JPH0662008B2 - ジアゾ定着型感熱記録体 - Google Patents

ジアゾ定着型感熱記録体

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JPH0662008B2
JPH0662008B2 JP61050174A JP5017486A JPH0662008B2 JP H0662008 B2 JPH0662008 B2 JP H0662008B2 JP 61050174 A JP61050174 A JP 61050174A JP 5017486 A JP5017486 A JP 5017486A JP H0662008 B2 JPH0662008 B2 JP H0662008B2
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acid
diazo
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健次 藪田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/52Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジアゾ定着型感熱記録体に係るもので更に詳し
くは耐薬品性に優れて、しかも生保存性の良い高感度な
ジアゾ定着型感熱記録体に関するものである。
近年、多量の情報をできる限り高速でハードコピーとし
てアウトプットすると言う社会の要請に応じて高速プリ
ンター、ファクシミリ等の発達は著しいものがある。高
速プリンター、ファクシミリの如く電気的情報に従って
記録媒体に画像を形成する方法として、電子写真、静電
記録、放電記録、インクジェットおよび感熱記録等が知
られている。これらのなかで感熱記録法は装置が比較的
簡単であり、又、記録紙も比較的安価であることから特
に近年急速に普及している。
該感熱記録法の一つの方法として、クリスタルバイオレ
ットラクトンのような発色性物質とビスフェノールAの
ようなフェノール性化合物を組み合せてなる感熱記録シ
ートについては、例えば特公昭45−14039号公報
に記載されており、すでに公知である。これらの感熱記
録シートは現在事務用複写紙、各種レコーダー、心電
計、電卓、コンピューターの端末機、ファクシミリ等の
記録紙として広く使用されている。
しかし、上記従来の方法では印字後、誤って加熱された
場合、背景が発色して印字が読めなくなったり、又印字
後、改ざんされる可能性があり、その改良が強く望まれ
ている。
本発明者等はこの問題を解決した定着可能な感熱記録体
の提供を意図して研究し、先に、ジアゾニウム塩とカプ
ラー化合物の反応を促す塩基性物質として特定の一般式
を有するグアニジン誘導体を用いることにより、高感度
でしかも貯蔵保存性にすぐれた定着可能な感熱記録体を
提供しうることを見出してすでに提案した。(特開昭5
7−45094、同57−125091公報)。
しかし、かかるジアゾ定着型感熱記録体で発色画像を形
成するアゾ色素は、ロイコ系感熱紙で使用される色素の
如く、可塑剤等で消色することはないが、その用途によ
っては、例えば極性又は非極性の有機溶媒や、食用油等
との接触により一部色素が該溶媒中に溶解して画像のニ
ジミを起こす場合があり、必要によっては感光感熱層上
に保護層を設けることが要求されている。
本発明者はかかるジアゾ定着型感熱記録体に適した保護
層を検討した結果、バリアー性(造膜性)が良い、透明
で熱伝導性が良い、又、熱で着色、変色しない等の観点
からポリビニルアルコールが適しており、さらに検討を
重ねた結果、ケン化度95%以上の高ケン化度ポリビニ
ルアルコールとHLBが10以上のノニオン系界面活性
剤を組み合わせて用いることが耐薬品性に対して良好
で、しかも生保存性にすぐれたジアゾ定着型感熱記録体
を得るのに最良であることを見い出した。
つまり、ケン化度が95%未満のいわゆる部分ケン化の
ポリビニルアルコールを保護層に使用した場合は、確か
に保護層を設けたことによる耐薬品性は向上するが、同
時に生保存性が悪くなる。これはジアゾニウム塩とカプ
ラー化合物のカプリング反応が水等の極性溶媒下で促進
され易く、特に高温、高湿の条件下での地肌カプリが通
常のロイコ染料系感熱紙よりも起こり易いことに依ると
考えられる。
つまり完全ケン化のポリビニルアルコールに比して部分
ケン化ポリビニルアルコールが平衡水分率が高く吸湿し
易いことによる。
しかし高ケン化度ポリビニルアルコールのみで保護層を
設けた場合には感光感熱層中にカプラー化合物や有機塩
基性化合物等の有機物が微粒子状に分散されて存在して
いる為に上記両層の親和性が悪く、ち密な膜を形成しな
い為に耐薬品性は良くない。
かかる問題点を解決すべく検討した結果、親水性親油性
バランスHLBが10以上のノニオン系界面活性剤を高
ケン化度ポリビニルアルコールに対して特に3%〜0.
