JPH06104384B2 - 定着型感熱記録体 - Google Patents

定着型感熱記録体

Info

Publication number
JPH06104384B2
JPH06104384B2 JP62026839A JP2683987A JPH06104384B2 JP H06104384 B2 JPH06104384 B2 JP H06104384B2 JP 62026839 A JP62026839 A JP 62026839A JP 2683987 A JP2683987 A JP 2683987A JP H06104384 B2 JPH06104384 B2 JP H06104384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diazonium salt
acid
general formula
compound
fixing type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62026839A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63193883A (ja
Inventor
健次 藪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP62026839A priority Critical patent/JPH06104384B2/ja
Publication of JPS63193883A publication Critical patent/JPS63193883A/ja
Publication of JPH06104384B2 publication Critical patent/JPH06104384B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/52Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は感熱記録により高濃度に発色し、しかも生保存
性の優れた定着型感熱記録体に関するものである。
(B)従来の技術 近年、多量の情報をできる限り高速でハードコピーとし
てアウトプットすると言う社会の要請に応じて高速プリ
ンター、ファクシミリ等の発達は著しいものがある。高
速プリンター、ファクシミリの如く電気的情報に従って
記録媒体に画像を形成する方法として、電子写真、静電
記録、放電記録、インクジェットおよび感熱記録等が知
られている。これらのなかで感熱記録法は装置が比較的
簡単であり、又、記録紙も比較的安価であることから特
に近年急速に普及している。
該感熱記録法の一つの方法として、クリスタルバイオレ
ットラクトンのような発色性物質とビスフェノールAの
ようなフェノール性化合物を組み合せてなる感熱記録用
シートについては、例えば特公昭45−14039号公報に記
載されており、すでに公知である。これらの感熱記録シ
ートは現在事務用複写紙、各種レコーダー、心電計、電
卓、コンピューターの端末機、ファクシミリ等の記録紙
として広く使用されている。
しかし、上記従来の方法では印字後、誤って加熱された
場合、背景が発色して印字が読めなくなったり、又印字
後、改ざんされる可能性があり、その改良が強く望まれ
ている。
本発明者等はこの問題を解決した定着可能な感熱記録体
の提供を意図して研究し、先に、ジアゾニウム塩とカプ
ラー化合物の反応を促す塩基性物質として特定の一般式
を有するグアニジン誘導体を用いることにより、高感度
でしかも貯蔵保存性にすぐれた定着可能な感熱記録体を
提供しうることを見出してすでに提案した(特開昭57−
45094、同57−125091公報)。
(C)発明が解決しようとする問題点 しかし、近年増々、感熱記録法においては発色感度の高
感度化が求められており、これはジアゾニウム塩を使用
する定着型感熱記録体においても同様であるが、特に定
着型感熱記録体においては、発色感度の高感度化はか
り、高濃度を得ようとすると生保存性が悪くなるという
ジレンマがあった。
従来、かかるジレンマを解決せんとして種々の改良が成
されており、例えばカプラー化合物、有機塩基性化合物
以外にジアゾニウム塩も水不溶性又は水難溶性の化合物
を使用し、微粒子状に分散して添加するといった試み
(特開昭60−89391、特開昭60−199691、特開昭60−612
88、特開昭61−172790)や、ジアゾニウム塩を合成樹脂
カプセルで保護する試み(特開昭61−5983、特開昭60−
244594)などが挙げられる。
しかし、上記に示した水不溶性又は水難溶性のジアゾニ
ウム塩を作るのに一般に使用されるアニオン成分とし
て、例えばBF4 -、TiF6 2-、SnF6 2-、ZnF4 2-、PF6 -、SC
N-、アリールスルホン酸イオンやテトラフェニルホウ素
等の有機ホウ素イオンなどが一般に公知であるが、これ
らのアニオン成分を含有するジアゾニウム塩は水難溶性
とは言っても水に対する親和性を有する為か、特に高感
度の定着型感熱紙を得ようとする場合、水溶性のジアゾ
ニウム塩に比しても生保存性に関して大きな改良効果は
認められず、あるいはテトラフェニルホウ素のジアゾニ
ウム塩の如く、それ自身の保存安定性が悪く、常温放置
でも経時的にハルツ(樹脂)化し易い等、取り扱い上も
難点があった。又、ジアゾニウム塩を合成樹脂カプセル
で保護した場合は生保存性に優れる反面高感度化が困難
であるという欠点があった。
