JPH0661904B2 - 化粧合板の製造方法 - Google Patents
化粧合板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0661904B2 JPH0661904B2 JP63124241A JP12424188A JPH0661904B2 JP H0661904 B2 JPH0661904 B2 JP H0661904B2 JP 63124241 A JP63124241 A JP 63124241A JP 12424188 A JP12424188 A JP 12424188A JP H0661904 B2 JPH0661904 B2 JP H0661904B2
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- Japan
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- coating
- coating layer
- plate material
- synthetic resin
- decorative plywood
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、ファイバーボード、パーチクルボード等の
板材を利用した化粧合板の製造方法に関し、特に木目が
見え、鏡面仕上げ等の美しい平滑な表面を要求される高
級家具または楽器の化粧合板の製造方法に関する。
板材を利用した化粧合板の製造方法に関し、特に木目が
見え、鏡面仕上げ等の美しい平滑な表面を要求される高
級家具または楽器の化粧合板の製造方法に関する。
(従来の技術) この種の化粧合板は、一般にファイバーボード、パーチ
クルボード等が芯材として使用され、その表面に天然木
材からなる化粧単板を接着し、この表面に透明塗装を施
して製造されていた。
クルボード等が芯材として使用され、その表面に天然木
材からなる化粧単板を接着し、この表面に透明塗装を施
して製造されていた。
しかし、ファイバーボード、パーチクルボード等は木材
のチップ、木質繊維を加熱圧縮して成型加工されてお
り、その成型加工時の接着性の問題からチップ、木質繊
維自体の含水率が下げられているため、水、溶剤等が塗
布されると極めて容易にボード内に吸収してボードの体
積膨張を起こし、表面のチップ、木質繊維が浮き上がっ
て、平滑な表面が見られないという欠点を有していた。
のチップ、木質繊維を加熱圧縮して成型加工されてお
り、その成型加工時の接着性の問題からチップ、木質繊
維自体の含水率が下げられているため、水、溶剤等が塗
布されると極めて容易にボード内に吸収してボードの体
積膨張を起こし、表面のチップ、木質繊維が浮き上がっ
て、平滑な表面が見られないという欠点を有していた。
(考案が解決しようとする問題点) このため、板材の表面に熱硬化性合成樹脂液を含浸硬化
させた硬化紙を加熱圧縮して積層し、この表面に化粧単
板を接着したりしていたが、硬化紙層の厚さを薄くする
と水分遮断能力が低下し、上記の欠点を生じ、十分な厚
みとすれば高価になる欠点がある。
させた硬化紙を加熱圧縮して積層し、この表面に化粧単
板を接着したりしていたが、硬化紙層の厚さを薄くする
と水分遮断能力が低下し、上記の欠点を生じ、十分な厚
みとすれば高価になる欠点がある。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、この発明はモース硬度
5度以上の無機質顔料をポリエステル等の合成樹脂に配
合した板材(1)に吸収されない程度の高粘度の塗料を
板材(1)の表面にローラーカーテンコーターにより平
滑塗装すると共に速硬化した高強度、高剛性の第1塗膜
層(2)と、該第1塗膜層(2)に無機質顔料の配合比
率を少なくした前記合成樹脂の塗料をフローコーター等
により塗装、硬化した研磨性を有する第2塗膜層(3)
とからなる下地塗膜を形成し、該下地塗膜に化粧用単板
を貼着し、かつ化粧用単板の表面に透明塗装を施すよう
にしてなる化粧合板の製造方法を特徴とするものであ
る。
5度以上の無機質顔料をポリエステル等の合成樹脂に配
合した板材(1)に吸収されない程度の高粘度の塗料を
板材(1)の表面にローラーカーテンコーターにより平
滑塗装すると共に速硬化した高強度、高剛性の第1塗膜
層(2)と、該第1塗膜層(2)に無機質顔料の配合比
率を少なくした前記合成樹脂の塗料をフローコーター等
により塗装、硬化した研磨性を有する第2塗膜層(3)
とからなる下地塗膜を形成し、該下地塗膜に化粧用単板
を貼着し、かつ化粧用単板の表面に透明塗装を施すよう
にしてなる化粧合板の製造方法を特徴とするものであ
る。
(作用) 板材に吸収されない程度にした高粘度の塗料をローラー
カーテンコーターにより平滑塗装し、速硬化した第1塗
膜層と、塗り肌と研磨性に秀れた塗料をフローコーター
等により塗装した第2塗膜層とで下地塗膜を形成し、こ
の上に化粧用単板を接着してなる。また、この化粧合板
に透明塗装を施した化粧合板。
カーテンコーターにより平滑塗装し、速硬化した第1塗
膜層と、塗り肌と研磨性に秀れた塗料をフローコーター
等により塗装した第2塗膜層とで下地塗膜を形成し、こ
の上に化粧用単板を接着してなる。また、この化粧合板
に透明塗装を施した化粧合板。
(実施例) 以下に本発明の具体例を図面を参照して説明する。
先ず、板材(1)の表面にポリエステル、アクリル、ポ
リウレタン、またはこれらの各種変性品等の一般の合成
樹脂を使用し、この樹脂中にシリカ、グラスビーズ、ア
ルミナ等のモース硬度5以上の無機質顔料を10%から60
%配合した粘度が2,000〜4,000cps/15℃程度の塗料をロ
ーラーカーテンコーターにより平滑に塗布する。この塗
布は従来のフローコーターで行なうことも可能である
が、粘度の高い塗料を平滑に塗布するにはローラーカー
テンコーターを使用する方がより適当である。
リウレタン、またはこれらの各種変性品等の一般の合成
樹脂を使用し、この樹脂中にシリカ、グラスビーズ、ア
ルミナ等のモース硬度5以上の無機質顔料を10%から60
%配合した粘度が2,000〜4,000cps/15℃程度の塗料をロ
ーラーカーテンコーターにより平滑に塗布する。この塗
布は従来のフローコーターで行なうことも可能である
が、粘度の高い塗料を平滑に塗布するにはローラーカー
テンコーターを使用する方がより適当である。
塗布した塗料の板材への吸収を防止するためには秒単位
の硬化速度を要し、紫外線または電子線を照射して硬化
させ、強固な第1塗膜層(2)を形成する。
の硬化速度を要し、紫外線または電子線を照射して硬化