01%(重量%)含有させることで達成しうることを見
い出した。
アニオン性、カチオン性などのイオン性界面活性剤の使
用は、感光感熱層中に有機塩基性化合物やプレカップリ
ング防止の為の酸化合物を含む都合上、保護層を設ける
際に保護層の塗布液が不安定になり好ましくない。一
方、上記ノニオン系界面活性剤を用いることにより、塗
りムラのない均一な塗膜が得られ、ベタ黒画像を出した
場合にも、画像に濃淡ムラが無く、解像性も優れ、非常
に良好な画像が得られる。
但しジアゾニウム塩のカプラー化合物とのカップリング
反応は水等の極性溶媒下で促進されるのでHLBが10
以下の比較的疎水性の強い界面活性剤を添加した場合は
カップリング反応がおこりにくく発色濃度の低下を起こ
す。その点本発明の如くHLBが10以上の比較的親水
性の強いノニオン系界面活性剤をケン化度95%以上の
高ケン化度ポリビニルアルコールと併用して使用した場
合には、発色濃度の低下が少なくなるのみならず、塗り
ムラのない均一な塗膜が得られるので耐薬品性にすぐれ
たジアゾ定着型感熱記録体が得られる。
尚、ノニオン系界面活性剤の添加量がバインダーに対し
て0.01%以下の場合には上記の優れた効果が発揮さ
れなくなり、一方3%以上添加しても効果は飽和してし
まい、コスト的な不利益のみが大きくなる。
本発明中に使用されて顕著な効果を示すノニオン系界面
活性剤は材料的には工業上広く利用されているものであ
り、その具体例を示すと次の通りである。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類 RO(C24O)nH ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル類 ポリオキシエチレンアルキルエステル類 RCOO(C24O)nH ソルビタンアルキルエステル類 ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類 なお、上記のRは脂肪鎖、n、n′、n″は1以上の整
数である。
具体的にはポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリ
オキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ソルビタンモノステアレート、グリセリンモ
ノステアレート、ポリオキシシエチレンノニルフェニル
エーテルなどであるが界面活性剤は多種多様であり、各
製造会社によって少しづつ変性されているがHLBが1
0以上のノニオン性界面活性剤である限り本発明の目的
に使用しうる。又、界面活性剤は単独でHLBが10以
上のものを使用してもよいが全体のHLBが10以上で
ある限りにおいて併用して使用してもよい。
又、前記保護層中には必要によりホルマリン、グリオキ
ザール、クロム明ばん、グルタルアルデヒド、メラミン
/ホルマリン樹脂、尿素/ホルマリン樹脂など通常水溶
性高分子バインダー材に使用される耐水化剤を用いるこ
とが出来る。
さらに必要によっては通常感熱紙の分野で使用される無
機もしくは有機の顔料やその他添加剤類も使用しうる。
又、本発明の感光感熱層中に用いる有機塩基性化合物に
ついては、一般に公知の化合物も使用しうるが、特に下
記一般式(I)、(II)のグアニジン誘導体の使用によっ
て、高感度でしかも貯蔵保存性にすぐれたジアゾ定着型
感熱記録体が得られる。
一般式(I) 一般式(II) 〔式中R、R、R、RおよびRは水素、炭素
数18以下のアルキル、環状アルキル、アリール、アラ
ルキル、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カル
バモイルアミノ、複素環残基を表し、Rは低級アルキ
レン、フェニレン、ナフチレンまたは (式中Xは低級アルキレン、SO、S、S、O、−
NH−または一重結合を表す)を表し、式中のアリール
基は低級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミ
ノ、アルキルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換
基を有するものも含まれる。〕 本発明に使用するジアゾニウム塩としては、従来公知の
ジアゾ型複写材料に用いられる化合物を任意に使用する
ことが出来るが、例えば次の化合物等を特に好適に使用
することが出来る。
具体例として、4−N,N−ジメチルアミノベンゼンジ
アゾニウムクロリド、3−クロム−4−N,N−ジメチ
ルアミノベンゼンジアゾニウムクロリド、4−N,N−
ジエチルアミノベンゼンジアゾニウムクロリド、2,5