(D)問題点を解決するための手段 本発明は、かかる従来の問題点を克服して、高感度で、
しかも生保存性の優れた定着型感熱記録体を得る為に下
記の構成要素を持った感熱記録体を考案した。
つまり、支持体上に顕色剤として熱により溶融して塩基
性雰囲気を示す有機性塩基性化合物、発色助剤、カプラ
ー化合物及びアニオン成分がヘテロポリ酸イオンである
ジアゾニウム塩の各々微粒子状分散物を塗布することで
高感度でしかも生保存性に優れた定着型感熱記録体を得
ることができる。
本発明に使用するジアゾニウム塩のカチオン成分は従来
ジアゾ複写紙の分野で公知のジアゾニウム化合物をいず
れも好適に使用しうるが、それらは一般に水溶性であ
り、それを水不溶性又は水難溶性にする為のアニオン成
分としてヘテロポリ酸イオンを使用した場合、生保存性
に優れた定着型感熱紙が得られる。
ヘテロポリ酸イオンの例としてリンタングステン酸イオ
ン、ケイタングステン酸イオン、リンモリブテン酸イオ
ン、ケイモリブテン酸イオンなどが挙げられる。
上記のジアゾニウムのヘテロポリ酸塩は定着型感熱紙に
使用した場合、生保存性の優れるのみでなく、それ自体
としても貯蔵並びに熱に安定で感熱記録用素材としても
優れた性質を有している。
又、共に使用される有機塩基性化合物としては脂肪族有
機アミン類、イミダゾール類、イミダゾリン類、ピリジ
ン類、ピロソジン類、ピペリジン類、トリアゾール類、
グアニジン類等がいずれも好適に使用されるが、特に下
記一般式〔I〕又は〔II〕で示される疎水性グアニジン
誘導体と併用して用いられた時には、高感度でしかも一
段と優れた生保存性の定着型感熱記録体を得ることがで
きる。
一般式〔I〕 一般式〔II〕 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は水素、炭素数18以下の
アルキル、環状アルキル、アリール、アラルキル、アミ
ノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、複素環残基を
表し、R6は低級アルキレン、フェニレン、ナフチレンま
たは、 (式中Xは低級アルキレン、SO2、S2、S、O、−NH−
または一重結合を表す)を表し、式中のアリール基は低
級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、アル
キルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換基を有す
るものも含まれる) (E)作用 本発明に使用するジアゾニウム塩のカチオン成分として
は、従来公知のジアゾ型複写材料に用いられる化合物の
カチオン成分を任意に使用することが出来るが、例え
ば、具体例として、4−N,N−ジメチルアミノベンゼン
ジアゾニウム、3−クロル−4−N,N−ジメチルアミノ
ベンゼンジアゾニウム、4−N,N−ジエチルアミノベン
ゼンジアゾニウム、2,5−ジエトキシ−4−N,N−ジエチ
ルアミノベンゼンジアゾニウム、4−N−エチル−N−
ヒドロキシエチルアミノベンゼンジアゾニウム、4−N,
N−ジエトキシアミノベンゼンゾアゾニウム、4−フェ
ニルアミノベンゼンジアニウム、4−N−(P−メトキ
シフェニル)−アミノベンゼンジアゾニウム、4−モル
フォリノベンゼンジアゾニウム、2,5−ジエトキシ−4
−モルフォリノベンゼンジアゾニウム、4−オキサゾリ
ジノベンゼンジアゾニウム、3−メチル−4−ピペリジ
ノベンゼンジアゾニウム、4−エチルメルカプト−2,5
−ジエトキシベンゼンジアゾニウム、4−トリルメルカ
プト−2,5−ジエトキシベンゼンジアゾニウム、4−ベ
ンジルメルカプト−2,5−ジメトキシベンゼンジアゾニ
ウムなどがある。
又、アニオン成分として使用するヘテロポリ酸イオンと
してはリンタングステン酸イオン、ケイタングステン酸
イオン、リンモリブテン酸イオン、ケイモリブテン酸イ
オンなどが挙げられる。
上記のジアゾニウム塩の合成方法は次の通りである。
すなわち、従来公知の水溶性ジアゾニウム塩、例えば4
−N,N−ジメチルアミノベンゼンジアゾニウムクロライ
ド塩化亜鉛の水溶液と、水溶液中で前記の特殊アニオン
成分を遊離する化合物、例えばリンタングステン酸ソー
ダの水溶液を混合撹拌する。
又は水溶性のジアゾニウム塩を合成する最終過程で、塩
にする前に合成反応液を例えばリンタングステン酸ソー
ダの水溶液中に添加する。
いずれにしても水溶液中に生じた沈澱物が目的の水不溶
性又は水難溶性のジアゾニウム塩であり、これを濾過す
れば良い。
ジアゾニウム塩と反応してアゾ色素を形成するカプラー
化合物としては前記したジアゾニウム塩とカップリング
可能な化合物であれば何れをも使用できる。これらのカ
プラー化合物としては、フェノール誘導体、オキシナフ
タレン誘導体、活性メチレン基を含む化合物、ヘテロサ
イクリック化合物等が挙げられ、これらの具体的な化合
物としては次の如き化合物が挙げられる。
フェノール誘導体 ピロカテコール レゾルシン フロログリシン ピロガロール メタアミノフェノール パラアミノフェノール ジエチルアミノフェノール N−ラウリル−パラアミノフェノール N−アシル−メタアミノフェノール 3,3′,5−トリヒドロキシジフェニール 3,3′5,5′−テトラヒドロキシジフェニール α−レゾルシン酸 β−レゾルシン酸 γ−レゾルシン酸 フロログルシンカルボン酸 没食子酸 オキシナフタレン誘導体 2,3−ジヒドロキシナフタレン β−ナフトール α−ナフトール 1,6−ジヒドロキシナフタレン 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸 2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸 1,8−ジヒドロキシナフタレン−8−スルホン酸 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N−β−ヒドロキシ