させ、強固な第1塗膜層(2)を形成する。
次に、前記第1塗膜層(2)と同じ合成樹脂に無機質顔
料を10〜40%と少なく配合した粘度500〜1,500cps/15℃
程度の塗料を第1塗膜層(2)上に従来のフローコータ
ーで塗布し、紫外線または電子線を照射して硬化させ、
平滑で研磨し易い第2塗膜層(3)を形成する。
料を10〜40%と少なく配合した粘度500〜1,500cps/15℃
程度の塗料を第1塗膜層(2)上に従来のフローコータ
ーで塗布し、紫外線または電子線を照射して硬化させ、
平滑で研磨し易い第2塗膜層(3)を形成する。
則ち、第1塗膜層(2)は塗膜強度を重点とし、第2層
(3)は研磨性を重点とする。
(3)は研磨性を重点とする。
このようにして形成した第2塗膜層(3)をサンドペー
パーで平滑に研磨して出来上がった第1塗膜層(2)と
第2塗膜層(3)とからなる接着用の下地塗膜に、化粧
用の単板(4)を接着して化粧合板を得、必要に応じて
透明塗料(5)を上塗りして鏡面に仕上げる。
パーで平滑に研磨して出来上がった第1塗膜層(2)と
第2塗膜層(3)とからなる接着用の下地塗膜に、化粧
用の単板(4)を接着して化粧合板を得、必要に応じて
透明塗料(5)を上塗りして鏡面に仕上げる。
(効果) 以上のように、本発明は板材の表面に高強度で高剛性を
有する強固な塗膜の第1塗膜層を形成したので、ボード
材の塗料(溶剤、樹脂を含む)が吸収されず、変形塗膜
がボード材に追従して膨張、収縮を起こさない利点を融
資、この上面に研磨性が秀れた塗膜の第2塗膜層を形成
したので、この表面を平滑にサンディングする作業が容
易となり、この第2層表面への化粧用単板の接着が容易
となる。
有する強固な塗膜の第1塗膜層を形成したので、ボード
材の塗料(溶剤、樹脂を含む)が吸収されず、変形塗膜
がボード材に追従して膨張、収縮を起こさない利点を融
資、この上面に研磨性が秀れた塗膜の第2塗膜層を形成
したので、この表面を平滑にサンディングする作業が容
易となり、この第2層表面への化粧用単板の接着が容易
となる。
図面はこの発明によって得られた化粧合板の一実施例の
断面図である。 1……板材、2……第1塗膜層 3……第2塗膜層、4……化粧単板 5……透明塗料
断面図である。 1……板材、2……第1塗膜層 3……第2塗膜層、4……化粧単板 5……透明塗料
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−35304(JP,A) 現場技術シリーズ「木工 塗装」(基 礎・工程編)第13頁参照 昭和43年印刷 全国中小企業団体中央会発行 全中出版社
Claims (1)
- 【請求項1】モース硬度5度以上の無機質顔料をポリエ
ステル等の合成樹脂に配合した板材(1)に吸収されな
い程度の高粘度の塗料を板材(1)の表面にローラーカ
ーテンコーターにより平滑塗装すると共に速硬化した高
強度、高剛性の第1塗膜層(2)と、該第1塗膜層
(1)に無機質顔料の配合比率を少なくした前記合成樹
脂の塗料をフローコーター等により塗装、硬化した研磨
性を有する第2塗膜層(3)とからなる下地塗膜を形成
し、該下地塗膜に化粧用単板(4)を貼着してなる合板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63124241A JPH0661904B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 化粧合板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63124241A JPH0661904B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 化粧合板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01291934A JPH01291934A (ja) | 1989-11-24 |
JPH0661904B2 true JPH0661904B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=14880461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63124241A Expired - Fee Related JPH0661904B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 化粧合板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661904B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0439612U (ja) * | 1990-08-01 | 1992-04-03 | ||
AU645450B1 (en) * | 1993-01-26 | 1994-01-13 | Ralph Wilson Plastics Co. | The use of retention aids in the making of paper containing abrasive particles and abrasion resistant decorative laminates made therefrom |
JP4612220B2 (ja) * | 2001-04-25 | 2011-01-12 | 株式会社エーアンドエーマテリアル | 化粧板の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5410608B2 (ja) * | 1973-07-31 | 1979-05-08 |
-
1988
- 1988-05-20 JP JP63124241A patent/JPH0661904B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
現場技術シリーズ「木工塗装」(基礎・工程編)第13頁参照昭和43年印刷全国中小企業団体中央会発行全中出版社 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01291934A (ja) | 1989-11-24 |
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Date | Code | Title | Description |
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