−ジエトキシ−4−N,N−ジエチルアミノベンゼンジ
アゾニウムクロリド、4−N−エチル−N−ヒドロキシ
エチルアミノベンゼンジアゾニウムクロリド、4−N,
N−ジエトキシアミノベンゼンジアゾニウムクロリド、
4−フェニルアミノベンゼンジアゾニウムクロリド、4
−N−(P−メトキシフェニル)−アミノベンゼンジア
ゾニウムクロリド、4−モルフォリノベンゼンジアゾニ
ウムクロリド、2,5−ジエトキシ−4−モルフォリノ
ベンゼンジアゾニウムクロリド、4−オキサゾリジノベ
ンゼンジアゾニウムクロリド、3−メチル−4−ピペリ
ジノベンゼンジアゾニウムクロリド、4−エチルカプト
−2,5−ジエトキシベンゼンジアゾニウムクロリド、
4−トリルメルカプト−2,5−ジエトキシベンゼンジ
アゾニウムクロリド、4−ベンジルメルカプト−2,5
−ジメトキシベンゼンジアゾニウムクロリドなどがあ
る。
又、ジアゾニウム塩の安定化とプレカップリング防止の
為に感光感熱層中に酸化合物を用いることも出来るが、
これは、従来公知のジアゾ型複写材料に用いられる有
機、無機の酸化合物を任意に使用することが出来、具体
例を挙げると酒石酸、クエン酸、ホウ酸、乳酸、グルコ
ン酸、リン酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、シアノ
酢酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸等がいずれも好
適に使用される。
有機塩基性化合物に対してこれらの酸化合物は重量比で
1.0%〜30%の範囲内で用いるのが好ましく、さら
に好ましくは5〜15%の範囲内で使用するのがよい。
又、ジアゾニウム塩と反応してアゾ色素を形成するカプ
ラー化合物としては前記したジアゾニウム塩とカップリ
ング可能な化合物であれば何れをも使用できる。これら
のカプラー化合物としては、フェノール誘導体、オキシ
ナフタレン誘導体、活性メチレン基を含む化合物、等が
挙げられ、これらの具体的な化合物としては次の如き化
合物が挙げられる。
(1) フェノール誘導体 ピロカテコール レゾルシン フロログリシン ピロガロール メタアミノフェノール パラアミノフェノール ジエチルアミノフェノール N−ラウリル−パラアミノフェノール N−アシル−メタアミノフェノール 3,3′,5−トリヒドロキシジフェニール 3,3′,5,5′−テトラヒドロキシジフェニール α−レゾルシン酸 β−レゾルシン酸 γ−レゾルシン酸 フロログルシンカルボン酸 没食子酸 ジレゾルシンスルフィド ジレゾルシンスルホキシド 3,5−レゾルシン酸エタノールアミド 2,4−レゾルシン酸エタノールアミド 4−プロムレゾルシン 4−クロロレゾルシン 2−メチルレゾルシン 3,3′−ブチレンジオキシジフェノール 3,3′−エチレンジオキシジフェノール ビスフェノールA (2) オキシナフタレン誘導体 2,3−ジヒドロキシナフタレン β−ナフトール α−ナフトール 1,6−ジヒドロキシナフタレン 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸 2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸 1,8−ジヒドロキシナフタレン−8−スルホン酸 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N−β−ヒドロキシ
エチル−アマイド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N−ビス β−ヒドロキシエチルアマイド 5−(パラニトロ)−ベンズアミド−1−ナフトール 1−ナフトール−3−(N−β−ヒドロキシエチル)−
スルホン−アマイド 2−ヒドロキシ−3−プロピルモリホリノナフトエ酸 2−ヒドロキシ−3−ナフト−0−トルイジド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルア
ミド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−クロロアニリ
ド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−5′−クロロ−
2′,4′−ジ−メトキシアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2′、5′−ジメト
キシアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−エトキシアニ
リド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−メトキシアニ