エチル−アマイド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N−ビス β−ヒドロキシエチルアマイド 5−(パラニトロ)−ベンズアミド−1−ナフトール 1−ナフトール−3−(N−β−ヒドロキシエチル)−
スルホン−アマイド 2−ヒドロキシ−3−プロピルモルホリノナフトエ酸 2−ヒドロキシ−3−ナフト−O−トルイジド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルア
ミド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−クロロアニリ
ド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−5′−クロロ−
2′,4′−ジ−メトキシアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′,5′−ジメトキ
シアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−エトキシアニ
リド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−メトキシアニ
リド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−フェニルエステル 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−フェノキシア
ニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−ベンヂルオキ
シアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−4′−フェネチルオ
キシアニリド 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−ベンジルオキ
シアニリド 活性メチレン基を含む化合物 1−フェニル−3−メチル−ピラゾロン(5) アセトアセチックアシッドアニリド 1−フェニル−3−カルボキシピラゾロン アセトアセチックアシッドシクロヘキシルアマイド アセトアセチックアシッドベンジルアマイド シアノアセトアニリド シアノアセトモルフォリン 4−カルボキシ−アセトアセトアニリド ヘテロサイクリック化合物 1−(3′−スルフォドアミド)フェニル−3−メチル
−ピラゾロン−5 1−(4′カルボキシエチルフェニール)−3−ドデシ
ル−ピラゾロン−5 これらのカプラー化合物は、ボールミル、サンドグライ
ダー、アトライタ等の分散手段を用いて粒径10μ以下の
微粒子状分散物として感熱層中に含有せしめることが出
来る。
又、カプラー化合物は必要により2種又はそれ以上の化
合物を組合せて望みの分光吸収特性を示す染料の組み合
せを生成させてもよい。又、分散に際してはカプラー化
合物を単独で分散してもよいが、有機塩基性化合物や発
色助剤又は、必要によりその他の添加剤と共分散するこ
とも出来る。
顕色剤として使用する有機塩基性化合物は支持体への塗
布時に塗液の溶媒として使用する水に可溶であれば塗液
のpHが上昇し地肌のカブリ、貯蔵保存性の悪化の原因に
なるので塗層中で不連続な微粒子状分散物として存在す
るのが望ましく、又、水に対する20℃での溶解度が1.0g
/以下のものであれば耐湿熱貯蔵安定性もよく、脂肪
族アミン類やピロリジン類、イミダゾール類、イミダゾ
リン類、ピペリジン類等の複素環化合物も好適に使用し
うるが、特に下記一般式〔I〕及び〔II〕の疎水性グア
ニジン誘導体を顕色剤として上記ジアゾニウム塩と併用
して使用した場合には、高温高湿下の貯蔵保存性にすぐ
れ、しかも高感度に発色する定着型感熱記録体を得るこ
とが出来る。又、顕色剤は融点100〜170℃の範囲のもの
が特に好適に使用しうる。
顕色剤はボールミル、サンドグラインダー、アトライタ
ー等の分散手段で単独に分散してもよいが、カプラー化
合物、発色助剤又はその他必要により添加剤等と共分散
してもよい。
一般式〔I〕 一般式〔IV〕 〔式中R1、R2、R3、R4およびR5は水素、炭素数18以下の
アルキル、環状アルキル、アリール、アラルキル、アミ
ノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、複素環残基を
表し、R6は低級アルキレン、フェニレン、ナフチレンま
たは (式中Xは低級アルキレン、SO2、S2、S、O、−NH−
または一重結合を表す)を表し、式中のアリール基は低
級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、アル
キルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換基を有す
るものも含まれる) その代表的な具体例を表−1に示すが、これらに限定さ
れるものではない。表中 はシクロヘキシル基を表す。
上記で示したこれらのグアニジンの誘導体は公知の方法
ないしはそれに類似の方法で容易に合成することができ
る。
又、発色感度を向上させる増感剤として融点が90〜150
