヤ18上の果実収容
箱18の載置されていている果実積込位置である箱詰位
置ロに移動し、次いで、箱詰位置ロを下降する際に、係
止レール36に供給されている一枚の緩衝材6を、吸着
基盤25に設けられていて果実吸着面よりも低位に位置
している吸着体27の吸着面で吸着保持し、上方位置に
吸着されている果実及びその下方位置に吸着されている
緩衝材を、同時に果実収容箱4内に箱詰することができ
る。
従って、吸着基盤25には吸着保持方法を同じにした果
実吸着用の果実吸着体2及び緩衝材吸着用の吸着体27
を取り付けた構成で、果実1の箱詰行程で緩衝材6も箱
詰することができて、果実1を緩衝材6に詰め込む詰込
装置と、果実1を収容した緩衝材を移送して箱詰する詰
込装置との二重の詰込装置を必要とせず、構成が簡単と
なり、また、果実及び緩衝材を共に吸着保持した状態で
箱詰するので、果実及び緩衝材の関係位置を正確に保持
した箱詰をすることができ、しかも、果実及び緩衝材を
同種の吸着方式としているので、その駆動及び制御構成
を簡単なものとすることができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を、図面に基づいて具体的に
説明する。
果実1は柿の果実とし、これをダンボールケースで構成
された果実収容箱4へ、複数段に段詰めする装置を例示
して説明する。
果実1の柿は、果実選別機で選別されて、大きさまたは
重量基準の階級別に取り出され、取り出された果実1
は、第2図に示すように、横方向へ搬出する引出コンベ
ヤ8から、一対のロール9,9を有するコンベヤ10へ
搬送され、柿の形状特性によって、ロール9,9により
上側に位置している果梗及びとへた11からなる果梗部
12を反転させて、果梗部12を下側にした姿勢に揃え
られる。次いで、振動コンベア等のコンベヤ15に搬送
されて、コンベヤ15の搬送下手側の仕切体13によっ
て、整列された整列条14に形成されると共に、整列条
14,14,…の1条おきの終端部に設けられた制止突
起16で、4条の千鳥状に整列され、このコンベヤ15
上の整列位置を箱詰果実1の果実整列位置イとするもの
である。
果実収容箱4はダンボールケースを例示し、長方形の箱
体を底面のフラップ部(図示省略)を内側へ折り曲げ
て、釘止めまたは速乾性の糊接着して底部を形成し、上
側の蓋となるべきフラップ部17を立ち姿勢として、上
部を開口した状態の箱形状としている。前記コンベヤ1
5の側方には、平行状に果実収容箱4を搬送するコンベ
ヤ18が配置されて、このコンベヤ18の下手側の箱詰
位置ロを果実の箱詰位置としている。コンベヤ18の上
手側には、交叉方向で、且つ、空の果実収容箱4をプー
ルする配函コンベヤ19を配置し、配函コンベヤ19か
ら果実収容箱4が、コンベヤ18の供給上手側に供給さ
れると、次いで、下手側へ搬送されて、コンベヤ18の
下手側の前記箱詰位置ロに、果実収容箱4への果実箱詰
完了に関連して、次の果実収容箱4が送り込まれる構成
である。
第1図に示すように、前記果実整列位置イと前記箱詰位
置ロとの上方位置にまたがるように、フレーム20に架
設した左右一対のレール21を配置し、果実吸着体2を
有するキヤリヤ3には、車輪22を有する台車23を設
け、この車輪22をレール21に走行可能に支持して、
前記果実整列位置イと箱詰位置ロとの間を、矢印ハ方向
に往復動する構成である。この台車23には縦方向のス
ライド軸24を長手方向に移動自在に支持し、このスラ
イド軸24の下端に吸着基盤25を取り付け、縦姿勢の
エアシリンダ26によって、吸着基盤25を上下動可能
に構成している。この吸着基盤25には、複数に配列さ
れた弾性体からなり、且つ、吸着位置が高位にある果実
吸着体2、及び、緩衝材6を吸着し、且つ、吸着位置が
前記果実吸着位置よりも低位とした吸着体27を配置し
ている。このように形成した台車23を、フレーム20
の横側方に設けたエアシリンダ28の伸縮により、前記
果実整列位置イと箱詰位置ロとの上方空間を往復動させ
る構成である。エアシリンダ26及びエアシリンダ28
とは、エアコンプレッサ等の空圧源にソレノイドバルブ
を介して空気配管されると共に、果実吸着体2及び吸着
体27は、ソレノイドバルブを介して真空ポンプに負圧
配管される。
移動圏5は、果実1を吸着したキヤリヤ3が箱詰位置ロ
の上方位置で停止状態にあるときの吸着され果実1の下
面と、果実収容箱4のフラップ17の上端縁部ニとの間
隔部をいう。
緩衝材6は、ダンボール紙で構成されたものを示す(箱
詰姿勢に配列されてキヤリヤ3で降下される果実1の配
列姿勢に合わせて受皿凹部を形成配置されたトレーパッ
クでもよい)。
送出装置7は、次のように構成されている。キヤリヤフ
レーム20の前記箱詰位置ロの横側方には、緩衝材6,
6,…を多数積み重ねして支持する枠組したカートリッ
ジ29を設け、このカートリッジ29内の最下段の緩衝
材6を、1枚づつ下方へ抜取り可能に支持し、第4図に
示すように、その下方に設けた縦方向のエアシリンダ3
0で上下させる吸着台31に、複数の吸着体32,3
2,…を設けて、上昇あるいは下降させることによっ
て、最下位の緩衝材6をカートリッジ29の下方に設け
た受杆33上に抜取り載置し、次いで、この緩衝材6を