リド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−フェニルエステル 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−フェノキシア
ニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−ベンヂルオキ
シアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−フェネチルオ
キシアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−ベンヂルオキ
シアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′,5′−ジメチ
ルアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−メトキシアニ
リド (3) 活性メチレン基を含む化合物 1−フェニル−3−メチル−ピラゾロン(5) アセトアセチックアシッドアニリド 1−フェニル−3−カルボキシピラゾロン アセトアセチックアシッドシクロヘキシルアマイド アセトアセチックアシッドベンジルアマイド シアノアセトアニリド シアノアセトモルフォリン 4−カルボキシ−アセトアセトアニリド これらのカプラー化合物をボールミル、サンドグライン
ダー、アトライタ等の分散手段を用いて粒径10μ以下
の微粒子状分散物として感光感熱層中に含有せしめるこ
とが出来る。
又、カプラー化合物は1種又は2種以上を組合せて望み
の分光吸収特性を示す染料を生成させてもよい。
又、分散に際してはカプラー化合物を単独で分散しても
よいが、有機塩基性化合物や、必要によりその他の添加
剤と共分散することも出来る。
顕色剤として使用する有機塩基性化合物は支持体への塗
布時に塗液の溶媒として使用する水に可溶であれば塗液
のpHが上昇し地肌のカブリ、貯蔵保存性の悪化の原因
になるので塗層中で不連続な微粒子状分散物として存在
するのが望ましく、又、水に対する20℃での溶解度が
1.0g/以下のものであれば耐湿熱貯蔵安定性もよ
く、脂肪族族アミンやピロリジン誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾリン誘導体、ピペリジン誘導体等の複
素環化合物も好適に使用しうるが、特に下記一般式(1)
及び(II)の疎水性グアニジン誘導体を顕色剤として使用
した場合には、高温、高湿下の貯蔵保存性にすぐれ、し
かも高感度に発色する画像保存性にすぐれたジアゾ定着
型感熱記録体を得ることが出来る。又、顕色剤は融点1
00〜170℃の範囲のものが特に好適に使用しうる。
顕色剤はボールミル、サンドグラインダー、アトライタ
ー等の分散手段で単独に分散してもよいが、カプラー化
合物、その他必要により添加剤等と共分散してもよい。
一般式(I) 又は、 一般式(II) 〔式中、R、R、R、RおよびRは水素、炭
素数18以下のアルキル、環状アルキル、アリール、ア
ラルキル、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カ
ルバモイルアミノ、複素環残基を表し、Rは低級アル
キレン、フェニレン、ナフチレンまたは (式中Xは低級アルキレン、SO、S、S、O、−
NH−または一重結合を表す)を表し、式中のアリール
基は低級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミ
ノ、アルキルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換
基を有するものも含まれる〕 その代表的な具体例を表−1に示すが、これらに限定さ
れるものではない。表中 はシクロヘキシル基を表わす。
上記で示したこれらのグアニジンの誘導体は公知の方法
ないしはそれに類似の方法で容易に合成することができ
る。
本発明の感光感熱層はジアゾニウム塩、カプラー化合
物、顕色剤等を主成分とするが、これらを支持体上に感
光感熱層として単層状に設けてもよいが、上記主成分を
2層又は多層に分けて支持体上に設けてもよい。
又、本発明の感光感熱層を形成する為のバインダー材料
としては、コーンスターチ、アラビアゴム、にかわ、ゼ
ラチン、カゼイン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルデン
プン、ジアルデヒドデンプン等のデンプン又はその変性
物及び誘導体、ポリビニルアルコールもしくはその変性
物及び誘導体、ポリビニルピロリドン、イソブチレン−