℃の物質で、有機塩基性化合物、カプラー化合物、ジア
ゾニウム塩等との加熱時の相溶性の良い物質を使用する
ことも出来る。
これらの物質としては、加熱時の相溶性の良いものであ
ればいずれも使用出来るが、特に一分子中にベンゼン
環、ナフタレン環を有し、しかもエーテル結合、カルボ
ニル基(ケトン基、エステル基)等の極性基を併せて有
する物質が好適に使用しうる。具体的にはジメチルテレ
フタレート、ジベンジルテレフタレート、1−メトキシ
ナフタレート、1,4−ジエトキシナフタレン、P−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステルのベンジルエーテル等
が挙げられる。
これらは単独で分散して使用することも出来るが、有機
塩基性化合物、カプラー化合物や必要によりジアゾニウ
ム塩等と共分散して使用することも出来る。
又、上記の化合物は支持体上に同一層中に含有すること
も出来るが、二層もしくはそれ以上の層に分けて含有す
ることも可能である。
又、本発明の感光層を形成する為の結着剤としては、コ
ーンスターチ、アラビアゴム、にかわ、ゼラチン、カゼ
イン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポ
リアクリルアミド、カルボキシメチルデンプン、ジアル
デヒドデンプン等のデンプン等のデンプン又はその変性
物及び誘導体、ポリビニルピロリドン、イソブチレン−
無水マレイン酸共重合物、ポリアクリル酸塩、スチレン
−無水マレイン酸共重合物、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリスチレン、スチレンブタジエンゴム
(=SBR)、メタクリレートブタジエンゴム(=MBR)、
ニトリルブタジエンゴム(=NBR)、ポリメチルメタク
リレート、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ア
クリル酸エステル等の合成樹脂エマルジョン等が挙げら
れ、これらのバインダー材料は単独で、もしくは混合し
て使用できる。
さらに、塗層中にはカス、スティッキング等の感熱諸特
性を満足させる為に必要に応じて顔料、その他の添加剤
を加えることが出来る。
本発明の塗層中に用いられる顔料の具体例としては、カ
オリン、焼成カオリン、タルク、ろう石、ケイソウ土、
スチレン樹脂粒子、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタ
ン、炭酸バリウム、尿素−ホルマリンフィラー、セルロ
ースフィラー、酸化アルミニウム等が挙げられるが、カ
ス、スティッキング等の熱ヘッドマッチング性の観点か
らは特開昭53−118059、54−25845、54−118846、54−1
18847公報記載の如き吸油度がJISK 5101に定める測定
法において80ml〜500ml/100gの吸油性顔料を使用するの
が望ましい。
その他の補助成分としては、発色抑制や発色補助の為の
塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸ソーダ、チオウレア硫酸
グアニジン、グルコン酸カルシウムや、ソルビトール、
サッカローズなどの糖類などが用いられ、必要により紫
外線防止剤や耐水化剤を添加したり、又、スティッキン
グ改良や発色感度向上の目的でワックス類や金属石ケン
類を使用することも出来る。
ワックス類としては、具体的には、パラフィンワック
ス、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸アミド、例
えばステアリン酸アミド、ラウリルアミド、ミリスチル
アミド、硬化牛脂酸アミド、パルミチン酸アミド、オレ
イン酸アミド、アセトアミド、ヤシ脂肪酸アミド、又は
これらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビス
ステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、又、高
級脂肪酸エステル等が挙げられる。
金属石鹸としては高級脂肪酸多価金属塩、即ちステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム、オレイン酸亜鉛等が挙げられる。
支持体としては、紙の他に合成樹脂フィルム、ラミネー
ト紙等も使用出来、又、必要によっては感光層上に画像
部の耐薬品性向上の目的で保護層を設けることが出来
る。
(E)実施例 次に実施例と比較例により、本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 下記の配合で感熱層の塗液を調製し、支持体上に乾燥後
の塗布量が5.0g/m2になるように塗布し乾燥する。単位
は重量部である。
尚、A液、B液、C液は次の如き配合をボールミルにて
48時間粉砕分散して調製した。
実施例2〜5、比較例1〜3 実施例1においてA液で使用したジアゾニウム塩、C液
で使用した有機塩基性化合物の代りに下記の表−1に示
す化合物を用いる以外は実施例1と同様にして定着型感
熱記録体を作成した。
A液のジアゾニウム塩はいずれも実施例1と同様の2,5
−ジエトキシ−4−モリホリノベンゼンジアゾニウム塩
である。
このようにして得られた定着型感熱記録体をファクシミ
リ(東芝KD−4800)を使用して感熱印字させた後、全面
紫外線露光にてジアゾニウム塩を分解し定着させた。
前記の如くして得られた印字濃度をマクベス濃度計(RD
−514)にて測定し、その値を表−2に示す。