横方向のエアシリンダ34で横移動できる送出体35に
よって、緩衝材6の端面を左側に押し、第5図に示すよ
うに、前記移動圏5に設けた一対の係止レール36,3
6上に送り出す構成である。また、この係止レール3
6,36は、第5図に示すように、緩衝材6の底面部と
端面部とを受けるL形に形成されていて、一対の対向さ
せた各外側上部が枢支されていて、枢支部を中心として
下方に回動して、緩衝材6を開放下降可能とし、次い
で、ばね(図示省略)等によって係止レール36,36
を上方へ回動して、受姿勢に復帰可能に構成している。
なお、係止レール36,36は、フレーム20に支持さ
れている。
果実吸着体2を有するキヤリヤ3は、エアシリンダ2
6,エアシリンダ28を伸縮させると共に、真空ポンプ
側の制御された吸着及び吸着解除によって、前記果実整
列位置イにおいては下降して果実1を吸着し、次いで上
昇し、果実1を吸着保持して前記箱詰位置ロまで横移動
し、次いで、箱詰位置ロでは、下降して吸着解除した後
上昇し、次いで、果実整列位置イへ横移動するという、
各動作を繰り返すものである。
緩衝材6の送り出し、箱詰を終わったキヤリヤ3が、箱
詰ロにおいて上昇上限位置まで上昇してから、前記果実
整列位置イで果実1を吸着して、再び箱詰位置ロに到達
するまでの間に行なえばよいものであり、第4図に示す
ように、吸着台31をエアシリンダ30の伸長によって
上昇させて、吸着体32で緩衝材6を吸着し、次いで、
吸着台31を下降すると、これと共に最下位の緩衝材6
が吸着されて降下し、次いで、下降した緩衝材6が受杆
33に接触する直前で吸着解除をして、緩衝材6を受杆
33,33で支持し、次いで、吸着台31は更に降下し
て、待機位置で待機する構成である。
次いで、エアシリンダ34の縮小作動によって、送出体
35で受杆33上の緩衝材6を、左側の係止レール36
へ送り出し、次いで、エアシリンダ34を伸長作動させ
て、送出体35をカートリッジ29の外側位置に復帰さ
せる。この復帰移動の間に、吸着基盤25をエアシリン
ダ26の伸長作動で下降させ、移動圏5に位置している
緩衝材6を吸着体27で吸着し、次いで、吸着したまま
下降することによって、係止レール36をばね(図示省
略)に抗して枢支部回りに回動して開かせ、係止レール
36を離れた緩衝材6も、果実1と共に吸着保持された
ままの状態で、所定下降位置まで下降し、次いで、吸着
を解除して果実1及び緩衝材6が同時に収容箱に収容さ
れ、次いで、吸着基盤25を上昇させる。吸着基盤25
の所定下降位置を、上下方向複数段に設定して制御する
ことにより、果実収容箱4内に下側から順次複数段の果
実の間に、緩衝材6を介在させた状態に詰め込みができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の一実施例を示すもので、第1図は全
体の正断面図、第2図は平面図、第3図は一部の拡大し
た平面図、第4図はその側面図、第5図はその一部の正
面図、第6図は一部の拡大した側面図である。 1……果実 2……果実吸着体 3……キヤリヤ 4……果実収容箱 5……移動圏 6……緩衝材 7……送出装置 8……引出コンベヤ 9……ロール 10……コンベヤ 11……へた 12……果梗部 13……仕切体 14……整列条 15……コンベヤ 16……制止突起 17……フラップ部 18……コンベヤ 19……配函コンベヤ 20……フレーム 21……レール 22……車輪 23……台車 24……スライド軸 25……吸着基盤 26……エアシリンダ 27……吸着体 28……エアシリンダ 29……カートリッジ 30……エアシリンダ 31……吸着台 32……吸着体 33……受杆 34……エアシリンダ 35……送出体 36……係止レール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦横整列状態の果実1,1,…を複数段に
    収容箱4に積み重ねて収容する装置であつて、コンベヤ
    18上の果実収容箱4が載置されていて且つ果実1の箱
    詰位置である所定位置を箱詰位置ロとし、コンベヤ15
    上に縦横に整列された果実1,1,…が載置されていて
    且つ前記箱詰位置ロの一側方に位置している果実の整列
    位置である所定位置を果実整列位置イとし、前記箱詰位
    置ロにおける果実収容箱4の上方の移動圏5には前記箱
    詰位置ロの他側方に位置していて送出装置6から送り出
    された緩衝材6を受ける係止レール36を設け、前記果
    実整列位置イから箱詰位置ロの上方位置を所定間隔にわ
    たって往復動自在で、且つ、上下方向にも所定間隔往復
    動できる吸着基盤25を設け、該吸着基盤25には果実
    整列位置イに整列配置された果実1,1,…を吸着する
    吸着面が高位の果実吸着体2及び前記係止レール36上
    に載置されている緩衝材6を吸着し且つその吸着面が前
    記果実の吸着面よりも低位にある吸着体27を設け、こ
    れらの果実吸着体2,吸着体27,緩衝材の送出装置7
    及び係止レール36を関連的に作動させることを特徴と
    する果実の箱詰装置。
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