無水マレイン酸共重合物、ポリアクリル酸塩、スチレン
−無水マレイン酸共重合物、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリスチレン、スチレンブタジエンゴム
(=SBR)、メタクリレートブタジエンゴム(=MB
R)、ニトリルブタジエンゴム(=NBR)、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリアクリロニト
リル、アクリル酸エステル等の合成樹脂エマルジョン等
が挙げられ、これらのバインダー材料は単独で、もしく
は混成して使用できるが、ジアゾニウム塩のカップリン
グ反応は水等の極性な溶媒の下で促進されるので、ジア
ゾニウム塩を用いる定着型感熱記録体の特に高温高湿下
での貯蔵保存性の観点からは、低い平衡水分率を有する
バインダー材料を選択することが好ましい。
又、本発明の感光感熱層中に用いられる顔料の具体例と
しては、カオリン、焼成カオリン、タルク、ろう石、ケ
イソウ土、スチレン樹脂粒子、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化チタン、炭酸バリウム、尿素−ホルマリンフィ
ラー、セルロースフィラー、酸化アルミニウム等が挙げ
られるが、カス、スティッキング等の熱ヘッドマッチン
グ性の観点からは特開53−118059、54−25
845、54−118846、54−118847公報
記載の如き吸油度がJIS K5101 に定める測定法において
80ml〜500ml/100gの吸油性顔料を使用するの
が望ましく、特に熱ヘッドと直接接触する層において
は、焼成カオリン、尿素−ホルマリンフィラー等で上記
の吸油量を示す吸油性顔料を使用するのが望ましい。
その他の補助成分としては、発色抑制や発色補助の為に
塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸ソーダ、チオウレア硫酸
グアニジン、グルコン酸カルシウムや、ソルピトール、
サッカローズなどの糖類などが用いられ、必要により紫
外線防止剤や酸化防止剤を添加したり、又、スティッキ
ング改良や発色感度向上の目的でワックス類や金属石ケ
ン類を使用することが出来る。
ワックス類としては、具体的には、パラフィンワック
ス、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸アミド、例
えばステアリン酸アミド、ラウリルアミド、ミリスチル
アミド、硬化牛脂酸アミド、パルミチン酸アミド、オレ
イン酸アミド、アセトアミド、ヤシ脂肪酸アミド、又は
これらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビス
ステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、又高級
脂肪酸エステル等が挙げられる。
金属石鹸としては高級脂肪酸多価金属塩、即ちステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム、オレイン酸亜鉛等が挙げられる。
又、発色感度を向上させる増感剤として融点が90℃〜
150℃の物質で、有機塩基性化合物、カプラー化合部
等との加熱時の相溶性の良い物質を使用することも出来
る。
これらの物質としては、加熱時の相溶性の良いものであ
ればいずれも使用出来るが特に一分子中にベンゼン環、
ナフタレン環を有し、しかもエーテル結合、カルボニル
基(ケトン基、エステル基)等の極性基を併せて有する
物質が好適に使用しうる。具体的にはジメチルテレフタ
レート、ジベンジルテレフタレート、1−メトキシナフ
タレン、1,4−ジエトキシナフタレン、P−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジルエステルのベンジルエーテル等が挙
げられる。
これらは単独で分散して使用することも出来るが、有機
塩基性化合物、カプラー化合物等と共分散して使用する
ことも出来る。
支持体としては、紙の他に合成樹脂フィルム、ラミネー
ト紙等も使用出来、又、紙を支持体として使用する場
合、感光感熱層を支持体上に直接塗布するとジアゾニウ
ム塩が紙基体の空隙に浸透して内部まで含浸される為に
多量のジアゾニウム塩を必要とする為、感熱印字後露光
による光定着の感度が低下する場合があり、この欠点を
防止する為、必要によっては紙基体に予めシリカゾル、
アルミナ、酸化チタン、カオリン等の空隙充てん剤、或
いはこれらとでんぷん、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等の高分子材料との組