又、表−2には貯蔵保存性テストの結果も同時に示す。
貯蔵保存性テストは塗布液を調製後塗布乾燥して形成し
たサンプルを40℃、相対湿度90%の暗所にて24時間放置
する耐湿熱テストとサンプルを60℃の乾燥器に24時間放
置する耐熱テストの結果を表し、それぞれ処理後全面露
光して定着し、マクベス濃度計にて測定した地肌濃度を
表−2に示す。
(F)発明の効果 表−2から明らかな如く、ジアゾニウム塩のヘテロポリ
酸イオンを用いることにより生保存性に優れた定着型感
熱記録体を得ることが出来た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に顕色剤として熱により溶融して
    塩基性雰囲気を示す有機塩基性化合物、発色助剤、カプ
    ラー化合物、及び水不溶性又は水難溶性のジアゾニウム
    塩を各々微粒子状分散物として塗布してなる定着型感熱
    記録体において、上記ジアゾニウム塩のアニオン成分が
    ヘテロポリ酸イオンである定着型感熱記録体。
  2. 【請求項2】該有機塩基性化合物が下記一般式〔I〕又
    は〔II〕で表わされるグアニジン誘導体である特許請求
    の範囲第1項記載の定着型記録体。 一般式〔I〕 一般式〔II〕 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は水素、炭素数18以下の
    アルキル、環状アルキル、アリール、アラルキル、アミ
    ノ、アシルアミノ、カルバモイルアミノ、複素環残基を
    表し、R6は低級アルキレン、フェニレン、ナフチレンま
    たは、 (式中Xは低級アルキレン、SO2、S2、S、O、−NH−
    または一重結合を表す)を表し、式中のアリール基は低
    級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、アル
    キルアミノ基およびハロゲンより選ばれる置換基を有す
    るものも含まれる。)
JP62026839A 1987-02-06 1987-02-06 定着型感熱記録体 Expired - Lifetime JPH06104384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62026839A JPH06104384B2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 定着型感熱記録体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62026839A JPH06104384B2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 定着型感熱記録体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63193883A JPS63193883A (ja) 1988-08-11
JPH06104384B2 true JPH06104384B2 (ja) 1994-12-21

Family

ID=12204436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62026839A Expired - Lifetime JPH06104384B2 (ja) 1987-02-06 1987-02-06 定着型感熱記録体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06104384B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1056099A (ja) * 1996-08-12 1998-02-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 多層回路基板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63193883A (ja) 1988-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06104384B2 (ja) 定着型感熱記録体
JPH0367518B2 (ja)
JPH028915B2 (ja)
JPH0662008B2 (ja) ジアゾ定着型感熱記録体
JPH0319077B2 (ja)
JPH043757B2 (ja)
JPH042115B2 (ja)
JPH0324916B2 (ja)
JPH0318598B2 (ja)
JPH043756B2 (ja)
JPH074974B2 (ja) ジアゾ感熱記録体
JPS59230789A (ja) 定着型感熱記録体
JPS602395A (ja) 定着型感熱記録体
JPH0319073B2 (ja)
JPH0319076B2 (ja)
JPH0444596B2 (ja)
JPS59229388A (ja) 定着型感熱記録体
JPH0444597B2 (ja)
JPH0459155B2 (ja)
JPS60141588A (ja) 画像保存性の優れたジアゾ定着型感熱記録体
JPS613786A (ja) 黒発色ジアゾ定着型感熱記録体
JPH0319075B2 (ja)
JPS60187585A (ja) 画像保存性の優れた黒発色ジアゾ定着型感熱記録体
JPS618381A (ja) ジアゾ定着型感熱記録体
JPS59230788A (ja) 定着型感熱記録体