み合せでプレコートし、次いで感光感熱層を塗布しても
よい。
次に実施例と比較例により、本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 下記の配合で感光感熱層の塗布を調整し、支持体上に乾
燥後の塗布量が9.5g/m2になるように塗布し乾燥す
る。
単位は重量部である。
尚、A液、B液は次の如き配合をボールミルにて48時
間粉砕して調整した。
A液 B液 前記の感光感熱層上に下記組成の保護層を乾燥後の塗布
量が2.0g/m2になるように塗布し、乾燥し、定着型
感熱記録体を作成する。
実施例2 実施例1においてポリオキシエチレンベヘニルエーテル
(HLB=16.5)を用いる代りにグリセリンモノス
テアレート(HLB=13.5)を用いる以外は実施例
1と同様にしてジアゾ定着型感熱記録体を作成した。
実施例3 実施例1においてポリオキシエチレンベヘニルエーテル
(HLB=16.5)を用いる代りに、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(HLB=18.9)を用
いる以外は実施例1と同様にしてジアゾ定着型感熱記録
体を作成した。
比較例1 実施例1においてポリオキシエチレンベヘニルエーテル
(HLB=16.5)を用いず界面活性剤を全く使用し
ないでジアゾ定着型感熱記録体を得た。
比較例2 比較例1においてポバール110(ケン化度98.5
%)を用いる代りにポバール210(ケン化度88.0
%)を用いる以外は比較例1と同様にしてジアゾ定着型
感熱記録体を得た。
比較例3 実施例1においてポリオキシエチレンベヘニルエーテル
(HLB=16.5)を用いる代りにグリセリンモノオ
レエート(HLB=9.5)を用いる以外は実施例1と
同様にしてジアゾ定着型感熱記録体を得た。
比較例4 実施例1においてポバール110(ケン化度98.5
%)を用いる代りにポバール210(ケン化度88.0
%)を用いる以外は実施例1と同様にしてジアゾ定着型
感熱記録体を得た。
このようにして得られたジアゾ定着型感熱記録体を富士
通製ファコムファックス621Cにて印字記録し、全面
紫外露光でジアゾニウム塩を分解して定着し、発色濃度
をマクベス濃度計(RD−514)にて測定した。
又、生保存性に関しては紫外露光で光定着する前に40
℃、90%の条件下24時間放置し、しかる後に光定着
して地肌濃度をRD−514にて測定した。
耐薬品性については、上記の様にして行なった印字発色
画像を水:アルコール(1:1)の付着した布でふい
て、後の画像残存率で評価した。
発明の効果 ケン化度95%以上の高ケン化度ポリビニルアルコール
とHLB10以上のノニオン系界面活性剤を含有せる保
護層を設けることにより、耐薬品性にすぐれて、しかも
生保存性のよい高感度なジアゾ定着型感熱記録体を得る
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアゾニウム塩、カプラー化合物及び顕色
    剤として熱により溶融して塩基性雰囲気を示す疎水性有
    機塩基性化合物の微粒子状分散物を主成分とする感光感
    熱層を支持体上に設けてなるジアゾ定着型感熱記録体に
    おいて、前記感光感熱層上にケン化度95%以上の高ケ
    ン化度ポリビニルアルコールとHLB10以上のノニオ
    ン系界面活性剤を含有せる保護膜層を設けたジアゾ定着
    型感熱記録体。
  2. 【請求項2】疎水性有機塩基性化合物が下記一般式(I)
    又は(II)で表わされる疎水性グアニジン誘導体である特
    許請求の範囲第1項記載のジアゾ定着型感熱記録体。 一般式(I) 一般式(II) 〔式中R、R、R、RおよびRは水素、炭素
    数18以下のアルキル、環状アルキル、アリール、アラ
    ルキル、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カル
    バモイルアミノ、複素環残基を表し、Rは低級アルキ
    レン、フェニレン、ナフチレンまたは (式中Xは低級アルキレン、SO、S、S、O、−
    NH−または一重結合を表す)を表し、式中のアリール
    基は低級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミ
    ノ、アルキルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換
    基を有するものも含まれる。〕
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